JP3221548U - 擁壁ブロックの連結ピン及び擁壁ブロックの連結構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】連結ピンを取り付けるピン用穴が損傷しないようにするとともに、ピン用穴に取り付けられた連結ピンを案内して他方の擁壁ブロックのピン用穴に差し込む作用負担を容易かつ軽減する擁壁ブロックの連結ピンを提供する。【解決手段】一方の擁壁ブロックと他方の擁壁ブロックを連結するに際して、連結ピン6を用いて連結するものであって、一方の擁壁ブロックに連結ピン6を差し込むピン用穴5aが形成されているとともに、前記ピン用穴5aの周囲に他方の擁壁ブロックに取り付けられた連結ピン6を案内するガイド溝8が設けられている。【選択図】図3
Description
本考案は、土地の境界などに埋設するための擁壁ブロックの連結ピン及び擁壁ブロックの連結構造に関する。
本物品は土地の境界などに埋設するための擁壁ブロックが配置される。その一例としては、壁部と底部がL字状を呈する擁壁ブロック同士を連結する擁壁ブロックがある(特許文献1)。
特許文献1は、壁部と底部がL字状を呈する基礎ブロック同士をコーナー角や所定角度で連結するに際して有効なものであるが、フェンスや柵を取り付けるときは、壁部2の上面の穴9を介して取り付 けるに際して、壁部2には連結ピン6をはめ込むための穴(フェンスの水抜き穴)5が設けられている。このフェンスのための穴9に連通する水抜き穴5に連結ピン6を差し込むことで、L字状を呈する基礎ブロック1同士や連結用の基礎ブロックBとの連結が簡単に行えるようになる。なお、上記水抜き穴5は、上記フェンス用穴9に貯まる水を排出することができるが、冷感地では、フェンス用穴9や柵用の穴の中に溜まる雨水等の凍結による膨張を原因とする製品クラックが発生するおそれがある。
特許文献1は、壁部と底部がL字状を呈する基礎ブロック同士をコーナー角や所定角度で連結するに際して有効なものであるが、フェンスや柵を取り付けるときは、壁部2の上面の穴9を介して取り付 けるに際して、壁部2には連結ピン6をはめ込むための穴(フェンスの水抜き穴)5が設けられている。このフェンスのための穴9に連通する水抜き穴5に連結ピン6を差し込むことで、L字状を呈する基礎ブロック1同士や連結用の基礎ブロックBとの連結が簡単に行えるようになる。なお、上記水抜き穴5は、上記フェンス用穴9に貯まる水を排出することができるが、冷感地では、フェンス用穴9や柵用の穴の中に溜まる雨水等の凍結による膨張を原因とする製品クラックが発生するおそれがある。
ところで、前記擁壁ブロックの側部の穴(連結ピンを差し込む穴)がそのまま露出していると、この差込穴が外部からの接触や連結作業者中に損傷するおそれがある。また、冷感地などでは、上記水抜き穴が凍りついて(水が付着していることが原因で)、上記水抜き穴が損傷するというような事態が生じる場合もある。更に、上記水抜き穴が損傷する事態としては、前記連結ピンを差し込んだときや、上記水抜き穴が凍結したときにも損傷が生じる。
また、ピン用穴に取り付けられた連結ピンの位置に他方の擁壁ブロックを案内するときに、いきなり連結ピンを差し込むことや、ピン用穴に対して取り付けられた連結ピンを他方のピン用穴にいきなり差し込むことは難しく、作業中の損傷や作業者の安全のためにも(作業中に手や指を挟むことを防止するためにも)、スムーズな位置合わせによる安全な連結を行う必要がある。
しかしながら、従来の擁壁ブロックには、このような手段が設けられていなかったために、ピン用穴が損傷したり(水抜き穴として使用する場合も含む。)、作業者の連結作業中の安全が十分に確保されているものとは言えなかった。
また、ピン用穴に取り付けられた連結ピンの位置に他方の擁壁ブロックを案内するときに、いきなり連結ピンを差し込むことや、ピン用穴に対して取り付けられた連結ピンを他方のピン用穴にいきなり差し込むことは難しく、作業中の損傷や作業者の安全のためにも(作業中に手や指を挟むことを防止するためにも)、スムーズな位置合わせによる安全な連結を行う必要がある。
しかしながら、従来の擁壁ブロックには、このような手段が設けられていなかったために、ピン用穴が損傷したり(水抜き穴として使用する場合も含む。)、作業者の連結作業中の安全が十分に確保されているものとは言えなかった。
そこで本考案の目的は、連結ピンを取り付けるピン用穴が損傷しないようにするとともに、ピン用穴に取り付けられた連結ピンを案内して他方の擁壁ブロックのピン用穴に差し込む作業負担を容易かつ軽減する擁壁ブロックの連結ピン及び擁壁ブロックの連結構造を提供することにある。
本考案は、上記課題を解決するために、一方の擁壁ブロックと他方の擁壁ブロックを連結する擁壁ブロックの連結構造に使用される連結ピンであり、前記連結ピンに水抜き用の穴に差し込まれたときに水を通過させるための通水溝や通過穴が形成されていることを特徴とする。
本考案によれば、前記連結ピンを水抜き穴に差し込んでも水の通過が確保されて、水抜き穴として使用することができる。また、本考案によれば、前記通水溝や通過穴を形成することにより、前記水抜き穴や前記連結ピンの凍結などによる損傷が生じ難い構造になる。
また、本考案は、上記課題を解決するために、一方の擁壁ブロックと他方の擁壁ブロックを連結するに際して、連結ピンを用いて連結する擁壁ブロックの連結構造であって、一方の擁壁ブロックに連結ピンを差し込むピン用穴が形成されているとともに、前記ピン用穴の周囲に他方の擁壁ブロックに取り付けられた連結ピンを案内するガイド溝が設けられていることを特徴とする。
本考案によれば、他方の擁壁ブロックに取り付けられた連結ピンを介して一方の擁壁ブロックと連結する場合、他方の擁壁ブロックの連結ピンを案内するガイド溝が設けられているので、他方の擁壁ブロックの連結ピンをガイド溝に沿って案内して、ピン用穴に案内することができるので、スムーズに連結できるとともに安全な作業で擁壁ブロック同士を連結することができる。また、本発明によれば、擁壁ブロックにそのままピン用穴を形成するのではなく、ガイド溝を形成した中にピン用穴が形成されるので、外部損傷が生じ難い構造になる。
本考案によれば、前記連結ピンを水抜き穴に差し込んでも水の通過が確保されて、水抜き穴として使用することができる。また、本考案によれば、前記通水溝や通過穴を形成することにより、前記水抜き穴や前記連結ピンの凍結などによる損傷が生じ難い構造になる。
また、本考案は、上記課題を解決するために、一方の擁壁ブロックと他方の擁壁ブロックを連結するに際して、連結ピンを用いて連結する擁壁ブロックの連結構造であって、一方の擁壁ブロックに連結ピンを差し込むピン用穴が形成されているとともに、前記ピン用穴の周囲に他方の擁壁ブロックに取り付けられた連結ピンを案内するガイド溝が設けられていることを特徴とする。
本考案によれば、他方の擁壁ブロックに取り付けられた連結ピンを介して一方の擁壁ブロックと連結する場合、他方の擁壁ブロックの連結ピンを案内するガイド溝が設けられているので、他方の擁壁ブロックの連結ピンをガイド溝に沿って案内して、ピン用穴に案内することができるので、スムーズに連結できるとともに安全な作業で擁壁ブロック同士を連結することができる。また、本発明によれば、擁壁ブロックにそのままピン用穴を形成するのではなく、ガイド溝を形成した中にピン用穴が形成されるので、外部損傷が生じ難い構造になる。
また、本考案は、上記課題を解決するために、一方の擁壁ブロックと他方の擁壁ブロックを連結するに際して、連結ピンを用いて連結する擁壁ブロックの連結構造であって、前記ピン用穴として、その擁壁ブロックに形成されている水抜き用の穴を使用するものであり、前記連結ピンに水を通過させるための通水溝や通過穴が形成されているか、又は、前記水抜き穴の周囲に前記連結ピンを差し込んだときに水を通過させるための通水溝や通過穴が形成されていることを特徴とする。
本考案によれば、前記連結ピンを水抜き穴に差し込んでも水の通過が確保されて、水抜き穴として使用することができる。また、本考案によれば、前記通水溝や通過穴を形成することにより、前記水抜き穴や前記連結ピンの凍結などによる損傷が生じ難い構造になる。
本考案によれば、前記連結ピンを水抜き穴に差し込んでも水の通過が確保されて、水抜き穴として使用することができる。また、本考案によれば、前記通水溝や通過穴を形成することにより、前記水抜き穴や前記連結ピンの凍結などによる損傷が生じ難い構造になる。
本考案としては、前記ガイド溝の内側に溝の幅を狭める傾斜部が設けられていることを特徴とする。
本考案によれば、前記ガイド溝の内側に溝の幅を狭める傾斜部が設けられていることから、この傾斜部に連結ピンが接触してピン用穴へと誘導することができる。 本考案としては、前記ピン用穴として、その擁壁ブロックに形成されている水抜き用の穴を使用することを特徴とする。
本考案によれば、ピン用穴に取り付けられた連結ピンの位置に他方の擁壁ブロックを案内して他方の擁壁ブロックのピン用穴を前記連結ピンに差し込むことを容易にすることができる。そして、擁壁ブロックの水抜き穴を利用するので、改めてピン用穴を形成する必要がなくなる。
本考案によれば、前記ガイド溝の内側に溝の幅を狭める傾斜部が設けられていることから、この傾斜部に連結ピンが接触してピン用穴へと誘導することができる。 本考案としては、前記ピン用穴として、その擁壁ブロックに形成されている水抜き用の穴を使用することを特徴とする。
本考案によれば、ピン用穴に取り付けられた連結ピンの位置に他方の擁壁ブロックを案内して他方の擁壁ブロックのピン用穴を前記連結ピンに差し込むことを容易にすることができる。そして、擁壁ブロックの水抜き穴を利用するので、改めてピン用穴を形成する必要がなくなる。
本考案としては、前記ピン用穴が前記擁壁ブロックの側面の幅の中央に形成され、前記ガイド溝が前記ピン用穴よりもやや広い幅で、かつ、前記ピン用穴を中心とする上下方向に形成されていることを特徴とする。
本考案によれば、前記ピン用穴の位置が前記ガイド溝の中心とする上下方向に形成されていることにより、側方からの位置合わせするときも、又は、上方から下方に向かって位置合わせするときにも、他方の擁壁ブロックの連結ピンをガイド溝に沿って案内して連結することができる。
本考案によれば、前記ピン用穴の位置が前記ガイド溝の中心とする上下方向に形成されていることにより、側方からの位置合わせするときも、又は、上方から下方に向かって位置合わせするときにも、他方の擁壁ブロックの連結ピンをガイド溝に沿って案内して連結することができる。
本考案によれば、他方の擁壁ブロックの前記ピン穴との位置合わせするためのガイド溝が設けられているので、前記ガイド溝に合わせるようにして他方の擁壁ブロックのピン用の穴をガイド溝に沿って案内して、連結ピンへと案内することができる。したがって、スムーズに案内して連結に際しての安全性を確保することができる。また、本考案によれば、擁壁ブロックにそのままピン用穴を形成するのではなく、ガイド溝を形成した中にピン用穴が形成されるので、外部損傷が生じ難い構造になる。
また、本考案によれば、前記連結ピンに水を通過させるための通水溝や通過穴が形成されているか、又は、前記水抜き穴の周囲に前記連結ピンを差し込んだときに水を通過させるための通水溝や通過穴が形成されていることから、連結ピンを水抜き穴に差し込んでも水の通過が確保されて、水抜き穴として使用することができる。また、本考案によれば、前記通水溝や通過穴を形成することにより、前記水抜き穴や前記連結ピンの凍結などによる損傷が生じ難い構造になる。
また、本考案によれば、前記連結ピンに水を通過させるための通水溝や通過穴が形成されているか、又は、前記水抜き穴の周囲に前記連結ピンを差し込んだときに水を通過させるための通水溝や通過穴が形成されていることから、連結ピンを水抜き穴に差し込んでも水の通過が確保されて、水抜き穴として使用することができる。また、本考案によれば、前記通水溝や通過穴を形成することにより、前記水抜き穴や前記連結ピンの凍結などによる損傷が生じ難い構造になる。
以下、本考案を実施するための一形態について図面を引用しながら説明する。
図1は、本考案の第1の実施形態の擁壁ブロックを示す斜視図であり、図2は、上記実施形態の擁壁ブロックを示す側面図である。
本実施の形態の擁壁ブロック1は、底部3と、底部3から立設された壁部2とからなる断面L字形状を呈する擁壁ブロック1である。擁壁ブロック1の底部3は、土に埋設される部分であり、垂直方向に突出する突出部分が設けられている。本実施の形態の擁壁ブロック1には、底部3の両側面には隣り合う擁壁ブロックとボルトで接続するためのフランジが設けられる穴7が設けられている。また、基礎ブロック1の壁部2は、その表面に格子状の凹凸模様Mが施されている。格子状の凹凸模様Mは、コンクリートの持つ固さを和らげる模様Mであるが、その幅は底部3の幅の内側に入り込むようにしており、格子状の凹凸模様Mが外側に突出しないようにされている。
図1は、本考案の第1の実施形態の擁壁ブロックを示す斜視図であり、図2は、上記実施形態の擁壁ブロックを示す側面図である。
本実施の形態の擁壁ブロック1は、底部3と、底部3から立設された壁部2とからなる断面L字形状を呈する擁壁ブロック1である。擁壁ブロック1の底部3は、土に埋設される部分であり、垂直方向に突出する突出部分が設けられている。本実施の形態の擁壁ブロック1には、底部3の両側面には隣り合う擁壁ブロックとボルトで接続するためのフランジが設けられる穴7が設けられている。また、基礎ブロック1の壁部2は、その表面に格子状の凹凸模様Mが施されている。格子状の凹凸模様Mは、コンクリートの持つ固さを和らげる模様Mであるが、その幅は底部3の幅の内側に入り込むようにしており、格子状の凹凸模様Mが外側に突出しないようにされている。
本実施の形態の擁壁ブロック1には、フェンスを取り付けたり柵などを立設させたりすることができるものであり、壁部の上面2に取り付けるための穴9が設けられている。この上面の穴9は、水抜き用の穴5aと連続しており、側面部4に繋がっている(図3)。したがって、上記穴9に貯まる雨水等を排水するための水抜き穴5aから上記穴9に貯まる水を排出することができる。
そして、壁部2には連結ピン6をはめ込むための穴5aが設けられているが、これはフェンスのための穴9からの水抜き穴5であるとともに、連結ピン6を差し込む穴5としても使用されている。水抜き用の穴5aを連結ピン6の差込に使用することで、擁壁ブロック1同士や連結用の擁壁ブロックBとの連結が簡単になる。また、フェンス用穴9や柵用の穴の中に溜まる雨水等の凍結による膨張を原因とする製品クラックを防止するためである。連結ピン6としては、図3や図5に示す例のように、筒状のものの他に、後述する水を通過させる通水溝6aが形成されていても良い(図4(a)〜(c))。
そして、壁部2には連結ピン6をはめ込むための穴5aが設けられているが、これはフェンスのための穴9からの水抜き穴5であるとともに、連結ピン6を差し込む穴5としても使用されている。水抜き用の穴5aを連結ピン6の差込に使用することで、擁壁ブロック1同士や連結用の擁壁ブロックBとの連結が簡単になる。また、フェンス用穴9や柵用の穴の中に溜まる雨水等の凍結による膨張を原因とする製品クラックを防止するためである。連結ピン6としては、図3や図5に示す例のように、筒状のものの他に、後述する水を通過させる通水溝6aが形成されていても良い(図4(a)〜(c))。
側壁ブロック1の側面部4に、連結ピン6を差し込むピン用穴5aが形成され、前記ピン用穴5aの周囲にガイド溝8が設けられている。ガイド溝8の中にピン用穴5が設けられているので、外部損傷が生じ難い構造になる。なお、本実施の形態では、水抜き穴5aをピン用穴5としたが、水抜き穴5aを使用せずに、側面部にガイド溝8を設けて、そのガイド溝8の中にピン用穴5を形成しても良い(図5)。なお、図5に示す例は、水抜き穴5aを利用したもののほかに、その上に単に側面部4にピン用穴5bを設けた二種類のものが同時に形成されている例である。
連結ピン6としては、図4(a)〜(c)に示すように、水を通過させるための通水溝6aが形成されているものを使用することが好ましい。前記通水溝6aは、前記連結ピン6の外周の長手方向に形成され、本実施の形態では対象位置の2か所に形成されている。このような連結ピン6を水抜き穴5aに差し込んだときでも水を通過させることができるものであれば良く、通過穴として連結ピン6に形成されるものでも良い。なお、水を通過させるためには、連結ピン6はそのままで、差し込まれる周囲に通水溝を形成することも可能である。
連結ピン6としては、図4(a)〜(c)に示すように、水を通過させるための通水溝6aが形成されているものを使用することが好ましい。前記通水溝6aは、前記連結ピン6の外周の長手方向に形成され、本実施の形態では対象位置の2か所に形成されている。このような連結ピン6を水抜き穴5aに差し込んだときでも水を通過させることができるものであれば良く、通過穴として連結ピン6に形成されるものでも良い。なお、水を通過させるためには、連結ピン6はそのままで、差し込まれる周囲に通水溝を形成することも可能である。
本実施の形態では、前記ピン用穴5が前記擁壁ブロックの側面4の幅の中央に形成され、前記ガイド溝8が前記ピン用穴5aよりもやや広い幅で形成されている。すなわち、擁壁ブロックの側面4の幅の中央に配される前記ピン用穴5の周囲にガイド溝8が形成されている。ガイド溝8の周囲には、段差を和らげるためのテーパ8aが形成されている。このテーパ8aは、前記ガイド溝8の内側に溝8の幅を狭める傾斜部8aである(図3(b))。
ここで、上記ガイド溝8としては、図6(a)(b)に示すように、前記ピン用穴5を中心とする上下方向にガイド溝8が形成されているものや(図6(a))、ガイド溝8の下方側にピン用穴5が形成されているものでも良い(図6(b))。
また、擁壁ブロック1の側面4において、十字状やX字状に形成されているものでも良く、これらを組み合わせたものでも良い(図6(c)(d))。そして、これら十字状やX字状の中心に前記ピン用穴5が形成されている。これらにより、擁壁ブロック1Aの側方からの位置合わせによる案内や、斜め方向からの位置合わせによる案内上方から下方に向かって位置合わせして、他方の擁壁ブロック1Bと連結することができる。このように、ピン用穴を有するガイド溝8の形状は種々のものが考えられる。
また、擁壁ブロック1の側面4において、十字状やX字状に形成されているものでも良く、これらを組み合わせたものでも良い(図6(c)(d))。そして、これら十字状やX字状の中心に前記ピン用穴5が形成されている。これらにより、擁壁ブロック1Aの側方からの位置合わせによる案内や、斜め方向からの位置合わせによる案内上方から下方に向かって位置合わせして、他方の擁壁ブロック1Bと連結することができる。このように、ピン用穴を有するガイド溝8の形状は種々のものが考えられる。
したがって、擁壁ブロック同士1A,1Bを連結する場合には、他方の擁壁ブロック1Bのピン用穴(ガイド溝8の中に形成されたピン用穴)5に連結ピン6を差し込んでから一方の擁壁ブロック1Aに位置合わせしながら案内して連結する。位置合わせに際しては、前記ガイド溝8が設けられているので、他方の擁壁ブロック1Bに取り付けられた連結ピン6を一方の擁壁ガイドのガイド溝8に案内することで、他方の擁壁ブロック1Bをスムーズに案内して、ガイド溝8の中のピン用穴5に連結ピン6を差し込むことができる。
なお、一方の擁壁ブロック1Aのピン用穴5に連結ピン6を差し込んだ状態にしておき、前記ガイド溝8と前記ピン用穴5が設けられた他方の擁壁ブロック1Bを、そのガイド溝8に沿ってピン用穴5へと上記連結ピン6を案内することも可能である。
なお、一方の擁壁ブロック1Aのピン用穴5に連結ピン6を差し込んだ状態にしておき、前記ガイド溝8と前記ピン用穴5が設けられた他方の擁壁ブロック1Bを、そのガイド溝8に沿ってピン用穴5へと上記連結ピン6を案内することも可能である。
以上、本実施の形態においては、前記L字状の突出部を有する擁壁ブロックを例に説明したが、本考案は擁壁ブロックの形状や種類を問わず適用可能である。また、本実施の形態においては、横方向に擁壁ブロック同士を連結する場合を例に説明したが、本考案は、一方の擁壁ブロックと他方の擁壁ブロックとをコーナー角での連結する場合にも適用可能である。
1A,1B 擁壁ブロック(一方の擁壁ブロック)、1B 他方の擁壁ブロック、
2 底部、
3 壁部、
4 側面部、
5,5a,5b ピン用穴、5a (水抜き穴兼用のピン用穴)、
6 連結ピン、6a 通水溝
8 ガイド溝、8a ガイド溝の傾斜部
2 底部、
3 壁部、
4 側面部、
5,5a,5b ピン用穴、5a (水抜き穴兼用のピン用穴)、
6 連結ピン、6a 通水溝
8 ガイド溝、8a ガイド溝の傾斜部
Claims (7)
- 一方の擁壁ブロックと他方の擁壁ブロックを連結する擁壁ブロックの連結構造に使用される連結ピンであり、前記連結ピンに水抜き用の穴に差し込まれたときに水を通過させるための通水溝や通過穴が形成されていることを特徴とする擁壁ブロックの連結ピン。
- 一方の擁壁ブロックと他方の擁壁ブロックを連結するに際して、連結ピンを用いて連結する擁壁ブロックの連結構造であって、前記ピン用穴として、その擁壁ブロックに形成されている水抜き用の穴を使用するものであり、前記連結ピンに水を通過させるための通水溝や通過穴が形成されているか、又は、前記水抜き穴の周囲に前記連結ピンを差し込んだときに水を通過させるための通水溝や通過穴が形成されていることを特徴とする擁壁ブロックの連結構造。
- 一方の擁壁ブロックと他方の擁壁ブロックを連結するに際して、連結ピンを用いて連結する擁壁ブロックの連結構造であって、一方の擁壁ブロックに連結ピンを差し込むピン用穴が形成されているとともに、前記ピン用穴の周囲に他方の擁壁ブロックに取り付けられた連結ピンを案内するガイド溝が設けられていることを特徴とする擁壁ブロックの連結構造。
- 前記ピン用穴として、その擁壁ブロックに形成されている水抜き用の穴を使用することを特徴とする請求項3記載の擁壁ブロックの連結構造。
- 前記ピン用穴の周囲に他方の擁壁ブロックに取り付けられた連結ピンを案内するガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項2記載の擁壁ブロックの連結構造。
- 前記ガイド溝の内側に溝の幅を狭める傾斜部が設けられていることを特徴とする請求項3又は5記載の擁壁ブロックの連結構造。
- 前記ピン用穴が前記擁壁ブロックの側面の幅の中央に形成され、前記ガイド溝が前記ピン用穴よりもやや広い幅で、かつ、前記ピン用穴を中心とする上下方向に形成されていることを特徴とする請求項3又は5記載の擁壁ブロックの連結構造。
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JP2018005125U JP3221548U (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | 擁壁ブロックの連結ピン及び擁壁ブロックの連結構造 |
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