JP2000187877A - 光導波路素子および導波路型光ヘッド - Google Patents
光導波路素子および導波路型光ヘッドInfo
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- JP2000187877A JP2000187877A JP10365831A JP36583198A JP2000187877A JP 2000187877 A JP2000187877 A JP 2000187877A JP 10365831 A JP10365831 A JP 10365831A JP 36583198 A JP36583198 A JP 36583198A JP 2000187877 A JP2000187877 A JP 2000187877A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光学系を一体小型化した光導波路素子および
導波路型光ヘッドを提供する。 【解決手段】 光導波路素子7は、光源1と、光源から
出射した光を近接場光発生部に向けて導波させるととも
に前記近接場光発生部からの反射光および近接場光によ
る記録媒体からの反射光を導波させる光導波路2と、前
記反射光を受光する光電変換素子4と、記録媒体に対し
て磁界を印加するヨーク5およびコイル6とが同一素子
上に形成されている。
導波路型光ヘッドを提供する。 【解決手段】 光導波路素子7は、光源1と、光源から
出射した光を近接場光発生部に向けて導波させるととも
に前記近接場光発生部からの反射光および近接場光によ
る記録媒体からの反射光を導波させる光導波路2と、前
記反射光を受光する光電変換素子4と、記録媒体に対し
て磁界を印加するヨーク5およびコイル6とが同一素子
上に形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の記
録媒体に情報を記録または再生を行う光学的情報記録再
生装置の光ピックアップにおける光ヘッドに関する。
録媒体に情報を記録または再生を行う光学的情報記録再
生装置の光ピックアップにおける光ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】大容量の情報を記録再生する手段として
は例えば光ディスク装置が知られている。
は例えば光ディスク装置が知られている。
【0003】近年、この記録容量をさらに高密度化する
ための方式が多数提案されている。
ための方式が多数提案されている。
【0004】その中で近接場光を応用した方式につい
て、例えば特開平9−198830号公報に開示された
高密度記録装置がある。
て、例えば特開平9−198830号公報に開示された
高密度記録装置がある。
【0005】この装置は、図7(a)、(b)に示すよ
うに、板ばね27で支えられたスライダー21には円錐
形の穴22が貫通して形成されており、記録媒体と対向
する部分の微小開口23の径は200nm以下、その反
対側の外部の光学系(レーザー25およびレンズ26)
から光が照射される部分の開口の径は1μmとなってい
る。
うに、板ばね27で支えられたスライダー21には円錐
形の穴22が貫通して形成されており、記録媒体と対向
する部分の微小開口23の径は200nm以下、その反
対側の外部の光学系(レーザー25およびレンズ26)
から光が照射される部分の開口の径は1μmとなってい
る。
【0006】この円錐形の大きな開口の部分から外部の
光学系より光を入射することにより、微小開口23の近
傍で近接場光を発生させることができる。
光学系より光を入射することにより、微小開口23の近
傍で近接場光を発生させることができる。
【0007】これらの構成により、記録媒体に照射され
る光はその径が微小開口の径程度の大きさになり、この
光による記録検出では、その分解能を200nm以下に
することができる。
る光はその径が微小開口の径程度の大きさになり、この
光による記録検出では、その分解能を200nm以下に
することができる。
【0008】このヘッドによる記録は、上記の光学系か
らの光の強度を変化させることにより行う。
らの光の強度を変化させることにより行う。
【0009】これにより記録媒体に与えるエネルギーを
変化させ、情報の記録を行うことができる。
変化させ、情報の記録を行うことができる。
【0010】一方、情報の検出は、記録媒体24のスラ
イダー21と対向していない反対側に設置された光検出
器28を用いて行う。
イダー21と対向していない反対側に設置された光検出
器28を用いて行う。
【0011】微小開口23で発生した近接場光は記録媒
体24に接することにより伝搬光を発生し、その伝搬光
を検出することで情報を検出することができる。
体24に接することにより伝搬光を発生し、その伝搬光
を検出することで情報を検出することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の構成で
は、外部に設置された光学系のため一体小型化ができ
ず、高速アクセスの妨げとなっていた。
は、外部に設置された光学系のため一体小型化ができ
ず、高速アクセスの妨げとなっていた。
【0013】本発明は、光学系を一体小型化した光導波
路素子および導波路型光ヘッドを提供することを目的と
する。
路素子および導波路型光ヘッドを提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光導波
路素子は、光源と、光源から出射した光を近接場光発生
部に向けて導波させるとともに前記近接場光発生部から
の反射光および近接場光による記録媒体からの反射光を
導波させる光導波路と、前記反射光を受光する光電変換
素子と、記録媒体に対して磁界を印加するヨークおよび
コイルと、が同一素子上に形成されていることを特徴と
する。
路素子は、光源と、光源から出射した光を近接場光発生
部に向けて導波させるとともに前記近接場光発生部から
の反射光および近接場光による記録媒体からの反射光を
導波させる光導波路と、前記反射光を受光する光電変換
素子と、記録媒体に対して磁界を印加するヨークおよび
コイルと、が同一素子上に形成されていることを特徴と
する。
【0015】請求項2に記載の光導波路素子は、請求項
1に記載の光導波路素子において、前記光導波路の一端
が、伝搬する光の波長以下に細く加工されていることを
特徴とする。
1に記載の光導波路素子において、前記光導波路の一端
が、伝搬する光の波長以下に細く加工されていることを
特徴とする。
【0016】請求項3に記載の光導波路素子は、請求項
1または2に記載の光導波路素子において、前記光源と
前記光導波路と前記光電変換素子で構成される導波路型
受光発光素子が、前記ヨークおよび前記コイルと積層構
造により集積一体化されていることを特徴とする。
1または2に記載の光導波路素子において、前記光源と
前記光導波路と前記光電変換素子で構成される導波路型
受光発光素子が、前記ヨークおよび前記コイルと積層構
造により集積一体化されていることを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の光導波路素子は、請求項
1乃至3のいずれかに記載の光導波路素子において、前
記光導波路の光出射端近傍において、先鋭化された光導
波路に前記ヨークが近接していることを特徴とする。
1乃至3のいずれかに記載の光導波路素子において、前
記光導波路の光出射端近傍において、先鋭化された光導
波路に前記ヨークが近接していることを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の光導波路素子は、請求項
4に記載の光導波路素子において、前記ヨークが、前記
光導波路の光出射端近傍で、記録媒体の情報記録マーク
と同程度の大きさの開口をもつ円錐形様、あるいは前記
記録マークと同程度の大きさのスリットをもつ楔形様に
配置されていることを特徴とする。
4に記載の光導波路素子において、前記ヨークが、前記
光導波路の光出射端近傍で、記録媒体の情報記録マーク
と同程度の大きさの開口をもつ円錐形様、あるいは前記
記録マークと同程度の大きさのスリットをもつ楔形様に
配置されていることを特徴とする。
【0019】請求項6に記載の光導波路素子は、請求項
4または5に記載の光導波路素子において、前記ヨーク
が金属製であることを特徴とする。
4または5に記載の光導波路素子において、前記ヨーク
が金属製であることを特徴とする。
【0020】請求項7に記載の導波路型光ヘッドは、請
求項1乃至6のいずれかに記載の光導波路素子を浮上型
スライダーに備えたことを特徴とする。
求項1乃至6のいずれかに記載の光導波路素子を浮上型
スライダーに備えたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について、図を用
いて説明する。
いて説明する。
【0022】図1は、本発明の光導波路素子を表す平面
図である。
図である。
【0023】構成を分かりやすくするため、積層されて
いる一部の膜は省略してある。
いる一部の膜は省略してある。
【0024】光源1から出射された光は端面結合などで
光導波路2へ結合し、導波していく。
光導波路2へ結合し、導波していく。
【0025】この光導波路2は、光出射端に近づくにつ
れて徐々に細くなるよう加工されており、光出射端では
光源1の波長以下となる導波路プローブ2’を構成して
いる。
れて徐々に細くなるよう加工されており、光出射端では
光源1の波長以下となる導波路プローブ2’を構成して
いる。
【0026】光はこの中を伝わりながら、一部がその先
端から近接場光として記録媒体3に照射される。
端から近接場光として記録媒体3に照射される。
【0027】厚み方向にも徐々に薄くなるような導波路
プローブを構成してもよい。
プローブを構成してもよい。
【0028】そして光源1、光導波路2、光電変換素子
4からなる導波路型受光発光素子を囲むようにヨーク5
が配置され、これにコイル6が形成されているため、こ
の光導波路素子7は磁気ヘッドとしても機能する。
4からなる導波路型受光発光素子を囲むようにヨーク5
が配置され、これにコイル6が形成されているため、こ
の光導波路素子7は磁気ヘッドとしても機能する。
【0029】ヨーク5は、金属製であり、光導波路2の
側面に対向する部分5’はミラーとして作用するため、
光導波路2からの光の漏れが抑えられ、近接場光を効率
よく発生することができる。
側面に対向する部分5’はミラーとして作用するため、
光導波路2からの光の漏れが抑えられ、近接場光を効率
よく発生することができる。
【0030】コイル6は、薄膜のパターニングにより形
成される積層コイルであり、光導波路2やヨーク5と同
じく成膜やエッチングにより作製できる。
成される積層コイルであり、光導波路2やヨーク5と同
じく成膜やエッチングにより作製できる。
【0031】図2(a)、(b)、(c)は、図1にお
ける破線A、B、Cでの断面図をそれぞれ表している。
ける破線A、B、Cでの断面図をそれぞれ表している。
【0032】図2(a)のA断面に示すように、光源1
から出射された光は端面結合により光導波路2へ導かれ
る。
から出射された光は端面結合により光導波路2へ導かれ
る。
【0033】光源1の後ろには、半導体基板10に光電
変換素子4が形成されており、光源1の出力を一定に保
つためにその出力をモニターするようになっている。
変換素子4が形成されており、光源1の出力を一定に保
つためにその出力をモニターするようになっている。
【0034】図2(b)のB断面に示すように、導波路
プローブ2’からの戻り光は、バッファ層11がテーパ
状に加工されているテーパ導波路領域Tを経て光電変換
素子4に結合する。
プローブ2’からの戻り光は、バッファ層11がテーパ
状に加工されているテーパ導波路領域Tを経て光電変換
素子4に結合する。
【0035】この部分は、光導波路端面で導波光を半導
体基板側へ反射する端面ミラーとしてもよく、その場
合、端面ミラーは、全反射を利用したものでも、あるい
は、積層金属膜での反射を利用したものでもよい。
体基板側へ反射する端面ミラーとしてもよく、その場
合、端面ミラーは、全反射を利用したものでも、あるい
は、積層金属膜での反射を利用したものでもよい。
【0036】図2(c)のC断面に示すように、コイル
6とヨーク5からなる電磁石を薄膜で形成している。
6とヨーク5からなる電磁石を薄膜で形成している。
【0037】光導波路2の先端の大きさは、記録媒体3
における情報の記録マークと同程度の大きさとしてあ
り、記録媒体3との間隔も、同じく記録マークと同程度
の大きさとしてある。
における情報の記録マークと同程度の大きさとしてあ
り、記録媒体3との間隔も、同じく記録マークと同程度
の大きさとしてある。
【0038】これは、記録マークと導波路プローブ2’
の両者の近接場の波動関数が同程度に局在化していて、
しかも重なりが大きいときに近接場光による記録再生の
効率が向上し、S/Nが高くなるからである。
の両者の近接場の波動関数が同程度に局在化していて、
しかも重なりが大きいときに近接場光による記録再生の
効率が向上し、S/Nが高くなるからである。
【0039】これについては、1992.11,光学
第21巻第11号「フォトンSTMの実験と理論」(7
80〜787頁)に詳しく記述されている。
第21巻第11号「フォトンSTMの実験と理論」(7
80〜787頁)に詳しく記述されている。
【0040】もし、導波路プローブ2’が記録マークよ
りも大きいと、より大きな対象物(例えば記録媒体3表
面のうねり形状など)も検出するようになり、導波路プ
ローブ2’が記録マークよりも小さいと、より小さな対
象物(例えば記録媒体3上のゴミやキズなど)も検出す
るようになる。
りも大きいと、より大きな対象物(例えば記録媒体3表
面のうねり形状など)も検出するようになり、導波路プ
ローブ2’が記録マークよりも小さいと、より小さな対
象物(例えば記録媒体3上のゴミやキズなど)も検出す
るようになる。
【0041】ここで、図3(a)〜(f)を用いて、光
導波路素子の作製方法について説明する。
導波路素子の作製方法について説明する。
【0042】図3(a)に示すように、半導体基板10
には予め光電変換素子4が形成されている。
には予め光電変換素子4が形成されている。
【0043】この光電変換素子4は複数の領域に分割さ
れている。
れている。
【0044】例えば図に示した例では4箇所に分割され
ており、外側の2箇所4a、4bは信号検出に用いられ
る。
ており、外側の2箇所4a、4bは信号検出に用いられ
る。
【0045】中央4cの部分は、光源の出力モニターに
用いる。
用いる。
【0046】また、中央4dの上の領域には、光源用の
電極1’が形成されており、特に光検出には用いていな
い。
電極1’が形成されており、特に光検出には用いていな
い。
【0047】これに図3(b)に示すように先端部を先
鋭化した形状で光導波路2を形成する。
鋭化した形状で光導波路2を形成する。
【0048】この工程には、スパッタリング、エッチン
グ、またはリフトオフなどのICのプロセスがそのまま
適用できる。
グ、またはリフトオフなどのICのプロセスがそのまま
適用できる。
【0049】次に図3(c)に示すように、導電性材料
からなる下層コイル6aを形成する。
からなる下層コイル6aを形成する。
【0050】図には示されていないが、このコイルは絶
縁層を挟んで多層構造とすることもできる。
縁層を挟んで多層構造とすることもできる。
【0051】多層コイルとした場合、後の上層コイル形
成のときに導通させる必要があるので、上層コイルと接
触させる部分の絶縁層は除去しておかなくてはならな
い。
成のときに導通させる必要があるので、上層コイルと接
触させる部分の絶縁層は除去しておかなくてはならな
い。
【0052】続いて、図3(d)に示すように、金属製
のヨーク5を光導波路2を挟むようにして下層コイル6
aに重ねて形成する。
のヨーク5を光導波路2を挟むようにして下層コイル6
aに重ねて形成する。
【0053】光導波路2の先端は、図5に例示されるよ
うな形状に加工されており、この部分から近接場光が照
射されるが、一方で光導波路2が細くなるにつれて外部
へ漏れ出てくる光もある。
うな形状に加工されており、この部分から近接場光が照
射されるが、一方で光導波路2が細くなるにつれて外部
へ漏れ出てくる光もある。
【0054】また、記録媒体3上のゴミやキズなどで散
乱された光が電変換素子4へ導かれノイズとなることも
ある。
乱された光が電変換素子4へ導かれノイズとなることも
ある。
【0055】これらの影響を避けるため、図6(a)、
(b)に示すように、光導波路2の先端の周囲にヨーク
5を円錐形様または楔形様の形状の配置とすることで、
ピンホールやスリットを構成している。
(b)に示すように、光導波路2の先端の周囲にヨーク
5を円錐形様または楔形様の形状の配置とすることで、
ピンホールやスリットを構成している。
【0056】ヨーク5の部分で光が遮断されるので、図
6(a)ではヨーク5は間隔Tのスリットとして機能
し、図6(b)では直径Dの開口として機能する。
6(a)ではヨーク5は間隔Tのスリットとして機能
し、図6(b)では直径Dの開口として機能する。
【0057】T、Dは、記録媒体の情報の記録マークと
同程度の大きさで、例えばそれは50nmとしてある。
同程度の大きさで、例えばそれは50nmとしてある。
【0058】このような構成であれば、光導波路2の先
端を記録マークと同等の大きさにまで先鋭化しなくて
も、近接場光を発生するプローブとして機能させること
ができる。
端を記録マークと同等の大きさにまで先鋭化しなくて
も、近接場光を発生するプローブとして機能させること
ができる。
【0059】そして、図3(e)に示すように、ヨーク
5を巻く形で上層コイル6bを形成する。
5を巻く形で上層コイル6bを形成する。
【0060】上層コイル6bは、絶縁層を挟んで多層構
造とすることもできる。
造とすることもできる。
【0061】最後に、図3(f)に示すように、電極
1’の上に光源1を固定して光導波路素子7が作製され
る。
1’の上に光源1を固定して光導波路素子7が作製され
る。
【0062】図4は、上記で説明した光導波路素子を備
えた導波路型光ヘッド12を示す斜視図である。
えた導波路型光ヘッド12を示す斜視図である。
【0063】板ばね9で支えられたスライダー8は、空
気浮上により、運動する記録媒体3に対して数十nmの
間隔を保つことができる。
気浮上により、運動する記録媒体3に対して数十nmの
間隔を保つことができる。
【0064】矢印は記録媒体の運動方向である。
【0065】このスライダー8の側面には光導波路素子
7が固定されており、近接場光が記録媒体3へ向けて照
射されるようになっている。
7が固定されており、近接場光が記録媒体3へ向けて照
射されるようになっている。
【0066】図示されていないが、板ばね9には光源
1、光電変換素子4、コイル6などに接続される配線が
配置されている。
1、光電変換素子4、コイル6などに接続される配線が
配置されている。
【0067】記録媒体3には、情報が反射率や屈折率の
変化あるいは凹凸などで記録されている。
変化あるいは凹凸などで記録されている。
【0068】導波路プローブ2’からの近接場光の一部
は、これらの変化により記録媒体3へ伝搬光として放出
されていく。
は、これらの変化により記録媒体3へ伝搬光として放出
されていく。
【0069】導波路プローブ2’まで導かれた光のう
ち、伝搬光として記録媒体3へ放出されなかった分は、
再び光導波路2へ戻り光電変換素子4へ結合して、この
光の強弱によって記録媒体3の情報を検出することがで
きる。
ち、伝搬光として記録媒体3へ放出されなかった分は、
再び光導波路2へ戻り光電変換素子4へ結合して、この
光の強弱によって記録媒体3の情報を検出することがで
きる。
【0070】例えば、記録媒体3に記録マークが屈折率
の高い領域(Nh)として形成されているとする。
の高い領域(Nh)として形成されているとする。
【0071】この場合、近接場光が伝搬光として記録媒
体3へ放射されはじめる距離Xnは、記録マーク以外の
屈折率の低い領域(Nl)で伝搬光放射の始まる距離X
fよりも小さい。
体3へ放射されはじめる距離Xnは、記録マーク以外の
屈折率の低い領域(Nl)で伝搬光放射の始まる距離X
fよりも小さい。
【0072】つまり記録媒体3と光導波路素子7との間
隔を狭くしていくと、距離Xfでまず屈折率の低い領域
への伝搬光の放射が起こり、さらに狭くしていくと距離
Xnで屈折率の高い領域への伝搬光の放射も起こってく
る。
隔を狭くしていくと、距離Xfでまず屈折率の低い領域
への伝搬光の放射が起こり、さらに狭くしていくと距離
Xnで屈折率の高い領域への伝搬光の放射も起こってく
る。
【0073】そこで、記録媒体3と光導波路素子7との
間隔を、XfとXnの間の距離Xに制御しておけば、記
録マーク以外の部分で伝搬光が放出し、記録マークの部
分で伝搬光の放射がなくなるように設定することができ
る。
間隔を、XfとXnの間の距離Xに制御しておけば、記
録マーク以外の部分で伝搬光が放出し、記録マークの部
分で伝搬光の放射がなくなるように設定することができ
る。
【0074】伝搬光の放射がなくなれば、光電変換素子
4の領域のうち外側の2箇所への戻り光量の和は大きく
なるので、結果として光電変換素子4の両側での検出光
強度の和が大きいときが記録マークの部分をビームがス
キャンしたことになる。
4の領域のうち外側の2箇所への戻り光量の和は大きく
なるので、結果として光電変換素子4の両側での検出光
強度の和が大きいときが記録マークの部分をビームがス
キャンしたことになる。
【0075】記録媒体3と光導波路素子7との間隔は、
スライダーの形状と速度で決まる浮上量で制御すること
ができる。
スライダーの形状と速度で決まる浮上量で制御すること
ができる。
【0076】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、光源、
光導波路、光電変換素子、ヨーク、コイルを集積化する
ことにより、磁気ヘッドとしても機能する小型の光導波
路素子を構成することができるので、ヘッドの機能向上
と高速アクセスが可能になる。
光導波路、光電変換素子、ヨーク、コイルを集積化する
ことにより、磁気ヘッドとしても機能する小型の光導波
路素子を構成することができるので、ヘッドの機能向上
と高速アクセスが可能になる。
【0077】また、請求項2に記載の発明によれば、上
記の光導波路素子において、光導波路の一端を、伝搬す
る光の波長以下に細く加工し、近接場光を発生するマイ
クロプローブとすることで、高密度情報の近接場記録再
生が可能となる。
記の光導波路素子において、光導波路の一端を、伝搬す
る光の波長以下に細く加工し、近接場光を発生するマイ
クロプローブとすることで、高密度情報の近接場記録再
生が可能となる。
【0078】また、請求項3に記載の発明によれば、上
記の効果に加えて、光源、光導波路、および光電変換素
子で構成される導波路型受光発光素子を、ヨークおよび
コイルと積層構造により集積一体化することにより、半
導体プロセスによるモノリシック化が可能となるので、
小型化とコストダウンが図られる。
記の効果に加えて、光源、光導波路、および光電変換素
子で構成される導波路型受光発光素子を、ヨークおよび
コイルと積層構造により集積一体化することにより、半
導体プロセスによるモノリシック化が可能となるので、
小型化とコストダウンが図られる。
【0079】また、請求項4に記載の発明によれば、上
記の効果に加えて、光導波路の光出射端近傍において、
先鋭化された光導波路にヨークが近接した構造とするこ
とで、ミラーの効果によりマイクロプローブの光透過率
が向上するので、光導波路素子の性能が向上する。
記の効果に加えて、光導波路の光出射端近傍において、
先鋭化された光導波路にヨークが近接した構造とするこ
とで、ミラーの効果によりマイクロプローブの光透過率
が向上するので、光導波路素子の性能が向上する。
【0080】また、請求項5に記載の発明によれば、上
記の効果に加えて、ヨークを光導波路の光出射端近傍
で、記録媒体の情報の記録マークと同程度の大きさの開
口をもつ円錐形様、あるいは記録マークと同程度の大き
さのスリットをもつ楔形様に配置することで、光導波路
先端の大きさによらず、発生する近接場光スポットを最
適な大きさにすることができるので、導波路型光ヘッド
の性能が安定する。
記の効果に加えて、ヨークを光導波路の光出射端近傍
で、記録媒体の情報の記録マークと同程度の大きさの開
口をもつ円錐形様、あるいは記録マークと同程度の大き
さのスリットをもつ楔形様に配置することで、光導波路
先端の大きさによらず、発生する近接場光スポットを最
適な大きさにすることができるので、導波路型光ヘッド
の性能が安定する。
【0081】また、請求項6に記載の発明によれば、上
記の効果に加えて、ヨークを金属製とすることで、上記
ミラーの反射率が増加しマイクロプローブの光透過率が
向上するので、光導波路素子の性能が向上する。
記の効果に加えて、ヨークを金属製とすることで、上記
ミラーの反射率が増加しマイクロプローブの光透過率が
向上するので、光導波路素子の性能が向上する。
【0082】さらに、請求項7に記載の発明によれば、
上記の構成の光導波路素子を浮上型スライダーに搭載し
て導波路型光ヘッドとすることにより、ヘッドを小型・
軽量化することができるので、導波路型光ヘッドの性能
が向上する。
上記の構成の光導波路素子を浮上型スライダーに搭載し
て導波路型光ヘッドとすることにより、ヘッドを小型・
軽量化することができるので、導波路型光ヘッドの性能
が向上する。
【図1】本発明の光導波路素子を示す平面図である。
【図2】(a)〜(c)は、図1の光導波路素子の断面
図である。
図である。
【図3】(a)〜(f)は、図1の光導波路素子の作製
方法を示す平面図である。
方法を示す平面図である。
【図4】本発明の導波路型光ヘッドを示す斜視図であ
る。
る。
【図5】(a)、(b)は、光導波路先端の形状を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図6】(a)、(b)は、ヨークの形状を示す斜視図
である。
である。
【図7】(a)、(b)は、従来例を示す図である。
1 光源 1’ 電極 2 光導波路 2’ 導波路プローブ 3 記録媒体 4 光電変換素子 5 ヨーク 5’ ミラー 6 コイル 7 光導波路素子 8 スライダー 9 板ばね 10 半導体基板 11 バッファ層 12 導波路型光ヘッド
Claims (7)
- 【請求項1】 光源と、光源から出射した光を近接場光
発生部に向けて導波させるとともに前記近接場光発生部
からの反射光および近接場光による記録媒体からの反射
光を導波させる光導波路と、前記反射光を受光する光電
変換素子と、記録媒体に対して磁界を印加するヨークお
よびコイルと、が同一素子上に形成されていることを特
徴とする、光導波路素子。 - 【請求項2】 前記光導波路の一端が、伝搬する光の波
長以下に細く加工されていることを特徴とする、請求項
1に記載の光導波路素子。 - 【請求項3】 前記光源と前記光導波路と前記光電変換
素子で構成される導波路型受光発光素子が、前記ヨーク
および前記コイルと積層構造により集積一体化されてい
ることを特徴とする、請求項1または2に記載の光導波
路素子。 - 【請求項4】 前記光導波路の光出射端近傍において、
先鋭化された光導波路に前記ヨークが近接していること
を特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の光導
波路素子。 - 【請求項5】 前記ヨークが、前記光導波路の光出射端
近傍で、記録媒体の情報記録マークと同程度の大きさの
開口をもつ円錐形様、あるいは前記記録マークと同程度
の大きさのスリットをもつ楔形様に配置されていること
を特徴とする、請求項4に記載の光導波路素子。 - 【請求項6】 前記ヨークが金属製であることを特徴と
する、請求項4または5に記載の光導波路素子。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の光導
波路素子を、浮上型スライダーに備えた導波路型光ヘッ
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10365831A JP2000187877A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 光導波路素子および導波路型光ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10365831A JP2000187877A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 光導波路素子および導波路型光ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000187877A true JP2000187877A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18485227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10365831A Pending JP2000187877A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 光導波路素子および導波路型光ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000187877A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6930975B2 (en) | 2002-06-27 | 2005-08-16 | Fujitsu Limited | Optical irradiation head and information recording/reproducing device |
KR100657971B1 (ko) | 2005-10-06 | 2006-12-14 | 삼성전자주식회사 | 광전송 모듈 및 이를 채용한 열보조 자기기록 헤드 |
KR100745757B1 (ko) | 2006-01-14 | 2007-08-02 | 삼성전자주식회사 | 광전송 모듈, 이의 제조방법 및 이를 채용한 열보조자기기록 헤드 |
JP2008152854A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-03 | Seiko Instruments Inc | 近接場光アシスト磁気記録ヘッド及びそれを用いた記録装置 |
WO2009072433A1 (ja) * | 2007-12-04 | 2009-06-11 | Seiko Instruments Inc. | 記録ヘッド及び情報記録再生装置 |
JP2012190536A (ja) * | 2005-12-28 | 2012-10-04 | Seiko Instruments Inc | 近接場光利用ヘッド及び情報記録装置 |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP10365831A patent/JP2000187877A/ja active Pending
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JP2009140538A (ja) * | 2007-12-04 | 2009-06-25 | Seiko Instruments Inc | 記録ヘッド及び情報記録再生装置 |
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