JP2000188774A - デジタル通信方式 - Google Patents

デジタル通信方式

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JP2000188774A JP2000021280A JP2000021280A JP2000188774A JP 2000188774 A JP2000188774 A JP 2000188774A JP 2000021280 A JP2000021280 A JP 2000021280A JP 2000021280 A JP2000021280 A JP 2000021280A JP 2000188774 A JP2000188774 A JP 2000188774A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の移動局と基地局との間で無線により双
方向通信を行い、B−ISDNに基地局を介して接続す
る通信システムにおいて、データ伝送を迅速化し且つ1
つの網終端装置に多数の端末装置を収容することを可能
にする。 【解決手段】 基地局B−CSと複数の移動局B−RM
との間で上りと下りのコントロールチャネルの間にユー
ザチャネルを配したTDAMフレームを用いてTDDに
よりデータの双方向通信を行うデジタル通信方式とし、
更に、基地局が接続されるB−ISDNからの下りユー
ザチャネルの割当要求数と、移動局からの上りユーザチ
ャネルの割当要求数とに基づいて、TDMAフレームに
含まれている複数のユーザチャネルU0〜U29を下り又
は上りに割り当てる態様を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時分割多元接続方
式(TDMA:Time Division Multiple Access)のフ
レームフォーマットを用いた時分割二重(TDD:Time
Division Duplex)により、基地局と複数のユーザ局と
の間でデータの双方向通信を行うデジタル通信方式に関
し、特に、広域統合サービスデジタル網(B−ISD
N:Broadband Integrated Services Dig ital Networ
k)に接続される基地局と複数の移動局との間のデータ
通信に用いて好適なるデジタル通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】B−ISDNは、非同期転送モード(A
TM:Asynchronous Transfer Mode)を核として高速パ
ケット交換や加入者系の光伝送サービスを統合化したネ
ットワークであり、広帯域且つ高品質な伝送サービスを
提供する。このようなB−ISDNにおける網終端装置
2(B−NT2:Broadband Network Terminal 2)で
は、端末装置(B−TE:Broadband Terminal equipme
nt)との接続を光ファイバや同軸ケーブルを用いて行っ
ていたが、携帯情報端末装置や携帯電話機等といった無
線系マルチメディア通信システムの普及により、B−T
Eを無線インタフェース(すなわち、ワイヤレス)でB
−ISDNに接続したいという要求がある。
【0003】すなわち、B−TEを携帯電話機等の移動
局(B−RM)に接続するとともに、B−ISDNのA
TMノードに基地局(B−CS)を接続し、ユーザ局と
なるB−RMをB−CSに無線インタフェースで接続す
ることが要求されている。なお、B−NT2は、1つの
B−CSと、当該B−CSにワイヤレス接続される複数
のB−RMから構成されており、それぞれのB−RMに
B−TEを接続することにより、1つのB−NT2で複
数のB−TEを収容することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1つの
B−CSに複数のB−RMを接続する場合には、それぞ
れのB−TEに常に十分な帯域を固定的に割り当てるこ
とができず、ユーザデータの伝送速度が低下してしまう
といった問題があった。これに対して、それぞれのB−
TEに十分な帯域を割り当てた場合には、1つのB−N
T2に収容できるB−TEの数が制限されてしまうとい
った問題があった。特に、無線インタフェースは有線イ
ンタフェースに較べて伝送帯域が狭いため、B−CSと
複数のB−RMとを有線インタフェースで接続する場合
に較べて、無線インタフェースで接続する場合には、上
記の問題は特に顕著なものとなっていた。
【0005】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、基地局と複数のユーザ局との間で時分割二重によ
りデータの双方向通信を行うに際して、データ伝送を迅
速化し且つ1つの網終端装置に多数の端末装置を収容す
ることを可能ならしめるデジタル通信方式を提供するこ
とを目的とする。更に、本発明は、ユーザ局である移動
局と基地局との間で無線により双方向通信を行い、当該
基地局を介してB−ISDNに接続する通信システムに
おいて、データ伝送を迅速化し且つ1つの網終端装置に
多数の端末装置を収容することを可能ならしめるデジタ
ル通信方式を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、上りと下りとのコントロールチャネル
間にユーザチャネルを配置した時分割多元接続フレーム
を用いることにより、ユーザチャネルの割当要求に対し
て、実際にユーザデータを送信するまでに要する時間を
抑えてデータ伝送を迅速に行うことができるようにす
る。また、本発明では、基地局と複数のユーザ局との間
で時分割多元接続フレームを用いて時分割二重によりデ
ータの双方向通信を行うデジタル通信方式において、基
地局が接続されるデジタル通信網からの下りユーザチャ
ネルの割当要求数と、ユーザ局からの上りユーザチャネ
ルの割当要求数とに基づいて、時分割多元接続フレーム
に含まれている複数のユーザチャネルを下り又は上りに
割り当てる態様を変更する。したがって、端末装置が接
続される複数のユーザ局に対する伝送帯域の割当を迅速
化し、また、複数のユーザチャネルを下り又は上りに割
り当てる態様をその都度の要求に応じて変更し、端末装
置が接続される複数のユーザ局に対する伝送帯域の割当
を最適化する。
【0007】また、本発明では、下りユーザチャネルの
割当要求数と上りユーザチャネルの割当要求数との合計
数が時分割多元接続フレームに含まれているユーザチャ
ネル数を上回った場合に、チャネル減少化処理を行っ
て、ユーザチャネルの割当要求の合計数を時分割多元接
続フレームに含まれているユーザチャネル数以下に調整
し、時分割多元接続フレームに含まれている複数のユー
ザチャネルを下り又は上りに割り当てる。このチャネル
減少化処理は、例えば、デジタル通信網のサービスタイ
プがリアルタイム性を必要としないサービスであり且つ
許容遅延時間が大きい仮想通信路に係る下りユーザチャ
ネルの割当要求の優先度を下げる、上りユーザチャネル
の割当要求に係る最少セル数に基づいて割当要求されて
いるチャネル数を算定する等によって行われる。なお、
リアルタイム性を必要としないサービスとしては、例え
ば、B−ISDN等のデジタル通信網で提供されるAB
R(Available Bit Rate)がある。なお、ABRサービ
スは、伝送遅延やゆらぎを抑える必要がなく、データ品
質(エラーがないこと)だけを保証しなければならない
性質のデータに対するサービスである。したがって、限
られた伝送帯域をその都度の必要性の度合いに応じて最
適に割り当てる。
【0008】また、本発明では、基地局とユーザ局であ
る複数の移動局との間で時分割多元接続フレームフォー
マットを用いて無線によりデータ通信を行い、当該基地
局は広域統合サービスデジタル網(B−ISDN)に接
続される。したがって、例えばパーソナルコンピュータ
を携帯電話機を用いてB−ISDNに無線接続する通信
システムにおいて、データ伝送を迅速化し且つ1つの網
終端装置に多数のパーソナルコンピュータを収容するこ
とが可能となる。なお、本発明は、例えば移動局と基地
局との間の通信のように無線通信システムに用いて好適
であるが、局間を有線回線で接続して時分割多元接続フ
レームフォーマットを用いて双方向通信するシステムに
も勿論適用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係るデジタル通信方式の
一実施形態を図面を参照して説明する。図1には本発明
を適用したデータ通信システムの構成を示してあり、こ
のデータ通信システムでは、端末装置(B−TE)を移
動局(B−RM)及び基地局(B−CS)を介して広域
統合サービスデジタル網(B−ISDN)の非同期転送
モードノード(ATMノード)に無線接続する。すなわ
ち、B−ISDNのATMノードとB−CSとを参照点
TBで有線接続によりインタフェースする一方、B−I
SDN用端末装置であるB−TEを携帯電話機等のB−
RMに参照点SBで有線接続によりインタフェースし、
B−CSとB−RMとを無線接続によりインタフェース
して通信システムが構成されている。このシステムにお
いては、1台のB−CSに複数台のB−RMが同時に無
線接続可能であり、したがって、1台のB−CSと複数
台のB−RMとにより”B−NT2”の機能が実現され
ている。
【0010】図2にはB−CSとB−RMとの構成を示
してあり、このB−CSとB−RMとの間で、時分割多
元接続(TDMA)フレームフォーマットを用いた、無
線インタフェースによる時分割二重(TDD)通信方式
が行われる。まず、B−CSには、ATMノードに接続
される物理層(OC−3c)の終端部1と、無線インタ
フェースに接続される無線物理層部2と、が備えられて
おり、これら処理部1、2の間に、下り側の通信処理部
として、ATMレイヤ終端部3、有効セル抽出部4、無
線LLC部5、無線MAC部6が備えられ、上り側の通
信処理部として、無線MAC部7、無線LLC部8、ア
イドルセル挿入部9、ATMヘッダ付加部10が備えら
れている。
【0011】更に、このB−CSには、TDMAフレー
ムのチャネルに載せるべきデータのセルが無いときにタ
イムスタンプだけを伝えるセルをチャネルに載せるタイ
ムスタンプ表示セル挿入部11と、ATMセルの仮想通
信路(VPI/VCI:Virtual Path ID / Virtual Ch
annel ID)情報に対応した通信路を無線区間において設
定又は開放する通話路設定/開放・帯域管理部12と、
公知の”B−TN2”と同様のシグナリング・セルの処
理を行うシグナリングVC管理部13と、公知の”B−
TN2”と同様のトラヒック制御を行うトラヒック監視
/制御部14と、公知の”B−TN2”と同様の保守機
能及び運用管理機能を行う保守運用部15と、が備えら
れている。なお、B−CSにおける通話路設定/開放・
帯域管理部12は、特に、複数のB−RMに割り当てる
TDMAフレームのブロック数(ユーザチャネル数)も
管理する。
【0012】上記の物理層(OC−3c)の終端部1は
参照点TBの同期デジタルハイアラキー(SDH:Synch
ronous Digital Hierarchy)ベース155Mbpsの光
インタフェースを終端し、また、無線物理層部2は無線
区間の送受信、変復調、TDMAフレームの同期制御を
行う。ATMレイヤ終端部3は53バイトのATMセル
を取り出し、また、有効セル抽出部4は無効セル(アイ
ドルセル)を取り除いてユーザデータのみを抽出する。
なお、この処理に際して、有効セル抽出部4はセルヘッ
ダ部にタイムスタンプを付与する。
【0013】無線LLC部5と無線LLC部8とは同様
な機能を有した論理リンク制御(Logical Link Contro
l)であり、各仮想通信路(VPI/VCI)毎に送信
セルバッファ又は受信セルバッファを有し、許容遅延時
間を確保しながら無線区間における伝送エラーの再送制
御を行う。なお、各仮想通信路毎の送信セルバッファに
新しいセルを格納する際には、セルヘッダ部に順序番号
を付与する。無線MAC部6と無線MAC部7とは同様
な機能を有した媒体アクセス制御(Media Access Contr
ol)であり、各仮想通信路の送信バッファからきたセル
をTDMAフレームのチャネルに載せ、或いは、TDM
Aフレームのチャネルに載ってきたセルを各仮想通信路
の受信バッファに格納する。なお、無線MAC部7はT
DMAフレームの各ブロック単位に伝送エラーを検出
し、再送要求を返す処理も行う。
【0014】アイドルセル挿入部9は、有効セルに付さ
れたタイムスタンプ情報に基づいてアイドルセルを挿入
し、参照点TBのセルストリームを再現する処理を行
う。ATMヘッダ付加部10は、タイムスタンプや順序
番号等の無線区間で用いたセルヘッダ情報を削除し、5
3バイトのATMセルフォーマットを再生する処理を行
う。
【0015】次に、B−RMには、B−TEに接続され
る物理層(OC−3c)の終端部21と、無線インタフ
ェースに接続される無線物理層部22と、が備えられて
おり、これら処理部21、22の間に、上り側の通信処
理部として、ATMレイヤ終端部23、有効セル抽出部
24、無線LLC部25、無線MAC部26が備えら
れ、下り側の通信処理部として、無線MAC部27、無
線LLC部28、アイドルセル挿入部29、ATMヘッ
ダ付加部30が備えられている。
【0016】更に、このB−RMには、TDMAフレー
ムのチャネルに載せるべきデータのセルが無いときにタ
イムスタンプだけを伝えるセルをチャネルに載せるタイ
ムスタンプ表示セル挿入部31と、ATMセルの仮想通
信路(VPI/VCI)情報に対応した通信路を無線区
間において設定又は開放する通話路設定/開放・帯域管
理部32と、無線通信路の確立に必要な最小限のシグナ
リング・セルの処理を行うシグナリングVC管理部33
と、公知の”B−TN2”と同様のトラヒック制御を行
うトラヒック監視/制御部34と、公知の”B−TN
2”と同様の保守機能及び運用管理機能を行う保守運用
部35と、が備えられている。
【0017】上記の物理層(OC−3c)の終端部21
は参照点SBの同期デジタルハイアラキー(SDH)ベ
ース155Mbpsの光インタフェースを終端し、ま
た、無線物理層部22は無線区間の送受信、変復調、T
DMAフレームの同期制御を行う。ATMレイヤ終端部
23は53バイトのATMセルを取り出し、また、有効
セル抽出部24は無効セル(アイドルセル)を取り除い
てユーザデータのみを抽出する。なお、この処理に際し
て、有効セル抽出部4はセルヘッダ部にタイムスタンプ
を付与する。
【0018】無線LLC部25と無線LLC部28とは
同様な機能を有した論理リンク制御であり、各仮想通信
路(VPI/VCI)毎に送信セルバッファ又は受信セ
ルバッファを有し、許容遅延時間を確保しながら無線区
間における伝送エラーの再送制御を行う。なお、各仮想
通信路毎の送信セルバッファに新しいセルを格納する際
には、セルヘッダ部に順序番号を付与する。無線MAC
部26と無線MAC部27とは同様な機能を有した媒体
アクセス制御であり、各仮想通信路の送信バッファから
きたセルをTDMAフレームのチャネルに載せ、或い
は、TDMAフレームのチャネルに載ってきたセルを各
仮想通信路の受信バッファに格納する。なお、無線MA
C部26はTDMAフレームの各ブロック単位に伝送エ
ラーを検出し、再送要求を返す処理も行う。
【0019】アイドルセル挿入部29は、有効セルに付
されたタイムスタンプ情報に基づいてアイドルセルを挿
入し、参照点SBのセルストリームを再現する処理を行
う。ATMヘッダ付加部30は、タイムスタンプや順序
番号等の無線区間で用いたセルヘッダ情報を削除し、5
3バイトのATMセルフォーマットを再生する処理を行
う。なお、上記したB−CSとB−RMとのそれぞれに
おいて、無線LLC部、無線MAC部、無線物理部、通
信路設定/開放・帯域管理部、タイムスタンプ表示セル
挿入部、トラヒック監視/制御部によってベースバンド
信号処理部が構成され、また、物理層終端部、ATMレ
イヤ終端部、ATMヘッダ付加部、有効セル抽出部、ア
イドルセル挿入部、シグナリングVC管理部によってA
TMインタフェース部が構成されている。
【0020】上記したB−CSとB−RMとの間の無線
区間(無線インタフェース)はTDMA方式で通信さ
れ、複数のチャネルが多重化して伝送される。また、上
り(B−RMからB−CSへの伝送)と下り(B−CS
からB−RMへの伝送)の切り替えはTDD方式で行わ
れる。図3には、B−CSとB−RMとの間の無線区間
で用いられるフレームフォーマットの構成を示してあ
る。同図(a)に示すように、1フレームは2ミリ秒で
19906バイトとなっており、1フレーム中には複数
のチャネルが多重化されて含まれ、各チャネルは同図
(b)に示す機能を有している。
【0021】すなわち、A0チャネルは、Cdチャネル及
びC0〜C15チャネルの割当通知、位置登録受付、フレ
ーム同期捕捉のために使用する下りのアクセスチャネル
である。A1チャネルは、Cdチャネル及びC0〜C15チ
ャネルの割当要求、位置登録要求、フレーム同期捕捉の
ために使用する上りのアクセスチャネルである。Cdチ
ャネルは、ユーザチャネルの割当通知、ユーザチャネル
の受信応答、C0〜C15チャネルの受信応答等のために
使用する下りのコントロールチャネルである。C0〜C1
5チャネルは全部で16個のチャネルであり、ユーザチ
ャネルの割当要求、ユーザチャネルの受信応答、Cdチ
ャネルの受信応答等のために使用する上りのコントロー
ルチャネルである。U0〜U29チャネルは全部で30個
のチャネルであり、ユーザデータのセルを伝送するため
に使用する上り及び下りのユーザチャネルである。な
お、ユーザチャネルU0〜U29の上りと下りとは、チャ
ネル単位で動的に切り替えられる。
【0022】なお、本例で用いるTDMAフレームフォ
ーマットでは、上りのコントロールチャネルC0〜C15
を下りのコントロールチャネルCdに先行して配置し、
これらコントロールチャネルの間にユーザチャネル(本
例では、半数のU0〜U14)を配置してある。このよう
なチャネルの配置構成によって、データ伝送が迅速化さ
れ、データを保持するバッファメモリが小型化される。
なお、上りのコントロールチャネルと下りのコントロー
ルチャネルとの間に配置されるユーザチャネル数は任意
であり、後述するように、上りのコントロールチャネル
と下りのコントロールチャネルチャネルとの間に割当処
理を終了し得る猶予時間を与えられるものであればよ
い。
【0023】図4には、上記したユーザチャネルの構成
を更に詳細に示してある。1つのユーザチャネルは、G
(ガードタイム:上り/下りの回路切替制御のための処
理時間)と、PR(プリアンブル:復調回路のビット同
期確立のための処理時間)と、UW(ユニークワード:
チャネルの同期確立のための処理時間)と、8個のセル
スロットと、誤り訂正(FEC:Forward Error Correc
tion)用のパリティとで構成されている。また、個々の
セルスロットは、AWAセル(無線区間を伝送するAT
Mセルを特にAWAセルと称する)と、誤り訂正用のC
RC(Cyclic Redundancy Check Character)とから構
成されている。なお、AWAセルは上記したようにAT
Mセルのヘッダにタイムスタンプ及び順序番号を付加し
た形式であり、また、このようにAWAセル毎にCRC
を付加することによりAWAセル単位で伝送エラーを検
出することができる。
【0024】図5には、上記した下りのコントロールチ
ャネルCdの構成を更に詳細に示してある。同図(a)
に示すように、コントロールチャネルCdは、PR(プ
リアンブル)と、UW(ユニークワード)と、16個の
コントロール情報スロットCd0〜Cd15とを含んでお
り、各スロットにはそれぞれエラー訂正用の冗長部FE
Cが付加されている。なお、1つのコントロール情報ス
ロットは1つのB−RMに割り当てられ、本例では1台
のB−CSに16台のB−RMが収容可能となってい
る。
【0025】また、同図(b)に示すように、1つのコ
ントロール情報スロットには、チャネル割り当てに関す
る情報(次回のフレームでB−RMに割り当てた上りユ
ーザチャネルの番号UUALOCと、次回のフレームで
B−RMに割り当てた下りユーザチャネルの番号DUA
LOC)と、前回フレームのユーザチャネルの受信状態
情報(ユーザチャネルの各セルスロット毎のエラーの有
無を示す情報UACK1)と、前々回フレームのユーザ
チャネルの受信状態情報(ユーザチャネルの各セルスロ
ット毎のエラーの有無を示す情報UACK2)とが含ま
れている。したがって、B−RMは上記のチャネル割り
当てに関する情報に基づいて、次回フレームで送受信す
べきAWAセルが何番目のユーザチャネルであるかを識
別することができる。
【0026】図6には、上記した上りのコントロールチ
ャネルC0〜C15の構成を更に詳細に示してある。コン
トロールチャネルC0〜C15は各チャネルが同一な構成
であり、各チャネルは同図(a)に示すように、PR
(プリアンブル)と、UW(ユニークワード)と、コン
トロール情報と、エラー訂正用の冗長部FECを含んで
いる。なお、1つのコントロールチャネルは、1つのB
−RMに割り当てられる。
【0027】また、同図(b)に示すように、1つのチ
ャネルのコントロール情報には、チャネル割り当てに関
する情報(次回のフレームでB−RMに割り当ててても
らいたい上りユーザチャネルの数UUREQ)と、前回
フレームのユーザチャネルの受信状態情報(ユーザチャ
ネルの各セルスロット毎のエラーの有無を示す情報UA
CK1)と、前々回フレームのユーザチャネルの受信状
態情報(ユーザチャネルの各セルスロット毎のエラーの
有無を示す情報UACK2)とが含まれている。したが
って、B−CSは上記のチャネル割り当てに関する情報
(要求)に基づいて、次回フレームで送受信すべきAW
Aセルを何番目のユーザチャネルに割り当てるかを決定
することができる。
【0028】図7には、上記したB−CSのベースバン
ド信号処理部の構成を更に詳細に示してある。このベー
スバンド信号処理部の主要部は、大きく分けて、RF部
(無線物理部)2と、無線MAC部6及び7と、無線L
LC部5及び8とで構成されている。無線MAC部6及
び7には、TDMAフレームを通信処理するTDMA処
理部40、上りユーザチャネルを受信処理するUチャネ
ル受信部41、上りコントロールチャネルを受信処理す
るC0〜C15受信部42、上りアクセスチャネルを受信
処理するA1チャネル受信部43、下りアクセスチャネ
ルを送信処理するA0チャネル送信部44、下りコント
ロールチャネルを送信処理するCd送信部45、下りユ
ーザチャネルを送信処理するUチャネル送信部46、及
び、RCCF(Radio Channel Control Function)処理
部47が備えられている。なお、RCCF処理部47
は、図11〜図13を参照して後述する各種のテーブル
を有しており、アクセスチャネルのランダムアクセス管
理、コントロールチャネルの割り当て管理、ユーザチャ
ネルの割当要求解釈及び割当管理、割り当てたユーザチ
ャネルのセル送受信管理等を行う。
【0029】無線LLC部5及び8には、送信するセル
を一時的に保持する送信セルバッファ50、送信セルバ
ッファ50への入力又は出力を行うセル転送処理部51
及び52、受信したセルを一時的に保持する受信セルバ
ッファ53、受信セルバッファ52への入力又は出力を
行うセル転送処理部54及び55、送信するセルのルー
ティングヘッダを削除するセルヘッダ削除部56、受信
したセルにルーティングヘッダを付加するセルヘッダ付
加部57、論理リンク制御を行うLLC処理部58、仮
想通信路の変換処理を行うVPI/VCI変換部59が
備えられている。なお、送信セルバッファ50と受信セ
ルバッファ53は仮想通信路毎に分けて管理されてい
る。
【0030】このベースバンド信号処理部では、ATM
インタフェース部からセル(なお、本例では、処理の高
速化のためにルーティングヘッダが付加されている)が
入力されると、このセルをタイムスタンプ及び順序番号
を付加して該当する仮想通信路の送信セルバッファ50
に格納する。そして、LLC処理部58による制御によ
って、送信バッファ50に格納したセルを該当するチャ
ネルに載せ、無線MAC部及びRF部2を介してB−R
Mへ無線送信する。一方、RF部2により無線受信され
たユーザチャネルはUチャネル受信部41でセルとして
取り出され、当該セルをセルヘッダ付加部57でルーテ
ィングヘッダを付加した後に受信セルバッファ53に格
納する。なお、送信に際してはUチャネル送信部46で
AWAセルのCRCが付加され、また、受信に際しては
Uチャネル受信部41でAWAセルのCRCチェックが
行われ、AWAセル単位で伝送エラーの有無が検出され
る。また、伝送エラーに対しては、仮想通信路のサービ
スが許容できる伝送遅延時間を確保しながら、再送制御
を行う。
【0031】図8には、上記したB−RMのベースバン
ド信号処理部の構成を更に詳細に示してある。このベー
スバンド信号処理部の主要部は、大きく分けて、RF部
(無線物理部)22と、無線MAC部26及び27と、
無線LLC部25及び28とで構成されている。無線M
AC部26及び27には、TDMAフレームを通信処理
するTDMA処理部60、下りユーザチャネルを受信処
理するUチャネル受信部61、下りコントロールチャネ
ルCdを受信処理するCd受信部62、下りアクセスチャ
ネルを受信処理するA0チャネル受信部63、上りアク
セスチャネルを送信処理するA1チャネル送信部64、
上りコントロールチャネルを送信処理するCN送信部6
5、上りユーザチャネルを送信処理するUチャネル送信
部66、及び、RCCF処理部67が備えられている。
なお、RCCF処理部67は、アクセスチャネルのラン
ダムアクセス管理、コントロールチャネルの割り当て管
理、ユーザチャネルの割当要求及び指示の解釈及び割当
管理、割り当てたユーザチャネルのセル送受信管理等を
行う。
【0032】無線LLC部25及び28には、送信する
セルを一時的に保持する送信セルバッファ70、受信し
たセルを一時的に保持する受信セルバッファ71、送信
セルバッファ70及び受信セルバッファ71への入力又
は出力を行うセル転送処理部72、送信するセルのルー
ティングヘッダを削除するセルヘッダ削除部73、受信
したセルにルーティングヘッダを付加するセルヘッダ付
加部74、論理リンク制御を行うLLC処理部75、仮
想通信路の変換処理を行うVPI/VCI変換部76が
備えられている。なお、送信セルバッファ70と受信セ
ルバッファ71は仮想通信路毎に分けて管理されてい
る。
【0033】このベースバンド信号処理部では、ATM
インタフェース部からセル(なお、本例では、処理の高
速化のためにルーティングヘッダが付加されている)が
入力されると、このセルをタイムスタンプ及び順序番号
を付加して該当する仮想通信路の送信セルバッファ70
に格納する。そして、LLC処理部75による制御によ
って、送信バッファ70に格納したセルを該当するチャ
ネルに載せ、無線MAC部及びRF部22を介してB−
CSへ無線送信する。一方、RF部22により無線受信
されたユーザチャネルはUチャネル受信部61でセルと
して取り出され、当該セルをセルヘッダ付加部74でル
ーティングヘッダを付加した後に受信セルバッファ71
に格納する。なお、送信に際してはUチャネル送信部6
6でAWAセルのCRCが付加され、また、受信に際し
てはUチャネル受信部61でAWAセルのCRCチェッ
クが行われ、AWAセル単位で伝送エラーの有無が検出
される。また、伝送エラーに対しては、仮想通信路のサ
ービスが許容できる伝送遅延時間を確保しながら、再送
制御を行う。
【0034】次に、本例に係る通信方式で実施されるユ
ーザチャネルの割当処理を、図9に示すチャネル割当シ
ーケンスを参照して説明する。B−RM(移動局)から
B−CS(基地局)へ送信したいユーザデータが発生し
た場合には、まず、B−RMは上りのコントロールチャ
ネルC0〜C15のいずれか1つを用いて、B−CSへユ
ーザチャネルの割当要求を送信する(フレーム1)。こ
の割当要求を受けたB−CSは、他のB−RMからの割
当要求も含めて、当該割当要求を解釈し、各B−RMへ
割り当てるべきユーザチャネルを決定する割当処理を行
う。
【0035】この割当処理には数100マイクロ秒の時
間が必要であるが、当該フレーム(フレーム1)の後続
するユーザチャネルU0〜U14について送受信処理を行
うのに約1ミリ秒近く要するため、この送受信処理を行
っている間に割当処理が終了する。したがって、割当要
求に対して決定したユーザチャネルの番号は、同じフレ
ーム(フレーム1)の下りコントロールチャネルCdを
用いて、要求元のB−RMへ通知(割当指示)される。
【0036】割当指示を受けたB−RMは、ユーザデー
タを割り当てられたユーザチャネルに載せる処理を行
う。この処理にも数100マイクロ秒の時間が必要であ
るが、前回フレーム(フレーム1)のユーザチャネルU
15〜U29の送受信処理を行うのに約1ミリ秒近く要する
ため、この送受信処理を行っている間にユーザデータを
ユーザチャネルC0〜C15のいずれかに載せる処理が終
了する。したがって、ユーザデータは次の(フレーム
2)によって無線送信されることとなる。このように、
送信すべきユーザデータが発生してユーザチャネルの割
当要求を送信した場合には、ユーザデータを次のフレー
ムにおいて送信することができ、実際にユーザデータを
送信までに要する時間を抑えてデータ伝送を迅速に行う
ことができる。
【0037】B−CSは、上記のような上りのユーザチ
ャネルの割当処理とともにB−ISDNからの下りのユ
ーザチャネルの割当処理も行い、これら割当処理は、主
にB−CSのRCCF処理部47により図10〜図13
に示すテーブルを用いて図14に示す手順で行われる。
まず、RCCF処理部47は、図10に示すように、チ
ャネルアロケーションテーブルと称するワークエリアを
4面(A面、B面、C面、D面)有しており、このテー
ブルを用いて、連続する4つのTDMAフレームでユー
ザチャネルがどのように割り当てられているかを管理す
る。
【0038】すなわち、アロケーションテーブルの各面
は連続する4つのフレーム(前々回フレーム、前回フレ
ーム、カレントフレーム、次回フレーム)に常に対応し
ており、アロケーションテーブルの各面において対応す
るフレーム内の30個のユーザチャネルがどのように割
り当てられているかを管理する。なお、テーブルポイン
タは”0”〜”3”の間で更新されて、4面あるアロケ
ーションテーブルの内のカレントフレームに対応するテ
ーブルを常に示している。したがって、テーブルポイン
タは1つのフレームについてのユーザチャネルの割当が
完了した時点で次の面へ更新される。
【0039】図11には、上記したアロケーションテー
ブルの或る1つの面を詳細に示してある。アロケーショ
ンテーブルは、U0〜U29のユーザチャネルに対応して
30個のエリアに分かれており、各エリアにはそれぞ
れ、割り当て種別、B−RM番号、ユーザチャネルの8
個のセルスロットに対応した8個の仮想通信路番号(V
C番号)が設定される。上記の割り当て種別には、上り
及び下りへの割り当てがなされていない状態を示す”割
り当てなし(0)”、上りのユーザデータに割り当てら
れていることを示す”上り(1)”、下りのユーザデー
タに割り当てられていることを示す”下り(2)”のい
ずれかが設定される。
【0040】また、B−RM番号には当該ユーザチャネ
ルを割り当てたB−RMを識別する番号が設定され、1
台のB−CSに16台のB−RMを収容する本例では、
B−RM番号には”0”〜”16”のいずれかが設定さ
れる。また、VC番号は当該ユーザチャネルを下りに割
り当てた場合に設定され、VC番号にはそのセルスロッ
トに載せたセルの仮想通信路番号が設定される。
【0041】また、RCCF処理部47は、図12に示
すような下りVC管理テーブルと称するワークエリアを
有しており、このテーブルを用いて、下りに割当要求さ
れたセル数から下りのユーザチャネルをどのように割り
当てるかを管理する。1台のB−CSに16台のB−R
Mを収容する本例では、下りVC管理テーブルはB−R
M番号の”0”〜”15”に対応した16個のエリアを
有しており、各エリアにはB−CSと仮想通信路(コネ
クション)が張られているVC番号が全て登録される。
そして、各VC番号に対応して、サービスタイプ、許容
遅延時間、送信要求セル数、送信可能セル数、がそれぞ
れ設定され、下りのユーザチャネルの要求状態が各R−
RM毎で且つ各仮想通信路毎に管理される。
【0042】仮想通信路はコネクション設定時に割り当
てられ、上記のVC番号にはこの仮想通信路を識別する
ユニークな番号が設定される。また、サービスタイプに
は、B−ISDNで提供されるサービスの種別が設定さ
れ、一定の伝送帯域のサービス(Constant Bit Rate:
固定速度サービス)を行うCBR、通信データの多少に
より伝送帯域を広狭するサービス(Variable Bit Rat
e:可変速度サービス)を行うVBR、リアルタイム性
を必要としないサービスを行うABRのいずれかが設定
される。なお、サービスタイプは、コネクション設定時
にATMインタフェース部からRCCF処理部47に通
知されるQ.2931シグナリング情報のパラメータの
基づいて判断され、その判断結果が設定される。
【0043】また、許容遅延時間には許容できる最大の
伝送遅延時間が設定され、コネクション設定時にATM
インタフェース部からRCCF処理部47に通知される
Q.2931シグナリング情報のパラメータの基づいて
判断されて設定される。また、送信要求セル数にはユー
ザチャネルの割り当てを行う際に各仮想通信路毎の次回
のフレームで送信したいセル数が設定され、このセル数
はB−CSのLLC処理部58からの通知に基づいて設
定される。また、送信可能セル数には、ユーザチャネル
の割り当てを行った結果、各仮想通信路毎に次回のフレ
ームで送信することが許可されたセル数が設定される。
なお、この送信可能セル数の値はB−CSのLLC処理
部58に通知され、この値に従って実際のセルの下りへ
の送信が行われる。
【0044】また、RCCF処理部47は、図13に示
すような上りVC管理テーブルと称するワークエリアを
有しており、このテーブルを用いて、B−RMが上り送
信を要求したセル数及び送信を許可したセル数を管理す
る。1台のB−CSに16台のB−RMを収容する本例
では、上りVC管理テーブルはB−RM番号の”0”
〜”15”に対応した16個のエリアを有しており、各
エリアには最大送信要求セル数、最小送信要求セル数、
送信可能セル数がそれぞれ登録され、上りのユーザチャ
ネルの要求状態が各R−RM毎に管理される。
【0045】上記の最大送信要求セル数には次回のフレ
ームで上り送信したい必要十分なセルの数が設定され、
この値は上りコントロールチャネルC0〜C15の”UU
MAXREQ”により各B−RMから通知される。ま
た、最小送信要求セル数には次回のフレームで上り送信
したい必要最低限なセルの数が設定され、この値は上り
コントロールチャネルC0〜C15の”UUMINRE
Q”により各B−RMから通知される。なお、最大送信
要求セル数にはリアルタイム性を必要としないサービス
タイプがABRのセル数も含んでいるが、最小送信要求
セル数にはこのタイプのセル数は含まれておらず、この
タイプに応じたセル数の相違はB−RM側で判断してコ
ントロールチャネルC0〜C15により通知する。
【0046】また、送信可能セル数には、ユーザチャネ
ルの割り当てを行った結果、各B−RM毎に送信できる
セル数が設定される。このセル数に従って実際のセルの
上りへの送信が行われるが、このセル数をチャネル数に
換算した値が下りコントロールチャネルCdの”UUA
LOC”を用いて各B−RMへ通知され、この値に従っ
てB−RMがセルの上り送信を実行する。次に、RCC
F処理部47が上記した各テーブルを用いて行うユーザ
チャネルの割当処理を、図14を参照して説明する。
【0047】この割当処理は、各フレームの上りコント
ロールチャネルC0〜C15を受信する毎に起動され、ま
ず、B−CSのLLC処理部58から仮想通信路毎の送
信要求セル数を受け取って、その値を下りVC管理テー
ブルの送信要求セル数と送信可能セル数とに設定する
(ステップS1)。そして、上りコントロールチャネル
C0〜C15の”UUMAXREQ”の値をB−RM毎に
上りVC管理テーブルの最大送信要求セル数と送信可能
セル数とに設定するとともに、”UUMINREQ”の
値をB−RM毎に上りVC管理テーブルの最小送信要求
セル数に設定する(ステップS2)。
【0048】次いで、下りVC管理テーブルに設定され
た送信要求セル数を加算し、B−RM毎にデータ送信に
要求されているユーザチャネル数を算出する(ステップ
S3)。すなわち、ユーザチャネル毎に8個のセルスロ
ットを有する本例では、送信要求セル数が8以下であれ
ば1チャネル、9セル以上16セル以下であれば2チャ
ネル、・・・・といったように、セル数をチャネル数に
換算する。そして、上りVC管理テーブルに設定された
最大送信要求セル数を加算し、B−RM毎にデータ送信
に要求されているユーザチャネル数を算出する(ステッ
プS4)。なお、このセル数をチャネル数に換算する処
理も、上記と同様にして行う。
【0049】次いで、上記で算出した上りと下りとで要
求されているユーザチャネル数を加算し、1つのTDM
Aフレームにおいて要求されているユーザチャネルの総
数を算出する(ステップS5)。そして、本例では1つ
のフレームにU0〜U29の30個のユーザチャネルが含
まれていることから、算出した要求ユーザチャネルの総
数が30以下か否かを判断し(ステップS6)、或る1
つのフレームにおいてユーザチャネルの要求を満たすこ
とができるか否かを判定する。この結果、算出した要求
ユーザチャネルの総数が30以下である場合には、或る
1つのフレームにおいて要求された全てデータを送信す
ることができるため、ユーザチャネルU0〜U29を順次
要求に対して割り当てて、この割り当ての態様(”上
り”又は”下り”)をアロケーションテーブルの割り当
て種別に設定する(ステップS8)。なお、算出した要
求ユーザチャネルの総数が30に満たず、ユーザチャネ
ルU0〜U29に余りが出る場合には、そのユーザチャネ
ルの割り当て種別には”割り当てなし”が設定される。
【0050】次いで、下りのコントロールチャネルCd
の”UUALOC”及び”DUALOC”を用いて、各
B−RMに割り当てたユーザチャネルを通知し(ステッ
プS9)、また、LLC処理部58へ送信可能セル数を
通知する(ステップS10)。そして、チャネルアロケ
ーションテーブルに対するテーブルポインタを更新して
一旦処理を終了し(ステップS11)、次のフレームの
上りコントロールチャネルC0〜C15を受信するまで待
機する。ここで、上記の通知を受けた各B−RM及びL
LC処理部58は、通知されたチャネル割り当ての内容
に従って次のフレームに対するデータの送信処理を行
い、各B−RMとB−CSとの間の双方向通信を実行す
る。したがって、フレーム内のユーザチャネルの割り当
て態様が、その都度の要求に応じて適宜変更され、伝送
帯域の割当が最適化される。
【0051】ここで、上記の判断において(ステップS
6)、算出した要求ユーザチャネルの総数が30を上回
る場合には、或る1つのフレームにおいて要求された全
てデータを送信することができないため、次のような要
求チャネル数の減少化処理(ステップS7)を行って、
或る1つのフレームに対する要求ユーザチャネルの総数
を30以下に削減した後、上記のステップS8以降の処
理を行う。要求チャネル数の減少化処理では、”下りV
C管理テーブルを参照して、サービスタイプがABRで
且つ許容遅延時間が大きいVCを抽出し、当該VCの送
信可能セル数をチャネル単位で(すなわち、0を含んで
8の倍数となるように)削減する。”、”上りVC管理
テーブルの送信可能セル数に最小送信要求セル数の値を
設定する。”といったいずれか一方又は両方の処理を行
い、要求ユーザチャネルの総数を30以下に削減する。
なお、削減されたセル(チャネル)は送信処理の優先度
が下げられ、更に次のフレームにおいて送信される。し
たがって、限られた伝送帯域が、その都度の必要性の度
合いに応じて最適に割り当てる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上りと下りとのコントロールチャネル間にユーザチャネ
ルを配置した時分割多元接続フレームを用いるようにし
たため、ユーザチャネルの割当要求に対して、実際にユ
ーザデータを送信するまでに要する時間を抑えてデータ
伝送を迅速に行うことができ、また、ユーザチャネルの
要求の実情に応じて動的にチャネル割り当ての態様を変
更するようにしたため、基地局と複数のユーザ局との間
で時分割二重によりデータの双方向通信を行うに際し
て、データ伝送を迅速化し且つ1つの網終端装置に多数
の情報端末装置を収容することが可能となる。また、本
発明は、ユーザ局である移動局と基地局との間で無線に
より双方向通信を行い、当該基地局を介してB−ISD
Nに接続する通信システムにおいて、データ伝送を迅速
化し且つ1つの網終端装置に多数の情報端末装置を収容
することが可能となり、上記の効果を奏しつつ、多数の
情報端末装置をワイヤレスでB−ISDNに接続するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの構成
を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るB−RMとB−CS
との構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るTDMAフレームフ
ォーマットの構成を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るユーザチャネルの構
成を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る下りコントロールチ
ャネルの構成を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る上りコントロールチ
ャネルの構成を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るB−CSのベースバ
ンド信号処理部の構成を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るB−RMのベースバ
ンド信号処理部の構成を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るユーザチャネル割当
処理のシーケンスを示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るチャネルアロケー
ションテーブルのポインティング処理を説明する図であ
る。
【図11】本発明の一実施形態に係るチャネルアロケー
ションテーブルの構成を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る下りVC管理テー
ブルの構成を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る上りVC管理テー
ブルの構成を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態に係るユーザチャネル割
当処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
B−TE・・・B−ISDN用情報端末装置、 B−R
M・・・移動局、B−CS・・・基地局、 C0〜C15
・・・上りコントロールチャネル、Cd・・・下りコン
トロールチャネル、 U0〜U29・・・ユーザチャネ
ル、

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と複数のユーザ局との間で時分割
    多元接続フレームを用いて時分割二重によりデータの双
    方向通信を行うデジタル通信方式において、 同一フレーム内で、ユーザ局からの上りユーザチャネル
    の割当要求を含む上りコントロールチャネルと、ユーザ
    局への割当通知を含む下りコントロールチャネルとの間
    にユーザチャネルを配置した構成の時分割多元接続フレ
    ームを用い、 基地局が接続されるデジタル通信網からの下りユーザチ
    ャネルの割当要求数と、ユーザ局からの上りユーザチャ
    ネルの割当要求数とに基づいて、時分割多元接続フレー
    ムに含まれている複数のユーザチャネルを下り又は上り
    に割り当てることを特徴とするデジタル通信方式。
  2. 【請求項2】 基地局と複数のユーザ局との間で時分割
    多元接続フレームを用いて時分割二重によりデータの双
    方向通信を行うデジタル通信方式において、 同一フレーム内で、ユーザ局からの上りユーザチャネル
    の割当要求を含む上りコントロールチャネルを、ユーザ
    局への割当通知を含む下りコントロールチャネルに先行
    して配置し、これら上りと下りのコントロールチャネル
    間にユーザチャネルを配置した構成の時分割多元接続フ
    レームを用い、基地局が接続されるデジタル通信網から
    の下りユーザチャネルの割当要求数と、ユーザ局からの
    上りユーザチャネルの割当要求数とに基づいて、時分割
    多元接続フレームに含まれている複数のユーザチャネル
    を下り又は上りに割り当てることを特徴とするデジタル
    通信方式。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のデジタル
    通信方式において、 時分割多元接続フレームの上りと下りのコントロールチ
    ャネル間に配置されるユーザチャネル数は、少なくとも
    割当要求に対するユーザチャネルの割当処理を終了し得
    る猶予時間を与えるものであり、当該時分割多元接続フ
    レーム内に配置される残余のユーザチャネルは下りコン
    トロールチャネルの後部に配置されていることを特徴と
    するデジタル通信方式。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載のデジタル通信方式において、 下りユーザチャネルの割当要求に係る必要チャネル数と
    上りユーザチャネルの割当要求に係る必要チャネル数と
    の合計数が時分割多元接続フレームに含まれているユー
    ザチャネル数を上回った場合に、デジタル通信網のサー
    ビスタイプがリアルタイム性を必要としないものであり
    且つ許容遅延時間が大きい仮想通信路に係る下りユーザ
    チャネルの割当要求を優先的に無視することにより、割
    当要求に係る必要チャネルの合計数を時分割多元接続フ
    レームに含まれているユーザチャネル数以下に調整し、
    時分割多元接続フレームに含まれている複数のユーザチ
    ャネルを下り又は上りに割り当てることを特徴とするデ
    ジタル通信方式。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載のデジタル通信方式において、 下りユーザチャネルの割当要求に係る必要チャネル数と
    上りユーザチャネルの割当要求に係る必要チャネル数と
    の合計数が時分割多元接続フレームに含まれているユー
    ザチャネル数を上回った場合に、デジタル通信網のサー
    ビスタイプがリアルタイム性を必要としない仮想通信路
    に係る上り必要チャネルを省いた上りユーザチャネルの
    最小割当要求を用いて、上りユーザチャネルの割当要求
    に対する割り当てチャネル数を算定することにより、ユ
    ーザチャネルの割当要求に係る必要チャネルの合計数を
    時分割多元接続フレームに含まれているユーザチャネル
    数以下に調整し、時分割多元接続フレームに含まれてい
    る複数のユーザチャネルを下り又は上りに割り当てるこ
    とを特徴とするデジタル通信方式。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載のデジタル通信方式において、 基地局とユーザ局である移動局との間で時分割多元接続
    フレームフォーマットを用いて無線によりデータ通信を
    行い、当該基地局は広域統合サービスデジタル網に接続
    されることを特徴とするデジタル通信方式。
  7. 【請求項7】 複数のユーザ局との間で時分割多元接続
    フレームを用いて時分割二重によりデジタルデータの双
    方向通信を行う基地局装置において、 同一フレーム内で、ユーザ局からの上りユーザチャネル
    の割当要求を含む上りコントロールチャネルと、ユーザ
    局への割当通知を含む下りコントロールチャネルとの間
    にユーザチャネルを配置した構成の時分割多元接続フレ
    ームを用い、 基地局が接続されるデジタル通信網からの下りユーザチ
    ャネルの割当要求数と、ユーザ局からの上りユーザチャ
    ネルの割当要求数とに基づいて、時分割多元接続フレー
    ムに含まれている複数のユーザチャネルを下り又は上り
    に割り当てることを特徴とする基地局装置。
  8. 【請求項8】 複数のユーザ局との間で時分割多元接続
    フレームを用いて時分割二重によりデジタルデータの双
    方向通信を行う基地局装置において、 同一フレーム内で、ユーザ局からの上りユーザチャネル
    の割当要求を含む上りコントロールチャネルを、ユーザ
    局への割当通知を含む下りコントロールチャネルに先行
    して配置し、これら上りと下りのコントロールチャネル
    間にユーザチャネルを配置した構成の時分割多元接続フ
    レームを用い、 基地局が接続されるデジタル通信網からの下りユーザチ
    ャネルの割当要求数と、ユーザ局からの上りユーザチャ
    ネルの割当要求数とに基づいて、時分割多元接続フレー
    ムに含まれている複数のユーザチャネルを下り又は上り
    に割り当てることを特徴とする基地局装置。
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WO2002017637A1 (fr) * 2000-08-25 2002-02-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Procede de transmission de donnees et procede de relais de donnees
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