JP2000188811A - テープ巻モールドジョイントとその組立方法 - Google Patents

テープ巻モールドジョイントとその組立方法

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JP2000188811A
JP2000188811A JP10362395A JP36239598A JP2000188811A JP 2000188811 A JP2000188811 A JP 2000188811A JP 10362395 A JP10362395 A JP 10362395A JP 36239598 A JP36239598 A JP 36239598A JP 2000188811 A JP2000188811 A JP 2000188811A
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JP
Japan
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tape
thin
wound
thick
layer
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JP10362395A
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English (en)
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Masaru Nakaseko
勝 中世古
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の厚テープを用いたテープ巻モールドジ
ョイントについて電気的耐圧試験を行った場合、期待値
を満たさない原因の一つはテープ巻モールド層37側に
外部半導電層38の突起41が形成されることにあっ
た。この突起41で電界の集中があり、この部分から絶
縁破壊を引き起こす場合がある。そして、この突起41
の形成は、ケーブル絶縁層に接する厚テープの頭出し部
が外側にそりだすことによって外部半導電層が空隙に入
り込むことが原因であった。 【解決手段】 ケーブル接続箇所のテープ巻モールドジ
ョイントにおいて、ケーブル絶縁層の近傍に配置した厚
みがは0.01〜0.2mm薄テープの上に厚テープを
配置し、その外周に半導電層を配置したテープ巻モール
ドジョイントとその組立方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴム又はプラスチッ
ク絶縁電力ケーブルのテープ巻モールドジョイントとそ
の組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム又はプラスチック絶縁電力ケーブル
のテープ巻モールドジョイントは例えば図3に示すよう
な構造のものがある。すなわち、左右から突き出した導
体31が導体接続部35によって圧縮されて電気的に接
続され、その上に、内部半導電層36が左右のケーブル
内部半導電層32にわたって設けられている。そして、
その上に、例えば、厚さ1mm巾30mmの未架橋ポリ
エチレンテープが巻き付けられる。その後、例えば20
0℃の加熱容器(図示せず)に7〜8時間にわたって加
熱され、未架橋ポリエチレンテープが約120℃に加熱
されることによって架橋され、固形一体化したテープ巻
モールド層37が形成される。
【0003】そして更にその上に例えば収縮チューブの
外部半導電層38は加熱されてテープ巻モールド層37
と密着する。そのケーブル接続箇所に所定の保護部(図
示せず)が施され、接続作業が完了し、その後、所定の
電気的試験が加えられるのである。テープ巻モールド層
37は未架橋ポリエチレンの長いテープを巻き付けるこ
とから、能率を上げる意味もあって厚さが1〜5mmと
云ったなるべく分厚いテープ(以下「厚テープ」と云
う)を使用して巻き付けていた。また、ケーブル絶縁層
33に近い箇所はストレス緩和をするために台形状にし
て頭出し部分を大きくしながら巻き付ける傾向にあっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の厚テープを用い
たテープ巻モールドジョイントについて電気的耐圧試験
を行った場合、往々にして期待値を満たさないケースが
あった。そこで、発明者はテープ巻モールドジョイント
を種々調べた結果、図4に示すように、テープ巻モール
ド層37側に外部半導電層38の突起41が形成されて
いることに気付いた。この突起41で電界の集中があ
り、この部分から絶縁破壊を引き起こす場合がある。そ
して、発明者はこの突起41がどうして形成されるのか
を種々検討した結果、図5に示すように、ケーブル絶縁
層33に接する厚テープ51の頭出し部Bが矢印A方向
にそりだすことによって外部半導電層38が空隙Cに入
り込むことが原因であることを見い出した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のテープ巻モール
ドジョイントは、ケーブル接続箇所のテープ巻モールド
ジョイントにおいて、ケーブル絶縁層の近傍に配置した
薄テープの上に厚テープを配置し、その外周に半導電層
を配置して、テープの反り返りを極力防止して突起の形
成を押さえるようにしたものである。さらに、薄テープ
の厚みは0.01〜0.2mmとするものである。ま
た、本発明のテープ巻モールドジョイントの組立方法
は、ケーブル接続箇所のテープ巻モールドジョイントの
組立方法において、ケーブル絶縁層の近傍に薄テープを
巻いた後、その上に厚テープを巻いてモールドを行い、
その外周に半導電層を被せることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のテープ巻モールドジョイ
ントは、図1に示すように、厚さが0.01〜0.2m
mの未架橋ポリエチレンテープの薄テープ1をケーブル
絶縁部33に直接数回巻くもので、頭出し部bは厚テー
プの場合とほぼ同じ勾配となるように薄テープ1の頭出
し部bになっている。ここで、厚さが0.01mm未満
の場合にはテープの巻き回数が増加して実質的に作業性
が低くなると共に、0.2mmを越えると突起が発生す
る恐れがあるからである。数回巻かれた薄テープ1の上
に未架橋ポリエチレンテープの厚テープ2が巻かれる。
【0007】しかして、図3に示すように、全体の厚み
がtとなるように、所定量の厚テープ2が巻かれた後、
従来と同様に、例えば200℃の加熱容器(図示せず)
に7〜8時間にわたって加熱され、未架橋ポリエチレン
テープが約120℃に加熱されることによって架橋さ
れ、固形一体化したテープ巻モールド層37が形成され
る。そして更にその上に例えば収縮チューブの外部半導
電層38が加熱されてテープ巻モールド層37と密着す
る。なお、薄テープの厚みを種々変えてみたときの突起
41の形成に伴う試験結果は次のようであった。
【0008】
【表1】
【0009】表1から薄テープの厚さは0.2〜0.0
1mm程度が良好であることが分かった。更に、電気的
試験結果が良好であったテープ巻モールドジョイントに
ついて、図2に示すように点Pを検査したところ、外部
半導電層38はテープ巻モールド層37に突き出るよう
な図4のような突起は見られず、電界強度は緩和された
形状になっていることが確認された。
【0010】
【発明の効果】本発明のテープ巻モールドジョイント
は、ケーブル接続箇所のテープ巻モールドジョイントに
おいて、ケーブル絶縁層の近傍に配置した薄テープの上
に厚テープを配置し、その外周に半導電層を配置してい
るので、実質的に電界強度を増加させて放電を発生させ
るような突起が出来る恐れは殆どない。また、薄テープ
の厚みは0.01〜0.2mmの範囲であるので、電界
強度を増加させて放電を発生させるような突起が出来る
恐れは実質的にない。
【0011】更に、本発明のテープ巻モールドジョイン
トの組立方法は、ケーブル接続箇所のテープ巻モールド
ジョイントの組立方法において、ケーブル絶縁層の近傍
に薄テープを巻いた後、その上に厚テープを巻いてモー
ルドを行い、その外周に半導電層を被せるようにしてい
るので、実質的に電界集中をさせるような突起が出来る
恐れは殆どないテープ巻モールドジョイントを製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープ巻モールドジョイントにおける
薄テープと厚テープとを積層した部分断面図である。
【図2】本発明のテープ巻モールドジョイントにおける
薄テープと厚テープとをテープ巻モールド層にした部分
断面図である。
【図3】従来のテープ巻モールドジョイントの断面模式
図である。
【図4】従来のテープ巻モールドジョイントにおける厚
テープをテープ巻モールド層にした部分断面図である。
【図5】従来のテープ巻モールドジョイントにおける厚
テープを積層した部分断面図である。
【符号の説明】
A、a:反りだし方向 B、b:頭出し部 C:空隙 P:点 1:薄テープ 2、51、52、53:厚テープ 34:ケーブル外部半電導層 37:テープ巻モールド層 38:外部半導電層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル接続箇所のテープ巻モールドジ
    ョイントにおいて、ケーブル絶縁層の近傍に配置した薄
    テープの上に厚テープを配置し、その外周に半導電層を
    配置してなることを特徴とするテープ巻モールドジョイ
    ント。
  2. 【請求項2】 薄テープの厚みは0.01〜0.2mm
    である請求項1に記載のテープ巻モールドジョイント。
  3. 【請求項3】 ケーブル接続箇所のテープ巻モールドジ
    ョイントの組立方法において、ケーブル絶縁層の近傍に
    薄テープを巻いた後、その上に厚テープを巻いてモール
    ドを行い、その外周に半導電層を被せることを特徴とす
    るテープ巻モールドジョイントの組立方法。
JP10362395A 1998-12-21 1998-12-21 テープ巻モールドジョイントとその組立方法 Pending JP2000188811A (ja)

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