JP2000188977A - スプリンクラー用ブロック、給水バルブ用ブロック及びそれらを備えた灌水施設 - Google Patents

スプリンクラー用ブロック、給水バルブ用ブロック及びそれらを備えた灌水施設

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JP2000188977A
JP2000188977A JP10365304A JP36530498A JP2000188977A JP 2000188977 A JP2000188977 A JP 2000188977A JP 10365304 A JP10365304 A JP 10365304A JP 36530498 A JP36530498 A JP 36530498A JP 2000188977 A JP2000188977 A JP 2000188977A
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water supply
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Eisaku Nakao
英筰 中尾
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MIYAKO CONCRETE KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トラクターが衝突したときでも、給水管等が破
損しないスプリンクラー用ブロック及びそれを備えた灌
水施設と、強風でも蓋部材が飛ばされる心配がない給水
バルブ用ブロック及びそれを備えた灌水施設を提供す
る。 【解決手段】灌水施設Tは、スプリンクラー用ブロック
Sと、給水バルブ用ブロックKと、給水バルブB3と、
給水管と、スプリンクラーPを備えている。スプリンク
ラー用ブロックSは、突出部30を地面からやや突出さ
せて埋設してある。スプリンクラー用ブロックSには、
横方向に貫通した接続管40と、縦方向に設けてあり接
続管40と接続された立上管50が埋め込まれている。
給水バルブ用ブロックKの蓋部材2は、周縁部の下面側
がブロック本体1の上面から突出しないように取り付け
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプリンクラー用ブロ
ック、給水バルブ用ブロック及びそれらを備えた灌水施
設に関する。更に詳しくは、スプリンクラー用ブロック
にトラクターが衝突したときでも、給水管等が破損しな
いようにしたスプリンクラー用ブロック及びそれを備え
た灌水施設と、給水バルブの操作の際、蓋部材を着脱す
るときの作業者にかかる肉体的負担を軽減して短時間で
の作業を可能にすると共に、強風でも蓋部材が飛ばされ
る心配がない給水バルブ用ブロック及びそれを備えた灌
水施設に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】さとうきび等を栽培するよう
な比較的大規模な圃場(農場)には、水を散水し土壌を
潤すための灌水施設が敷設してある。従来の灌水施設と
しては、例えば、本発明者が以前に提案した特開平8−
116809号公報に開示されたものがある(図7,8
参照)。
【0003】上記公報に開示された灌水施設9のスプリ
ンクラー900(散水器)は、上面が地面Jと略面一に
なるよう埋設されたスプリンクラー用のコンクリートブ
ロック90に着脱可能に立設してある。ブロック90に
は、上下方向に貫通したバルブ収容部901が形成して
あり、バルブ収容部901には、散水バルブ902が収
容してある。散水バルブ902には、地中に横方向に埋
設された枝管93から立ち上がって延びた立上管930
の上端が接続してあり、中継管94を介して水がスプリ
ンクラー900から散水されるようにしてある。枝管9
3は、道路などに沿って配管してある幹管92から分岐
し、基部に給水バルブ95を介在させて埋設してある。
給水バルブ95は、給水バルブ用のコンクリートブロッ
ク91内に収容させてある。
【0004】この灌水施設9では、スプリンクラー90
0を取り外すことで、ブロック90上でもトラクターが
走行できるようになるので、土壌を耕したり収穫したり
するときに、トラクターがこれに衝突して壊すようなこ
とがなくなり、トラクター等の運転操作がし易くなる。
【0005】しかし、実際は、埋設後に耕耘や雨水等に
よる土の移動があり、地面Jに次第に高低が生じるた
め、ブロック90のいくつかは自然に上部が露出するよ
うになっていることがある。この場合、スプリンクラー
900を取り外してトラクターを走行させると、この露
出したブロック90にトラクターが衝突してしまうこと
があり、これによりブロック90が動き所定の埋設位置
からずれ、そして立上管930に無理な力を集中してか
けてしまいこれを破損させてしまうという課題があっ
た。特に、枝管93との接続部が壊れ易かった。
【0006】また、給水バルブ用のブロック91には、
給水バルブ95を操作するための着脱可能な蓋部材91
0が設けてある。この蓋部材910は、台風等の強風時
に飛ばされると危険なので、コンクリートで相当の重量
を有するようにして成形されている。
【0007】しかし、これでは給水用バルブ95を操作
する際、蓋部材910を着脱するときの作業者にかかる
肉体的負担が大きく、短時間で作業を行うことが難しか
った。特に、広い圃場では、幹管92から数十本もの枝
管93が分岐しているので、この課題は顕著である。
【0008】
【目 的】本発明の目的は、地面に露出したスプリンク
ラー用ブロックにトラクターが衝突したときでも、給水
管等が破損することを防止できるようにしたスプリンク
ラー用ブロック及びそれを備えた灌水施設を提供するこ
とにある。また、本発明の他の目的は、給水バルブの操
作の際、蓋部材を着脱するときの作業者にかかる肉体的
負担を軽減して短時間での作業を可能にすると共に、強
風でも蓋部材が飛ばされる心配がない給水バルブ用ブロ
ック及びそれを備えた灌水施設を提供することにある。
【0009】
【目的を達成するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の手段
にあっては、圃場などに埋設され、スプリンクラーを設
置するためのブロックであって、ブロック本体と、地中
に埋設してある給水管と接続可能で、本質的に横方向に
なるように設けてある接続管と、上記接続管と通水可能
に交わって、本質的に縦方向になるように設けてあるス
プリンクラーが接続可能な立上管と、を備えており、上
記接続管と立上管は、上記ブロック本体に内包されて固
定してあることを特徴とする、スプリンクラー用ブロッ
クである。
【0010】第2の発明にあっては、立上管から取出管
が分岐しており、該取出管にはバルブが備えてあること
を特徴とする、第1の発明に係るスプリンクラー用ブロ
ックである。
【0011】第3の発明にあっては、ブロック本体は、
取出管とバルブを収容する上部が開口したバルブ収容部
を有し、該バルブ収容部には、開口部を閉塞する蓋部材
が設けてあることを特徴とする、第2の発明に係るスプ
リンクラー用ブロックである。
【0012】第4の発明にあっては、給水バルブを収容
するためのブロックであって、上部が開口したバルブ収
容部を有するブロック本体と、金属板で形成してあり、
周縁部の下面側が上記ブロック本体の上面から突出しな
いようにして上記バルブ収容部の上方に設けられる蓋部
材と、を備えていることを特徴とする、給水バルブ用ブ
ロックである。
【0013】第5の発明にあっては、給水バルブを収容
するためのブロックであって、側壁で囲まれて形成して
あり、上部が開口したバルブ収容部を有するブロック本
体を備え、上記バルブ収容部の上部開口部は、金属板で
形成してあり、周縁部の下面側が上記ブロック本体の上
面から突出しないようにして、対向する側壁の間に架け
わたして設けられる蓋部材と、該蓋部材の両側に配置さ
れ、対向する側壁の間に架けわたして設けられる覆部材
と、で閉塞されるようにしてあることを特徴とする、給
水バルブ用ブロックである。
【0014】第6の発明にあっては、圃場などに灌水す
るための灌水施設であって、給水管と、上記給水管に、
接続管を接続して埋設された請求項1,2または3記載
のスプリンクラー用ブロックと、上記スプリンクラー用
ブロックに設置され、上記給水管から送給される水を散
水するスプリンクラーと、を備えていることを特徴とす
る、灌水施設である。
【0015】第7の発明にあっては、給水管が、幹管
と、上記幹管から分岐する分岐管と、スプリンクラー用
ブロックの接続管と接続する送水管と、を備えており、
上記分岐管は、給水バルブを介して送水管と連結してあ
り、第4または第5の発明に係る給水バルブ用ブロック
が、バルブ収容部に上記給水バルブを収容して埋設して
あることを特徴とする、第6の発明に係る灌水施設であ
る。
【0016】
【作 用】スプリンクラー用ブロックは、接続管と立上
管がブロック本体に内包されて固定してある。このため
トラクターがブロックに衝突しても、上記した接続管や
立上管には、その衝突の力がかからないので、これら接
続管や立上管が破損するのを防止できる。
【0017】立上管から取出管が分岐しており、取出管
にバルブが備えてあるスプリンクラー用ブロックは、バ
ルブを操作することにより、給水管から送給された水を
スプリンクラー以外からも取り出せるようにすることが
できる。これにより、例えば、バルブにホースを接続し
て、スプリンクラーでは散水されない、またはされ難い
箇所等に、任意に散水することができるようになる。
【0018】ブロック本体にバルブ収容部が設けてあ
り、開口部には蓋部材が設けてあるスプリンクラー用ブ
ロックは、バルブ収容部内に圃場の土が入り難くするよ
うにできる。これにより収容された取出管とバルブに土
が被るのを防止することができる。また、外気に直接さ
らされなくなるので、取出管やバルブは錆び難くなり、
耐久性が向上する。
【0019】給水バルブ用ブロックは、蓋部材が金属板
で形成されており、同じ強度では、従来のコンクリート
製の蓋部材よりも重量を軽くすることができる。従っ
て、給水バルブの操作の際、蓋部材を着脱するときの作
業者にかかる肉体的負担を軽減して短時間での作業を可
能にすることができる。また、蓋部材は、周縁部の下面
側がブロック本体の上面から突出しないようにして、バ
ルブ収容部の上方に設けられるので、風が蓋部材の下面
側に入り込むことがない。これにより強風でも蓋部材が
浮き上がるようなことがなく、飛ばされる心配がない。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る給水
バルブ用ブロックの一実施の形態を示す分解斜視図、図
2は図1に示す給水バルブ用ブロックを組み立てた状態
で、薄肉部が見えるように断面した説明図、図3は図1
に示す給水バルブ用ブロックを組み立てた状態で、図2
と直交する方向に断面した説明図である。
【0021】符号Kは給水バルブ用ブロックを示してい
る。給水バルブ用ブロックKは、コンクリートにより全
体形状が四角筒状に成形されたブロック本体1を備えて
いる。ブロック本体1の側壁10,11,12,13に
よって囲まれた内部は、バルブ収容部14である。バル
ブ収容部14の上部開口縁部には、覆部材16,16を
載置するための段部140が全周にわたり形成されてい
る。また、ブロック本体1の上部外周縁部には、全周に
わたり面取部15が設けてある。
【0022】向かい合う側壁10,12には、底部から
上部側へ、ブロック本体1の高さの略2/3の長さを有
する薄肉部100,120が、側壁10,12の表面か
ら凹ませて設けてある。薄肉部100,120の肉厚
は、作業者がハンマーなどで容易に破壊できる程度の厚
さにしてある。
【0023】段部140に載置される覆部材16,16
は、バルブ収容部14の開口部の大きさを狭くするため
のものであり、コンクリートで縦長板状に成形されてい
る。覆部材16,16は、側壁10,12の内側に形成
されている段部140間に架けわたし、側壁11,13
側に寄せて、段部140の内面141に端部を当接させ
て載置してある。各覆部材16の内側上部には、全長に
わたり蓋部材2を載置するための段部160が形成され
ている。各段部160は、覆部材16の厚みの略半分の
深さを有するように形成されている。また、各覆部材1
6には、補強用の鉄筋162・・・が埋め込んである
(図3参照)。
【0024】蓋部材2は、金属板をプレス加工して、幅
方向の4箇所に折線を有し、かつ、内部側が上方に膨ら
むようにして形成された蓋板20を備えている。蓋板2
0の長さは、覆部材16,16の長さと略同一になるよ
うに設定してある。蓋板20の平面状の上段面200に
は、蓋部材2を着脱するときのつまみ部となる取手21
が設けてある。取手21は、略「コ」字状に形成されて
おり、両端には停止片210,210が設けてある。取
手21は、垂部211,211を蓋板20に貫通させて
あり、上方に引き出したときに停止片210,210が
蓋板20の裏面と当接するようにしてある。
【0025】蓋板20の裏面の長さ方向に沿う両縁部側
には、側面視「L」字状に形成された摺止片22,22
が設けてある。摺止片22,22の外側の面は、蓋部材
2を段部160,160に載置したときに、覆部材1
6,16の内側面161,161と摺りあう摺止面22
0,220である。摺止面220,220間の幅長は、
全長にわたり略同じであり、覆部材16,16を段部1
40に載置したときにおける覆部材16,16の内側面
161,161間の幅長と略同一になるようにしてあ
る。
【0026】蓋部材2は、段部140に載置された覆部
材16,16の段部160,160に、摺止面220,
220が内側面161,161と摺り合った状態で、蓋
板20の長さ方向に沿う両縁部側の下面を段部160,
160上に載置させて、更に、上段面200の周縁部の
下面側がブロック本体1の上面から突出しないようにし
て覆部材16,16間に架けわたして取り付けてある
(図2,3参照)。
【0027】図4は本発明に係るスプリンクラー用ブロ
ックの一実施の形態を示す分解斜視図、図5は図4に示
すスプリンクラー用ブロックを組み立てた状態での縦断
面図である。符号Sはスプリンクラー用ブロックを示し
ている。スプリンクラー用ブロックSは、コンクリート
により成形されたブロック本体3を備えている。ブロッ
ク本体3は、横断面形状が長円状を有する柱状に形成さ
れており、埋設したときに地面から突出する突出部30
と、最下部に備えてあり径大な略円柱状に形成された台
部31と、台部31と突出部30との間に備えてある中
間部32を有している。中間部32は、横断面形状が実
質的に円状を有する柱状に形成されている。突出部30
と台部31と中間部32は、一体になるように成形され
ている。
【0028】突出部30には、上部が開口したバルブ収
容部300が形成されている。バルブ収容部300の上
部開口縁部には、蓋部材7を載置するための段部301
が全周にわたり形成されている。また、突出部30の上
部外周縁部には、全周にわたり面取部302が設けてあ
る。突出部30の側壁には、バルブ収容部300の内側
面から突出部30の外側面へ連通した排水孔303が傾
斜して形成されている。段部301には、開口部を閉塞
するコンクリートで形成された蓋部材7が載置してあ
る。蓋部材7については、後述する。
【0029】台部31には、横方向に略真っ直ぐに貫通
した接続管40が埋め込まれている。接続管40の両端
部400,400は、台部31の側表面よりもやや突出
するようにしてある。立上管50は、突出部30と中間
部32と台部31を通って縦方向に略真っ直ぐに埋め込
まれており、下端部を接続管40の接続部401にねじ
込んで通水可能に接続してある。立上管50の上端側
は、バルブ収容部300の底面よりもやや突出するよう
にしてある。接続管40及び立上管50は金属製である
が、これに限定するものではなく、例えば、合成樹脂製
のものでも良い。
【0030】また、接続管は、真っ直ぐなものに限定す
るものではなく、曲管を使用し、ブロック本体内で出口
側の方向が変わるようにしてあっても良い。また、接続
管を台部内で分岐するようにして、複数の端部(3箇所
や4箇所)を有する構造としても良い。
【0031】立上管50の上端には、立上管50に送給
された水を二方向に分岐させるための取出管である、略
「T」型状の継手60が設けてある。継手60の側方の
接続部602には、調整管61を介してアングルバルブ
B1が設けてある。継手60及びアングルバルブB1
は、バルブ収容部300に収容してある。継手60、調
整管61、アングルバルブB1は金属製である。
【0032】継手60の上側の接続部601には、上端
が蓋部材7の上面よりも突出する長さを有する延長管6
2が設けてある。延長管62の上端部には、ボールバル
ブB2が設けてある。ボールバルブB2は、蓋部材7の
上面よりも上方に配置されるようにしてある(図5参
照)。ボールバルブB2には、スプリンクラーPが取り
付けられる(図6参照)。延長管62、ボールバルブB
2は金属製である。
【0033】なお、アングルバルブB1及びボールバル
ブB2は、公知構造のものを使用するため、詳細な説明
は省略する。また、調整管61に設けるバルブ及び延長
管62に設けるバルブの種類は、特に限定するものでは
ない。更に、立上管50と継手60、継手60と調整管
61、調整管61とアングルバルブB1、継手60と延
長管62、延長管62とボールバルブB2の接続は、ね
じ式であるが、これも特に限定するものではない。
【0034】バルブ収容部300の開口部を閉塞する上
記蓋部材7は、平面視略半円形状に形成された2枚の脇
蓋70,71と、これらの間に配置される1枚の中蓋7
2とに分割されている。一方の脇蓋70と中蓋72の一
辺には、延長管62を挿通させるための略半円形状の切
欠部700,720が形成されている。また、中蓋72
の下方には、アングルバルブB1の出口側が配置される
ようにしてある。
【0035】中蓋72には、略「コ」字状に形成された
取手73が設けてある。取手73の両端には停止片73
0,730が設けてある。取手73は、垂部731,7
31を中蓋72に貫通させてあり、上方に引き出したと
きに停止片730,730が中蓋72の裏面と当接する
ようにしてある(図5参照)。なお、取手73は金属製
である。
【0036】図6は本発明に係る灌水施設の一実施の形
態を示す断面説明図である。符号Tは灌水施設を示して
いる。灌水施設Tは、スプリンクラー用ブロックSと、
給水バルブ用ブロックKと、給水バルブB3と、給水管
と、スプリンクラーPを備えている。スプリンクラー用
ブロックSは、突出部30が地面上からやや突出するよ
うにして圃場Fに埋設してある。スプリンクラー用ブロ
ックSには、ボールバルブB2を介してスプリンクラー
Pが取り付けてある。なお、本実施の形態において、ス
プリンクラー用ブロックと、給水バルブ用ブロックは、
上記したものを使用したので、説明は省略する。しか
し、灌水施設Tに使用するこれらのブロックは、上記し
たものに限定されない。
【0037】給水管は、圃場F脇の地中に道路Rに沿っ
て配管してある幹管80と、幹管80から圃場F側へ分
岐した分岐管81と、スプリンクラー用ブロックSの接
続管40と接続する送水管82・・・を有している(図
6は断面した図であるため、一群の分岐管と送水管しか
示されていないが、広い圃場では、通常、複数群の分岐
管と送水管が設けられる。例えば、図8参照)。圃場F
の道路R脇には、給水バルブ用ブロックKが埋設してあ
る。給水バルブ用ブロックKのバルブ収容部14には、
給水バルブB3が収容してある。
【0038】分岐管81は、幹管80から分岐して、他
端がバルブ収容部14の下部開口部から導入されて給水
バルブB3の導水側に接続してある。幹管80に最も隣
接した位置に配管された送水管82は、一端が給水バル
ブB3の導出側に接続してあり、他端が薄肉部100を
破壊して設けた穴を貫通してスプリンクラー用ブロック
Sの一方の端部400に接続してある。スプリンクラー
用ブロックSの他方の接続管40の端部400には、別
の送水管82の一端が接続してある。
【0039】送水管82と接続管40の端部400は、
ジョイント部材83を介して接続してある。しかし、送
水管82と接続管40の接続は、これに限定せず、例え
ば、溶接によっても、また、ねじ式でも良い。
【0040】スプリンクラー用ブロックSには、下部を
ボールバルブB2に螺合してスプリンクラーPが接続し
てある。スプリンクラーPの上部には散水部が設けてあ
る。散水部は水圧によって回転しながら散水をする構造
である。
【0041】実施の形態では、送水管82と接続管40
が真っ直ぐになるように接続してあるが、特に限定する
ものではなく、例えば、送水管を湾曲させて蛇行するよ
うに接続してあっても良い。また、送水管の終端には、
送水管が接続されない接続管の端部にキャップを設けて
塞ぎ止水するようにしたスプリンクラー用ブロック(図
示省略)や、接続管が台部を貫通しておらず、この接続
管に送給された水が全て立上管へ送られるような構造を
有するスプリンクラー用ブロックが設定される(図示省
略)。
【0042】(作 用)図1ないし図6を参照して本発
明の実施の形態の作用を説明する。スプリンクラー用ブ
ロックSは、接続管40と立上管50が、ブロック本体
3内に埋め込まれて固定してある。このためトラクター
が衝突しても、接続管40や立上管50には、その衝突
の力がかからないので、これら接続管40や立上管50
が破損するのを防止できる。
【0043】立上管50の上端に、送給された水を分岐
させるための継手60が設けてあるので、アングルバル
ブB1を操作して弁路を開くことで、送給された水をス
プリンクラーP以外からも取り出せるようにすることが
できる。これにより、例えば、アングルバルブB1の導
出側にホースを接続して、スプリンクラーでは散水され
ない、またはされ難い箇所等に、任意に散水することが
できるようになる。なお、このようにホースを接続する
ときは、少なくとも中蓋72だけを取り外せば良い。
【0044】継手60やアングルバルブB1がバルブ収
容部300に収容してあるので、蓋部材7を段部301
に載置して開口部を塞ぐことにより、バルブ収容部30
0内に圃場Fの土が入り難くするようにできる。これに
より継手60とアングルバルブB1に土が被るのを防止
することができる。また、これらが外気に直接さらされ
ないので、継手60やアングルバルブB1は錆び難くな
り、耐久性が向上する。
【0045】給水バルブ用ブロックKは、蓋板20が金
属板で形成されており、同じ強度では、従来のコンクリ
ート製の蓋部材よりも重量を軽くすることができる。従
って、給水バルブB3の操作の際、蓋部材2を着脱する
ときの作業者にかかる肉体的負担を軽減して短時間での
作業を可能にすることができる。
【0046】また、蓋部材2は、上段面200がブロッ
ク本体1の上面よりも突出しないようにして、覆部材1
6,16間に架けわたして取り付けてあるので、風が蓋
部材2の下面側に入り込むことがない。これにより強風
でも蓋部材2が浮き上がるようなことがなく、飛ばされ
る心配がない。
【0047】更に、蓋部材2は、摺止面220,220
が内側面161,161と摺り合った状態で覆部材1
6,16間に設けてあるので、例えば、蓋部材2が十分
に押し込まれておらず、下面側に風が入り込むようにな
っていても、摺止面220,220と内側面161,1
61との摩擦力によって上記したような蓋部材2の浮き
上がりを防止することができる。
【0048】バルブ収容部300には、外側面と連通し
た排水孔303が形成してあるので、このバルブ収容部
300内に入った水は、排水孔303を通って外部を排
水される。
【0049】幹管80側に配置された給水バルブ用ブロ
ックKの薄肉部120は、分岐管81がバルブ収容部1
4の下部開口部から導入されて接続してあるので、破壊
されておらず塞がっている。また、反対側の薄肉部10
0は、給水バルブB3の導出側に接続してある送水管8
2を貫通するために、この一部を送水管82との間に隙
間が形成されないように破壊してある。これによって、
給水バルブ用ブロックKを埋設施工した後の土圧による
バルブ収容部14内への土の侵入を抑えることができ
る。
【0050】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a) スプリンクラー用ブロックは、接続管と立上管
がブロック本体に内包されて固定してある。このためト
ラクターがブロックに衝突しても、上記した接続管や立
上管には、その衝突の力がかからないので、これら接続
管や立上管が破損するのを防止できる。
【0052】(b) 立上管から取出管が分岐してお
り、取出管にバルブが備えてあるスプリンクラー用ブロ
ックは、バルブを操作することにより、給水管から送給
された水をスプリンクラー以外からも取り出せるように
することができる。これにより、例えば、バルブにホー
スを接続して、スプリンクラーでは散水されない、また
はされ難い箇所等に、任意に散水することができるよう
になる。
【0053】(c) ブロック本体にバルブ収容部が設
けてあり、開口部には蓋部材が設けてあるスプリンクラ
ー用ブロックは、バルブ収容部内に圃場の土が入り難く
するようにできる。これにより収容された取出管とバル
ブに土が被るのを防止することができる。また、外気に
直接さらされなくなるので、取出管やバルブは錆び難く
なり、耐久性が向上する。
【0054】(d) 給水バルブ用ブロックは、蓋部材
が金属板で形成されており、同じ強度では、従来のコン
クリート製の蓋部材よりも重量を軽くすることができ
る。従って、給水バルブの操作の際、蓋部材を着脱する
ときの作業者にかかる肉体的負担を軽減して短時間での
作業を可能にすることができる。また、蓋部材は、周縁
部の下面側がブロック本体の上面から突出しないように
して、バルブ収容部の上方に設けられるので、風が蓋部
材の下面側に入り込むことがない。これにより強風でも
蓋部材が浮き上がるようなことがなく、飛ばされる心配
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給水バルブ用ブロックの一実施の
形態を示す分解斜視図。
【図2】図1に示す給水バルブ用ブロックを組み立てた
状態で、薄肉部が見えるように断面した説明図。
【図3】図1に示す給水バルブ用ブロックを組み立てた
状態で、図2と直交する方向に断面した説明図。
【図4】本発明に係るスプリンクラー用ブロックの一実
施の形態を示す分解斜視図。
【図5】図4に示すスプリンクラー用ブロックを組み立
てた状態での縦断面図。
【図6】本発明に係る灌水施設の一実施の形態を示す断
面説明図。
【図7】従来の灌水施設を示す断面説明図。
【図8】図7に示す従来の灌水施設を示す平面説明図。
【符号の説明】
K 給水バルブ用ブロック S スプリンクラー用ブロック T 灌水施設 B1 アングルバルブ B2 ボールバルブ B3 給水バルブ F 圃場 P スプリンクラー R 道路 J 地面 1 ブロック本体 10,11,12,13 側壁 100,120 薄肉部 14 バルブ収容部 140 段部 141 内面 15 面取部 16 覆部材 160 段部 161 内側面 162 鉄筋 2 蓋部材 20 蓋板 200 上段面 21 取手 210 停止片 211 垂部 22 摺止片 220 摺止面 3 ブロック本体 30 突出部 300 バルブ収容部 301 段部 302 面取部 303 排水孔 31 台部 32 中間部 40 接続管 400 端部 50 立上管 60 継手 601,602 接続部 61 調整管 62 延長管 7 蓋部材 70 脇蓋 700 切欠部 72 中蓋 73 取手 730 停止片 731 垂部 80 幹管 81 分岐管 82 送水管 83 ジョイント部材 9 灌水施設 90 スプリンクラー用コンクリートブロック 900 スプリンクラー 901 バルブ収容部 902 散水バルブ 91 給水バルブ用コンクリートブロック 910 蓋部材 92 幹管 93 枝管 930 立上管 94 中継管 95 給水バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B05B 3/02 B05B 3/02 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場(F) などに埋設され、スプリンクラ
    ー(P) を設置するためのブロックであって、 ブロック本体(3) と、 地中に埋設してある給水管と接続可能で、本質的に横方
    向になるように設けてある接続管(40)と、上記接続管(4
    0)と通水可能に交わって、本質的に縦方向になるように
    設けてあるスプリンクラー(P) が接続可能な立上管(50)
    と、を備えており、 上記接続管(40)と立上管(50)は、上記ブロック本体(3)
    に内包されて固定してあることを特徴とする、 スプリンクラー用ブロック。
  2. 【請求項2】 立上管(50)から取出管が分岐しており、
    該取出管にはバルブが備えてあることを特徴とする、 請求項1記載のスプリンクラー用ブロック。
  3. 【請求項3】 ブロック本体(3) は、取出管とバルブを
    収容する上部が開口したバルブ収容部(300) を有し、該
    バルブ収容部(300) には、開口部を閉塞する蓋部材(7)
    が設けてあることを特徴とする、 請求項2記載のスプリンクラー用ブロック。
  4. 【請求項4】 給水バルブ(B3)を収容するためのブロッ
    クであって、 上部が開口したバルブ収容部(14)を有するブロック本体
    (1) と、 金属板で形成してあり、周縁部の下面側が上記ブロック
    本体(1) の上面から突出しないようにして上記バルブ収
    容部(14)の上方に設けられる蓋部材(2) と、を備えてい
    ることを特徴とする、 給水バルブ用ブロック。
  5. 【請求項5】 給水バルブ(B3)を収容するためのブロッ
    クであって、 側壁(10,11,12,13) で囲まれて形成してあり、上部が開
    口したバルブ収容部(14)を有するブロック本体(1) を備
    え、 上記バルブ収容部(14)の上部開口部は、 金属板で形成してあり、周縁部の下面側が上記ブロック
    本体(1) の上面から突出しないようにして、対向する側
    壁(10,12) の間に架けわたして設けられる蓋部材(2)
    と、 該蓋部材(2) の両側に配置され、対向する側壁(10,12)
    の間に架けわたして設けられる覆部材(16,16) と、で閉
    塞されるようにしてあることを特徴とする、 給水バルブ用ブロック。
  6. 【請求項6】 圃場(F) などに灌水するための灌水施設
    であって、 給水管と、 上記給水管に、接続管(40)を接続して埋設された請求項
    1,2または3記載のスプリンクラー用ブロックと、 上記スプリンクラー用ブロックに設置され、上記給水管
    から送給される水を散水するスプリンクラー(P) と、を
    備えていることを特徴とする、 灌水施設。
  7. 【請求項7】 給水管が、 幹管(80)と、 上記幹管(80)から分岐する分岐管(81) と、 スプリンクラー用ブロックの接続管(40)と接続する送水
    管(82)と、を備えており、 上記分岐管(81)は、給水バルブ(B3)を介して送水管(82)
    と連結してあり、 請求項4または5記載の給水バルブ用ブロックが、バル
    ブ収容部(14)に上記給水バルブ(B3)を収容して埋設して
    あることを特徴とする、 請求項6記載の灌水施設。
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