JP2000187040A - 加速度センサおよびその製造方法 - Google Patents

加速度センサおよびその製造方法

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JP2000187040A
JP2000187040A JP36395198A JP36395198A JP2000187040A JP 2000187040 A JP2000187040 A JP 2000187040A JP 36395198 A JP36395198 A JP 36395198A JP 36395198 A JP36395198 A JP 36395198A JP 2000187040 A JP2000187040 A JP 2000187040A
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Japan
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acceleration sensor
substrate
supporting
stress
cavity
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JP36395198A
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Inventor
Takuro Nakamura
卓郎 中邑
Takuo Ishida
拓郎 石田
Hitoshi Yoshida
仁 吉田
Hisakazu Miyajima
久和 宮島
Shigeaki Tomonari
恵昭 友成
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な特性を有する加速度センサを提供する。 【解決手段】センサチップ1は、シリコン基板10の中
央部に重り部2が形成され、シリコン基板10の主表面
側に一端が重り部2に一体連結された4つの短冊状の撓
み部3が形成され、シリコン基板10の外周部に撓み部
3の他端が一体連結され撓み部3により重り部2を揺動
自在に支持する矩形枠状の支持部4が形成され、各撓み
部3にピエゾ抵抗(図示せず)が形成されている。セン
サチップ1の支持部4の主表面および裏面に、それぞれ
複数の断面V字状の切込み溝6a,6bが支持部4の周
方向に沿って離間して形成されている。要するに、支持
部4において、該支持部4に接合される他の部材との接
合面に、それぞれ複数の切込み溝6a,6bが形成され
ている。各切込み溝6a,6bがそれぞれ応力緩和部を
構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、航空機、
家電製品などに用いられる加速度センサに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、加速度センサとして、単結晶
のシリコン基板などの半導体基板の中央部に重り部が形
成され、半導体基板の主表面側に一端が重り部に一体連
結された撓み部が形成され、半導体基板の外周部に撓み
部の他端が一体連結され撓み部により重り部を揺動自在
に支持する支持部が形成され、撓み部にピエゾ抵抗が形
成された加速度センサが提供されている。ここにおい
て、この種の加速度センサでは、ピエゾ抵抗の配置を工
夫することにより多軸(例えば3軸)方向の加速度を独
立して検出することができる加速度センサも提案されて
いる(例えば、特開昭63−169078号公報および
特開平6−331646号公報参照)。
【0003】3軸方向の加速度を独立して検出すること
ができる加速度センサ(以下、3軸加速度センサと称
す)は、例えば図5および図6に示すように、シリコン
基板10の中央部に重り部2が形成され、シリコン基板
10の主表面側に一端が重り部2に一体連結された4つ
の短冊状の撓み部3が形成され、シリコン基板10の外
周部に撓み部3の他端が一体連結され撓み部3により重
り部2を揺動自在に支持する矩形枠状の支持部4が形成
され、各撓み部3にピエゾ抵抗(図示せず)が形成され
たセンサチップ1と、センサチップ1の上下(図6にお
ける上下)に陽極接合により外周部が接合された上部キ
ャップ15および下部キャップ20とを備えている。な
お、重り部2と撓み部3との連結部位の周囲には撓み部
3と重り部2との間を分離する溝5が形成されている。
【0004】ところで、各キャップ15,20には、シ
リコン基板1に熱膨張率が近く耐熱性および電気絶縁性
に優れたガラス(例えば、パイレックスガラス:商品
名)が用いられる。また、図5および図6中の11は、
シリコン基板1の主表面側のシリコンエピタキシャル層
を示し、該シリコンエピタキシャル層11の一部が上記
撓み部3を構成している。
【0005】なお、上記ピエゾ抵抗は、各撓み部3の前
記他端側の中央部に図5に示すz軸方向の加速度を検出
するためのピエゾ抵抗がそれぞれ形成され、前記一端側
の幅方向の両側に図5に示すx軸方向またはy軸方向の
加速度を検出するためのピエゾ抵抗がそれぞれ形成され
ている。また、上部キャップ15および下部キャップ2
0それぞれのセンサチップ1に対向する面には、重り部
2の揺動空間を確保するとともに揺動範囲を規制する凹
所15a,20aそれぞれが形成されている。
【0006】ところで、上述の加速度センサは、半導体
プロセスを利用してセンサチップ1を製造することがで
き、従来の機械式の加速度センサに比べ、小型化、高感
度化、低コスト化を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成の加速度センサでは、センサチップ1と各キャッ
プ15,20あるいはパッケージとの間に応力が発生
し、センサチップ1が歪んでしまい、良好な加速度セン
サの特性を得ることが難しいという不具合があった。
【0008】例えば、図5および図6に示す加速度セン
サでは、上部キャップ15および下部キャップ20それ
ぞれを陽極接合によってセンサチップ1の支持部4に接
合する際に400℃程度の高温で接合するので、室温ま
で降温した時、各キャップ15,20とシリコン基板と
の熱膨張率の違いおよび接合自体での応力により、図6
に示す矢印E1,E2の向きに応力が働いてセンサチッ
プ1に歪みが生じ、感度などに影響するという不具合が
あった。
【0009】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、良好な特性を有する加速度センサを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、基板の中央部に重り部が形成さ
れ、基板の主表面側に一端が重り部に一体連結された撓
み部が形成され、基板の外周部に撓み部の他端が一体連
結され撓み部により重り部を揺動自在に支持する支持部
が形成され、撓み部にピエゾ抵抗が形成され、支持部に
は、該支持部に接合される他の部材との接合面に、前記
接合に伴う応力を緩和する応力緩和部が形成されて成る
ことを特徴とするものであり、応力緩和部が形成されて
いることにより、支持部に他の部材を接合したことによ
るセンサチップの歪を低減することができ、良好な特性
を得ることができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記応力緩和部は、支持部の前記接合面において周
方向に沿って離間して形成された複数の切込み溝より成
るので、特に支持部の周方向に沿う方向のセンサチップ
の歪を低減することができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記応力緩和部は、支持部の前記接合面において重
り部を全周にわたって囲むように形成された切込み溝よ
り成るので、特に支持部の接合面において周方向に直交
する方向の歪を低減することができる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記基板は、単結晶シリコンよりなり、前記応力緩
和部は、前記支持部内に形成された多孔質シリコン層よ
り成るので、多孔質シリコンのヤング率が単結晶シリコ
ンのヤング率に比べて小さいことにより、センサチップ
の歪を低減することができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、前記応力緩和部は、前記切込み溝の
底部に連通する空洞が形成されているので、空洞が形成
されていることにより、支持部に他の部材を接合したこ
とによるセンサチップの歪を更に低減することができ
る。
【0015】請求項6の発明は、請求項5記載の加速度
センサの製造方法であって、基板として半導体基板を用
い、前記空洞を形成するにあたって、前記空洞を形成す
る部位に高濃度不純物層よりなる犠牲層を形成し、支持
部に前記切込み溝を形成した後に、前記切込み溝を通し
て前記犠牲層をエッチングすることにより前記空洞を形
成することを特徴とし、半導体プロセスを利用して半導
体基板に空洞を形成することができ、支持部に他の部材
を接合したことによるセンサチップの歪を低減可能な加
速度センサを提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の加速
度センサの基本構成は図5に示した従来構成と略同じで
あって、図1に示すように、センサチップ1の支持部4
の主表面(図1(c)における上面)および裏面(図1
(c)における下面)に、それぞれ複数の断面V字状の
切込み溝6a,6bが形成されている点に特徴がある。
要するに、支持部4において、該支持部4に接合される
他の部材である上部キャップ15(図6参照)および下
部キャップ20(図6参照)との接合面に、それぞれ複
数の切込み溝6a,6bが形成されている。ここにおい
て、各複数の切込み溝6a,6bはそれぞれ、支持部4
の各接合面において周方向に沿って離間して形成されて
いる。また、各切込み溝6a,6bは、従来構成で説明
したx軸方向の撓み部3に平行に形成されるものと、y
軸方向の撓み部3に平行に形成されるものとがあり、い
ずれも各切込み溝6a,6bの長手方向の一端部は支持
部4の側端面に達するように形成されている。本実施形
態では、各切込み溝6a,6bがそれぞれ応力緩和部を
構成している。なお、図5に示した従来構成と同様の構
成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0017】しかして、本実施形態では、支持部4の各
接合面にそれぞれ応力緩和部たる切込み溝6a,6bが
形成されていることにより、例えば上述の上部キャップ
15および下部キャップ20を支持部4に陽極接合によ
って接合しても、センサチップ1の歪を低減することが
でき、良好な特性を得ることができる。特に本実施形態
では、各複数の切込み溝6a,6bがそれぞれ、支持部
4の各接合面において周方向に沿って離間して形成され
ているので、支持部4の周方向に沿う方向のセンサチッ
プ1の歪を低減することができる。
【0018】次に、本実施形態の加速度センサの製造方
法について説明する。
【0019】まず、面方位が(100)の単結晶のシリ
コン基板10の主表面側において溝5を形成する部位に
高濃度不純物層よりなる犠牲層を形成する。次に、エピ
タキシャル成長法により、犠牲層が形成されたシリコン
基板10上にシリコンエピタキシャル層11を成長し、
シリコンエピタキシャル層11のうち撓み部3となる部
位の主表面側の適宜位置にピエゾ抵抗および拡散配線を
形成する。
【0020】次に、KOHなどを用いた異方性エッチン
グにより、シリコン基板10の裏面から重り部2を形成
するための掘り込み凹所12を形成するとともに、上述
の切込み溝6a,6bを形成する。
【0021】続いて、弗硝酸など(例えば、弗酸:硝
酸:酢酸=1:3:8系溶液)によって上記犠牲層をエ
ッチングすることにより溝5を形成する。
【0022】次に、アルミニウムなどよりなる配線を形
成し、反応性イオンエッチング(RIE)などによって
シリコンエピタキシャル層11の不要部分をエッチング
することにより撓み部3を形成する。
【0023】以上説明したように、本実施形態の加速度
センサのセンサチップ1は、半導体加工技術を利用して
製造される。
【0024】(実施形態2)本実施形態の加速度センサ
の基本構成は図5に示した従来構成と略同じであって、
図2に示すように、センサチップ1の支持部4の主表面
(図2(b)における上面)および裏面(図2(b)に
おける下面)に、それぞれ断面V字状の切込み溝6a,
6bが形成されている点に特徴がある。要するに、支持
部4において、該支持部4に接合される他の部材である
上部キャップ15(図6参照)および下部キャップ20
(図6参照)との接合面に、それぞれ切込み溝6a,6
bが形成されている。ここにおいて、各切込み溝6a,
6bはそれぞれ、支持部4の各接合面において重り部2
を全周にわたって囲むように形成されている。なお、各
切込み溝6a,6bは、従来構成で説明したx軸方向の
撓み部3に平行に形成される部位と、y軸方向の撓み部
3に平行に形成される部位とが連続的に形成されてい
る。本実施形態では、各切込み溝6a,6bがそれぞれ
応力緩和部を構成している。なお、図5に示した従来構
成と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略
する。
【0025】しかして、本実施形態では、支持部4の各
接合面にそれぞれ応力緩和部たる切込み溝6a,6bが
形成されていることにより、例えば上述の上部キャップ
15および下部キャップ20を支持部4に陽極接合によ
って接合しても、センサチップ1の歪を低減することが
でき、良好な特性を得ることができる。特に本実施形態
では、各切込み溝6a,6bがそれぞれ、支持部4の各
接合面において重り部2を全周にわたって囲むように形
成されているので、支持部4の周方向に直交する方向の
センサチップ1の歪を低減することができる。
【0026】次に、本実施形態の加速度センサの製造方
法について説明する。
【0027】まず、面方位が(100)の単結晶のシリ
コン基板10の主表面側において溝5を形成する部位に
高濃度不純物層よりなる犠牲層を形成する。次に、エピ
タキシャル成長法により、犠牲層が形成されたシリコン
基板10上にシリコンエピタキシャル層11を成長し、
シリコンエピタキシャル層11のうち撓み部3となる部
位の主表面側の適宜位置にピエゾ抵抗および拡散配線を
形成する。
【0028】次に、KOHなどを用いた異方性エッチン
グにより、シリコン基板10の裏面から重り部2を形成
するための掘り込み凹所12を形成するとともに、上述
の切込み溝6a,6bを形成する。
【0029】続いて、弗硝酸など(例えば、弗酸:硝
酸:酢酸=1:3:8系溶液)によって上記犠牲層をエ
ッチングすることにより溝5を形成する。
【0030】次に、アルミニウムなどよりなる配線を形
成し、反応性イオンエッチング(RIE)などによって
シリコンエピタキシャル層11の不要部分をエッチング
することにより撓み部3を形成する。
【0031】以上説明したように、本実施形態の加速度
センサのセンサチップ1は、半導体加工技術を利用して
製造される。
【0032】(実施形態3)本実施形態の加速度センサ
の基本構成は図2に示した実施形態2と略同じであっ
て、図3に示すように、センサチップ1の支持部4にお
いて、切込み溝6aの底部に連通する空洞16が重り部
2を全周にわたって囲むように形成されている点に特徴
がある。要するに、本実施形態では、各切込み溝6a,
6bおよび空洞16がそれぞれ応力緩和部を構成してい
る。ここにおいて、空洞16は、断面V字状の切込み溝
6aの底部の開口幅(図3(b)の横方向における幅)
よりも大きな開口幅を有する。なお、図2に示した実施
形態2と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を
省略する。
【0033】しかして、本実施形態では、空洞16が形
成されていることにより、支持部4に他の部材を接合し
たことによるセンサチップ1の歪を実施形態2に比べて
更に低減することができる次に本実施形態の加速度セン
サの製造方法について簡単に説明する。
【0034】本実施形態の加速度センサの製造方法は実
施形態2と略同じであって、実施形態2で説明した犠牲
層(以下、第1の犠牲層と称す)となる高濃度不純物層
を形成する場合に、空洞16を形成する部位にも高濃度
不純物層よりなる犠牲層(以下、第2の犠牲層と称す)
を形成し、実施形態2で説明した掘り込み凹所12を形
成する際(つまり、第1の犠牲層をエッチングする際)
に、第2の犠牲層もエッチングすることにより空洞16
を形成する点に特徴がある。なお、その他の製造方法は
実施形態2と同じなので説明を省略する。
【0035】(実施形態4)本実施形態の加速度センサ
の基本構成は図5に示した従来構成と略同じであって、
図4に示すように、センサチップ1の支持部4におい
て、重り部2を全周にわたって囲むように多孔質シリコ
ン層26が形成されている点に特徴がある。ここにおい
て、多孔質シリコン層26は、単結晶シリコンよりなる
シリコン基板10よりもヤング率が小さいので、支持部
4に他の部材(例えば図6の上部キャップ15や下部キ
ャップ20)を接合したことによるセンサチップ1の歪
を低減することができる。要するに、本実施形態では、
多孔質シリコン層26が応力緩和部を構成している。な
お、図5に示した従来構成と同様の構成要素には同一の
符号を付して説明を省略する。
【0036】次に本実施形態の加速度センサの製造方法
について簡単に説明する。
【0037】本実施形態の加速度センサの製造方法は実
施形態2と略同じであって、実施形態2で説明した犠牲
層となる高濃度不純物層(以下、第1の高濃度不純物層
と称す)を形成する場合に、多孔質シリコン層26を形
成する部位にも高濃度不純物層(以下、第2の高濃度不
純物層と称す)を形成し、第2の高濃度不純物層を陽極
化成(陽極酸化処理)によって多孔質化することにより
多孔質シリコン層26を形成する点に特徴がある。な
お、その他の製造方法は実施形態2と略同じなので説明
を省略する。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は、基板の中央部に重り
部が形成され、基板の主表面側に一端が重り部に一体連
結された撓み部が形成され、基板の外周部に撓み部の他
端が一体連結され撓み部により重り部を揺動自在に支持
する支持部が形成され、撓み部にピエゾ抵抗が形成さ
れ、支持部には、該支持部に接合される他の部材との接
合面に、前記接合に伴う応力を緩和する応力緩和部が形
成されているので、応力緩和部が形成されていることに
より、支持部に他の部材を接合したことによるセンサチ
ップの歪を低減することができ、良好な特性を得ること
ができるという効果がある。
【0039】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記応力緩和部は、支持部の前記接合面において周
方向に沿って離間して形成された複数の切込み溝より成
るので、特に支持部の周方向に沿う方向のセンサチップ
の歪を低減することができるという効果がある。
【0040】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記応力緩和部は、支持部の前記接合面において重
り部を全周にわたって囲むように形成された切込み溝よ
り成るので、特に支持部の接合面において周方向に直交
する方向の歪を低減することができるという効果があ
る。
【0041】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記基板は、単結晶シリコンよりなり、前記応力緩
和部は、前記支持部内に形成された多孔質シリコン層よ
り成るので、多孔質シリコンのヤング率が単結晶シリコ
ンのヤング率に比べて小さいことにより、センサチップ
の歪を低減することができるという効果がある。
【0042】請求項5の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、前記応力緩和部は、前記切込み溝の
底部に連通する空洞が形成されているので、空洞が形成
されていることにより、支持部に他の部材を接合したこ
とによるセンサチップの歪を更に低減することができる
という効果がある。
【0043】請求項6の発明は、請求項5記載の加速度
センサの製造方法であって、基板として半導体基板を用
い、前記空洞を形成するにあたって、前記空洞を形成す
る部位に高濃度不純物層よりなる犠牲層を形成し、支持
部に前記切込み溝を形成した後に、前記切込み溝を通し
て前記犠牲層をエッチングすることにより前記空洞を形
成するので、半導体プロセスを利用して半導体基板に空
洞を形成することができ、支持部に他の部材を接合した
ことによるセンサチップの歪を低減可能な加速度センサ
を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)は概略平面図、
(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB
−B’断面図、(d)は(a)のC−C’断面図であ
る。
【図2】実施形態2を示し、(a)は概略平面図、
(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB
−B’断面図である。
【図3】実施形態3を示し、(a)は概略平面図、
(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB
−B’断面図である。
【図4】実施形態4を示し、(a)は概略平面図、
(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB
−B’断面図である。
【図5】従来例を示し、(a)は概略平面図、(b)は
(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’断
面図である。
【図6】同上に上部キャップおよび下部キャップを接合
した状態の説明図である。
【符号の説明】
1 センサチップ 2 重り部 3 撓み部 4 支持部 6a,6b 切込み溝 10 シリコン基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 仁 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 宮島 久和 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 友成 恵昭 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4M112 AA02 BA01 CA25 CA33 CA36 DA03 DA04 DA07 DA12 DA18 EA03 EA04 FA09 GA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の中央部に重り部が形成され、基板
    の主表面側に一端が重り部に一体連結された撓み部が形
    成され、基板の外周部に撓み部の他端が一体連結され撓
    み部により重り部を揺動自在に支持する支持部が形成さ
    れ、撓み部にピエゾ抵抗が形成され、支持部には、該支
    持部に接合される他の部材との接合面に、前記接合に伴
    う応力を緩和する応力緩和部が形成されて成ることを特
    徴とする加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記応力緩和部は、支持部の前記接合面
    において周方向に沿って離間して形成された複数の切込
    み溝より成ることを特徴とする請求項1記載の加速度セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 前記応力緩和部は、支持部の前記接合面
    において重り部を全周にわたって囲むように形成された
    切込み溝より成ることを特徴とする請求項1記載の加速
    度センサ。
  4. 【請求項4】 前記基板は、単結晶シリコンよりなり、
    前記応力緩和部は、前記支持部内に形成された多孔質シ
    リコン層より成ることを特徴とする請求項1記載の加速
    度センサ。
  5. 【請求項5】 前記応力緩和部は、前記切込み溝の底部
    に連通する空洞が形成されて成ることを特徴とする請求
    項2または請求項3記載の加速度センサ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の加速度センサの製造方法
    であって、基板として半導体基板を用い、前記空洞を形
    成するにあたって、前記空洞を形成する部位に高濃度不
    純物層よりなる犠牲層を形成し、支持部に前記切込み溝
    を形成した後に、前記切込み溝を通して前記犠牲層をエ
    ッチングすることにより前記空洞を形成することを特徴
    とする加速度センサの製造方法。
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