JP2000187859A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2000187859A
JP2000187859A JP10364543A JP36454398A JP2000187859A JP 2000187859 A JP2000187859 A JP 2000187859A JP 10364543 A JP10364543 A JP 10364543A JP 36454398 A JP36454398 A JP 36454398A JP 2000187859 A JP2000187859 A JP 2000187859A
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雅弥 桑原
Shinichi Yamada
真一 山田
Hiroyuki Yamaguchi
博之 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体に照射される光ビームの光出力が変
化した、あるいは記録媒体の反射率差に伴い記録媒体上
に集束した光ビームの反射光が変化したときに正しく記
録媒体上のディフェクトを検出できないという問題点が
あった。 【解決手段】 照射手段11−gよりディスク10に光
ビームを照射し、トラッキングエラー信号に重畳される
トラックの蛇行周波数成分を帯域制限手段17より検出
しその出力振幅とアドレス部検出手段21の出力よりデ
ィスク10のディフェクトに光ビームの集束点が位置し
ているか否かを検出し、検出結果に応じてフォーカス駆
動切替手段16ーf、トラッキング駆動切替手段16−
tをフォーカスホールド駆動回路14−f出力、トラッ
キングホールド駆動回路14−t出力に切り替えて制御
的安定性を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ビームを記録媒体
上に集束し、記録媒体上の光ビームが常にトラック上を
走査するようにトラッキング制御しながら信号を記録あ
るいは再生する装置に関するものであり、特に記録媒体
上のディフェクト検出とその処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置に関連した発明として例え
ば特開平1−44836号公報に示されるものがある。
この発明は記録媒体上に集束した光ビームの反射光の一
部あるいは全部を検出し、所定の比較値と比較できるよ
うに構成し、比較結果に従って記録媒体上のディフェク
トを検出し、さらに光ビームの集束点と記録媒体面ある
いはトラックとの位置ずれを制御するサーボループの制
御信号とするものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
装置では、記録媒体を少なくとも記録あるいは再生する
装置において記録媒体上に照射される光ビーム出力が変
化した、あるいは記録媒体の反射率差に伴い記録媒体上
に集束した光ビームの反射光が変化したときに記録媒体
上のディフェクト有無に関わらずに記録媒体上に集束し
た光ビームの反射光の一部あるいは全部が変化するため
正しく記録媒体上のディフェクトを検出できないという
問題点があった。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、記録媒体上のディフェクトを正しく検出する手段を
提供し、記録媒体上のディフェクト有無に関わらず記録
あるいは再生を可能とする装置を実現することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の光ディスク装置は、 (1)光ビームとトラックとの位置ずれを表すトラッキ
ングエラー信号を検出するトラッキングエラー信号検出
手段と、前記トラッキングエラー信号に重畳されるトラ
ックの蛇行周波数成分を抽出する抽出手段とを具備し、
抽出手段の出力と所定値を比較できる構成としたもので
ある。
【0006】(2)記録媒体に凹凸の形態で信号が記録
されている領域を検出する凹凸領域検出手段とを具備
し、光ビームが記録媒体に凹凸の形態で信号が記録され
ている領域に位置することを検出できる構成としたもの
である。
【0007】(3)記録媒体上に照射した光ビームの反
射光/透過光の一部あるいは全部を検出する反射光検出
手段と、前記反射光検出手段の出力と第1の比較値を比
較しディフェクトを検出する比較手段と、反射光検出手
段の出力を遮断するの所定の周波数帯域を遮断する特性
を有し、かつ遮断特性を切り替え可能とする遮断フィル
タと、遮断フィルタの出力より前記第1の比較値を設定
するしきい値設定手段と、記録媒体に凹凸の形態で信号
が記録されている領域に光ビームが位置することを検出
する凹凸領域検出手段とを具備し、光ビームが記録媒体
に凹凸の形態で信号が記録されている領域に位置するか
凹凸領域検出手段の出力によって遮断フィルタの遮断特
性を切り替えられる構成としたものである。
【0008】本発明は上記のように構成することによっ
て、 (1)光ビームとトラックとの位置ずれを示すトラッキ
ングエラー信号を入力とする抽出手段はトラッキングエ
ラー信号に重畳されたトラックの蛇行周波数成分を抽出
することができる。光ビームが記録媒体上のディフェク
トを通過するときトラッキングエラー信号にトラックの
蛇行周波数成分が重畳されなくなるため、抽出手段の出
力はトラックの蛇行周波数成分は検出されない。よって
抽出手段の出力より記録媒体のトラックの蛇行周波数成
分が検出されないときに光ビームはディフェクトを通過
していると検出できる。また光ビームがディフェクトを
通過していると検出したときに光ビームの位置を制御す
る光ビーム位置制御手段の出力を切り替えることにより
記録媒体のディフェクトに対して安定なフォーカス制御
あるいはトラッキング制御を実現することができる。
【0009】また記録媒体を記録あるいは再生すること
によって記録媒体上に照射される光ビーム出力が変化し
た、あるいは記録媒体の反射率の違いに伴う記録媒体上
に集束した光ビームの反射光が変化したときでも記録媒
体のトラックの蛇行周波数成分を検出してディフェクト
の有無を検出するため、上記「発明が解決しようとする
課題」で述べた記録媒体からの反射光量を用いた検出方
法よりも精度よく記録媒体のディフェクトを検出するこ
とができる。
【0010】(2)光ビームが記録媒体に凹凸の形態で
信号が記録されている領域に位置するか、凹凸領域検出
手段の出力によって、光ビームが記録媒体に凹凸の形態
で信号が記録されている領域に位置するときにディフェ
クト検出を中断することができる。
【0011】(3)記録媒体に照射した光ビームの反射
光/透過光の一部あるいは全部を検出する反射光検出手
段の出力に応じてしきい値設定手段は比較手段に入力さ
れる記録媒体のディフェクトを検出するための第1の比
較値を変化させる。比較手段は第1の比較値と反射光検
出手段の出力を比較する。反射光検出手段の出力は光ビ
ームがディフェクトを通過しているとき著しく小さくな
る、あるいは無くなる。したがって比較手段に入力され
る第1の比較値もまた小さくなる、あるいは無くなる。
反射光検出手段の出力が任意の所定値よりも大きいとき
に比較手段の出力は“H”となり光ビームはディフェク
トに位置しないと検出できる。しかしながら反射光検出
手段の出力が第1の比較値と等しいあるいは小さいとき
に比較手段の出力は“L”となり光ビームはディフェク
トに位置すると検出できる。また光ビームがディフェク
トに位置していると検出したときに光ビームの位置ずれ
を制御する光ビーム位置制御手段の出力を切り替えるこ
とにより記録媒体のディフェクトに対して安定なフォー
カス制御あるいはトラッキング制御をも実現することが
できる。
【0012】また記録媒体を記録あるいは再生すること
によって記録媒体上に照射される光ビーム出力が顕著に
変化した、あるいは記録媒体の反射率の違いに伴う記録
媒体上に集束した光ビームの反射光が変化したときでも
反射光検出手段の出力に応じてディフェクト検出のため
の第1の比較値を変化しながら記録媒体のディフェクト
を検出できるため、上記「発明が解決しようとする課
題」で述べた記録媒体からの反射光量を用いた検出方法
よりも精度よく記録媒体のディフェクトを検出すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、光ビームとトラックとの位置ずれを表すトラッキン
グエラー信号を検出するトラッキングエラー信号検出手
段と、トラッキングエラー信号に重畳されるトラックの
蛇行周波数成分を抽出する抽出手段とを具備し、抽出手
段の出力に応じて記録媒体のディフェクトを検出できる
構成としたものである。光ビームが記録媒体のトラック
上に集束されたときのトラッキングエラー信号は装着さ
れた記録媒体のトラックの蛇行周波数成分が重畳されて
いる。しかしながら記録媒体上にディフェクトが付着
し、光ビームがディフェクトに位置するときの記録媒体
からの反射光は著しく低下あるいは無くなるためトラッ
クの蛇行周波数成分はトラッキングエラー信号に重畳さ
れない、あるいはその出力は著しく低下する。従って光
ビームが記録媒体のトラック上に集束されたときの抽出
手段の出力信号によって記録媒体のディフェクト有無を
検出することができる。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の抽出手段の出力振幅に応じて記録媒体のディ
フェクトを検出できる構成としたものである。光ビーム
が記録媒体のトラック上に集束されたときのトラッキン
グエラー信号は装着された記録媒体のトラックの蛇行周
波数成分が重畳されている。記録媒体にディフェクトが
付着していないときの抽出手段の出力はトラックの蛇行
周波数の信号が一定振幅で出力される。しかしながら記
録媒体上にディフェクトが付着し、光ビームがディフェ
クトに位置するときに記録媒体からの反射光は著しく低
下あるいは無くなるためトラックの蛇行周波数成分はト
ラッキングエラー信号に重畳されない、あるいはその出
力振幅は著しく低下する。よって抽出手段の出力もまた
著しく低下あるいは無くなる。従って光ビームが記録媒
体のトラック上に集束されたときの抽出手段の出力信号
振幅に応じて記録媒体のディフェクト有無を検出するこ
とができる。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の抽出手段の出力の位相変化に応じて記録媒体
のディフェクトを検出できる構成としたものである。光
ビームが記録媒体のトラック上に集束されたときのトラ
ッキングエラー信号は装着された記録媒体のトラックの
蛇行周波数成分が重畳される。記録媒体にディフェクト
が付着していないときの抽出手段の出力はトラックの蛇
行周波数の信号が出力される。しかしながら記録媒体上
にディフェクトが付着し、光ビームがディフェクトに位
置するときの記録媒体からの反射光は著しく低下あるい
は無くなるためトラックの蛇行周波数成分はトラッキン
グエラー信号に重畳されない、あるいはその出力は著し
く低下する。よって抽出手段の出力もまた著しく低下あ
るいは無くなる。従って光ビームが記録媒体のトラック
上に集束されたときの抽出手段の出力信号の位相変化を
検出することによって記録媒体のディフェクト有無を検
出することができる。
【0016】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1に記載の光ディスク装置において、トラッキングエラ
ー信号に応じて光ビームの位置を制御する第1の駆動出
力と、光ビームの位置を保持する第2の駆動出力を切り
替えて出力可能な光ビーム位置制御手段を具備し、抽出
手段の出力に応じてディフェクトを検出し、光ビームが
ディフェクトに位置するときに光ビーム位置制御手段は
第2の駆動出力を出力する構成としたものである。
【0017】光ビームが記録媒体のトラック上に集束し
たときのトラッキングエラー信号は記録媒体のトラック
の蛇行周波数成分が重畳されている。しかしながら光ビ
ームが記録媒体上にディフェクトが付着し、光ビームが
ディフェクトに位置するときの記録媒体からの反射光は
著しく低下あるいは無くなるためトラックの蛇行周波数
成分はトラッキングエラー信号に重畳されない、あるい
はその出力は低下する。よって抽出手段の出力もまた著
しく低下あるいは無くなる。従って抽出手段の出力より
記録媒体のディフェクト有無を検出し、光ビームが記録
媒体上のディフェクトに位置するときにトラッキングエ
ラー信号に応じて光ビームの位置を制御する光ビーム位
置制御手段の出力を第2の駆動出力に切り替えることに
よって、光ビームがディフェクトに位置するときにおい
ても安定な光ビームの位置制御が実現できる。
【0018】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1に記載の光ディスク装置において、光ビームと記録媒
体面との位置ずれを表すフォーカスエラー信号を検出す
るフォーカスエラー信号検出手段と、フォーカスエラー
信号に応じて光ビームの位置を制御する第1の駆動出力
と、光ビームの位置を保持する第2の駆動出力を切り替
えて出力可能な光ビーム位置制御手段を具備し、抽出手
段の出力に応じてディフェクトを検出し、光ビームがデ
ィフェクトに位置するときに光ビーム位置制御手段は第
2の駆動出力を出力する構成としたものである。
【0019】光ビームが記録媒体のトラック上に集束し
たときのトラッキングエラー信号は記録媒体のトラック
の蛇行周波数成分が重畳されている。しかしながら光ビ
ームが記録媒体上にディフェクトが付着し、光ビームが
ディフェクトに位置するときの記録媒体からの反射光は
著しく低下あるいは無くなるためトラックの蛇行周波数
成分はトラッキングエラー信号に重畳されない、あるい
はその出力は低下する。よって抽出手段の出力もまた著
しく低下あるいは無くなる。従って抽出手段の出力より
記録媒体のディフェクト有無を検出し、光ビームが記録
媒体上のディフェクトに位置するときにフォーカスエラ
ー信号に応じて光ビームの位置を制御する光ビーム位置
制御手段の出力を第2の駆動出力に切り替えることによ
って、光ビームがディフェクトに位置するときにおいて
も安定な光ビームの位置制御が実現できる。
【0020】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1に記載の光ディスク装置において、記録媒体に照射し
た光ビームの反射光/透過光の一部あるいは全部を検出
する反射光検出手段と、トラッキングエラー信号と反射
光検出手段の出力を合成する合成手段とを具備し、トラ
ッキングエラー信号を記録媒体に照射した光ビームの反
射光/透過光の一部あるいは全部で合成した信号、即ち
合成手段の出力を抽出手段に入力し、抽出手段の出力よ
り記録媒体のディフェクトを検出できる構成としたもの
である。光ビームが記録媒体のトラック上に集束された
ときのトラッキングエラー信号は記録媒体のトラックの
蛇行周波数成分が重畳されている。しかしながら光ビー
ムが記録媒体上にディフェクトが付着し、光ビームがデ
ィフェクトに位置するときの記録媒体からの反射光/透
過光は著しく低下あるいは無くなるためトラックの蛇行
周波数成分はトラッキングエラー信号に重畳されない。
またトラッキングエラー信号を記録媒体に照射した光ビ
ームの反射光/透過光の一部あるいは全部で合成した信
号も同様である。従って光ビームが記録媒体のトラック
上に集束されたときのトラッキングエラー信号を記録媒
体に照射した光ビームの反射光/透過光の一部あるいは
全部で合成した合成手段の出力信号をトラックの蛇行周
波数成分を抽出する抽出手段に入力し、抽出手段の出力
より合成手段の出力信号にトラックの蛇行周波数成分が
重畳されているか否か検出することにより記録媒体のデ
ィフェクト有無を検出することができる。トラッキング
エラー信号を記録媒体に照射した光ビームの反射光/透
過光の一部あるいは全部で合成した信号を用いてトラッ
クの蛇行周波数成分を抽出することによって、光ビーム
の光出力、あるいは記録媒体の反射率が変化することに
より記録媒体からの反射光量が変化した場合において
も、抽出手段は正確にトラックの蛇行周波数成分を抽出
できるので記録媒体のディフェクトの有無を検出でき
る。
【0021】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
6に記載の合成手段はトラッキングエラー信号を反射光
検出手段の出力で除算する除算回路で構成してものであ
る。光ビームが記録媒体のトラック上に集束されたとき
のトラッキングエラー信号は記録媒体のトラックの蛇行
周波数成分が重畳されている。しかしながら光ビームが
記録媒体上にディフェクトが付着し、光ビームがディフ
ェクトに位置するときの記録媒体からの反射光/透過光
は著しく低下あるいは無くなるためトラックの蛇行周波
数成分はトラッキングエラー信号に重畳されない。また
トラッキングエラー信号を記録媒体に照射した光ビーム
の反射光/透過光の一部あるいは全部で除算した信号も
同様である。従って光ビームが記録媒体のトラック上に
集束されたときのトラッキングエラー信号を記録媒体に
照射した光ビームの反射光/透過光の一部あるいは全部
で除算した出力信号をトラックの蛇行周波数成分を抽出
する抽出手段に入力し、抽出手段の出力より合成手段の
出力信号にトラックの蛇行周波数成分が重畳されている
か否か検出することにより記録媒体のディフェクト有無
を検出することができる。トラッキングエラー信号を記
録媒体に照射した光ビームの反射光/透過光の一部ある
いは全部で除算した信号を用いてトラックの蛇行周波数
成分を抽出することによって、光ビームの光出力、ある
いは記録媒体の反射率が変化することにより記録媒体か
らの反射光量が変化した場合においても、抽出手段は正
確にトラックの蛇行周波数成分を抽出できるので記録媒
体のディフェクトの有無を検出できる。
【0022】本発明の請求項8に記載の発明は請求項1
に記載の光ディスク装置において、抽出手段の出力と任
意の一定値を比較して出力する2値化回路と、2値化回
路の出力変化の個数を所定の期間カウントするカウント
手段とを具備し、カウント手段のカウント数によって記
録媒体のディフェクトを検出できる構成としたものであ
る。光ビームが記録媒体のトラック上に集束されたとき
のトラッキングエラー信号は記録媒体のトラックの蛇行
周波数成分が重畳されている。したがって抽出手段の出
力と任意の一定値を比較した2値化回路の出力は記録媒
体のトラックの蛇行周波数に同期したパルス信号が出力
される。カウント手段の出力もまた所定の期間に応じて
カウント値が決定される。しかしながら光ビームが記録
媒体上にディフェクトが付着し、光ビームがディフェク
トに位置するときの記録媒体からの反射光/透過光は著
しく低下あるいは無くなるためトラックの蛇行周波数成
分はトラッキングエラー信号に重畳されない。また2値
化回路の出力、カウント手段の出力も同様である。従っ
て光ビームが記録媒体のトラック上に集束されたときの
トラッキングエラー信号に重畳されるトラックの蛇行周
波数成分を抽出する抽出手段の出力と任意の一定値を比
較し、出力パルス信号を所定の期間カウントすることに
よって記録媒体のディフェクト有無を検出することがで
きる。またトラッキングエラー信号に重畳されるトラッ
クの蛇行周波数成分より記録媒体のディフェクトを検出
するため、光ビームの光出力、あるいは記録媒体の反射
率が変化することにより記録媒体からの反射光量が変化
した場合においても記録媒体のディフェクトの有無を検
出できる。
【0023】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
1に記載の光ディスク装置において、抽出手段の出力振
幅を測定する振幅測定手段と、振幅測定手段の低周波成
分よりしきい値を算出するしきい値算出手段と、抽出手
段の出力としきい値算出手段の出力を比較する比較手段
を具備し、比較手段の出力によってディフェクトを検出
できる構成としたものである。光ビームが記録媒体のト
ラック上に集束されたときのトラッキングエラー信号は
装着された記録媒体のトラックの蛇行周波数成分が重畳
されている。記録媒体にディフェクトが付着していない
ときの抽出手段の出力はトラックの蛇行周波数の信号が
一定振幅で出力される、即ち振幅測定手段の出力は一定
である。また抽出手段の低周波成分の出力も同様とな
り、振幅測定手段の出力と抽出手段の低周波成分を比較
すると振幅測定手段の出力が大きい。しかしながら記録
媒体上にディフェクトが付着し、光ビームがディフェク
トに位置するときに記録媒体からの反射光は著しく低下
あるいは無くなるためトラックの蛇行周波数成分はトラ
ッキングエラー信号に重畳されない、あるいはその出力
振幅は著しく低下する。よって抽出手段の出力もまた著
しく低下あるいは無くなるため振幅測定手段の出力はゼ
ロあるいは限りなくゼロに等しい。抽出手段の低周波成
分もまた同様にゼロあるいは限りなくゼロに等しくなる
ので、振幅測定手段の出力と抽出手段の低周波成分を比
較すると振幅測定手段の出力の方が小さい、あるいは等
しい。従って光ビームが記録媒体のトラック上に集束さ
れたときの抽出手段の出力信号振幅と抽出手段の低周波
成分を比較した結果によって記録媒体のディフェクト有
無を検出することができる。
【0024】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項1に記載の光ディスク装置において、記録媒体に情報
を記録するときの第1の光出力と、記録媒体の情報を再
生するときの第2の光出力を切り替えて光ビームを出力
する照射手段を具備し、抽出手段の出力に応じてディフ
ェクトを検出し、光ビームがディフェクトに位置すると
きに前記照射手段は第2の光出力の光ビームを出力する
構成としたものである。光ビームが記録媒体のトラック
上に集束されたときのトラッキングエラー信号は装着さ
れた記録媒体のトラックの蛇行周波数成分が重畳されて
いる。しかしながら記録媒体上にディフェクトが付着
し、光ビームがディフェクトに位置するときの記録媒体
からの反射光は著しく低下あるいは無くなるためトラッ
クの蛇行周波数成分はトラッキングエラー信号に重畳さ
れない、あるいはその出力は著しく低下する。従って光
ビームが記録媒体のトラック上に集束されたときの抽出
手段の出力信号によって記録媒体のディフェクト有無を
検出することができる。さらに光ビームがディフェクト
に位置するときに照射手段は記録媒体の情報を再生する
ときの第2の光出力の光ビームを出力することによっ
て、記録媒体に誤った情報の記録、あるいは誤った領域
への記録を防止することが可能である。
【0025】本発明の請求項11に記載の発明は請求項
1に記載の光ディスク装置において、記録媒体の回転速
度を検出し略略一定の回転速度で回転させる第1の回転
手段と、記録媒体からの再生信号に基づき記録媒体を回
転させる第2の回転手段とを具備し、光ビームがディフ
ェクトに位置するときには前記第1の回転手段によって
記録媒体を回転させる構成としたものである。光ビーム
がディフェクトに位置しないときに記録媒体からの反射
光/透過光による再生信号に基づき記録媒体を回転させ
ることが可能である。しかしながら光ビームがディフェ
クトに位置するときの記録媒体からの反射光/透過光は
著しく低下、あるいは無くなるために再生信号に基づい
て記録媒体を安定に回転させることは困難である。した
がって抽出手段の出力信号によってディフェクトを検出
し、光ビームがディフェクトに位置するときに記録媒体
の回転速度を検出し略略一定の回転速度で回転させる第
1の回転手段によって記録媒体を回転させることによっ
て安定な記録媒体の回転制御を実現することができる。
【0026】本発明の請求項12に記載の発明は、記録
媒体に凹凸の形態で信号が記録されている領域に光ビー
ムが位置することを検出する凹凸領域検出手段とを具備
し、光ビームが記録媒体に凹凸の形態で信号が記録され
ている領域に位置するときにディフェクトの検出を中断
する構成としたものである。
【0027】記録媒体として例えばDVD−RAMディ
スクのように凹凸の形態で信号が記録されている領域の
反射率が情報の記録再生を行う記録再生領域の反射率に
比べて顕著に大きいときに光ビームが凹凸の形態で信号
が記録されている領域を通過した直後の反射光/透過光
は低下し、反射光/透過光の出力と一定の比較値を比較
して記録媒体のディフェクトを検出する方法ではディフ
ェクトを誤って検出する可能性がある。そこで光ビーム
が凹凸の形態で信号が記録されている領域に位置すると
きに記録媒体のディフェクト検出を中断することによっ
て誤ったディフェクトの検出を抑制することができる。
【0028】本発明の請求項13に記載の発明は記録媒
体上に照射した光ビームの反射光/透過光の一部あるい
は全部を検出する反射光検出手段と、反射光検出手段の
出力と第1の比較値を比較しディフェクトを検出する比
較手段と、反射光検出手段の出力の所定の周波数帯域を
遮断する特性を有し、かつ遮断特性を切り替え可能とす
る遮断フィルタと、前記遮断フィルタの出力より前記第
1の比較値を設定するしきい値設定手段と、記録媒体に
凹凸の形態で信号が記録されている領域に光ビームが位
置することを検出する凹凸領域検出手段とを具備し、光
ビームが記録媒体に凹凸の形態で信号が記録されている
領域に位置するか前記凹凸領域検出手段の出力によって
前記遮断フィルタの遮断特性を切り替える構成としたも
のである。光ビームを記録媒体に照射したときの反射光
/透過光は光ビームの光出力、あるいは記録媒体の反射
率によって変化する。しかしながら反射光/透過光の一
部あるいは全部を検出する反射光検出手段の出力よりデ
ィフェクトを検出するための比較値に入力される第1の
比較値をしきい値設定手段により設定されるので上記光
出力、あるいは記録媒体の反射率/透過率の変化による
ディフェクトの誤った検出を抑制することができる。さ
らに光ビームが記録媒体の凹凸の形態で信号が記録され
ている領域に位置するか否かによって反射光/透過光の
所定の周波数帯域を遮断する遮断フィルタの遮断特性を
切り替えるので記録媒体に凹凸の形態で信号が記録され
ている領域と記録再生可能な領域が混在するときにおい
ても精度の高いディフェクト検出を実現することができ
る。
【0029】本発明の請求項14に記載の発明は請求項
12あるいは13に記載の装置において、記録媒体上の
領域を識別するためのアドレスが凹凸の形態で記録さ
れ、凹凸領域検出手段はアドレスを検出して、光ビーム
が凹凸の形態で信号が記録されている領域に位置するこ
とを検出するように構成されたものである。記録媒体と
して例えばDVD−RAMディスクのように記録媒体上
の領域を識別するためのアドレスが凹凸の形態で信号が
記録されているときのアドレス部反射率が情報の記録再
生を行う記録再生領域の反射率に比べて顕著に大きいと
きに光ビームがアドレス部を通過した直後の反射光/透
過光は低下し、反射光/透過光の出力と一定の比較値を
比較して記録媒体のディフェクトを検出する方法ではデ
ィフェクトを誤って検出する可能性がある。そこで凹凸
領域検出手段は光ビームがアドレスに位置することを検
出したときに記録媒体のディフェクト検出を中断するこ
とによって、あるいは光ビームがアドレスに位置するか
否かによって反射光/透過光の所定の周波数帯域を遮断
する遮断フィルタの遮断特性を切り替えることによって
誤ったディフェクトの検出を抑制することができる。
【0030】本発明の請求項15に記載の発明は請求項
13に記載の光ディスク装置において、記録あるいは再
生動作の切り替わりを検出する動作切替検出手段を具備
し、記録あるいは再生動作の切り替わる時点から所定の
時間前記遮断フィルタの遮断特性を切り替える構成とし
たものである。光ビームを記録媒体に照射したときの反
射光/透過光は光ビームの光出力、あるいは記録媒体の
反射率によって変化する。装置が再生動作から記録動作
に切り替わるとき、あるいは記録動作から再生動作に切
り替わるときの光出力は顕著に変化する。反射光/透過
光が顕著に変化したときに反射光検出手段の出力としき
い値設定手段の出力を比較する比較手段の出力は不安定
となり、誤ってディフェクトを検出する恐れがある。し
かしながら装置が再生動作から記録動作へ切り替わる、
あるいは記録動作から再生動作へ切り替わるときに反射
光/透過光の所定の周波数帯域を遮断する遮断フィルタ
の遮断特性を切り替えるので、反射光/透過光が顕著に
変化することによる誤ったディフェクト検出を抑制する
ことができる。
【0031】本発明の請求項16に記載の発明は請求項
13に記載の装置において、トラッキングエラー信号に
応じて光ビームの位置を制御する第1の駆動出力と、光
ビームの位置を保持する第2の駆動出力を切り替えて出
力可能な光ビーム位置制御手段を具備し、抽出手段の出
力に応じてディフェクトを検出し、光ビームがディフェ
クトに位置するときに光ビーム位置制御手段は第2の駆
動出力を出力する構成としたものである。
【0032】光ビームを記録媒体に照射したときの反射
光/透過光は光ビームの光出力、あるいは記録媒体の反
射率によって変化する。しかしながら反射光/透過光の
一部あるいは全部を検出する反射光検出手段の出力より
ディフェクトを検出するための比較値に入力される第1
の比較値をしきい値設定手段により設定されるので上記
光出力、あるいは記録媒体の反射率/透過率の変化によ
るディフェクトの誤った検出を抑制することができる。
さらに光ビームが記録媒体の凹凸の形態で信号が記録さ
れている領域に位置するか否かによって反射光/透過光
の所定の周波数帯域を遮断する遮断フィルタの遮断特性
を切り替えるので記録媒体に凹凸の形態で信号が記録さ
れている領域と記録再生可能な領域が混在するときにお
いても精度の高いディフェクト検出を実現することがで
きる。また光ビームが記録媒体上のディフェクトに位置
するときにトラッキングエラー信号に応じて光ビームの
位置を制御する光ビーム位置制御手段の出力を第2の駆
動出力に切り替えることによって、光ビームがディフェ
クトに位置するときにおいても安定な光ビームの位置制
御が実現できる。
【0033】本発明の請求項17に記載の発明は請求項
13に記載の装置において、光ビームと記録媒体面との
位置ずれを表すフォーカスエラー信号を検出するフォー
カスエラー信号検出手段と、フォーカスエラー信号に応
じて光ビームの位置を制御する第1の駆動出力と、光ビ
ームの位置を保持する第2の駆動出力を切り替えて出力
可能な光ビーム位置制御手段を具備し、抽出手段の出力
に応じてディフェクトを検出し、光ビームがディフェク
トに位置するときに光ビーム位置制御手段は第2の駆動
出力を出力する構成としたものである。
【0034】光ビームを記録媒体に照射したときの反射
光/透過光は光ビームの光出力、あるいは記録媒体の反
射率によって変化する。しかしながら反射光/透過光の
一部あるいは全部を検出する反射光検出手段の出力より
ディフェクトを検出するための比較値に入力される第1
の比較値をしきい値設定手段により設定されるので上記
光出力、あるいは記録媒体の反射率/透過率の変化によ
るディフェクトの誤った検出を抑制することができる。
さらに光ビームが記録媒体の凹凸の形態で信号が記録さ
れている領域に位置するか否かによって反射光/透過光
の所定の周波数帯域を遮断する遮断フィルタの遮断特性
を切り替えるので記録媒体に凹凸の形態で信号が記録さ
れている領域と記録再生可能な領域が混在するときにお
いても精度の高いディフェクト検出を実現することがで
きる。また光ビームが記録媒体上のディフェクトに位置
するときにフォーカスエラー信号に応じて光ビームの位
置を制御する光ビーム位置制御手段の出力を第2の駆動
出力に切り替えることによって、光ビームがディフェク
トに位置するときにおいても安定な光ビームの位置制御
が実現できる。
【0035】本発明の請求項18に記載の発明は請求項
13に記載の光ディスク装置において、記録媒体に情報
を記録するときの第1の光出力と、記録媒体の情報を再
生するときの第2の光出力を切り替えて光ビームを出力
する照射手段を具備し光ビームがディフェクトに位置す
るときに前記照射手段は第2の光出力の光ビームを出力
するように構成されたものである。光ビームを記録媒体
に照射したときの反射光/透過光は光ビームの光出力、
あるいは記録媒体の反射率によって変化する。しかしな
がら反射光/透過光の一部あるいは全部を検出する反射
光検出手段の出力よりディフェクトを検出するための比
較値に入力される第1の比較値をしきい値設定手段によ
り設定されるので上記光出力、あるいは記録媒体の反射
率/透過率の変化によるディフェクトの誤った検出を抑
制することができる。さらに光ビームが記録媒体の凹凸
の形態で信号が記録されている領域に位置するか否かに
よって反射光/透過光の所定の周波数帯域を遮断する遮
断フィルタの遮断特性を切り替えるので記録媒体に凹凸
の形態で信号が記録されている領域と記録再生可能な領
域が混在するときにおいても精度の高いディフェクト検
出を実現することができる。また光ビームがディフェク
トに位置するときに照射手段は記録媒体の情報を再生す
るときの第2の光出力の光ビームを出力することによっ
て、記録媒体に誤った情報の記録、あるいは誤った領域
への記録を防止することが可能である。
【0036】本発明の請求項19に記載の発明は請求項
13に記載の光ディスク装置に記録媒体の回転速度を検
出し略略一定の回転速度で回転させる第1の回転手段
と、記録媒体からの再生信号に基づき記録媒体を回転さ
せる第2の回転手段とを具備し、光ビームがディフェク
トに位置するときには前記第1の回転手段によって記録
媒体を回転させる構成としたものである。光ビームを記
録媒体に照射したときの反射光/透過光は光ビームの光
出力、あるいは記録媒体の反射率によって変化する。し
かしながら反射光/透過光の一部あるいは全部を検出す
る反射光検出手段の出力よりディフェクトを検出するた
めの比較値に入力される第1の比較値をしきい値設定手
段により設定されるので上記光出力、あるいは記録媒体
の反射率/透過率の変化によるディフェクトの誤った検
出を抑制することができる。さらに光ビームが記録媒体
の凹凸の形態で信号が記録されている領域に位置するか
否かによって反射光/透過光の所定の周波数帯域を遮断
する遮断フィルタの遮断特性を切り替えるので記録媒体
に凹凸の形態で信号が記録されている領域と記録再生可
能な領域が混在するときにおいても精度の高いディフェ
クト検出を実現することができる。光ビームがディフェ
クトに位置しないときに記録媒体からの反射光/透過光
による再生信号に基づき記録媒体を回転させることが可
能である。しかしながら光ビームがディフェクトに位置
するときの記録媒体からの反射光/透過光は著しく低
下、あるいは無くなるために再生信号に基づいて記録媒
体を安定に回転させることは困難である。したがって光
ビームがディフェクトに位置するときに記録媒体の回転
速度を検出し略略一定の回転速度で回転させる第1の回
転手段によって記録媒体を回転させることによって安定
な記録媒体の回転制御を実現することができる。
【0037】以下、本発明の実施の形態について図1−
図10を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の一形態のブロッ
ク図である。照射手段11−gは波長650nmの光ビ
ームを赤色半導体レーザーより出射可能な光源で、光ビ
ームの光出力を少なくとも複数種類に切り替えて出射で
きるように構成されている。第1の光出力制御手段27
は再生時の光ビームの光出力を照射手段11−gより出
射するように光出力切り替え手段29に出力する。また
第2の光出力制御手段28は記録時の光ビームの光出力
を照射手段11−gより出射するように光出力切り替え
手段29に出力する。光出力切り替え手段29は後述す
るNORゲート回路22の出力を制御信号とし、装置が
記録時あるいは再生時を問わず、光ビームがディフェク
トを通過しているときは第1の光出力制御手段26の出
力を照射手段11−gに出力するように構成されてい
る。装置が再生時のときについて照射手段11−gから
出射された光ビーム(以下、出射光と称する)は出射光
を平行光にするためのコリメータレンズ11−f、偏向
ビームスプリッタ11−eおよび波長板11−dを通
り、集束手段11−cにより集束されて記録媒体10
(以下、ディスクと称する)に照射される。ディスク1
0からの反射光は集束手段11―cおよび波長板11―
dを通り、偏向ビームスプリッタ11−eで反射され、
出射光の光路から分離されて光検出ホログラム11―h
に入射する。光検出ホログラム11―hによりディスク
10からの反射光はフォーカス検出用+1次光とトラッ
キング検出用−1次光に回折され、検出レンズ11−i
に導かれる。検出レンズ11−iによって集光されたト
ラッキング検出用−1次光は4分割トラッキング用光検
出器11ーkに出力される。4分割トラッキング用光検
出器11−kで検出したディスク10からの反射光はデ
ィスク半径方向で2分割し、電気信号に変換されてトラ
ッキングエラー信号検出手段12−tに出力される。ト
ラッキングエラー信号検出手段12−tはそれぞれの反
射光の強度を比較して出射光の集束点とディスク10上
のトラックとの位置ずれを表すトラッキングエラー信号
を検出する。本トラッキングエラー信号検出方式はプッ
シュプル方式として広く知られているため、これ以上の
説明は省略する。トラッキングエラー信号検出手段12
−tで検出されたトラッキングエラー信号は出射光の集
束点とディスク10上のトラックとの位置ずれを制御す
るトラッキング制御の制御的安定性を確保するために設
けられたトラッキング制御手段13−tおよびトラッキ
ングエラー信号に重畳されるディスク10上のトラック
の蛇行周波数成分を抽出する帯域制限手段17に出力さ
れる。帯域制限手段17はトラッキングエラー信号に重
畳されるディスク10上のトラックの蛇行周波数成分を
検出し、振幅測定手段18にトラッキングエラー信号に
重畳されるトラックの蛇行周波数成分を出力する。振幅
測定手段18はトラッキングエラー信号に重畳されるト
ラックの蛇行周波数成分の信号振幅を測定し振幅比較手
段19に出力する。振幅比較手段19は任意の所定値と
振幅測定手段18の出力を比較し、トラッキングエラー
信号に重畳されるトラックの蛇行周波数成分の信号振幅
が任意の所定値よりも大きい、即ち振幅資格手段の出力
は”H”であるときはディスク10のディフェクトは検
出されないと判断する。一方、出射光の集束点がディス
ク10上のディフェクトを通過するときトラッキングエ
ラー信号に重畳されるトラックの蛇行周波数成分は帯域
制限手段17で検出されないために振幅測定手段18の
出力は小さい、あるいはゼロとなり振幅比較手段19の
出力もまた”L”となる。ディスク10上のディフェク
トの有無検出に関する詳細な説明は後述する。
【0038】またフォーカス検出用光検出器11−jお
よびトラッキング検出用光検出器11−kの出力は反射
光検出手段20に入力される。反射光検出手段は加算回
路で構成され、フォーカス用光検出器11−jおよびト
ラッキング用光検出器11−kの出力を全加算する。反
射光検出手段20の出力はアドレス部検出手段21に出
力される。アドレス部検出手段はディスクの物理的な番
地を表すアドレス情報が記録されている領域を光ビーム
の集束点が通過していることを検出する。アドレス部検
出手段21は2値化信号信号を出力し、出射光の集束点
がディスク10上のアドレス部を通過したときに”H”
信号を、出射光の集束点がアドレス部を通過しないとき
に”L”信号を出力するように構成されている。アドレ
ス部検出手段21の出力はNORゲート回路22に入力
される。NORゲート回路22は前述の振幅比較手段1
9の出力信号が入力され、図2に示す真理値表に従いデ
ィスク10上のディフェクトを検出しかつ出射光の集束
点がディスク10のアドレス部を通過していないときと
きとそれ以外の状態に応じてフォーカス駆動切り替えス
イッチ16−f、トラッキング駆動切り替えスイッチ1
6−t切り替えてフォーカス制御およびトラッキング制
御の駆動を切り替えられるように構成されている。
【0039】さらに反射光検出手段20の出力は第1の
モータ制御手段に出力される。第1のモータ制御手段2
3は反射光検出手段20の出力信号より検出できる再生
同期信号と基準周波数信号よりディスクを線速度一定に
駆動する出力をモータ駆動切り替え手段25に出力す
る。上記モータ駆動方式はCLV制御方式として広く知
られているため詳細な説明は省略する。また、第2のモ
ータ制御手段24はディスクを一定角速度で回転させる
駆動をモータ駆動切り替え手段25に出力する。本モー
タ駆動方式はCAV制御方式として広く知られているた
め詳細な説明は省略する。モータ駆動切り替え手段25
はNORゲート回路の出力信号を制御信号として第1の
モータ制御手段あるいは第2のモータ制御手段の出力を
切り替えてモータ26に出力する。モータ26はディス
ク10を回転せしめるように構成されている。モータ駆
動切り替え手段25はNORゲート回路25の出力が”
L”である、即ち光ビームがディフェクトを通過してい
ないときに第1のモータ制御手段の出力を選択しCLV
制御でディスク10を回転させる。一方、NORゲート
回路25の出力が”H”である、即ち光ビームがディフ
ェクトを通過しているときにモータ駆動切り替え手段2
5は第2のモータ制御手段の出力を選択しCAV制御で
ディスク10を回転させる。
【0040】トラッキング制御手段13−tに入力され
たトラッキングエラー信号は出射光の集束点とディスク
10上のトラックとの位置ずれを制御するトラッキング
制御の制御的安定性を確保するための駆動信号をトラッ
キング駆動回路15−tに出力する。トラッキング駆動
回路15−tは集束手段11−cをトラッキング方向に
移動せしめる駆動出力をトラッキング駆動切り替え手段
16−tに出力する。トラッキング駆動切り替え手段1
6−tは出射光の集束点がディスク10上のディフェク
トを通過するときにトラッキング制御の安定性を確保す
るためのトラッキングホールド駆動回路14−tの出力
が入力され、前述の振幅比較手段19の出力に応じて、
即ち出射光の集束点がディスク10上のディフェクトを
通過しているか否かによってトラッキング駆動回路15
−t出力とトラッキングホールド回路14−tの出力の
いずれかを切り替え、トラッキングアクチュエータ11
−bに出力する。トラッキングアクチュエータ11−b
はトラッキング駆動切り替え手段16−tの出力に従
い、集束手段11−cをトラッキング方向に移動せしめ
る。一方検出レンズ11−iによって集光されたフォー
カス検出用+1次光はフォーカス用光検出器11−jに
入射する。フォーカス用光検出器11−jに入射したフ
ォーカス検出用+1次光は電気信号に変換されてフォー
カスエラー信号検出手段12−fに入力される。フォー
カスエラー信号検出手段12−fは出射光の集束点とデ
ィスク10との位置ずれを表すフォーカスエラー信号を
出力する。フォーカスエラー信号を検出する方法は特に
限定されない。フォーカスエラー信号検出手段12−f
で検出されたフォーカスエラー信号は出射光の集束点と
ディスク10面との位置ずれを制御するフォーカス制御
の制御的安定性を確保するために設けられたフォーカス
制御手段13−fに出力される。フォーカス制御手段1
3−fは出射光の集束点とディスク10面との位置ずれ
を制御するための信号をフォーカス駆動回路15−fに
出力する。フォーカス駆動回路15−fは集束手段11
−cをフォーカス方向に移動せしめる駆動出力をフォー
カス駆動切り替え手段16−fに出力する。フォーカス
駆動切り替え手段16−fは出射光の集束点がディスク
10上のディフェクトを通過するときにフォーカス制御
の安定性を確保するための駆動信号を出力するフォーカ
スホールド駆動回路14−fの出力が入力され、前述の
振幅比較手段19の出力に応じて、即ち出射光の集束点
がディスク10上のディフェクトを通過しているか否か
によってフォーカス駆動回路15−f出力とフォーカス
ホールド回路14−fの出力のいずれかを切り替え、フ
ォーカスアクチュエータ11−aに出力する。フォーカ
スアクチュエータ11−aはフォーカス駆動切り替え手
段16−fの出力に従い、集束手段11−cをフォーカ
ス方向に移動せしめる。
【0041】続いて本発明の実施の一形態のディフェク
ト検出方法について詳細な説明を図3、4を用いて説明
する。図3−aは図1に装着されたディスク10のセク
タ・フォーマットの構造を示した図である。ディスク1
0のトラックはうず巻で形成されてトラックピッチが
1.0umで構成されている。セクタ・フォーマットの
構造はアドレス部とデータ部より構成されている。アド
レス部はセクタのディスク上の物理的な番地を表し、デ
ータ部はデータを記録可能な領域である。アドレス部は
ディスク製造時に凹凸ピットでプリフォーマットされて
いる。データ部は出射光の集束点をトラックの一定位置
に制御するために案内溝が設けられていて、更に一定周
期で蛇行する構造である。しかしながらアドレス部は案
内溝が設けられず、かつ一定周期で蛇行する構造ではな
い。図3−bはディスク10のトラックと出射光の集束
点の位置によるトラッキングエラー信号出力を示した図
である。出射光の集束点はトラックの中心に制御されて
いることと仮定する。出射光の集束点はトラックの中心
位置に制御されているためトラッキングエラー信号は位
置誤差がない、即ちゼロが出力される。しかしながらデ
ータ部の蛇行周期はトラッキング制御の周波数帯域より
も高い周期で蛇行しているためにデータ部の蛇行周期に
同期した信号がトラッキングエラー信号に重畳される。
出射光の集束点がアドレス部を通過したときはトラッキ
ングエラー信号にデータ部の蛇行周期成分は重畳されな
い。図3−cはディスク10のトラックと出射光の集束
点の位置による反射光検出手段の出力である。ディスク
10のアドレス部は前述の通り、案内溝が設けられてい
ないので出射光に対する反射光量がデータ部に比較して
大きい。次にディスク10における出射光の集束点の位
置と図1に示す各構成要素の出力信号の関係を図4を用
いて説明する。
【0042】図4は出射光の集束点とディスク10上の
トラックとの位置による図1に示すブロック図上の各構
成要素の出力である。図4−aはディスク10と出射光
の集束点との位置関係を示した図、図4−bはトラッキ
ングエラー信号検出手段13−tの出力であるトラッキ
ングエラー信号、図4−cは帯域制限手段17の出力信
号、図4−dは振幅測定手段18の出力信号、図4−e
は振幅比較手段19の出力信号、図4−fはアドレス部
検出手段21の出力信号、図4−gはNORゲート回路
22の出力信号である。出射光の集束点は図4−aに示
すようにディスク10のトラックの中心位置に制御され
ている。時間t<t0のときに出射光の集束点はディス
ク10のデータ部のトラックの中心に位置する。しかし
ながらディスク10のデータ部の蛇行周波数成分がトラ
ッキング制御の周波数帯域よりも大きいために図4−b
に示すようにディスク10のデータ部の蛇行周波数成分
の振幅±Xv[V]の正弦波信号がトラッキングエラー信
号に重畳される。帯域制限手段17はトラッキングエラ
ー信号に重畳されるデータ部の蛇行周波数成分を検出す
るように構成されているためにその出力は図4−cに示
すようにトラッキングエラー信号に重畳されるデータ部
の蛇行周波数で振幅±Xv[V]の正弦波信号を出力す
る。振幅測定手段18は帯域制限手段17の出力振幅を
測定し、図4−dに示すように2Xv[V]を出力する。
振幅比較手段19は振幅測定手段18の出力と予め設定
していた比較値を比較する。比較値は0[V]≦比較値<
2Xv[V]となるように設定されている。そのため時間
t<t0のときは振幅測定手段18の出力は比較値より
も大きいために”H”となる。アドレス部検出手段21
は出射光の集束点がアドレス部を通過していないために
図4−fに示すように”L”である。時間t<t0での
振幅比較手段19の出力は”H”、アドレス部検出手段
21の出力は”L”であるため、NORゲート回路22
の出力は図2に示した真理値表に従って”L”となり、
ディスク10にディフェクトは存在しないと検出する。
次に時間t=t0になると出射光の集束点はアドレス部
を通過する。時間t=t0におけるトラッキングエラー
信号は図4−bに示すように出射光の集束点とトラック
の位置誤差はない、即ちゼロが出力される。さらにアド
レス部のトラックは蛇行していないためトラックの蛇行
周波数成分はトラッキングエラー信号に重畳されない。
したがって帯域制限手段17の出力も図4−cに示す通
りにゼロが出力され、振幅測定手段18も図4−dに示
す通りゼロとなる。そして振幅比較手段19の出力は振
幅測定手段18の出力は予め設定した比較値よりも小さ
いので”L”となる。アドレス部検出手段21の出力は
出射光の集束点がアドレス部を通過しているため”H”
となる。振幅比較手段19の出力は”L”、アドレス部
検出手段21の出力は”H”となるためNORゲート回
路22出力は図2に示す真理値表に従って図4−gに示
す通り”L”となり、即ちディスク10にディフェクト
がないと検出する。時間t=t1になると再び出射光の
集束点はデータ部のトラックの中心に位置するため各構
成要素の出力は時間t<t0における各構成要素の出力
と等しくなり、ディスク10にディフェクトはないと検
出する。時間t=t2になると出射光の集束点はディフ
ェクトを通過する。このときディスク10からの反射光
が無くなるためにトラッキングエラー信号は検出されな
くなる、即ち図4−bに示すようにゼロが出力される。
さらにトラックの蛇行周波数成分もトラッキングエラー
信号には重畳されない。帯域制限手段17の出力はトラ
ッキングエラー信号にトラックの蛇行周波数成分が重畳
されないためにゼロが出力される。従って振幅測定手段
18の出力もまたゼロとなる。振幅比較手段19は時間
t=t1のときと同様に振幅測定手段18の出力が予め
設定した比較値よりも小さいために”L”を出力する。
アドレス部検出手段21は出射光の集束点はアドレス部
を通過していないために出力は”L”となる。従って振
幅比較手段19の出力は”L”、アドレス部検出手段2
1の出力は”L”となるためNORゲート回路22の出
力は図2に示した真理値表に従って”H”となり、ディ
スク10のディフェクトを検出する。時間t=t3にな
ると出射光の集束点はディフェクトから離れて再度デー
タ部のトラックの中心に位置する。従って各構成要素の
出力は時間t>t0、t=t1のときの各構成要素の出
力と等しくなる。
【0043】上記のように図1に示した構成にすること
によってディスク10のディフェクトの有無を検出する
ことができる。またディスク10からの反射光の大きさ
に依存しない構成であるために従来の反射光量に依存し
たディフェクト検出方法よりも高精度な検出が可能であ
る。
【0044】(実施の形態2)図5は本発明の実施の一
形態のブロック図である。本実施の形態の説明において
(実施の形態1)と同一のブロックについては、同一番
号を付与する。照射手段11−gは波長650nmの光
ビームを赤色半導体レーザーより出射可能な光源で、光
ビームの光出力を少なくとも複数種類に切り替えて出射
できるように構成されている。第1の光出力制御手段2
7は再生時の光ビームの光出力を照射手段11−gより
出射するように光出力切り替え手段29に出力する。ま
た第2の光出力制御手段28は記録時の光ビームの光出
力を照射手段11−gより出射するように光出力切り替
え手段29に出力する。光出力切り替え手段29はNO
Rゲート回路22の出力を制御信号とし、装置が記録時
あるいは再生時を問わず、光ビームがディフェクトを通
過しているときは第1の光出力制御手段26の出力を照
射手段11−gに出力するように構成されている。照射
手段11−gから出射された光ビーム(以下、出射光と
称する)は出射光を平行光にするためのコリメータレン
ズ11−f、偏向ビームスプリッタ11−eおよび波長
板11−dを通り、集束手段11−cにより集束されて
記録媒体10(以下、ディスクと称する)に照射され
る。ディスク10からの反射光は集束手段11―cおよ
び波長板11―dを通り、偏向ビームスプリッタ11−
eで反射され、出射光の光路から分離されて光検出ホロ
グラム11―hに入射する。光検出ホログラム11―h
によりディスク10からの反射光はフォーカス検出用+
1次光とトラッキング検出用−1次光に回折され、検出
レンズ11−iに導かれる。検出レンズ11−iによっ
て集光されたトラッキング検出用−1次光は4分割トラ
ッキング用光検出器11ーkに出力される。4分割トラ
ッキング用光検出器11−kで検出したディスク10か
らの反射光はディスク半径方向で2分割し、電気信号に
変換されてトラッキングエラー信号検出手段12−tに
出力される。トラッキングエラー信号検出手段12−t
はそれぞれの反射光の強度を比較して出射光の集束点と
ディスク10上のトラックとの位置ずれを表すトラッキ
ングエラー信号を検出する。本トラッキングエラー信号
検出方式はプッシュプル方式として広く知られているた
め説明は省略する。トラッキングエラー信号検出手段1
2−tで検出されたトラッキングエラー信号は出射光の
集束点とディスク10上のトラックとの位置ずれを制御
するトラッキング制御の制御的安定性を確保するために
設けられたトラッキング制御手段13−tおよびトラッ
キングエラー信号に重畳されるディスク10上のトラッ
クの蛇行周波数成分を抽出する帯域制限手段17に出力
される。帯域制限手段17はトラッキングエラー信号に
重畳されるディスク10上のトラックの蛇行周波数成分
を検出し、トラッキングエラー信号に重畳したトラック
の蛇行周波数成分を2値化回路31に出力する。出射光
の集束点がディスク10のディフェクトを通過しないと
きに2値化回路31は帯域制限手段17の出力を任意の
所定値と比較し、トラッキングエラー信号に重畳される
トラックの蛇行周波数に同期したパルス波信号をカウン
タ32に出力する。カウンタ32は任意の時間内に2値
化回路31の出力が変化したときに出射光の集束点はデ
ィスク10のディフェクトを通過していないことを意味
する”H”信号を、任意の時間内に2値化回路31の出
力が変化しないときに出射光の集束点がディスク10の
ディフェクトを通過していることを意味する”L”信号
を出力する。ディスク10上のディフェクトの有無検出
に関する詳細な説明は後述する。またフォーカス検出用
光検出器11−jおよびトラッキング検出用光検出器1
1−kの出力は反射光検出手段20に入力される。反射
光検出手段20は加算回路で構成され、フォーカス用光
検出器11−jおよびトラッキング用光検出器11−k
の出力を全加算する。反射光検出手段20の出力はアド
レス部検出手段21に出力される。アドレス部検出手段
21は2値化信号を出力し、出射光の集束点がディスク
10上のアドレス部を通過したときに”H”信号を、出
射光の集束点がアドレス部を通過しないときに”L”信
号を出力するように構成されている。アドレス部検出手
段21の出力はNORゲート回路22に入力される。N
ORゲート回路22は前述のカウンタ32の出力信号が
入力され、図2に示す真理値表に従いディスク10上の
ディフェクトを検出しかつ出射光の集束点がディスク1
0のアドレス部を通過していないときときとそれ以外の
状態に応じてフォーカス駆動切り替えスイッチ16−
f、トラッキング駆動切り替えスイッチ16−t切り替
えてフォーカス制御およびトラッキング制御の駆動を切
り替えられるように構成されている。
【0045】さらに反射光検出手段20の出力は第1の
モータ制御手段に出力される。第1のモータ制御手段2
3は反射光検出手段20の出力信号より検出できる再生
同期信号と基準周波数信号よりディスクを線速度一定に
駆動する出力をモータ駆動切り替え手段25に出力す
る。上記モータ駆動方式はCLV制御方式として広く知
られているため詳細な説明は省略する。また、第2のモ
ータ制御手段24はディスクを一定角速度で回転させる
駆動をモータ駆動切り替え手段25に出力する。本モー
タ駆動方式はCAV制御方式として広く知られているた
め詳細な説明は省略する。モータ駆動切り替え手段25
はNORゲート回路の出力信号を制御信号として第1の
モータ制御手段あるいは第2のモータ制御手段の出力を
切り替えてモータ26に出力する。モータ26はディス
ク10を回転せしめるように構成されている。モータ駆
動切り替え手段25はNORゲート回路25の出力が”
L”である、即ち光ビームがディフェクトを通過してい
ないときに第1のモータ制御手段の出力を選択しCLV
制御でディスク10を回転させる。一方、NORゲート
回路25の出力が”H”である、即ち光ビームがディフ
ェクトを通過しているときにモータ駆動切り替え手段2
5は第2のモータ制御手段の出力を選択しCAV制御で
ディスク10を回転させる。
【0046】トラッキング制御手段13−tに入力され
たトラッキングエラー信号は出射光の集束点とディスク
10上のトラックとの位置ずれを制御するトラッキング
制御の制御的安定性を確保するための駆動信号をトラッ
キング駆動回路15−tに出力する。トラッキング駆動
回路15−tは集束手段11−cをトラッキング方向に
移動せしめる駆動出力をトラッキング駆動切り替え手段
16−tに出力する。トラッキング駆動切り替え手段1
6−tは出射光の集束点がディスク10上のディフェク
トを通過するときにトラッキング制御の安定性を確保す
るためのトラッキングホールド駆動回路14−tの出力
が入力され、前述の振幅比較手段19の出力に応じて、
即ち出射光の集束点がディスク10上のディフェクトを
通過しているか否かによってトラッキング駆動回路15
−t出力とトラッキングホールド回路14−tの出力の
いずれかを切り替え、トラッキングアクチュエータ11
−bに出力する。トラッキングアクチュエータ11−b
はトラッキング駆動切り替え手段16−tの出力に従
い、集束手段11−cをトラッキング方向に移動せしめ
る。一方検出レンズ11−iによって集光されたフォー
カス検出用+1次光はフォーカス用光検出器11−jに
入射する。フォーカス用光検出器11−jに入射したフ
ォーカス検出用+1次光は電気信号に変換されてフォー
カスエラー信号検出手段12−fに入力される。フォー
カスエラー信号検出手段12−fは出射光の集束点とデ
ィスク10との位置ずれを表すフォーカスエラー信号を
出力する。フォーカスエラー信号を検出する方法は特に
限定されない。フォーカスエラー信号検出手段12−f
で検出されたフォーカスエラー信号は出射光の集束点と
ディスク10面との位置ずれを制御するフォーカス制御
の制御的安定性を確保するために設けられたフォーカス
制御手段13−fに出力される。フォーカス制御手段1
3−fは出射光の集束点とディスク10面との位置ずれ
を制御するための信号をフォーカス駆動回路15−fに
出力する。フォーカス駆動回路15−fは集束手段11
−cをフォーカス方向に移動せしめる駆動出力をフォー
カス駆動切り替え手段16−fに出力する。フォーカス
駆動切り替え手段16−fは出射光の集束点がディスク
10上のディフェクトを通過するときにフォーカス制御
の安定性を確保するための駆動信号を出力するフォーカ
スホールド駆動回路14−fの出力が入力され、前述の
振幅比較手段19の出力に応じて、即ち出射光の集束点
がディスク10上のディフェクトを通過しているか否か
によってフォーカス駆動回路15−f出力とフォーカス
ホールド回路14−fの出力のいずれかを切り替え、フ
ォーカスアクチュエータ11−aに出力する。フォーカ
スアクチュエータ11−aはフォーカス駆動切り替え手
段16−fの出力に従い、集束手段11−cをフォーカ
ス方向に移動せしめる。
【0047】続いて本発明の実施の一形態のディフェク
ト検出方法について詳細な説明を図5、6を用いて説明
する。本実施の形態で装置に装着されるディスクの構造
は(実施の形態1)で装着したディスクと同様であるた
め詳細な説明は省略する。図6は出射光の集束点とディ
スク10上のトラックとの位置による図5に示すブロッ
ク図上の各構成要素の出力である。図6−aはディスク
10と出射光の集束点との位置関係を示した図、図6−
bはトラッキングエラー信号検出手段13−tの出力で
あるトラッキングエラー信号、図6−cは帯域制限手段
17の出力信号、図6−dは2値化回路51の出力信
号、図6−eはカウンタ52の出力信号、図6−fはア
ドレス部検出手段21の出力信号、図6−gはNORゲ
ート回路22の出力信号である。出射光の集束点は図4
−aに示すようにディスク10のトラックの中心位置に
制御されている。時間t<t0のときに出射光の集束点
はディスク10のデータ部のトラックの中心に位置す
る。しかしながらディスク10のデータ部の蛇行周波数
成分がトラッキング制御の周波数帯域よりも大きいため
に図6−bに示すようにディスク10のデータ部の蛇行
周波数成分の振幅±Xv[V]の正弦波信号がトラッキン
グエラー信号に重畳される。帯域制限手段17はトラッ
キングエラー信号に重畳されるデータ部の蛇行周波数成
分を検出するように構成されているためにその出力は図
6−cに示すようにトラッキングエラー信号に重畳され
るデータ部の蛇行周波数で振幅±Xv[V]の正弦波信号
を出力する。2値化回路31は帯域正弦手段の出力信号
を任意の比較値と比較し、トラックの蛇行周波数に同期
したパルス波出力信号を出力する。このとき任意の比較
値は0<比較値<Xv[V]に設定する。
【0048】カウンタは任意の時間内に2値化回路31
の出力が変化したときに”H”信号を出力し、2値化回
路31の出力が任意の時間内に変化がないときに”L”
を出力する。このとき任意の時間はトラックの蛇行周波
数よりも大きく設定する。時間t<t0のときの2値化
回路31の出力は図6−dに示すようにトラックの蛇行
周波数に同期したパルス波信号を出力するので、カウン
タは図6−eに示すように2値化回路の出力がトラック
の蛇行周波数よりも大きく設定した任意の時間内に変化
するため”H”を出力する。
【0049】アドレス部検出手段21は出射光の集束点
がアドレス部を通過していないために図6−fに示すよ
うに”L”である。時間t<t0でのカウンタの出力
は”H”、アドレス部検出手段21の出力は”L”であ
るため、NORゲート回路22の出力は図2に示した真
理値表に従って”L”となり、出射光の集束点はディス
ク10のディフェクトを通過していないと検出する。次
に時間t=t0になると出射光の集束点はアドレス部を
通過する。時間t=t0におけるトラッキングエラー信
号は図6−bに示すように出射光の集束点とトラックの
位置誤差はない、即ちゼロが出力される。さらにアドレ
ス部のトラックは蛇行していないためトラックの蛇行周
波数成分はトラッキングエラー信号に重畳されない。し
たがって帯域制限手段17の出力は図6−cに示す通り
にゼロが出力され、2値化回路31は任意の比較値0<
比較値<Xvと帯域制限手段17の出力ゼロとを比較し
て”L”を出力する。そしてカウンタは時間t=t0+
△(△はトラックの蛇行周期よりも大きく設定した任意
の時間)のときに任意の時間内に2値化回路31の出力
が変化しないため”L”を出力する。
【0050】またアドレス部検出手段21の出力は出射
光の集束点がアドレス部を通過しているため”H”とな
る。カウンタ32の出力は”L”、アドレス部検出手段
21の出力は”H”となるためNORゲート回路22の
出力は図2に示す真理値表に従って図6−gに示す通
り”L”となり、即ち出射光の集束点はディスク10の
ディフェクトを通過していないと検出する。時間t=t
1になると再び出射光の集束点はデータ部のトラックの
中心に位置するため各構成要素の出力は時間t<t0に
おける各構成要素の出力と等しくなり、出射光の集束点
はディスク10のディフェクトを通過していないと検出
する。時間t=t2になると出射光の集束点はディフェ
クトを通過する。このときディスク10からの反射光が
無くなるためにトラッキングエラー信号は検出されなく
なる、即ち図6−bに示すようにゼロが出力される。さ
らにトラックの蛇行周波数成分もトラッキングエラー信
号には重畳されない。帯域制限手段17の出力はトラッ
キングエラー信号にトラックの蛇行周波数成分が重畳さ
れないためにゼロが出力される。2値化回路31は時間
t=t0のときと同様に帯域制限手段17の出力と任意
の比較値0<比較値<Xvとを比較して”L”を出力す
る。時間t=t2+△のときに2値化回路31の出力が
任意の時間△内に変化がないのでカウンタの出力は”
L”になる。アドレス部検出手段21は出射光の集束点
はアドレス部を通過していないために出力は”L”とな
る。従っての時間t=t2+△のときにカウンタの出力
は”L”、アドレス部検出手段21の出力は”L”とな
るためNORゲート回路22の出力は図2に示した真理
値表に従って”H”となり、出射光の集束点はディスク
10のディフェクトを通過していることを検出する。時
間t=t3になると出射光の集束点はディフェクトから
離れて再度データ部のトラックの中心に位置する。従っ
て各構成要素の出力は時間t>t0、t=t1のときの
各構成要素の出力と等しくなる。
【0051】上記のように図1に示した構成にすること
によって出射光の集束点がディスク10のディフェクト
を通過しているか否かを検出することができる。またデ
ィスク10からの反射光の大きさに依存しない構成であ
るために従来の反射光量に依存したディフェクト検出方
法よりも高精度な検出が可能である。
【0052】(実施の形態3)図7は本発明の実施の一
形態のブロック図である。本実施の形態の説明において
(実施の形態1)あるいは(実施の形態2)と同一のブ
ロックについては、同一番号を付与する。照射手段41
は波長650nmで、かつ光学パワーを装置が記録ある
いは再生動作を行うときに任意に可変可能とする光ビー
ムを赤色半導体レーザーより出射可能な光源である。照
射手段41から出射された光ビーム(以下、出射光と称
する)は出射光を平行光にするためのコリメータレンズ
11−f、偏向ビームスプリッタ11−eおよび波長板
11−dを通り、集束手段11−cにより集束されて記
録媒体10(以下、ディスクと称する)に照射される。
ディスク10からの反射光は集束手段11―cおよび波
長板11―dを通り、偏向ビームスプリッタ11−eで
反射され、出射光の光路から分離されて光検出ホログラ
ム11―hに入射する。光検出ホログラム11―hによ
りディスク10からの反射光はフォーカス検出用+1次
光とトラッキング検出用−1次光に回折され、検出レン
ズ11−iに導かれる。検出レンズ11−iによって集
光されたトラッキング検出用−1次光は4分割トラッキ
ング用光検出器11ーkに出力される。4分割トラッキ
ング用光検出器11−kで検出したディスク10からの
反射光はディスク半径方向で2分割し、電気信号に変換
されてトラッキングエラー信号検出手段12−tに出力
される。トラッキングエラー信号検出手段12−tはそ
れぞれの反射光の強度を比較して出射光の集束点とディ
スク10上のトラックとの位置ずれを表すトラッキング
エラー信号を検出する。本トラッキングエラー信号検出
方式はプッシュプル方式として広く知られているため説
明は省略する。トラッキングエラー信号検出手段12−
tで検出されたトラッキングエラー信号は出射光の集束
点とディスク10上のトラックとの位置ずれを制御する
トラッキング制御の制御的安定性を確保するために設け
られたトラッキング制御手段13−tに出力される。ま
たフォーカス検出用光検出器11−jおよびトラッキン
グ検出用光検出器11−kの出力は反射光検出手段20
に入力される。反射光検出手段は加算回路で構成され、
フォーカス用光検出器11−jおよびトラッキング用光
検出器11−kの出力を全加算する。反射光検出手段2
0の出力はアドレス部検出手段21、欠陥比較値算出手
段42および比較手段43に出力される。
【0053】アドレス部検出手段21は出射光の集束点
とディスク10の位置関係に従い2値化信号を出力し、
出射光の集束点がディスク10上のアドレス部を通過し
たときに”H”信号を、出射光の集束点がアドレス部を
通過しないときに”L”信号を出力するように構成され
ている。アドレス部検出手段21の出力はORゲート回
路46に入力される。一方、ORゲート回路46の第2
の入力には照射手段41が照射する光ビームの光学パワ
ーに従い、装置が記録中あるいは再生中であるか検出す
る記録再生検出手段44の出力が変化したときに一定時
間のみ”H”信号を出力するエッジ検出手段45の出力
が入力されるように構成されている。記録再生検出手段
44の出力は記録中は”H”、再生中は”L”を出力す
る。エッジ検出手段45は記録再生検出手段44の出力
が変化したときの一定時間の間のみ”H”を出力するよ
うに構成されている。ORゲート回路46は図10に示
す真理値表に従いアドレス部検出手段21の出力あるい
はエッジ検出手段45の出力が”H”であるときにその
出力は”H”となる。即ち出射光の集束点がディスク1
0のアドレス部を通過しているとき、あるいは装置が記
録あるいは再生動作に切り替わった直後の一定時間の
間”H”を出力するように構成されている。
【0054】反射光検出手段20の出力は低域遮断フィ
ルタを含む欠陥比較値算出手段42に入力される。欠陥
比較値算出手段42に含まれる低域遮断フィルタの遮断
特性は2種類に切り替え可能な構成であり、ORゲート
回路46の出力に応じて遮断特性を切り替える。即ちO
Rゲート回路46の出力が”H”であるときに時定数の
小さい低域遮断フィルタを、ORゲート回路46の出力
が”L”であるときに時定数が大きい低域遮断フィルタ
を選択する。 欠陥比較値算出手段42の出力はディス
ク10のディフェクトを検出するために設けられた比較
手段43への入力値となる。比較手段43は反射光検出
手段20と欠陥比較値算出手段42の出力を比較して反
射光検出手段20の出力が大きいときに”H”を、欠陥
比較値算出手段42の出力が大きいときに”L”を出力
する。比較手段43の出力が”L”であるときに出射光
の集束点はディスク10のディフェクトを通過している
ことを示す。このことについては後程詳細に説明する。
【0055】比較手段43の出力に従い出射光の集束点
がディスク10のディフェクトを通過しているか否かが
明らかになる。そこで出射光の集束点がディスク10の
ディフェクトを通過しているか否かによりフォーカス制
御およびトラッキング制御の駆動をフォーカス駆動切替
手段16−f、トラッキング駆動切替手段16−tによ
って切り替えられるように構成されている。
【0056】さらに反射光検出手段20の出力は第1の
モータ制御手段に出力される。第1のモータ制御手段2
3は反射光検出手段20の出力信号より検出できる再生
同期信号と基準周波数信号よりディスクを線速度一定に
駆動する出力をモータ駆動切り替え手段25に出力す
る。上記モータ駆動方式はCLV制御方式として広く知
られているため詳細な説明は省略する。また、第2のモ
ータ制御手段24はディスクを一定角速度で回転させる
駆動をモータ駆動切り替え手段25に出力する。本モー
タ駆動方式はCAV制御方式として広く知られているた
め詳細な説明は省略する。モータ駆動切り替え手段25
は比較手段43の出力信号を制御信号として第1のモー
タ制御手段あるいは第2のモータ制御手段の出力を切り
替えてモータ26に出力する。モータ26はディスク1
0を回転せしめるように構成されている。モータ駆動切
り替え手段25は比較手段43の出力が”L”である、
即ち光ビームがディフェクトを通過していないときに第
1のモータ制御手段の出力を選択しCLV制御でディス
ク10を回転させる。一方、比較手段43の出力が”
H”である、即ち光ビームがディフェクトを通過してい
るときにモータ駆動切り替え手段25は第2のモータ制
御手段の出力を選択しCAV制御でディスク10を回転
させる。
【0057】またトラッキング制御手段13−tに入力
されたトラッキングエラー信号は出射光の集束点とディ
スク10上のトラックとの位置ずれを制御するトラッキ
ング制御の制御的安定性を確保するための駆動信号をト
ラッキング駆動回路15−tに出力する。トラッキング
駆動回路15−tは集束手段11−cをトラッキング方
向に移動せしめる駆動出力をトラッキング駆動切り替え
手段16−tに出力する。トラッキング駆動切り替え手
段16−tは出射光の集束点がディスク10上のディフ
ェクトを通過するときに光ビームのトラック方向の位置
を保持するトラッキングホールド駆動回路14−tの出
力が入力され、前述の比較手段43の出力に応じて、即
ち出射光の集束点がディスク10上のディフェクトを通
過しているか否かによってトラッキング駆動回路15−
t出力とトラッキングホールド回路14−tの出力のい
ずれかを切り替え、トラッキングアクチュエータ11−
bに出力する。トラッキングアクチュエータ11−bは
トラッキング駆動切り替え手段16−tの出力に従い、
集束手段11−cをトラッキング方向に移動せしめる。
一方検出レンズ11−iによって集光されたフォーカス
検出用+1次光はフォーカス用光検出器11−jに入射
する。フォーカス用光検出器11−jに入射したフォー
カス検出用+1次光は電気信号に変換されてフォーカス
エラー信号検出手段12−fに入力される。フォーカス
エラー信号検出手段12−fは出射光の集束点とディス
ク10との位置ずれを表すフォーカスエラー信号を出力
する。フォーカスエラー信号を検出する方法は特に限定
されない。フォーカスエラー信号検出手段12−fで検
出されたフォーカスエラー信号は出射光の集束点とディ
スク10面との位置ずれを制御するフォーカス制御の制
御的安定性を確保するために設けられたフォーカス制御
手段13−fに出力される。フォーカス制御手段13−
fは出射光の集束点とディスク10面との位置ずれを制
御するための信号をフォーカス駆動回路15−fに出力
する。フォーカス駆動回路15−fは集束手段11−c
をフォーカス方向に移動せしめる駆動出力をフォーカス
駆動切り替え手段16−fに出力する。フォーカス駆動
切り替え手段16−fは出射光の集束点がディスク10
上のディフェクトを通過するときに光ビームのフォーカ
ス方向の位置を保持するための駆動信号を出力するフォ
ーカスホールド駆動回路14−fの出力が入力され、前
述の比較手段43の出力に応じて、即ち出射光の集束点
がディスク10上のディフェクトを通過しているか否か
によってフォーカス駆動回路15−f出力とフォーカス
ホールド回路14−fの出力のいずれかを切り替え、フ
ォーカスアクチュエータ11−aに出力する。フォーカ
スアクチュエータ11−aはフォーカス駆動切り替え手
段16−fの出力に従い、集束手段11−cをフォーカ
ス方向に移動せしめる。
【0058】続いて本発明の実施の一形態におけるディ
フェクト検出方法について図8、9を用いて説明する。
本説明において前述と同一のブロックについては同一番
号を付与する。図8は本ディフェクト検出方式を説明す
るためのブロック図である。図9は図7および8に示し
た各構成要素のタイミング図である。本ディフェクト検
出方式は図8に示す反射光検出手段20、アドレス部検
出手段21、照射手段41、記録再生検出手段44エッ
ジ検出手段45,ORゲート回路、比較手段43で構成
される。各構成要素の詳細な説明は既に述べたので省略
する。さらに抵抗R0、R1、R2、R3、コンデンサ
C0、スイッチSW、および差動増幅器OPA1によっ
て欠陥比較値算出手段42は構成されている。欠陥比較
値算出手段42は反射光検出手段20の出力に応じて比
較手段43に入力される比較値を出力する。欠陥比較値
算出手段42の出力は反射光検出手段20の出力、抵抗
R2,R3に依存し、反射光検出手段20の出力がA0
であるときの欠陥比較値算出手段の出力A0’は(1)
式のようになる。
【0059】 A0’=(R3/(R2+R3))×A0 (1) また欠陥比較値算出手段42の出力が変化する速度はO
Rゲート回路46、スイッチSW、抵抗R0、R1およ
びコンデンサC0に依存する。ORゲート回路46の出
力が”L”でスイッチSWが開いたときの欠陥比較値算
出手段42の出力は一次遅れ系となり時定数τO(se
c)は(2)式のようになる。
【0060】τO=1/C0×R0 (2) ここで、πは円周率を表す。
【0061】またORゲート回路46の出力が”H”で
スイッチSWが閉じたときの欠陥比較値算出手段42の
出力もまた一次遅れ系となり時定数τ1(sec)は
(3)式のようになる。
【0062】τ1=1/C0×R1 (3) ここで、抵抗R0とR1の関係は(4)式のように表さ
れる。
【0063】R0<R1 (4) したがってORゲート回路46の出力が”H”でスイッ
チが閉じたときのほうが早い応答を実現することができ
る。
【0064】上述のように欠陥比較値算出手段42の出
力値は反射光検出手段20に応じて変化する。またアド
レス部検出手段21と記録再生検出手段44の出力によ
って決定されるORゲート回路46の出力に従い、欠陥
比較値算出手段42の出力変化速度はスイッチSWによ
り切り替えられる。
【0065】次に図9を用いて各構成要素の出力を詳細
に説明する。図9は本発明の実施の一形態における各構
成要素のタイミング図である。図9−(a)は反射光検
出手段20の出力、図9−(b)は欠陥比較値算出手段
42の出力、図9−(c)は比較手段43の出力、図9
−(d)はアドレス部検出手段21の出力、図9−
(e)は照射手段41の光学パワー、図9−(f)は記
録再生検出手段の出力、図9−(g)はエッジ検出手段
45の出力信号、図9−(h)はORゲート回路46の
出力信号、図9−(i)は欠陥比較値算出手段42に含
まれるスイッチSWのON・OFF切替信号である。光
ビームの集束点はディスク10のトラックの中心に制御
されていて、時間t<t0のときにデータ部の再生動作
を行っている。
【0066】時間t<t0のとき照射手段41が出力す
る出射光の光学パワーは装置が再生動作であるために
1.0[mW]である。出射光の集束点はディスク10の
データ部に位置制御されているためディスク10からの
反射光はディスク10のデータ部の反射率に依存する。
その結果反射光検出手段20はA0を出力する。アドレ
ス部検出手段21は出射光の集束点がデータ部に位置す
るため、出力は”L”即ちアドレス部未検出を出力す
る。記録再生検出手段44は照射手段41が出射する出
射光の光学パワーが1.0[mW]であるため”L”、即
ち再生動作中であることを出力する。エッジ検出手段4
5は記録再生検出手段44の出力に変化がないため”
L”を出力する。従ってORゲート回路46はアドレス
部検出手段21、エッジ検出手段45の出力および図1
0の示した真理値表に従って”L”を出力する。図8に
示す欠陥比較値算出手段42に含まれるSWはORゲー
ト回路46の出力に従ってOFF、即ち欠陥比較値算出
手段42の低域遮断フィルタの時定数を(2)式のよう
に設定する。欠陥比較値算出手段42は反射光検出手段
20の出力A0より(1)式に従いA0’を出力する。
比較手段43は反射光検出手段20と欠陥比較値算出手
段42の出力を比較し、A0>A0’であるため”L”
を出力する。比較手段43の出力が”L”であることは
即ち出射光の集束点はディスク10のディフェクトを通
過していないことを意味する。
【0067】時間t=t0のとき照射手段41が出力す
る出射光の光学パワーは装置が再生動作であるため1.
0[mW]である。出射光の集束点はディスク10のデー
タ部からアドレス部に変化するためディスク10からの
反射光はディスク10のアドレス部の反射率に依存す
る。前述のようにアドレス部の反射率はデータ部の反射
率よりも高いため反射光検出手段20の出力はA1とな
る。ここで出射光の集束点がデータ部に位置するときの
反射光検出手段20の出力A0とアドレス部に位置する
ときの反射光検出手段20の出力A1の大小関係は
(5)式の通りである。
【0068】A0<A1 (5) これはディスク10のデータ部の反射率よりもアドレス
部の反射率が高いために、照射手段41が出射する出射
光の光学パワーが等しい場合においても反射光検出手段
20の出力は出射光の集束点がデータ部よりもアドレス
部に位置するときの方が大きくなることを意味する。
【0069】アドレス部検出手段21は出射光の集束点
がアドレス部を通過するために出力は”H”となる。記
録再生検出手段44の出力は照射手段41が出射する出
射光の光学パワーが1.0[mW]であるため”L”、即
ち再生動作中であることを出力し、エッジ検出手段45
もまた記録再生検出手段44の出力に変化がないため”
L”を出力する。ORゲート回路46はアドレス部検出
手段21の出力”H”、エッジ検出回路45の出力”
L”および図10に示した真理値表に従って”H”を出
力する。図8に示す欠陥比較値算出手段42に含まれる
スイッチSWはORゲート回路46の出力に従いスイッ
チをONする。その結果欠陥比較値算出手段42に含ま
れる低域遮断フィルタは(3)式に示す時定数の低域遮
断特性が選択される。このときの欠陥比較値算出手段4
2の出力は(6)式に従いA1’である。
【0070】 A1’=(R3/(R2+R3))×A1 (6) 比較手段43は反射光検出手段20の出力A1と欠陥比
較値算出手段42の出力A1’を比較し、A1>A1’
であるため”L”を出力する。比較手段43の出力が”
L”であることは即ち出射光の集束点はディスク10の
ディフェクトを通過していないことを意味する。
【0071】時間t=t1のとき照射手段41が出力す
る出射光の光学パワーは装置が再生動作であるため1.
0[mW]である。出射光の集束点はディスク10のアド
レス部からデータ部に変化するためディスク10からの
反射光はディスク10のデータ部の反射率に依存する。
その結果、反射光検出手段20の出力は時間t<t0と
同様にA0となる。前述の通り出射光の集束点がデータ
部に位置するときの反射光検出手段20の出力A0とア
ドレス部に位置するときの反射光検出手段20の出力A
1の大小関係は(5)式の通りである。
【0072】アドレス部検出手段21は出射光の集束点
がアドレス部からデータ部へ変化するために出力は”
L”となる。記録再生検出手段44の出力は照射手段4
1が出射する出射光の光学パワーが1.0[mW]である
ため”L”、即ち再生動作中であることを出力し、エッ
ジ検出手段45もまた記録再生検出手段44の出力に変
化がないため”L”を出力する。ORゲート回路46は
アドレス部検出手段21の出力”L”、エッジ検出回路
45の出力”L”および図10に示した真理値表に従っ
て”L”を出力する。図8に示す欠陥比較値算出手段4
2に含まれるスイッチSWはORゲート回路46の出力
に従いスイッチをOFFする。その結果欠陥比較値算出
手段42に含まれる低域遮断フィルタは(2)式に示す
時定数の遮断特性が選択される。このときの欠陥比較値
算出手段42の出力は(1)式に従いA0’である。比
較手段43は反射光検出手段20の出力A0と欠陥比較
値算出手段42の出力A0’を比較し、A0>A0’で
あるため”L”を出力する。比較手段43の出力が”
L”であることは即ち出射光の集束点はディスク10の
ディフェクトを通過していないことを意味する。
【0073】時間t=t2のとき照射手段41が出力す
る出射光の光学パワーは装置が記録動作に変化したため
に5.0[mW]となる。出射光の集束点はディスク10
のデータ部に位置制御されるが、ディスク10からの反
射光は照射手段41の出力光学パワーに比例して大きく
なりA2となる。ここでA0とA2の間には(7)式の
関係が成立する。
【0074】A2=5.0×A0 (7) アドレス部検出手段21は出射光の集束点がアドレス部
を通過していないためその出力は”L”となる。記録再
生検出手段44の出力は照射手段41が出射する出射光
の光学パワーが5.0[mW]であるため”H”、即ち記
録動作中であることを出力し、エッジ検出手段45は記
録再生検出手段44の出力が変化したため予め設定され
た時間αの時間”H”を出力する。
【0075】ここでエッジ検出手段45が”H”出力を
出力する時間αについて説明する。装置が記録動作から
再生動作へ、あるいは再生動作から記録動作へ変化する
ときのみ欠陥比較値算出手段42に含まれる低域遮断フ
ィルタの遮断特性の時定数を小さくする目的によりエッ
ジ検出手段45は存在する。そこで時間αは欠陥比較値
算出手段42に含まれるスイッチSWがONのときの欠
陥比較値算出手段42に含まれる低域遮断フィルタの時
定数よりも大きな時間を設定する。
【0076】ORゲート回路46はアドレス部検出手段
21の出力”L”、エッジ検出回路45の出力”H”お
よび図10に示した真理値表に従って”H”を出力す
る。図8に示す欠陥比較値算出手段42に含まれるスイ
ッチSWはORゲート回路46の出力に従いスイッチを
ONする。その結果欠陥比較値算出手段42に含まれる
低域遮断フィルタの時定数は(3)式に示す特性とな
る。このときの欠陥比較値算出手段42の出力は(8)
式のようにA2’となる。
【0077】 A2’=(R3/(R2+R3))×A2 (8) 比較手段43は反射光検出手段20の出力A2と欠陥比
較値算出手段42の出力A2’を比較し、A2>A2’
であるため”L”を出力する。比較手段43の出力が”
L”であることは即ち出射光の集束点はディスク10の
ディフェクトを通過していないことを意味する。
【0078】時間t=t3のとき照射手段41が出力す
る出射光の光学パワーは装置が記録動作であるため5.
0[mW]である。出射光の集束点はディスク10のデー
タ部に位置制御されるが、ディスク10のディフェクト
部を通過するためディスク10からの反射光はディフェ
クトにより無くなる、即ちゼロとなる。
【0079】アドレス部検出手段21は出射光の集束点
がアドレス部を通過していないためその出力は”L”と
なる。記録再生検出手段44の出力は照射手段41が出
射する出射光の光学パワーが5.0[mW]であるため”
H”、即ち記録動作中であることを出力し、エッジ検出
手段45は記録再生検出手段44の出力が変化しないの
で”L”を出力する。
【0080】ORゲート回路46はアドレス部検出手段
21の出力”L”、エッジ検出回路45の出力”L”お
よび図10に示した真理値表に従って”L”を出力す
る。図8に示す欠陥比較値算出手段42に含まれるスイ
ッチSWはORゲート回路46の出力に従いスイッチを
OFFする。その結果、欠陥比較値算出手段42は
(2)式に示す時定数で出力は変化する。このときの欠
陥比較値算出手段42の出力は図9−(b)における時
間t=t3からt4に示すとおり(2)式に示す時定数
でゼロに近づいていく。比較手段43は反射光検出手段
20の出力ゼロと時間tとともに変化する欠陥比較値算
出手段42の出力を比較し、時間t=t3+βのときに
欠陥比較値算出手段42の出力が反射光検出手段20の
出力よりも大きくなるため”H”を出力する。比較手段
43の出力が”H”であることは即ち出射光の集束点は
ディスク10のディフェクトを通過していることを意味
し、出射光の集束点がディスク10のディフェクトを通
過したことを正しく検出できたことを示す。さらに光ビ
ームがディフェクトに位置することを検出したため、照
射手段41が出力する出射光の光学パワーは1.0[m
W]に設定される。即ち記録動作を中断する。
【0081】時間t=t4のとき照射手段41が出力す
る出射光の光学パワーは装置が再生動作であるため1.
0[mW]である。出射光の集束点はディスク10のデー
タ部に位置制御され、ディスク10のディフェクトから
非ディフェクトに移動する。
【0082】その結果、反射光検出手段20の出力は時
間t=t1のときと同様にA1となる。アドレス部検出
手段21は出射光の集束点がアドレス部を通過していな
いためその出力は”L”となる。記録再生検出手段44
の出力は照射手段41が出射する出射光の光学パワーが
1.0[mw]であるため”L”、即ち再生動作中である
ことを出力し、エッジ検出手段45は記録再生検出手段
44の出力が変化しないので”L”を出力する。
【0083】ORゲート回路46はアドレス部検出手段
21の出力”L”、エッジ検出手段45の出力”L”お
よび図10に示した真理値表に従って”L”を出力す
る。図8に示す欠陥比較値算出手段42に含まれるスイ
ッチSWはORゲート回路46の出力に従いスイッチを
OFFする。その結果、欠陥比較値算出手段42に含ま
れる低域遮断フィルタは(2)式に示す時定数の遮断特
性が設定される。このときの欠陥比較値算出手段42の
出力は図9−(b)における時間t≧t4に示すとおり
(2)式に示す時定数でA1’に近づいていく。比較手
段43は反射光検出手段20の出力A2としきい値算出
手段42の出力を比較し、反射光検出手段42の出力が
時間t=t4のときに大きくなることからその出力は”
L”に変化する。比較手段43の出力が”L”であるこ
とは即ち出射光の集束点はディスク10のディフェクト
を通過していないことを意味する。
【0084】光ビーム位置はディフェクトではない位置
に移動したが装置は光ビームがディフェクトを通過した
ことにより記録動作を中断し、再び記録可能な領域に光
ビームを移動させて記録動作を再開する。
【0085】上記のように図7に示した構成にすること
によって出射光の集束点がディスク10のディフェクト
を通過しているか否かを検出することができる。またデ
ィスク10からの反射光の大きさに依存しない構成であ
るために従来の反射光量に依存したディフェクト検出方
法よりも高精度な検出が可能である。さらに出射光の集
束点がディスク10のアドレス部を通過、あるいは装置
が記録あるいは再生動作に切り替わるときに生じる反射
光が急激に変化したときにおいても出射光の集束点がデ
ィフェクト通過を誤検出することを抑制できる。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、記録媒体
上のディフェクトを正確に検出できる手段であり、記録
媒体のディフェクト有無に関わらず記録媒体の情報信号
を再生あるいは記録できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるブロック図
【図2】本発明の実施の形態1におけるNORゲート回
路の真理値を示す図
【図3】本発明の実施の形態1におけるディスクのセク
タ・フォーマットの構造図
【図4】本発明の実施の形態1におけるディフェクト検
出方式のタイミング図
【図5】本発明の実施の形態2におけるブロック図
【図6】本発明の実施の形態2におけるディフェクト検
出方式のタイミング図
【図7】本発明の実施の形態3におけるブロック図
【図8】本発明の実施の形態3におけるディフェクト検
出に関わるブロック図
【図9】本発明の実施の形態3におけるディフェクト検
出方式のタイミング図
【図10】本発明の実施の形態3におけるORゲート回
路の真理値を示す図
【符号の説明】
10 ディスク 11−a フォーカス・アクチュエータ 11ーb トラッキング・アクチュエータ 11−c 集束レンズ 11ーd 波長板 11−e 偏向ビームスプリッタ 11−f コリメータレンズ 11−g 照射手段 11−h 光検出ホログラム 11−i 検出レンズ 11−j フォーカス用光検出器 11−k トラッキング用光検出器 12−f フォーカスエラー信号検出手段 12−t トラッキングエラー信号検出手段 13−f フォーカス制御手段 13−t トラッキング制御手段 14−f フォーカス・ホールド駆動回路 14−t トラッキング・ホールド駆動回路 15−f フォーカス駆動回路 15−t トラッキング駆動回路 16−f フォーカス駆動切替手段 16−t トラッキング駆動切替手段 17 帯域制限手段 18 振幅測定手段 19 振幅比較手段 20 反射光検出手段 21 アドレス部検出手段 22 NORゲート回路 23 第1のモータ制御手段 24 第2のモータ制御手段 25 モータ駆動切り替え手段 26 モータ 27 第1の光出力制御手段 28 第2の光出力制御手段 29 光出力切り替え手段 31 2値化回路 32 カウンタ 41 照射手段 42 欠陥比較値検出手段 43 比較手段 44 記録再生検出手段 45 エッジ検出手段 46 ORゲート回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 博之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D118 AA14 BA01 BB02 CA11 CA13 CD02 CD03 CD06 CD07 CD17

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームとトラックとの位置ずれを表すト
    ラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信
    号検出手段と、前記トラッキングエラー信号に重畳され
    るトラックの蛇行周波数成分を抽出する抽出手段とを具
    備し、前記抽出手段の出力に応じてディフェクトを検出
    することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】抽出手段の出力振幅の変化によってディフ
    ェクトを検出することを特徴とする請求項1記載の光デ
    ィスク装置。
  3. 【請求項3】抽出手段の出力の位相変化によってディフ
    ェクトを検出することを特徴とする請求項1記載の光デ
    ィスク装置。
  4. 【請求項4】前記トラッキングエラー信号に応じて光ビ
    ームの位置を制御する第1の駆動出力と、光ビームの位
    置を保持する第2の駆動出力を切り替えて出力可能な光
    ビーム位置制御手段を具備し、抽出手段の出力に応じて
    ディフェクトを検出し、光ビームがディフェクトに位置
    するときに前記光ビーム位置制御手段は第2の駆動出力
    を出力することを特徴とする請求項1に記載の光ディス
    ク装置。
  5. 【請求項5】光ビームと記録媒体面との位置ずれを表す
    フォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号
    検出手段と、前記フォーカスエラー信号に応じて光ビー
    ムの位置を制御する第1の駆動出力と、光ビームの位置
    を保持する第2の駆動出力を切り替えて出力可能な光ビ
    ーム位置制御手段を具備し、抽出手段の出力に応じてデ
    ィフェクトを検出し、光ビームがディフェクトに位置す
    るときに前記光ビーム位置制御手段は第2の駆動出力を
    出力することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク
    装置。
  6. 【請求項6】記録媒体に照射した光ビームの反射光/透
    過光の一部あるいは全部を検出する反射光検出手段と、
    前記トラッキングエラー信号と前記反射光検出手段の出
    力を合成する合成手段とを有し、抽出手段は前記合成手
    段の出力に重畳されるトラックの蛇行周波数成分を抽出
    することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装
    置。
  7. 【請求項7】前記合成手段はトラッキングエラー信号を
    反射光検出手段の出力で除算する除算回路で構成される
    請求項6に記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】抽出手段の出力と任意の一定値を比較して
    出力する2値化回路と、前記2値化回路の出力変化の個
    数を所定の期間カウントするカウント手段とを具備し、
    前記カウント手段のカウント数によってディフェクトを
    検出することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク
    装置。
  9. 【請求項9】抽出手段の出力振幅を測定する振幅測定手
    段と、振幅測定手段の低周波成分よりしきい値を算出す
    るしきい値算出手段と、抽出手段の出力としきい値算出
    手段の出力を比較する比較手段を具備し、比較手段の出
    力によってディフェクトを検出することを特徴とする請
    求項1に記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】記録媒体に情報を記録するときの第1の
    光出力と、記録媒体の情報を再生するときの第2の光出
    力を切り替えて光ビームを出力する照射手段を具備し、
    抽出手段の出力に応じてディフェクトを検出し、光ビー
    ムがディフェクトに位置するときに前記照射手段は第2
    の光出力の光ビームを出力することを特徴とする請求項
    1に記載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】記録媒体の回転速度を検出し略略一定の
    回転速度で回転させる第1の回転手段と、記録媒体から
    の再生信号に基づき記録媒体を回転させる第2の回転手
    段とを具備し、光ビームがディフェクトに位置するとき
    には前記第1の回転手段によって記録媒体を回転させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】記録媒体に凹凸の形態で信号が記録され
    ている領域に光ビームが位置することを検出する凹凸領
    域検出手段とを具備し、光ビームが記録媒体に凹凸の形
    態で信号が記録されている領域に位置するときにディフ
    ェクトの検出を中断することを特徴とする光ディスク装
    置。
  13. 【請求項13】記録媒体上に照射した光ビームの反射光
    /透過光の一部あるいは全部を検出する反射光検出手段
    と、前記反射光検出手段の出力と第1の比較値を比較し
    ディフェクトを検出する比較手段と、反射光検出手段の
    出力を遮断するの所定の周波数帯域を遮断する特性を有
    し、かつ遮断特性を切り替え可能とする遮断フィルタ
    と、前記遮断フィルタの出力より前記第1の比較値を設
    定するしきい値設定手段と、記録媒体に凹凸の形態で信
    号が記録されている領域に光ビームが位置することを検
    出する凹凸領域検出手段とを具備し、光ビームが記録媒
    体に凹凸の形態で信号が記録されている領域に位置する
    か前記凹凸領域検出手段の出力によって前記遮断フィル
    タの遮断特性を切り替えることを特徴とする光ディスク
    装置。
  14. 【請求項14】記録媒体上の領域を識別するためのアド
    レスが凹凸の形態で記録され、凹凸領域検出手段はアド
    レスを検出して、光ビームが凹凸の形態で信号が記録さ
    れている領域に位置することを検出することを特徴とす
    る請求項12あるいは13に記載の光ディスク装置。
  15. 【請求項15】記録あるいは再生動作の切り替わりを検
    出する動作切替検出手段を具備し、記録あるいは再生動
    作の切り替わる時点から所定の時間前記遮断フィルタの
    遮断特性を切り替えることを特徴とする請求項13に記
    載の光ディスク装置。
  16. 【請求項16】前記トラッキングエラー信号に応じて光
    ビームの位置を制御する第1の駆動出力と光ビームの位
    置を保持する第2の駆動出力を切り替えて出力可能な光
    ビーム位置制御手段とを具備し、光ビームがディフェク
    トに位置するときに前記光ビーム位置制御手段は第2の
    駆動出力を出力することを特徴とする請求項13に記載
    の光ディスク装置。
  17. 【請求項17】光ビームと記録媒体面との位置ずれを表
    すフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信
    号検出手段と、フォーカスエラー信号に応じて光ビーム
    の位置を制御する第1の駆動出力と光ビームの位置を保
    持する第2の駆動出力を切り替えて出力可能な光ビーム
    位置制御手段とを具備し、光ビームがディフェクトに位
    置するときに前記光ビーム位置制御手段は第2の駆動出
    力を出力することを特徴とする請求項13に記載の光デ
    ィスク装置。
  18. 【請求項18】記録媒体に情報を記録するときの第1の
    光出力と、記録媒体の情報を再生するときの第2の光出
    力を切り替えて光ビームを出力する照射手段を具備し光
    ビームがディフェクトに位置するときに前記照射手段は
    第2の光出力の光ビームを出力することを特徴とする請
    求項13に記載の光ディスク装置。
  19. 【請求項19】記録媒体の回転速度を検出し略略一定の
    回転速度で回転させる第1の回転手段と、記録媒体から
    の再生信号に基づき記録媒体を回転させる第2の回転手
    段とを具備し、光ビームがディフェクトに位置するとき
    には前記第1の回転手段によって記録媒体を回転させる
    ことを特徴とする請求項13に記載の光ディスク装置。
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