JP2000193187A - エア抜器具 - Google Patents

エア抜器具

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JP2000193187A
JP2000193187A JP10371917A JP37191798A JP2000193187A JP 2000193187 A JP2000193187 A JP 2000193187A JP 10371917 A JP10371917 A JP 10371917A JP 37191798 A JP37191798 A JP 37191798A JP 2000193187 A JP2000193187 A JP 2000193187A
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valve
air
air bleeding
oil
passage
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JP10371917A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Ito
尚之 伊藤
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L29/00Joints with fluid cut-off means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧配管を油圧機器に接続し、管路内に油を充
満させたときに管路内に混入したエアを簡単な作業でし
かも油圧配管を接続するための継手金具以外の余分な装
置や金具を必要とすることなく抜き出すことができ、安
価に配管施工できるエア抜器具を提供する。 【解決手段】油圧配管用管体を相手側の油圧機器12に
接続する継手器具14自体にエア抜器具を兼用させる。
そのエア抜器具は、内部の油通路20に連通し、エアを
油とともに取り出すための取出孔44と、取り出したエ
アと油とを排出する排出孔52と、それら取出孔44及
び排出孔52を連通させ又は遮断する弁体48とを含む
エア抜機構部を具備するように構成する。また弁体48
は回転自在としておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は油圧配管用のエア
抜器具に関する。
【0002】
【従来の技術】通例、油圧配管用の管体例えば油圧ホー
スは、図4に示しているように継手金具(継手器具)2
00によって相手側の油圧機器202に接続する。図中
204は油圧ホースであり、206,208は継手金具
200を構成する第一部材,第二部材であって、それぞ
れ油圧ホース204,相手側の油圧機器202に固定さ
れ、それらがねじ結合されるようになっている。
【0003】ところで油圧配管の施工現場では、油圧配
管を施した後に管路内部に油(作動油)を充満させる
が、このとき管路内の油中にエアが混入すると、運転の
ときにエアが圧縮されて大きな異音を発生させたり、ま
た機器を損傷させる原因となる。
【0004】そこで油中に混入したエアを抜き取ること
が必要となるが、従来このエアの抜取作業は、継手金具
200のねじを緩めて隙間を生ぜしめ、その隙間から管
路内のエアを油とともに流出させることにより行ってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら油圧機器
202に接続される油圧ホース204(油圧配管)の数
は多く、エア抜取りに際してそれらの全部についてねじ
を緩めなければならないとともに、このエアの抜取作業
は長時間を要する大変な作業であって、その間に管路内
の油がエアとともに流出し続け、周辺の作業環境を悪化
させるといった問題を生ずる。
【0006】そこで油圧機器202に専用のエア抜装置
を取り付け、これに油圧ホース204等の油圧配管を継
手金具200にて接続し、そしてそのエア抜装置の弁を
開くことで管路内部のエアを油とともに抜き出すことが
行われているが、この種従来のエア抜装置は大掛かりな
ものであって、狭いスペース内で油圧配管を接続するよ
うな場合そのような大掛かりなエア抜装置を取り付ける
ことができない問題があり、また従来のエア抜装置はエ
アの排出孔が位置固定であって、目的の方向,位置にエ
ア及び油を抜き出せない問題がある。またエア抜きのた
めにこのような専用のエア抜装置を取り付けるとなる
と、そのエア抜装置が余分に必要となりコストアップを
招いてしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のエア抜器具はこ
のような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、油圧配管用管体を相手部材に
接続する継手器具を兼ねたエア抜器具であって、内部の
油通路に連通し、エアを油とともに取り出すための取出
孔と、取り出したエアと油とを排出する排出孔と、それ
ら取出孔及び排出孔を連通させ又は遮断する弁体とを含
むエア抜機構部を具備していることを特徴とする。
【0008】請求項2のものは、請求項1において、前
記継手器具兼用のエア抜器具は、前記管体に固定される
第一部材と、前記相手部材に固定される、該第一部材に
対して脱着可能な第二部材とを有していることを特徴と
する。
【0009】請求項3のものは、請求項2において、前
記継手器具がクイックカプラであって前記第一部材がソ
ケット、前記第二部材が該ソケット内に嵌入されるプラ
グであることを特徴とする。
【0010】請求項4のものは、油圧配管用のエア抜器
具であって、(A)筒状をなし内部に油通路を有する本体
と、(B)(イ)該油通路に連通する状態で該本体に径方向に
形成され、該油通路のエアを油とともに取り出す取出孔
と、(ロ)前記本体に外嵌状態に装着され、前記取り出し
たエアと油とを排出する排出孔と前記取出孔からのエア
と油とを該排出孔に導く取出通路とを有し、該取出通路
の開口を該取出孔に連通させる開弁位置と、該開口を該
取出孔に対して非連通とする閉弁位置との間で軸方向に
移動可能な弁体とを含むエア抜機構部と、を備えたこと
を特徴とする。
【0011】請求項5のものは、請求項4において、前
記エア抜機構部は、更に、前記本体の外周面と前記弁体
の内周面との間に形成された、前記取出孔に連通する環
状通路を有しているとともに、前記弁体は前記本体の外
周面に回転自在に外嵌されており、該弁体の回転により
前記排出孔の位置が周方向に変化するものとされている
ことを特徴とする。
【0012】請求項6のものは、油圧配管用のエア抜器
具であって、(A)筒状をなし内部に油通路を有する本体
と、(B)(イ)該油通路から径方向に偏位した位置において
該本体に形成され、前記油通路内のエアを油とともに取
り出すための取出孔と、(ロ)該油通路に連通する状態で
該本体の径方向に形成された弁孔と、(ハ)該弁孔内に摺
動可能に嵌合された弁体とを含むエア抜機構部を備え、
該弁体は、該油通路内のエアを油とともに前記取出孔に
導く取出通路を有していて該取出通路がそれら油通路及
び前記取出孔に連通する開弁位置と、該油通路を遮るこ
となくそれら油通路及び取出孔を非連通とする閉弁位置
との間で移動可能とされていることを特徴とする。
【0013】請求項7のものは、請求項4〜6の何れか
において、前記エア抜機構部は、更に、前記弁体を前記
開弁位置と閉弁位置とのそれぞれに保持する保持手段を
有していることを特徴とする。
【0014】請求項8のものは、油圧配管用のエア抜器
具であって、(A)筒状をなし内部に油通路を有する本体
と、(B)(イ)該油通路に連通する状態で該本体の径方向に
形成された取出孔と、(ロ)該取出孔の位置において該本
体の外周面に回転自在に外嵌された弁保持体及びこれに
保持された弁体を有する弁ユニットと、(ハ)前記取出孔
に連通して該本体の外周面と弁保持体の内周面との間に
形成された環状通路とを含むエア抜機構部を備えてお
り、前記弁体は該弁ユニットに設けられた排出孔を前記
取出孔に連通させる開弁位置と連通を遮断する閉弁位置
との間で移動可能とされていることを特徴とする。
【0015】請求項9のものは、請求項8において、前
記弁保持体は前記環状通路に連通する開口を有してい
て、前記弁体が該開口を閉鎖する閉弁位置と該開口を開
放する開弁位置との間で移動可能とされ、且つ該弁体に
は該開口から流出したエアと油とを、該弁体に形成され
た排出孔に導く排出通路を有していることを特徴とす
る。
【0016】
【作用及び発明の効果】上記請求項1のエア抜器具は、
油圧配管用の管体を相手部材に接続する継手器具自体に
エアの取出孔と排出孔とそれらを連通又は遮断する弁体
とを含むエア抜機構部を具備させ、かかる継手器具自体
にてエア抜器具を構成したもので、この請求項1のエア
抜器具の場合、これとは別途に専用のエア抜装置を設置
することを必要としない。即ち従来と全く同様にして油
圧ホース等の管体を継手器具にて相手部材に接続するだ
けで良く、余分な金具や装置を必要としない。従って油
圧配管の施工コストを低減することができるとともに油
圧配管作業そのものを簡便化することができる。
【0017】ここで上記継手器具兼用のエア抜器具は、
これを管体に固定される第一部材と、相手部材に固定さ
れ、第一部材に対して脱着可能な第二部材とを含むもの
となすことができる(請求項2)。尚、相手部材は一般
には油圧機器であるがこれに限定されず、他の部材であ
っても本発明の適用が可能である。
【0018】更にこの場合においてその継手器具兼用の
エア抜器具は、これを第一部材としてのソケット及び第
二部材としてのプラグを有するクイックカプラにて構成
することができる(請求項3)。
【0019】次に請求項4のエア抜器具は、(A)筒状の
本体と、(B)油通路のエアを油とともに取り出す取出孔
及びその排出孔,それら取出孔及び排出孔を連通させる
開弁位置と遮断する閉弁位置との間で移動可能な弁体と
を含むエア抜機構部を有するようにエア抜器具を構成し
たもので、このエア抜器具の場合、簡単な構造でコンパ
クトにエア抜器具を構成することができるとともに、弁
体を閉弁位置から開弁位置に移動操作するだけで、簡単
に油通路内のエアを油とともに抜き出すことができる。
【0020】この場合において弁体を本体に対し回転可
能となすとともに、その弁体の内周面と本体外周面との
間に、上記取出孔に連通する環状通路を形成しておくこ
とができる(請求項5)。このようにすれば、弁体を回
転させることによってその弁体に設けた取出孔を周方向
の任意の位置に持ち来すことができ、従ってエア及び油
を所望の方向,位置に取り出すことができる。
【0021】従ってこの請求項5のエア抜器具によれ
ば、狭いスペース内に油圧配管が多数施されている場合
においても、それらからの油を1箇所にまとめて取り出
し、集めることができ、各油圧配管からの油がそれぞれ
ばらばらに流出して周辺の作業環境を悪化させる問題を
解決することができる。
【0022】またこの請求項5のエア抜器具の場合、エ
ア抜きに際して継手器具自体をスパナ等の工具にて回転
操作しなくても良く、配管接続部が狭いスペースに集中
しているような場合にも、支障なく簡単にエア抜作業を
行うことができる。
【0023】次に請求項6のエア抜器具は、本体に弁孔
を形成してその弁孔内に弁体を摺動可能に嵌合し、その
弁体の移動によってエアの取出孔を油通路に連通させ又
は連通遮断するようになしたもので、このエア抜器具に
おいても請求項4と同様の効果を奏することができる。
【0024】これら請求項4〜6のエア抜器具におい
て、エア抜機構部には、弁体を開弁位置と閉弁位置との
それぞれに保持する保持手段を設けておくことができる
(請求項7)。
【0025】この場合においてその保持手段は、弁体を
閉弁方向に付勢するばねと、弁体の閉弁位置を規定する
ストッパ及び弁体間に介装されて弁体を開弁位置に保持
する脱着可能な保持部材とで構成することができる。
【0026】請求項8のエア抜器具は、(A)筒状をなす
本体と、(B)油通路に連通する取出孔,取出孔の位置に
おいて本体外周面に回転自在に外嵌された弁保持体とこ
れに保持された弁体を有する弁ユニット,取出孔に連通
する状態で本体外周面と弁保持体内周面との間に形成さ
れた環状通路とを含むエア抜機構部を具備させ、そして
弁体を弁ユニットに設けた排出孔と取出孔とを連通させ
る開弁位置と非連通の閉弁位置との間で移動可能となし
たもので、このエア抜器具においても請求項4と同様の
効果を奏することができ、また弁ユニットの回転操作に
より請求項5と同様に油の排出孔を周方向の任意の位置
に持ち来すことができる。
【0027】この請求項8において、弁保持体には上記
環状通路に連通する開口を設けるとともにその開口を開
閉するようにして弁体を設け、その開口からのエアと油
とを、弁体に形成した排出通路を通じて同弁体に形成し
た排出孔に導き、排出するようになすことができる(請
求項9)。
【0028】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は油圧ホース(管体)で、
12はこれを接続すべき相手側の油圧機器、14はそれ
ら油圧ホース10及び油圧機器12を接続するためのク
イックカプラから成る継手金具(継手器具)である。本
例ではこの継手金具14によりエア抜器具が構成されて
いる。
【0029】本例において、継手金具14は油圧ホース
10に固定される第一部材(ソケット)16と、油圧機
器12に固定される第二部材(プラグ)18とから成っ
ており、それぞれが内部に油通路20を有している。本
例においてこれら第一部材16及び第二部材18はそれ
らが互いにワンタッチで脱着可能である。
【0030】第一部材16は筒状のソケット本体22を
有している。このソケット本体22にはニップル部24
が一体に形成されていてこのニップル部24が油圧ホー
ス10の内部に挿入され、そして油圧ホース10の外周
面からかしめ付けられる締付スリーブ26とともに、油
圧ホース10に固定されるようになっている。
【0031】このソケット本体22は、前端部(図中左
端部)近傍において複数のボール28を径方向に出入り
可能に保持しており、そのボール28を、後述のプラグ
本体38の嵌入部40に形成された環状の係入溝30内
部に係入させることで、第一部材16と第二部材18と
が軸方向に抜けるのを防止する。
【0032】ソケット本体22の外周面には、ロックス
リーブ32が軸方向に移動可能に外嵌されており、その
ロックスリーブ32には、内周側に環状のボール押え3
4が形成されている。ロックスリーブ32は、このボー
ル押え34によりボール28を係入溝30内に押し込む
ロック位置と、これより軸方向右方に後退した解除位置
との間で軸方向に移動可能とされている。
【0033】尚ロックスリーブ32は、そのロックスリ
ーブ32とソケット本体22との間に介装されたばね3
6により常時ロック位置に向けて付勢されている。
【0034】上記第一部材18は筒状のプラグ本体38
を有している。プラグ本体38の軸方向一端側には雄ね
じ42が形成されており、この雄ねじ42において油圧
機器12の接続口に接続されるようになっている。プラ
グ本体38はまた、軸方向他端側に嵌入部40を有して
おり、その嵌入部40が第一部材16のソケット本体2
2内部に嵌入するようになっている。
【0035】このプラグ本体38には、内部の油通路2
0に連通しプラグ本体38を径方向に貫通する取出孔4
4が形成されている。ここで取出孔44は、油通路20
内部に混入したエアを油とともに油通路20から取り出
すためのものである。またその外周面には、取出孔44
の軸方向前後位置に一対のOリング46が装着されてい
る。
【0036】プラグ本体38の外周面には、環状の弁体
48が軸方向に移動可能且つ回転自在に嵌合されてお
り、この弁体48の内周面とプラグ本体38の外周面と
の間に、上記取出孔44に連通し且つ前後を上記Oリン
グ46にて区画された環状通路50が形成されている。
【0037】弁体48には、エアと油とを外部に排出す
る排出孔52が外周面上所定位置に形成されており、そ
こに排出用のチューブ56が接続されている。弁体48
にはまた、取出孔44からのエアと油とを排出孔52に
導く取出通路54が形成されている。
【0038】プラグ本体38の外周面にはばね60が嵌
装されており、そのばね60によって弁体48が図中右
方、即ちストッパリング58にて規定される閉弁位置に
向けて付勢されている。弁体48は、このストッパリン
グ58にて規定される閉弁位置、即ち取出通路54の開
口が環状通路50と非連通となる閉弁位置と、その開口
が環状通路50に連通する開弁位置との間で軸方向に移
動可能とされている。尚プラグ本体38の外周面には円
筒状のカバー62が装着されており、ばね60はそのカ
バー62の内部に収容されている。本例では上記取出孔
44,環状通路50,弁体48,ばね60がエア抜機構
部を構成している。
【0039】本例のエア抜器具の場合、弁体48を図1
(A)の閉弁位置から図中左方に向けて軸方向に前進移
動させることで、これを開弁位置に持ち来すことができ
る。図1(B)は弁体48がその開弁位置に位置した状
態を表している。
【0040】尚このとき、弁体48にはばね60の付勢
力が閉弁方向に働いており、従って開弁位置まで前進移
動させた弁体48から手を離すと弁体48が再び閉弁位
置に戻ってしまう。そこで弁体48を開弁位置に保持す
るため、保持リング(保持部材)64をプラグ本体38
の外周面且つ開弁位置の弁体48とストッパリング48
との間に装着する。これにより弁体48がばね60の付
勢力に拘らず開弁位置に保持される。
【0041】而して弁体48をその開弁位置に保持する
ことによって、油通路20内部に油を充満させたときに
そこに混入しているエアを、管路に沿って油を循環させ
ながら管路内の油とともに取り出すことができる。具体
的には、油通路20内のエアを油とともに取出孔44か
ら環状通路50に、更に弁体48の取出通路54を通じ
て排出孔52に導き、引き続いてチューブ56を通じて
外部へと排出することができる。
【0042】尚、弁体48はプラグ本体38に対して回
転自在であり、且つ何れの回転位置にあっても取出通路
54が環状通路50を通じて取出孔44に連通した状態
にあるため、弁体48の排出孔52を周方向の任意の位
置に持ち来して、その排出孔52からエアと油とを外部
に取り出すことができる。
【0043】さてそのようにして油通路20内のエアを
油とともに抜き取った後保持リング64を取り外すこと
で、弁体48を自動的に閉弁位置に移動させることがで
きる。この状態では取出孔44は排出孔52と非連通の
状態にあって外部と遮断されており、従ってこの状態で
油圧配管を通じて油圧機器12へと油圧を供給し、油圧
機器を働かせることができる。
【0044】本例のエア抜器具の場合、これとは別途に
専用のエア抜装置を必要としない。即ち従来と全く同様
にして油圧ホース10を継手金具14にて油圧機器12
に接続するだけで良く、余分な金具や装置を必要としな
い。従って油圧配管の施工コストを低減することができ
るとともに油圧配管作業そのものを簡便化することがで
きる。
【0045】本例のエア抜器具にあっては、簡単な構造
でコンパクトにエア抜器具を構成することができるとと
もに、弁体48を閉弁位置から開弁位置に移動操作する
だけで、簡単に油通路20内のエアを油とともに抜き出
すことができる。
【0046】しかも弁体48は回転自在であるため、弁
体48の排出孔52を周方向の任意の位置に持ち来すこ
とができ、従ってエア及び油を所望の方向に取り出すこ
とができる。
【0047】従って本例のエア抜器具によれば、狭いス
ペース内に油圧配管が多数施されている場合において
も、それらから抜き出した油を1箇所にまとめて流出さ
せ、集めることができ、各油圧配管からの油がそれぞれ
ばらばらに流出して周辺の作業環境を悪化させる問題を
解決することができる。
【0048】次に図2は本発明の他の実施例を示してい
る。この例では、取出孔44の位置においてプラグ本体
38の外周面に環状の弁保持体66及びこれに保持され
た弁体68から成る弁ユニット70を回転自在に嵌合さ
せている。尚、弁ユニット70はプラグ本体38の外周
面に装着されたストッパリング72と鍔状の工具掛部7
3とによって軸方向に位置決めされている。
【0049】本例においては、この弁保持体70の内周
面とプラグ本体38の外周面との間に、その前後を一対
のOリング46にて区画された環状通路50が形成され
ている。一方弁保持体70には、その環状通路50に連
通する開口74が設けられており、この開口74が弁体
68によって開閉されるようになっている。
【0050】ここで弁体68は、その外周面に形成され
た雄ねじが弁保持体66の雌ねじ穴に螺合されており、
ねじ送りにて図中上下方向即ちプラグ本体38の径方向
に進退するようになっている。この弁体68には、排出
孔52とエア及び油をその排出孔52に導く取出通路5
4とが設けられている。この取出通路54は、開弁位置
において開口74を通じ環状通路50及び取出孔44に
連通するようになっている。本例では、取出孔44,環
状通路50,弁ユニット70がエア抜機構部を構成して
いる。
【0051】本例のエア抜器具の場合、閉弁状態にある
弁体68を回転操作して弁保持体66の開口74を開放
すると、ここにおいて排出孔52が取出通路54,連通
孔76,弁保持体66の開口74及び環状通路50を通
じて取出孔44に連通した状態となる。従ってこの状態
で、油通路20内に混入したエアを油とともに外部に抜
き出すことができる。
【0052】また一方弁体68を逆方向に回転操作して
開口74を閉鎖することにより、弁体68の排出孔52
と取出孔44とを遮断した状態とすることができ、油通
路20を通じて油圧機器12に所定の油圧を供給し、こ
れを働かせることができる。
【0053】本例のエア抜器具においても第一実施例と
同様の効果を奏することができ、弁ユニット70の回転
操作により排出孔52を周方向の任意の位置に持ち来す
ことができる。
【0054】以上はクイックカプラから成る継手金具、
詳しくはその継手金具を構成する第二部材の側にエア抜
機構部を設けて、第二部材をエア抜器具として構成した
場合の例であるが、本発明は第一部材と第二部材とが一
体の、即ち管体への固定部と相手部材への固定部とを一
体に有する継手金具に上例の形態のエア抜機構部或いは
他の形態のエア抜機構部を設けて、その一体の継手金具
をエア抜器具として構成することも可能である。
【0055】次に図3は互いに脱着可能な第一部材及び
第二部材から成る継手金具のエルボ形状をなす第二部材
に上例とは異なったエア抜機構部を設けて、その第二部
材をエア抜器具として構成した例を示している。
【0056】同図において84はそのエルボ形状を成す
第二部材であって、一端側に相手側の油圧機器12との
接続用の雄ねじ42を、また他端側に油圧ホースとの接
続用の、詳しくは第二部材との接続用の雄ねじ86を有
している。88は全体として筒状をなす本体で内部に油
通路20を有している。
【0057】本体88には油通路20に対し径方向に偏
位した位置に取出孔44が形成されており、また油通路
20に連通する状態で弁孔89が径方向に形成されてそ
こに弁体92が摺動可能に嵌合されている。この弁体9
2には環状の取出通路90が形成されている。
【0058】而して弁体92は、この環状の取出通路9
0が取出孔44と油通路20とのそれぞれに連通する開
弁位置(図3(C)参照)と、取出通路90が取出孔44に
対し非連通となる閉弁位置(図3(A)参照)との間で移動
可能とされている。尚取出通路90は、閉弁位置におい
て油通路20を遮断することなくこれを連通状態に維持
するような形状で形成されている。
【0059】この弁体92には、その軸方向一端部に本
体88の外面に当接して閉弁位置を規定するフランジ状
のストッパ部94が設けられており、また他端側には同
じくフランジ状のばね受部96が設けられていて、その
ばね受部96と本体88との間にばね98が介装されて
いる。弁体92はこのばね98によって常時図3(A)
中右向き、つまり閉弁方向に付勢されている。
【0060】尚、図3(C)において100は弁体92
のストッパ部94と本体88との間に介装されて弁体9
2を開弁位置に保持する保持リング(保持部材)であ
る。本例にでは取出孔44,弁孔89及び弁体92,ば
ね98がエア抜機構部を構成している。
【0061】本例のエア抜器具の場合、弁体92を図3
(A),(C)中左向きに移動させてこれを開弁位置に位置
させたとき、油通路20と取出孔44とが、弁体92に
形成した環状の取出通路90を介して連通した状態とな
る。従ってこの状態で油通路20内のエアを油とともに
外部に抜き出すことができる。
【0062】エアの抜出しを終わったら、弁体92を開
弁位置に保持している保持リング100を取り外すこと
で、弁体92をばね98の付勢力で自動的にこれを図中
右向きに移動させて閉弁させることができる。本例のエ
ア抜器具においても上述の第一実施例と同様の効果を奏
することができる。
【0063】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は上記油圧ホースの
他、硬質パイプから成る油圧配管に対して適用すること
も可能であるし、また継手器具を固定すべき相手部材は
上記油圧機器以外の他の機器或いは場合によって管体で
あることも可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱し
ない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一施例であるエア抜器具を示す図であ
る。
【図2】本発明の他の実施例のエア抜器具を示す図であ
る。
【図3】本発明の更に他の実施例のエア抜器具を示す図
である。
【図4】本発明の背景説明のための説明図である。
【符号の説明】
10 油圧ホース(管体) 14 継手金具(継手器具) 16 第一部材 18,78,84 第二部材 20 油通路 22 ソケット本体 24 ニップル部 38 プラグ本体 40 嵌入部 42 雄ねじ 44 取出孔 48,68,92 弁体 50 環状通路 52 排出孔 54,90 取出通路 58,72 ストッパリング 60,98 ばね 64,100 保持リング(保持部材) 66 弁保持体 70 弁ユニット 74 開口 76 連通孔 78 第二部材 88 本体 89 弁孔 94 ストッパ部 96 ばね受部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧配管用管体を相手部材に接続する継
    手器具を兼ねたエア抜器具であって、 内部の油通路に連通し、エアを油とともに取り出すため
    の取出孔と、取り出したエアと油とを排出する排出孔
    と、それら取出孔及び排出孔を連通させ又は遮断する弁
    体とを含むエア抜機構部を具備していることを特徴とす
    るエア抜器具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記継手器具兼用の
    エア抜器具は、前記管体に固定される第一部材と、前記
    相手部材に固定される、該第一部材に対して脱着可能な
    第二部材とを有していることを特徴とするエア抜器具。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記継手器具がクイ
    ックカプラであって前記第一部材がソケット、前記第二
    部材が該ソケット内に嵌入されるプラグであることを特
    徴とするエア抜器具。
  4. 【請求項4】油圧配管用のエア抜器具であって、(A)筒
    状をなし内部に油通路を有する本体と、(B)(イ)該油通路
    に連通する状態で該本体に径方向に形成され、該油通路
    のエアを油とともに取り出す取出孔と、(ロ)前記本体に
    外嵌状態に装着され、前記取り出したエアと油とを排出
    する排出孔と前記取出孔からのエアと油とを該排出孔に
    導く取出通路とを有し、該取出通路の開口を該取出孔に
    連通させる開弁位置と、該開口を該取出孔に対して非連
    通とする閉弁位置との間で軸方向に移動可能な弁体とを
    含むエア抜機構部と、 を備えたことを特徴とするエア抜器具。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記エア抜機構部
    は、更に、前記本体の外周面と前記弁体の内周面との間
    に形成された、前記取出孔に連通する環状通路を有して
    いるとともに、前記弁体は前記本体の外周面に回転自在
    に外嵌されており、該弁体の回転により前記排出孔の位
    置が周方向に変化するものとされていることを特徴とす
    るエア抜器具。
  6. 【請求項6】油圧配管用のエア抜器具であって、(A)筒
    状をなし内部に油通路を有する本体と、(B)(イ)該油通路
    から径方向に偏位した位置において該本体に形成され、
    前記油通路内のエアを油とともに取り出すための取出孔
    と、(ロ)該油通路に連通する状態で該本体の径方向に形
    成された弁孔と、(ハ)該弁孔内に摺動可能に嵌合された
    弁体とを含むエア抜機構部を備え、 該弁体は、該油通路内のエアを油とともに前記取出孔に
    導く取出通路を有していて該取出通路がそれら油通路及
    び前記取出孔に連通する開弁位置と、該油通路を遮るこ
    となくそれら油通路及び取出孔を非連通とする閉弁位置
    との間で移動可能とされていることを特徴とするエア抜
    器具。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6の何れかにおいて、前記エ
    ア抜機構部は、更に、前記弁体を前記開弁位置と閉弁位
    置とのそれぞれに保持する保持手段を有していることを
    特徴とするエア抜器具。
  8. 【請求項8】油圧配管用のエア抜器具であって、(A)筒
    状をなし内部に油通路を有する本体と、(B)(イ)該油通路
    に連通する状態で該本体の径方向に形成された取出孔
    と、(ロ)該取出孔の位置において該本体の外周面に回転
    自在に外嵌された弁保持体及びこれに保持された弁体を
    有する弁ユニットと、(ハ)前記取出孔に連通して該本体
    の外周面と弁保持体の内周面との間に形成された環状通
    路とを含むエア抜機構部を備えており、前記弁体は該弁
    ユニットに設けられた排出孔を前記取出孔に連通させる
    開弁位置と連通を遮断する閉弁位置との間で移動可能と
    されていることを特徴とするエア抜器具。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記弁保持体は前記
    環状通路に連通する開口を有していて、前記弁体が該開
    口を閉鎖する閉弁位置と該開口を開放する開弁位置との
    間で移動可能とされ、且つ該弁体には該開口から流出し
    たエアと油とを、該弁体に形成された排出孔に導く排出
    通路を有していることを特徴とするエア抜器具。
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