JP2000195723A - インダクタンス素子 - Google Patents

インダクタンス素子

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JP2000195723A
JP2000195723A JP10373420A JP37342098A JP2000195723A JP 2000195723 A JP2000195723 A JP 2000195723A JP 10373420 A JP10373420 A JP 10373420A JP 37342098 A JP37342098 A JP 37342098A JP 2000195723 A JP2000195723 A JP 2000195723A
Authority
JP
Japan
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inductance
inductance element
core
coil
turns
Prior art date
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Pending
Application number
JP10373420A
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English (en)
Inventor
Satoru Yamada
覚 山田
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Sumida Corp
Original Assignee
Sumida Corp
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Publication date
Application filed by Sumida Corp filed Critical Sumida Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流重畳電流の小さい範囲でインダクタンス
Lが大きく、直流重畳電流が大きくなるとインダクタン
スLが減少し、その後インダクタンスLが一定となる特
性を有するインダクタンス素子を得る。 【解決手段】 中足2にギャップを有するコア1にコイ
ル4を巻回して構成するインダクタンス素子であって、
前記コイルの巻始め端と巻終り端がコアの両側の足と中
足との間に形成された2つの通路のいずれか一方から引
き出され、かつ、その引き出し方向が互いに反対となる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種電子機器や
電子回路を構成するために用いられるコイルである小型
のインダクタンス素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中足ギャップを有するコアにコイルを巻
回して構成する従来のインダクタンス素子にあっては、
図5の平面図に示されるように、コア101の中足10
2に対してコイル103を巻回している。ここに、巻回
数は、整数回と3/4回を加えた回数である。
【0003】上記の巻回数の数え方は、四角柱の中足に
コイルを巻回していると考え、図5のa〜dの各辺が1
/4回であり、a〜dまで巻回を行ったときに巻回数は
1回となる。従って、図5ではコア101の中足102
に整数回の巻回を行い、これに加えてaからcまで巻回
しているので、上記整数回に3/4回を加えた数が巻回
数となる。そして、図5においてはコイル4の巻始め端
Sと巻終り端Fはそれぞれコア101の両側の足101
1 、1012 と中足102との間に形成された2つの通
路104A、104Bから引き出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、コ
ンピュータの電源部のような負荷変動が大きい回路にお
いて用いられるコイルの望ましい特性としては、直流重
畳電流の小さい範囲でインダクタンスLが大きく、直流
重畳電流が大きくなるとインダクタンスLが減少し、そ
の後インダクタンスLが一定となる特性とされている。
【0005】本発明は上記の如き望ましい特性の要望に
応えんとしてなされたもので、その目的は、直流重畳電
流の小さい範囲でインダクタンスLが大きく、直流重畳
電流が大きくなるとインダクタンスLが減少し、その後
インダクタンスLが一定となる特性を有するインダクタ
ンス素子を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインダクタ
ンス素子は、中足ギャップを有するコアにコイルを巻回
して構成するインダクタンス素子であって、前記コイル
の巻始め端と巻終り端がコアの両側の足と中足との間に
形成された2つの通路のいずれか一方から引き出され、
かつ、その引き出し方向が互いに反対となるようにした
ことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明に
係るインダクタンス素子を説明する。各図において同一
の構成要素には、同一の符号を付し重複する説明を省略
する。本発明に係るインダクタンス素子は、図1、図2
に示されるように構成されている。インダクタンス素子
のコア1は、断面がE字状の上コア1Aと、断面がE字
状の下コア1Bとからなる。上コア1Aと下コア1Bは
それぞれ中足2となる円柱状の突起部2A、2Bを有す
る。つまり、コア1はE−E型である。
【0008】上コア1Aと下コア1Bが相互に突起部2
A、2Bを対向させて重ね合わされると、上コア1Aと
下コア1Bにおける周縁部の壁の高さが突起部2A、2
Bの高さより高く、突起部2A、2B間にギャップ3が
形成される。
【0009】中足2には、偏平なコイル4が巻回され
る。コイル4は、中足2に対し整数回巻回され、これに
1/4回加えて巻回される。巻回数の数え方は、図5に
より説明した通りである。係るインダクタンス素子の構
成は、コア1が中足2と両側の足6,7との間で2つの
コイル通路8,9を形成するものとし、コイル4の巻き
始め端は一方の通路8の側端から引き出され、巻き終り
端は巻き始め端が引き出されたのと同一の通路8でか
つ、巻き始め端とは正反対の側端から引き出されてい
る。
【0010】図3には、上記のようにコイルの巻回数
を、整数とこれに1/4回加えた回数とした場合と、従
来例として図5にて説明した整数とこれに3/4回加え
た回数とした場合の特性が示されている。この特性は、
直流電流の変化に対してインダクタンスがどの様に変化
するかを示したものである。、、は本実施の形態
のものであり、の巻回数は10回と1/4回、の巻
回数は6回と1/4回、の巻回数は3回と1/4回で
ある。一方、−f、−f、−fは従来例のもので
あり、−fの巻回数は10回と3/4回、−fの巻
回数は6回と3/4回、−fの巻回数は3回と3/4
回である。
【0011】上記の特性を顕著に示すために、図4に
は、直流電流に対するインダクタンスの変化率(初期値
からの減少率)を表した特性が示されている。これらの
図3、図4から明らかなように、、、により示さ
れる本実施の形態のものは、直流電流が極めて僅かな範
囲でインダクタンスが大きく、直流電流が1A程度でも
インダクタンスが低下し、直流電流4A程度より大きい
範囲においてインダクタンスの変化が極めて少ない特性
を持つ。一方、−f、−f、−fの従来例もの
は、直流電流が0Aから6A程度以上となるまでインダ
クタンスが変化なく、それ以上に直流電流が大きくなる
とインダクタンスが低下する特性となっている。
【0012】前述の通り、負荷変動が大きい回路におい
て用いられるコイルの望ましい特性は、直流重畳電流の
小さい範囲でインダクタンスLが大きく、直流重畳電流
が大きくなるとインダクタンスLが減少し、その後イン
ダクタンスLが一定となる特性とされている。これに照
らして、上記本実施の形態と従来例とを比較すると、上
記本実施の形態のインダクタンス素子の方が、直流重畳
電流の小さい範囲(のみ)でインダクタンスLが大きい
という条件に合致し、負荷変動が大きい回路において用
いられる場合に好適なインダクタンス素子を提供でき
る。
【0013】また、一般的に、同一の巻線材を使用した
インダクタンス素子においては、そのインダクタンスを
L、コイルの巻回数をN、係数(定数)をAL として、
【数1】 と表すことができる。
【0014】上記(1)、(2)の式は、インダクタン
スLは、コイルの巻回数Nの2乗に比例すること、つま
り、コイルの巻回数Nを増減させると、その2乗に比例
してインダクタンスLが変動することを示す。従って、
従来例の構成によるインダクタンス素子と、本発明の構
成によるインダクタンス素子の両者のインダクタンス値
を、直流重畳電流の少ない領域の初期位置(図3のグラ
フの電流が0Aの位置)において同一とする場合には、
本発明の構成に係るインダクタンス素子の方が巻回数を
1/2巻少なくすることができ、材料の削減を図ること
ができる。また、巻回数が少なくなったことに伴ってD
CR(直流抵抗)を減少させることができ、消費電力の
低減を図ることができる。
【0015】なお、上記の実施の形態では、コアとして
E−E型コアを用いたが、I−E型コアを用いてギャッ
プを中足に生じさせることもできる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中足ギャップを有するコアにコイルを巻回して構成する
インダクタンス素子にて、前記コイルの巻始め端と巻終
り端がコアの両側の足と中足との間に形成された2つの
通路のいずれか一方から引き出され、かつ、その引き出
し方向が互いに反対となるようにされており、直流重畳
電流の小さい範囲でインダクタンスLが大きく、直流重
畳電流が大きくなるとインダクタンスLが減少し、その
後インダクタンスLが一定となる特性を得ることができ
た。また、直流重畳電流の少ない領域の初期位置におい
て従来のインダクタンス素子と同一のインダクタンス値
を得るためには、従来に比べて巻回数を1/2巻少なく
することができ、材料の削減を図ることができる。ま
た、巻回数が少なくなったことに伴ってDCR(直流抵
抗)を減少させることができ、消費電力の低減を図るこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインダクタンス素子の断面図。
【図2】本発明に係るインダクタンス素子の平面図。
【図3】本発明と従来例に係るインダクタンス素子の電
流によるインダクタンスの変化を示す図。
【図4】本発明と従来例に係るインダクタンス素子の電
流に対するインダクタンスの変化率の遷移を示す図。
【図5】従来例のインダクタンス素子の平面図。
【符号の説明】
1 コア 2 中足 2A、2B 突起部 3 ギャップ 4 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 37/00 H01F 37/00 R 27/24 H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中足ギャップを有するコアにコイルを巻
    回して構成するインダクタンス素子において、 前記コイルの巻始め端と巻終り端がコアの両側の足と中
    足との間に形成された2つの通路のいずれか一方から引
    き出され、かつ、その引き出し方向が互いに反対となる
    ようにしたことを特徴とするインダクタンス素子。
  2. 【請求項2】 中足ギャップを有するコアは、E−E型
    であることを特徴とする請求項1に記載のインダクタン
    ス素子。
  3. 【請求項3】 中足ギャップを有するコアは、I−E型
    であることを特徴とする請求項1に記載のインダクタン
    ス素子。
  4. 【請求項4】 前記コイル巻回数を整数回に略1/4を
    加えた回数としたことを特徴とする請求項1乃至3いず
    れかに記載のインダクタンス素子。
JP10373420A 1998-12-28 1998-12-28 インダクタンス素子 Pending JP2000195723A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023166914A1 (ja) * 2022-03-04 2023-09-07 オムロン株式会社 結合インダクタおよび回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023166914A1 (ja) * 2022-03-04 2023-09-07 オムロン株式会社 結合インダクタおよび回路

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Effective date: 20001010