JP3961140B2 - 液体口中清涼剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は口臭予防成分のl−メントールを多量に配合しているにもかかわらず不快な刺激感と辛さが無く、その嗜好性を著しく向上させた液体口中清涼剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、口臭の予防の目的のため、口中清涼剤や洗口剤などの口腔衛生品が使われている。これらの口腔衛生品には通常口臭予防の有効成分として、l−メントールやペパーミント油(主成分はl−メントール)が配合されている。又、その製品剤型は液体状のものが好まれている。個体状やペースト状に比べ、液体剤型は使用時口中に有効成分が速やかに行きわたる利点がある。溶剤としては通常エタノールが用いられている。有効成分の溶解性や他の効果をも考慮し、市販口腔衛生品へのエタノール配合量は15〜40重量%にも及んでいる。
【0003】
ところで、l−メントールには、その配合量が多いと、高い有効性が約束される半面、l−メントールそのものが持つ刺激と辛さが使用中や使用後に発現し、嗜好性が劣ってくるという問題がある。この不都合な性質は特にエタノールの配合量が15〜40重量%と極めて多い口腔衛生品(特には口中清涼剤)で顕著である。そこで、これら口腔衛生品のl−メントールからくる刺激、辛さを低減する技術に関していろいろ提案されている。しかし、エタノールが高濃度である系では殆ど効果がないのが実状であって、l−メントールとエタノールを多量に含む系での刺激、辛さを減少させる実効ある技術の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、エタノールの高濃度配合によって著しく高められたl−メントール含有液体口中清涼剤の刺激、辛さを効果的に低減する技術を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、0.5〜2重量%のl−メントールと30〜40重量%のエタノールとを含有する液体口中清涼剤に、1〜20重量%のキシリトールを配合することにより、使用中、使用後の刺激、辛さが著しく減少し、しかもl−メントールのもつ口臭予防性と心地よい清涼感の両性能が維持されることを知見し、本発明をなすに至った。即ち、本発明によれば、エタノールを30〜40重量%含有する液体口中清涼剤に、l−メントール0.5〜2重量%と、キシリトール1〜20重量%とを配合したことを特徴とする液体口中清涼剤が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明はエタノールを多量に配合する傾向がある液体口中清涼剤に適する。
【0007】
本発明の第1の成分はl−メントールである。口臭予防の有効成分であって、清涼感を与える等の副次的効果も有する。l−メントールは、単品として製造販売されているものを用いることができる。又、主成分がl−メントールであるペパーミント油も使用できる。このようなl−メントールを含む市販精油は当該口腔衛生品分野で周知である。これらは、単独であるいは2種を組み合わせて用いることができる。l−メントールの含有量は、液体口中清涼剤全体の0.5〜2重量%である。より好ましくは0.7〜1.7重量%、特に好ましくは1.0〜1.6重量%である。0.5重量%未満では有効な口臭予防効果が発現せず、又2重量%を超えると刺激、辛さが非常に強くなって本発明の効果が期待できなくなるからである。
【0008】
本発明の第2の成分は溶剤エタノールである。本発明の効果を阻害しない限り変性エタノールを用いても良い。殺菌性を考慮し水性エタノールを用いても良い。何れにしても、エタノール含有量は、液体口中清涼剤全体30〜40重量%である。15重量%未満では、製剤の経時安定性が低下してくるだけでなく、口中清涼剤などにおいては使用感が悪くなってくる。又40重量%を超えると口腔粘膜に対する刺激が強くなりすぎるなどの不都合が顕在化してくるので好ましくない。
【0009】
本発明の第3の成分はキシリトールである。キシリトールは安全性が高い糖アルコールの1種であり、市販品としては例えば東和化成株式会社、カルタ・フードサイエンス株式会社などから入手できる。本発明におけるキシリトール含有量は、液体口中清涼剤全体の1〜20重量%である。より好ましくは2〜10重量%である。1重量%未満ではl−メントール/エタノール配合系の刺激調整効果,辛さ低減効果が充分発現されず、20重量%を超えるとキシリトールの苦味が使用後に残るので好ましくない。
【0010】
本発明の液体口中清涼剤には、l−メントールに対する刺激調整効果、辛さ改善効果を阻害するものでない限り、通常この種の口腔衛生品の製剤化や機能賦与に用いられる常用成分、例えば湿潤剤、界面活性剤、溶剤、緩衝剤、防腐剤、殺菌剤、香料、甘味剤、色素、酵素剤等を配合できる。
【0011】
湿潤剤としては、汎用されている多価アルコールを挙げることができる。具体的には、例えばグリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、マルチトール、エリスリトール、イジット、タリット、ズルシットアリット、アラビット、アドニット等がある。特にグリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、マルチトール、エリスリトールから選ばれる1種または2種以上の多価アルコールが好適に使用できる。尚、ポリエチレングリコールを選択する場合には、常温で外観が無色透明なものを用いるのが良い。多価アルコールの配合量は、口腔衛生品によって異なるが、通常0.05〜30重量の範囲である。
【0012】
界面活性剤は、汎用されている界面活性剤、例えばポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンフィトステロール及びフィトスタノール、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸及びその塩、ポリオキシエチレンラノリン及びラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルアミン及び脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル及び脂肪酸エタノールアミド等が挙げられる。特にはポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、脂肪酸エタノールアミド等の非イオン性界面活性剤が好適に用いられる。界面活性剤の配合量は、口腔衛生品によって異なるが、通常0.1〜10重量%の範囲である。
【0013】
溶剤としては、精製水が一般的に用いられる。
【0014】
緩衝剤としては、クエン酸、リンゴ酸、リン酸及びそれらの塩等の従来知られた化合物を単独であるいは2種以上を組み合わせて配合しうる。通常その配合量は0.01〜1.0重量%の範囲である。
【0015】
防腐剤、殺菌剤としては、安息香酸及びその塩、サリチル酸及びその塩、パラベン類、塩化セチルピリジニウム、塩化デカリニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、フェノール等の1種又は2種以上を配合しうる。通常その配合量は0.001〜0.5重量%の範囲である。
【0016】
香料としては、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウインターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリナガム油、パインニードル油等の天然香料及びカルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド等の単品香料、更にエチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール等の単品香料及び/又は天然香料も含む調合香料のストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー等の口腔衛生品に用いられる周知の香料を使用することができ、実施例記載のの香料に限定されるものではない。通常その配合量は0.00001〜1重量%の範囲である。
【0017】
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、アスパルテーム、ショ糖、果糖等を配合しうる。更に必要により、色素、酵素剤その他の成分を配合しうる。
【0018】
【発明の効果】
本発明の液体口中清涼剤においては、口臭予防成分l−メントールと溶剤エタノールを多量に配合しているにもかかわらず、キシリトール配合によって、使用中、使用後の不快な刺激感と辛さが低減し、しかもl−メントールの清涼感も維持されるので、その嗜好性が著しく向上する。又、当然ながら、l−メントール多量配合により口臭予防効果に優れる。
【0019】
【実施例】
以下、実験例及び実施例により、本発明を詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0020】
〔実験例〕
表1に示す成分を用いて常法により液体口腔用組成物(口中清涼剤)を調製し噴霧器付PET製容器に充填し、次に専門パネラーの口腔内に0.05g噴霧し、その後味について、以下の評価基準に従って嗜好性の官能評価を行った。その結果を表1に示す。尚、l−メントールは単品を、香料はl−メントールを含まない調合香料を,界面活性剤はポリオキシエチレン(EO60)硬化ヒマシ油を用いた。
嗜好性評点
◎:l−メントール特有の刺激、辛さがなく、清涼感も極めて良好である。
○:l−メントール特有の刺激、辛さが抑えられ、清涼感も良好である。
×:l−メントール特有の強い刺激、辛さがあり、不快である。
【0021】
【表1】
Figure 0003961140
【0022】
次に、以下に示す組成の口腔衛生品を調製し、実験例と同様に嗜好性評価を行ったところ、何れも良好な嗜好性を有していた。使用香料の組成は表2に示す。尚、各実施例記載の香料に替えて表2の他の香料(6種)を用いた場合も良好な嗜好性を有していた。更に又、表2記載の*調合香料(バナナフレーバー)に替えてストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、パイナップルフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、ピーチフレーバーで調製した香料群を用いた場合にも嗜好性評価は良好であった。
【0023】
Figure 0003961140
【0024】
〔実施例2〕(口中清涼剤)
l−メントール 1.0重量%
タノール 30
キシリトール 5
ポリオキシエチレン(EO60)硬化ヒマシ油 2.0
ポリエチレングリコール 10
香料B 0.9
精製水 バランス
計 100重量%
【0025】
Figure 0003961140
【0026】
Figure 0003961140
【0027】
Figure 0003961140
【0028】
Figure 0003961140
【0030】
【表2】
Figure 0003961140

Claims (1)

  1. エタノールを30〜40重量%含有する液体口中清涼剤に、l−メントール0.5〜2重量%と、キシリトール1〜20重量%とを配合したことを特徴とする液体口中清涼剤。
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