JP2000194208A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2000194208A
JP2000194208A JP10369684A JP36968498A JP2000194208A JP 2000194208 A JP2000194208 A JP 2000194208A JP 10369684 A JP10369684 A JP 10369684A JP 36968498 A JP36968498 A JP 36968498A JP 2000194208 A JP2000194208 A JP 2000194208A
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JP
Japan
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fixing device
air
transfer material
guide member
heater
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JP10369684A
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Shigeru Mori
茂 森
Naoki Kobayashi
小林  直樹
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Katsuragawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Katsuragawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構成で各面状ヒータへの送
風を均一に行うことにより、熱効率が高く、且つ少ない
消費電力で確実な定着を行うことができる定着装置を提
供しすることを課題とする。 【解決手段】 送風機(6)から第2のガイド部材(7
b)によって分岐させ、一方の送風を第1のカバー(7
a)の上壁に沿って直進せさ、他方の送風を面状ヒータ
(5)の一部に送風する。次いで直進してきた送風は複
数の第1のガイド部材(7a)の作用により複数の面状
ヒータの一部に均一となるように送風される。更に第3
のガイド部材(7c)により第1のガイド部材(7a)
に形成された送風流通口(14a、b)を通過した送風
を受けて面状ヒータ(5)のその他の部分に向かって送
風される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー等に使用される定着装置に関し、特には熱風により転
写材面上に担持した未定着の粉体トナーを均一に融解さ
せて定着する定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オーブン式定着装置の場合、ロールヒー
タ式定着装置と異なり、転写材を加熱源からは離間した
状態で定着可能である。このために、ロールヒータ式定
着装置におけるローラの滑りに起因するしわやにじみ等
の画質劣化が生じることなく長尺コピーを提供すること
が可能である。その反面、熱板からの輻射熱による定着
であるがために、紙詰まり時の発火や発煙等の安全性を
考慮する安全上必要な距離だけ熱源を転写材から遠ざけ
る必要があり、このために熱効率が低下してしまい、転
写材の通過距離を長くしなければならず装置を小型化す
ることができない。
【0003】上述した問題を解決するため、本出願人ら
は、図4に示すように転写材の通路4を挟んで転写材の
トナー担持体面側および背面側に、向かい合う開口8
a、8bを有する第1のカバー2および第2のカバー3
を設け、第1のカバー2内に転写材の通路4に沿って所
定幅にわたり互いに離間した複数の面状ヒータ5を設
け、これら面状ヒータ5は通過する転写材の面に対して
交差する方向に加熱面を有するように配置されており、
これら面状ヒータ5の面に沿って流れるように送風しそ
れにより生じる熱風を第1のカバー2内で環流させる送
風手段を設けた定着装置を提案した。このような構成に
よりほぼ密閉された空間内で熱風を環流することがで
き、更に面状ヒータ5を用いたことによって熱変換効率
が良く、また安全性の高い熱風型の定着装置が提供され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した熱風型の定着
装置において、画像形成速度を高速化しようとする場
合、ヒータの加熱温度を高く設定する必要がある。しか
しながら、高温となった定着装置内部において紙詰まり
が発生した場合の安全性が問題となる。このため、定着
装置の転写材通路を長く設定し、且つ面状ヒータの数を
増やして転写材表面に熱風が当たる時間が長くなるよう
にして定着を確実なものにしている。
【0005】熱風型の定着装置は、送風手段によって送
風される空気を面状ヒータから発生する熱を受けて熱せ
られて熱風となり、この熱風を転写材に吹き付けて定着
するものである。面状ヒータの熱交換の効率を向上させ
るために転写材通路を通過する転写材表面に均一に熱風
を吹き当てることが要求される。例えば、クロスフロー
ファン等の送風手段による送風を各面状ヒータに対して
均一に送風しなければ環流する熱風の温度分布が転写材
の搬送方向にわたってばらついてしまう。
【0006】各面状ヒータへの通電量を一定として転写
材が通過する転写材通路上に温度センサを転写材の搬送
方向に各所に設けて測定した結果、従来において図示す
るように送付手段の送風は主に送風手段から離れた位置
(矢印A)に向かって送風される。このため、最も送風
力が強い転写材の入り口付近が最も温度が高く、転写材
の出口方向に近づくに従って低くなっている。これは、
送風手段の送風が手前側の面状ヒータに行き渡らずに生
じるもので、面状ヒータへの送風量が少なくなると転写
材に向う熱風も行き渡らなくなり定着への寄与が小さく
なってしまう。このため転写材上に吹き付ける熱風の温
度分布にばらつきが生じ、ヒータへの通電量が同じであ
っても定着不良が発生してしまう。これを解消するため
に各面状ヒータの通電量をコントロールしなければなら
ずその制御が煩雑となってしまう。
【0007】また、転写材の通路への送風量がある部分
に偏って多くなってしまうと未定着のトナーが送風によ
り舞い上がってしまい、画像が乱れてしまう。更に、送
風量の偏りによって強い送風が面状ヒータに当たってし
まった場合、面状ヒータが振動してしまい異音が発生し
てしまう。
【0008】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たものであり、簡単な構成で各面状ヒータへの送風を均
一に行うことにより、熱効率が高く、且つ少ない消費電
力で確実な定着を行うことができる定着装置を提供しす
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、熱融解性の粉体トナーを担持した転写材
を通過させてトナーを転写材上に熱定着させる定着装置
であって、転写材通路を挟んで転写材のトナー担持体面
側および背面側に、向かい合う開口を有する第1および
第2のカバーを設け、前記第1のカバー内に、前記転写
材通路に沿って所定幅にわたり互いに離間した複数の面
状ヒータを設け、これら面状ヒータは通過する転写材の
面に対して交差する方向に加熱面を有するように配置さ
れており、これら面状ヒータの面に沿って上方から下方
に向かって流れるように送風し、それにより生じる熱風
を第1のカバー内で環流させる送風手段を設けた定着装
置において、前記送風手段からの送風の向きを変更する
ように前記面状ヒータが配置された転写材進行方向であ
って該転写材の最大幅より広い領域にわたって並列され
た複数の第1のガイド部材を前記第1のカバーの内壁面
に設け、これら第1のガイド部材は転写材の幅方向にわ
たって形成された送風流通口を有しており、前記送風流
通口は前記送風手段から離れるに従ってスリット幅が狭
くなるように設けられていることを特徴とする。
【0010】また、前記第1のガイド部材の送風流通口
には補強リブが設けられており、各第1のガイド部材の
補強リブは送風方向に重なる位置に設けられていること
を特徴とし、前記第1のガイド部材は前記送風流通口の
上方の辺が同一の高さであって、且つ前記送風流通口の
下方の辺の高さが前記送風手段から離れるに従って順次
に高くなるように設けられていることを特徴とする。
【0011】更に、前記定着装置は更に送風手段からの
送風を上下に分割する第2のガイド部材が設けられてお
り、第2のガイド部材によって分割された一方の送風を
前記第1のガイド部材に導き、分割された他方の送風を
前記面状ヒータの一部に導くように設けられていること
を特徴とし、前記定着装置は更に前記第1のガイド部材
の送風流通口を通過した送風を受けて前記面状ヒータの
取付角度とほぼ同等の角度に設けた第3のガイド部材を
有することを特徴とする。
【0012】このような構成において、送風手段から第
2のガイド部材によって分岐させ、一方の送風を第1の
カバーの上壁に沿って直進せさ、他方の送風を面状ヒー
タの一部に送風する。次いで直進してきた送風は複数の
第1のガイド部材の作用により複数の面状ヒータの一部
に均一となるように送風される。更に第3のガイド部材
により第1のガイド部材に形成された送風流通口を通過
した送風を受けて面状ヒータのその他の部分に向かって
送風される。こうして各面状ヒータに均一に送風され、
転写材の通路上のいずれの場所においても一定の温度と
なり、この熱風が転写材上に均一に当たり、転写材上の
未定着粉体トナーを乱すことなく均一に融解して定着す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の好適な実施例を図面に
基づいて説明する。図1に本発明による定着装置1の概
略側断面図を示す。定着装置1は、転写材の粉体トナー
を担持する面側に位置する第1のカバー2と、転写材の
背面側に位置する第2のカバー3と、第1のカバー2内
に設けられ転写材の通路4に沿って所定幅にわたり互い
に離間した複数の面状ヒータ5と、面状ヒータ5のヒー
タ面に向かって送風する送風手段としての送風機6と、
送風機6からの送風を各面状ヒータ5に均一に吹き付け
させるために送風を案内するガイド部材7とを有する。
【0014】第1のカバー2及び第2のカバー3は、転
写材の通路4を挟んで互いに開口8a、8bを転写材の
搬送面に対向して設けら、四方の壁により空間を形成す
るような箱状体よりなる。第1のカバー2および第2の
カバー3の各壁は、第1のカバー2内で発生する熱が定
着装置1の外部に逃げるのを防止するため、間に空気層
または断熱材層を設けた二重構造となっている。第1の
カバー2および第2のカバーの内側は、好ましくは黒色
のメッキが施されており、または黒色の耐熱塗料が塗布
されて保熱性を良好としている。また後述するようにし
て形成される熱風をカバー内で効率良く環流させるた
め、第1のカバー2の各角部はアール状に形成されてい
る。第1のカバー2および第2のカバー3の開口8a、
8bには、転写材を排出ローラ対9へと向かって案内す
るための耐熱性の線状部材10a、10bが転写材の搬
送方向に沿って斜めに張り巡らされて設けられている。
これら線状部材10aは転写材がカールしてカバー内の
後述する熱源に接触することのないように防止する役割
を有する。
【0015】送風手段としての送風機6は、転写材の最
大サイズをカバーする幅を有するクロスフローファンが
好適に用いられ、矢印B方向にクロスフローファンの回
転羽根を回転させて送風している。送風機6の送風口1
1は転写材の通過時にカバー内で熱風の環流が起こるよ
うな位置であれば良く、好ましくは転写材の搬送方向
(矢印C)で見て第1のカバー2の下流側位置であって
且つ上方側位置に設けることにより環流を起こすことが
でき、熱風を効率的に転写材に当てることができる。
【0016】符号12はユニット化した面状ヒータユニ
ットを定着装置から引き出すための金属材料よりなるレ
ールを示しており、カバー内で良好な環流を行うための
遮蔽部材を兼ねている。送風機6による送風は、緩やか
なものであり、熱風が転写材に担持した未定着の粉体ト
ナーに当たったときにトナーが舞い上がることのない程
度の風量とする。
【0017】面状ヒータ5は、通過する転写材の面に対
して交差する方向に加熱面を有し、かつ複数の面状ヒー
タ5が互いに離間して転写材の搬送方向に順ずる方向に
傾斜して設けられている。これにより熱風が転写材の進
行方向に沿って上方から斜めに当たることとなり、第2
のカバー3に当たって跳ね返った風が転写材の下側から
巻き上がって第1のカバー2に設けた線状部材10aに
接触することを防止している。
【0018】面状ヒータ5は帯状のヒータよりなり、定
着装置1の両面側に設けた耐熱絶縁部材13(図3)に
より取り付けられている。面状ヒータ5は黒色メッキも
しくは、黒色の耐熱塗料により塗布されていることが望
ましい。
【0019】送風機6からの送風の方向を制御するガイ
ド部材7は、実施例において第1のガイド部材7aと、
第2のガイド部材7bと第3のガイド部材7cとを有す
る。第1のガイド部材7aは、転写材の最大幅より広い
領域にわたって並列して第1のカバー2の上方の内壁面
に複数設けられており、送風機6によって送風される送
風を定着装置1の中央部付近に設けた面状ヒータ5に向
かうように送風している。
【0020】実施例において第1のガイド部材7aは2
カ所に設けられており、それぞれの第1のガイド部材7
a1、7a2には転写材の幅方向にわたって形成された
送風流通口14a、14bを有しており、送風流通口1
4a、14bは送風機6から離れるに従ってスリット幅
が狭くなるように設けられている。好ましくは送風流通
口14a、14bの上方の辺が同一の高さであって、且
つ送風流通口14a、14bの下方の辺の高さが送風機
6から離れるに従って順次に高くなるように設けられて
いる。
【0021】第1のガイド部材7a1の先端部分に当た
った送風は矢印D4方向に方向を変えて定着装置のほぼ
中央部に位置する面状ヒータ5に向かって送風され、送
風流通口14aを通過した矢印D3方向に送風される送
風は次の第1のガイド部材7a2に向かって案内され、
更に第1のガイド部材7a2の先端部分に当たった送風
の一部が矢印D6方向に代わり、第2のガイド部材7a
2の下側に位置する面状ヒータ5に向かって送風され
る。
【0022】図2は図1に示す第1のガイド部材7a1
を矢印E方向から見た図を示す。第1のガイド部材の先
端部分が送風によって振動したり、メンテナンス時にお
ける機械的な衝撃に伴って変形した場合に送風の向きが
変わってしまうのを防止するため、送風流通口14a、
14bには補強リブ15が設けられており、好ましくは
第1のガイド部材7a1、7a2の補強リブ15は送風
方向に対して重なるような位置に設けられていることが
望ましい。これにより送風が乱れてしまって安定した送
風を得ることができないという悪影響を最小限のものと
している。
【0023】図示例においてガイド部材7a1、7a2
は厚さ0.6mmの鉄板を用いており、幅5mmの補強リブ
15を残して打ち抜いて送風流通口14a、14bを設
けている。第1のカバー7aの傾斜角度は送風が環流す
る方向に対して下側に鈍角となるように設けられてお
り、実施例においては135度の角度となるように設け
ている。符号16は第1のカバー2の内壁面にねじ止め
等をするための切り欠きを示す。また、第1のカバー2
に取り付ける面を2重折りして補強している。
【0024】送風機6の近傍には発生する送風を上下に
分割する第2のガイド部材7bが設けられている。この
第2のガイド部材7bによって分割された一方の送風
(矢印D1方向)を上述した第1のガイド部材7a1に
導き、分割された他方の送風(矢印D2方向)を転写材
の搬送方向に対して最も奥に位置する面状ヒータの一部
に導くように設けられている。第2のガイド部材7bの
先端は、送風が環流する方向に対して下側に鈍角となる
ように設けられており、実施例においては135度の角
度となるように設けている。
【0025】第1のガイド部材7a2の送風方向に対し
て下流側には、送風流通口14bを通過した矢印D5方
向の送風を定着装置1内の環流のために最も良好な方向
に導く第3のガイド部材7cが設けられている。
【0026】第3のガイド部材7cは複数箇所に設けて
も良く、実施例において第3のガイド部材7c1、7c
2の2カ所に設けている。第3のガイド部材7c1、7
c2の取付角度は面状ヒータ5の取付角度とほぼ同等の
角度に設けられている。面状ヒータ5の取付角度は、転
写材の搬送方向に対して鋭角となるように設けられてお
り、実施例においては72度となるように設けられてい
る。この角度と同等の角度の第3のガイド部材7c1、
7c2が第1のガイド部材7a2を通過した残り全ての
送風を面状ヒータが設けられた矢印D7、D8方向に向
かうようにしている。
【0027】定着装置1における転写材の出口17近傍
には、駆動ローラ18および従動ローラ19からなる排
出ローラ対9が設けられており、通過した転写材を外部
に排出している。排出ローラ対9を出口16近傍に設け
ることにより定着装置1から熱風が逃げるのを防止して
いる。
【0028】図3は矢印F方向から見た第1のカバー2
を示す図であり、定着装置1の幅方向に張り渡された平
らな面を有する面状ヒータ5と、送風手段としての送風
機6との配置状態を示す概略図である。セラミック性の
耐熱絶縁部材13は定着装置1側面側に設けられてお
り、この耐熱絶縁部材13に設けた取付穴に面状ヒータ
5の端部を取り付け、それぞれ設けたターミナルから電
源に接続されている。面状ヒータ5の形状や大きさにつ
いては特に限定されるものではないが、オンデマンドで
その加熱及び降熱で迅速に行えるものが良い。
【0029】実施例において面状ヒータ5は、圧延され
たニクロム線が好適に使用され、幅18mm、厚さ0.
35mmの帯状のニクロム線が用いられている。面状ヒ
ータ5は通電によりきわめて速く温度が立ち上がって加
熱し、面状ヒータ5に沿って送風することにより効率的
に面状ヒータ5の熱を受け取って熱風に変換することが
できる。この熱風を上記したガイド部材7a、7b、7
cの作用により定着装置1内部で環流することで、熱が
外部に逃げることなく所定の温度まで立ち上げることが
できる。
【0030】面状ヒータ5は波打ち形成されており、面
状ヒータ5の表面積が通常張り渡された状態より大きく
させている。これにより面状ヒータ5からの発熱量も大
きくなり、装置が小型化される。
【0031】更に、定着装置1(または複写機等内のそ
の他の箇所において)紙詰まり等のトラブルが生じて
も、転写材搬送系の停止信号を検知して面状ヒータ5へ
の通電および送風機6の駆動を停止することにより面状
ヒータ5の熱は急激にさがり、且つ送風機6が停止する
ことにより、熱風が転写材にあたらなくなるため、転写
材の発火や発煙を生じることがない。
【0032】符号20はクロスフローファンを駆動させ
るモータを示す。実施例では、先に述べた各カバーの開
口8a、8bに設けた線状部材10a、10bは0.2
mm程のステンレスワイヤで、図示のように転写材の進
行方向に対して若干斜めに所定の距離を開けて張り巡ら
されている。
【0033】互いに離間した面状ヒータ5は、送風機6
の送風によって隣り合う面状ヒータ5同士が接触してし
まう事故を防止するため、耐熱絶縁性ガイド21が設け
られている。耐熱絶縁性ガイド21は、面状ヒータ5を
挟む切り欠き部を有し、張り渡された面状ヒータ5を横
切るように設けられている。耐熱絶縁性ガイド21はマ
イカが好適に使用され、所定の間隔で設けられている。
【0034】このような構成による定着装置1の動作に
ついて説明する。図1において、周知の画像形成方法に
より未定着の粉体トナーを担持した転写材は、不図示の
搬送ベルト等の搬送手段により定着装置1の入口22へ
と搬送される。転写材の先端は、定着装置1内で環流す
る送風により下方に位置する線状部材10bに押しつけ
られた状態で定着装置1内に搬送される。
【0035】転写材が定着装置1へと搬送されるまで時
間を検知し、この時間内に定着装置1内の定着温度を所
定の温度となるように予め面状ヒータ5に通電し、且つ
送風手段としての送風機6を駆動させ、熱風を定着装置
1の両カバー内で環流させる。
【0036】送風機6からの送風は、第2のガイド部材
7bにより分岐され、一方の送風を直進(矢印D1方
向)せさ、他方の送風(矢印D2方向)を面状ヒータの
一部に送風する。次いで直進してきた送風が第1のガイ
ド部材7a1に送られ、一方の送風(矢印D4方向)が
面状ヒータ5の一部に送られ、他方の送風(矢印D3方
向)が送風流入口14aを通って次の第1のガイド部材
7a2に送られる。第1のガイド部材7a2も同様に一
方の送風(矢印D6方向)を面状ヒータ5に送り、他方
の送風(矢印D5方向)が送風流入口14bから通過す
る。更に第3のガイド部材7c1、7c2が第1のガイ
ド部材7a2の送風流通口14bを通過した送風(矢印
D5方向)を受けて面状ヒータ5に向かって送風(矢印
D7方向、矢印D8方向)させる。
【0037】こうして環流する送風が各面状ヒータ5に
均一に送風され、通過する転写材上で一定の定着温度と
なり、定着装置1内に転写材が搬送されると転写材上に
均一に且つトナー像を乱すことのない強さで熱風があた
り、転写材が第2のカバー2に設けた線状部材10bに
押しつけられながら搬送され、転写材に担持された未定
着の粉体トナーを融解させて定着させる。
【0038】転写材は更に搬送され排出ローラ対9によ
り外部へと排出される。転写材が完全に排出された後、
これを検知して面状ヒータ5の通電を切断しても良く、
また、送風手段の駆動を停止させても良い。これらは不
要な熱を定着装置から複写機内の他の部署、例えば感光
ドラム2などの画像形成部に漏れることを可及的に防止
するためのものである。
【0039】
【発明の効果】本発明の定着装置は、ガイド部材により
送風手段からの送風を各面状ヒータ表面に沿うように均
一に送風し、加熱している面状ヒータの熱を効率よく熱
風に変換し、この熱風を定着装置内で環流する構成とし
たため、消費電力の少なくコンパクトな定着装置を得る
ことができる。また、転写材の搬送路のどこであっても
送風のばらつきがないため面状ヒータが振動して異音を
発することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による定着装置を示す概略側断面図。
【図2】 第1のガイド部材を示す上面図。
【図3】 図1の矢印E方向から見た定着装置の概略
図。
【図4】 従来の定着装置を示す概略断面図。
【符号の説明】
1 定着装置 2 第1のカバー 3 第2のカバー 4 通路 5 面状ヒータ 6 送風機 7、7a、7a1、7a2、7b、7c、7c1、7c
2 ガイド部材 8a、8b 開口 9 排出ローラ 10a、10b 線状部材 11 送風口 12 レール 13 耐熱絶縁部材 14a、14b 送風流入口 15 補強リブ 16 切り欠き 17 出口 18 駆動ローラ 19 従動ローラ 20 モータ 21 耐熱絶縁性ガイド 22 入口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱融解性の粉体トナーを担持した転写材
    を通過させてトナーを転写材上に熱定着させる定着装置
    であって、転写材通路を挟んで転写材のトナー担持体面
    側および背面側に、向かい合う開口を有する第1および
    第2のカバーを設け、前記第1のカバー内に、前記転写
    材通路に沿って所定幅にわたり互いに離間した複数の面
    状ヒータを設け、これら面状ヒータは通過する転写材の
    面に対して交差する方向に加熱面を有するように配置さ
    れており、これら面状ヒータの面に沿って上方から下方
    に向かって流れるように送風し、それにより生じる熱風
    を第1のカバー内で環流させる送風手段を設けた定着装
    置において、前記送風手段からの送風の向きを変更する
    ように前記面状ヒータが配置された転写材進行方向であ
    って該転写材の最大幅より広い領域にわたって並列され
    た複数の第1のガイド部材を前記第1のカバーの内壁面
    に設け、これら第1のガイド部材は転写材の幅方向にわ
    たって形成された送風流通口を有しており、前記送風流
    通口は前記送風手段から離れるに従ってスリット幅が狭
    くなるように設けられていることを特徴とする定着装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1のガイド部材の送風流通口には
    補強リブが設けられており、各第1のガイド部材の補強
    リブは送風方向に重なる位置に設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のガイド部材は前記送風流通口
    の上方の辺が同一の高さであって、且つ前記送風流通口
    の下方の辺の高さが前記送風手段から離れるに従って順
    次に高くなるように設けられていることを特徴とする請
    求項1または2いずれか記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記定着装置は更に送風手段からの送風
    を上下に分割する第2のガイド部材が設けられており、
    この第2のガイド部材によって分割された一方の送風を
    前記第1のガイド部材に導き、分割された他方の送風を
    前記面状ヒータの一部に導くように設けられていること
    を特徴とする請求項乃至3いずれか記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記定着装置は更に前記第1のガイド部
    材の送風流通口を通過した送風を受けて前記面状ヒータ
    の取付角度とほぼ同等の角度に設けた第3のガイド部材
    を有することを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載
    の定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109675732A (zh) * 2018-12-27 2019-04-26 江苏变色龙微粉技术有限公司 向上喷涂的粉末涂装设备及其工作方法和粉末涂装生产线

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