JP2000189892A - 超音波応用機器の発振装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 超音波振動子に印加する発振信号の周波数変
動を無くすようにしたことを特徴とする超音波応用機器
の発振装置を提供すること。 【解決手段】 制御装置４で予め設定された電圧を電圧
周波数変換装置２に印加して、予め設定された周波数の
信号が出力されるようにし、この予め設定された周波数
が印加されたときに周波数電圧変動装置３から発生する
電圧を基準電圧として電圧周波数変換装置２に印加し
て、常に超音波振動子１に印加する信号の周波数が変動
しないようにし、超音波振動子１の温度変動等により周
波数が変動した場合は、その周波数の変動を周波数電圧
変換装置３で検出し、検出された電圧を制御装置に印加
して調整された電圧を電圧周波数変換装置２に入力する
ことにより、超音波振動子１に常に同じ周波数の信号を
印加することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、超音波応用機器の
超音波振動子に印加する発振信号の周波数変動を無くす
ようにした超音波応用機器の発振装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、超音波応用機器の発振装置として
は、他励式発振装置のように、負荷変動や温度変動に応
じて人の操作により調整するものや、自励式発振装置の
ように、超音波振動子側から帰還をかけて発振装置が自
己調整されるものが提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、他励式
発振装置では、回路定数の設計は容易で、安定した発振
動作が得られるが、調整がずれると効率の低下や故障の
原因となるという欠点があり、又、自励式発振装置で
は、超音波振動子の特性や負荷の変動や温度変動等に発
振周波数が自己調整されるが、回路定数の設計が難し
く、安定した発振動作が得られないという問題があっ
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、超音波応用機
器の超音波振動子に電圧周波数変換装置と周波数電圧変
換装置を接続し、該周波数電圧変換装置で検出した前記
超音波振動子の周波数特性に応じた電圧を制御装置に入
力し、前記周波数電圧変換装置からの電圧変動を無くす
ように前記制御装置から前記電圧周波数変換装置への電
圧を調節することにより、常に周波数が変動しない信号
を前記超音波振動子に印加するものである。

【０００５】

【実施の態様】本発明では、制御装置から予め設定され
た電圧を電圧周波数変換装置に印加することにより、電
圧周波数変換装置から超音波振動子に予め設定された周
波数の信号を印加し、この信号を周波数電圧変換装置で
電圧に変換して周波数特性を計測し、周波数電圧変換装
置からの電圧を電圧周波数変換装置に印加した電圧と比
較して、その差の電圧を予め設定した電圧に加算して電
圧周波数変換装置に印加することにより、超音波振動子
に常に安定した周波数の信号を印加することができる。

【０００６】

【実施例】図１は、本発明の１実施例の超音波応用機器
の発振装置のブロック図で、超音波振動子１に電圧周波
数変換装置２の出力端子と周波数電圧変換装置３の入力
端子が接続され、又、電圧周波数変換装置２の入力端子
に制御装置４の出力端子が接続され、周波数電圧変換装
置３の出力端子は制御装置４の入力端子に接続されてい
る。

【０００７】本実施例は、このように構成されているの
で、制御装置４で予め設定された電圧を電圧周波数変換
装置２に印加して、予め設定された周波数の信号が出力
されるようにし、又、この予め設定された周波数が印加
されたときに周波数電圧変動装置３から発生する電圧を
基準電圧として電圧周波数変換装置２に印加して、常に
超音波振動子１に印加する信号の周波数が変動しないよ
うにし、ここで、超音波振動子１の温度変動等により周
波数が変動した場合は、その周波数の変動を周波数電圧
変換装置３で検出し、この検出された電圧を制御装置に
印加して調整された電圧を電圧周波数変換装置２に入力
することにより、超音波振動子１に常に同じ周波数の信
号を印加することができる。

【０００８】なお、上記実施例では、超音波振動子１に
印加する信号の周波数変動を周波数電圧変換装置３で検
出するようにしたが、他の検出回路を使用することがで
き、又、発振回路として、電圧周波数変換装置２を使用
したが、他の発振回路を使用しても上記の効果を得るこ
とができる。

【０００９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波応
用機器の発振装置では、超音波振動子に電圧周波数変換
装置から予め設定された周波数の信号を印加し、超音波
振動子に印加する信号の周波数変動を周波数電圧変動装
置で電圧変動として検出し、この電圧変動により制御装
置から電圧周波数変換装置に印加する電圧を調整して出
力するようにしたので、予め設定された周波数を変動す
ることなく超音波振動子に印加することができるという
利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例の超音波応用機器の発振装置
のブロック図である。

【符号の説明】

１ 超音波振動子 ２ 電圧周波数変換装置 ３ 周波数電圧変換装置 ４ 制御装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 超音波応用機器の超音波振動子に電圧周
   波数変換装置と周波数電圧変換装置を接続し、該周波数
   電圧変換装置で検出した前記超音波振動子の周波数特性
   に応じた電圧を制御装置に入力し、前記周波数電圧変換
   装置からの電圧変動を無くすように前記制御装置から前
   記電圧周波数変換装置への電圧を調節することにより、
   常に周波数が変動しない信号を前記超音波振動子に印加
   することを特徴とする超音波応用機器の発振装置。