JP2002016529A - 移動無線機 - Google Patents

移動無線機

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JP2002016529A
JP2002016529A JP2000197107A JP2000197107A JP2002016529A JP 2002016529 A JP2002016529 A JP 2002016529A JP 2000197107 A JP2000197107 A JP 2000197107A JP 2000197107 A JP2000197107 A JP 2000197107A JP 2002016529 A JP2002016529 A JP 2002016529A
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slot synchronization
phase
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JP2000197107A
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Masahiko Mimura
雅彦 三村
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局側との間で周波数偏差が大きい場
合でも、精度よく、安定した同期確立を実行することに
ある。 【解決手段】 各基地局ごとにサービスエリアが構成さ
れ、これら各基地局から受信されるマルチパス信号のス
ロット同期,群同定,コード同定の過程を経て同期を確
立するCDMA方式を採用した移動無線機であって、マ
ルチパス信号のスロット同期によって各マルチパス信号
のタイミングおよびコードを把握するスロット同期手段
51と、このスロット同期手段によるスロット同期後、
既に把握され既知となっているコードを用いて、前記各
マルチパス信号の自動周波数制御を実行する周波数制御
手段52とを備えることにより、スロット同期の段階で
マルチパス信号の位相と受信側の位相とのずれ量を軽減
でき、速やかに同期確立が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局と移動局と
の間のアクセス方式であるCDMA(Code Division
Multiple Access:符号分割多元接続)方式を採用した
例えば自動車・携帯電話システム等のCDMAセルラ無
線システムに利用される移動無線機に関する。
【0002】
【従来の技術】セルラ無線システムは、図8に示すよう
に分散配置される各基地局61ごとに所要のサービスエ
リアを構成する一方、各サービスエリア内では基地局6
1と移動局62との間で無線パスを形成して無線通信を
行うシステムであり、近年,これら両局61−62間の
アクセス方式の1つとして、CDMA方式が注目されて
いる。このCDMA方式が注目される理由は、マルチパ
ス干渉や妨害に強く、システム容量が大きく、しかも通
話品質が良いなどの多くの長所をもっているためであ
る。
【0003】このようなCDMA方式を採用した無線通
信システムは、送信側装置および受信側装置が次のよう
な送受信処理を行う。送信側装置は、ディジタル化され
た音声データや画像データなどの送信信号に対し、QP
SK変調方式等のディジタル変調方式により変調を行っ
た後、この変調された送信信号を疑似雑音符号(PN符
号:Pseudorandom Noise Code)などの拡散符号を用
いて広帯域のベースバンド信号に変換し、さらに無線周
波数信号に変換し送信する処理が行われる。
【0004】一方、受信側装置は、受信された無線周波
数信号に対し、送信側装置で用いた拡散符号と同じ符号
を用いて逆拡散を行った後、QPSK復調方式などのデ
ィジタル復調方式を用いて受信信号を再生する処理が行
われる。
【0005】従って、受信側装置は、受信信号を復調す
るに際し、必ず拡散符号同期をとる必要があるだけでな
く、電源立ち上げ時、ハンドオフ時、或いは間欠的な受
信信号の受信毎に符号同期をとる必要がある。この符号
同期に時間がかかると、ユーザを待たせる結果となり、
サービスの低下にもつながる。
【0006】ところで、この符号同期を確立するために
は、図9に示すようにスロット同期、群同定、コード同
定などの同期過程を経て同期を確立する必要がある。通
常、スロット同期、群同定およびコード同定の順序で処
理を進めて行くに従い、基地局61側で使用されている
コードが徐々に分かり、コード同定の完了時には同期が
確立し、基地局61との通話が可能な状態になる。
【0007】そこで、CDMA方式を用いた受信側装置
の同期確立には、基地局61側からいかなる構成のチャ
ネルが送信されているかを把握する必要がある。図10
は基地局61から送信されるCDMA方式によるフレー
ム内のチャネル構成を示す図である。このCDMA方式
は、基地局61から複数のチャネルが同じ時間帯に同時
に送信されている。その1つのチャンネルはある周波数
帯で共通パイロットチャネル63が連続的に送信され、
他の2つのチャネルはPrimary Syncronization Code
チャネル64およびSecondary Syncronization Code
チャネル65であり、これらのチャネル64,65は間
欠的に送信されている。
【0008】従って、図10から明らかなように、スロ
ット同期は、スロット毎に送信されるPrimary Syncron
ization Codeチャネル64のタイミングを把握する過
程であり、主にMF(Matched Filter)が使用され
る。群同定はスロット毎に送信されるSecondary Syncr
onization Codeチャネル65から共通パイロットチャ
ネル63の群を把握する過程であり、コード同定は共通
パイロットチャネル63を把握する過程である。これら
群同定およびコード同定は主に相関器が使用される。先
ず、最初にスロット同期が行われ、マルチパス毎のスロ
ットタイミングを認識した後、このマルチパス毎のスロ
ットタイミングに対して群同定を行い、基地局51から
送信される共通パイロットチャネル63のコード群を認
識する。しかる後、コード群に属するコードを順次受信
データに当てていき、相関の大きいコードを検出しコー
ド同定を終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなCDMA方式を用いた場合の同期確立は、スロッ
ト同期の他、マルチパス毎の群同定、コード同定に加
え、このコード同定には群に属する全てのコードを当て
なければならない。その結果、図9に示す全ての同期過
程を経て同期を確立するには時間がかかり過ぎる問題が
ある。特に、電源立上げ時などでは、受信側装置の周波
数が基地局側の周波数に合わせるような制御,つまりA
FC(Auto Frequency Control)が行われていないの
で、同期に時間がかかり過ぎる傾向があり、同期確立に
時間がかかり過ぎると同期確立に失敗してしまうという
問題が発生する。そして、同期確立が失敗すると、再同
期を繰り返すことになるが、この場合には先の同期を含
めて同期確立時間が大幅に増えてしまう問題がある。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、基地局側との間で周波数偏差が大きい場合でも、精
度よく、安定した同期確立を実行する移動無線機を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1) 上記課題を解決
するために、本発明に係わるCDMA方式を採用した移
動無線機は、基地局から受信されるマルチパス信号のス
ロット同期,群同定,コード同定の同期過程のうち、前
記マルチパス信号のスロット同期によって各マルチパス
信号のタイミングおよびコードを把握するスロット同期
手段と、このスロット同期手段によるスロット同期後、
前記把握されるコードを用いて、前記各マルチパス信号
の周波数制御を実行する自動周波数制御手段とを備えた
構成である。
【0012】本発明は、以上のような構成とすることに
より、スロット同期の段階で各マルチパス信号のタイミ
ング及び一部のコードを把握できるので、その把握され
たコードを用いて各マルチパス信号の周波数制御を実行
するので、各マルチパス信号の群同定及びコード同定に
関し、マルチパス信号のコード位相と受信側の位相との
ずれ量を軽減可能となり、早い段階で精度よく相関をと
ることが可能である。
【0013】(2) 本発明に係わるCDMA方式を採
用した移動無線機は、基地局から受信されるマルチパス
信号のスロット同期,群同定,コード同定の同期過程の
うち、マルチパス信号のスロット同期によって各マルチ
パス信号のタイミングおよびコードを把握するスロット
同期手段の他、このスロット同期手段によるスロット同
期後、前記把握されるコードを用いて、前記各マルチパ
ス信号の位相に追従する追従制御を行う位相制御追従手
段とを備えたことにより、前記(1)と同様にスロット
同期の完了段階で把握されるコードを用いて各マルチパ
ス信号の位相追従を行うので、各マルチパス信号の位相
に受信側の位相を速やかに追従させることが可能とな
る。
【0014】なお、前記(1)の構成と前記(2)の構
成との組み合わせも可能であり、さらに前記(2)の構
成および前記(1)の構成と前記(2)の構成との組み
合わせに対し、さらに位相制御追従手段の位相追従制御
により変化する位相ずれ量を累積する累積位相ずれ量計
数手段と、この累積位相ずれ量計数手段により計数され
る前記位相ずれ量を用いて、前記各マルチパス信号のタ
イミングを補正する位相ずれ補正手段とを付加してなる
構成とすれば、位相追従の段階で変化する累積位相ずれ
量を用いて、既に把握された各マルチパス信号の各タイ
ミングを補正でき、早期に安定した符号同期を確立可能
となる。
【0015】(3) 本発明に係わるCDMA方式を採
用した移動無線機は、前記マルチパス信号のスロット同
期によって各マルチパス信号のタイミングおよびコード
を把握するスロット同期手段と、このスロット同期手段
によるスロット同期後、前記マルチパス信号の1つにつ
いて優先的に群同定およびコード同定を実行し同期を確
立する手段と、この同期確立手段のコード同定により把
握されるコードを用いて、他のマルチパス信号の群同定
およびコード同定に対して周波数制御を実行する自動周
波数制御手段とを備えた構成である。
【0016】この発明は、以上のような構成とすること
により、スロット同期手段によるスロット同期後、同期
確立手段がマルチパス信号の1つについて優先的に群同
定およびコード同定を実行し同期を確立し、このコード
同定により把握されるコードを用いて、他のマルチパス
信号の群同定およびコード同定に対して周波数制御を実
行するので、他のマルチパス信号の群同定およびコード
同定の過程において、他のマルチパス信号の位相を精度
よく把握し続けることが可能となり、精度よく、かつ安
定した同期確立を実行可能である。
【0017】(4) 本発明に係わるCDMA方式を採
用した移動無線機は、マルチパス信号のスロット同期に
よって各マルチパス信号のタイミングおよびコードを把
握するスロット同期手段と、このスロット同期手段によ
るスロット同期後、前記マルチパス信号の1つについて
優先的に群同定およびコード同定を実行し同期を確立す
る手段と、この同期確立手段のコード同定によって把握
されるコードを用いて、他のマルチパス信号の群同定お
よびコード同定に対して位相追従制御を行う位相制御追
従手段と、前記位相制御追従手段の位相追従制御により
変化する位相ずれ量を累積する累積位相ずれ量計数手段
と、この累積位相ずれ量計数手段により計数される前記
位相ずれ量を用いて、前記各マルチパス信号のタイミン
グを補正する位相ずれ補正手段とを備えた構成である。
【0018】この発明は、以上のような構成とすること
により、スロット同期手段によるスロット同期後、同期
確立手段がマルチパス信号の1つについて優先的に群同
定およびコード同定を実行し同期を確立し、このコード
同定により把握されるコードを用いて、他のマルチパス
信号の群同定およびコード同定に対し、位相制御追従手
段が位相追従制御を行う一方、累積位相ずれ量計数手段
が位相追従制御により変化する位相ずれ量を累積する。
そして、位相ずれ補正手段は、この累積位相ずれ量計数
手段により計数される前記位相ずれ量を用いて、前記各
マルチパス信号のタイミングを補正するので、他のマル
チパス信号の群同定およびコード同定に関し、位相ずれ
なく精度よく、かつ安定した同期確立が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0020】図1は本発明に係わる移動無線機の構成を
示す図である。この移動無線機は、基地局から無線系を
経て到来する電波から抽出される受信信号(I/Q)か
ら所要の信号が入力されたとき最大の相関出力を取り出
すマッチドフィルタ1と、受信号の群同期を行う相関器
である群同定器2と、コード同定を行うフィンガ3と、
受信信号の周波数に合わせる周波数を発生する受信信号
用シンセサイザ4と、マイクロプロセッサを主体として
構成され、図示しない部分も含めた各部を総括制御する
同期系ブロック制御手段5と、受信信号用シンセサイザ
4を制御する自動周波数制御(AFC)手段6とによっ
て構成されている。
【0021】フィンガ3は、各種の拡散符号を発生する
拡散符号発生器10、無線系を経て到来する電波から抽
出される受信信号(I/Q)に対し拡散符号発生器10
から発生する拡散符号を用いて復調処理を行う復調処理
部20、受信信号を追従する同期追従部30および位相
制御器41が設けられている。
【0022】前記拡散符号発生器10は、図示されてい
ないが複数段のレジスタがシリアル接続され、同期系ブ
ロック制御手段5から設定される同期捕捉モードに基づ
き、Pilot ch用拡散符号、Date ch用拡散符号を
生成し復調処理部20に送出し、また当該Pilot ch
用拡散符号よりも例えば位相的に1/2チップだけ早い
位相(Early位相)のPilot ch用拡散符号および前記
Pilot ch用拡散符号よりも例えば位相的に1/2チ
ップだけ遅い位相(Late位相)のPilot ch用拡散符
号を生成し同期追従部30に送出する機能をもってい
る。
【0023】前記復調処理部20は、受信信号の共通パ
イロットチャネルのコードにPilotch用拡散符号を当
てて相関値を計算する第1の復調側複素コリレータ21
と、無線系の空中状態で加工されている受信信号の共通
パイロットチャネルのコードデータにDate ch用拡散
符号を当ててデータを認識する第2の復調側複素コリレ
ータ22と、これら第1および第2の複素コリレータ2
1,22の出力からチャネルを推定し復調データ成分を
再生するチャネル推定器23とからなる。
【0024】前記同期追従部30は、無線系を経て到来
する電波から抽出される受信信号と早い位相のPilot
ch用拡散符号との相関をとる第1の同期追従側複素コ
リレータ31と、受信信号と遅い位相のPilot ch用
拡散符号との相関をとる第2の同期追従側複素コリレー
タ32と、これら両コリレータ31,32から出力され
る相関を加算する加算器33と、この加算器33の出力
を平均化処理するループフィルタ34とで構成されてい
る。
【0025】前記位相制御器41は、ループフィルタ3
4の出力に基づき、受信信号が位相的に早いか遅いかに
応じた位相制御量を取り出し、拡散符号発生器10のコ
ード位相を制御する機能をもっている。
【0026】なお、前記AFC手段6は、図1に示すご
とく同期系ブロック制御手段5と別構成としたが、DS
P(Digital Signal Prosessor)で構成する場合は、
AFC手段6と同期系ブロック制御手段5は同一のブロ
ック構成体となるDSPで処理しても良い。
【0027】次に、以上のような移動無線機における本
発明の要部である第1の同期捕捉の構成について説明す
る。
【0028】この同期捕捉の構成は、マッチドフィルタ
1の出力を取り込んでスロット同期を行うことにより、
無線系を経て到来する電波から抽出される各マルチパス
信号の存在するタイミングを確認するスロット同期手段
51と、このスロット同期手段51によるスロット同期
結果に基づいて把握されるSyncronization Codeを利用
し、受信信号用シンセサイザ4を介してて周波数制御を
実施する自動周波数制御(AFC)手段6とによって構
成されている。
【0029】このような同期捕捉の動作例について図2
を参照して説明する。
【0030】先ず、マッチドフィルタ1を含むスロット
同期手段51によるスロット同期について説明する。な
お、図2は、横軸が時間軸であって、その時間軸順に、
スロット同期を行った後、無線系を経て到達する順番の
受信信号であるマルチパス1,2,3の順序で群同定,
コード同定を行うが、特にスロット同期の段階では、受
信信号がマッチドフィルタ1を介して出力される相関値
の大きさからスロット毎に送信されるPrimary Syncron
ization Codeチャネル54のタイミングを把握する。
このPrimary Syncronization Codeチャネル54は、
1,0の組み合わせコードであり、各スロット毎に常に
同じコードが入っているので、容易にタイミングを認識
できる。そこで、スロット同期手段51では、タイマが
内蔵され、電源立上げ後、例えばタイミング「10」に
おいて相関値の最も大きなマルチパス1の信号として把
握でき、その後のタイミング「12」でマルチパス1の
信号よりもレベル的に小さい信号が到来したとき、マル
チパス2の信号とし、さらにタイミング「15」でマル
チパス2の信号よりもレベル的に小さい信号がきたと
き、マルチパス3の信号として把握する。つまり、各マ
ルチパス1,2,3の信号がタイミング10,12,1
5で存在することを確認できる。
【0031】ここで、スロット同期を行った結果、Prim
ary Syncronization Codeチャネル54のタイミング
とコードパターンとが把握されるので、自動周波数制御
(AFC)手DSP段6は、そのタイミングとコードパ
ターンとを既知とするPrimary Syncronization Code
チャネル54,つまり最もレベルの大きなタイミング
「10」のPrimary Syncronization Codeを用いて、
受信信号用シンセサイザ4を制御し、基地局側から無線
系を経て受信される無線周波数信号に対し、自動的に周
波数制御を実施する。
【0032】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、スロット同期後、最もレベルの大きなタイミング
「10」のPrimary Syncronization Codeを利用して
AFCを実施することにより、受信信号コードと受信端
末側コード位相との単位時間当たりのずれ量を軽減する
ことが可能となる。その結果、スロット同期以降の群同
定,コード同定における各マルチパスのタイミングは、
スロット同期過程で把握されたマルチパス1,2,3の
タイミングとほとんどずれない状態で同定を行うことが
可能になる。よって、最もレベルの大きなタイミング
「10」のPrimary Syncronization Codeを利用し、
早期に精度よく受信信号のコードと移動無線機である受
信端末のコードとの相関をとることができる。
【0033】次に、本発明に係わる移動無線機における
第2の同期捕捉の構成例について図3を参照して説明す
る。
【0034】この同期捕捉の構成は、前述するスロット
同期手段52(図1の51と同じ)の他、最もレベルの
大きなタイミング「10」のPrimary Syncronization
Codeを利用し、受信信号の位相に合わせて受信端末の
コード位相の追従制御を実施する同期追従部30の機能
である位相制御追従手段と、図1に示すフィンガの構成
要素の1つである位相制御器41に接続され、当該位相
制御器41の位相制御量から位相ずれ量を累積カウント
する累積位相ずれカウンタ43と、この累積位相ずれカ
ウンタ43で累積された累積位相ずれ量を各マルチパス
1,2,3の群同定、コード同定に反映させる位相ずれ
補正手段53とが設けられている。
【0035】なお、AFC手段6やシンセサイザ4は図
1と同様であり、従って、AFC手段6は、図3に示す
ごとく同期系ブロック制御手段5と別構成としたが、D
SP(Digital Signal Prosessor)で構成する場合
は、AFC手段6と同期系ブロック制御手段5は同一の
ブロック構成体となるDSPで処理しても良い。
【0036】次に、この実施の形態における同期捕捉の
動作例について図3および図4を参照して説明する。
【0037】電源立上げ等によるスロット同期手段52
によるスロット同期により、最もレベルの大きなタイミ
ング「10」のPrimary Syncronization Codeが検出
されている。
【0038】そこで、同期追従部30である位相制御追
従手段は、スロット同期手段52のスロット同期結果に
基づいて既知とされる最もレベルの大きなタイミングの
Primary Syncronization Codeを利用し、拡散符号発
生器10を介して同期追従部30の位相制御器41が受
信信号の位相に合わせるように受信端末のコード位相の
追従を行うが、このとき累積位相ずれカウンタ43が位
相制御器41の位相制御量から位相ずれを累積カウント
する。図4は、位相制御器41の位相制御量と累積位相
ずれカウンタ43の累積位相ずれ量との関係を示す図で
ある。
【0039】この累積位相ずれ量は、Primary Syncron
ization Codによるコード位相追従の過程で随時変化す
るので、その時間経過によって変化する累積位相ずれ量
を既に把握されている各マルチパス1,2,3の群同
定,コード同定の各タイミングに補正する。
【0040】例えば図5に示すごとく、マルチパス1の
コード同定時に割り当てるタイミングは、累積位相ずれ
量が0であるので、スロット同期結果によって得られる
タイミング10+0=10のタイミングとし、同様にマ
ルチパス2の群同定時には12+1=13のタイミング
を割り当て、マルチパス2のコード同定には12+2=
14のタイミングを割り当てる。
【0041】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、スロット同期後に実施するPrimary Syncronizatio
n Codによるコード位相追従の過程で随時変化する累積
位相ずれ量を取得し、各マルチパスの各同期過程で累積
位相ずれ量に応じて補正するので、各マルチパスの各同
期過程において受信信号の位相と受信端末のコード位相
とのタイミングずれがなくなり、精度よく、かつ、安定
に相関をとることができる。
【0042】さらに、本発明に係わる移動無線機におけ
る第3の同期捕捉の構成例について説明する。
【0043】前記2つの同期捕捉の例は、スロット同期
後に既知となった、Primary Syncronization Codeを
用いて、AFCまたは受信端末のコード位相の追従を行
う例について述べたが、この同期捕捉の例は、スロット
同期によって各マルチパス1,2,3のタイミングを把
握した後、マルチパス1の群同定,コード同定の終了後
に共通パイロットチャネルを利用し、AFCを実施する
例である。
【0044】この同期捕捉の構成は、図1と同様な構成
であり、スロット同期を行うスロット同期手段51の
他、このスロット同期により、無線系を経て到来する電
波から抽出される各マルチパス信号の存在するタイミン
グを確認し、かつ、マルチパス1の群同定およびコード
同定を行うことにより、フィンガ3から共通パイロット
チャネルのタイミングおよびコードを認識する認識手段
と、この認識される共通パイロットチャネルを利用し、
自動周波数制御を実施する自動周波数制御手段62とに
よって構成されている。
【0045】このような同期捕捉の動作例について図5
を参照して説明する。
【0046】先ず、スロット同期について既に詳細に説
明したので、以下、群同定およびコード同定について述
べる。
【0047】基地局から送信されてくる受信信号のフレ
ームには、フレーム先頭から例えば8種類の群の何れの
群かを表す番号と当該番号(群)ごとに異なるコードパ
ターンとをもっている。例えば1群は「1,5,10,
…」のコードパターン、2群は「3,2,5,…」の如
きである。そこで、フレーム中に挿入されているコード
パターンの番号から群を見つけ出すことにより、何れの
群の基地局から送信されているかを同定する。一方、コ
ード同定にあっては、自身の受信端末側には既に8種類
のコードパターンが所持されているので、順次受信信号
に当てていけば、必ずフレームに挿入されているコード
パターンと一致するコードパターンが存在する。この場
合には例えば第1の復調側コリレータ21の相関値が大
きくなるので、その出力から一致するコードパターンの
存在を把握でき、コード同定を行うことができる。その
結果、ここでは何れの基地局から電波が送信されている
かを把握でき,よって、このコード同定によって同期が
確立すると、常時送信されている共通パイロットチャネ
ルのタイミングを認識可能となる。
【0048】そこで、本発明に係わる同期捕捉は、スロ
ット同期結果に基づいて各マルチパス1,2,3のタイ
ミングを把握した後、スロット同期から最もレベルの大
きい1つの受信信号であるマルチパス1の群同定,コー
ド同定を行って同期を確立する。この同期が確立する
と、常時送信されている共通パイロットチャネルのタイ
ミングを認識できるので、この時点において自動周波数
制御手段6は、共通パイロットチャネルを利用し、AF
Cを実施する。
【0049】よって、以上のような実施の形態によれ
ば、マルチパス1の群同定,コード同定によって同期を
確立した後、把握される共通パイロットチャネルを利用
し、AFCを実施することにより、マルチパス1の同期
確立以降のマルチパス2,3の同期過で受信信号の位相
を精度よく把握し続けることが可能となり、安定した同
期の確立が可能となる。
【0050】さらに、本発明に係わる移動無線機の第4
の同期捕捉について説明する。
【0051】この例は、第3の同期捕捉例と同様にスロ
ット同期結果から最もレベルの大きいマルチパス1を用
いて群同定、コード同定を実行し、同期を確立する。そ
の後、同期確立によって把握される共通パイロットチャ
ネルを利用し、第2の同期捕捉と同様な構成にて、位相
追従を実施し、その位相追従によって随時変化する累積
位相ずれを検出し、マルチパス2,3における群同定,
コード同定のタイミングで受信位相のタイミングを補正
する構成である。
【0052】従って、この実施の形態によれば、同期捕
捉に共通パイロットチャネルを用いているので、Primar
y Syncronization Codeと異なり、精度よく、安定し
た制御を行うことができる。
【0053】なお、本発明は上記4つの同期捕捉につい
て説明したが、これら4つの同期捕捉の組み合わせも可
能であることは言うまでもない。また、スロット同期で
最もレベルの大きいマルチパスを用いてAFC,位相追
従を行う例を説明したが、これら複数のマルチパスを対
象としてAFC,位相追従を行う構成でも良い。さら
に、Primary Syncronization Codeに代えて、Seconda
ry Syncronization Codeを利用し、自動周波数制御、
位相追従制御を行ってもよい。
【0054】その他、本願発明は、上記実施の形態に限
定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施できる。また、各実施の形態は可能な限り
組み合わせて実施することが可能であり、その場合には
組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施
の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれてお
り、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせによ
り種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点
を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つ
かの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場
合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部
分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、早
い同期過程で既知となるコードを利用し、AFCまたは
位相追従を実行することにより、周波数偏差を軽減で
き、また受信信号とのずれ量を検出し所定のタイミング
でずれ量を補正できる。よって、周波数偏差が大きい場
合でも、精度よく、安定した同期の確立が可能となる。
その結果、同期確立の成功率が上昇し、全体的に同期確
立の時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る移動無線機の一実施の形態を示
す構成図。
【図2】 本発明に係る移動無線機の第1の同期捕捉を
説明する図。
【図3】 本発明に係る移動無線機の他の実施形態を示
す構成図。
【図4】 位相制御量と累積位相ずれ量との関係を示す
図。
【図5】 本発明に係る移動無線機の第2の同期捕捉を
説明する図。
【図6】 本発明に係る移動無線機の第3の同期捕捉を
説明する図。
【図7】 本発明に係る移動無線機の第3の同期捕捉を
説明する図。
【図8】 従来の一般的なセル構成を示す図。
【図9】 従来の一般的な同期捕捉の過程を説明する
図。
【図10】 基地局から送信される送信信号のチャンネ
ル構成図。
【符号の説明】
1…マッチドフィルタ 2…群同定器 3…フィンガ 4…受信信号用シンセサイザ 5…同期系ブロック制御手段 6…AFC手段 10…拡散符号発生器 20…復調処理部 30…同期追従部 41…位相制御器 43…累積位相ずれカウンタ 51,52…スロット同期手段 53…位相ずれ補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE02 EE33 EE36 5K047 AA03 BB01 GG34 HH15 JJ06 MM13 MM60 5K067 AA14 AA33 BB03 BB04 CC10 DD25 DD30 DD43 DD44 EE02 EE10 EE23 EE45 EE67 EE71 FF16 HH24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散配置される各基地局ごとにサービス
    エリアを構成し、これら基地局から受信されるマルチパ
    ス信号のスロット同期,群同定,コード同定の過程を経
    て同期を確立するCDMA方式を採用した移動無線機に
    おいて、 前記マルチパス信号のスロット同期により各マルチパス
    信号のタイミングおよびコードを把握するスロット同期
    手段と、 このスロット同期手段によるスロット同期後、前記把握
    されるコードを用いて、前記各マルチパス信号の周波数
    制御を実行する自動周波数制御手段とを備えたことを特
    徴とする移動無線機。
  2. 【請求項2】 分散配置される各基地局ごとにサービス
    エリアを構成し、これら基地局から受信されるマルチパ
    ス信号のスロット同期,群同定,コード同定の過程を経
    て同期を確立するCDMA方式を採用した移動無線機に
    おいて、 前記マルチパス信号のスロット同期により各マルチパス
    信号のタイミングおよびコードを把握するスロット同期
    手段と、 このスロット同期手段によるスロット同期後、前記把握
    されるコードを用いて、前記各マルチパス信号の位相に
    追従する追従制御を行う位相制御追従手段とを備えたこ
    とを特徴とする移動無線機。
  3. 【請求項3】 分散配置される各基地局ごとにサービス
    エリアを構成し、これら基地局から受信されるマルチパ
    ス信号のスロット同期,群同定,コード同定の過程を経
    て同期を確立するCDMA方式を採用した移動無線機に
    おいて、 前記マルチパス信号のスロット同期により各マルチパス
    信号のタイミングおよびコードを把握するスロット同期
    手段と、 このスロット同期手段によるスロット同期後、前記把握
    されるコードを用いて、前記各マルチパス信号の周波数
    制御を実行する自動周波数制御手段と、 前記スロット同期手段によるスロット同期後、前記把握
    されるコードを用いて、前記各マルチパス信号の位相に
    追従する追従制御を行う位相制御追従手段とを備えたこ
    とを特徴とする移動無線機。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3記載の移動無線
    機において、 前記位相制御追従手段の位相追従制御により変化する位
    相ずれ量を累積する累積位相ずれ量計数手段と、 この累積位相ずれ量計数手段により計数される前記位相
    ずれ量を用いて、前記各マルチパス信号のタイミングを
    補正する位相ずれ補正手段とを設けたことを特徴とする
    移動無線機。
  5. 【請求項5】 分散配置される各基地局ごとにサービス
    エリアを構成し、これら基地局から受信されるマルチパ
    ス信号のスロット同期,群同定,コード同定の過程を経
    て同期を確立するCDMA方式を採用した移動無線機に
    おいて、 前記マルチパス信号のスロット同期により各マルチパス
    信号のタイミングおよびコードを把握するスロット同期
    手段と、 このスロット同期手段によるスロット同期後、前記マル
    チパス信号の1つについて優先的に群同定およびコード
    同定を実行し同期を確立する手段と、 この同期確立手段のコード同定により把握されるコード
    を用いて、他のマルチパス信号の群同定およびコード同
    定に対して周波数制御を実行する自動周波数制御手段と
    を備えたことを特徴とする移動無線機。
  6. 【請求項6】 分散配置される各基地局ごとにサービス
    エリアを構成し、これら基地局から受信されるマルチパ
    ス信号のスロット同期,群同定,コード同定の過程を経
    て同期を確立するCDMA方式を採用した移動無線機に
    おいて、 前記マルチパス信号のスロット同期により各マルチパス
    信号のタイミングおよびコードを把握するスロット同期
    手段と、 このスロット同期手段によるスロット同期後、前記マル
    チパス信号の1つについて優先的に群同定およびコード
    同定を実行し同期を確立する手段と、 この同期確立手段のコード同定によって把握されるコー
    ドを用いて、他のマルチパス信号の群同定およびコード
    同定に対して位相追従制御を行う位相制御追従手段と、 前記位相制御追従手段の位相追従制御により変化する位
    相ずれ量を累積する累積位相ずれ量計数手段と、 この累積位相ずれ量計数手段により計数される前記位相
    ずれ量を用いて、前記各マルチパス信号のタイミングを
    補正する位相ずれ補正手段とを備えたことを特徴とする
    移動無線機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004075451A1 (ja) * 2003-01-29 2004-09-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha マルチキャリア無線通信システム、送信装置および受信装置
US7388933B2 (en) 2002-02-14 2008-06-17 Interdigital Technology Corporation Wireless communication system having adaptive threshold for timing deviation measurement and method

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