JP2000192884A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

密閉型電動圧縮機

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JP2000192884A
JP2000192884A JP10369194A JP36919498A JP2000192884A JP 2000192884 A JP2000192884 A JP 2000192884A JP 10369194 A JP10369194 A JP 10369194A JP 36919498 A JP36919498 A JP 36919498A JP 2000192884 A JP2000192884 A JP 2000192884A
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Masahiro Sumiya
昌浩 角谷
Masahiko Ozaka
昌彦 尾坂
Akihiko Kubota
昭彦 窪田
Manabu Motegi
学 茂手木
Ichiro Kita
一朗 喜多
Ikutomo Umeoka
郁友 梅岡
Kenji Kaneshiro
賢治 金城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密閉型電動圧縮機において、オイル及び液冷
媒の圧縮要素への吸入を抑え、接続管の接続容器を容器
下に統一することで生産工程を容易化し、温度の低い冷
媒ガスを圧縮要素へ供給させることで効率を向上させる
ことを図る。 【解決手段】 容器下2と吸入接続管15の取付位置1
8より吸入接続管15の密閉容器3内開放口19を上方
となるよう吸入接続管15を密閉容器3内部に突出さ
せ、更に開放口19より消音器12の吸入口17を同高
位置もしくは上方に設け、且つ吸入接続管15の開放口
19の開放方向の先に消音器12の吸入口17があるよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気冷蔵庫等の冷凍
サイクルに接続される密閉型電動圧縮機の効率向上の技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉型電動圧縮機は特開平4−7
2474号公報に記載されたものが知られている。
【0003】図12に特開平4−72474号公報に記
載の従来の密閉型電動圧縮機の構造を示しており、容器
上1と容器下2に2分割される密閉容器3内に、圧縮要
素4と電動要素5と消音器6で構成される電動圧縮機7
が弾性支持によって封入されている。前記圧縮要素4は
下部に備え、前記圧縮要素4を駆動する電動要素5を上
部に備えている。消音器6は前記圧縮要素4の吸入側入
口に連通するよう前記圧縮要素4の上部に設けられてい
る。更に始動時の油発泡(フォーミング)によるオイル
吸入を防ぐために前記消音器6の上方に吸入口8が前記
密閉容器3の内側に開口されている。また9は吸入接続
管であり前記吸入口8に効率よく吸入冷媒を導くために
前記容器上1と取付位置10で連通されており、前記密
閉容器3内部側にある前記吸入接続管9の開放口11は
前記吸入口8と上下方向に突き合わされている。なお、
図12には示していないが、前記容器下2には吐出接続
管および工程接続管も連通されている。
【0004】以上のように構成された圧縮機において、
冷凍サイクルから戻ってきた冷媒は、吸入接続管9の開
放口11より密閉容器3内部に一度開放され、消音器6
の吸入口8より吸入され、消音器6を通過して圧縮要素
4に移送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平4−72474号公報に記載の従来の構成では、消
音器6の密閉容器内部に開放された吸入口8が吸入接続
管9の密閉容器内部に開放された開放口11の下方部で
開口しているため、吸入接続管9を通り冷凍サイクルよ
り戻ってくる冷媒に含まれるオイルが密閉容器内部下側
のオイル溜めに戻らず直接消音器の吸入口8より吸い込
まれて再び圧縮部に送られやすい。このような構造のた
め、オイル循環量の増加によりオイル不足を起こす恐れ
があり、液冷媒戻りの際でも液冷媒をそのまま吸入しや
すく、圧縮要素に過度の負荷がかかる恐れがあるという
問題を有していた。
【0006】また、密閉容器3に接続される吸入接続管
9と吐出接続管と工程接続管が容器上1と容器下2に分
散しているため生産工程が複雑であり生産効率が良くな
いという問題を有していた。
【0007】また、消音器6の吸入口8が消音器の上部
に設けらているため、圧縮要素と電動要素により温めら
れた密閉容器3内壁に沿って密閉容器3内を流れる冷媒
の流れが、冷凍サイクルより吸入接続管9を通って吸い
込まれてきた温度の低い冷媒の流れを阻害しやすく、消
音器の吸入口8より吸い込まれる冷媒温度を上昇させ且
つ吸い難くすることにより効率の低下を引き起こす恐れ
があるという問題も有していた。
【0008】本発明は、上記従来の課題を解決しようと
するもので、オイル及び液冷媒の圧縮要素への吸入を抑
え、接続管の接続容器を容器下に統一することで生産工
程を容易化し、温度の低い冷媒ガスを圧縮要素へ提供さ
せることで効率を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、容器下と吸入接続管の取付位置より吸入
接続管の密閉容器内開放口を上方となるよう吸入接続管
を密閉容器内部に突出させ、更に開放口より消音器の吸
入口を同高位置もしくは上方に設け、且つ吸入接続管の
開放口の開放方向の先に消音器の吸入口があるようにし
たものである。
【0010】これにより、上記従来の課題を解決しよう
とするもので、オイル及び液冷媒の圧縮要素への吸入を
抑え、接続管の接続容器を容器下に統一することで生産
工程を容易化することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するためには、
容器下と吸入接続管の取付位置より吸入接続管の密閉容
器内開放口を上方となるよう吸入接続管を密閉容器内部
に突出させ、更に開放口より消音器の吸入口を同高位置
もしくは上方に設け、且つ吸入接続管の開放方向の先に
消音器の吸入口があるようにしたものであり、密閉容器
内部にある吸入接続管に傾斜を設け、消音器の吸入口を
吸入接続管の開放口より低くしないことで、開放口から
吐出するオイル及び液冷媒が消音器の吸入口へ供給され
にくくなるという作用を有する。
【0012】また、吐出接続管、吸入接続管、工程接続
管を全て容器下に統一して取り付けることにより、生産
工程を容易化するという作用を有する。
【0013】また、輸送時と起動時と停止時と定常運転
時における圧縮要素と電動要素と消音器からなる電動圧
縮機の揺動範囲を除く密閉容器内部空間に収まるように
密閉容器より突出した吸入接続管を設けたものであり、
密閉容器内壁より突出した吸入接続管と電動圧縮機が衝
突しないようにするという作用を有する。
【0014】また、吸入接続管の密閉容器内の開放口の
開放している方向と消音器の吸入口の開放している方向
が同一ベクトル上に突き合わされているものであり、吸
入接続管の開放口から出る冷媒ガスの流れがスムーズに
消音器の吸入口に運ばれ、そのことにより冷凍サイクル
より戻ってきた温度の低い冷媒ガスを温度の低いまま圧
縮要素へ供給させることができるという作用を有する。
【0015】また、密閉容器内を電動要素の回転に支配
されて密閉容器内壁に沿うように流れる冷媒ガスに対
し、消音器の吸入口を消音器の陰に配置したものであ
り、消音器が密閉容器内を流れる冷媒の流れを妨げてい
る空間に開放するように消音器の吸入口を設け、更に吸
入接続管の開放口をこの空間に設けることによって、冷
凍サイクルより戻ってきた温度の低い冷媒ガスの流れ
が、電動圧縮機によって温められた密閉容器内を流れる
冷媒ガスの影響を受ける事なく、冷媒温度が低く冷媒流
れがスムーズなまま圧縮要素へ供給されるという作用を
有する。
【0016】また、密閉容器内側にある吸入接続管の管
内と管外の少なくとも一方に断熱用のチューブを設けた
ものであり、冷凍サイクルより戻ってきた温度の低い冷
媒ガスが密閉容器内部の温かい冷媒に極力温められるこ
と無く消音器の吸入口に送られるため、温度の低い冷媒
ガスを圧縮要素へ供給させることができるという作用を
有する。
【0017】また、吸入接続管の密閉容器内側にある部
分をプラスチック等断熱材で構成したものであり、冷凍
サイクルより戻ってきた温度の低い冷媒ガスが密閉容器
内部の温かい冷媒に極力温められること無く消音器の吸
入口に送られるため、温度の低い冷媒ガスを圧縮要素へ
供給させることができるという作用を有する。
【0018】また、密閉容器内部にある吸入接続管の下
側管壁に、オイル及び液冷媒の抜けとなる吸入接続管内
径よりも径の小さい貫通孔を設けたものであり、電動圧
縮機の停止時に傾斜を設けている吸入接続管内に溜まる
オイル及び液冷媒を密閉容器内部の下方に設けられてい
るオイル溜りに別経路にて排出することにより、起動時
に吸入接続管の開放口から吐出するオイルや液冷媒が減
少するという作用を有する。
【0019】さらに、請求項1から請求項7の何れかに
記載の密閉型電動圧縮機と凝縮器とドライヤーとキャピ
ラリーチューブと蒸発器を接続し、冷媒にHFC又はH
Cを用いた冷凍サイクルであり、効率向上の冷凍サイク
ルにすることができる。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例について図1〜図11を
用いて説明する。なお従来例と同一部分は同一符号を付
し、詳細な説明を省略する。
【0021】(実施例1)図1は本発明の一実施例によ
る密閉型電動圧縮機の透視正面図である。容器上1と容
器下2に2分割される密閉容器3内に、圧縮要素4と電
動要素5と消音器12で構成される電動圧縮機13を弾
性支持によって封止し、圧縮要素4を下部に備え、圧縮
要素4を駆動する電動要素5を上部に備え、容器下2に
密閉容器3内外を連通する吐出接続管14と吸入接続管
15と工程接続管16を配設し、圧縮要素4の吸入側入
口に連接する消音器12を圧縮要素4の上部に有し、冷
凍サイクルから戻ってきた冷媒が、吸入接続管15を通
し密閉容器3内に開放された後、密閉容器3内部に開口
された消音器12の吸入口17より吸入され、消音器1
2を介して圧縮要素4に供給される。取付位置18で容
器下2と吸入接続管15は連通されており、吸入接続管
15の密閉容器3内の開放口19が取付位置18より上
方になるよう吸入接続管15を密閉容器3内部に突出さ
せ、更に開放口19より消音器12の吸入口17を上方
に設け、吸入接続管15の開放方向の先に消音器12の
吸入口17が設けられている。
【0022】以上のような構成によって、密閉容器3内
部にある吸入接続管15に傾斜を設け、消音器12の吸
入口17を吸入接続管15の開放口19より低くしない
ことで、開放口19から吐出するオイル及び液冷媒が消
音器12の吸入口17へ供給されにくくなる。このこと
から圧縮要素4へ吸入するオイルの量を低減でき、冷凍
サイクルへのオイル再循環を防げることから、オイル循
環量増大によるオイル不足を防止される。よってオイル
不足が原因と考えられる異常摩耗や性能の低下等を防ぐ
ことができる。
【0023】また、オイルや液冷媒が圧縮要素4に大量
に吸入されることを防ぐことから、液圧縮によって圧縮
要素を構成する各部品に過度の負荷がかかり破損を引き
起こすことを防ぐことができる。
【0024】また、吐出接続管14,吸入接続管15,
工程接続管16を全て容器下2に統一して配置すること
で、製作時の溶接工程が容器下2のみとなり生産工程が
容易化され、容器上1に関しては、余計な配管が付かな
いので容器上1の組立て上の制約が無くなり工程が容易
化できる。
【0025】(実施例2)図2と図3は実施例2におけ
る密閉型電動圧縮機の透視正面図と透視側面図であり、
輸送時と起動時と停止時と定常運転時における圧縮要素
4と電動要素5と消音器12からなる電動圧縮機13の
揺動範囲を除く密閉容器3内部空間に収まるように密閉
容器3より突出した吸入接続管15を設けたものであ
る。ここで、吸入接続管15と消音器12との上下距離
をd1,電動要素5の回転方向での吸入接続管15と消
音器12の距離をd2,d2方向と垂直に交わる横方向
の吸入接続管15と圧縮要素4との距離をd3とする
と、輸送時と起動時と停止時と定常運転時における電動
圧縮機13の揺動範囲はd1=3mm,d2=9mm,
d3=5mmであるため、d1を4mm以上,d2を1
0mm以上,d3を6mm以上になるよう吸入接続管1
5を配設している。
【0026】以上のような構成によって、密閉容器3内
壁より突出した吸入接続管15と電動圧縮機13が衝突
しないように揺動範囲外に吸入接続管15を配設するこ
とによって、衝突が主因となる双方の破損の防止とな
る。
【0027】なお、取付位置18の決定は、吸入接続管
15と電動圧縮機13とが衝突しない範囲において制約
を受けることはいうまでもない。
【0028】(実施例3)図4と図5は実施例3におけ
る密閉型電動圧縮機の透視正面図と透視側面図であり、
吸入接続管15の密閉容器3内の開放口19の開放して
いる方向と消音器12の吸入口17の開放している方向
とが同一ベクトル上となるように、お互い突き合わされ
るようにしている。
【0029】以上のような構成によって、吸入接続管1
5の開放口19から出る冷媒ガスの流れは、消音器12
の吸入口17の吸い込み方向と一致しているためスムー
ズに運ばれやすくなり、そのことにより冷凍サイクルよ
り戻ってきた温度の低い冷媒ガスが密閉容器3内にある
電動圧縮機13からの放熱により温められることなく、
温度の低いまま圧縮要素4へ供給させることができるの
で効率が向上する。
【0030】(実施例4)図6と図7は実施例4におけ
る密閉型電動圧縮機の透視正面図と透視平面図であり、
密閉容器3内の冷媒ガス20は電動要素5の回転に支配
されて密閉容器3内壁に沿うように電動要素5の回転と
同方向に流れている。この冷媒ガス20は密閉容器3内
にある電動圧縮機13からの放熱により温められてい
る。この冷媒ガス20に対し、消音器12の吸入口17
を消音器12が流れの陰になるように配置している。更
に消音器12が密閉容器3内を流れる冷媒ガス20の流
れを妨げている空間に開放するように吸入接続管15の
開放口19を設けている。
【0031】以上のような構成によって、冷凍サイクル
より戻ってきた温度の低い冷媒ガスは、電動圧縮機13
によって温められた密閉容器3内を流れる冷媒ガス20
の影響を受ける事なく、温められず更にその流れが乱さ
れることがないので、冷媒温度が低く冷媒流れがスムー
ズなまま圧縮要素4へ供給させることができるので効率
が向上する。
【0032】(実施例5)図8は実施例5における密閉
型電動圧縮機の透視正面図であり、密閉容器3内側にあ
る吸入接続管15の管外を取り巻くように断熱材で作ら
れた断熱チューブ21を嵌合させている。
【0033】以上のような構成によって、冷凍サイクル
より戻ってきた温度の低い冷媒ガスは、吸入接続管15
内を流動の間、密閉容器3内部の温かい冷媒に温められ
にくくなり、温度の低いまま消音器12の吸入口17に
送られ圧縮要素4へ供給させることができるので効率が
向上する。
【0034】(実施例6)図9は実施例6における密閉
型電動圧縮機の透視正面図であり、密閉容器3の内側に
ある吸入接続管15を断熱材であるプラスチック管22
に置き換え、吸入接続管15にプラスチック管22が連
接するように嵌合したものである。
【0035】以上のような構成によって、冷凍サイクル
より戻ってきた温度の低い冷媒ガスは、プラスチック管
22内を流動の間、密閉容器3内部の温かい冷媒に温め
られにくくなり、温度の低いまま消音器12の吸入口1
7に送られ圧縮要素4へ供給させることができるので効
率が向上する。
【0036】なお、吸入接続管15とプラスチック管2
2との結合は、接着剤による接着でも同様の効果がある
ことは言うまでもない。
【0037】(実施例7)図10は実施例7における密
閉型電動圧縮機の透視正面図であり、密閉容器3内部に
ある吸入接続管15の最下部にあたる管壁に貫通孔23
を下方向に開放するように設けている。なお、本実施例
での吸入接続管15の管内径は6mmであるため、貫通
孔23の直径は6mm以下の4mmに加工している。
【0038】以上のような構成によって、電動圧縮機7
の停止時に傾斜を設けている吸入接続管15内に溜まる
オイル及び液冷媒が、密閉容器3内部の下方に設けられ
ているオイル溜り24に貫通孔23を通して排出される
ので、起動時に吸入接続管15の開放口19から吐出す
るオイルや液冷媒の量を減少することができ、オイル及
び液冷媒の圧縮要素4への吸入が抑えられる。このこと
から圧縮要素4へ吸入するオイルの量を低減でき冷凍サ
イクルへのオイル再循環を防ぐことから、オイル循環量
増大によるオイル不足を防止する。よってオイル不足が
原因と考えられる異常磨耗や性能の低下等を防ぐことが
できる。
【0039】また、オイルや液冷媒が圧縮要素4に大量
に吸入することを防ぐことから、液圧縮により圧縮要素
を構成する各部品に過度の負荷がかかり破損を引き起こ
すことを防ぐことができる。
【0040】(実施例8)図11は実施例8における冷
凍装置の冷凍サイクル図を示す。図8において、01は
実施例1から実施例7の何れかに示した密閉型電動圧縮
機で、吐出接続管14によって凝縮器02と接続され、
更にドライヤー03,キャピラリーチューブ04,蒸発
器05と連設し、吸入接続管15によって蒸発器05と
接続されている。これらは図8の如く順次、環状に接続
されて周知の冷凍サイクルを構成している。
【0041】また、冷媒にHFC又はHCを用いた冷凍
サイクルを構成している。
【0042】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、容器下と吸入接続管の取付位置
より吸入接続管の密閉容器内開放口を上方となるように
吸入接続管を密閉容器内部に突出させ、更に開放口より
消音器の吸入口を同高位置もしくは上方に設け、且つ吸
入接続管の開放方向の先に消音器の吸入口があるように
したもので、密閉容器内部にある吸入接続管に傾斜を設
け、消音器の吸入口を吸入接続管の開放口より低くしな
いことで、開放口から吐出するオイル及び液冷媒が消音
器の吸入口へ供給されにくくなり、冷凍サイクルへのオ
イル循環量増大によるオイル不足を防止されることから
オイル不足が原因と考えられる異常磨耗や性能の低下等
を防ぐことができるという有利な効果が得られ、更にオ
イルや液冷媒が圧縮要素に大量に吸入することを防ぐこ
とから、液圧縮により圧縮要素を構成する各部品に過度
の負荷がかかり破損を引き起こすことを防ぐことができ
るという有利な効果が得られる。
【0043】更に吐出接続管,吸入接続管,工程接続管
を全て容器下に統一して取り付けることにより、生産工
程を容易化することから、加工,組立てにおいて容易に
なるという有利な効果が得られる。
【0044】また、請求項2記載の発明によれば、輸送
時と起動時と停止時と定常運転時における圧縮要素と電
動要素と消音器からなる電動圧縮機の揺動範囲を除く密
閉容器内部空間に収まるように密閉容器より突出した吸
入接続管を設けたものであり、密閉容器内壁より突出し
た吸入接続管と電動圧縮機が衝突しないようにすること
から、衝突が主因となる双方の破損を未然に防ぐことが
できるという有利な効果が得られる。
【0045】また、請求項3記載の発明によれば、吸入
接続管の密閉容器内の開放口の開放している方向と消音
器の吸入口の開放している方向とが、同一ベクトル上に
突き合わされていることから、吸入接続管の開放口から
出る冷媒ガスの流れがスムーズに消音器の吸入口に運ば
れ、そのことにより冷凍サイクルより戻ってきた温度の
低い冷媒ガスを温度の低いまま圧縮要素へ供給させるこ
とができることから効率が向上するという有利な効果が
得られる。
【0046】また、請求項4記載の発明によれば、密閉
容器内を電動要素の回転に支配されて密閉容器内壁に沿
うように流れる冷媒ガスに対し、消音器の吸入口を消音
器の陰に配置したものであり、消音器が密閉容器内を流
れる冷媒の流れを妨げている空間に開放するように消音
器の吸入口を設け、更に吸入接続管の開放口をこの空間
に設けることによって、冷凍サイクルより戻ってきた温
度の低い冷媒ガスの流れが、電動圧縮機によって温めら
れた密閉容器内を流れる冷媒ガスの影響を受ける事な
く、冷媒温度が低く冷媒流れがスムーズなまま圧縮要素
へ供給させることができることから効率が向上するとい
う有利な効果が得られる。
【0047】また、請求項5記載の発明によれば、密閉
容器内側にある吸入接続管の管内と管外の少なくとも一
方に断熱用のチューブを設けたものであり、冷凍サイク
ルより戻ってきた温度の低い冷媒ガスが密閉容器内部の
温かい冷媒に極力温められること無く消音器の吸入口に
送られるため、温度の低い冷媒ガスを圧縮要素へ供給さ
せることができることから効率が向上するという有利な
効果が得られる。
【0048】また、請求項6記載の発明によれば、吸入
接続管の密閉容器内側にある部分をプラスチック等断熱
材で構成したものであり、冷凍サイクルより戻ってきた
温度の低い冷媒ガスが密閉容器内部の温かい冷媒に極力
温められること無く消音器の吸入口に送られるため、温
度の低い冷媒ガスを圧縮要素へ供給させることができる
ことから効率が向上するという有利な効果が得られる。
【0049】また、請求項7記載の発明によれば、密閉
容器内側にある吸入接続管の下側管壁に、オイル及び液
冷媒の抜けとなる吸入接続管内径よりも径の小さい貫通
孔を設けたものであり、電動圧縮機の停止時に傾斜を設
けている吸入接続管内に溜まるオイル及び液冷媒を密閉
容器内部の下方に設けられているオイル溜りに別経路に
て排出することにより、起動時に吸入接続管の開放口か
ら吐出するオイルや液冷媒が減少するので、オイル及び
液冷媒の圧縮要素への吸入が抑えられ冷凍サイクルへの
オイル循環量増大によるオイル不足を防止されることか
ら、オイル不足が原因と考えられる異常磨耗や性能の低
下等を防ぐことができるという有利な効果が得られ、更
にオイルや液冷媒が圧縮要素に大量に吸入することを防
ぐことから、圧縮要素を構成する各部品に過度の負荷が
かかり破損を引き起こす圧縮要素内の液圧縮を防ぐこと
ができるという有利な効果が得られる。
【0050】また、請求項8記載の発明によれば、請求
項1から請求項7の何れかに記載の密閉型電動圧縮機を
備え、凝縮器とドライヤーとキャピラリーチューブと蒸
発器を有し、冷媒にHFC又はHCを用いた冷凍サイク
ルである。
【0051】したがって、冷媒にHFC又はHCを用い
た冷凍サイクルにおいて、効率の向上を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による密閉型電動圧縮機の透
視正面図
【図2】本発明の実施例2による密閉型電動圧縮機の透
視正面図
【図3】同上密閉型電動圧縮機の透視側面図
【図4】本発明の実施例3による密閉型電動圧縮機の透
視正面図
【図5】同上密閉型電動圧縮機の透視側面図
【図6】本発明の実施例4による密閉型電動圧縮機の透
視正面図
【図7】同上密閉型電動圧縮機の透視平面図
【図8】本発明の実施例5による密閉型電動圧縮機の透
視正面図
【図9】本発明の実施例6による密閉型電動圧縮機の透
視正面図
【図10】本発明の実施例7による密閉型電動圧縮機の
透視正面図
【図11】本発明の実施例8を示す冷凍装置の冷凍サイ
クル図
【図12】従来の密閉型電動圧縮機の要部縦断面図
【符号の説明】
1 容器上 2 容器下 3 密閉容器 4 圧縮要素 5 電動要素 12 消音器 13 電動圧縮機 14 吐出接続管 15 吸入接続管 16 工程接続管 17 吸入口 18 取付位置 19 開放口 20 冷媒ガス 21 断熱チューブ 22 プラスチック管 23 貫通孔 24 オイル溜まり 01 密閉型電動圧縮機 02 凝縮器 03 ドライヤー 04 キャピラリーチューブ 05 蒸発器
フロントページの続き (72)発明者 窪田 昭彦 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 茂手木 学 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 喜多 一朗 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 梅岡 郁友 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 金城 賢治 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AB04 AC03 BA04 BG09 BH02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器上と容器下に2分割される密閉容器内
    に、圧縮要素と電動要素と消音器で構成される電動圧縮
    機を弾性支持によって封入し、前記圧縮要素を下部に備
    え、前記圧縮要素を駆動する前記電動要素を上部に備
    え、前記容器下に前記密閉容器内外を連通する吐出接続
    管と吸入接続管と工程接続管を配設し、前記圧縮要素の
    吸入側入口に連接する前記消音器を前記圧縮要素の上部
    に有し、冷凍サイクルから戻ってきた冷媒が、前記吸入
    接続管を通し前記密閉容器内に開放させた後、前記密閉
    容器内部に開口された前記消音器の吸入口より吸入さ
    れ、前記消音器を介して前記圧縮要素に供給される密閉
    型電動圧縮機であって、前記容器下と前記吸入接続管の
    取付位置より前記吸入接続管の前記密閉容器内開放口を
    上方となるよう前記吸入接続管を前記密閉容器内部に突
    出させ、更に前記開放口より前記消音器の吸入口を同高
    位置もしくは上方に設け、前記吸入接続管の開放方向の
    先に前記消音器の吸入口があることを特徴とする密閉型
    電動圧縮機。
  2. 【請求項2】輸送時と起動時と停止時と定常運転時にお
    ける圧縮要素と電動要素と消音器からなる電動圧縮機の
    揺動範囲を除く密閉容器内部空間に収まるように密閉容
    器より突出した吸入接続管を設けることを特徴とする請
    求項1に記載の密閉型電動圧縮機。
  3. 【請求項3】吸入接続管の密閉容器内の開放口の開放し
    ている方向と消音器の吸入口の開放している方向とが、
    同一ベクトル上に突き合わされていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の密閉型電動圧縮機。
  4. 【請求項4】密閉容器内を電動要素の回転に支配されて
    前記密閉容器内壁に沿うように流れる冷媒ガスに対し、
    消音器の吸入口を前記消音器の陰に配置したことを特徴
    とする請求項1から請求項3の何れかに記載の密閉型電
    動圧縮機。
  5. 【請求項5】密閉容器内側にある吸入接続管の管内と管
    外の少なくとも一方に断熱用のチューブを設けたことを
    特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の密閉
    型電動圧縮機。
  6. 【請求項6】吸入接続管の密閉容器内側にある部分をプ
    ラスチック等断熱材で構成したことを特徴とする請求項
    1から請求項5の何れかに記載の密閉型電動圧縮機。
  7. 【請求項7】密閉容器内部にある吸入接続管の下側管壁
    に、オイル及び液冷媒の抜けとなる前記吸入接続管内径
    よりも径の小さい貫通孔を設けたことを特徴とする請求
    項1から請求項6の何れかに記載の密閉型電動圧縮機。
  8. 【請求項8】請求項1から請求項7の何れかに記載の密
    閉型電動圧縮機と凝縮器とドライヤーとキャピラリーチ
    ューブと蒸発器を接続し、冷媒にHFC又はHCを用い
    たことを特徴とする冷凍サイクル。
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