JPH10110597A - 鋼製セグメントの継手構造 - Google Patents

鋼製セグメントの継手構造

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JPH10110597A
JPH10110597A JP8281309A JP28130996A JPH10110597A JP H10110597 A JPH10110597 A JP H10110597A JP 8281309 A JP8281309 A JP 8281309A JP 28130996 A JP28130996 A JP 28130996A JP H10110597 A JPH10110597 A JP H10110597A
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joint plate
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼製セグメント間を引き離す力が前記鋼製セ
グメントの全体に均等に分散して作用し、接合部にのみ
部分的に作用することがないようにする。 【解決手段】 主桁2と、この主桁2の端部に継手板4
を接合して鋼製セグント1を構成し、第1と第2の前記
鋼製セグメント1の前記各継手板4にわたって固着具3
を挿通し、この固着具3により両鋼製セグメント1を締
め付けて固着する鋼製セグメント1の継手構造におい
て、前記主桁2及び前記継手板4と直交する方向に剪断
補強部材20を配設し、前記剪断補強部材20と、主桁
2と、継手板4とで接合梁10を形成し、前記主桁2に
働く引張荷重が、前記主桁2から前記剪断補強部材20
に伝達される構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下水道、地下
鉄、電信ケ−ブル収容トンネル、地下道、取水トンネ
ル、放水トンネルあるいは共同溝等の管渠を、シ−ルド
工法等で築造する場合、また深礎杭、地下空間、貯水タ
ンクなどの円筒構造物を構築する場合等の建設分野にお
いて使用される鋼製セグメントに関し、特にボルトなど
の固着具を介して引張接合する継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、相対する鋼製セグメントにおける
主桁間をボルトを介して引張接合する継手構造として、
特公平4−72039号公報に記載されているものが知
られている。これは、鋼製セグメントの継手板の内側
に、中間部が継手板から離反するように円弧状に湾曲し
ている鋼製ア−チ形状板の両端部が溶接により固着され
て、タイドア−チが構成され、そのア−チ形状板と継手
板との間に空間が設けられ、ア−チ形状板の中央部に継
手板のボルト孔と一致する中心線を有するボルト孔が設
けられ、ア−チ形状板のボルト孔と継手板のボルト孔と
を挿通するボルトによって、相対する鋼製セグメントを
接合するものである。
【0003】このア−チ形状板のタイドア−チにより、
ボルトによる締付力または外力によるボルトの引張力
を、直接的に主桁に伝達することができ、しかもボルト
の締付力または引張力を、ア−チ形状板の両側の脚部
に、分散して伝達することができるので、相対する鋼製
セグメント間の大きな継手接合耐力と継手剛性を確保で
きる。
【0004】しかし、上記ア−チ形状板は、継手板の局
部的な剛性を高める事はできるが、継手板全体の剛性を
高める事はできず、主桁直近に配置したものしか効果が
なく、継手板の長手方向にわたって広範囲にボルトを配
置しても、主桁から距離が離れたボルトは、継手板が撓
んでしまって、引張ボルトとしてはほとんど引張力に寄
与しない。主桁からボルト間は荷重偏心となり、この偏
心分だけ、ア−チ形状板と継手板は大きな曲げと、剪断
力を受ける事になり強度的にも剛性的にも構造的にも限
界がある。ボルトからの荷重は、上記ア−チ形状板によ
り継手板への支圧力集中は緩和できるが、継手板への総
荷重には変化無く、主桁と継手板の溶接部には大きな引
張力が作用し、全溶け込み溶接となりコストアップは避
けられない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、相対する鋼製
セグメントを結合するに際して、大きな剛性と強度を有
するとともに、施工が簡単で、コストの低廉な鋼製セグ
メントの継手構造と接合方法が求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を有利に解決
するために、本発明に係る鋼製セグメントの継手構造
は、主桁と、この主桁の端部に継手板を接合して鋼製セ
グントを構成し、第1と第2の前記鋼製セグメントの前
記各継手板にわたって固着具を挿通し、この固着具によ
り両鋼製セグメントを締め付けて固着する鋼製セグメン
トの継手構造において、前記主桁及び前記継手板と直交
する方向に剪断補強部材を配設し、前記剪断補強部材
を、前記主桁と、継手板の両方又は一方に固着して接合
梁を形成し、前記主桁に働く引張荷重が、前記主桁から
前記剪断補強部材に伝達される構成を特徴とする。
【0007】また本発明に係る鋼製セグメントの継手構
造は、主桁と、この主桁の端部に継手板を接合し、前記
継手板と平行に、かつ主桁の長手方向中央寄りに縦リブ
を接合して鋼製セグメントを構成し、第1と第2の前記
鋼製セグメントの前記各継手板にわたって固着具を挿通
し、この固着具により両鋼製セグメントを締め付けて固
着する鋼製セグメントの継手構造において、前記主桁及
び前記継手板と直交する方向に剪断補強部材を配設し、
前記剪断補強部材を、前記主桁と、前記継手板と、前記
縦リブのいずれか一つまたは複数に固着することによっ
て接合梁を構成することを特徴とする。
【0008】また本発明における前記剪断補強部材は、
平行に配設された各主桁間に届く長さに設けられてお
り、かつ前記主桁と前記継手板に固着され、又は前記主
桁と前記縦リブに固着され、或いは、前記主桁と、前記
継手板と、前記縦リブとに固着して各接合梁を構成して
いることを特徴とする。
【0009】また本発明における前記剪断補強部材は、
前記継手板と前記縦リブ間に設けられており、かつ平行
に配設された各主桁の中間に設けられる中間主桁間の長
さより短い所定の長さに構成され、前記継手板と前記縦
リブと前記主桁に固着されていることを特徴とする。
【0010】また本発明は、前記剪断補強部材が、平行
に配設された各主桁の中間に設けられる中間主桁間の長
さより短い所定の長さに設けられており、かつ前記継手
板と前記縦リブ間の長さより短い所定の長さに構成さ
れ、かつ前記各主桁と前記継手板に固着され、又は前記
各主桁と前記縦リブとに固着されていることを特徴とす
る。
【0011】本発明における前記剪断補強部材は、前記
主桁と前記縦リブと前記継手板の厚さ方向の中間部に固
着することを特徴とする。
【0012】また本発明における前記剪断補強部材は、
複数の所定のコンクリ−ト注入孔を設けたことを特徴と
する。
【0013】また本発明における鋼製セグメントの継手
構造は、前記継手板と、前記縦リブと、前記主桁とによ
って形成された前記接合梁の内側空間に、コンクリ−ト
を充填して合成構造接合梁を構成し、この合成構造接合
梁を介して、第1と第2の両鋼製セグメントを前記固着
具により締め付けて固着することを特徴とする。
【0014】また本発明における鋼製セグメントの継手
構造は、主桁と、この主桁の端部に継手板を接合して鋼
製セグメントを構成し、第1と第2の前記鋼製セグメン
トの前記各継手板にわたって固着具を挿通し、この固着
具により両鋼製セグメントを締め付けて固着する鋼製セ
グメントの継手構造において、前記主桁及び前記継手板
に囲まれた内側にコンクリ−ト部材を配設したうえ、こ
れを主桁に固着し、前記固着具による引張荷重が、前記
主桁から前記コンクリ−ト部材に伝達される構成を特徴
とする。
【0015】また本発明における鋼製セグメントの継手
構造は、前記コンクリト部材の上面に剪断補強部材が配
設され、この剪断補強部材を前記主桁と前記継手板に固
着した構成を特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。図1ないし図11は、この発明の第1実
施形態の鋼製セグメント1を示すものであって、一対の
主桁2の間に2枚の中間主桁2aがほぼ等間隔を置くと
共に前記各主桁2と平行に配置され、各主桁2、2aの
両端部に継手板4が前記主桁2、2aと直角に当接され
て、溶接により固着されている。またスキンプレ−ト1
6は、前記主桁2と継手板4と中間主桁2aと縦リブ9
の下端面に当てがわれ、溶接にて固着されている。
【0017】前記の接合すべく相対して配設された継手
板4の間において、これと間隔を置いて平行に複数の補
強リブ(以下鋼製縦リブという)9が、前記主桁2、2
aと直角に交差するように直角に配置され、かつ各主桁
2、2aの部分で分割されて配置され、各主桁2、2a
に溶接により固着されている。
【0018】前記鋼製セグメント1内において、前記継
手板4と、当該継手板4と平行にかつ主桁2、2aの長
手方向中央寄りに配設された縦リブ9と、当該縦リブ9
と前記継手板4とが接合される主桁2、2aと、後述の
剪断補強部材20とによって接合梁10が形成される。
【0019】図1〜図4において、前記主桁2と中間主
桁2aの間隔に等しい長さの長辺21と、継手板4と縦
リブ9の間隔より短い長さの短辺22を有する剪断補強
部材20が、その長辺21を前記縦リブ9上端側面に、
その短辺22を前記縦リブ9から前記継手板4方向に延
びる主桁2、2a上端側面に隅肉溶接等の溶接24によ
り固着されている。すなわち、剪断補強部材20の1辺
は縦リブ9に溶接24により固着され、剪断補強部材2
0と継手板4との間には、所定間隔の空間26が設けら
れる。なお一対の主桁2の間に一枚の剪断補強部材20
をわたして、その下面を溶接等で縦リブ9と各中間主桁
2aに固着してもよく、または、主桁2と中間主桁2a
間の長さに合わせて分割した複数の剪断補強部材20
を、各縦リブ9と各中間主桁2a毎に固着してもよい。
また、スキンプレ−ト16は、前記主桁2、2aと前記
継手板4の下端面に固着して、下側に位置する剪断補強
部材としての役割も果たしているが、さらに前記スキン
プレ−ト16の内側に、中間主桁2a毎に剪断補強部材
20を固着してもよい。なお本実施例では、剪断補強部
材20として平板鋼板を使用しているが、これに限られ
るものではない。
【0020】鋼製セグメント1の前記継手板4と前記縦
リブ9には、それぞれ軸線が一致するようにボルト孔
6、6aが設けられている。そうして第1の前記鋼製セ
グメント1の前記ボルト孔6,6aと、第2の鋼製セグ
メント1の同じく継手板4と縦リブ9に設けられた前記
軸線と一致するボルト孔6,6aとにわたってボルト
(以下固着具という)3を挿通し、前記固着具3により
前記接合梁10を介して両鋼製セグメント1をナット8
で締め付けて固着できる構成とされている。なお、図2
に示されるように固着具3は、予め鋼製セグメント1内
に収納した状態として、複数の鋼製セグメント1を組み
合わせ、次いで図1のように固着具3を隣接する鋼製セ
グメントのボルト孔6,6aに挿通させナット8で締結
する。
【0021】図5および図6は、本発明の第2実施形態
を示すもので、前記剪断補強部材20は、前記接合梁1
0の一辺を形成する主桁2、2aに等しい長さの長辺2
1と、接合梁10の一辺を形成する前記主桁2、2aに
等しい長さの短辺22を有しており、当該剪断補強部材
20を、前記接合梁10における前記縦リブ9上端側面
と前記主桁2、2aの上端側面と前記継手板4の上端側
面に固着する。すなわち、前記接合梁10の全体を剪断
補強部材20で覆い、接合梁10に溶接24で固着した
ものである。なおこの場合も、一対の主桁2の間に一枚
の剪断補強部材20をわたして、その下面を溶接等で主
桁2と縦リブ9と各継手板4と各中間主桁2aの上端側
面に固着してもよい(ただし図示省略する)。主桁2と
中間主桁2a間の長さに合わせて分割した複数の剪断補
強部材20を、各縦リブ9と各継手板4と各中間主桁2
aに囲まれた空間毎に固着した場合は、より強い剪断抵
抗力が得られる。なお他の構成は、第1実施形態と同様
である。
【0022】図7および図8は、本発明の第3実施形態
を示すもので、本実施形態における前記剪断補強部材2
0は、前記接合梁10の一辺を形成する主桁2に等しい
長さの長辺21と、主桁2と中間主桁2a間の長さより
短い所定の長さの短辺22を有しており、当該長辺21
を、前記接合梁10における主桁2の上端側面に固着
し、当該両短辺22を前記継手板4および縦リブ9の上
部の前記継手板4の上端側面と縦リブ9の上端側面にそ
れぞれ固着させる。このような剪断補強部材20を、各
主桁2および各中間主桁2a毎に固着させている。すな
わち、主桁2と中間主桁2a間に形成される3つの空間
のそれぞれに、2枚の剪断補強部材20が配設され、そ
れぞれ中央にスリット状の所定幅の空隙25が設けられ
る。この空隙25から、後述するコンクリ−トを注入す
ることができる。他の構成は、第1実施形態と同様であ
る。なお、この第3実施形態において、一つの接合梁1
0の片側に一枚の剪断補強部材20を設けてもよい(但
し、図示せず)。
【0023】図9は、本発明の第4実施形態を示すもの
で、本実施形態における前記剪断補強部材20は、前記
縦リブ9と前記継手板4間の長さより短い所定の長さの
長辺21と、主桁2と中間主桁2a間の長さより短い所
定の長さの短辺22を有しており、当該長辺21を前記
接合梁10における主桁2の上端側面に固着し、当該短
辺22を前記縦リブ9の上部の縦リブ9の上端側面にそ
れぞれ固着させる。このような剪断補強部材20を、各
主桁2および各中間主桁2a毎に、縦リブ9と主桁2、
2aに固着させている。前記剪断補強部材20と継手板
4の間には所定間隔の空間26が設けられ、さらに剪断
補強部材20の中央にスリット状の所定幅の空隙25が
設けられる。他の構成は、第1実施形態と同様である。
なお、この第4実施形態において、一つの接合梁10の
片側に一枚の剪断補強部材20を設けることも可能であ
る。
【0024】図10および図11は、本発明の第5実施
形態を示すものである。第1実施形態ないし第4実施形
態における前記剪断補強部材20は、前記接合梁10に
おける前記主桁2、2aと前記縦リブ9と前記継手板4
の厚さ方向の上端側面または上端面に固着されているの
に対し、本実施形態では、この剪断補強部材20が前記
各部材の厚さ方向中間部に固着されている。すなわち、
中間主桁2aによって区切られた範囲毎に、前記厚さ方
向に1または複数の剪断補強部材20を、前記主桁2と
前記継手板4と前記中間主桁2aに固着する。また、前
記ボルト孔6、6aは、この剪断補強部材20の上と下
に、又は複数の場合はその中間に設ける。或いは剪断補
強部材20の位置を、前記ボルト孔6、6aと重ならな
いようにずらして固着する。なお、第5実施形態におい
て、剪断補強部材20は、必要に応じてスキンプレート
16を補強する形で、セグメントの下端面又は下端側面
に設けてもよい。さらに剪断補強部材20は、主桁2,
中間主桁2a,継手板4,縦リブ9のいくつかの組合せ
で固着するとよい。他の構成は、第1実施形態と同様で
ある。
【0025】図12および図13は、本発明の第6実施
形態を示す。この実施形態では、各図に示されるよう
に、前記剪断補強部材20に、後述するコンクリ−トの
注入をスム−ズに行うため、構造上強度面で支障がない
範囲内で、複数の所定のコンクリト注入孔23が設けら
れ、このコンクリ−ト注入孔23を通して、前記継手板
4と、前記縦リブ9と、前記主桁2、2aとによって形
成された前記接合梁10の内側空間に、コンクリ−ト2
8を充填して合成構造接合梁11を構成し、この合成構
造接合梁11を介して、第1と第2の両鋼製セグメント
1を前記固着具3とナット8により締め付けて固着する
鋼製セグメント1の継手構造を示している。なお、この
場合は、ボルト孔6、6aに挿通する固着具3を円管等
で被覆してからコンクリ−トを充填する。
【0026】また、図14および図15は本発明の第7
実施形態として、第6実施形態の変形例を示す。この実
施形態では第6実施形態におけるコンクリ−ト注入孔2
3を有せず、コンクリ−ト28はその内部に固着具挿通
用の円管29を予め埋設した状態で主桁2と、中間主桁
2aと、継手板4と、縦リブ9とで囲まれる空間に充填
硬化され、その後に、剪断補強部材20が配設され、か
つ主桁2と、中間主桁2aと、継手板4と、縦リブ9と
に溶接24で固着された例が示されている。この第7実
施形態では、第1の前記鋼製セグメント1および、これ
と相対する第2の前記鋼製セグメント1の前記ボルト孔
6と、前記コンクリ−ト28の円管29に固着具3を挿
通して係止し、このコンクリ−ト合成構造接合梁を介し
て前記固着具3により両鋼製セグメント1を締め付けて
固着して、鋼製セグメント1の継手構造としている。
【0027】図16、図17は、本発明の第8実施形態
として、図14、図15に示す第7実施形態の変形例を
示す。この実施形態では、剪断補強部材20が縦リブ9
と継手板4の間の長さより短い所定の長さに設けられて
いる点で、第6実施形態と相違する。そして、剪断補強
部材20が継手板4と主桁2と中間主桁2aとに溶接で
固着され、継手板4と主桁2と中間主桁2aと縦リブ9
とで囲まれる内側空間にコンクリ−ト28が充填されて
合成構造接合梁11が構成され、コンクリ−ト28の内
部を固着具3が挿通している。
【0028】図18および図19には、本発明の第9実
施形態として、主桁2と継手板4と縦リブ9とで囲まれ
る空間に、継手板4と縦リブ9の間より短い長さにコン
クリ−ト28が充填されて合成構造接合梁11が構成さ
れており、このコンクリ−ト28に、埋設した円管29
を通って螺杆7が貫通しており、コンクリ−ト28を貫
通した端部のネジ部にナット8を定着することで、第1
と第2の両鋼製セグメント1を固着する鋼製セグメント
1の継手構造が示されている。
【0029】図20および図21には、本発明の第10
実施形態として、第8実施形態の変形例が示されてい
る。つまり、この第10実施形態では、第9実施形態に
おける構造に加えて、主桁2と中間主桁2aの間と等し
い長さの長辺21を有し、継手板4と縦リブ9の間と等
しい長さの短辺22を有する剪断補強部材20が設けら
れ、この剪断補強部材20が継手板4と主桁2と中間主
桁2aの各上端側面に溶接24で固定されている。他の
構成は第9実施形態と同じである。なお、図22、図2
3に示すように、第9、第10の発明の実施形態におい
て、主桁2および中間主桁2aの側面から、コンクリ−
ト28中にジベル筋30が埋設されており、これにより
コンクリ−ト28と主桁2、中間主桁2aとの一体化が
強固にされている。
【0030】図24および図25には、第11実施形態
が示されている。この発明の実施形態では、継手板4の
ボルト孔6に螺杆7を挿通し、そのネジ部にナット8を
締結することで、第1と第2の鋼製セグメント1を固着
する鋼製セグメント2の継手構造が示され、かつ主桁2
と中間主桁2aの間と等しい長さの長辺21を有し、継
手板4と縦リブ9より短い長さの短辺22を有する剪断
補強部材20が設けられ、この剪断補強部材20を継手
板4と主桁2と中間主桁2aの各上端側面に溶接24で
溶接されることで固定されている。
【0031】図26には、本発明の第12実施形態が示
されている。この実施形態においては、図24および図
25の第11実施形態の構成に加えて図26に示すよう
に、鋼製セグメント1のスキンプレ−ト16の外面(こ
れは内面でもよい)に剪断補強部材20を上部側の剪断
補強部材20と平行に設けた点が発明の第11実施形態
と相違し、他の構成は第11実施形態と同じである。
【0032】図27には、本発明の第13実施形態が示
されている。この実施形態では剪断補強部材20の配設
位置を、他の実施形態のものと変えた点に特徴がある。
つまり、第13実施形態では、剪断補強部材20が主桁
2と中間主桁2aと継手板4の厚み方向の中間部に設け
られている。他の構成は、、図24、図25に示す発明
の第11実施形態や図10,図11に示す第5実施形態
と同じ構成にするとよい。また、この第13実施形態に
おいて、剪断補強部材20の平面形状は、他の実施形態
で説明したのと同様、他の平面形状としてもよい。
【0033】次に本発明の作用について、鋼製セグメン
ト1の仮組立工程から説明する。図1〜図4に示した鋼
製セグメント1を使用して、例えば矩形断面のトンネル
の内壁を構成すべく、鋼製セグメント環状体を仮組みす
る場合には、図28〜図34のように行う。図28は、
本発明の、鋼製セグメント1が矩形断面のトンネルの内
壁として構成された例を示し、図29と図30は、前記
トンネル15の内壁の下方を見た図である。各図におけ
る矢印G方向がトンネル軸方向で、図29において、固
着具3によって鋼製セグメント1を接合してある側が既
設側であり、固着具3が内蔵されている側が新設側であ
る。
【0034】各図に示すように、既設の鋼製セグメント
1の継手板4に、新設の鋼製セグメント1の継手板4を
当接させ、これらの継手板4に設けられている仮止め用
ボルト孔13によって仮固定用のボルト、ナットにより
既設の鋼製セグメント1に新設の鋼製セグメント1を仮
固定する。このような工程を順次行って、図28に示す
ように矩形等の環状のセグメント環状体を築造する。な
お、矩形環状体の場合には四隅部にそれぞれ側面がL形
の鋼製セグメントが配設される。(但し図示省略)。
【0035】次に既設の矩形環状体側の鋼製セグメント
1における新設側に当接されている主桁2の長手方向に
等間隔を置いて配設されているボルト孔13と、新設の
矩形環状体における既設側の主桁の長手方向に、既設側
と同一間隔を置いて配設されているボルト孔13を挿通
するボルト17およびナット18により、両鋼製セグメ
ントを仮固定する。
【0036】以上のような仮固定終了後は、各鋼製セグ
メント1に内蔵されている固着具3を引き出して、鋼製
セグメント1の継手板4に設けられたボルト孔6と、当
該継手板4と平行にかつ中央寄りに配置された縦リブ9
に設けられた、前記ボルト孔6と一致する軸線を有する
ボルト孔6aとに挿通させ、固着具3の先端を相対する
セグメント1側の継手板4と縦リブ9に同様に設けられ
た同一の軸線を有するボルト孔6、6aに差し込んで、
両鋼製セグメント1の前記縦リブ9の中央寄り側面にお
いて、螺杆7とナット8等により両鋼製セグメント1を
締め付けて固着する。なお、主桁の長手方向に間隔をお
いて複数のボルト孔が開設されていて、鋼製セグメント
1をトンネル軸方向に連設し、前記ボルト孔にボルトを
挿入し、ナットを締結することで、前記鋼製セグメント
1がトンネル軸方向に連結される。
【0037】以上のような鋼製セグメント1の継手構造
においては、鋼製セグメント1の主桁2、2aとこれら
の端部に主桁と直角に配設された継手板4と、当該継手
板4と平行にかつ主桁2の長手方向中央寄りに配設され
た縦リブ9の各部材における次の〜つまり、主桁
−継手板、主桁−縦リブ、主桁−継手板−縦リブ、
主桁−中間主桁−継手板−縦リブ、中間主桁−継手
板、中間主桁−縦リブ、中間主桁−継手板−縦リブ
のいずれかに溶接24により固着される剪断補強部材2
0とにより、剛性の高い接合梁10が形成される。この
接合梁10を介して、必要量のボルト等の固着具3によ
って鋼製セグメント1を締結すると、大きな剛性と強度
とを有する鋼製セグメント1の継手構造となり、従来例
のように継手板4の一部が撓んでしまって、引張ボルト
としてはほとんど引張力に寄与しないという欠点は生じ
ない。また、たとえ強力な引張力によって縦リブ9が撓
むことがあっても、継手板4にはなんの影響もなく、継
手構造としての効果を減じない。
【0038】特に本発明では、前述のように、図1にお
いて前記縦リブ9に等しい長さの長辺21と、所定の長
さの短辺22を有する剪断補強部材20が、その長辺2
1を前記縦リブ9上端側面に、その短辺22を前記縦リ
ブ9から前記継手板4方向に延びる主桁2、2aの上端
側面に固着されている。すなわち、剪断補強部材20の
1辺は縦リブ9に固着され、剪断補強部材20と継手板
4との間には、所定間隔の空間26が設けられる。
【0039】このような剪断補強部材20を設けたこと
により、主桁2、2aからの引張荷重は、確実にまず剪
断補強部材20に伝達され、平板である剪断補強部材2
0に対する圧縮力として作用するため、大きな剪断抵抗
を受けて減殺される。このため主桁2,2aからの引張
荷重が、荷重偏心されて大きな曲げと剪断力としてボル
ト等の固着具3や継手板4に伝達されることがなくな
り、鋼製セグメント1の継手構造としての大きな接合耐
力と継手剛性を確保できる。
【0040】上記の剪断補強部材20は、既述のように
一対の主桁2,2aの間を一枚の剪断補強部材20をわ
たして、溶接24等で主桁2,2aと縦リブ9と各中間
主桁2aに固着してもよいし、主桁2、と中間主桁2a
間の長さに合わせて分割した複数の剪断補強部材20
を、各縦リブ9と各中間主桁2a毎に固着しても、いづ
れでも良く、後者の場合は、一層強い剪断抵抗力が得ら
れる。
【0041】また、第1実施形態として示したように、
前記剪断補強部材20が、前記継手板4に等しい長さの
長辺21と、所定の長さの短辺22を有し、1辺は継手
板4に他辺は主桁2、2aに固着して、剪断補強部材2
0と縦リブ9との間に所定間隔の空間26が設けられて
いる場合は、上記と同様に、ボルト等の固着具3からの
引張荷重が継手板4から剪断補強部材20に確実に伝達
され、平板に対する引張力として剪断補強部材20に作
用し、引張荷重は大きな剪断抵抗を受けて減殺される。
【0042】また、第2実施形態として示したように、
最前記剪断補強部材20が、前記縦リブ9に等しい長さ
の長辺21と前記接合梁10における前記主桁2、2a
に等しい長さの短辺22を有し、前記接合梁10の全体
を覆って接合梁10に固着した場合は、上記の作用に加
えて、ボルト等の固着具3からの引張荷重が継手板4か
ら剪断補強部材20に確実に伝達され、平板である剪断
補強部材20に対する引張力として作用するため、引張
荷重は大きな剪断抵抗を受けて減殺される。
【0043】また、第3実施形態として示したように、
前記剪断補強部材20が、接合梁10における前記主桁
2、2aに等しい長辺21と、主桁2と中間主桁2a間
の長さより短い所定の長さの短辺22を有し、長辺21
を主桁2、2a上端側面に固着し、両短辺22を前記継
手板4および縦リブ9に設けたボルト孔6の上部の前記
継手板4上端側面と縦リブ9上端側面にそれぞれ固着し
て、、主桁2と中間主桁2a間の空間26を2枚の剪断
補強部材20によって覆い、中央にスリット状の所定幅
の空隙25を設けている場合は、前述した剪断補強部材
20が上面全体を覆って接合梁10を構成している第2
実施形態の場合とほぼ同様の作用効果を奏する。さらに
第2実施形態に比べて剪断補強部材20の重量が軽くな
り、資材の節約にもなり、またこの空隙25から、コン
クリ−トを注入できるという効果も奏する。
【0044】また、第4実施形態として示したように、
前記剪断補強部材20が、前記縦リブ9と前記継手板4
間の長さより短い所定の長さの長辺21と、主桁2と中
間主桁2a間の長さより短い所定の長さの短辺22を有
し、長辺21を前記接合梁10における主桁2、2a上
端側面に固着し、短辺22を前記縦リブ9に設けたボル
ト孔6の上部の縦リブ9上端側面に固着して、剪断補強
部材20と継手板4の間には所定間隔の空間26が設け
られ、剪断補強部材20の中央にスリット状の所定幅の
空隙25が設けられる場合は、前述した第1実施形態ま
たは上記の第3実施形態とほぼ同様の作用効果を奏す
る。また、剪断補強部材20の重量が軽くなり、資材の
節約にもなるという作用効果も生じる。
【0045】また、第5実施形態として示したように、
第1実施形態ないし第4実施形態における前記剪断補強
部材20を、前記接合梁10における前記主桁2、2a
と前記縦リブ9と前記継手板4の厚さ方向の中間部に固
着した場合は、主桁2、2aからの引張荷重は、縦リブ
9の全体から確実に剪断補強部材20に伝達され、また
ボルト等の固着具3からの引張荷重も継手板4全体から
剪断補強部材20に確実に伝達されるため、より確実、
より高強度で高剛性の継手構造を構成できる。その他の
作用効果は、他の実施形態とほぼ同様である。
【0046】また、第6実施形態として示したように、
第2実施形態における前記剪断補強部材20に、構造上
支障のない範囲内で、複数の所定のコンクリ−ト注入孔
23を設けて、コンクリ−トの注入をスム−ズに行って
いる。
【0047】また、図13、図15、図18に示したよ
うに、第1実施形態ないし第6実施形態における、前記
継手板4と、前記縦リブ9と、前記主桁2、2aとによ
って形成された前記接合梁10の内側空間に、コンクリ
−ト28を充填することによって、継手板4の背面に鋼
板で囲まれたコンクリ−ト合成構造の剛性の高い梁が形
成されることになり、この合成構造接合梁11を介し
て、第1と第2の両鋼製セグメント1を前記固着具3に
より締め付けて固着すると、極めて大きな剛性と強度と
を有する鋼製セグメント1の継手構造となる。
【0048】なおコンクリ−トを充填する接合方法とし
て、第7実施形態として示したように、固着具3により
相対する鋼製セグメント1を固着する前に、接合梁10
内の空間にコンクリ−トを充填して合成構造接合梁11
として形成する場合は、コンクリ−ト硬化後にボルト等
の固着具3を締めつけるため、予め固着具3を円管29
等で被覆してからコンクリ−トを充填する必要がある。
【0049】また第8実施形態として示したように、前
記接合梁10を介して鋼製セグメント1を固着具3によ
り固着した後に、前記接合梁10にコンクリ−トを充填
する場合は、そのまま固着具3を埋め殺しとするのがよ
い。
【0050】また、第9実施形態として示したように、
前記継手板4にボルト孔6を設け、第1の前記鋼製セグ
メント1および、これと相対する第2の前記鋼製セグメ
ント1の前記継手板4のボルト孔6に所定の長さの固着
具3を円管等で被覆して係止し、前記継手板4の背面に
所定の幅のコンクリ−トを充填して接合梁10を構成し
た後に、前記接合梁10を介して前記固着具3により両
鋼製セグメント1を締め付けて固着する場合は、構造上
簡単であるため作業もスム−ズに行うことができると共
に、コンクリートで支圧するため一定の剛性と強度とを
有する鋼製セグメント1の継手構造をうることができ
る。
【0051】また、第10実施形態として示したよう
に、第9実施形態の鋼製セグメントの継手構造におい
て、前記剪断補強部材20を設けた場合は、上述した第
9実施形態の継手構造の作用効果に加えて、ボルト等の
固着具3からの引張荷重が継手板4から剪断補強部材2
0に確実に伝達され、平板である剪断補強部材20に対
する引張力として作用するため、引張荷重は大きな剪断
抵抗を受けて減殺される。
【0052】また、第11実施形態として示したよう
に、、主桁2と、この主桁2の端部に継手板4が接合さ
れてなる鋼製セグント1において、第1実施形態として
示した剪断補強部材20を前記継手板4に固着し、前記
継手板4にボルト孔6を設け、第1の前記鋼製セグメン
ト1および、これと相対する第2の前記鋼製セグメント
1を前記継手板4を介して固着具3により締め付けて固
着する場合は、構造上極めて簡単であり、作業もスム−
ズに行うことができ、しかもボルト等の固着具3からの
引張荷重が継手板4から剪断補強部材20に確実に伝達
され、平板である剪断補強部材20に対する引張力とし
て作用するため、引張荷重は大きな剪断抵抗を受けて減
殺されるため、一定の剛性と強度とを有する鋼製セグメ
ント1の継手構造をうることができる。
【0053】矩形環状体を築造した鋼製セグメント1の
前後左右間は、凹溝14に嵌合した環状止水パッキング
により、水蜜的に接合され、地中の湧水が鋼製セグメン
ト間から漏水することがない。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、鋼製セグメントの主桁
の端部に、主桁と継手板と縦リブとに囲まれた剛性の高
い接合梁が形成され、この接合梁を介して必要量のボル
ト等の固着具によって鋼製セグメントを締結しうる、大
きな剛性と強度とを有する鋼製セグメントの継手構造が
えられる。
【0055】また、剪断補強部材を設けたことにより、
主桁からの引張荷重が、荷重偏心されて大きな曲げと剪
断力としてボルト等の固着具や継手板に伝達されること
がない。主桁からの引張荷重は、確実にまず剪断補強部
材に伝達され、平板である剪断補強部材に対する圧縮力
として作用するため、大きな剪断抵抗を受けて減殺さ
れ、鋼製セグメントの継手構造としての大きな接合耐力
と継手剛性を確保できる。また、分割した複数の剪断補
強部材を、各縦リブと各中間主桁2a毎に固着した場合
は、さらに強い剪断抵抗力が得られる。
【0056】また、この接合梁にコンクリ−トを充填す
ることによって 継手板の背面に鋼板で囲まれたコンク
リ−ト合成構造の剛性の高い梁が形成されることにな
り、この梁を介して必要量のボルト等の固着具によって
鋼製セグメントを締結すると、極めて大きな剛性と強度
とを有する鋼製セグメントの継手構造が得られる。
【0057】さらに接合梁または鋼製セグメントの全体
にコンクリ−トを充填する接合方法においては、セグメ
ントの組立てと固着具による鋼製セグメントの締め付け
固着までは、軽量の鋼製セグメント工事だけであるため
施工性が良く、継手部の鋼性構造化は、最後にコンクリ
−トを打設するだけで済むので、更に施工が容易とな
る。
【0058】また、接合梁を形成してこれをボルト等の
固着具で支圧するので、継手板と主桁との溶接部には圧
縮力しか発生せず、コストの低い隅肉溶接で対処でき、
鋼製セグメントの大幅なコストダウンにつながるという
効果が得られる。
【0059】また、本継手構造に用いるボルトまたは螺
杆等は、一般的に長尺となるため、締め付け時の伸び長
さが大きく、短尺ボルト、螺杆のようなゆるみは少な
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す鋼製セグメントの
斜視図である。
【図2】固着具を内部に納めた状態の鋼製セグメントの
正面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す鋼製セグメントの
斜視図である。
【図6】図5の鋼製セグメントの連結状態の縦断面図で
ある。
【図7】本発明の第3実施形態を示す鋼製セグメントの
斜視図である。
【図8】図7の鋼製セグメントの連結状態の縦断面図で
ある。
【図9】本発明の第4実施形態を示す鋼製セグメントの
斜視図である。
【図10】本発明の第5実施形態を示すものとして、鋼
製セグメントの連結状態の縦断面図である。
【図11】図10のC−C線に沿う断面図である。
【図12】本発明の第6実施形態を示す鋼製セグメント
の斜視図である。
【図13】図12の鋼製セグメントの連結状態の縦断面
図である。
【図14】本発明の第7実施形態を示す鋼製セグメント
の斜視図である。
【図15】図14の鋼製セグメントの連結状態の縦断面
図である。
【図16】本発明の第8実施形態を示す鋼製セグメント
の斜視図である。
【図17】図16の鋼製セグメントの連結状態の縦断面
図である。
【図18】本発明の第9実施形態を示す鋼製セグメント
の斜視図である。
【図19】図18の鋼製セグメントの連結状態の縦断面
図である。
【図20】本発明の第10実施形態を示す鋼製セグメン
トの斜視図である。
【図21】図20の鋼製セグメントの連結状態の縦断面
図である。
【図22】図19のD−D線に沿う断面図である。
【図23】図19のE−E線に沿う断面図である。
【図24】本発明の第11実施形態を示す鋼製セグメン
トの斜視図である。
【図25】図24の鋼製セグメントの連結状態の縦断面
図である。
【図26】本発明の第12実施形態として、鋼製セグメ
ントの連結状態を示す縦断面図である。
【図27】本発明の第13実施形態として、鋼製セグメ
ントの連結状態を示す縦断面図である。
【図28】本発明に係る鋼製セグメントを、矩形断面の
トンネル内壁として組み立てた状態の断面説明図であ
る。
【図29】図1の鋼製セグメントを複数接合している途
中の状態の正面図である。
【図30】図29のF−F線に沿う断面図である。
【図31】図29のH−H線に沿う断面図である。
【図32】図29のI−I線に沿う断面図である。
【図33】図29における複数の鋼製セグメントの接合
が終了した状態の正面図である。
【図34】図33のJ−J線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 鋼製セグメント 2 主桁 2a 中間主桁 3 固着具 4 継手板 5 補鋼リブ 6 ボルト孔 6a ボルト孔 7 螺杆 7a 円弧状螺杆 8 ナット 9 縦リブ 10 接合梁 11 合成構造接合梁 12 合成構造化した鋼製セグメント 13 仮止め用ボルト孔 14 環状止水パッキング用凹溝 16 スキンプレ−ト 20 剪断補強部材 21 剪断補強部材 長辺 22 剪断補強部材 短辺 23 コンクリ−ト注入孔 24 溶接 25 空隙 26 空間 28 コンクリ−ト 29 円管 30 ジベル筋

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主桁と、この主桁の端部に継手板を接合
    して鋼製セグメントを構成し、第1と第2の前記鋼製セ
    グメントの前記各継手板にわたって固着具を挿通し、こ
    の固着具により両鋼製セグメントを締め付けて固着する
    鋼製セグメントの継手構造において、前記主桁及び前記
    継手板と直交する方向に剪断補強部材を配設し、前記剪
    断補強部材を、前記主桁と、継手板の両方又は一方に固
    着して接合梁を形成し、前記主桁に働く引張荷重が、前
    記主桁から前記剪断補強部材に伝達される構成としたこ
    とを特徴とする鋼製セグメントの継手構造。
  2. 【請求項2】 主桁と、この主桁の端部に継手板を接合
    し、前記継手板と平行に、かつ主桁の長手方向中央寄り
    に縦リブを接合して鋼製セグメントを構成し、第1と第
    2の前記鋼製セグメントの前記各継手板にわたって固着
    具を挿通し、この固着具により両鋼製セグメントを締め
    付けて固着する鋼製セグメントの継手構造において、前
    記主桁及び前記継手板と直交する方向に剪断補強部材を
    配設し、前記剪断補強部材を、前記主桁と、前記継手板
    と、前記縦リブのいずれか一つまたは複数に固着するこ
    とによって接合梁を構成する鋼製セグメントの継手構
    造。
  3. 【請求項3】 前記剪断補強部材が、平行に配設された
    各主桁間に設けられており、かつ前記主桁と前記継手板
    に固着され、又は前記主桁と前記縦リブに固着され、或
    いは、前記主桁と、前記継手板と、前記縦リブとに固着
    し各接合梁を構成している請求項1または請求項2記載
    の鋼製セグメントの継手構造。
  4. 【請求項4】 前記剪断補強部材が、前記継手板と前記
    縦リブ間に設けられており、かつ平行に配設された各主
    桁の中間に設けられる中間主桁間の長さより短い所定の
    長さに構成され、前記継手板と前記縦リブと前記主桁に
    固着されている請求項1または請求項2記載の鋼製セグ
    メントの継手構造。
  5. 【請求項5】 前記剪断補強部材が、平行に配設された
    各主桁の中間に設けられる中間主桁間の長さより短い所
    定の長さに設けられており、かつ前記継手板と前記縦リ
    ブ間の長さより短い所定の長さに構成され、かつ前記各
    主桁と前記継手板に固着され、又は前記各主桁と前記縦
    リブとに固着されている請求項1または請求項2記載の
    鋼製セグメントの継手構造。
  6. 【請求項6】 前記剪断補強部材を、前記主桁と前記縦
    リブと前記継手板の厚さ方向の中間部に固着することを
    特徴とする、請求項1ないし請求項5記載の鋼製セグメ
    ントの継手構造。
  7. 【請求項7】 前記剪断補強部材に、複数の所定のコン
    クリ−ト注入孔を設けたことを特徴とする、請求項1な
    いし請求項3記載の鋼製セグメントの継手構造。
  8. 【請求項8】 前記継手板と、前記縦リブと、前記主桁
    とによって形成された前記接合梁の内側空間に、コンク
    リ−トを充填して合成構造接合梁を構成し、この合成構
    造接合梁を介して、第1と第2の両鋼製セグメントを前
    記固着具により締め付けて固着することを特徴とする、
    請求項1ないし請求項7記載の鋼製セグメントの継手構
    造。
  9. 【請求項9】 主桁と、この主桁の端部に継手板を接合
    して鋼製セグメントを構成し、第1と第2の前記鋼製セ
    グメントの前記各継手板にわたって固着具を挿通し、こ
    の固着具により両鋼製セグメントを締め付けて固着する
    鋼製セグメントの継手構造において、前記主桁及び前記
    継手板に囲まれた内側にコンクリ−ト部材を配設したう
    えこれを主桁に固着し、前記固着具による引張荷重が、
    前記主桁から前記コンクリ−ト部材に伝達される構成を
    特徴とする鋼製セグメントの継手構造。
  10. 【請求項10】 前記コンクリト部材の上面に剪断補強
    部材が配設され、この剪断補強部材を前記主桁と前記継
    手板に固着した構成を特徴とする鋼製セグメントの継手
    構造。
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