JP3564513B2 - 遮音壁内植栽構造 - Google Patents
遮音壁内植栽構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3564513B2 JP3564513B2 JP32988294A JP32988294A JP3564513B2 JP 3564513 B2 JP3564513 B2 JP 3564513B2 JP 32988294 A JP32988294 A JP 32988294A JP 32988294 A JP32988294 A JP 32988294A JP 3564513 B2 JP3564513 B2 JP 3564513B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- planting
- receiving groove
- sound insulation
- insulating wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は主として高速道路における先折れタイプの遮音壁の内側に植栽を施すための遮音壁内植栽構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、樹木等を植えることにより道路脇を緑化したり、これを騒音を吸収する吸音部材として利用したりしている。これらの従来の植栽構造は、道路脇に植生土壌材を詰めた植栽床を設け、これに樹木や芝生等の草類を植え付け、給水をその植栽床上に降る雨水や露に頼るものが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の従来の植栽構造では、上部を道路側に湾曲させた傾斜部を有する所謂先折れタイプの遮音壁の内側に設けると、傾斜部によって雨水が遮られて給水できなくなり、人工的な給水がないと枯死してしまうという問題があった。
【0004】
本発明はこのような従来の問題にかんがみ、先折れタイプの遮音壁の内側であっても散水等のような人工的な給水によることなく雨水による自然給水がなされる遮音壁内植栽構造の提供を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、騒音発生側に向けて傾斜した傾斜部を有する遮音壁の外側根元部に、該遮音壁に沿って受水溝を設置するとともに、該遮音壁の内側に植栽床を設け、前記受水溝に連通した通水筒を前記植栽床内に埋め込み、該通水筒の植栽床内部分には給水孔を開口させてなる遮音壁内植栽構造に存する。
【0006】
【作用】
本発明の遮音壁内植栽構造においては、遮音壁の外側面に降った雨水は、その面に沿って流下し、受水溝内に溜められ、通水筒を通じて遮音壁の内側に導入され、給水孔を通して植栽床に供給される。
【0007】
【実施例】
次に本発明の実施の一例を図面について説明する。
【0008】
図において、1は車輌の走行によって騒音が発生する道路であり、2は上部に道路側に湾曲させた傾斜部2aを有する遮音壁、3は遮音壁2の内側に設けた植栽床である。
【0009】
遮音壁2の外側には、これに沿って受水溝4が設置されている。この受水溝4は硬質塩化ビニルをもって細長の長方形の槽状に成形されたものを使用している。
【0010】
この受水溝4の内部は図2に示すように一定長さ毎に仕切5によって仕切られ、その仕切られた単位槽6毎に側面に通水口7が設けられている。
【0011】
受水溝4の上側は開放されており、両縁間には幅方向に向けて補強辺8,8……が掛け渡されている。この補強片8は、図3,図4に示すように先端にこれを直角に折り曲げた配置の差し込み片部9を有し、これを受水溝4の遮音壁2側上縁部外に固定した止め板10によって形成される止め穴内に挿入させている。また補強片8の他端側には受水溝4の他方側の上縁を挾む一対の突片11,11が突設されている。また各補強片8は複数づつ一本の連結片8aから突設されている。
【0012】
植栽床3は、遮音壁2から道路1の縁石12の間に設けられており、天然及び又は人工の土壌材13を一定深さに設置し、これに樹木14や芝生等の草類を植生させるようにしている。この植栽床3内には、前述した受水溝4の各通水口7に連通させた通水筒15が埋め込まれている。この通水筒15は、遮音壁2の基礎部分2bを貫通させる導水筒部15aと、その先端にジョイント16を介して連結した給水筒部15bとから構成されている。給水筒部15bは植栽床3内に埋められており、周壁部に多数の給水孔17,17……が内外に貫通開口されているとともに、給水筒部14bの先端はキャップ18をもって閉鎖されている。
【0013】
このように構成される植栽構造において、遮音壁3に遮られて植栽床3上に降らない雨水は遮音壁3の外面に流下することによって受水溝4に受けられて溜められ、通水筒15を通して給水孔17より植栽床3の土壌材13に供給される。
【0014】
【発明の効果】
上述したように本発明の遮音壁内植栽構造においては、遮音壁によって遮られ、その外面に沿って流下する雨水が受水溝に流れ込み、ここに溜められて植栽床に供給されるため、従来のように人工的な給水を要することなく天然の雨水によって植生に充分な水が供給されることとなり、また受水溝に受けられた雨水は一旦ここに溜められることができることとなり、植栽床に保水力の少い人工土壌を使用しても充分な保水が可能になり、枯らすことなく効果的な植生を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一例の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】同上の実施例における受水溝の斜視図である。
【図3】同上の実施例における受水溝と通水路部分を示す平面図である。
【図4】図3中のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 道路
2 遮音壁
2a 傾斜部
2b 基礎部分
3 植栽床
4 受水溝
5 仕切
6 単位槽
7 通水口
8 補強片
8a 連結片
9 差し込み片部
10 止め板
11 突片
12 縁石
13 土壌材
14 樹木
15 通水筒
15a 導水筒部
15b 給水筒部
16 ジョイント
17 給水孔
18 キャップ
【産業上の利用分野】
本発明は主として高速道路における先折れタイプの遮音壁の内側に植栽を施すための遮音壁内植栽構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、樹木等を植えることにより道路脇を緑化したり、これを騒音を吸収する吸音部材として利用したりしている。これらの従来の植栽構造は、道路脇に植生土壌材を詰めた植栽床を設け、これに樹木や芝生等の草類を植え付け、給水をその植栽床上に降る雨水や露に頼るものが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の従来の植栽構造では、上部を道路側に湾曲させた傾斜部を有する所謂先折れタイプの遮音壁の内側に設けると、傾斜部によって雨水が遮られて給水できなくなり、人工的な給水がないと枯死してしまうという問題があった。
【0004】
本発明はこのような従来の問題にかんがみ、先折れタイプの遮音壁の内側であっても散水等のような人工的な給水によることなく雨水による自然給水がなされる遮音壁内植栽構造の提供を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、騒音発生側に向けて傾斜した傾斜部を有する遮音壁の外側根元部に、該遮音壁に沿って受水溝を設置するとともに、該遮音壁の内側に植栽床を設け、前記受水溝に連通した通水筒を前記植栽床内に埋め込み、該通水筒の植栽床内部分には給水孔を開口させてなる遮音壁内植栽構造に存する。
【0006】
【作用】
本発明の遮音壁内植栽構造においては、遮音壁の外側面に降った雨水は、その面に沿って流下し、受水溝内に溜められ、通水筒を通じて遮音壁の内側に導入され、給水孔を通して植栽床に供給される。
【0007】
【実施例】
次に本発明の実施の一例を図面について説明する。
【0008】
図において、1は車輌の走行によって騒音が発生する道路であり、2は上部に道路側に湾曲させた傾斜部2aを有する遮音壁、3は遮音壁2の内側に設けた植栽床である。
【0009】
遮音壁2の外側には、これに沿って受水溝4が設置されている。この受水溝4は硬質塩化ビニルをもって細長の長方形の槽状に成形されたものを使用している。
【0010】
この受水溝4の内部は図2に示すように一定長さ毎に仕切5によって仕切られ、その仕切られた単位槽6毎に側面に通水口7が設けられている。
【0011】
受水溝4の上側は開放されており、両縁間には幅方向に向けて補強辺8,8……が掛け渡されている。この補強片8は、図3,図4に示すように先端にこれを直角に折り曲げた配置の差し込み片部9を有し、これを受水溝4の遮音壁2側上縁部外に固定した止め板10によって形成される止め穴内に挿入させている。また補強片8の他端側には受水溝4の他方側の上縁を挾む一対の突片11,11が突設されている。また各補強片8は複数づつ一本の連結片8aから突設されている。
【0012】
植栽床3は、遮音壁2から道路1の縁石12の間に設けられており、天然及び又は人工の土壌材13を一定深さに設置し、これに樹木14や芝生等の草類を植生させるようにしている。この植栽床3内には、前述した受水溝4の各通水口7に連通させた通水筒15が埋め込まれている。この通水筒15は、遮音壁2の基礎部分2bを貫通させる導水筒部15aと、その先端にジョイント16を介して連結した給水筒部15bとから構成されている。給水筒部15bは植栽床3内に埋められており、周壁部に多数の給水孔17,17……が内外に貫通開口されているとともに、給水筒部14bの先端はキャップ18をもって閉鎖されている。
【0013】
このように構成される植栽構造において、遮音壁3に遮られて植栽床3上に降らない雨水は遮音壁3の外面に流下することによって受水溝4に受けられて溜められ、通水筒15を通して給水孔17より植栽床3の土壌材13に供給される。
【0014】
【発明の効果】
上述したように本発明の遮音壁内植栽構造においては、遮音壁によって遮られ、その外面に沿って流下する雨水が受水溝に流れ込み、ここに溜められて植栽床に供給されるため、従来のように人工的な給水を要することなく天然の雨水によって植生に充分な水が供給されることとなり、また受水溝に受けられた雨水は一旦ここに溜められることができることとなり、植栽床に保水力の少い人工土壌を使用しても充分な保水が可能になり、枯らすことなく効果的な植生を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一例の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】同上の実施例における受水溝の斜視図である。
【図3】同上の実施例における受水溝と通水路部分を示す平面図である。
【図4】図3中のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 道路
2 遮音壁
2a 傾斜部
2b 基礎部分
3 植栽床
4 受水溝
5 仕切
6 単位槽
7 通水口
8 補強片
8a 連結片
9 差し込み片部
10 止め板
11 突片
12 縁石
13 土壌材
14 樹木
15 通水筒
15a 導水筒部
15b 給水筒部
16 ジョイント
17 給水孔
18 キャップ
Claims (1)
- 騒音発生側に向けて傾斜した傾斜部を有する遮音壁の外側根元部に、該遮音壁に沿って受水溝を設置するとともに、該遮音壁の内側に植栽床を設け、前記受水溝に連通した通水筒を前記植栽床内に埋め込み、該通水筒の植栽床内部分には給水孔を開口させてなる遮音壁内植栽構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32988294A JP3564513B2 (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 遮音壁内植栽構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32988294A JP3564513B2 (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 遮音壁内植栽構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08154496A JPH08154496A (ja) | 1996-06-18 |
JP3564513B2 true JP3564513B2 (ja) | 2004-09-15 |
Family
ID=18226310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32988294A Expired - Fee Related JP3564513B2 (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 遮音壁内植栽構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3564513B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105409633B (zh) * | 2014-12-03 | 2018-01-16 | 铁汉生态建设有限公司 | 一种带有尼龙网的苔藓墙绿化设备的制造方法 |
CN106049304A (zh) * | 2016-07-01 | 2016-10-26 | 清远恒成智道信息科技有限公司 | 声屏障 |
CN106888850A (zh) * | 2017-03-05 | 2017-06-27 | 张红卫 | 一种林业用树木栽培装置 |
CN111851333A (zh) * | 2020-07-22 | 2020-10-30 | 湖州师范学院 | 一种道路隔声屏障及安装组件 |
-
1994
- 1994-12-05 JP JP32988294A patent/JP3564513B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08154496A (ja) | 1996-06-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102031478B1 (ko) | 수목뿌리용 점적 관수 장치 및 그 설치방법 | |
JP3564513B2 (ja) | 遮音壁内植栽構造 | |
JPH03500247A (ja) | 植物の人工的潅漑の為の方法及びその装置 | |
KR101659168B1 (ko) | 암반 절개지의 녹화방법 | |
KR101024843B1 (ko) | 주택지 또는 도로의 법면에서 조경용 급,배수 장치 | |
KR100701568B1 (ko) | 식목용 호안블록 | |
KR0146016B1 (ko) | 경사지의 녹화시공방법 | |
KR200408872Y1 (ko) | 조립식 개거 수로관 | |
JPH1037377A (ja) | コンクリートブロック | |
KR200243141Y1 (ko) | 조경수 다목적 관리 유공관 | |
JPS6123093Y2 (ja) | ||
KR200314702Y1 (ko) | 조경용 식물의 방근부재 | |
JP3418077B2 (ja) | 植栽用壁体 | |
KR100522841B1 (ko) | 수목의 물공급기 | |
KR200295124Y1 (ko) | 수목의 물공급기 | |
KR20060095609A (ko) | 식생공간을 구비하는 축조 블록 | |
JPH04237440A (ja) | 灌水・排水システム | |
KR200254950Y1 (ko) | 수목을 위한 지하매설형 주름관 | |
JP3087168B2 (ja) | 巣ボックス埋設法面処理工法 | |
JP2002097641A (ja) | 擁壁緑化ブロックおよび擁壁緑化構造 | |
KR200253067Y1 (ko) | 비탈면 보호 블록의 급·배수용 파이프 | |
JPS6145219Y2 (ja) | ||
JPH0320374Y2 (ja) | ||
KR200163427Y1 (ko) | 천연잔디산마루측구용블럭 | |
JPS627703Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040123 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040413 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040506 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |