JP2000193088A - 変位吸収装置 - Google Patents

変位吸収装置

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JP2000193088A
JP2000193088A JP10371663A JP37166398A JP2000193088A JP 2000193088 A JP2000193088 A JP 2000193088A JP 10371663 A JP10371663 A JP 10371663A JP 37166398 A JP37166398 A JP 37166398A JP 2000193088 A JP2000193088 A JP 2000193088A
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JP
Japan
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pipe
bellows
pipe guide
buildings
relative displacement
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Pending
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JP10371663A
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English (en)
Inventor
Kenichi Shibukuwa
賢一 渋鍬
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベローズの自重によるたわみを防止できる変
位吸収装置を提供する。 【解決手段】 相対的に変位する2つの建築物から延び
る配管の間に設けら、この配管に伝わる建築物の相対変
位を吸収する変位吸収装置において、各建築物から延び
る第一配管2と第二配管3とにその両端が接続され、か
つ、内部に収容部7を有するパイプガイド4が上記相対
変位により分割可能に構成され、このパイプガイド4の
収容部7に両配管に連通するベローズ8が設けられ、ベ
ローズ8の内部にこのベローズ8を支持するサポートパ
イプ9がパイプガイド4に支持された状態でパイプガイ
ド4と同心状に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、免震建築物と非
免震建築物との間に配置される配管に作用する地震時の
建屋間相対変位を吸収する変位吸収装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、地震の振動による悪影響をで
きるだけ少なくするために免震構造を採用した建築物が
知られている。このような建築物に周辺の建築物から例
えば、給水等を行う場合には、両建築物間に配管を取り
付け、この配管を使って給水をするようにしている。と
ころが、地震時等においては免震構造の建築物の振動と
非免震構造の建築物とでは振れの大きさがマッチングせ
ず異なるため、両建築物には相対変位が発生し、上記配
管に無理な力が作用してしまう。そのため、従来はこの
変位を吸収する必要からゴムを素材としたベローズを用
いて両配管を接続し、2つの建築物間に相対変位が生ず
る地震等の際に、この相対的な変位を吸収するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のゴムを素材としたベローズを用いて変位を吸収する
ものにあっては、ベローズが大きなフレキシビリティー
を有しているため大きな地震相対変位を吸収することが
可能である反面、ゴム製のベローズの変位のスパンも同
時に大きくなるため、免震建築物と非免震建築物との間
の地震相対変位を吸収するためには長尺なベローズが必
要となる。したがって、長尺なベローズの自重によるた
わみを防止するためハンガーが不可欠となるという問題
がある。そこで、この発明は、ベローズの自重によるた
わみを防止できる変位吸収装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、相対的に変位する2つ
の建築物から延びる両配管(例えば、実施形態における
第一配管2と第二配管3)の間に設けられ、この配管に
伝わる両建築物の相対変位を吸収する変位吸収装置(例
えば、実施形態における変位吸収装置1)において、各
建築物から延びる配管にその両端が接続され、かつ、内
部に収容部(例えば、実施形態における収容部7)を有
するパイプガイド(例えば、実施形態におけるパイプガ
イド4)が前記相対変位により分割可能に構成され、こ
のパイプガイドの収容部に、両配管に連通するベローズ
(例えば、実施形態におけるベローズ8)と、このベロ
ーズを支持するサポートパイプ(例えば、実施形態にお
けるサポートパイプ9)とが同心状に設けられているこ
とを特徴とする。
【0005】2つの建築物が地震等により振動した場合
に、一方の建築物だけが免震構造となっていると、変位
吸収装置には相対的な変位が生ずる。この変位がある程
度の大きさを越えると相対的な変位によってパイプガイ
ドが破断して分割し、両配管はベローズにより接続され
た状態となる。したがって、可撓性を有するベローズに
より配管の相対変位は吸収され、2つの建築物間の配管
による連絡経路は維持される。ここで、ベローズは自重
によりたわもうとするが、このたわみはサポートパイプ
によって阻止される。尚、2つの建築物が同じモードで
振動を起こすような場合には、各配管はパイプガイドを
介して接続されているため、ベローズにはいかなる荷重
も作用しない。
【0006】請求項2に記載した発明は、上記パイプガ
イドがベローズの内側に配置されていることを特徴とす
る。このように構成することで、上記ベローズが脈動を
抑制する部材として機能する。請求項3に記載した発明
は、上記パイプガイドが半割状の2つのパイプガイド部
材(例えば、実施形態におけるパイプガイド部材4a,
4b)で構成され、両パイプガイド部材は前記相対変位
によって破断するピン(例えば、実施形態におけるラプ
チャーピン6)を介してブラケット(例えば、実施形態
におけるブラケット5)により連結固定されていること
を特徴とする。ピンを変更するだけの簡単な操作で、パ
イプガイドが破断して2つのパイプガイド部材に分割さ
れる荷重の設定が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、この発明の一実施形態を図
1に基づいて説明する。図1において1は変位吸収装置
を示し、この変位吸収装置1は、例えば、図中左側に設
けられた免震構造の建築物(図示せず)と、図中右側に
設けられた非免震構造の建築物(同じく図示せず)との
間を接続する配管に介装されている。
【0008】具体的には、免震構造の建築物側の第一配
管2と非免震構造の建築物側の第二配管3との間に取り
付けられている。すなわち、上記第一配管2にはパイプ
ガイド部材4aが、一方、第二配管3にはパイプガイド
部材4bが各々溶接により接合され、これらパイプガイ
ド部材4a,4bは、その継ぎ目部Sを周囲から覆うよ
うにして装着されたリング状のブラケット5を介して互
いに連結され、ブラケット5に取り付けられたラプチャ
ーピン6により一体化されている。これら2つのパイプ
ガイド部材4a,4bが連結された状態で円筒状のパイ
プガイド4が構成されるようになっている。尚、パイプ
ガイド4の両端部は、一般部より小径の接続部4cが設
けられこの接続部4cに第一配管2と第二配管3が接合
されている。
【0009】ここで、ラプチャーピン6はピン直径等を
自由に選択することにより、パイプガイド4が破断して
2つのパイプガイド部材4a,4bに分割される破断荷
重を自由に設定できるようになっている。そして、パイ
プガイド4内は収容部7として形成され、ここに後述す
るベローズ8、サポートパイプ9が収容されている。
【0010】パイプガイド4の第一配管2側の内側壁4
dには第一配管2、及び、接続部4cと同径のサポート
パイプ9が、その基部フランジ部9aによって取り付け
られている。このサポートパイプ9はポリカーボネイト
で成形され、その先端はパイプガイド4の第二配管3側
の内測壁4eの手前まで延出されている(第二配管3内
にスライド可能に挿入してもよい)。そして、このサポ
ートパイプ9には、このサポートパイプ9の外周を被覆
するようにゴムを素材とした蛇腹形状のベローズ8が同
心状に配置されている。このベローズ8の第一配管2側
の開口部周縁8aはサポートパイプ9の基部フランジ9
aに取り付けられ、ベローズ8の第二配管3側の開口部
周縁8bはパイプガイド4の第二配管3側の内側壁4e
に取り付けられている。したがって、ベローズ8はパイ
プガイド4に支持され第一配管2と第二配管3を連通し
た状態で取り付けられていることとなる。
【0011】上記実施形態によれば、2つの建築物が地
震等により振動した場合に、免震構造の建築物と非免震
構造の建築物とでは振動モードが異なるため、変位吸収
装置1には相対的な変位が生ずる。この変位がある程度
の大きさとなり、変位吸収装置1に作用する荷重が許容
荷重を越えるとラプチャーピン6が破断しブラケット5
による保持が解除されて、パイプガイド4が2つのパイ
プガイド部材4a,4bに分割する。これによって第一
配管2と第二配管3とはベローズ8によって接続された
状態となる。したがって、可撓性を有するベローズ8に
より第一配管2と第二配管3との相対変位は吸収され、
2つの建築物間の第一配管2と第二配管3とによる連絡
経路は維持される。
【0012】ここで、ベローズ8は可撓性を有するため
自重によりたもうとするが、このたわみは、ベローズ8
を内側で保持しているサポートパイプ9によって阻止さ
れるので、ベローズ8が湾曲するのを防止し偏った力を
作用させることはない。一方、建築物内部の振動に起因
して2つの建築物が同じモードで振動を起こすような場
合には、第一配管2と第二配管3とはパイプガイド4を
介して接続されているため、ベローズ8にはいかなる荷
重も作用しない点で有利である。
【0013】したがって、上記実施形態によれば、地震
等により2つの建築物間に相対変位が生じ、ラプチャー
ピン6が破断してパイプガイド4が分割した後において
は第一配管2と第二配管3とはベローズ8により接続さ
れた状態となる。その結果、可撓性を有するベローズ8
により第一配管2と第二配管3の相対変位は十分に吸収
され、2つの建築物間の連絡経路は確実に維持される効
果がある。
【0014】そして、このときベローズ8は自重により
たもうとするが、このたわみはサポートパイプ9によっ
て阻止されるため、たわみによる偏った荷重がベローズ
8に作用するのを防止し、ベローズ8の耐久性を向上す
ることができる効果がある。したがって、ベローズ8に
対しては地震相対変位以外の荷重が作用しないため、ベ
ローズ8を小型化できると共に強度的な余裕度を増大す
ることができる。そして、上記パイプガイド4が半割状
の2つのパイプガイド部材4a,4bで構成され、パイ
プガイド部材4a,4bは一定の荷重が作用すると破断
するラプチャーピン6を介してブラケット5により連結
固定されているため、ラプチャーピン6を変更するだけ
の簡単な操作で、パイプガイド4の破断荷重の設定が変
更でき、したがって、汎用性を高めることができる効果
がある。また、上記ベローズはゴムを素材としたのもの
である関係上、脈動等の流体振動を押さえる働きをする
点で有利である。更に、サポートパイプ9を第二配管3
内に挿入する構造を採用すれば、このサポートパイプ9
が耐圧バウンダリーを構成する点で有利なものとなる。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、
例えば、ベローズをサポートパイプ内に配置することも
可能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載した発明によれば、2つの建築物のうちの一方に免震
構造が採用され地震時において建築物間に相対変位が生
じ、パイプガイドが相対変位により分割した後において
は、両配管はベローズにより接続された状態となる。そ
の結果、可撓性を有するベローズにより配管の相対変位
は吸収され、2つの建築物間の配管による連絡経路は確
実に維持されるという効果がある。
【0016】そして、このときベローズは自重によりた
もうとするが、このたわみはサポートパイプによって阻
止されるため、たわみによる偏った荷重がベローズに作
用するのを防止することができる効果がある。また、ベ
ローズに対して地震相対変位以外の荷重が作用しないた
め、ベローズを小型化できると共に強度的な余裕度を増
大することができる効果がある。
【0017】請求項2に記載した発明によれば、上記パ
イプガイドがベローズの内側に配置されているため、上
記ベローズが脈動を抑制する部材として機能し、したが
って、流体振動を抑制できる点で有利となる。請求項3
に記載した発明によれば、ピンを変更するだけの簡単な
操作で、パイプガイドが破断して2つのパイプガイド部
材に分割される荷重の設定が可能となるため、汎用性を
高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の断面図である。
【符号の説明】
1 変位吸収装置 2 第一配管(配管) 3 第二配管(配管) 4 パイプガイド 4a,4b パイプガイド部材 5 ブラケット 6 ラプチャーピン(ピン) 7 収容部 8 ベローズ 9 サポートパイプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に変位する2つの建築物から延び
    る両配管の間に設けられ、この配管に伝わる両建築物の
    相対変位を吸収する変位吸収装置において、各建築物か
    ら延びる両配管にその両端が接続され、かつ、内部に収
    容部を有するパイプガイドが前記相対変位により分割可
    能に構成され、このパイプガイドの収容部に、両配管に
    連通するベローズと、このベローズを支持するサポート
    パイプとが同心状に設けられていることを特徴とする変
    位吸収装置。
  2. 【請求項2】 上記パイプガイドがベローズの内側に配
    置されていることを特徴とする請求項1に記載の変位吸
    収装置。
  3. 【請求項3】 上記パイプガイドが半割状の2つのパイ
    プガイド部材で構成され、両パイプガイド部材は前記相
    対変位によって破断するピンを介してブラケットにより
    連結固定されていることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の変位吸収装置。
JP10371663A 1998-12-25 1998-12-25 変位吸収装置 Pending JP2000193088A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002257268A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Sony Corp 真空配管装置
CN111828753A (zh) * 2020-07-28 2020-10-27 温州安荷桥科技有限公司 可水平位移的建筑用管道连接结构

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