JP2000194454A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2000194454A
JP2000194454A JP10369198A JP36919898A JP2000194454A JP 2000194454 A JP2000194454 A JP 2000194454A JP 10369198 A JP10369198 A JP 10369198A JP 36919898 A JP36919898 A JP 36919898A JP 2000194454 A JP2000194454 A JP 2000194454A
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JP
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electronic device
heat
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fibers
electronic
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JP10369198A
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English (en)
Inventor
Hideki Harada
英樹 原田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器の内部で発生した熱の放熱効果を妨
げることがなく、放熱された外装筐体表面を手や膝が触
った時に感じる体感温度を低減させることができる構造
を有する電子機器を提供することを目的とする。 【解決手段】 パームレスト筐体1cと下部筐体1bの
底面側を含む外装に植毛8a、及びパームレスト筐体1
cと下部筐体1bの内部のCPU6や記憶装置7の近傍
には植毛8b、排気孔1dの近傍には植毛8cがそれぞ
れ付着植毛されている。また、開口部16の周囲には植
毛8dが、取っ手12には植毛8eが付着植毛されてい
る。CPU6や記憶装置7からの輻射熱は植毛8bによ
って下部筐体1bやパームレスト筐体1cへの伝熱が低
減される。また、下部筐体1bとパームレスト筐体1c
に伝熱した熱は、外装筐体表面を覆う植毛8aによっ
て、手や膝が外装筐体表面を触った時に感じる体感温度
が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPUなどの発熱
を伴う電子部品、ユニット等の発熱部品が内部に収容さ
れるワープロや携帯型コンピュータ等の電子機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ワープロや携帯型コンピュータ等
の電子機器では、CPUなどの動作時に発熱を伴う電子
部品やユニット等を多く内蔵しており、これらの発熱に
より電子機器本体内部が高温になり、CPUや他の電子
部品が誤動作などを起こすことを防止するため、放熱の
ための対策がとられている。
【0003】図3は従来の放熱対策を施した電子機器を
示す外観斜視図である。図において、21は電子機器の
本体部で、CPU22が実装された主回路基板23が収
納されている。24は、ヒンジ部25で本体部21に回
転可能に取付けられ、液晶表示装置26が収納される表
示部である。本体部21の内部には、冷却用のファンモ
ーター27が設置されている。
【0004】CPU22などが動作時に発生した熱は、
ファンモーター27による強制対流により、本体部21
の外装筐体28の外部に放熱され、これにより、CPU
22などの動作時に発熱を伴う電子部品が冷却される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の電子機
器の放熱構造では、薄型軽量化や放熱効果を高めるた
め、電子機器の外装がマグネシウムのような金属筐体で
構成されており、電子機器の内部で発生した熱をファン
モーターを使用して電子機器の外装筐体の放熱孔から排
気して放熱するだけでなく、金属筐体に伝熱し外部に放
熱している。これらの放熱構造により電子機器の外装筐
体表面は温度が上昇し、膝の上で使用時の外装筐体底面
部表面やキー入力操作時のパームレスト表面、ファンモ
ーター近傍の外装筐体の放熱孔などに手や膝が触って熱
く感じ、さらに、電子機器を長時間使用した場合、最
悪、低温火傷の恐れがあった。
【0006】本発明は、電子機器の内部で発生した熱の
放熱効果を妨げることがなく、放熱された外装筐体表面
に手や膝が触った時に感じる体感温度を低減させること
ができる構造を有する電子機器を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、電子機器の外装筐体表面および発熱部近傍
に繊維を付着植毛するように構成したものである。
【0008】これにより、電子機器の内部で発生した熱
の放熱効果を妨げることなしに、放熱された外装筐体表
面に手や膝が触った時に感じる体感温度を低減させる効
果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、発熱を伴う電子部品、ユニット等の発熱部品が内部
に収容される電子機器において、前記電子機器の外装筐
体表面に繊維を付着植毛させたことを特徴とする電子機
器としたものであり、電子機器の内部で発生した熱を外
装筐体に放熱する場合、放熱効果を妨げることがなく、
放熱された外装筐体表面を手で触った時に感じる体感温
度を低減させることができ、また、電子機器が保存され
る周囲環境温度によって外装筐体表面が周囲環境温度と
同じ温度に感じることを防止できる。また、不用意な外
装筐体表面への衝撃による傷付きを防止することもでき
るという作用を有する。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の電子機器において、内部発熱冷却用ファンモー
タの排気孔近傍の外装筐体表面に繊維を付着植毛させた
ことを特徴とするものであり、電子機器の内部で発生し
た熱を冷却するファンモーターの排気効果を妨げること
なく、放熱された排気孔近傍の外装筐体表面を手で触っ
た時に感じる体感温度を低減させることができるという
作用を有する。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の電子機器において、キーボードやポインティン
グデバイス等の入力装置近傍のパームレスト部等の外装
筐体表面に繊維を付着植毛させたことを特徴とするもの
であり、電子機器の内部で発生した熱が外装筐体に放熱
される場合、放熱効果を妨げることなく、キーボードや
タッチパッドを操作中に手を載せるパームレスト部等の
外装筐体表面から感じる体感温度を低減させ、長時間の
使用による低温火傷なども防ぐことができるという作用
を有する。
【0012】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1記載の電子機器において、底面の外装筐体表面に繊維
を付着植毛させたことを特徴とするものであり、電子機
器の内部で発生した熱が外装筐体に放熱される場合、放
熱効果を妨げることなく、電子機器を膝に載せて使用中
に膝が直接触れる底面の外装筐体表面から感じる体感温
度を低減させ、長時間の使用による低温火傷なども防ぐ
ことができるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1記載の電子機器において、外装筐体は、金属などの熱
伝導性が高い材料であることを特徴とするものであり、
電子機器の内部で発生した熱を熱伝導性が高い金属など
の外装筐体に放熱する場合、放熱効果を妨げることがな
く、放熱された外装筐体表面を手や膝が触った時に感じ
る体感温度を樹脂材料と同じ体感温度にまで低減させる
ことができるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項6に記載の発明は、電子機
器内部の発熱部品を含む高温部分の表面に繊維を付着植
毛させたことを特徴とする電子機器としたものであり、
電子機器の分解及び拡張部品交換時等において、誤って
手が高温部品に直接触れることを防止することができる
という作用を有する。
【0015】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1から6記載の電子機器において、植毛の繊維長さを2
00μm以上1000μm以下としたことを特徴とする
ものであり、放熱効果を妨げることがなく、かつ、放熱
された外装筐体表面などの高温部分を触った時に感じる
体感温度を樹脂材料と同じ体感温度にまで低減させるこ
とができるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項8に記載の発明は、発熱を
伴う電子部品、ユニット等の発熱部品が内部に収容され
る本体部を有する電子機器において、前記発熱部品の近
傍にある前記電子機器の外装筐体の内側または他の内部
構造部品等に繊維を付着植毛させたことを特徴とする電
子機器としたものであり、発熱部品で発生した熱の輻射
熱を防ぎ、外装筐体や内部構造部品等に伝熱しにくく
し、電子機器に内蔵される他の電子部品等に与える熱影
響を低減し、他の電子部品の誤動作等を防止させること
ができるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項9に記載の発明は、高電圧
を発生する部品が内部に収容される本体部を有する電子
機器において、前記部品の高電圧部分の表面に繊維を付
着植毛させたことを特徴とする電子機器としたものであ
り、電子機器の分解及び拡張部品交換時等において、誤
って手が高電圧部品に触れ感電することを防止すること
ができるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項10に記載の発明は、電子
機器のシャープエッジ部分の表面または近傍に繊維を付
着植毛させたことを特徴とする電子機器としたものであ
り、電子機器の分解及び拡張部品交換時等において、誤
って手がシャープエッジ部分に触れることによるけがを
防止することができるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項11に記載の発明は、電子
機器の持ち運び時の取っ手の表面に繊維を付着植毛させ
たことを特徴とする電子機器としたものであり、電子機
器が保存される周囲環境温度によって取っ手の表面が周
囲環境温度と同じ温度に感じることを防止し、また、取
っ手表面にクッション性を有することにより、不用意に
手を滑らすことも防止することができるという作用を有
する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図
1、図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の一実施の形態の電子機
器を示す外観斜視図であり、図2は、その断面図であ
る。図において、1は発熱部品を含む電子部品などが実
装された主回路基板2が収納されている本体部で、マグ
ネシウムなどの金属で形成されている上部筐体1aと下
部筐体1bおよびパームレスト筐体1cとで構成されて
いる。3は、ヒンジ部4で本体部1に回転可能に取付け
られ、液晶表示装置5が収納される表示部である。本体
部1の内部構成は、主回路基板2には、CPU6が実装
されており、パームレスト筐体1cの内部近くに、ディ
スク状記憶媒体を有する記憶装置ユニット7が配置され
ている。また、CPU6や記憶装置ユニット7が動作時
に発熱する熱を冷却するファンモーター9が取付けら
れ、排気孔1dから発熱した熱を排気する。上部筐体1
aには、キーボード10が取付けられ、パームレスト筐
体1cには、タッチパッド11が取付けられている。ま
た、12は電子機器の持ち運び時の取っ手であり、本体
部1に固定されている。さらに、主回路基板2には、拡
張用コネクタ13が実装されており、拡張用のコネクタ
13には、着脱可能に拡張用基板14が取付けられ、蓋
15によって着脱用の開口部16を覆い隠している。
【0021】そして、パームレスト筐体1cと下部筐体
1bの底面側を含む外装に植毛8a、及びパームレスト
筐体1cと下部筐体1bの内部のCPU6や記憶装置ユ
ニット7の近傍には植毛8b、排気孔1dの近傍には植
毛8cがそれぞれ付着植毛されている。また、開口部1
6の周囲には植毛8dが、取っ手12には植毛8eが付
着植毛されている。これらの植毛は繊維の長さが200
〜1000μm程度が望ましく、短すぎれば、放熱され
た外装筐体表面などの高温部分を触った時に感じる体感
温度が高く、長すぎれば放熱効果を妨げてしまう。
【0022】以上のように構成された電子機器におい
て、以下にその動作について説明する。CPU6や記憶
装置ユニット7が動作時に発熱する熱は、ファンモータ
ー9によって、排気孔1dから排気されるとともに、C
PU6や記憶装置ユニット7からの輻射熱が下部筐体1
bやパームレスト筐体1cに伝熱しようとするが、植毛
8bによってこれらへの伝熱が低減される。また、この
ときのファンモーター9からの排気熱は、植毛8cによ
って排気孔1d近傍の下部筐体1bへの伝熱が低減され
るとともに、排気孔1dを手で触った時に感じる体感温
度を低減させることができる。また、下部筐体1bとパ
ームレスト筐体1cに伝熱した熱は、外装筐体表面を覆
う植毛8aによって、外装筐体表面を触った時に感じる
体感温度が低減される。また、拡張用基板14を交換す
る際、蓋15を取り外した時に手が触れる位置にある開
口部16のシャープエッジは、植毛8dによって覆われ
ているため、手が保護される。
【0023】本体部1の受熱と放熱の効果が高いマグネ
シウムなどの金属で形成されている外装筐体は、これら
の植毛によって、本体部1で発生したCPU6や記憶装
置ユニット7などの動作時の発熱から受ける輻射熱を伝
熱しにくくし、他の電子部品に与える熱影響を低減する
ことができる。また、植毛のため、冷却用ファンモータ
ーの排気効果や、外装筐体からの放熱効果に対する影響
がほとんどなく、外装筐体に不要な熱を伝熱しにくく
し、パームレスト筐体に手を載せてキーボードやタッチ
パッドを操作したり、電子機器を膝に載せて使用するな
ど、外装筐体表面に手や膝が触った時に感じる体感温度
を低減させることができ、長時間の使用による低温火傷
なども防ぐことができる。
【0024】また、外装筐体や取っ手への植毛は、電子
機器が保存されたり使用される周囲環境温度によって外
装筐体表面や取っ手表面が周囲環境温度と同じ温度に感
じることを防止できる。また、不用意な外装筐体表面へ
の衝撃による傷付きや、取っ手表面がクッション性を有
することにより、持ち運びの際、不用意に取っ手を手か
ら滑らすことなどを防止する効果がある。また、シャー
プエッジ部分への植毛は、拡張基板の交換等を行う際の
手の保護となる。
【0025】また、発熱部品自身や、発熱部品によって
高温になる部分、あるいは、高電圧になる部品の表面に
植毛すれば、電子機器の分解及び拡張部品交換時等に誤
って手が触れることによる火傷や感電の危険を防止する
ことができる。
【0026】なお、本実施の形態では、本体部に対する
植毛を行ったが、これを表示部に対して行っても同様の
効果が得られることはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子機器
の外装筐体の外部表面及び内部表面、内部構造部品、取
っ手、冷却用ファンモーターの排気孔などに繊維を付着
植毛することにより、電子機器の内部で発生した熱の放
熱効果を妨げることなく、外装筐体表面を手や膝が触っ
た時に感じる体感温度を低減させることができる。ま
た、部品交換の際などにシャープエッジや高温部品、高
圧部品などに直接触れることを防止することができる。
また、持ち運びの際、不用意に手から滑らせることを防
止し、外装筐体表面への衝撃による傷付きを防止するこ
ともできるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による電子機器を示す外
観斜視図
【図2】本発明の一実施の形態による電子機器を示す断
面図
【図3】従来の放熱対策を施した電子機器を示す外観斜
視図
【符号の説明】
1 本体部 1a 上部筐体 1b 下部筐体 1c パームレスト筐体 1d 排気孔 6 CPU 7 記憶装置ユニット 8a、8b、8c、8d、8e 植毛 9 ファンモータ 10 キーボード 11 タッチパッド 12 取っ手 16 開口部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱を伴う電子部品、ユニット等の発熱部
    品が内部に収容される電子機器において、前記電子機器
    の外装筐体表面に繊維を付着植毛させたことを特徴とす
    る電子機器。
  2. 【請求項2】内部発熱冷却用ファンモータの排気孔近傍
    の外装筐体表面に繊維を付着植毛させたことを特徴とす
    る請求項1記載の電子機器。
  3. 【請求項3】キーボードやポインティングデバイス等の
    入力装置近傍のパームレスト部等の外装筐体表面に繊維
    を付着植毛させたことを特徴とする請求項1記載の電子
    機器。
  4. 【請求項4】底面の外装筐体表面に繊維を付着植毛させ
    たことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  5. 【請求項5】外装筐体は、金属などの熱伝導性が高い材
    料であることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  6. 【請求項6】電子機器内部の発熱部品を含む高温部分の
    表面に繊維を付着植毛させたことを特徴とする電子機
    器。
  7. 【請求項7】植毛の繊維長さを200μm以上1000
    μm以下としたことを特徴とする請求項1から6記載の
    電子機器。
  8. 【請求項8】発熱を伴う電子部品、ユニット等の発熱部
    品が内部に収容される電子機器において、前記発熱部品
    の近傍にある前記電子機器の外装筐体の内側または他の
    内部構造部品等に繊維を付着植毛させたことを特徴とす
    る電子機器。
  9. 【請求項9】高電圧を発生する部品が内部に収容される
    本体部を有する電子機器において、前記部品の高電圧部
    分の表面に繊維を付着植毛させたことを特徴とする電子
    機器。
  10. 【請求項10】電子機器のシャープエッジ部分の表面ま
    たは近傍に繊維を付着植毛させたことを特徴とする電子
    機器。
  11. 【請求項11】電子機器の持ち運び時の取っ手の表面に
    繊維を付着植毛させたことを特徴とする電子機器。
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