JP2000193620A - プレストレストコンクリ―ト構造物におけるpc鋼材の健全性検査方法およびプレストレストコンクリ―ト構造物 - Google Patents

プレストレストコンクリ―ト構造物におけるpc鋼材の健全性検査方法およびプレストレストコンクリ―ト構造物

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JP2000193620A
JP2000193620A JP10373692A JP37369298A JP2000193620A JP 2000193620 A JP2000193620 A JP 2000193620A JP 10373692 A JP10373692 A JP 10373692A JP 37369298 A JP37369298 A JP 37369298A JP 2000193620 A JP2000193620 A JP 2000193620A
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JP
Japan
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steel
concrete structure
prestressed concrete
strand
soundness
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JP10373692A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nishio
浩志 西尾
Katsuji Imao
勝治 今尾
Hideaki Kitazono
英明 北園
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Abekogyosho Co Ltd
Original Assignee
Abekogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PC鋼材の健全性を直接検査できるようにし
た、プレストレストコンクリート構造物におけるPC鋼
材の健全性検査方法を提供する 【解決手段】 プレストレストコンクリート構造物1
は、コンクリート2に埋設された覆い3と、その覆い3
に通されて、コンクリート2に定着具5によって定着さ
れるPC鋼材、 例えば、マルチストランドMとを備え
る。このマルチストランドMを構成する1本のPC鋼線
4の、一方側の端部4aおよび他方側の端部4bには、
コネクター11a付きの接続用導体11がそれぞれ取り
付けられる。それらコネクター11a、11aは、PC
鋼材定着部埋設用コンクリート2aから露出しており、
計測器10との接続が可能となっている。この計測器1
0によって、前記PC鋼材の両端部間の電気特性値を計
測して、その健全性を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレストレスト
コンクリート構造物におけるPC鋼材の健全性検査方
法、および、プレストレストコンクリート構造物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、コンクリート構造物等に埋設されたPC鋼材の健全
性に関する検査方法については、例えば、特開平8−0
94557号に開示されるような、電気的な非破壊検査
によって検査する方法があった。
【0003】この電気的な非破壊検査は、図7に示すよ
うに、予め、PC鋼材41の検査を間接的に行う検査用
線材42を、PC鋼材41とともに平行に埋設してい
た。そして、その検査用線材42の両端部42a、42
aから所定の電圧をかけて通電して、検査用線材42の
電気抵抗値を計測し、その検査用線材42の腐食度合い
に応じた電気抵抗値から、間接的にPC鋼材41の腐食
の進行、断線等を予測して、PC鋼材41の健全性を判
断した。
【0004】ところが、この検査は、検査用線材42を
検査することで、PC鋼材41の健全性を間接的に判断
するものであり、PC鋼材41を直接検査していないた
め、例えば、検査の結果、検査用線材42が腐食、断線
していなくても、PC鋼材41が腐食、断線している可
能性があり、PC鋼材41の健全性を正確に判断するこ
とは困難であった。
【0005】この発明は、上記した従来の問題点を解決
するためになされたものであり、その目的は、PC鋼材
の健全性を直接検査できるようにした、プレストレスト
コンクリート構造物におけるPC鋼材の健全性検査方法
およびプレストレストコンクリート構造物を提供するこ
とにある。
【0006】また、この発明の他の目的は、2ケーブル
のPC鋼材を一度に直接検査でき、しかも計測点間の離
間距離を短縮できるようにした、プレストレストコンク
リート構造物におけるPC鋼材の健全性検査方法および
プレストレストコンクリート構造物を提供することにあ
る。
【0007】また、この発明のさらなる他の目的は、複
数本の、PC鋼線またはPC鋼より線によって構成され
るPC鋼材の内にあって、検査対象となるPC鋼線また
はPC鋼より線を容易に判別できるようにした、プレス
トレストコンクリート構造物におけるPC鋼材の健全性
検査方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るプレスト
レストコンクリート構造物におけるPC鋼材の健全性検
査方法、および、プレストレストコンクリート構造物
は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。す
なわち、請求項1に記載の発明に係るプレストレストコ
ンクリート構造物におけるPC鋼材の健全性検査方法
は、PC鋼材が配設されたプレストレストコンクリート
構造物の、前記PC鋼材の所定区間の電気特性値を計測
し、その計測値から前記PC鋼材の前記所定区間の健全
性を検査することを特徴とする。
【0009】このように、PC鋼材の所定区間、例え
ば、PC鋼材の両端部間の電気特性値を直接計測するこ
とにより、その計測値から前記PC鋼材の前記所定区間
の健全性が検査される。
【0010】ここで、「PC鋼材」とは、PC鋼棒、P
C鋼線、PC鋼より線(シングルストランド、マルチス
トランド)等の総称である。また、「PC鋼材の健全性
検査」とは、PC鋼材の電気特性値(電気抵抗値など)
を計測することにより、その計測値からPC鋼材の腐食
の進行、断線等を判断して、プレストレスが必要な量だ
け働いているかを検査することである。
【0011】また、請求項2に記載の発明に係るプレス
トレストコンクリート構造物におけるPC鋼材の健全性
検査方法のように、前記所定区間は、一方側の端部間が
短絡された、2ケーブルの前記PC鋼材の他方側の端部
間でもよい。
【0012】このように、2ケーブルのPC鋼材の一方
側の端部間を短絡することにより、2ケーブルのPC鋼
材の健全性が一度に検査されるとともに、それら2ケー
ブルのPC鋼材の健全性が、位置的に同じ側にある他方
側の端部間を利用して検査される。
【0013】また、請求項3に記載の発明に係るプレス
トレストコンクリート構造物におけるPC鋼材の健全性
検査方法のように、前記PC鋼材は、被覆材によって被
覆されることにより互いに絶縁された複数本の、PC鋼
線またはPC鋼より線からなり、それら複数本の、PC
鋼線またはPC鋼より線の内の、少なくとも1本のPC
鋼線またはPC鋼より線を被覆した前記被覆材は、他の
PC鋼線またはPC鋼より線を被覆した被覆材とは異な
る色で着色されている。そして、その異なる色で着色さ
れた被覆材によって被覆されたPC鋼線またはPC鋼よ
り線からなるPC鋼材を、検査するようにしてもよい。
【0014】このように、被覆材に着色された色の違い
によって、検査対象となるPC鋼線またはPC鋼より線
が判別される。
【0015】もっとも、他のPC鋼線またはPC鋼より
線の被覆材とは異なる色の被覆材によって被覆された、
PC鋼線またはPC鋼より線からなるPC鋼材は、2本
以上複数本であっても構わなく、例えば、その数が2本
である場合には、それぞれの一方側の端部間を短絡する
とともに、他方側の端部間を利用して、それらPC鋼材
を検査するようにしてもよい。
【0016】また、請求項4に記載の発明に係るプレス
トレストコンクリート構造物は、PC鋼材が配設された
プレストレストコンクリート構造物であって、前記PC
鋼材の所定箇所に計測接続部を備えており、しかも、そ
の計測接続部は、前記PC鋼材の電気特性値の計測がで
きるように、前記構造物のコンクリートから露出してい
ることを特徴とする。
【0017】このように、計測接続部を、コンクリート
から露出させることにより、その計測接続部を介して、
PC鋼材の電気特性値が計測される。
【0018】ここで、「計測接続部」とは、例えば、電
気特性値を計測する計測器が接続される、PC鋼材の所
定箇所に取り付けられた接続用導体とか、その接続用導
体の先端部に備え付けられた、コネクター等の接続器具
などが該当する。
【0019】また、請求項5に記載の発明に係るプレス
トレストコンクリート構造物のように、前記PC鋼材
は、2ケーブル設けられ、それらPC鋼材の一方側の端
部には、それら一方側の端部間を短絡する短絡用導体が
取り付けられ、かつ、前記PC鋼材の他方側の端部に
は、それぞれ前記計測接続部が備わるのが望ましい。
【0020】このように、2ケーブルのPC鋼材の一方
側の端部間を短絡用導体で短絡することにより、位置的
に同じ側にある他方側の端部に備わる計測接続部を介し
て、2ケーブルのPC鋼材の健全性が一度に検査され
る。
【0021】また、請求項6に記載の発明に係るプレス
トレストコンクリート構造物のように、前記PC鋼材
は、被覆材によって被覆されることにより互いに絶縁さ
れた複数本の、PC鋼線またはPC鋼より線からなり、
それら複数本の、PC鋼線またはPC鋼より線の内の、
少なくとも1本のPC鋼線またはPC鋼より線を被覆し
た前記被覆材は、他のPC鋼線またはPC鋼より線を被
覆した被覆材とは異なる色で着色され、かつ、その異な
る色で着色された被覆材によって被覆されたPC鋼線ま
たはPC鋼より線には、前記計測接続部が備わるのが望
ましい。
【0022】これにより、被覆材に着色された色の違い
によって、検査対象となるPC鋼線またはPC鋼より線
が判別されるとともに、計測接続部を介して、そのPC
鋼線またはPC鋼より線の電気特性値が計測される。
【0023】もっとも、他のPC鋼線またはPC鋼より
線の被覆材とは異なる色の被覆材によって被覆された、
PC鋼線またはPC鋼より線からなるPC鋼材は、2本
以上複数本であっても構わなく、例えば、その数が2本
である場合には、それぞれの一方側の端部間は、短絡さ
れ、他方側の端部に、計測接続部がそれぞれ備わるよう
にしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るプレストレ
ストコンクリート構造物におけるPC鋼材の健全性検査
方法、および、プレストレストコンクリート構造物の一
実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】図中符号1は、橋梁等のプレストレストコ
ンクリート構造物の一部分である。2は、ポストテンシ
ョン方式でプレストレスが導入されるコンクリートであ
る。3は、このコンクリート2に、間隔をおいて複数本
並列的に位置するように埋設された、絶縁材からなるシ
ース等の覆いである。Mは、複数本(通常、12本であ
り、図1および図2においては、2本のみが表れてい
る)のPC鋼線4をまとめた、PC鋼材としてのマルチ
ストランド(なお、マルチストランドを構成する各PC
鋼線は、互いに接触状態にある)であって、このマルチ
ストランドMは、各覆い3にそれぞれ1ケーブルずつ通
されている。
【0026】ここで、各覆い3に通されたマルチストラ
ンドMを構成する各PC鋼線4の、一方側の端部4aお
よび他方側の端部4bは、定着具5によって、コンクリ
ート2に定着されている。さらに、定着具5は、覆い3
の端面3aに取り付けられた支圧板6と、この支圧板6
に当接している雌コーン8と、雄コーン9とからなる
(図2参照)。つまり、PC鋼線4の、一方側の端部4
aおよび他方側の端部4bは、緊張された状態で、雌コ
ーン8の孔8aに貫通するように通されて、その孔8a
の内周面8bと、その孔8aに嵌められた雄コーン9の
外周面9aとに挟まれ、その雌コーン8が支圧板6に当
接することで定着されている。そして、それらPC鋼線
4が通された覆い3内には、グラウト材Gが注入されて
いる。
【0027】また、各覆い3に通された、マルチストラ
ンドMを構成する複数本のPC鋼線4の内、1本のPC
鋼線4の、一方側の端部4aおよび他方側の端部4bに
は、電気特性値の一つである電気抵抗値を計測する計測
器10と接続される、接続用導体11、11(図示実施
の形態では、接続用導体としての、絶縁材で被覆された
接続用導線が示されている)が取り付けられている。ま
た、支圧板6には、ネジNによって、雌コーン8および
雄コーン9並びにマルチストランドMの両端部を覆う蓋
体12が取り付けられており、この蓋体12を貫通する
ように、前記接続用導体11、11が通されている。な
お、蓋体12内には、マルチストランドMの腐食を防止
するための電気を通さない防食材、例えば、セメントミ
ルクCが注入されている。
【0028】さらに、前記接続用導体11、11の先端
部には、接続器具としてのコネクター11a、11aが
取り付けられており、このコネクター11a、11aに
は、計測器10のリード線10a、10aの先端部に取
り付けられた、接続器具としてのコネクター10bが接
続される。よって、この図示実施の形態においては、接
続用導体11とコネクター11aとによって、PC鋼材
であるマルチストランドMの計測接続部が構成されるこ
ととなる。
【0029】そして、支圧板6および蓋体12並びに接
続用導体11は、それらの腐食を防止するために、PC
鋼材定着部埋設用コンクリート2aによって埋設され
る。また、計測接続部を構成するコネクター11a、1
1aは、PC鋼材定着部埋設用コンクリート2aから露
出するように設置される。このように、マルチストラン
ドMを構成する複数本のPC鋼線4の内の、1本のPC
鋼線4の、所定箇所としての一方側の端部4aおよび他
方側の端部4bに、コネクター11a、11aが取り付
けられた接続用導体11、11を取り付けることによっ
て、健全性を検査するための検査範囲である所定区間
(以下、検査区間と称する)は、前記PC鋼線4の両端
部間となる。
【0030】次に、以上の構成からなるプレストレスト
コンクリート構造物1におけるPC鋼材の健全性検査方
法について説明する。まず、PC鋼材定着部埋設用コン
クリート2aから露出するように設置された、コネクタ
ー11a、11aと、計測器10のコネクター10b、
10bとを接続する。そして、接続用導体11を介し
て、計測器10から、マルチストランドMを構成するP
C鋼線4に通電することにより、そのPC鋼線4の電気
抵抗値を計測し、その電気抵抗値からマルチストランド
Mの健全性を判断する。続いて、他の覆い3に通され
た、マルチストランドMも、同様に繰り返すことによ
り、健全性が順次検査される。ところで、それらマルチ
ストランドMの健全性を正しく判断するためには、コン
クリート構造物1の竣工時に、そのマルチストランドM
の電気抵抗値を計測しておくとよい。こうして、予め計
測した値を、マルチストランドMの電気抵抗値の初期値
とし、その初期値と、後日の検査による計測値との比較
で健全性を判断することができる。
【0031】このように、この実施の形態に示されるプ
レストレストコンクリート構造物1にあっては、そのプ
レストレストコンクリート構造物1に埋設された、マル
チストランドMを構成するPC鋼線4の、一方側の端部
4aおよび他方側の端部4bの間の電気抵抗値を直接計
測することができるので、PC鋼材としてのマルチスト
ランドMを構成するPC鋼線4の健全性を正確に検査す
ることができる。しかも、マルチストランドMは、計測
器10に取り付けたコネクター10b、10bと、マル
チストランドMに取り付けたコネクター11a、11a
とを接続することによって、 計測器10と簡単に接続さ
れる。
【0032】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、PC鋼材としてのマルチストランドMを構
成する複数本のPC鋼線4の内の、1本のPC鋼線4
の、一方側の端部4aおよび他方側の端部4bに、接続
用導体11を取り付けたが、その接続用導体11は、絶
縁材で被覆された電気の伝導率が高い物質、例えば、銅
製の鋼棒であってもよい。また、接続器具としてのコネ
クター11aは、必ずしも必要でなく、接続用導体11
と、計測器10のリード線10a、10aとが直接接続
されてもよい。この場合は、接続用導体11のみによっ
て、PC鋼材の計測接続部が構成されることとなる。
【0033】また、PC鋼材としてのマルチストランド
Mの健全性を検査する検査区間については、そのマルチ
ストランドMを構成する複数本のPC鋼線4の内の、1
本のPC鋼線4の、一方側の端部4aと他方側の端部4
bとの間であるとしたが、例えば、前記PC鋼線4の中
間部に、計測接続部としての、接続用導体11およびコ
ネクター11aを各々複数取り付けて、1ケーブルのマ
ルチストランドMに、複数の検査区間を設けるようにし
てもよい。このようにすることで、検査区間が短くな
り、より正確にマルチストランドMの健全性を検査する
ことが可能になる。
【0034】また、PC鋼材の健全性を検査する区間
は、前述したように、短いほうが好ましいが、必ずしも
短くする必要はない。例えば、検査区間は、1ケーブル
のマルチストランドMを構成する複数本のPC鋼線4の
内の、1本のPC鋼線4の、一方側の端部4aと他方側
の端部4bとの間に限定されず、間隔を置いて並列的に
位置する異なる覆い3に通される、短絡接続された2ケ
ーブル、あるいは、それ以上のケーブル数からなるマル
チストランドM全体を、一度に検査し得る検査区間であ
ってもよい。ここで、本発明の第二の実施の形態として
の、間隔を置いて並列的に位置する異なる覆い15に通
された、2ケーブルのPC鋼材を一度に検査し得る、P
C鋼材の健全性検査方法、および、プレストレストコン
クリート構造物について、図3に基づいて説明する。
【0035】この図3のプレストレストコンクリート構
造物13のコンクリート14には、第一の実施の形態と
同様に、間隔を置いて並列的に位置する、異なる2本の
絶縁材からなるシース等の覆い15にそれぞれ通される
ことにより、互いに接触しないように離れて配設されて
いる、PC鋼材としてのシングルストランドS、Sの、
一方側の端部S1および他方側の端部S2が、定着具1
6によってそれぞれ定着されている。この定着具16
は、コンクリート14に形成されたPC鋼材定着用凹部
17の底面17aに当接する支圧板18と、この支圧板
18に当接している雌コーン19と、雄コーン20とか
らなる。つまり、シングルストランドSの、一方側の端
部S1および他方側の端部S2は、緊張された状態で、
雄コーン20の孔20aに貫通するように通され、か
つ、その雄コーン20とともに、雌コーン19の孔19
aに通される。そして、その雌コーン19の内周面19
bと、雄コーン20の外周面20bとが当接するととも
に、その雌コーン19が支圧板18に当接することで、
前記シングルストランドSの両端部S1,S2が定着さ
れている。そして、覆い15、15内には、グラウト材
Gが注入されている。
【0036】また、各シングルストランドS、Sの一方
側の端部S1、S1間は、短絡用導体21で短絡されて
いる。さらに、その短絡用導体21が取り付けられてい
ない、各シングルストランドS、Sの他方側の端部S
2、S2には、接続用導体11、11が取り付けられて
おり、その先端部には、接続器具としてのコネクター1
1a、11aが取付けられている。そして、これらのコ
ネクター11a、11aには、計測器10のリード線1
0a、10aの先端部に取り付けられた、接続器具とし
てのコネクター10b、10bが接続される。よって、
この図示実施の形態においても、接続用導体11とコネ
クター11aとによって、PC鋼材であるシングルスト
ランドSの計測接続部が構成されることとなる。なお、
接続用導体11、11は、各シングルストランドS、S
の一方側の端部S1、S1に取り付けられてもよいし、
また、短絡用導体21は、他方側の端部S2、S2に取
り付けられてもよい。
【0037】そして、PC鋼材定着用凹部17内の、支
圧板18およびシングルストランドSの端部S1、S2
並びに接続用導体11は、それらの腐食を防止するため
に、PC鋼材定着部埋設用コンクリート14aによって
埋設される。また、接続器具としてのコネクター11
a、11aは、PC鋼材定着部埋設用コンクリート14
aから露出するように設置される。
【0038】よって、2ケーブルのシングルストランド
S、Sの一方側の端部S1、S1間を短絡用導体21で
短絡すると、2ケーブルのシングルストランドS、S
の、位置的に同じ側にある他方側の端部S2、S2間を
利用して検査することができるので、計測点間の離間距
離が短縮されて、検査作業が容易となるとともに、2ケ
ーブルのPC鋼材の健全性の検査を一度に実施できるこ
ととなる。もっとも、2ケーブルに限らず、4ケーブル
以上を含む偶数ケーブルのPC鋼材としてのシングルス
トランドS、Sが設けられても同様であって、間隔を置
いて並列的に位置するこれら偶数ケーブルのシングルス
トランドS、Sを、短絡用導体21によって直列的に短
絡接続すれば、位置的に同じ側にある他方側の始まりの
端部S2と、終わりの端部S2との間を利用して検査す
ることにより、計測点間の離間距離が短縮された検査が
可能となる。このように、PC鋼材の健全性を検査する
検査区間は、種々の検査区間が考えられ、図示実施の形
態に示される例に限られるものではない。
【0039】また、第一および第二の実施の形態におい
ては、構造物1、13は、ポストテンション方式でプレ
ストレスが与えられたプレストレストコンクリート構造
物であるが、プレテンション方式でプレストレスが与え
られたプレストレストコンクリート構造物であってもよ
い。このプレテンション方式のプレストレストコンクリ
ート構造物においても、検査区間は、1ケーブルのPC
鋼材としてのマルチストランドM、シングルストランド
Sに限定されず、互いに接触しないように埋設された
(所定の間隔を置いて並列的に位置するように配設され
た場合をも含むことは、前述と同様である。)2ケーブ
ル、あるいは、それ以上のケーブル数からなるPC鋼材
全体を一度に検査し得る区間であってもよい。
【0040】また、プレストレストコンクリート構造物
1、13は、コンクリート2、14内にPC鋼材を配設
するような、インナーケーブル方式の構造物に限らず、
例えば、PC鋼材をコンクリート外に配設するような、
アウトケーブル方式の構造物であってもよい。ここで、
本発明の第三の実施の形態として、橋梁等のプレストレ
ストコンクリート構造物22に、アンボンドPC鋼材と
しての防食ストランドTを配設したものにつき、図4な
いし図6に基づいて説明する。
【0041】プレストレストコンクリート構造物22の
構造物本体22aの外側面22bには、絶縁材からなる
シース等の覆い27を、各々一つずつ埋設したコンクリ
ート製のPC鋼材定着用ブロック26、26が配備され
ており、さらに、それらPC鋼材定着用ブロック26、
26の間には、2つのPC鋼材曲げ用支持ブロック2
8、28が所定の間隔をおいて配備されている。そし
て、各PC鋼材定着用ブロック26、26の覆い27、
27には、1ケーブルの防食ストランドTが通されてい
る。この防食ストランドTは、絶縁材からなるPC鋼よ
り線被覆材24(24a)によって被覆された複数本
(図示実施の形態においては、12本)のPC鋼より線
23をまとめるようにして、同じく、絶縁材からなる外
表面被覆材25で絶縁被覆されている(図6参照)。な
お、PC鋼より線被覆材24の素材には、例えば、耐食
性に優れたエポキシ樹脂を用いるのが好ましく、また、
外表面被覆材25の素材には、例えば、紫外線劣化仕様
のポリエチレン樹脂を用いるのが好ましいが、それ以外
の素材からなる絶縁材を用いるようにしてもよい。
【0042】ここで、防食ストランドTは、その防食ス
トランドTを構成する、互いに絶縁された複数本のPC
鋼より線23の、一方側の端部23aおよび他方側の端
部23bが、定着具29、29によって、PC鋼材定着
用ブロック26、26に定着されている。その定着具2
9は、PC鋼材定着用ブロック26に埋設された支圧板
30と、PC鋼材定着用ブロック26外に位置して前記
支圧板30に当接する雌コーン31と、雄コーン32と
からなる。つまり、PC鋼より線23の、一方側の端部
23aおよび他方側の端部23bは、緊張された状態
で、PC鋼より線被覆材24(24a)によって絶縁被
覆されたまま、雄コーン32とともに、雌コーン31の
孔31aに通される(よって、各PC鋼より線23は、
定着具29とは絶縁状態にある。)。そして、その雌コ
ーン31の内周面31bと、雄コーン32の外周面32
aとが当接するとともに、その雌コーン31が支圧板3
0に当接することで、前記PC鋼より線23の一方側の
端部23aおよび他方側の端部23bは、PC鋼材定着
用ブロック26、26に定着される。
【0043】また、図6に明示するように、防食ストラ
ンドTを構成する、互いに絶縁被覆された複数本のPC
鋼より線23の内の、検査対象となる1本のPC鋼より
線23を絶縁被覆するPC鋼より線被覆材24aは、他
のPC鋼より線23を被覆するPC鋼より線被覆材24
とは異なる色で着色されている。そして、そのPC鋼よ
り線被覆材24aにて絶縁被覆された1本のPC鋼より
線23の、一方側の端部23aおよび他方側の端部23
bには、接続用導体11、11が取り付けられる。この
ように、防食ストランドTを構成する、互いに絶縁被覆
された複数本のPC鋼より線23の内の、1本のPC鋼
より線23を、他のPC鋼より線23のPC鋼より線被
覆材24とは異なる色で着色した、PC鋼より線被覆材
24aによって被覆することにより、検査対象となるP
C鋼より線23と、検査対象外となる他のPC鋼より線
23との判別を可能とする。したがって、検査対象とな
るPC鋼より線23に、計測接続部を構成する接続用導
体11、11を取り付ける作業が容易となる。
【0044】また、接続用導体11、11は、支圧板3
0に取り付けられた、雌コーン31および雄コーン32
並びに防食ストランドTの両端部を覆う蓋体33を、貫
通するように通され、それらの先端には、PC鋼材定着
用ブロック26のコンクリートから露出し、かつ、蓋体
33、33の外面に固定される、接続器具としてのコネ
クター11a、11aが取付けられる。そして、これら
のコネクター11a、11aには、計測器10のリード
線10a,10aの先端部に取付けられた、接続器具と
してのコネクター10b、10bが接続可能となってい
る。よって、この図示実施の形態においても、接続用導
体11とコネクター11aとによって、PC鋼材である
防食ストランドTの計測接続部が構成されることとな
る。なお、蓋体33内には、防食ストランドTの腐食を
防止するための電気を通さない防食材、例えば、絶縁性
のグリスFが注入されている。
【0045】かくして、この第三の実施の形態によれ
ば、PC鋼より線被覆材24aによって全体が防食さ
れ、かつ、他のPC鋼材(PC鋼より線23)および定
着具29とは絶縁された、1本のPC鋼材(PC鋼より
線23)のみを検査対象とすることができるので、より
精度の高い検査結果を得ることができる。もっとも、防
食ストランドTを構成する全てのPC鋼より線23を検
査対象とするときは、それら全てのPC鋼より線23の
被覆材24を、それぞれ他とは異なる色で着色するとよ
い。
【0046】さらに、プレストレストコンクリート構造
物22のように、アンボンドPC鋼材としての防食スト
ランドTを、プレストレストコンクリート構造物22の
構造物本体22aの外側面22bに配設するような、ア
ウトケーブル方式のプレストレストコンクリート構造物
にすることにより、防食ストランドTが腐食、断線して
いた場合、容易に取り替えることが可能となる。したが
って、本発明に係るプレストレストコンクリート構造物
におけるPC鋼材の健全性検査方法は、メンテナンス作
業に優れたアウトケーブル方式のプレストレストコンク
リート構造物において、より効果的に実施することがで
きる。
【0047】また、本発明は、次の態様においても実施
可能である。すなわち、第一の実施の形態においては、
マルチストランドMを構成する各PC鋼線4は、互いに
接触状態にあるため、必ずしも特定の1本のPC鋼線4
の、一方側の端部4aおよび他方側の端部4bに、前記
計測接続部を各々取り付ける必要はない。例えば、位置
的に異なる側にある端部に、前記計測接続部を各々取り
付けるものであれば、マルチストランドMを構成する1
本のPC鋼線4の、一方側の端部4aと、その1本のP
C鋼線4以外のPC鋼線4の他方側の端部4bとに、そ
れぞれ前記計測接続部を取り付けてもよい。また、その
計測接続部は、PC鋼線4に必ずしも取り付けなくてよ
く、例えば、定着具5が、金属等の導電性の材質で、か
つ、PC鋼線4と接触状態であれば、その定着具5をP
C鋼線4の端部と見なすことができるので、その定着具
5に、前記計測接続部を取り付けるようにしてもよい。
【0048】また、第一の実施の形態および第二の実施
の形態においては、プレストレストコンクリート構造物
1にマルチストランドを配設し、プレストレストコンク
リート構造物13にシングルストランドを配設したが、
第一の実施の形態におけるプレストレストコンクリート
構造物1に、シングルストランドを配設し、また、第二
の実施の形態におけるプレストレストコンクリート構造
物13に、マルチストランドを配設してもよい。
【0049】また、第三の実施の形態においては、防食
ストランドTを構成する複数本のPC鋼より線23の内
の、1本のPC鋼より線23の健全性を検査したが、防
食ストランドTを構成する2本、あるいは、それ以上の
本数からなるPC鋼より線23の健全性を、一度に検査
してもよい。すなわち、例えば、2本のPC鋼より線2
3の健全性を一度に検査するには、まず、それら2本の
PC鋼より線23の位置的に同じ側にある一方側の端部
23a、23aを短絡用導体によって短絡接続する。そ
して、位置的に同じ側にある他方側の端部23b、23
bに、例えば、接続用導体11とコネクター11aとか
らなる計測接続部をそれぞれ取り付け、これら計測接続
部に計測器10を接続することにより検査すれば、計測
点間の離間距離が短縮されて、検査作業が容易となる。
このとき、これら2本のPC鋼より線23を、それぞれ
他のPC鋼より線23と判別できるように、これら2本
のPC鋼より線23の被覆材24を、他のPC鋼より線
23の被覆材24と異なる色で着色する。もっとも、こ
れら2本のPC鋼より線23の被覆材24は、互いに異
なる色で着色されていても構わない。また、それぞれ異
なる色で着色された4本以上の偶数本のPC鋼より線2
3を直列的に短絡接続して、位置的に同じ側にある他方
側の始まりの端部23bと、終わりの端部23bとの間
を利用して検査するようにしてもよい。
【0050】さらに、第三の実施の形態においては、プ
レストレストコンクリート構造物22に、1ケーブルの
防食ストランドTが配設されているが、2ケーブル、あ
るいは、それ以上のケーブル数からなる防食ストランド
Tが、並列的に位置するように配設されていてもよい。
このような場合には、第二の実施の形態のように、2ケ
ーブルの防食ストランドTにおいて、それぞれの防食ス
トランドTを構成する複数本のPC鋼より線23の内
の、検査対象となる1本のPC鋼より線23(他のPC
鋼より線被覆材24とは異なる色で着色されたPC鋼よ
り線被覆材24aにて被覆されている)の位置的に同じ
側にある一方側の端部23a、23a間を短絡用導体に
よって短絡接続して、位置的に同じ側にある他方側の端
部23b、23bに、それぞれ前記計測接続部を取り付
けて検査するようにすれば、計測点間の離間距離が短縮
されて、検査作業が容易となる。当然、間隔を置いて並
列的に位置する4ケーブル以上の偶数本のケーブルにお
いても、色分けされた検査対象となる各1本のPC鋼よ
り線23を直列的に短絡接続して、位置的に同じ側にあ
る他方側の始まりの端部23bと、終わりの端部23b
との間を利用して検査するようにしてもよい。
【0051】また、PC鋼材の健全性は、電気抵抗値か
ら判断されるだけでなく、電気抵抗値以外の電気特性値
から判断されてもよいことは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】本発明に係るプレストレストコンクリー
ト構造物におけるPC鋼材の健全性検査方法およびプレ
ストレストコンクリート構造物によれば、PC鋼材の所
定区間の電気特性値を直接計測することができるので、
PC鋼材の健全性を正確に検査することができる。
【0053】特に、請求項2および5に記載された、プ
レストレストコンクリート構造物におけるPC鋼材の健
全性検査方法およびプレストレストコンクリート構造物
においては、2ケーブルのPC鋼材の一方側の端部間を
短絡して、位置的に同じ側にある他方側の端部間を利用
して検査することができるので、計測点間の離間距離を
短縮できて、検査作業が容易となる。また、2ケーブル
のPC鋼材の健全性を一度に検査するので、検査コスト
の低減を図ることができる。
【0054】また、請求項3および6に記載された、プ
レストレストコンクリート構造物におけるPC鋼材の健
全性検査方法およびプレストレストコンクリート構造物
によれば、被覆材に着色された色の違いによって、検査
対象となるPC鋼材を容易に判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るプレストレストコンクリート構
造物におけるPC鋼材の健全性検査方法およびプレスト
レストコンクリート構造物の、第一の実施の形態の断面
図である。
【図2】図1におけるA部拡大図である。
【図3】この発明に係るプレストレストコンクリート構
造物におけるPC鋼材の健全性検査方法およびプレスト
レストコンクリート構造物の、第二の実施の形態を示す
断面図である。
【図4】この発明に係るプレストレストコンクリート構
造物におけるPC鋼材の健全性検査方法およびプレスト
レストコンクリート構造物の、第三の実施の形態を示す
一部破断正面図である。
【図5】図4におけるB部拡大図である。
【図6】図4に示される実施の形態に用いられるPC鋼
材の拡大断面図である。
【図7】従来のコンクリート構造物におけるPC鋼材の
健全性の検査方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1、13、22 プレストレストコンクリート構造
物 2 コンクリート 2a PC鋼材定着部埋設用コンクリート(コン
クリート) 4a 一方側の端部 4b 他方側の端部 11 接続用導体(計測接続部) 11a コネクター(計測接続部) 14 コンクリート 14a PC鋼材定着部埋設用コンクリート(コン
クリート) 21 短絡用導体 23 PC鋼より線 24 PC鋼より線被覆材(被覆材) 24a PC鋼より線被覆材(異なる色で着色され
た被覆材) 26 コンクリート製のPC鋼材定着用ブロック
(コンクリート) M マルチストランド(PC鋼材) S シングルストランド(PC鋼材) T 防食ストランド(PC鋼材)
フロントページの続き (72)発明者 北園 英明 岐阜県岐阜市六条大溝3丁目13番3号 株 式会社安部工業所内 Fターム(参考) 2G060 AA10 AE28 AE40 AF07 AG11 EA08 EB01 EB05 GA01 KA11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC鋼材が配設されたプレストレストコ
    ンクリート構造物の、前記PC鋼材の健全性を検査する
    方法であって、 前記PC鋼材の所定区間の電気特性値を計測し、その計
    測値から前記PC鋼材の前記所定区間の健全性を検査す
    ることを特徴とするプレストレストコンクリート構造物
    におけるPC鋼材の健全性検査方法。
  2. 【請求項2】 前記所定区間は、一方側の端部間が短絡
    された、2ケーブルの前記PC鋼材の、他方側の端部間
    からなることを特徴とする請求項1に記載のプレストレ
    ストコンクリート構造物におけるPC鋼材の健全性検査
    方法。
  3. 【請求項3】 前記PC鋼材は、被覆材によって被覆さ
    れることにより互いに絶縁された複数本の、PC鋼線ま
    たはPC鋼より線からなり、 それら複数本の、PC鋼線またはPC鋼より線の内の、
    少なくとも1本のPC鋼線またはPC鋼より線を被覆し
    た前記被覆材は、他のPC鋼線またはPC鋼より線を被
    覆した被覆材とは異なる色で着色され、かつ、その異な
    る色で着色された被覆材によって被覆されたPC鋼線ま
    たはPC鋼より線からなるPC鋼材を検査することを特
    徴とする請求項1に記載のプレストレストコンクリート
    構造物におけるPC鋼材の健全性検査方法。
  4. 【請求項4】 PC鋼材が配設されたプレストレストコ
    ンクリート構造物であって、 前記PC鋼材の所定箇所に計測接続部を備え、その計測
    接続部は、前記PC鋼材の電気特性値の計測ができるよ
    うに、前記構造物のコンクリートから露出していること
    を特徴とするプレストレストコンクリート構造物。
  5. 【請求項5】 前記PC鋼材は、2ケーブル設けられ、
    それらPC鋼材の一方側の端部には、それら一方側の端
    部間を短絡する短絡用導体が取り付けられ、かつ、前記
    PC鋼材の他方側の端部には、それぞれ前記計測接続部
    が備わることを特徴とする請求項4に記載のプレストレ
    ストコンクリート構造物。
  6. 【請求項6】 前記PC鋼材は、被覆材によって被覆さ
    れることにより互いに絶縁された複数本の、PC鋼線ま
    たはPC鋼より線からなり、 それら複数本の、PC鋼線またはPC鋼より線の内の、
    少なくとも1本のPC鋼線またはPC鋼より線を被覆し
    た前記被覆材は、他のPC鋼線またはPC鋼より線を被
    覆した被覆材とは異なる色で着色され、かつ、その異な
    る色で着色された被覆材によって被覆されたPC鋼線ま
    たはPC鋼より線には、前記計測接続部が備わることを
    特徴とする請求項4に記載のプレストレストコンクリー
    ト構造物。
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