JP2000186496A - セグメント継手 - Google Patents

セグメント継手

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JP2000186496A
JP2000186496A JP11128106A JP12810699A JP2000186496A JP 2000186496 A JP2000186496 A JP 2000186496A JP 11128106 A JP11128106 A JP 11128106A JP 12810699 A JP12810699 A JP 12810699A JP 2000186496 A JP2000186496 A JP 2000186496A
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亨 楢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易な作業により短時間に締結できるととも
に、正負両方向の曲げモーメントに対して十分な強度を
備えるセグメント継手を提供する。 【解決手段】 セグメント1Aおよび1Bの継手面2A
および2Bの両端に凹部3A、3Bおよび4A、4Bを
形成し、これらの凹部内に楔状突起5A、5Bおよび6
A、6Bを固設する。また、継手面2Aにはガイド管7
を略半分埋設し、継手面2Bにはこのガイド部材7の非
埋設部分が嵌合する凹溝8を形成する。さらに、一対の
継手部材11および21を備え、これらの継手部材の一
対の楔部13A、13Bおよび23A、23Bで楔状突
起5A、5Bおよび6A、6Bを挟み込むとともに、ガ
イド部材7に挿通したボルト33を介してこれらの継手
部材11、21を互いに引き寄せ、楔をかみ合わせるこ
とにより、セグメント1A、1Bを連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル覆工用の
セグメントを結合するセグメント継手の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル覆工においては、円弧状断面の
複数のセグメントを、セグメント継手を介してトンネル
内周方向に沿って結合し、セグメントリングを形成す
る。そして、このセグメントリングをシールド機の掘進
とともにトンネル軸方向に連結していくことにより、ト
ンネル全体の覆工が行われる。
【0003】このようなセグメント継手によるセグメン
トの連結は、トンネルに作用する強大な土水圧荷重によ
る曲げモーメントに対抗できるように強固になされる必
要がある。そこで、従来、例えば図15、図16に示す
ようなセグメント継手が使用されていた。
【0004】図示されるように、この従来のセグメント
継手は、継手板103A、103Bおよびこれらを連結
するボルト106、ナット107からなる。
【0005】連結すべきセグメント101A、101B
の継手面102A、102Bには、それぞれ継手板10
3A、103Bが、アンカー筋104とともに埋設固定
される。そして、継手板103A、103Bに形成され
たボルト挿通孔105A、105Bに挿通されたボルト
106を、ナット107で締め付けることにより、継手
板103A、103Bを介してのセグメント101A、
101Bの連結がなされる。この場合、セグメント継手
の位置(ボルト106による連結位置)は、セグメント
内周面(セグメントリングの内側面)から1/3h〜1
/2hの位置(ただしhはセグメント厚さ)とされる。
また、ボルト106の締め付け作業のために、セグメン
ト内周面には、開口部108A、108Bが開口する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のセグメント継手では、ボルトを装着するため
に細かく繁雑な位置決め作業が必要となり、締結のため
に長い作業時間を要してしまう。
【0007】また、セグメントの内周面に形成された開
口部108A、108Bの存在によりセグメント101
A、101Bの強度が弱められてしまう問題がある。さ
らに、トンネルの二次覆工を省略する場合には、開口部
108A、108Bにおいて大気にさらされたセグメン
ト継手の構成部品(ボルト106、ナット107)に腐
食が生じてしまう恐れがある。
【0008】また、セグメント継手はセグメント101
A、101Bの内周面側に配置されるので、セグメント
リングは正方向の曲げモーメントには十分な強度を有す
るが、負方向の曲げモーメントには十分な強度を有する
とは言えない。
【0009】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、容易な作業により短時間に締結できると
ともに、正負両方向の曲げモーメントに対して十分な強
度を備えるセグメント継手を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、トンネ
ル覆工作業用のセグメントを結合するセグメント継手に
おいて、セグメントの継手面のトンネル軸方向両端にそ
れぞれ形成した凹部と、これらの凹部のトンネル軸方向
の底面にそれぞれ固設された楔状突起と、連結すべきセ
グメントの対向する一対の楔状突起を両側から挟み込む
一対の楔部を備えた継手部材と、前記セグメント両側の
凹部にそれぞれ配設された一対の継手部材を互いに引き
寄せることによりこれらの継手部材を前記楔状突起側に
押し込んで前記楔状突起と前記楔部とをかみ合わせる引
き寄せ手段と、連結すべき2つのセグメントを互いにト
ンネル軸方向に案内するガイド手段とを備えた。
【0011】第2の発明では、前記継手部材は一対の楔
部の上下両端を結合する上下一対の引っ張り部材を備え
るとともに、これら上下の引っ張り部材のトンネル径方
向の位置がそれぞれセグメントの外周面側主鉄筋の位置
と内周面側主鉄筋の位置と略一致するようにした。
【0012】第3の発明では、トンネル覆工作業用のセ
グメントを結合するセグメント継手において、セグメン
トの継手面のトンネル軸方向両端にそれぞれ形成した凹
部と、これらの凹部のトンネル軸方向の底面にそれぞれ
固設された楔状突起と、連結すべきセグメントの対向す
る一対の楔状突起を両側から挟み込む一対の円柱部材と
これらの円柱部材の両端を結合する一対の引っ張り部材
を備えた継手部材と、前記セグメント両側の凹部にそれ
ぞれ配設された一対の継手部材を互いに引き寄せること
によりこれらの継手部材を前記楔状突起側に押し込んで
前記円柱部材間に前記楔状突起をかみ合わせる引き寄せ
手段と、連結すべき2つのセグメントを互いにトンネル
軸方向に案内するガイド手段とを備えた。
【0013】第4の発明では、前記引っ張り部材の図心
を前記一対の円柱部材の引っ張り部材への固定位置より
も前記継手部材が押し込まれる方向に偏心させた。
【0014】第5の発明では、トンネル覆工作業用のセ
グメントを結合するセグメント継手において、セグメン
トの継手面のトンネル軸方向の一端に形成した凹部と、
この凹部のトンネル軸方向の底面に固設された楔状突起
と、前記セグメントの継手面のトンネル軸方向の他端付
近に固定された継手部材と、この継手部材に備えられ連
結すべきセグメントの対向する楔状突起と楔結合する楔
部と、連結すべき2つのセグメントを互いにトンネル軸
方向に案内するガイド手段とを備えた。
【0015】第6の発明では、トンネル覆工作業用のセ
グメントを結合するセグメント継手において、セグメン
トの継手面のトンネル軸方向の一端に形成した凹部と、
この凹部のトンネル軸方向の底面に固設された係合部材
と、前記セグメントの継手面のトンネル軸方向の他端付
近に固定された継手部材と、この継手部材に備えられ連
結すべきセグメントの対向する係合部材と係合する係合
部と、連結すべき2つのセグメントを互いにトンネル軸
方向に案内するガイド手段とを備えるとともに、前記セ
グメントの継手面をトンネル軸方向に対して所定の角度
で傾斜させた。
【0016】第7の発明では、前記ガイド手段は、連結
すべきセグメントの一方の継手面の略中央にトンネル軸
方向に延びて断面の略半分が埋設された状態で取り付け
られたガイド部材と、他方の継手面にこのガイド部材の
非埋設の部分が嵌合するように形成された凹溝とからな
る。
【0017】第8の発明では、前記ガイド手段は、連結
すべきセグメントの一方の継手面の略中央にトンネル軸
方向に延びて断面の略半分が埋設された状態で取り付け
られたガイド管と、他方の継手面にこのガイド部材の非
埋設の部分が嵌合するように形成された凹溝とからなる
とともに、前記引き寄せ手段の少なくとも一部を前記ガ
イド管内に備えた。
【0018】第9の発明では、引き寄せ手段は、前記ガ
イド部材に挿通されたボルトを備え、このボルトの一端
にセグメントのトンネル軸方向両側の継手部材の一方を
固定するとともに、このボルトの他端を前記継手部材の
他方に形成したボルト挿通孔に挿通し、このボルトの他
端に取り付けたナットのねじ込みにより前記セグメント
両側の継手部材を互いに引き寄せるようにした。
【0019】第10の発明では、前記凹部をセグメント
外周面に開口させた。
【0020】第11の発明では、前記凹部をセグメント
内周面に開口させないようにした。
【0021】
【発明の作用および効果】第1の発明では、継手部材を
楔部でセグメント凹部内の楔状突起を挟み込むように設
置し、引き寄せ手段によりセグメント両側(前後)の一
対の継手部材を互いに引き寄せれば、継手部材の楔部と
楔状突起がかみ合い、楔の作用により、継手部材および
楔状突起を介してセグメントが強固に連結される。した
がって、セグメント継手によるセグメントの連結作業
は、簡単な作業で容易かつ短時間に行い得る。
【0022】第2の発明では、継手部材を構成する上下
一対の引っ張り部材によりセグメント間には引っ張り力
が作用するが、上下の引っ張り部材は、それぞれセグメ
ントの内周面側主鉄筋および外周面側主鉄筋とトンネル
径方向に等しい位置に配置されているので、セグメント
リングに対する正負両方向の曲げモーメントに対して同
じように十分な強度を持つものとなる。
【0023】第3の発明では、継手部材を円柱部材間に
セグメント凹部内の楔状突起を挟み込むように設置し、
引き寄せ手段によりセグメント両側(前後)の一対の継
手部材を互いに引き寄せれば、継手部材の円柱部材の間
に楔状突起がかみ合い、楔の作用により、継手部材およ
び楔状突起を介してセグメントが強固に連結される。し
たがって、セグメント継手によるセグメントの連結作業
は、簡単な作業で容易かつ短時間に行い得る。また、一
対の円柱部材は、円柱部材の間隔を適切にとりさえすれ
ば、楔状突起との間で楔作用を得ることができ、例えば
円柱部材の代わりに傾斜面を持つ楔部を採用した場合の
ように、高い加工精度が要求されることはない。よっ
て、継手部材の製造は容易に行え、コスト削減を図り得
る。
【0024】第4の発明では、引き寄せ手段により継手
部材を楔状突起側に押し込むとき、引っ張り部材には、
楔状突起が円柱部材を押し戻そうとする反力による曲げ
モーメントが作用する一方で、引っ張り部材の図心が円
柱部材の固定位置(すなわち引っ張り部材への力の作用
点)よりも継手部材が押し込まれる方向に偏心している
ことにより、楔状突起が円柱部材を押し開こうとする水
平力による偏心曲げモーメントも作用する。これらの曲
げモーメントは互いに逆向きのものとなり、相殺し合
う。したがって、引っ張り部材に発生する曲げモーメン
トは小さなものとでき、引っ張り部材の強度確保のため
の厚みは小さいものとできる。したがって、継手部材を
小型軽量化できるとともに、材料費低減によるコスト削
減を図り得る。
【0025】第5の発明では、連結すべき2つのセグメ
ントをガイド手段のガイドによりトンネル軸方向にスラ
イドさせて行くと、セグメント継手面に設けられた継手
部材の楔部と楔状突起とがかみ合い、楔の作用により、
セグメントが強固に連結される。したがって、セグメン
ト継手の締結作業が極めて容易となり、またボルトなど
のセグメント継手の構成部材を削減することができる。
【0026】第6の発明では、2つのセグメントを連結
する場合、セグメントの継手面自体が楔状に接合するこ
とになり、この楔接合の作用により、セグメント継手の
締結は容易に強固なものとできる。また、継手部材の係
合部および係合部材は、特に楔結合をする形状に加工す
る必要がなくなり、加工の手間が省ける。
【0027】第7の発明では、既設セグメントに対して
連結すべきセグメントを組み付けるとき、組み付けられ
るセグメントはガイド部材および凹溝に沿った方向にス
ライドさせられるので、ガイド部材および凹溝は、セグ
メント組み付け時のスライドのガイドとして作用する。
したがって、セグメントの組み付けは、極めて容易かつ
正確に短時間で行い得る。また、ガイド部材は、セグメ
ントに作用するせん断力に対しては、抵抗部材として機
能する。
【0028】第8の発明では、ガイド管内に引き寄せ手
段の少なくとも一部を収容するようにしたので、引き寄
せ手段は合理的に配置でき、セグメント継手はコンパク
トに構成できる。
【0029】第9の発明では、引っ張り手段はボルトお
よびナットからなるので、低コストで構成できるととも
に、ナットの締め付けトルクを調節することにより、セ
グメント継手の締結力を容易に管理することができる。
【0030】第10の発明では、セグメント継手による
締結後にセグメントリング外周にコンクリートを充填す
ると、セグメント外周面に開口した凹部には自動的にコ
ンクリートが充填され、凹部内のセグメント継手の構成
部品はコンクリートで覆われる。したがって、これらの
構成部品の腐食は、特別な処置を行わなくても防止でき
る。
【0031】第11の発明では、セグメントの凹部はセ
グメント内周面に開口することはないので、二次覆工を
省略したときでも、凹部内のセグメント継手の構成部品
には腐食が生じにくい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0033】図1は、本発明の第1の実施の形態のセグ
メント継手を示す斜視図である。
【0034】セグメント1A、1Bはセグメントリング
の一部を構成するものであり、それぞれの端部の継手面
(連結時に接合される面)2A、2Bを対向させるよう
にして、トンネル内周方向に沿って配設される。なお、
図示しないが、セグメント1A、1Bの反対側端部にも
継手面があり、それぞれ隣接するセグメントと接合す
る。
【0035】継手面2Aおよび2Bのトンネル軸方向の
両端部には、凹部3A、4Aおよび3B、4B(4Bは
図示せず)が切り欠かれている(ただし凹部4Bについ
ては図4〜図6参照)。これらの凹部3A、4Aおよび
3B、4Bのトンネル軸方向の底面の略中央には、トン
ネル軸方向に延びる楔状突起5A、6Aおよび5B、6
Bが配設される(ただし楔状突起6A、6Bについては
図4〜図6参照)。
【0036】なお、この凹部3A、4Aおよび3B、4
Bは、セグメント1A、1Bの内周面側には開口しない
ようにしておくとよい。これにより、二次覆工を省略し
たときでも、凹部3A、4Aおよび3B、4B内部のセ
グメント継手の構成部品(例えば後述するボルト33
等)が腐食しにくくできる。
【0037】また、図示しないが、凹部3A、4Aおよ
び3B、4Bは、セグメント1A、1Bの外周面側に開
口するように形成してもよい。これにより、後述するよ
うに、セグメントリング外周にコンクリートを充填した
ときに、凹部3A、4Aおよび3B、4Bにコンクリー
トが充填され、自動的にセグメント継手の防食がなされ
る。
【0038】セグメント1Aの継手面2Aには、トンネ
ル半径方向の略中央に、トンネル軸方向に延びるガイド
管7が、円形断面の略半分が埋設された状態で取り付け
られる。そして、セグメント1Bの継手面2Bには、継
手面2A、2Bが接合されたときに、ちょうどガイド管
7の非埋設部分が嵌合するような凹溝8が形成されてい
る。なお、本実施の形態では、ガイド管7と凹溝8がガ
イド手段を構成する。
【0039】また、セグメント1Aおよび1Bの側面
(接合面2A、2Bおよび反対側の接合面および前後の
セグメントリングとの接合面)には、全周にわたって止
水シールのためのシール溝9A、10Aおよび9B、1
0Bが形成されている。これらのシール溝9A、10A
および9B、10Bにはシール材がはめ込まれる。な
お、シール溝9A、9Bはセグメント1A、1Bの外周
面(トンネル内周面側の面)に近接した位置に、またシ
ール溝10A、10Bはセグメント1A、1Bの内周面
に近接した位置に、それぞれ形成されるものである。
【0040】継手部材11は、セグメント1A、1Bの
連結時に、凹部3A、3Bにおいて楔状突起5A、5B
に嵌合する部材であり、断面U字型の継手部材本体12
を備える。また、継手部材21は、セグメント1A、1
Bの連結時に、凹部4A、4Bにおいて楔状突起6A、
6Bに嵌合する部材であり、継手部材11と同様に、断
面U字型の継手部材本体22を備える。これらの継手部
材本体12および22の左右の折れ曲がった部分が、そ
れぞれ楔部13A、13Bおよび23A、23Bとなっ
ている。
【0041】継手部材11および21の上下両端部に
は、それぞれ上下一対の引っ張り部材14、15および
上下一対の引っ張り部材24、25が備えられる。そし
て、引っ張り部材14、15および24、25の左右両
端は、それぞれ、左右一対の楔部13A、13Bおよび
23A、23Bの上下両端に固定される。
【0042】また、継手部材本体12、22の略中央に
は、ボルト挿通穴16、26が開口する。
【0043】図2、図3は、継手部材11による締結状
態を示す断面図である。なお、この図2、図3には、便
宜上、継手部材11側の締結状態を図示しているが、以
下の説明では、継手部材11側と継手部材21側につい
て並列に説明する。
【0044】図示されるように、楔部13A、13Bお
よび楔部23A、23Bの向かい合った内側面と、楔状
突起5A、5Bおよび楔状突起6A、6Bの外側を向い
た面は、それぞれ楔状の斜面(楔面)となっている。そ
して、継手部材11および継手部材21によるセグメン
ト1A、1Bの締結時には、楔部13A、13Bおよび
楔部23A、23Bが、楔状突起5A、5Bおよび楔状
突起6A、6Bを両側から挟み込み、楔部13A、13
Bおよび楔部23A、23Bの楔面に、楔状突起5A、
5Bおよび楔状突起6A、6Bの楔面が当接し、継手部
材11および継手部材21がセグメント1A、1B側に
押し込まれると、これらの楔面が、より深くかみ合うよ
うになっている。
【0045】このように楔面がかみ合うと、相対する楔
部13A、13Bおよび楔部23A、23Bの間には、
引っ張り部材14、15および引っ張り部材24、25
により、互いに引き寄せる方向への引っ張り力が作用す
る。このような楔の作用により、セグメント1Aと1B
は強く連結される。
【0046】また、セグメント1Aおよび1Bのトンネ
ル半径方向の所定の位置には、それぞれ、複数の外周面
側主鉄筋31A、内周面側主鉄筋32Aおよび外周面側
主鉄筋31B、内周面側主鉄筋32Bが、トンネル内周
方向に沿って並んで備えられている。ここで、外周面側
主鉄筋31Aおよび外周面側主鉄筋31はセグメント1
A、1Bの外周面側で曲げモーメントを受けるものであ
り、また、内周面側主鉄筋32Aおよび内周面側主鉄筋
32Bは、セグメント1A、1Bの内周面側で曲げモー
メントを受けるものである。
【0047】そして、引っ張り部材14および24は、
それぞれ外周面側主鉄筋31Aおよび外周面側主鉄筋3
1Bと、トンネル半径方向に略同じ高さに配設されてい
る(言い換えれば、図3の上下方向に略同じ高さに配設
されている)。また、引っ張り部材15および25は、
それぞれ内周面側主鉄筋32Aおよび内周面側主鉄筋3
2Bと、トンネル半径方向に略同じ高さに配設されてい
る。したがって、セグメント継手においてセグメント1
A、1Bに作用する曲げモーメントを受ける部材である
引っ張り部材14、15および24、25は、セグメン
ト1A、1Bの内周側と外周側の両側に配置され、セグ
メント継手は正負両方向のの曲げモーメントに対して同
じように十分に高い強度を有することになる。
【0048】ガイド管7内部にはボルト33が挿通さ
れ、このボルト33の両端はガイド管7から突出する。
ボルト33の凹部4A、4B側の端部は、継手部材21
のボルト挿通孔26に、例えば溶接により固定される。
一方、ボルト33の凹部3A、3B側の端部は、継手部
材11のボルト挿通孔16に挿通され、ナット34によ
り締め付けられる。このナット34の締め付けにより、
継手部材11、21は、互いに近づく方向に引き寄せら
れ、結果としてセグメント1A、1B側に押し込まれ
る。これにより、上述した楔の作用によるセグメント1
A、1Bの強固な連結がなされる。
【0049】以上のように、本実施の形態のセグメント
継手は、楔状突起5A、6Aおよび5B、6B、継手部
材11および21、継手部材11および21の引き寄せ
手段であるボルト33およびナット34から構成され
る。
【0050】つぎに図4〜図6にしたがって、本発明の
セグメント継手の締結手順を説明する。
【0051】まず、図4に示すように、既設セグメント
リング40の前方、すなわちトンネル覆工の進行方向側
(図4の下側)に、セグメントリング1Aを組み付け
る。この場合、ガイド管7には、端部に継手部材21を
固定したボルト33をあらかじめ挿通しておき、継手部
材21は凹部4A、4B側に配置しておく。
【0052】続いて、セグメント1Bを、トンネル軸方
向前方にずれた位置から既設セグメントリング40に向
かって、継手面2Bがセグメント1Aの継手面2Aに沿
うようにしてスライドさせることにより、セグメント1
Aの隣りに組み付ける。このスライドにおいて、継手面
2Aに埋め込まれたガイド管7は、継手面2Bの凹溝8
に端部からスライド分だけ嵌合して行く。したがって、
ガイド管7および凹溝8は、セグメント1B組み付け時
のスライドのガイドとして作用し、セグメント1Bは自
動的に正しい位置に組み付けられ、セグメントの組み付
け作業は極めて容易に行うことができる。
【0053】セグメント1A、1Bの組み付けが終了し
たら、図5に示すように、継手部材11のボルト挿通孔
16に、ボルト33の凹部3A、3B側の端部を挿通さ
せる。そして、図6に示すように、このボルト33端部
に設けたナット34を締め付ける。この締め付けによ
り、継手部材11と21はボルト33を介して互いに引
き付けられ、継手部材11は楔状突起5A、5Bと、ま
た継手部材212は楔状突起6A、6Bと強くかみ合
う。このかみ合いによる楔の作用によって、セグメント
1Aと1Bは強固に連結される。
【0054】なお、このとき、継手面2A、2B間に装
着された止水シール部材が、シール溝9A、10Aおよ
び9B、10B内に収まるように変形し、目開きが解消
される。
【0055】このように、セグメント1Aと1Bの連結
は、継手部材11および21を互いに引き寄せて、楔状
突起5A、5Bおよび6A、6B側にかみ合わせること
により、極めて容易に行い得る。
【0056】そして、このセグメント継手による締結
は、セグメント1A、1Bの内周面側と外周面側の両方
に配置された引っ張り部材14、15および24、25
により、セグメントリングに対する正負両方向の曲げモ
ーメントに対して十分な強度を持つものとなる。
【0057】また、この場合、ナット34の締め付けト
ルクを調節することにより、継手部材11および21の
押し込みの程度を調節でき、セグメント継手の締結力を
容易に管理することができる。
【0058】また、セグメント1A、1Bに作用するせ
ん断力に対しては、ガイド管7が抵抗部材として機能す
る。
【0059】また、凹部3A、4Aおよび3B、4Bを
セグメント1Aおよび1Bの外周面側に開口するように
しておけば、その後のトンネル覆工作業においてセグメ
ント1Aおよび1Bの外周面側にコンクリートを打設す
ると(例えば、特許第1828100号、特許第182
9591号参照)、凹部3A、4Aおよび3B、4B内
に自動的にコンクリートが充填される。これにより、セ
グメント継手は自動的にコンクリートに覆われ、セグメ
ント継手を構成するボルト33、ナット34等の腐食
は、特別の処置をせずとも防止できる。
【0060】また、凹部3A、4Aおよび3B、4B
は、セグメント1A、1Bの内周面側には開口していな
いので、二次覆工を省略したときでも、凹部3A、4A
および3B、4B内のボルト33、ナット34等に腐食
は生じにくい。
【0061】また、凹部3A、4Aおよび3B、4Bは
セグメント継手面2A、2Bのトンネル軸方向両端に形
成されるものであるので、セグメント内周面に開口を形
成した場合のようにセグメントの強度を弱めてしまうこ
とはない。
【0062】なお、上記の実施の形態では、継手部材1
1、21と係合する楔状突起を、トンネル軸方向に延び
る楔状突起5A、6Aおよび5B、6Bとしたが、本発
明の楔状突起はこのような形態に限られるものではな
く、継手部材11、21と楔結合するものであれば、楔
状突起の形状、個数、配置などは自由に選択しうる。
【0063】例えば、図7、図8に示すように、凹部3
Aおよび3Bのそれぞれにトンネル周方向(引っ張り部
材14、15と平行な方向)に延びる一対の楔状突起6
5A、66Aおよび65B、66Bを、それぞれ相対す
る端部が面接触するように設けるとともに、これらの楔
状突起65Aと66A、楔状突起65Bと66Bのもう
一方の端部に形成した楔状の傾斜(楔面)を、それぞれ
継手部材11の楔部13A、13Bと楔結合するように
してもよい。このように、楔状突起65A、66Aおよ
び65B、66Bを引っ張り部材14、15と平行に設
けておけば、楔状突起65A、66Aおよび65B、6
6Bは曲げ引っ張りによる捩れ等を受けることはなく、
確実に曲げモーメントに対抗できる。また、楔状突起6
5Aと65B、楔状突起66Aと66Bは相対する端部
が面接触するので、相互に支持し合うことにより、強度
が高められる。
【0064】図9〜図11には、本発明の第2の実施の
形態のセグメント継手を示す。
【0065】この実施の形態のセグメント継手は、上記
第1の実施の形態(楔状突起65A、66Aおよび65
B、66Bを採用した形態)のセグメント継手と比較し
て、継手部材の形態が変更となる点でのみ異なり、他の
構成は共通するものである。なお、以下の説明では、第
1の実施の形態の継手部材11に対応する本実施の形態
の継手部材71について説明するが、第1の実施の形態
の継手部材21に対応しても継手部材71と同様な(対
称な)形態の継手部材が備えられる。
【0066】図示されるように、継手部材71は、上下
一対の引っ張り部材74、75を備え、これらの引っ張
り部材74、75を左右一対の円柱部材73A、73B
と底面板72で連結して構成されるものである。
【0067】詳しく説明すると、引っ張り部材74、7
5は、互いの内側側面を正対させて略平行に配置された
一対の5角形の板状部材であり、左端付近に円柱部材7
3Aの上端、下端がそれぞれ貫通固定され、また右端付
近に円柱部材73Bの上端、下端がそれぞれ貫通固定さ
れる。また、これらの引っ張り部材74、75は、五角
形の一つの頂点Pが幅方向の一方に突出した形状であ
り、図心Gが、円柱部材73A、73Bの位置(円柱部
材73A、73Bの中心を結ぶ線上)よりも、この突出
頂点P側に偏心量eだけ偏心した形となっている(図1
2参照)。
【0068】円柱部材73A、73Bは、楔状突起65
A、65Bおよび楔状突起66A、66Bを両外側の楔
面に接して挟み込む幅で、略平行に配設されるもので、
楔状突起65A、65B、66A、66Bと楔係合する
楔部となる。また、底面板72は、上記突出頂点Pと反
対側から、引っ張り部材74、75の略左右中央付近に
固定されるものである。この底面板72に、ボルト挿通
穴76が開口する。
【0069】この継手部材71は、円柱部材73A、7
3Bの間に楔状突起65A、65Bおよび楔状突起66
A、66Bが挟み込む形となるように、底面板72と反
対側(突出頂点P側)から、楔状突起65A、65Bお
よび楔状突起66A、66Bにはめ込まれる。そして、
ボルト挿通穴76に挿通したボルト33端部に設けたナ
ット34を締め付けることにより、円柱部材73A、7
3Bが楔面にかみ合っていき、このかみ合いによる楔の
作用により、セグメント1Aと1Bの連結が強固になさ
れる。
【0070】本実施の形態は、このような構成の継手部
材71を採用することにより、上記第1の実施の形態と
同様な作用および効果に加えて、以下のような新たな作
用および効果を得ることができる。
【0071】まず第1に、継手部材71の製造を容易化
することができる。すなわち、第1の実施の形態の継手
部材11においては、楔状突起65A、65B66A、
66Bの楔面に適合する傾斜面を楔部13A、13Bに
形成する必要があり、この傾斜面には高い加工精度が要
求される。これに対して、継手部材71では、円柱部材
73A、73Bが楔部となっているので、これらの円柱
部材73A、73Bの間隔を適切にとるだけで、円柱部
材73A、73Bの間に楔状突起65A、65Bおよび
楔状突起66A、66Bが挟み込むことができ、十分な
楔作用を得ることができる。したがって、継手部材71
の製造においては、特に高い加工精度を要求されること
がなく、製造は容易に行え、製造コストを低減すること
ができる。
【0072】また第2に、引っ張り部材74、75の図
心Gは、円柱部材73A、73Bの中心を結ぶ線よりも
底面板72と反対側に偏心量eだけずれているので、引
っ張り部材74、75にかかる曲げモーメントを低減す
ることができ、これにより継手部材71の小型軽量化お
よび低コスト化を図ることができる。
【0073】これを図12を用いて説明する。なお、こ
の図12には引っ張り部材74側を示すが、引っ張り部
材75側も同様である。
【0074】図示されるように、ナット34を締め付け
ると、継手部材71は、楔状突起65A、65B、66
A、66B側に押し込み力F0で押し込まれる。これに
より、継手部材71の円柱部材73A、73Bには、楔
状突起65A、65B、66A、66Bから、押し込み
力F0の反力Fと、左右に押し広げようとする水平力H
が作用する。
【0075】このため、引っ張り部材74、75には、
円柱部材73A、73Bから水平力H、反力Fが作用
し、反力Fによる曲げモーメントMFが発生する。ま
た、この場合、引っ張り部材74、75の図心Gは、円
柱部材73A、73Bの中心を結ぶ線上(すなわち水平
力Hと反力Fの引っ張り部材74、75への作用点)よ
りも、底面板72と反対側(すなわち継手部材71が押
し込まれる側)に、偏心量eだけ偏心しているので、引
っ張り部材74、75には水平力Hによる偏心曲げモー
メントMHが発生し、この偏心曲げモーメントMHと曲げ
モーメントMFは互いに相殺する方向に作用するモーメ
ントとなる。
【0076】このように、引っ張り部材74、75に発
生する曲げモーメントは相殺により低減されるので、引
っ張り部材74、75として比較的薄い板を採用するこ
とができる。したがって、この分、継手部材71は小型
軽量化でき、また材料費削減による低コスト化を図るこ
とができる。
【0077】図13には、本発明の第3の実施の形態の
セグメント継手を示す。
【0078】本実施の形態では、図示されるように、セ
グメント1Aの継手面9Aには、一方の端部に凹部3A
が形成される一方、他方の端部付近の所定位置に継手部
材51Aが立設される。また、セグメント1Bの継手面
9Bには、凹部3Aと対向する端部付近の所定位置に継
手部材51Bが立設される一方、継手部材51Aと対向
する端部に凹部4B(図示せず)が形成される。凹部3
A、4B内には、上記第1の実施の形態と同様に、トン
ネル軸方向に延びる楔状突起5A、6Bが備えられてい
る。また、継手面2Aには、トンネル半径方向の略中央
に、トンネル軸方向に延びるガイド部材60が、円形断
面の略半分が埋設された状態で取り付けられ、セグメン
ト1Bの継手面2Bにちょうどガイド部材60の非埋設
部分が嵌合するように形成された凹溝8とともにガイド
手段を構成している。なお、継手面2Aのシール溝9
A、10A、継手面2Bのシール溝9B、10Bの構成
は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0079】継手部材51A、51Bは、それぞれ継手
面9A、9Bから略垂直に延び出す継手部材本体52
A、52Bを備え、これらの継手部材本体52A、52
Bの先端部は、それぞれ楔状突起5A、6B側に折れ曲
がった楔部53A、53Bとなっている。さらに、継手
部材本体52Aの上下には一対の引っ張り部材54A、
55Aが備えられ、この引っ張り部材54A、55Aの
一端は楔部53Aに固定され、他端は継手面9Aに固定
される。また、継手部材本体52Bの上下には一対の引
っ張り部材54B、55Bが備えられ、この引っ張り部
材54B、55Bの一端は楔部53Bに固定され、他端
は継手面9Bに固定される。
【0080】なお、継手部材51A、51Bは、例え
ば、第1の実施の形態における継手部材11、21を、
継手面9A、9Bの所定位置に、略半分埋設することに
より構成することができる。
【0081】本実施の形態においてセグメント1Aと1
Bを連結する際には、まず、セグメント1Bを図の手前
側にずらした位置でガイド部材60と凹溝8を嵌合させ
る。つぎに、この状態からセグメント1Bをセグメント
1A側(図の奥側)にスライドさせて行くと、継手部材
51A、51Bの楔部53A、53Bは、それぞれ楔状
突起5A、6Bと楔結合して行く。この楔結合の作用に
より、ガイド部材60には圧縮力が、また継手部材51
A、51Bには引っ張り力がそれぞれ導入され、セグメ
ント1A、1Bは強固に連結される。
【0082】なお、セグメント1A、1Bのスライド
は、ガイド部材60と凹溝8で案内されるので、シール
溝9A、10Aと9B、10Bは正しく相対する位置で
スライドして行くので、シール溝9A、10Aと9B、
10Bに配されたシール材は剥がれたり、損傷したりす
ることはない。
【0083】このように本実施の形態によれば、セグメ
ント1A、1Bをスライドさせるだけで継手部材51
A、51Bに引っ張り軸力が導入できるので、セグメン
ト継手の締結作業が極めて容易となり、またボルトなど
の部材を削減することができる。
【0084】図14〜図16には、本発明の第4の実施
の形態を示す。
【0085】図14に示すように、本実施の形態は、上
記第3の実施の形態と比較して、セグメント1A、1B
の継手面2A、2Bをトンネル軸方向Xに対して所定角
θの傾斜面とした点で異なるものである。これにより、
セグメント1Aと1Bを連結する場合、セグメント1
A、1Bの継手面2A、2B自体が楔状に接合すること
になり、この楔接合の作用により、引っ張り部材54
A、54Bおよび54B、55Bには、より大きな引っ
張り軸力が導入され、セグメント継手の締結は容易に強
固なものとできる。
【0086】なお、本実施の形態においては、継手面2
A、2B自体が楔結合するため、上記第3の実施の形態
のように楔状突起5A、6Aと楔部53A、53Bは必
ずしも楔結合しなくても、十分な締結力が得られる。そ
こで本実施の形態では、継手部材51A、51Bの折れ
曲がった係合部56A、56Bには楔状の斜面は設け
ず、またこの係合部56A、56Bを、第3の実施の形
態の楔状突起5A、6Bの代わりに凹部3A、4B内に
それぞれ突設された係合部材61A、61Bに係合させ
るようにしている(ただし突起部材61Bは図示せ
ず)。このように本実施の形態によれば、継手部材51
A、51Bや係合部材61A、61Bに楔面を形成する
加工が必要なくなる。
【0087】また、図15、図16に示すように、セグ
メントは、継手面の傾斜方向の組み合わせにより、4つ
のタイプ、すなわち、セグメントリングを上方から見た
ときに既設セグメントリング40側が長辺となる台形タ
イプa、既設セグメントリング40側が短辺となる台形
タイプk、左傾斜の平行四辺形タイプb、右傾斜の平行
四辺形タイプcが考えられる。実際にセグメントリング
を形成する場合には、例えば図15、図16に示すよう
に、これら4つのタイプのセグメントを適宜組み合わせ
て形成するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】同じく継手部材の締結を示す断面図である。
【図3】同じく断面図である。
【図4】同じく継手の締結手順を示す説明図である。
【図5】同じく説明図である。
【図6】同じく説明図である。
【図7】同じく継手部材の締結を示す断面図である。
【図8】同じく断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における継手部材の
締結を示す断面図である。
【図10】同じく図9のX−X断面図である。
【図11】同じく図10のY−Y断面図である。
【図12】同じく引っ張り部材に作用する曲げモーメン
トを説明するための図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図14】本発明の第4の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図15】同じくセグメントの連結の例を示す説明図で
ある。
【図16】同じくセグメントの連結の例を示す説明図で
ある。
【図17】従来のセグメント継手における継手板を示す
斜視図である。
【図18】従来のセグメント継手によるセグメントの締
結を示す断面図である。
【符号の説明】
1A、1B セグメント 2A、2B 接合面 3A、3B 凹部 4A、4B 凹部 5A、5B 楔状突起 6A、6B 楔状突起 7 ガイド管 8 凹溝 11 継手部材 13A、13B 楔部 14 引っ張り部材 15 引っ張り部材 21 継手部材 23A、23B 楔部 24 引っ張り部材 25 引っ張り部材 31A、31B 外周面側主鉄筋 32A、32B 内周面側主鉄筋 33 ボルト 34 ナット 51A、51B 継手部材 53A、53B 楔部 54A、54B 引っ張り部材 55A、55B 引っ張り部材 56A、56B 係合部 60 ガイド部材 61A、61B 係合部材 65A、65B 楔状突起 66A、66B 楔状突起 71 継手部材 72 底面板 73A、73B 円柱部材 74、75 引っ張り部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル覆工作業用のセグメントを結合す
    るセグメント継手において、 セグメントの継手面のトンネル軸方向両端にそれぞれ形
    成した凹部と、 これらの凹部のトンネル軸方向の底面にそれぞれ固設さ
    れた楔状突起と、 連結すべきセグメントの対向する一対の楔状突起を両側
    から挟み込む一対の楔部を備えた継手部材と、 前記セグメント両側の凹部にそれぞれ配設された一対の
    継手部材を互いに引き寄せることによりこれらの継手部
    材を前記楔状突起側に押し込んで前記楔状突起と前記楔
    部とをかみ合わせる引き寄せ手段と、 連結すべき2つのセグメントを互いにトンネル軸方向に
    案内するガイド手段と、 を備えたことを特徴とするセグメント継手。
  2. 【請求項2】前記継手部材は一対の楔部の上下両端を結
    合する上下一対の引っ張り部材を備えるとともに、これ
    ら上下の引っ張り部材のトンネル径方向の位置がそれぞ
    れセグメントの外周面側主鉄筋の位置と内周面側主鉄筋
    の位置と略一致するようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載のセグメント継手。
  3. 【請求項3】トンネル覆工作業用のセグメントを結合す
    るセグメント継手において、 セグメントの継手面のトンネル軸方向両端にそれぞれ形
    成した凹部と、 これらの凹部のトンネル軸方向の底面にそれぞれ固設さ
    れた楔状突起と、 連結すべきセグメントの対向する一対の楔状突起を両側
    から挟み込む一対の円柱部材とこれらの円柱部材の両端
    を結合する一対の引っ張り部材を備えた継手部材と、 前記セグメント両側の凹部にそれぞれ配設された一対の
    継手部材を互いに引き寄せることによりこれらの継手部
    材を前記楔状突起側に押し込んで前記円柱部材間に前記
    楔状突起をかみ合わせる引き寄せ手段と、 連結すべき2つのセグメントを互いにトンネル軸方向に
    案内するガイド手段と、 を備えたことを特徴とするセ
    グメント継手。
  4. 【請求項4】前記引っ張り部材の図心を前記一対の円柱
    部材の引っ張り部材への固定位置よりも前記継手部材が
    押し込まれる方向に偏心させたことを特徴とする請求項
    3に記載のセグメント継手。
  5. 【請求項5】トンネル覆工作業用のセグメントを結合す
    るセグメント継手において、 セグメントの継手面のトンネル軸方向の一端に形成した
    凹部と、 この凹部のトンネル軸方向の底面に固設された楔状突起
    と、 前記セグメントの継手面のトンネル軸方向の他端付近に
    固定された継手部材と、 この継手部材に備えられ連結すべきセグメントの対向す
    る楔状突起と楔結合する楔部と、 連結すべき2つのセグメントを互いにトンネル軸方向に
    案内するガイド手段と、 を備えたことを特徴とするセグメント継手。
  6. 【請求項6】トンネル覆工作業用のセグメントを結合す
    るセグメント継手において、 セグメントの継手面のトンネル軸方向の一端に形成した
    凹部と、 この凹部のトンネル軸方向の底面に固設された係合部材
    と、 前記セグメントの継手面のトンネル軸方向の他端付近に
    固定された継手部材と、 この継手部材に備えられ連結すべきセグメントの対向す
    る係合部材と係合する係合部と、 連結すべき2つのセグメントを互いにトンネル軸方向に
    案内するガイド手段とを備えるとともに、 前記セグメントの継手面をトンネル軸方向に対して所定
    の角度で傾斜させたことを特徴とするセグメント継手。
  7. 【請求項7】前記ガイド手段は、連結すべきセグメント
    の一方の継手面の略中央にトンネル軸方向に延びて断面
    の略半分が埋設された状態で取り付けられたガイド部材
    と、他方の継手面にこのガイド部材の非埋設の部分が嵌
    合するように形成された凹溝とからなることを特徴とす
    る請求項1から請求項6のいずれか一つに記載のセグメ
    ント継手。
  8. 【請求項8】前記ガイド手段は、連結すべきセグメント
    の一方の継手面の略中央にトンネル軸方向に延びて断面
    の略半分が埋設された状態で取り付けられたガイド管
    と、他方の継手面にこのガイド部材の非埋設の部分が嵌
    合するように形成された凹溝とからなるとともに、前記
    引き寄せ手段の少なくとも一部を前記ガイド管内に備え
    たことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一
    つに記載のセグメント継手。
  9. 【請求項9】引き寄せ手段は、前記ガイド部材に挿通さ
    れたボルトを備え、このボルトの一端にセグメントのト
    ンネル軸方向両側の継手部材の一方を固定するととも
    に、このボルトの他端を前記継手部材の他方に形成した
    ボルト挿通孔に挿通し、このボルトの他端に取り付けた
    ナットのねじ込みにより前記セグメント両側の継手部材
    を互いに引き寄せるようにしたことを特徴とする請求項
    8に記載のセグメント継手。
  10. 【請求項10】前記凹部をセグメント外周面に開口させ
    たことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一
    つに記載のセグメント継手。
  11. 【請求項11】前記凹部をセグメント内周面に開口させ
    ないようにしたことを特徴とする請求項1から請求項1
    0のいずれか一つに記載のセグメント継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015048657A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 日本ヒューム株式会社 プレキャストコンクリート部材の連結部構造

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