JP2000187802A - 磁気メモリ装置 - Google Patents

磁気メモリ装置

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JP2000187802A
JP2000187802A JP10332398A JP33239898A JP2000187802A JP 2000187802 A JP2000187802 A JP 2000187802A JP 10332398 A JP10332398 A JP 10332398A JP 33239898 A JP33239898 A JP 33239898A JP 2000187802 A JP2000187802 A JP 2000187802A
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disk
magnetic head
memory device
head
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JP10332398A
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English (en)
Inventor
Yasusuke Irie
庸介 入江
Yoshio Manabe
由雄 真鍋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスク装置では高密度化に伴う狭トラ
ック化とデータ転送速度を向上するための回転数の増加
が磁気ヘッドのトラック位置決め精度を極端に低下さ
せ、反対にデータ転送速度を低下させている。 【解決手段】 磁気ヘッドをディスク上にトラック数配
置して、一つのトラックに一つの磁気ヘッドが独立して
記録・再生を行えるように構成する。この構成により、
機械的な制御が不要となり、低回転でも超高速な転送速
度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハードディ
スクなどの磁気ディスクを用いた磁気メモリ装置に関す
るものである。特に、磁気ヘッドと情報記録トラックと
の位置決め制御をほとんど必要とせず、再生・記録スピ
ードを飛躍的に向上させた磁気メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディア化にともなうデー
タの大容量・高速データ転送化により大容量・高速デー
タ転送記憶装置の需要が高まっている。大容量・高速デ
ータ転送記憶装置の中でも特にハードディスクドライブ
(以下HDDという)は、大容量、高速データ転送、安
価という点からパーソナルコンピューターなどを中心に
その需要が高まっている。
【0003】図10(a)(b)に磁気ディスク装置の
従来例を示す。磁気ディスク8は、スピンドルモータ9
により回転駆動される。磁気ヘッドユニット10は、複
合ヘッドをスライダー上に搭載して構成されている。こ
の複合ヘッドは、記録ヘッド及び再生ヘッドを磁気ディ
スク8上のトラック方向に所定距離離して一体化して構
成されている。磁気ヘッドユニット10は、粗動アクチ
ュエータ12により磁気ディスク8の半径方向に駆動さ
れるアクチュエータアーム11の先端に配置されてい
る。粗動アクチュエータ12はVCM(ボイスコイルモ
ータ)を用いたロータリーアクチュエータにより構成さ
れる。
【0004】次に図10(b)に磁気ディスク装置のシス
テム構成の従来例を示す。磁気ディスク装置は、大きく
わけてインターフェース部、制御部、実行部の3つから
なる。
【0005】インターフェース部分は、ホスト(パソコ
ン本体など)からデータの記録や読み出し方法を支持す
る命令(コマンド)の解読、ホストとのデータの送受信
および媒体上とのデータ送受信を行うバッファRAM制
御、コマンドの実行結果の処理・報告を行う。
【0006】制御部はリード/ライト制御部、ヘッド位
置決め制御部、スピンドル・モータ制御部からなる。
【0007】リード/ライト制御部分では、ホストから
転送されたデータをヘッドを介して媒体に書き込むライ
ト部とヘッドを介して媒体の信号を読み出しホストに転
送するデータ形式に変換するリード部から構成される。
【0008】ヘッド位置決め制御部は、ヘッドを目標の
トラックに移動させ、目標トラック中央に保持する回路
で構成される。
【0009】スピンドル・モータ制御部は、モータを短
時間で起動させることと、高精度で回転させる回路で構
成されている。
【0010】実行部は、MR素子、コイル部等からなる
磁気ヘッド、ヘッドを所定に位置までうごかすヘッドキ
ャリッジ、記録媒体を回転させるスピンドル・モーター
等で構成される。
【0011】しかし、記録密度の向上に従い、記録され
るディスク上のトラック幅は益々細くなる傾向にある。
【0012】その上、データの転送速度を向上させるた
めに、ディスクの回転数をあげる傾向にあるため、ヘッ
ドをトラックにあわせることが困難になった。
【0013】従って、転送速度を向上させるために回転
数をあげることは、磁気ヘッドをトラックに対して位置
決めする精度を落とすことになり、反対に転送速度を低
下させる要因になるのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来型
の磁気ディスク装置では高密度化に伴う狭トラック化と
データ転送速度を向上するための回転数の増加が磁気ヘ
ッドのトラック位置決め精度を極端に低下させ、反対に
データ転送速度を低下させるという問題が生じている。
【0015】そこで本発明は記録密度の向上に伴う狭ト
ラック化に対応し、回転数を増加させないでもデータ転
送速度を向上させた高転送速度・超高密度磁気メモリ装
置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明の磁気メモリ装置は以下のように構成さ
れている。
【0017】磁気ヘッドを配置するためにもうけられた
磁気ヘッド用ディスクと磁気ディスクが対向しているこ
とを特徴とする磁気メモリ装置である。
【0018】このとき、ヘッドとディスクのスペーシン
グは記録・再生に必要とされる磁気的なスペーシング以
下であり、ヘッドは、磁気ディスク上のトラック1つに
対して1つあるいは複数個配置されている。
【0019】スペーシングには、パッドや保護膜を用い
る。また隣り合う磁気ヘッドは磁気ギャップに対してア
ジマス角を有する。
【0020】また本発明の磁気メモリ装置はインターフ
ェース部、制御部、実駆動部から構成され、インターフ
ェース部は少なくともホストからの制御信号を解読し、
ホストとのデータの送受信および磁気ディスク上とのデ
ータの送受信を行い、制御信号の実行結果の処理、報告
を行う。
【0021】本発明の磁気メモリ装置は、ヘッドを非常
に沢山備えることにより、従来、サスペンションアーム
と呼ばれていたヘッド駆動部分を省略する事が出来る。
【0022】しかしながら、その分だけ、制御系が複雑
になる。制御部は少なくともリード・ライト制御部、ス
ピンドル・モータ制御部から構成され、リード・ライト
制御部が記録あるいは再生を行うときに使用するトラッ
クの数やヘッドの数を可変にしたり、再生を行うときに
使用する1トラック当たりのヘッドの数を可変にしたり
できる。
【0023】スピンドル・モータ制御部が磁気ディスク
あるいは磁気ヘッド用ディスクの回転速度を可変にした
り、お互いに逆回転させたりする。
【0024】また、磁気ヘッドのリード線がアレイ状に
形成されることを特徴とする磁気ヘッド用ディスクであ
り、リード線が磁気ヘッドが形成される形成層よりも下
の層に形成されるヘッド用ディスクである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態につ
いて、図1から図6を用いて説明する。
【0026】(全体構成)図1(a)は本発明の磁気メ
モリ装置の磁気ディスク1と磁気ヘッド用ディスク3の
構成を示している。磁気ディスク1は、スピンドルモー
タ2により回転駆動される。
【0027】磁気ヘッドを配置した磁気ヘッド用ディス
ク3は磁気ディスク1と対向するように配置されてい
る。
【0028】磁気ディスク1と磁気ヘッド用ディスク3
のスペーシング4は記録・再生時の磁気的なスペーシン
グに対応するように構成されている。
【0029】磁気ディスク1が1枚の時は図1(a)の
ように磁気ヘッド用ディスク3は配置される。
【0030】磁気ディスク1が1枚の時は図1(a)の
ように磁気ヘッド用ディスク3は配置され、磁気ディス
ク1が2枚の場合には図1(b)のように配置される。
すなわち、一般的には磁気ディスク1枚に対して磁気ヘ
ッド用ディスクは2枚配置される。
【0031】なお、システムの構成的には磁気デスク1
枚に対して磁気ヘッド用ディスク1枚の場合もあり得
る。
【0032】(スペーサー)図2(a)は本発明の磁気
メモリ装置の磁気ディスク1と磁気ヘッド用ディスク3
のスペーシングについての構成を示している。
【0033】磁気ヘッド5と磁気ディスク1が直接接触
しないように、磁気ヘッド用ディスク上には磁気的スペ
ーシングを調整するためのパッド6が配置されている。
【0034】このパッドはたとえばダイヤモンド、窒化
珪素などの非常に堅い膜で形成され、その高さはおおよ
そ磁気ディスクと磁気ヘッド間の磁気的な記録・再生ス
ペーシングに等しい。
【0035】このパッド6を配置することにより、常に
記録・再生に必要とされる一定の磁気的なスペーシング
を保つことができ、磁気ディスク1と磁気ヘッド5が直
接接触しないようにしている。
【0036】なお、パッド6の代わりに、磁気ヘッド5
のギャップ付近をダイヤモンドや窒化珪素などの非常に
堅い膜で覆い、磁気ディスク上に同様な膜でコーティン
グしても同様な効果が得られる。
【0037】また、パッド6のうえにダイヤモンド膜を
コーティングしても良い。 (ヘッドの配置)図2(b)は本発明の磁気ヘッド用ディ
スク上の磁気ヘッドの配置構成を示している。磁気ヘッ
ド用ディスク3上には磁気ヘッド5が磁気ディスク1上
のトラック一つに対して少なくとも一つ以上対応するよ
うに配置されている。すなわち、磁気ヘッド1のギャッ
プ部分が1トラックづつ内側にずらされて形成されてい
る。この構成により、一つのトラックに一つの磁気ヘッ
ドが対応するため、組立時に一度トラック制御を行えさ
えすれば、その後磁気ヘッドをトラックに位置決めして
合わせる必要もない。従って、磁気ヘッドのトラックズ
レをなくすことが可能となる。
【0038】(ヘッドのアジマス角)図3に示すように
磁気ヘッド5のギャップは隣り合う磁気ヘッドのギャッ
プとアジマス角θをなすように配置されている。この構
成により、何らかの要因でヘッドがトラックズレを起こ
した場合でも、隣接するトラックからのノイズ(クロス
トーク)を低減させ、トラック密度を向上させることが
可能となる。
【0039】(ヘッドのリード線)図4に示すように、
磁気ヘッド5に付随するリード線7は磁気ヘッドが形成
される層よりも下の層に形成され、一つ一つの磁気ヘッ
ド5が独立して記録・再生可能なようにアレイ化されて
配置されている。磁気ヘッド5から取り出されたリード
線7はディスク中央の回転軸を通して外部に信号を取り
出すように配置されている。この構成により、各々のト
ラックに対応する磁気ヘッドが独立して、データを記録
・再生可能なために、転送速度も飛躍的に向上可能であ
る。
【0040】なお、一トラックに対応する磁気ヘッドの
数を増やす構成をとることにより更に転送速度を向上で
きる事は明らかである。
【0041】(さらなる転送速度の向上)更にデータ転
送速度を向上させる手段として、図5に示すように磁気
ディスク1用のスピンドルモーター2と反対方向に磁気
ヘッド用ディスク3を回転させる磁気ヘッド用スピンド
ルモータ2aを構成し、磁気ディスク1と磁気ディスク
用ヘッド3を反対方向に回転させ相対的な回転速度を速
くすることにより、記録・再生スピードを向上させるこ
とが可能である。なお、磁気ディスク1と磁気ヘッド用
ディスクが反対方向にに回転するような構成であるなら
ば別に今回用いた構成に限らなくとも転送速度を向上さ
せることは可能である。
【0042】(システム構成)本発明の磁気メモリ装置
のシステム構成を図6に示す。磁気メモリ装置は、大き
くわけてインターフェース部、制御部、実行部の3つか
らなる。
【0043】インターフェース部分は、ホスト(パソコ
ン本体など)からデータの記録や読み出し方法を支持す
る命令(コマンド)の解読、ホストとのデータの送受信
および媒体上とのデータ送受信を行うバッファRAM制
御、コマンドの実行結果の処理・報告を行う。
【0044】制御部はリード/ライト制御部、スピンド
ル・モータ制御部からなる。リード/ライト制御部分で
は、ホストから転送されたデータをヘッドを介して媒体
に書き込むライト部とヘッドを介して媒体の信号を読み
出しホストに転送するデータ形式に変換するリード部か
ら構成される。
【0045】実行部は、本発明の場合は、読みだし用の
MRヘッド、書き込み用のコイル型のヘッドを一体に形
成したヘッドユニット(磁気ヘッド)、ディスクあるい
は、磁気ヘッドディスクを回転させるスピンドルモータ
ーで構成される。
【0046】本発明においては制御部のうち、リード/
ライト制御部が新たにデータの種類によって使用するヘ
ッド・トラックの数を適正化し、転送速度やデータの記
録・再生精度、記録・再生方式(記録・再生独立、記録
再生同時、マルチ再生、マルチ記録)などを制御する。
【0047】スピンドル・モータ制御部は、モータを短
時間で起動させることと、高精度で回転させる回路で構
成されている。
【0048】スピンドル・モータ制御部は磁気ディスク
を回転制御する手段、磁気ヘッド用ディスクを回転制御
する手段、磁気ディスクと磁気ヘッド用ディスクを回転
する手段を有する。
【0049】ただし、これらの全ての制御系は本発明の
磁気メモリ装置を構成する上で備えている必要はなく、
必要な制御系の組み合わせで様々な用途に応じた磁気メ
モリ装置を構成できる。
【0050】(制御系に関して)図7に制御系の組み合
わせによるシステム構成を示す。
【0051】システム構成は大きく分けて転送速度・記
録再生精度・転送速度/記録再生速度を重視する3つの
構成が可能である。
【0052】第1の転送速度を重視したタイプでは、マ
ルチトラック(マルチヘッド)、磁気ディスクの高速回
転、磁気ヘッド用ディスクの回転(相対速度の向上)が
上げられる。
【0053】マルチトラック(マルチヘッド)は、本発
明において一つのトラックにおいて少なくとも一つ以上
の磁気ヘッドが存在するために可能である。
【0054】一般的なマルチトラック(マルチヘッド)
としては、ある決まったトラック数を同時に使う方法、
例えば10トラック毎に記録・再生を行う方法が考えら
れる。
【0055】システム上は、何トラック毎でも使用可能
で、取り扱うデータの種類、大きさ、精度にあわせて変
えることができる。
【0056】磁気ディスクの高速回転は、従来型の磁気
ディスクでも転送速度を上げる方法として一般的に用い
られている方法である。
【0057】磁気ディスクは回転数を上げれば上げるほ
ど転送速度は速くなるが、ディスクの編心量も大きくな
り記録・再生誤りが大きくなる。従って、この方法は記
録・再生精度との兼ね合いで有効な方法である。
【0058】磁気ヘッド用ディスクを磁気ディスクの回
転方向と逆回転させる方法は利点、欠点があり、利点と
しては相対速度が速くなり回転数をさほど上げなくとも
転送速度を向上できる点であり、欠点としては、磁気デ
ィスクを回転させる場合と同様に回転にともなうディス
クの編心が生じるため、記録・再生精度との兼ね合いで
回転速度が制限されることである。
【0059】以上の方法は、転送速度を向上させる一例
であり、他にも様々な機能を持たせたシステムを組むこ
とが可能である。その例を以下に示す。
【0060】第2の記録・再生精度を重視したタイプで
は、マルチヘッド/マルチトラック、磁気ディスクの低
速回転化、固定ヘッドディスクを用いる。一トラック当
たりの磁気ヘッドの数を増やすことによって、同じデー
ターを多数の磁気ヘッドで読み、そのデータを比較する
事によりデータの誤り率を低減できる。例えば、1トラ
ックに2つの磁気ヘッドを配置した場合には、その2つ
の磁気ヘッドで読んだ同じデータを比較して、それぞれ
の読んだデータの対照を行い、お互いの誤りについて補
正あるいは修正を行う。
【0061】1トラックに配置される磁気ヘッドの数が
多ければ多いほど誤り率を低減することは可能である
が、その数は幾らでも増やせばよいというわけではな
く、システム上で必要とされるデータ精度と記録・再生
速度との兼ね合いになる。
【0062】磁気ディスクの低速回転化、磁気ヘッド用
ディスクの固定化においては記録・再生精度は向上する
が、転送速度は低下させる傾向にある。磁気ディスクの
低速回転は回転によるディスクの編心が小さくなりそれ
により磁気ヘッドが磁気ディスク上のトラックに位置決
めが容易になる。また、磁気ヘッド用ディスクの固定化
も同様で、磁気ヘッド用ディスクの回転による編心がな
くなる事によって記録・再生精度は格段向上する。しか
し、この回転による編心の問題は、記録・再生用磁気ヘ
ッドが一つのトラックに対して少なくとも一つの磁気ヘ
ッドが対応しているため、編心によるズレは全ての磁気
ヘッドに対して相対的に生じることからアクチュエータ
を用いた従来型の磁気ディスク装置と比較して殆ど問題
にならない。しかし、これらの方法は狭トラック化が進
んだ場合に更に有効な方法となりうる。
【0063】第3の転送速度、記録・再生精度ともに重
視したタイプは、マルチヘッド/トラック、マルチトラ
ック(マルチヘッド)、磁気ディスクの低回転化、固定
ヘッドディスクを用いる。
【0064】1トラック当たりの磁気ヘッドを増やすヘ
ッドマルチヘッド/トラックは記録・再生精度を向上さ
せる。また、更にそれをマルチトラック(マルチヘッ
ド)を用いることで転送速度を向上できる。ただし、磁
気ディスクの回転数を極端に速くすること、または、磁
気ディスクおよび磁気ヘッド用ディスクを回転させるこ
とは記録・再生精度を低下させる要因に成りかねないこ
とから避けるほうが望ましい。
【0065】以上は、それぞれの場合について一例を示
したが別の用途からも様々なシステム構成が構成できる
ことは言うまでもない。
【0066】
【実施例】以下具体的な実施例により、この発明の効果
の説明を行う。
【0067】(実施例1)リソグラフィー技術を用い
て、図2(b)に示す構成の磁気ヘッド用ディスクを作
成した。この場合の磁気ヘッドのトラック幅は0.5μ
m、ギャップ長は0.03μmであった。トラック密度は60
KTPI(1インチ当たり6万本のトラックが書き込まれてい
る。)であった。すなわち、磁気ヘッドを磁気ヘッドデ
ィスク上に6万個作成した。これらの磁気ヘッドの動作
確認を行うために、導通チェックおよび抵抗値を調べた
ところ8割の磁気ヘッドが設計値通りであることが確認
された。
【0068】また、磁気ヘッド用ディスクと磁気ディス
クのスペーシングを一定に保つためのバッドの高さは20
nmとし、磁気ディスク上の保護膜を10nmとした。従っ
て、磁気的なスペーシングは約30nmとした。
【0069】作成した磁気ヘッド用ディスクと磁気ディ
スクをスピンドルモーターの回転軸系にセットし、磁気
ヘッド用ディスクは回転しないように固定し、磁気ディ
スクのみが回転するように構成した。
【0070】以上から低速回転にもかかわらず、超高速
なデータ転送速度が得られた。スピンドルモーターの回
転数は100rpmと非常に低速で記録・再生特性を調べた。
システム構成としては、マルチトラック方式を用いた。
記録・再生に同時に使用するトラック数は1000トラック
として、その1000トラック毎に記録・再生を行って転送
速度を測定した。
【0071】このときのデータ転送速度は約500Mbpsで
あった。また、使用するトラック数を5000トラック数に
して実験を行った。この場合、データ転送速度は約2.6
Gbpsであった。
【0072】以上から低速回転にもかかわらず、超高速
なデータ転送速度が得られたことがわかる。
【0073】(実施例2)以下の実験は実施例1で作成
した磁気ヘッド用ディスクを用いて行った。
【0074】システム構成は、マルチトラック数を1000
トラックとして1000トラック毎に記録・再生を繰り返し
た。
【0075】また、スピンドル・モータで回転させる磁
気ディスクは100rpm〜300rpmまで回転させ、磁気ヘッド
用ディスクは固定として、それらの転送速度を測定し図
8にまとめた。
【0076】この結果より回転数を上げることで更に転
送速度を向上可能であることがわかった。
【0077】(実施例3)以下の実験は実施例1で作成
した磁気ヘッド用ディスクを用いて行った。
【0078】実施例1と同様にパッドの高さは20nmと
し、磁気ディスク上の保護膜を10nmとした。従って、磁
気的なスペーシングは約30nmとした。
【0079】システム構成は、マルチトラック数を1000
トラックとして1000トラック毎に記録・再生を繰り返し
た。また、磁気ディスク100rpm〜300rpmまで回転させ、
磁気ヘッド用ディスクは200rpm一定で逆回転させ、それ
らの転送速度を測定し図9にまとめた。
【0080】この実験により、相対速度を向上させる事
により、それぞれのスピンドルモータの回転数を下げて
も同様な効果(転送速度の向上)が得られることが実証
された。
【0081】(実施例4)リソグラフィー技術を用い
て、実施例1の磁気ヘッド用ディスクにおいて、1トラ
ック当たりのヘッド数を2倍にした。
【0082】この場合の磁気ヘッドのトラック幅は0.5
μm、ギャップ長は0.03μmであった。トラック密度は
60KTPI(1インチ当たり6万本のトラックが書き込まれてい
る。)であった。
【0083】磁気ヘッドを磁気ヘッドディスク上に実施
例1で形成した倍の12万個作成した。
【0084】また、磁気ヘッド用ディスクと磁気ディス
クのスペーシングを一定に保つためのバッドの高さは20
nmとし、磁気ディスク上の保護膜を10nmとした。従っ
て、磁気的なスペーシングは約30nmとした。
【0085】作成した磁気ヘッド用ディスクと磁気ディ
スクをスピンドルモーターの回転軸系にセットし、磁気
ヘッド用ディスクは回転しないように固定し、磁気ディ
スクのみが回転するように構成した。
【0086】磁気ヘッドとしては1トラック当たり2個
の磁気ヘッドが対応できるように配置した。
【0087】スピンドルモーターの回転数は100rpmと非
常に低速で記録・再生特性を調べた。システム構成とし
ては、マルチトラック方式を用いた。記録・再生に同時
に使用するトラック数は100トラックとして、その100ト
ラック毎に記録・再生を行って記録・再生精度を測定し
た。その結果精度としては1トラックに1磁気ヘッドの
構成のものと比べ約1.5倍の精度が得られた。
【0088】(実施例5)以下の実験は実施例4で作成
した磁気ヘッド用ディスクを用いて行った。
【0089】スピンドルモーターの回転数は100rpm〜30
0rpmと非常に低速で変化させ、記録・再生特性を調べ
た。
【0090】システム構成としては、マルチトラック方
式を用いた。記録・再生に同時に使用するトラック数は
100トラックとして、その100トラック毎に記録・再生を
行って記録・再生精度を測定した。その結果として、30
0rpmまでの実験では1.5倍の精度向上が見られた。
【0091】(実施例6)以下の実験は実施例4で作成
した磁気ヘッド用ディスクを用いて行った。
【0092】スピンドルモーターの回転数は100rpm〜30
0rpmと非常に低速で変化させ、記録・再生特性を調べ
た。システム構成としては、マルチトラック方式を用い
た。記録・再生に同時に使用するトラック数は100〜500
トラックとして、その100〜500トラック毎に記録・再生
を行って記録・再生精度を測定した。その結果として従
来の1.5倍の精度向上がみられ、同時記録・再生に用
いるのトラック数の増加にともなって転送速度も比例し
て向上した。
【0093】(実施例7)実施例4と同じヘッドを用い
て以下の実権をした。
【0094】システム構成としては、マルチトラック方
式を用いた。記録・再生に同時に使用するトラック数は
100トラックとして、記録と再生を同時に行って、シス
テム動作を確認した。
【0095】このとき磁気ディスクの回転数は100rpmと
し、磁気ヘッド用ディスクは固定した。
【0096】実験方法としては、最初に1Gbitのデータ
を磁気ディスクに記録し、次にそのデータを再生しなが
ら、別の100トラックに対応する磁気ヘッドで記録を行
った。
【0097】この作業を30回繰り返したところ、全て
において記録・再生が完全に行われていることがわかっ
た。
【0098】
【発明の効果】この発明によれば、磁気ヘッドのトラッ
クズレを低減するとともに、ボイスコイルモータとサス
ペンションを使用した従来のハードディスクに用いられ
ていた機械的なヘッド制御を使用しないでもデータの高
速な転送速度を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の磁気メモリ装置の断面図(磁気
ディスクが1枚の場合) (b)本発明の磁気メモリ装置の断面図(磁気ディスク
が2枚の場合)
【図2】(a)本発明の磁気ディスクと磁気ヘッド用デ
ィスクのスペーシングを保つためのパッドの配置図 (b)本発明の磁気ヘッド用ディスク上の磁気ヘッドの
配置図
【図3】本発明の磁気ヘッド用ディスク上の磁気ヘッド
のアジマス角を示す図
【図4】本発明のリード線の構成を示す図
【図5】本発明の磁気ディスクと磁気ヘッド用ディスク
の回転方向を示した図
【図6】本発明の磁気メモリ装置のシステム構成図
【図7】本発明のシステム構成図
【図8】本発明のディスクの回転数と転送レートを示し
た図
【図9】本発明のディスクの回転数と転送レートを示し
た図
【図10】従来のハードディスクの構成図
【符号の説明】
1 磁気ディスク 2 スピンドルモータ 2a 磁気ヘッド用スピンドルモータ 3 磁気ヘッド用ディスク 4 スペーシング 5 磁気ヘッド 6 パッド 7 リード線 8 磁気ディスク 9 スピンドルモータ 10 磁気ヘッドユニット 11 アクチュエータアーム 12 アクチュエータ

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドを配置するための磁気ヘッド
    用ディスクと、磁気ディスクが対向していることを特徴
    とする磁気メモリ装置。
  2. 【請求項2】 磁気ディスクと磁気ヘッド用ディスクと
    の間隔が記録・再生に必要とされる磁気的な間隔以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の磁気メモリ装置。
  3. 【請求項3】 磁気ヘッドが前記磁気ディスク上のトラ
    ック1つに対して少なくとも一つ以上対応するように磁
    気ヘッド用ディスク上に配置されていることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気メモリ装置。
  4. 【請求項4】 磁気ヘッド用ディスクがアジマス記録に
    対応している事を特徴とする請求項1記載の磁気メモリ
    装置。
  5. 【請求項5】 記録・再生時に前記磁気ヘッド用ディス
    ク上の各磁気ヘッドが単独動作可能なことを特徴とする
    請求項1記載の磁気メモリ装置。
  6. 【請求項6】 磁気ディスク、あるいは前記磁気ヘッド
    用ディスクのどちらか一方が回転することを特徴とする
    請求項1記載の磁気メモリ装置。
  7. 【請求項7】 磁気ディスクと前記磁気ヘッド用ディス
    クの両方が回転し、それらディスクの回転方向が逆回転
    する事を特徴とする請求項1記載の磁気メモリ装置。
  8. 【請求項8】 磁気ディスク、あるいは前記磁気ヘッド
    用ディスクのどちらか一方に、前記磁気ディスクと前記
    磁気ヘッド用ディスクが接触するためのパッドを設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気メモリ装置。
  9. 【請求項9】 磁気ヘッド用ディスクと前記磁気ディス
    クの両方に、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッド用ディ
    スクが接触するパッドを設けたことを特徴とする請求項
    1記載の磁気メモリ装置。
  10. 【請求項10】 磁気ディスク、あるいは前記磁気ヘッ
    ド用ディスクのどちらか一方に、前記磁気ディスクと前
    記磁気ヘッド用ディスクが接触するための保護膜を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の磁気メモリ装置。
  11. 【請求項11】 磁気ディスクと前記磁気ヘッド用ディ
    スクの両方に、前記磁気ディスクと前記磁気ヘッド用デ
    ィスクが接触するための保護膜を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の磁気メモリ装置。
  12. 【請求項12】 磁気ディスク、あるいは前記磁気ヘッ
    ド用ディスクのどちらか一方に、前記磁気ディスクと前
    記磁気ヘッド用ディスクが接触するためのパッド設け、
    前記パッドを設けないディスクに保護膜を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の磁気メモリ装置。
  13. 【請求項13】 磁気ヘッド用ディスクに配置された磁
    気ヘッドのギャップ面が磁気ディスクと対向するように
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の磁気メ
    モリ装置。
  14. 【請求項14】 前記磁気ヘッドの磁気ギャップが前記
    磁気ヘッドの両側のトラックを再生・記録する磁気ヘッ
    ドの磁気ギャップに対してアジマス角を有することを特
    徴とする請求項1記載の磁気メモリ装置。
  15. 【請求項15】 磁気メモリ装置がインターフェース
    部、制御部、実駆動部から構成されることを特徴とする
    請求項1〜14の何れかに記載の磁気メモリ装置。
  16. 【請求項16】 インターフェース部は少なくともホス
    トからの制御信号を解読し、前記ホストとのデータの送
    受信および磁気ディスク上とのデータの送受信を行い、
    制御信号の実行結果の処理、報告を行うことを特徴とす
    る請求項15記載の磁気メモリ装置。
  17. 【請求項17】 インターフェース部は記録、再生それ
    ぞれに関して独立的に制御を行えることを特徴とする請
    求項15記載の磁気メモリ装置。
  18. 【請求項18】 制御部が少なくともリード・ライト制
    御部、スピンドル・モータ制御部から構成されることを
    特徴とする請求項15記載の磁気メモリ装置。
  19. 【請求項19】 リード・ライト制御部が記録あるいは
    再生を行うときに使用するトラックの数を可変できるこ
    とを特徴とする請求項18記載の磁気メモリ装置。
  20. 【請求項20】 リード・ライト制御部が記録あるいは
    再生を行うときに使用するヘッドの数を可変できる事を
    特徴とする請求項18記載の磁気メモリ装置。
  21. 【請求項21】 リード・ライト制御部が再生を行うと
    きに使用する1トラック当たりのヘッドの数を可変でき
    る事を特徴とする請求項18記載の磁気メモリ装置。
  22. 【請求項22】 リード・ライト制御部が記録・再生を
    同時に行うときに使用するトラック数を可変できる事を
    特徴とする請求項18記載の磁気メモリ装置。
  23. 【請求項23】 リード・ライト制御部が記録・再生を
    同時に行うときに使用するヘッドの数を可変できる事を
    特徴とする請求項18記載の磁気メモリ装置。
  24. 【請求項24】 スピンドル・モータ制御部が磁気ディ
    スクあるいは磁気ヘッド用ディスクの回転速度を可変で
    きることを特徴とする請求項18記載の磁気メモリ装
    置。
  25. 【請求項25】 スピンドル・モータ制御部が磁気ディ
    スクと磁気ヘッド用ディスクをお互いに逆回転させるこ
    とを特徴とする請求項18記載の磁気メモリ装置。
  26. 【請求項26】 磁気ヘッド用ディスク上の磁気ヘッド
    が前記磁気ディスク上のトラック1つに対して少なくと
    も一つ以上対応するように磁気ヘッド用ディスク上に配
    置されていることを特徴とする磁気ヘッド用ディスク。
  27. 【請求項27】 磁気ヘッド用ディスク上の各磁気ヘッ
    ドが単独に記録・再生動作可能なように、前記磁気ヘッ
    ド用ディスク上に配線される磁気ヘッドのリード線がア
    レイ状に形成されることを特徴とする磁気ヘッド用ディ
    スク。
  28. 【請求項28】 磁気ヘッド用ディスク上に配線される
    磁気ヘッドのリード線が磁気ヘッドが形成される形成層
    よりも下の層に形成されることを特徴とする請求項27
    記載の磁気ヘッド用ディスク。
  29. 【請求項29】 磁気ヘッド用ディスク上に磁気ディス
    クに対して接触するパッドを設けたことを特徴とする請
    求項26記載の磁気ヘッド用ディスク。
  30. 【請求項30】 磁気ヘッド用ディスク上に保護膜を設
    けたことを特徴とする請求項26記載の磁気ヘッド用デ
    ィスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504213A (ja) * 2002-10-24 2006-02-02 チャールズ・フレデリック・ジェームズ・バーンズ 情報記憶システム

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