JP2000188562A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JP2000188562A
JP2000188562A JP36542498A JP36542498A JP2000188562A JP 2000188562 A JP2000188562 A JP 2000188562A JP 36542498 A JP36542498 A JP 36542498A JP 36542498 A JP36542498 A JP 36542498A JP 2000188562 A JP2000188562 A JP 2000188562A
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JP
Japan
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phase shift
clock
operation clock
correction
output
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JP36542498A
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Masaru Imaizumi
賢 今泉
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信装置において、動作クロックのずれ
を正確に検出すること。 【解決手段】 遅延プロファイル生成部103が動作ク
ロック生成部105の出力である遅延プロファイル作成
用タイミング信号に基づいて受信信号とレプリカコード
の相関を取ることによって遅延プロファイルを作成し、
パス位相移動検出部104が作成された遅延プロファイ
ルと所定のシンボル数前の遅延プロファイルとの位相差
を求めて各パス位相の移動方向及び移動量を検出し、こ
の移動方向及び移動量に基づいて動作クロック生成部1
05が基準クロックを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多重アク
セス(Code Division Multiple
Access;以下、CDMAという)方式の受信装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式移動体通信システムにおい
て、移動局が、基地局から送信されたデータを正確に受
信するためには、基地局と動作クロックを合わせる必要
がある。
【0003】従来、基地局と動作クロックを合わせる移
動局の受信装置及びそのクロック制御方法としては、特
開平7−212421号公報に記載されているものがあ
る。
【0004】以下、図13を用いて上記従来装置につい
て説明する。図13は、従来の受信装置の概略機能構成
を示す機能ブロック図である。
【0005】無線受信部1301は、後述する動作クロ
ック生成部1305の出力であるキャリア周波数制御信
号に基づいて、アンテナ1302が捕らえた受信信号を
受信ベースバンド信号に変換し、出力する。
【0006】データ復調部1303は、後述する動作ク
ロック生成部1305の出力である復調用タイミング信
号に基づいて、無線受信部1301の出力である受信ベ
ースバンド信号に対して逆拡散・検波・誤り訂正を行う
ことによって受信データを復調し、出力する。又、逆拡
散出力であるシンボル相関値も出力する。
【0007】シンボル位相ずれ検出部1304は、デー
タ復調部1303の出力であるシンボル相関値から位相
ずれ量を算出し、この位相ずれ量から動作クロックずれ
量を推定して、これをクロック補正量として出力する。
【0008】動作クロック生成部1305は、シンボル
位相ずれ検出部1304の出力であるクロック補正量を
用いて、動作クロック生成部1305が有する受信装置
の基準クロックを補正し、この補正された基準クロック
に基づいて、キャリア周波数制御信号及び復調用タイミ
ング信号を生成し、出力する。
【0009】このようにして、従来装置は、受信信号の
位相のずれから基準クロックに加えるべき補正量を算出
し、この補正量に基づいて動作クロックの補正を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置においては、動作クロックの補正量を求める根拠とし
て利用しているシンボルの位相ずれは、動作クロックず
れ以外にも移動局と基地局の距離変動やフェージング等
が原因となって生じる場合もあり、算出する動作クロッ
ク補正量が正確性を欠くという問題がある。
【0011】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、動作クロックのずれを正確に検出する受信装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、受信信
号の遅延プロファイルを作成し、この遅延プロファイル
のパス位相毎の移動方向及び移動量からクロック補正量
を算出し、このクロック補正量に基づいて動作クロック
を補正することによって、動作クロックのずれを正確に
検出することである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様に係る受信装
置は、CDMA方式で無線送信された信号の各パスの位
相のずれ量及びずれ方向を検出する遅延検出手段と、こ
の位相のずれ量及びずれ方向に基づいて動作クロック補
正値を設定する補正値設定手段と、この動作クロック補
正値を用いて動作クロックの補正を行うクロック補正手
段と、を具備する構成を採る。
【0014】この構成によれば、受信信号の遅延プロフ
ァイルを作成し、パス位相毎の移動方向及び移動量から
クロック補正量を算出し、このクロック補正量に基づい
て動作クロックを補正するため、動作クロックのずれを
正確に検出することができる。
【0015】本発明の第2の態様に係る受信装置は、第
1の態様において、前記遅延検出手段は、受信信号の位
相ずれが通信相手装置との動作クロックのずれに起因す
るか否かを判断する判断部と、この判断部が受信信号の
位相ずれが動作クロックのずれに起因すると判断した時
のみ動作クロックの補正が行われるように前記クロック
補正手段を制御する補正制御部と、を有する構成を採
る。
【0016】この構成によれば、遅延プロファイルにお
ける位相の移動が、動作クロックのずれに起因するもの
であるか、移動局の移動に起因するものであるか、を判
別することができるため、基地局と移動局との距離変動
やフェージングが生じている場合でもあっても、正確に
通信相手局との動作クロックずれを補正することができ
る。
【0017】本発明の第3の態様に係る受信装置は、第
2の態様において、前記判断部は、受信信号の各パスの
位相のずれ量及びずれ方向がすべて同一量及び同一方向
である場合に、受信信号の位相ずれが通信相手装置との
動作クロックのずれに起因すると判断する構成を採る。
【0018】この構成によれば、遅延プロファイルにお
ける位相の移動が動作クロックのずれに起因するもので
あればすべてのパスの位相の移動は同一方向・同一量に
なるため、遅延プロファイルにおける位相の移動が、動
作クロックのずれに起因するものであるか、移動局の移
動に起因するものであるか、を判断することができる。
【0019】本発明の第4の態様に係る受信装置は、第
1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、受信信号
の逆拡散信号に検波処理を行うことによってシンボル位
相ずれ量及びずれ方向を検出するシンボル位相差検出手
段を具備し、前記補正値設定手段は、前記遅延検出手段
の出力である位相のずれ量が予め保持する任意のしきい
値以下の時は前記シンボル位相差検出手段の出力である
位相ずれ量に基づいて動作クロック補正値を設定する構
成を採る。
【0020】この構成によれば、位相差が大きい時は遅
延プロファイルから求めたクロック補正値を用い、位相
差が小さい時はシンボル相関値から求めたクロック補正
値を用いることができるため、動作クロック補正に要す
る時間を短縮することができる。
【0021】本発明の第5の態様に係る受信装置は、第
1の態様から第4の態様のいずれかにおいて、前記クロ
ック補正手段は、前記遅延検出手段の出力である位相の
ずれ方向と前記シンボル位相差検出手段の出力である位
相ずれ方向とが一致した時のみ補正を行う構成を採る。
【0022】この構成によれば、遅延プロファイルから
求めたクロック補正値とシンボル相関値から求めたクロ
ック補正値の正負が異なる場合は、どちらかの補正値算
出に誤りが生じたものと判断し、クロック補正を行わな
いことによって、動作クロックのずれを正確に検出する
ことができる。
【0023】本発明の第6の態様に係る受信装置は、第
4の態様又は第5の態様において、前記補正値設定手段
は、異なる値の二係数と任意のしきい値を予め保持し、
前記遅延検出手段の出力である位相ずれ量が前記しきい
値以上であれば、前記二係数のうち大きい値を有する方
を前記シンボル位相差検出手段の出力である位相のずれ
量に乗じ、前記遅延検出手段の出力である位相ずれ量が
前記しきい値未満であれば、前記二係数のうち小さい値
を有する方を前記シンボル位相差検出手段の出力である
位相のずれ量に乗じる構成を採る。
【0024】この構成によれば、クロック補正値の大き
さによって位相差に掛け合わせる係数の大きさを変える
ことによって、位相差が小さい場合は係数を小さくし微
少な補正を行うことによって動作クロック制御を安定化
させるようにし、位相差が大きい場合は係数を大きくし
粗い補正を行うことによって、動作クロック補正に要す
る時間を短縮することができる。
【0025】本発明の第7の態様は、第1の態様から第
6の態様のいずれかにおける受信装置を具備する通信端
末装置である。
【0026】この構成によれば、動作クロックのずれを
正確に検出する端末とすることができる。
【0027】本発明の第8の態様に係る動作クロック制
御方法は、CDMA方式で無線送信された信号の各パス
の位相のずれ量及びずれ方向を検出する遅延検出工程
と、この位相のずれ量及びずれ方向に基づいて動作クロ
ック補正値を設定する補正値設定工程と、この動作クロ
ック補正値を用いて動作クロックの補正を行うクロック
補正工程と、を具備するようにした。
【0028】この方法によれば、受信信号の遅延プロフ
ァイルを作成し、パス位相毎の移動方向及び移動量から
クロック補正量を算出し、このクロック補正量に基づい
て動作クロックを補正するため、動作クロックのずれを
正確に検出することができる。
【0029】本発明の第9の態様に係る動作クロック制
御方法は、第8の態様において、前記遅延検出工程は、
受信信号の位相ずれが通信相手装置との動作クロックの
ずれに起因するか否かを判断する判断工程と、この判断
工程が受信信号の位相ずれが動作クロックのずれに起因
すると判断した時のみ動作クロックの補正が行われるよ
うに前記クロック補正工程を制御する補正制御工程と、
を有するようにした。
【0030】この方法によれば、遅延プロファイルにお
ける位相の移動が、動作クロックのずれに起因するもの
であるか、移動局の移動に起因するものであるか、を判
別することができるため、基地局と移動局との距離変動
やフェージングが生じている場合でもあっても、正確に
通信相手局との動作クロックずれを補正することができ
る。
【0031】本発明の第10の態様に係る動作クロック
制御方法は、第9の態様において、前記判断工程は、受
信信号の各パスの位相のずれ量及びずれ方向がすべて同
一量及び同一方向である場合に、受信信号の位相ずれが
通信相手装置との動作クロックのずれに起因すると判断
するようにした。
【0032】この方法によれば、遅延プロファイルにお
ける位相の移動が動作クロックのずれに起因するもので
あればすべてのキャリアの位相の移動は同一方向・同一
量になるため、遅延プロファイルにおける位相の移動
が、動作クロックのずれに起因するものであるか、移動
局の移動に起因するものであるか、を判断することがで
きる。
【0033】本発明の第11の態様に係る動作クロック
制御方法は、第8の態様から第10の態様のいずれかに
おいて、受信信号の逆拡散信号に検波処理を行うことに
よってシンボル位相ずれ量及びずれ方向を検出するシン
ボル位相差検出工程を具備し、前記補正値設定工程は、
前記遅延検出工程の出力である位相のずれ量が予め保持
する任意のしきい値以下の時は前記シンボル位相差検出
工程の出力である位相ずれ量に基づいて動作クロック補
正値を設定するようにした。
【0034】この方法によれば、位相差が大きい時は遅
延プロファイルから求めたクロック補正値を用い、位相
差が小さい時はシンボル相関値から求めたクロック補正
値を用いることができるため、動作クロック補正に要す
る時間を短縮することができる。
【0035】本発明の第12の態様に係る動作クロック
制御方法は、第8の態様から第11の態様のいずれかに
おいて、前記クロック補正工程は、前記遅延検出工程の
出力である位相のずれ方向と前記シンボル位相差検出工
程の出力である位相ずれ方向とが一致した時のみ補正を
行うようにした。
【0036】この方法によれば、遅延プロファイルから
求めたクロック補正値とシンボル相関値から求めたクロ
ック補正値の正負が異なる場合は、どちらかの補正値算
出に誤りが生じたものと判断し、クロック補正を行わな
いことによって、動作クロックのずれを正確に検出する
ことができる。
【0037】本発明の第13の態様に係る動作クロック
制御方法は、第11の態様又は第12の態様において、
前記補正値設定工程は、異なる値の二係数と任意のしき
い値を予め保持し、前記遅延検出工程の出力である位相
ずれ量が前記しきい値以上であれば、前記二係数のうち
大きい値を有する方を前記シンボル位相差検出工程の出
力である位相のずれ量に乗じ、前記遅延検出工程の出力
である位相ずれ量が前記しきい値未満であれば、前記二
係数のうち小さい値を有する方を前記シンボル位相差検
出工程の出力である位相のずれ量に乗じるようにした。
【0038】この方法によれば、クロック補正値の大き
さによって位相差に掛け合わせる係数の大きさを変える
ことによって、位相差が小さい場合は係数を小さくし微
少な補正を行うことによって動作クロック制御を安定化
させるようにし、位相差が大きい場合は係数を大きくし
粗い補正を行うことによって、動作クロック補正に要す
る時間を短縮することができる。
【0039】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0040】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
係る受信装置について図1から図5を用いて説明する。
最初に図1を用いて本実施の形態に係る受信装置の構成
について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係
る受信装置の概略機能構成を示す機能ブロック図であ
る。
【0041】無線受信部101は、後述する動作クロッ
ク生成部105の出力であるキャリア周波数制御信号に
基づいて、アンテナ102が捕らえた受信信号を受信ベ
ースバンド信号に変換し、出力する。
【0042】遅延プロファイル生成部103は、後述す
る動作クロック生成部105の出力である遅延プロファ
イル作成用タイミング信号に基づいて、受信ベースバン
ド信号とレプリカコードの相関を取り、遅延プロファイ
ルを作成する。この遅延プロファイル作成方法について
は、後に詳述する。
【0043】パス位相移動検出部104は、入力された
遅延プロファイル生成部103の出力である遅延プロフ
ァイルに基づいて、所定のシンボル数前の、例えば1シ
ンボル前の、遅延プロファイルにおける各遅延波の位相
と、今回入力された遅延プロファイルにおける各遅延波
の位相とを比較して、両者間の各パス位相の移動方向及
び移動量を検出し、これをクロック補正量として出力す
る。各パス位相の移動方向及び移動量の検出方法は後述
する。
【0044】なお、ここで、クロック補正量とはベクト
ル量であり、方向と量を有する。すなわち、基準クロッ
クをどの程度進めるのか、あるいは遅らせるのか、とい
う正負を取り得る量である。
【0045】動作クロック生成部105は、パス位相移
動検出部104の出力であるクロック補正量を用いて、
動作クロック生成部105が有する受信装置の基準クロ
ックを補正し、この補正された基準クロックに基づい
て、キャリア周波数制御信号と、遅延プロファイル作成
用タイミング信号と、復調用タイミング信号とを生成
し、出力する。
【0046】データ復調部106は、動作クロック生成
部105の出力である復調用タイミング信号に基づい
て、無線受信部101の出力である受信ベースバンド信
号に対して逆拡散・検波・誤り訂正を行うことによって
受信データを復調し、出力する。
【0047】ここで、図2を用いて、遅延プロファイル
作成部103が作成する遅延プロファイルについて説明
する。図2は、遅延プロファイルを示すグラフである。
遅延プロファイルとは、横軸に受信信号とレプリカコー
ドの位相差を取り、縦軸に相関値を取り、パス位相毎の
データを表わしたものである。遅延プロファイルの各ピ
ークは、各パスの到来タイミングを表わしている。
【0048】上記遅延プロファイルを作成する方法とし
ては、例えばマッチトフィルタを用いる方法がある。こ
の場合、受信信号と一定の位相差を有するレプリカコー
ドとをマッチトフィルタに入力し、レプリカコードを固
定した状況下において、シフトレジスタにより受信信号
の位相を1シンボルずつずらしながら両者の相関を取
り、この相関値をプロットしていくと遅延プロファイル
が得られる。
【0049】又、別の作成方法としては、例えばスライ
ディング相関器を用いる方法がある。この場合、受信信
号と一定の位相差を有するレプリカコードとの積を取
り、これを一定区間積分して一位相の相関値を算出す
る。その後、レプリカコードの発生タイミングをずらし
ていくことで、次々と各位相の相関値を算出することに
よって、遅延プロファイルが得られる。
【0050】遅延プロファイル作成部103が用いる遅
延プロファイル作成方法は、上記いずれの方法でもその
他の方法でもよい。
【0051】又、本実施の形態に係る受信装置が、複数
の基地局からの信号をデータ復調時にダイバーシチ合成
する移動体通信システムの移動局において用いられる場
合、遅延プロファイル作成部103は、合成する複数の
基地局のそれぞれに対応するレプリカコードを用いて基
地局毎の遅延プロファイルを作成し、図3に示すように
それらを合成する。合成した結果として出力される遅延
プロファイルから、ダイバーシチ合成すべき基地局それ
ぞれの遅延波の到来タイミングを知ることができる。
【0052】次いで、図4を用いて、パス位相移動検出
部104におけるパス位相の移動方向及び移動量の検出
について説明する。図4(a)は、移動局の移動による
パス位相移動を示すグラフであり、図4(b)は、動作
クロックずれによるパス位相移動を示すグラフである。
【0053】図4(a)に示すように、移動局自体が移
動した場合、パス位相401〜404にはそれぞれ異な
る伝送距離変動が生じるため、各パス位相における移動
方向及び移動量は異なる。すなわち、パス位相401で
は、位相が図中矢印で示す移動量分遅れており、パス位
相403では、位相が図中矢印で示す移動量分進んでい
る。又、パス位相402及び404は、パス位相が移動
していない。
【0054】一方、図4(b)に示すように、基地局の
動作クロックと移動局の動作クロックが一致していない
場合、すべてのパス位相が同一方向に同一量だけ移動す
る。すなわち、パス位相405〜408は、共通して、
位相が図中矢印で示す移動量分進んでいる。
【0055】よって、遅延プロファイルを作成し、各パ
ス位相の移動方向及び移動量を検出することにより、パ
ス位相の移動が、動作クロックのずれに起因するもので
あるか、移動局の移動に起因するものであるか、を判別
することができる。
【0056】従って、パス位相移動検出部104では、
すべてのパス位相についてその移動方向及び移動量を検
出することにより、ずべてのパス位相の移動量及び移動
方向が一致している場合のみ補正を行うようにすること
ができるため、基地局と移動局との距離変動やフェージ
ングの有無によらず、常に正確に基地局と移動局の動作
クロックずれを補正するための補正値を得ることができ
る。
【0057】次いで、図5を用いて本実施の形態に係る
受信装置の動作について説明する。図5は、本実施の形
態に係る受信装置の動作を説明するためのフロー図であ
る。
【0058】ステップ(以下、STという)501で
は、動作クロック生成部105が、初期動作クロックを
用いて、キャリア周波数制御信号と遅延プロファイル作
成用タイミング信号と復調用タイミング信号とを生成
し、出力する。
【0059】ST502では、無線受信部101が、キ
ャリア周波数制御信号に基づいて受信信号を受信ベース
バンド信号に変換し、遅延プロファイル作成部103
が、遅延プロファイル作成用タイミング信号に基づいて
遅延プロファイルを生成し、データ復調部106が、デ
ータ復調タイミング信号に基づいて、受信ベースバンド
信号に対して逆拡散処理及び誤り訂正を行って、受信信
号を復調する。
【0060】ST503では、パス位相移動検出部10
4が、遅延プロファイルのすべてのパス位相の移動方向
及び移動量を検出し、これに基づいてクロック補正量を
算出する。既に述べたように、すべてのパス位相が同一
方向に同一量移動していれば基地局と移動局の動作クロ
ックがずれていると判断する。
【0061】ST504では、動作クロック生成部10
5が、クロック補正量に基づいて動作クロックを補正
し、補正された動作クロックから各タイミング信号(キ
ャリア周波数制御信号、遅延プロファイル作成用タイミ
ング信号、復調用タイミング信号)を生成する。
【0062】ST505では、通信が継続されていれば
ST502に戻り、以降は補正された各タイミング信号
を用いてST502〜ST504を行う。通信が継続し
ていなければ終了する。
【0063】このように、本実施の形態によれば、受信
信号の遅延プロファイルを作成し、パス位相毎の移動方
向及び移動量からクロック補正量を算出し、このクロッ
ク補正量に基づいて動作クロックを補正することによっ
て、動作クロックのずれを正確に検出することができ
る。
【0064】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
係る受信装置は、実施の形態1に係る受信装置と同様の
構成を有し、但し算出したクロック補正量の大きさに応
じて動作クロック補正に用いるクロック補正量を替える
ものである。
【0065】以下、図6を用いて、本実施の形態に係る
受信装置について説明する。図6は、本発明の実施の形
態2に係る受信装置の概略機能構成を示す機能ブロック
図である。なお、図1と同じ構成には同じ符号を付し、
詳しい説明は省略する。
【0066】シンボル位相ずれ検出部601は、データ
復調部106における復調処理において逆拡散の出力と
して得られるシンボル相関値に基づいて、クロック補正
量を算出する。
【0067】このシンボル位相ずれ検出手段601によ
るクロック補正量の算出とは、すなわち入力されたシン
ボル相関値から図7に示すようなシンボル位相ずれ量を
求めることである。このようなシンボル位相ずれ量は、
シンボル相関値に対して同期検波や遅延検波等の検波処
理を行った時に得られるため、この位相ずれから移動局
の動作クロックずれを推定する。
【0068】パス位相移動検出部104の出力であるク
ロック補正量と、シンボル位相ずれ検出部601の出力
であるクロック補正量と、はクロック補正量切替部60
2に入力される。クロック補正量切替部602は、両ク
ロック補正量を選択的に出力させる。
【0069】上記クロック補正量切替部602は、クロ
ック補正量が大きい時、例えば電源投入直後や着信直後
等の移動局と基地局の動作クロックが合っていない場
合、はパス位相移動検出手段104の算出したクロック
補正量を、クロック補正量が小さい時、すなわち通話中
等で微少な補正で済む場合、はシンボル位相ずれ検出手
段601の算出したクロック補正量を、それぞれ動作ク
ロック補正に用いるように選択的に出力する。
【0070】すなわち、クロック補正量切替部602
は、クロック補正量が大きい場合にはパス位相移動検出
部104が算出したクロック補正量を出力し、クロック
補正量が小さい場合には、シンボル位相ずれ検出手段6
01の算出したクロック補正量を出力する。
【0071】次いで、図8を用いて、本実施の形態に係
る受信装置の動作について説明する。図8は、本発明の
実施の形態2に係る受信装置の動作を示すフロー図であ
る。
【0072】ST801では、動作クロック生成部10
5が、初期動作クロックを用いて、キャリア周波数制御
信号と、遅延プロファイル作成用タイミング信号と、復
調用タイミング信号とを生成し、出力する。
【0073】ST802では、無線受信部101が、キ
ャリア周波数制御信号に基づいて受信信号を受信ベース
バンド信号に変換し、遅延プロファイル作成部103
が、遅延プロファイル作成用タイミング信号に基づいて
遅延プロファイルを生成し、データ復調部106が、デ
ータ復調タイミング信号に基づいて、受信ベースバンド
信号に対して逆拡散処理及び誤り訂正を行って、受信信
号を復調する。
【0074】ST803では、パス位相移動検出部10
4が、遅延プロファイルのすべてのパス位相の移動方向
及び移動量を検出し、これによりクロック補正量を算出
する。既に述べたように、すべてのパス位相が同一方向
に同一量移動していれば基地局と移動局の動作クロック
がずれていると判断する。
【0075】ST804では、シンボル位相ずれ検出部
601が、入力されたシンボル相関値からシンボル位相
ずれ量を求め、このシンボル位相ずれ量から動作クロッ
クずれ量を推定して、クロック補正量として出力する。
【0076】ST805では、クロック補正量切替部6
02が、パス位相移動検出部104より出力されるクロ
ック補正量が大きい場合は、そのクロック補正量を動作
クロック生成部105に出力する。又、パス位相移動検
出部104より出力されるクロック補正量が0または0
に近い場合は、シンボル位相ずれ検出部601のクロッ
ク補正量に切り替えて動作クロック生成部105に出力
する。
【0077】ST806では、動作クロック生成部10
5が、クロック補正量切替部602によって選択された
クロック補正量に基づいて動作クロックを補正し、補正
された動作クロックから各タイミング信号(キャリア周
波数制御信号、遅延プロファイル作成用タイミング信
号、復調用タイミング信号)を生成する。
【0078】ST807では、通信が継続されていれば
ST802に戻り、以降は補正された各タイミング信号
を用いてST802〜ST806を行う。通信が継続し
ていなければ終了する。
【0079】このように、本実施の形態によれば、遅延
プロファイルの各パス位相の移動方向及び移動量から求
めたクロック補正量と、シンボル位相ずれ量から求めた
クロック補正量と、をクロック補正量の大きさに応じて
切り替えて用いることによって、クロックずれの大きさ
に関わらず、動作クロックのずれを正確に検出すること
ができる。
【0080】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
係る受信装置は、実施の形態1に係る受信装置と同様の
構成を有し、但しシンボル相関値から求めたクロックず
れと、パス位相の移動から求めたクロックずれと、が同
方向の時のみクロック補正を行うものである。
【0081】以下、図9を用いて、本実施の形態に係る
受信装置について説明する。図9は、本発明の実施の形
態3に係る受信装置の概略機能構成を示す機能ブロック
図である。なお、図1と同じ構成には同じ符号を付し、
詳しい説明は省略する。
【0082】又、以下の説明において、クロックずれ方
向及びクロック修正方向とは方向のみを符号すなわち正
負によって表わすものであり、クロックずれ量とは量の
みを表わすスカラー量であるものとする。なお、クロッ
ク補正量は、既に述べたように、量と方向を持つベクト
ル量である。
【0083】シンボルの位相ずれは、クロックずれ以外
にも基地局と移動局との距離変動やフェージング等が原
因となる場合もあり、常にクロックずれ量が正確に求め
られるわけではなく、ずれが大きくなる方向に誤って補
正される可能性もあるため、本実施の形態では、シンボ
ル相関値から求めたクロックずれと、パス位相の移動か
ら求めたクロックずれと、が同方向であることを確認す
るようにする。
【0084】パス位相移動検出部901は、入力された
遅延プロファイル生成部103の出力である遅延プロフ
ァイルに基づいて、所定のシンボル数前の、例えば1シ
ンボル前の、遅延プロファイルの各遅延波の位相と、今
回入力された遅延プロファイルの位相とを比較して、両
者間の各パス位相の移動方向を検出し、これをクロック
修正方向として出力する。
【0085】シンボル位相ずれ検出部902は、データ
復調部106における復調処理において逆拡散の出力と
して得られるシンボル相関値と、パス位相移動検出部9
01の出力であるクロック修正方向と、に基づいてクロ
ック補正量を算出する。
【0086】上記算出方法は、以下の通りである。すな
わち、シンボル位相ずれ検出部902は、入力されたシ
ンボル相関値から求めたクロックずれ量とパス位相移動
検出部901が求めたクロック修正方向とを比較し、同
じ方向である場合にはクロックずれ量をそのまま出力
し、異なる方向の場合にはクロックずれ量を0として、
動作クロック生成部105に出力する。
【0087】このように、シンボル相関値から求めたク
ロックずれと、パス位相の移動から求めたクロックずれ
と、が同方向の時のみクロック補正を行うことによっ
て、より正確な動作クロック制御を行うことができる。
【0088】次いで、図10を用いて、本実施の形態に
係る受信装置の動作について説明する。図10は、本発
明の実施の形態3に係る受信装置の動作を示すフロー図
である。
【0089】ST1001では、動作クロック生成部1
05が、初期動作クロックを用いて、キャリア周波数制
御信号と遅延プロファイル作成用タイミング信号と復調
用タイミング信号とを生成し、出力する。
【0090】ST1002では、無線受信部101が、
キャリア周波数制御信号に基づいて受信信号を受信ベー
スバンド信号に変換し、遅延プロファイル作成部103
が、遅延プロファイル作成用タイミング信号に基づいて
遅延プロファイルを生成し、データ復調部106が、デ
ータ復調タイミング信号に基づいて、受信ベースバンド
信号に対して逆拡散処理及び誤り訂正を行って、受信信
号を復調する。
【0091】ST1003では、パス位相移動検出部9
01が、遅延プロファイルのすべてのパス位相の移動方
向及び移動量を検出する。すべてのパス位相が同一方向
に同一量距離だけ移動したことが検出された時は、基地
局との動作クロックがずれていると判断し、クロック修
正方向を出力する。
【0092】ST1004では、シンボル位相ずれ検出
部902が、入力されたシンボル相関値からシンボル位
相ずれ量を求め、このシンボル位相ずれ量から動作クロ
ックずれ量を推定して、クロック修正方向及びクロック
修正量を求める。
【0093】ST1005では、シンボル位相ずれ検出
部902が、ST1004で求めたクロック修正方向
と、パス位相移動検出部901が出力したクロック補正
方向とが同一方向であるか、すなわち同一方向へ補正が
必要であることを示すか、を判断する。同一方向であれ
ば、ST1006へ、同一方向でなければST1007
へ、それぞれ進む。
【0094】ST1006では、シンボル相関値から求
めたクロックずれと、パス位相の移動から求めたクロッ
クずれと、が同方向であることが確認されたため、シン
ボル位相ずれ検出部902が算出したクロック修正量及
び修正方向をクロック補正量として動作クロック生成部
105へ出力する。
【0095】ST1007では、シンボル相関値から求
めたクロックずれと、パス位相の移動から求めたクロッ
クずれと、が同方向でないため、クロックずれの検出が
正確に行われなかったと判断し、シンボル位相ずれ検出
部902はクロック補正量を0として動作クロック生成
部105へ出力する。すなわち、クロック補正を行わ
ず、その時点で用いられている基準クロックが維持され
る。
【0096】ST1008では、動作クロック生成部1
05が、シンボル位相ずれ検出部902の出力であるク
ロック補正量に基づいて動作クロックを補正し、補正さ
れた動作クロックから各タイミング信号(キャリア周波
数制御信号、遅延プロファイル作成用タイミング信号、
復調用タイミング信号)を生成する。
【0097】ST1009では、通信が継続されていれ
ばST1002に戻り、以降は補正された各タイミング
信号を用いてST1002〜ST1008を行う。通信
が継続していなければ終了する。
【0098】このように、本実施の形態によれば、シン
ボル相関値から求めたクロックずれと、パス位相の移動
から求めたクロックずれと、が同方向であることを確認
した上で、同方向の時のみクロック補正を行う。すなわ
ち、遅延プロファイルから求めたクロック補正値の符号
(正負)と、シンボル相関値から求めたクロック補正値
の符号(正負)とが異なる場合は、どちらかの補正値算
出に誤りが生じたものと判断してクロック補正は行わな
い。これによって、正確な動作クロック制御を行うこと
ができる。
【0099】又、修正方向が一致した場合だけ補正を行
うため、不必要な補正を行った結果その次のクロック補
正に余計に時間が掛かるといった状況を回避することが
でき、クロックを合わせるために必要な時間を短縮する
ことができる。
【0100】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
係る受信装置は、実施の形態3に係る受信装置と同様の
構成を有し、但しパス位相の移動から求めたクロックず
れの大きさに応じて複数の異なる係数の中から選択され
た係数をシンボル相関値から求めたクロックずれに掛け
てクロック補正値とするものである。
【0101】以下、図11を用いて、本実施の形態に係
る受信装置について説明する。図11は、本発明の実施
の形態4に係る受信装置の概略機能構成を示す機能ブロ
ック図である。なお、図1と同じ構成には同じ符号を付
し、詳しい説明は省略する。
【0102】図11において、シンボル位相ずれ検出部
1101は、データ復調部106における復調処理にお
いて逆拡散の出力として得られるシンボル相関値に基づ
いて、クロック補正量を算出する。
【0103】しかしながら、このように算出されたクロ
ック補正量には誤差が含まれるため、一定の係数を掛け
ることにより、算出された補正量よりも小さな値をクロ
ック補正量として動作クロック生成部105へ出力す
る。
【0104】上記係数は、係数A及び係数Bの二種類が
設けられ、スイッチ1102によって選択的にシンボル
位相ずれ検出部1101へ出力される。これは、クロッ
クの微量な誤差を修正する時は、小さい係数を用いて微
少な補正を行うことによって動作クロック制御を安定化
させるようにし、クロックが大きくずれている時は、目
的の動作クロックに合わせるために長い時間を要するた
め、大きな係数を用いて粗い補正を行うことによって安
定化までの時間を短縮させるようにするためである。
【0105】ここでは、係数A>係数Bとし、スイッチ
1102はパス位相移動検出部1103によって制御さ
れている。すなわち、パス移動移動検出部1103は、
パス位相の移動方向及び移動量からクロック修正方向を
シンボル位相ずれ検出部1101へ出力すると同時に、
クロック修正量を算出して、この修正量がしきい値より
も大きければ係数Aを出力させ、修正量がしきい値より
も小さければ係数Bを出力させるようにスイッチ110
2を制御する。
【0106】次いで、図12を用いて、本実施の形態に
係る受信装置の動作について説明する。図12は、本発
明の実施の形態4に係る受信装置の動作を示すフロー図
である。
【0107】ST1201では、動作クロック生成部1
05が、初期動作クロックを用いて、キャリア周波数制
御信号と遅延プロファイル作成用タイミング信号と復調
用タイミング信号とを生成し、出力する。
【0108】ST1202では、無線受信部101が、
キャリア周波数制御信号に基づいて受信信号を受信ベー
スバンド信号に変換し、遅延プロファイル作成部103
が、遅延プロファイル作成用タイミング信号に基づいて
遅延プロファイルを生成し、データ復調部106が、デ
ータ復調タイミング信号に基づいて、受信ベースバンド
信号に対して逆拡散処理及び誤り訂正を行って、受信信
号を復調する。
【0109】ST1203では、パス位相移動検出部1
103により、遅延プロファイルのすべてのパス位相の
移動方向及び移動量を検出する。すべてのパス位相が同
一方向、同一量だけ移動したことが検出されたときは、
基地局との動作クロックがずれていると判断することが
できる。よって、クロック修正量及び修正方向を求める
ことができる。
【0110】ST1204では、ST1203で算出さ
れたクロック修正量と予め定められたしきい値との大小
判定が行われる。算出されたクロック修正量がしきい値
よりも大きい場合は、ST1205に進み、二値設けら
れている係数の内、大きい方の値(ここでは、係数A)
が選択され、算出されたクロック修正量がしきい値より
も小さい場合は、ST1206に進み、二値設けられて
いる係数のうち、小さい方の値(ここでは、係数B)が
選択される。
【0111】ST1207では、シンボル位相ずれ検出
部1101が、入力されたシンボル相関値からシンボル
位相ずれ量を求め、このシンボル位相ずれ量から動作ク
ロックずれ量を推定して、クロック修正方向及びクロッ
ク修正量を求める。
【0112】ST1208では、シンボル位相ずれ検出
部1101が、ST1203で求めたクロック修正方向
と、パス位相移動検出部1103が出力したクロック補
正方向とが同一方向であるか、すなわち進ませる補正が
必要なのか遅らせる補正が必要なのかが一致している
か、を判断する。同一方向であれば、ST1209へ、
同一方向でなければST1210へ、それぞれ進む。
【0113】ST1209では、シンボル相関値から求
めたクロックずれと、パス位相の移動から求めたクロッ
クずれと、が同方向であることが確認されたため、シン
ボル位相ずれ検出部1101が算出したクロック修正量
及び修正方向をクロック補正量として設定する。
【0114】ST1210では、シンボル相関値から求
めたクロックずれと、パス位相の移動から求めたクロッ
クずれと、が同方向でないため、クロックずれの検出が
正確に行われなかったと判断し、シンボル位相ずれ検出
部1101はクロック補正量を0として設定する。すな
わち、クロック補正を行わず、その時点で用いられてい
る基準クロックが維持される。
【0115】ST1211では、ST1209又はST
1210において定めた補正量に対して、ST1205
又はST1206で定めた係数を乗じ、動作クロック生
成部105へ出力する。
【0116】ST1212では、動作クロック生成部1
05が、シンボル位相ずれ検出部1101の出力である
クロック補正量に基づいて動作クロックを補正し、補正
された動作クロックから各タイミング信号(キャリア周
波数制御信号、遅延プロファイル作成用タイミング信
号、復調用タイミング信号)を生成する。
【0117】ST1213では、通信が継続されていれ
ばST1202に戻り、以降は補正された各タイミング
信号を用いてST1202〜ST1211を行う。通信
が継続していなければ終了する。
【0118】このように、本実施の形態によれば、パス
位相の移動から求めたクロックずれの大きさに応じてシ
ンボル相関値から求めたクロックずれに係数を掛けてク
ロック補正値を算出するため、動作クロックずれの大き
さに関わらず、正確な動作クロック制御を行うことがで
きる。又、電源投入時等、基地局との動作クロックずれ
が大きい場合に、動作クロックを合わせるために必要な
時間を短縮することができる。
【0119】上記いずれの実施の形態においても、遅延
プロファイルを求め、そのパス位相の移動方向及び移動
量から動作クロックずれを算出する方法と、シンボル相
関値から動作クロックずれを求める方法と、を用いるこ
とによって、動作クロックのずれを正確に検出すること
ができる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
動作クロックのずれを正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る受信装置の概略機
能構成を示す機能ブロック図
【図2】遅延プロファイルを示すグラフ
【図3】複数の遅延プロファイルを合成するところを示
す模式図
【図4】(a)移動局の移動によるパス位相移動を示す
グラフ (b)動作クロックずれによるパス位相移動を示すグラ
【図5】本発明の実施の形態1に係る受信装置の動作を
説明するためのフロー図
【図6】本発明の実施の形態2に係る受信装置の概略機
能構成を示す機能ブロック図
【図7】シンボル位相のずれを示すグラフ
【図8】本発明の実施の形態2に係る受信装置の動作を
示すフロー図
【図9】本発明の実施の形態3に係る受信装置の概略機
能構成を示す機能ブロック図
【図10】本発明の実施の形態3に係る受信装置の動作
を示すフロー図
【図11】本発明の実施の形態4に係る受信装置の概略
機能構成を示す機能ブロック図
【図12】本発明の実施の形態4に係る受信装置の動作
を示すフロー図
【図13】従来の受信装置の概略機能構成を示す機能ブ
ロック図
【符号の説明】
101 無線受信部 103 遅延プロファイル生成部 104 パス位相移動検出部 105 動作クロック生成部 106 データ復調部 601 シンボル位相ずれ検出部 602 クロック補正量切替部 901 パス位相移動検出部 902 シンボル位相ずれ検出部 1101 シンボル位相ずれ検出部 1102 スイッチ 1103 パス位相移動検出部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDMA方式で無線送信された信号の各
    パスの位相のずれ量及びずれ方向を検出する遅延検出手
    段と、この位相のずれ量及びずれ方向に基づいて動作ク
    ロック補正値を設定する補正値設定手段と、この動作ク
    ロック補正値を用いて動作クロックの補正を行うクロッ
    ク補正手段と、を具備することを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 前記遅延検出手段は、受信信号の位相ず
    れが通信相手装置との動作クロックのずれに起因するか
    否かを判断する判断部と、この判断部が受信信号の位相
    ずれが動作クロックのずれに起因すると判断した時のみ
    動作クロックの補正が行われるように前記クロック補正
    手段を制御する補正制御部と、を有することを特徴とす
    る請求項1記載の受信装置。
  3. 【請求項3】 前記判断部は、受信信号の各パスの位相
    のずれ量及びずれ方向がすべて同一量及び同一方向であ
    る場合に、受信信号の位相ずれが通信相手装置との動作
    クロックのずれに起因すると判断することを特徴とする
    請求項2記載の受信装置。
  4. 【請求項4】 受信信号の逆拡散信号に検波処理を行う
    ことによってシンボル位相ずれ量及びずれ方向を検出す
    るシンボル位相差検出手段を具備し、前記補正値設定手
    段は、前記遅延検出手段の出力である位相のずれ量が予
    め保持する任意のしきい値以下の時は前記シンボル位相
    差検出手段の出力である位相ずれ量に基づいて動作クロ
    ック補正値を設定することを特徴とする請求項1から請
    求項3のいずれかに記載の受信装置。
  5. 【請求項5】 前記クロック補正手段は、前記遅延検出
    手段の出力である位相のずれ方向と前記シンボル位相差
    検出手段の出力である位相ずれ方向とが一致した時のみ
    補正を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のい
    ずれかに記載の受信装置。
  6. 【請求項6】 前記補正値設定手段は、異なる値の二係
    数と任意のしきい値を予め保持し、前記遅延検出手段の
    出力である位相ずれ量が前記しきい値以上であれば、前
    記二係数のうち大きい値を有する方を前記シンボル位相
    差検出手段の出力である位相のずれ量に乗じ、前記遅延
    検出手段の出力である位相ずれ量が前記しきい値未満で
    あれば、前記二係数のうち小さい値を有する方を前記シ
    ンボル位相差検出手段の出力である位相のずれ量に乗じ
    ることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の受信装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の受信装置を具備することを特徴とする通信端末装置。
  8. 【請求項8】 CDMA方式で無線送信された信号の各
    パスの位相のずれ量及びずれ方向を検出する遅延検出工
    程と、この位相のずれ量及びずれ方向に基づいて動作ク
    ロック補正値を設定する補正値設定工程と、この動作ク
    ロック補正値を用いて動作クロックの補正を行うクロッ
    ク補正工程と、を具備することを特徴とする動作クロッ
    ク制御方法。
  9. 【請求項9】 前記遅延検出工程は、受信信号の位相ず
    れが通信相手装置との動作クロックのずれに起因するか
    否かを判断する判断工程と、この判断工程が受信信号の
    位相ずれが動作クロックのずれに起因すると判断した時
    のみ動作クロックの補正が行われるように前記クロック
    補正工程を制御する補正制御工程と、を有することを特
    徴とする請求項8記載の動作クロック制御方法。
  10. 【請求項10】 前記判断工程は、受信信号の各パスの
    位相のずれ量及びずれ方向がすべて同一量及び同一方向
    である場合に、受信信号の位相ずれが通信相手装置との
    動作クロックのずれに起因すると判断することを特徴と
    する請求項9記載の動作クロック制御方法。
  11. 【請求項11】 受信信号の逆拡散信号に検波処理を行
    うことによってシンボル位相ずれ量及びずれ方向を検出
    するシンボル位相差検出工程を具備し、前記補正値設定
    工程は、前記遅延検出工程の出力である位相のずれ量が
    予め保持する任意のしきい値以下の時は前記シンボル位
    相差検出工程の出力である位相ずれ量に基づいて動作ク
    ロック補正値を設定することを特徴とする請求項8から
    請求項10のいずれかに記載の動作クロック制御方法。
  12. 【請求項12】 前記クロック補正工程は、前記遅延検
    出工程の出力である位相のずれ方向と前記シンボル位相
    差検出工程の出力である位相ずれ方向とが一致した時の
    み補正を行うことを特徴とする請求項8から請求項11
    のいずれかに記載の動作クロック制御方法。
  13. 【請求項13】 前記補正値設定工程は、異なる値の二
    係数と任意のしきい値を予め保持し、前記遅延検出工程
    の出力である位相ずれ量が前記しきい値以上であれば、
    前記二係数のうち大きい値を有する方を前記シンボル位
    相差検出工程の出力である位相のずれ量に乗じ、前記遅
    延検出工程の出力である位相ずれ量が前記しきい値未満
    であれば、前記二係数のうち小さい値を有する方を前記
    シンボル位相差検出工程の出力である位相のずれ量に乗
    じることを特徴とする請求項11又は請求項12記載の
    動作クロック制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000064065A1 (fr) * 1999-04-16 2000-10-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Recepteur et procede d'acquisition synchrone

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