JP2000189897A - 気流分級機 - Google Patents
気流分級機Info
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Abstract
に沿って旋回しつつ中央部へ移動する細粉の滞溜を防止
することができるようにした気流分級機を提供すること
である。 【解決手段】 上面が円錐面13とされたセパレートコ
ア8との間で分級室9を形成するセンタコア6の下面に
円錐面16を形成する。この円錐面16の中央に円弧面
17aから成る空洞保持面17を設ける。円弧面17a
の曲率中心をセパレートコア8の中央で開口する細粉排
出筒12の入口15aの中心軸上の一点を中心とする入
口口径と略同径の仮想円上に配置して分級室9で旋回す
る旋回気流の中央空洞部の半径方向へのずれ動きを防止
し、センタコア6の下面で旋回する細粉の滞溜を防止す
る。
Description
トナー等の粉体を粗粉と微粉とに遠心分離する気流分級
機に関するものである。
図5に示したものが従来から知られている。この気流分
級機は、ケーシング20内にセンタコア21とセパレー
トコア22を上下に対向して設け、そのセンタコア21
とセパレートコア22の対向面間に形成された分級室2
3の周壁に、外部から分級室23内に二次空気を旋回流
入させる案内羽根24を設けている。
粉体案内筒25の上部外周に供給筒26を接続し、この
供給筒26から粉体案内筒25内に粉体と圧縮エアの固
気混合流体を供給し、上記粉体案内筒25内において旋
回し乍ら下降する粉体を分級室23内に流入させて旋回
させ、案内羽根24間から分級室23内に流入する二次
エアにより、粉体の旋回速度を増速して、粉体を粗粉と
細粉とに遠心分離し、分級室23の外周部で旋回する粗
粉をセパレートコア22の外周に形成された粗粉排出口
27から排出している。また、分級室23の中央に移動
する細粉を、セパレートコア22の上面中央で開口する
細粉排出筒28内に吸引流入させるようにしている。
級室23において旋回するとき、その旋回気流の中央部
に図5に示すように、細粉排出筒28の入口の口径に略
等しい空洞部29が形成される。
心から半径方向にずれ動く不安定な状態であると、細粉
が粗粉中に混入したり、あるいは逆に、粗粉が細粉に混
入してシャープな分級を行うことができなくなる。
センタコア21の下面を中央が高くなる円錐面30と
し、その円錐面30の中心に逆円錐形の突出部31を設
けて空洞部29の安定化を図ることがなされている。
に、センタコア21の円錐面30の中央に逆円錐形の突
出部31を設けた気流分級機においては、遠心分離され
た細粉は上記円錐面30に沿って旋回しながら、分級室
23の中央に位置する突出部31の表面と円錐面30の
交差部まで移動する。この交差部は、分級室23内で形
成される旋回気流の中央空洞部29の内周からセンタコ
ア21の中心側に片寄った位置であるため、上記空洞部
29の内周に形成される下降気流の吸引力を受けること
が少なく、細粉は突出部31の表面と円錐面30の交差
部において旋回しつつ長時間滞溜する。この滞溜のた
め、現像用トナーのような低融点の粉体の場合、円錐面
30との接触、あるいは粒子同士の接触によって溶融
し、付着堆積するという現象がしばしば見られる。
掃する必要が生じ、生産性を著しく低下させるという問
題が生じる。
た細粉が二次凝集して造粒を生じ、これが粗粉として細
粉に混入したり、交差部付近に付着した溶融物が剥離し
て細粉に混入するなど、細粉側の分級性能を低下させる
要因となっている。
細粉の付着堆積や二次凝集による造粒を防ぐことによ
り、細粉への粗粉の混入を防止して分級精度の向上させ
るとともにメンテナンスの容易な気流分級機を提供する
ことである。
めに、この発明においては、ケーシング内に、下面が中
央に向けて高くなる円錐面とされたセンタコアと、上面
が中央に向けて高くなる円錐面とされたセパレートコア
とを上下に対向して設け、上記センタコアとセパレート
コアの対向面間に形成された分級室内で粉体を旋回させ
て粗粉と細粉とに遠心分離し、分級室の外周部で旋回す
る粗粉をセパレートコアの外周に形成された粗粉排出口
から排出し、分級室の中央部に移動する細粉をセパレー
トコアの上面中央で開口する細粉排出筒内に吸引流入さ
せるようにした気流分級機において、前記センタコアの
円錐面中央部に、その円錐面と滑らかに連続し、少なく
とも細粉吸引筒の内周と上下で対向する位置が最上位に
位置する滑らかな空洞安定面を形成した構成を採用して
いる。
滑らかな空洞安定面を形成することによって、分級室内
の中央に移行する細粉はその空洞安定面に沿って流れて
センタコアの下面中央にスムーズに移行し、センタコア
の下面で細粉が滞溜するのを防止することができる。
る入口の中心軸上の一点を中心として入口の内径と略同
径の仮想内周上に曲率中心をもつ円弧面であってもよ
い。あるいは、センタコアの軸心に中心をもつ円形の平
坦面と、その平坦面の外周を円錐面に滑らかに連続させ
る円弧面とで形成し、上記平坦面の外周部を細粉排出筒
の入口の内周と上下で対向する位置に配置したものであ
ってもよい。
1乃至図3に基づいて説明する。図1に示すように、ケ
ーシング1は粉体案内筒2を上部に有し、その粉体案内
筒2の外周上部に粉体供給筒3が接続されている。
向に延び、その粉体供給筒3内に送られる粉体と圧縮空
気の固気混合流体を粉体案内筒2内の外周に向けて噴射
するようになっている。
より支持されたコアホルダ5が設けられ、このコアホル
ダ5の下面にセンタコア6がボルト7の締付けによって
着脱自在に取付けられている。
が設けられ、両コア6、8間に分級室9が形成されてい
る。分級室9の周壁には、外部から分級室9内に二次エ
アを旋回流入させる案内羽根10が円周方向に間隔をお
いて設けられている。
内周間には環状の粗粉排出口11が設けられている。ま
た、セパレートコア8には細粉排出筒12が接続されて
いる。この細粉排出筒12は細粉をケーシング1の外部
に導く案内筒部12aと、テーパ状外面を有する入口リ
ング15とから成り、上記案内筒部12aの一端はセパ
レートコア8の上側に形成された円錐面13の中央にお
いて開口し、その開口部はテーパ孔部14とされ、この
テーパ孔部14に前記入口リング15が着脱自在に取付
けられている。
が用意され、その入口リング15の取り替えによって分
級点の調整が行われる。
中央が高くなる円錐面16とされ、その円錐面16の中
央部に、分級室9内で形成される旋回気流の中央空洞部
の安定化を図る空洞安定面17が形成されている。
連続する円弧面17aで形成され、その円弧面17aの
曲率中心O1 は、前記細粉排出筒12の入口15aの中
心軸X−X上の一点O0 を中心とする半径rの仮想円上
に位置し、その仮想円は、入口15aの口径と略同径と
されている。なお、O0 を中心とする半径rの仮想円
は、図2のO1 、O1 を結ぶ直線を中心として90°回
転させた状態で図示している。
力を付与する状態で粉体供給筒3から粉体案内筒2内に
固気混合流体を供給すると、その固気混合流体は粉体案
内筒2内を旋回し乍ら下降して分級室9内に流入し、そ
の分級室9内で旋回する。このとき、案内羽根10間か
ら分級室9内に二次エアが流入し、その二次エアによっ
て分級室9内で旋回する旋回気流は増速され、旋回気流
中の粉体は遠心力によって粗粉と細粉とに遠心分離され
る。
排出口11からケーシング1の下方に取り出され、一
方、細粉は分級室9内の中央に移動する。
るとき、細粉排出筒12には吸引力が付与されているた
め、分級室9内に形成される旋回気流の中心部には空洞
部が形成されると共に、その空洞部内の外周部に下降気
流が形成される。
粉は、この下降気流の流れにのって細粉排出筒12内に
流入する。
の捕集装置に接続され、細粉排出筒12内に流入した細
粉は上記捕集装置に送られて捕集される。
9を形成するセンタコア6の下面中央部には円弧面17
aにより形成された空洞安定面17が設けられ、この空
洞安定面17は細粉排出筒12の入口15aの口径と対
向する位置で最上位とされ、それより外又は内に至るに
従って次第に浅くなるため、旋回気流の中央の空洞部は
半径方向にずれ動くことが少なく、分級室9内できわめ
て安定した旋回気流が形成される。
は細粉中に粗粉が混入することがきわめて少なく、シャ
ープな分級を可能とすることができる。
成されているため、センタコア6の円錐面16に沿って
旋回しつつ中央部に移動する細粉は、上記円弧面17a
に沿って中央部へとスムーズに移動することになり、セ
ンタコア6の下面において細粉が滞溜し、溶着により付
着して堆積するという不都合の発生は殆どなく、粉体の
分級作業を連続して能率よく行うことができる。
の例ではセンタコア6の下面中央部に形成された空洞安
定面17をセンタコア6の軸心に中心をもつ円形の平坦
面17bと、その平坦面17aの外周をセンタコア6の
下面外周部に形成された円錐面16に滑らかに連続させ
る円弧面17cとで形成し、上記平坦面17bの外径を
細粉排出筒12の入口15aの口径と略同径としてい
る。
入口15aの口径と略同径の円形の平坦面17bを形成
することにより、分級室9内で旋回する旋回気流の中央
の空洞部が半径方向へのずれ動くのを防止することがで
きる。このため、分級室9内において、きわめて安定し
た旋回気流を得ることができると共に、センタコア6の
円錐面16に沿って旋回する細粉を滞溜させることなく
中央へとスムーズに移動させることができる。
ンタコアの下面に形成された円錐面の中央に、この円錐
面と滑らかに連なり、細粉吸引筒の入口の内周と上下で
対向する位置が最上位とされる滑らかな空洞安定面を設
けたことにより、分級室で形成される旋回気流の中央の
空洞部の安定化を図ることができ、シャープな分級を可
能とすることができる。
細粉の滞溜を防止し、上記下面に細粉が溶融して付着す
るのを防止することができる。
概略図
とを示す断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 ケーシング内に、下面が中央に向けて高
くなる円錐面とされたセンタコアと、上面が中央に向け
て高くなる円錐面とされたセパレートコアとを上下に対
向して設け、上記センタコアとセパレートコアの対向面
間に形成された分級室内で粉体を旋回させて粗粉と細粉
とに遠心分離し、分級室の外周部で旋回する粗粉をセパ
レートコアの外周に形成された粗粉排出口から排出し、
分級室の中央部に移動する細粉をセパレートコアの上面
中央で開口する細粉排出筒内に吸引流入させるようにし
た気流分級機において、前記センタコアの円錐面中央部
に、その円錐面と滑らかに連続し、少なくとも細粉吸引
筒の内周と上下で対向する位置が最上位に位置する滑ら
かな空洞安定面を形成したことを特徴とする気流分級
機。 - 【請求項2】 前記空洞安定面が、細粉排出筒の入口の
中心軸上の一点を中心として入口の内径と略同径の仮想
円上に曲率中心をもつ円弧面とされたことを特徴とする
請求項1に記載の気流分級機。 - 【請求項3】 前記空洞安定面が、センタコアの軸心に
中心をもつ円形の平坦面と、その平坦面の外周をセンタ
コアの円錐面に滑らかに連続させる円弧面とから成り、
上記平坦面の外周部が排出筒の入口の内周と上下で対向
する位置とされたことを特徴とする請求項1に記載の気
流分級機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36879498A JP4047990B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 気流分級機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36879498A JP4047990B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 気流分級機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000189897A true JP2000189897A (ja) | 2000-07-11 |
JP4047990B2 JP4047990B2 (ja) | 2008-02-13 |
Family
ID=18492775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36879498A Expired - Fee Related JP4047990B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 気流分級機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4047990B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006055838A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-03-02 | Ricoh Co Ltd | 気流式分級装置、小粒径粒子の製造装置、および小粒径粒子の製造方法 |
JP2006326548A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Tomita Akiko | スラッジの廃棄方法 |
US8668091B2 (en) | 2008-02-15 | 2014-03-11 | Ricoh Company, Ltd. | Air classifier |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP36879498A patent/JP4047990B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006055838A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-03-02 | Ricoh Co Ltd | 気流式分級装置、小粒径粒子の製造装置、および小粒径粒子の製造方法 |
JP4644061B2 (ja) * | 2004-07-20 | 2011-03-02 | 株式会社リコー | 気流式分級装置、小粒径粒子の製造装置、および小粒径粒子の製造方法 |
JP2006326548A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Tomita Akiko | スラッジの廃棄方法 |
US8668091B2 (en) | 2008-02-15 | 2014-03-11 | Ricoh Company, Ltd. | Air classifier |
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---|---|
JP4047990B2 (ja) | 2008-02-13 |
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