JP2000191485A - 液体口腔用組成物入り包装体 - Google Patents

液体口腔用組成物入り包装体

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JP2000191485A
JP2000191485A JP10378325A JP37832598A JP2000191485A JP 2000191485 A JP2000191485 A JP 2000191485A JP 10378325 A JP10378325 A JP 10378325A JP 37832598 A JP37832598 A JP 37832598A JP 2000191485 A JP2000191485 A JP 2000191485A
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container
oral cavity
flavor
liquid composition
oral composition
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JP10378325A
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Ayumi Sase
あゆみ 佐瀬
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 香料成分を含有する液体口腔用組成物の
1回使用分量を容器に充填した液体口腔用組成物入り包
装体であって、容器はキャスティングポリプロピレン層
を少なくとも一方の表面層に有するラミネートフイルム
を原材料とし、液体口腔用組成物と接触する容器内面層
側にキャスティングポリプロピレン層がくるように構成
したことを特徴とする液体口腔用組成物入り包装体。 【効果】 本発明の液体口腔用組成物入り包装体は、外
出時の携帯性、使用性に優れ、長期携帯後に使用した場
合にもその内容物の香味変化が少ない特長を有する。更
に、抗う蝕性の甘味剤キシリトールを配合した液体口腔
用組成物を充填した包装体では、長期携帯後においても
その内容物の香味変化が少ないので、安心して口中に所
望の時間ふくませることができ、その結果キシリトール
を配合した口腔衛生品本来の効果を外出時においても容
易に享受できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗口剤や水はみが
きなどの香料成分を配合した液体口腔用組成物の1回使
用分量を容器に充填した包装体の改良に関し、詳しくは
長期携帯後に使用した場合にもその香味変化が少なく嗜
好性が良好な液体口腔用組成物入り包装体に関する。更
には、抗う蝕性の甘味剤キシリトールと香料を配合した
洗口剤などの1回使用分量を容器に充填した包装体であ
って、長期携帯後においても香味変化が少なく、う蝕予
防にも優れた液体口腔用組成物入り包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗口剤は液体剤型のものが好まれ
ている。液体状の洗口剤を代表とする液体口腔用組成物
は、一般にガラスや合成樹脂のボトル類に多数回使用で
きる量を充填し、液体口腔用組成物入り包装体として供
されている。これら包装体は、多量充填によって重く又
容器も大きくて嵩張るので、持ち運びに不便である。す
なわち、従来の包装体は、その形態からして家庭やオフ
ィスなどに置くには適するが、持ち運びには不便であ
り、従って外出途中や外出先などでの急の使用には適さ
ない。又、内容物の液体口腔用組成物も、単に口臭防止
などのエチケット目的だけではなく、健康な歯を維持す
る目的を併せ持つものが時代の要請に合っている。例え
ば外出先などでケーキ等の菓子類を食べた後に歯のケア
を行うことは特に望ましいことであり、このような時に
こそう蝕予防効果があるキシリトール入り洗口剤でケア
することが推奨されるべきである。しかし、従来品のキ
シリトール入り洗口剤の包装体も、前述した通りの重さ
と嵩張りをもっているので携帯に適さず、外出先等で手
軽に使用できない不都合がある。
【0003】そこで、このような携帯性、使用性の要望
に応えるために、洗口剤等の液体口腔用組成物の1回使
用分量を樹脂製容器に充填したものが提案されている
(例えば、実開平2−99924号公報)。この種の容
器には一般的に融着性を有するラミネートフイルム樹脂
が使われる。これは熱融着で簡単にシールできる理由に
よるものである。実開平2−99924号公報には、ラ
ミネート樹脂の材質の開示はないが、ポリエチレン(以
下PEという)やポリアクリロニトリル(PANとい
う)などの熱可塑性樹脂の使用を前提としているものと
思われる。
【0004】本発明者は、この公開技術を応用し、PE
を表面層とするラミネートフイルムを用いてPE層を容
器内側に有する小容量の容器を作製した。そして、この
容器に香料成分を含有する液体口腔用組成物の1回使用
分量を充填し、液体口腔用組成物入り包装体を作ってみ
た。この包装体は、当然その重さと大きさからして携帯
性、使用性に優れるものであった。ところが、このもの
を長期保存後に使用したところ香味バランスが著しく崩
れており、結局商品にはならないことが解った。この原
因は、口腔用組成物で通常配合されるl−メントール等
の油溶性香料成分が、親油性を有するポリエチレン層に
次第に吸着、吸収されることによって香味バランスが崩
れていくことにあると考えられた。そこで、更に、油溶
性成分が吸着しにくい包装材料として知られるPANを
最内層とするラミネートフイルムで同様に小容量の容器
を作製し、液体口腔用組成物入り包装体を作ってみた。
しかし、このものの長期保存品は異臭さえ生じる思わし
くないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、1回使用分
量を容器に充填した液体口腔用組成物入り包装体である
ことによって携帯性と使用性に優れ、しかも長期携帯後
においても香味の変化が少ない嗜好性の良好な液体口腔
用組成物を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討を行った結果、キャスティング
ポリプロピレン(無延伸ポリプロピレン、以下CPPと
いう)の表面層を有するラミネートフイルムを用いて容
器内面層側にCPP層がくるように構成した小容量の容
器を作り、これに香料成分を含有する液体口腔用組成物
を充填したところ、このものは長期携帯後においても香
味の変化が著しく少ないことを発見し、本発明をなすに
至った。CPPは、PEと同様に親油性を有するポリプ
ロピレンを素材とする樹脂であるにもかかわらず、この
ような効果が発現したことは意外なことであった。即
ち、本発明によれば、香料成分を含有する液体口腔用組
成物の1回使用分量を容器に充填した液体口腔用組成物
入り包装体であって、容器はCPP層を少なくとも一方
の表面層に有するラミネートフイルムを原材料とし、液
体口腔用組成物と接触する容器内面層側にCPP層がく
るように構成したことを特徴とする液体口腔用組成物入
り包装体が提供される。以下本発明について詳述する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、具体的には洗口剤、水
はみがき、液体歯磨、液体口中清涼剤、液体うがい薬等
の液体剤型の口腔用組成物に応用しうるものである。
【0008】本発明は、液体口腔用組成物と容器から構
成される液体口腔用組成物入り包装体であって、香料成
分を含有する液体口腔用組成物の1回使用分量を容器に
充填したものである。1回使用分量とは、洗口剤などの
希釈しないタイプにあっては、通常10〜20mlであ
る。これは液のふくみ易さや効果の発現性から決められ
るものであって、一般的に推奨される量である。
【0009】先ず液体口腔用組成物の組成について説明
する。本発明の液体口腔用組成物は香料成分を含有す
る。香料成分は香味の調和を図るために添加されるもの
で、爽快感や香りで口腔用組成物を使い易くする機能が
ある。香料成分としては、一般に口腔用組成物に配合さ
れる香料成分を用いることができる。具体的には、ペパ
ーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、
ウインターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム
油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ローズマリー
油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョ
ラム油、ベイ油、レモングラス油、オリナガム油、パイ
ンニードル油等の天然香料及びメントール、カルボン、
アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミ
ックアルデヒド、オイゲノール、チモール、リナロー
ル、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メン
チルアセテート、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラ
ール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデ
ヒド等の単品香料、更に、エチルアセテート、エチルブ
チレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチ
ルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデー
ト、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチ
ルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソ
アミルアルコール等の単品香料及び/又は天然香料も含
む調合香料のストロベリーフレーバー、アップルフレー
バー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グ
レープフレーバー、マンゴーフレーバー、トロピカルフ
ルーツフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバ
ー、フルーツミックスフレーバー等の口腔用組成物に用
いられる周知の香料を使用することができ、後記の実施
例記載の香料に限定されるものではない。通常その配合
量は0.00001〜1重量%の範囲である。
【0010】本発明の液体口腔用組成物において、う蝕
予防の効果を期待したい場合には、更にキシリトールを
配合しうる。キシリトールは安全性が高い糖アルコール
の1種であり、市販品としては例えば東和化成株式会
社、カルタ・フードサイエンス株式会社などから入手で
きる。本発明におけるキシリトール含有量は、液体口腔
用組成物全体の1〜45重量%である。洗口剤や水はみ
がきでは、1〜30重量%、好ましくは2〜15重量%
である。天然甘味料であるキシリトールの抗う蝕作用は
欧米を中心に注目され、そのう蝕抑制効果も既に確認さ
れている。日本においてもチューインガム、歯磨、洗口
剤などに配合されるようになった。本発明においては、
キシリトールがその効果を最大限に発揮するには、口中
にくまなく行き渡り、かつ洗口剤にあっては食物残渣を
残り無く除去できるように20〜30秒程度の間、口漱
ぎ動作を継続することが望ましい。ところが、本発明の
課題の長期携帯後の香料成分からくる香味変化がおこる
と、嗜好性が劣るため口漱ぎ動作の継続が困難となり、
必要な20〜30秒間の動作がとれなくなる。このこと
からも、キシリトール入り液体口腔用組成物の長期携帯
後の香味変化を少なくする本発明技術は重要である。
【0011】本発明の液体口腔用組成物には、本発明の
効果を著しく阻害するものでない限り、通常この種の口
腔用組成物の製剤化や機能賦与に用いられる任意成分、
例えば界面活性剤、溶剤、緩衝剤、湿潤剤、防腐剤、殺
菌剤、甘味剤等を配合できる。任意成分については、本
発明の容器を説明した後に詳しく記載した。
【0012】次に容器を説明する。容器はCPP層を少
なくとも一方の表面層に有するラミネートフイルムを原
材料とし、液体口腔用組成物と接触する容器内面層(以
下最内層という)をCPP層で構成したものである。す
なわち、ラミネートフイルムは、その少なくとも一方の
表面層がCPPのものを用いる。CPP層の厚さは1〜
100μm、より好ましくは20〜80μmである。ヒ
ートシール法によって十分な接着強度を有する容器を製
造する場合には、20μm以上とするのが良い。尚、1
00μmを超えると油溶性成分の容器への吸収吸着量が
多くなり、香味が変化してくるので好ましくない。
【0013】ラミネートフイルムは2層以上の多層を有
するものを使用できる。強度、柔軟性、耐候性等を考慮
し、一般的には2〜5層程度のものを用いる。最内層に
なるCPP層以外の層の材質は、その目的により、例え
ばアルミニウム箔、金箔、銀箔等の金属の薄膜、ポリエ
チレンテレフタレート(以下PETという)等のポリエ
ステル、PE、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共
重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、PAN、
ポリアミド等の樹脂のフィルム及び紙類の中から適宜選
択される。アルミニウム箔を用いると、液体口腔用組成
物中の水、アルコール等の揮散を防ぐことができるだけ
でなく、直射日光に起因する変敗をも効果的に防止でき
る利点がある。その厚さは10〜50μm程度が使用性
の点で都合良い。又、PET等のポリエステル、エチレ
ンビニルアルコール共重合体、PAN、ポリアミド、紙
類は、容器に適度な強度やバリア性を与えることができ
る利点がある。その厚さは20〜50μm程度が使用性
の点で都合良い。最内層以外を2層以上で構成する場合
には、これらを適宜選択し構成する。最内層を含めたラ
ミネート全体の厚さは、その材質の違いによって異なる
が、通常70〜170μm、より好ましくは100〜1
50μmである。70μm未満では、ヒートシール時に
十分なクッション性が得られず、そのため接着部分にシ
ワが発生し、内容物が漏れることがある。又、170μ
mを超えると容器全体が硬くなり、液を口に含む際に扱
いにくくなるため、こぼすおそれがあり好ましくない。
【0014】本発明の容器は、上述したラミネートフイ
ルムを用いて成型したものである。要はCPP層がの容
器内面にくるように成型されていればよい。CPPに替
えて最内層をPE、PANに代えても本発明の効果は得
られない。
【0015】本発明のに容器は、常法により、携帯しや
すい適宜形状、適宜構造に成型されたものである。その
形としては、フォームチューブ状(立体成型パウチ)、
封筒状、ピローパック状、スティック状、カップ状を挙
げうる。このうち、フォームチューブ状、封筒状、ピロ
ーパック状、スティック状は、携帯時にかさばらず、し
かも内容物を口に含む時に扱いやすい利点がある。
【0016】容器の容量は、1回使用分量に相当する量
である約10〜20mlが必要であるが、容器の内表面
積(cm)/内容量(cm)の比率を4.0〜7.
0の範囲にした容器を用いると、香味変化をさらに抑え
ることが出来る。これは、内表面積を小さくすることに
より、容器最内層と内容物の接触頻度が低くなり、香料
成分の容器への吸収吸着量が少なくなるためと考えられ
る。
【0017】次に補足として、本発明の液体口腔用組成
物に適宜配合しうる任意成分について説明する。任意成
分は、液体口腔用組成物の種類とその使用目的等に応じ
て一般に使用される成分が選択される。例えば、界面活
性剤、溶剤、緩衝剤、湿潤剤、防腐剤、殺菌剤、甘味剤
等である。
【0018】界面活性剤は、汎用されている界面活性
剤、例えばポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレン共重合体、ショ糖脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸エタノールアミ
ド、ベタイン類、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
ット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸及
びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、ポリオキシエチレンフィトステロール及びフィトス
タノール、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ルリン酸及びその塩、ポリオキシエチレンラノリン及び
ラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン及び脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、N−アシルタウリン塩、
N−アシルアミノ酸塩等を用いることができる。特に、
ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
共重合体、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、脂肪酸エタノールアミド、ベタイン類、アル
キル硫酸塩が好適に用いられる。組成物中の界面活性剤
濃度は、口腔用組成物によって異なるが、通常0〜10
重量%、洗口剤では0.2〜5重量%が適当である。
【0019】溶剤としては、エタノール、水が用いられ
る。エタノール原料としては、無水エタノール、含水エ
タノール、政府所定変性エタノール等を用いることがで
きる。組成物中のエタノール濃度は通常0〜45重量
%、洗口剤、水はみがきでは0〜30重量%が適当であ
る。エタノール濃度がこれよりも高いと、使用時口腔粘
膜が刺激され、洗口動作に充分な時間がとれなくなる傾
向がある。
【0020】緩衝剤としては、クエン酸及びその塩、リ
ンゴ酸及びその塩、リン酸及びその塩などの1種又は2
種以上を配合しうる。通常その配合量は0.01〜1.
0重量%の範囲である。
【0021】湿潤剤としては、汎用されている多価アル
コールを挙げることができる。具体的には、例えばプロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリ
ン、ソルビトール、マルチトール、エリスリトール等を
用いることができる。ポリエチレングリコールを用いる
場合は、常温での外観が無色透明である分子量のものの
原料を用いることが望ましい。組成物中への配合量は
0.05〜30重量%、特には0.1〜20重量%であ
る。
【0022】防腐剤、殺菌剤としては、安息香酸及びそ
の塩、サリチル酸及びその塩、パラベン類、塩化セチル
ピリジニウム、塩化デカリニウム、塩化ベンゼトニウ
ム、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノ
ール、トリクロサン、ヒノキチオール、フェノール等の
1種又は2種以上を配合しうる。通常その配合量は0.
001〜0.5重量%の範囲である。
【0023】甘味剤としては、サッカリンナトリウム、
ステビアエキス、アスパルテームなど口腔用組成物に通
常配合される甘味剤を配合しうる。更に必要により、色
素その他の成分を配合し得、所望の成分を適量の水やエ
タノールと混合することにより組成物を製造し得る。
【0024】又、本発明においては、トラネキサム酸、
イプシロンアミノカプロン酸等の抗プラスミン剤、アス
コルビン酸類、トコフェロールエステル等のビタミン
類、グリチルリチン塩類、アラントイン類、チョウジ、
ローズマリー、オウバク、オウゴン、カミツレ、ラタニ
ア、ミルラ等の植物抽出物、デキストラナーゼ、ムタナ
ーゼ、塩化リゾチーム等の酵素、モノフルオロリン酸ナ
トリウム等のアルカリ金属モノフルオロフォスフェー
ト、フッ化ナトリウム等のフッ化物、塩化ナトリウム、
硝酸カリウム、炭酸塩、重炭酸塩、セスキ炭酸塩等の塩
類、銅クロロフィリンナトリウム、グルコン酸銅、塩化
亜鉛、ゼオライト、水溶性無機リン酸化合物、乳酸アル
ミニウム等の有効成分を1種又は2種以上配合しうる。
その配合量は有効性、嗜好性等から適量が決められる
が、一般的には0.001〜10の範囲内である。
【0025】
【発明の効果】本発明の液体口腔用組成物入り包装体
は、外出時の携帯性、使用性に優れ、長期携帯後に使用
した場合にもその内容物の香味変化が少ない特長を有す
る。更に、抗う蝕性の甘味剤キシリトールを配合した液
体口腔用組成物を充填した包装体では、長期携帯後にお
いてもその内容物の香味変化が少ないので、安心して口
中に所望の時間ふくませることができ、その結果キシリ
トールを配合した口腔用組成物本来の効果を外出時にお
いても容易に享受できる。
【0026】
【実施例】以下、実験例及び実施例により、本発明を詳
しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0027】〔実験例〕表1に示す洗口剤(配合香料組
成を表2に示す)を、表3に示す4層構造のラミネート
フイルムから製作された容器(容量:10ml、形状:
容器イ・ホはフォームチューブ状、容器ロ・ハ・ニ・ヘ
は封筒状、容器内表面積/内容量の比率:4.7〜1
2.0)に充填し、密封した。50℃の恒温室に2ヶ月
置いた後、専門パネルにより内容物の香味を下記の評価
基準に従って官能評価を行った。その結果を表1に示し
た。尚、標準品としては、同組成の液体口腔用組成物を
PET製ボトル(100ml)に充填し、暗所、−5℃
の低温で保管したものを用いた。表1の評価結果は、C
PPを最内層とするラミネートフイルムを原料として用
いたものは香味変化が少ないことを示している。又、表
1の洗口剤の香料Aを表2の香料B〜Gに替えた洗口剤
についても同様のの傾向の評価結果であった。香味評点 ◎:標準品と比較して殆ど差がなく、良好な香味を有す
る。 ○:標準品と比較してやや香味が変化しているが、使用
性に影響するほどではない。 ×:標準品と比較して香味が変化しており、使用性の点
で問題がある。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】以下に示す組成の口腔用組成物を調製し実
験例と同様に香味評価を行ったところ、何れも香味の変
化が少なく使用性に優れていた。
【0032】 〔実施例1〕(洗口剤:容器イ使用) リンゴ酸 0.05 重量% リンゴ酸ナトリウム 0.10 フッ化ナトリウム 0.05 メチルパラベン 0.10 キシリトール 10 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 2 オウゴン抽出物 0.01 エタノール 2 香料A 0.20精製水 残量 計 100 重量%
【0033】 〔実施例2〕(液体歯磨:容器イ使用) 無水リン酸一水素ナトリウム 0.21 重量% リン酸二水素カリウム 0.20 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.05 安息香酸ナトリウム 0.20 塩化セチルピリジニウム 0.01 ステビアエキス 0.001 ポリオキシエチレン(30)セチルエーテル 1.5 キシリトール 5 ポリエチレングリコール#400 5 エタノール 10 香料B 0.20精製水 残量 計 100 重量%
【0034】 〔実施例3〕(液体歯磨:容器イ使用) クエン酸 0.10 重量% クエン酸ナトリウム 0.20 酢酸トコフェロール 0.10 塩化ベンゼトニウム 0.01 安息香酸ナトリウム 0.20 サッカリンナトリウム 0.003 ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 2.5 キシリトール 3 グリセリン 7 エタノール 10 香料C 0.20精製水 残量 計 100 重量%
【0035】 〔実施例4〕(洗口剤:容器イ使用) 塩化ナトリウム 2 重量% イプシロンアミノカプロン酸 0.05 塩化ベンザルコニウム 0.01 安息香酸ナトリウム 0.20 サッカリンナトリウム 0.001 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1.0 キシリトール 5 プロピレングリコール 5 エタノール 10 香料D 0.20精製水 残量 計 100 重量%
【0036】 〔実施例5〕(洗口剤:容器イ使用) 乳酸アルミニウム 0.05 重量% 水酸化ナトリウム 0.10 メチルパラベン 0.10 サッカリンナトリウム 0.002 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 2.0 キシリトール 4 グリセリン 20 エタノール 7 香料E 0.20精製水 残量 計 100 重量%
【0037】 〔実施例6〕(水はみがき:容器イ使用) 炭酸水素ナトリウム 2.00 重量% 炭酸ナトリウム 1.20 メチルパラベン 0.10 アスパルテーム 0.005 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体 2 キシリトール 5 エタノール 5 香料F 0.20精製水 残量 計 100 重量%
【0038】 〔実施例7〕(水はみがき:容器イ使用) リンゴ酸 0.10 重量% リンゴ酸ナトリウム 0.20 グルコン酸銅 0.01 グルコン酸クロルヘキシジン 0.01 安息香酸ナトリウム 0.20 サッカリンナトリウム 0.20 食用色素青色1号 微量 食用色素黄色4号 微量 モノステアリン酸ソルビタン 1.5 キシリトール 2 エタノール 5 香料G 0.20精製水 残量 計 100 重量%
【0039】 〔実施例8〕(水はみがき:容器イ使用) 塩化亜鉛 1.00 重量% メチルパラベン 0.10 安息香酸ナトリウム 0.20 ヒノキチオール 0.001 ソルビトール 2 マルチトール 5 ステビアエキス 0.001 ショ糖パルミチン酸エステル 2 キシリトール 2 エタノール 3 香料A 0.20精製水 残量 計 100 重量%
【0040】 〔実施例9〕(液体歯磨:容器イ使用) リン酸二水素カリウム 0.58 重量% 水酸化ナトリウム 0.10 グリチルリチン酸ジカリウム 0.02 イソプロピルメチルフェノール 0.02 ポリオキシエチレン(80)モノオレート 3 キシリトール 3 ポリエチレングリコール#400 5 メチルパラベン 0.10 エタノール 10 香料B 0.20精製水 残量 計 100 重量%
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB032 AB212 AB282 AB312 AB332 AB472 AC062 AC102 AC122 AC182 AC302 AC312 AC402 AC432 AC442 AC482 AC622 AC692 AC742 AC792 AC852 AC862 AD042 AD222 AD412 AD532 AD552 AD662 CC41 DD47 EE01 EE07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香料成分を含有する液体口腔用組成物の
    1回使用分量を容器に充填した液体口腔用組成物入り包
    装体であって、容器はキャスティングポリプロピレン層
    を少なくとも一方の表面層に有するラミネートフイルム
    を原材料とし、液体口腔用組成物と接触する容器内面層
    側にキャスティングポリプロピレン層がくるように構成
    したことを特徴とする液体口腔用組成物入り包装体。
  2. 【請求項2】 容器の内表面積(cm)/内容量(c
    )の比率が4.0〜7.0の範囲にある請求項1記
    載の液体口腔用組成物入り包装体。
  3. 【請求項3】 液体口腔用組成物がキシリトールを更に
    含有する請求項1又は2記載の液体口腔用組成物入り包
    装体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005512992A (ja) * 2001-11-06 2005-05-12 ペルフェッティ ヴァン メッレ ソシエタ ペル アチオニ 抗歯石および抗歯垢固形口腔組成物従来技術
JP2009242352A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Naris Cosmetics Co Ltd 有効成分の長期保存に優れた化粧料
JP2010280617A (ja) * 2009-06-04 2010-12-16 Kao Corp 容器入り歯磨剤

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