JP2000185237A - 造粒機のチョッパーインペラ - Google Patents
造粒機のチョッパーインペラInfo
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- JP2000185237A JP2000185237A JP10363968A JP36396898A JP2000185237A JP 2000185237 A JP2000185237 A JP 2000185237A JP 10363968 A JP10363968 A JP 10363968A JP 36396898 A JP36396898 A JP 36396898A JP 2000185237 A JP2000185237 A JP 2000185237A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 寿命が長く、しかもコストが安価な造粒機の
チョッパーインぺラを提供する。 【解決手段】 回転軸1に取り付けられる軸取付部2に
一対の刃板3,3を反対方向に延出して設けた金属板4
で形成してある。そして、各刃板3を回転中心を通る線
で線対称形に形成すると共に各刃板3の両側縁を切断刃
5,5として形成する。刃板3の両側の各切断刃5,5
で粉砕・造粒を行なうことができる。
チョッパーインぺラを提供する。 【解決手段】 回転軸1に取り付けられる軸取付部2に
一対の刃板3,3を反対方向に延出して設けた金属板4
で形成してある。そして、各刃板3を回転中心を通る線
で線対称形に形成すると共に各刃板3の両側縁を切断刃
5,5として形成する。刃板3の両側の各切断刃5,5
で粉砕・造粒を行なうことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂成形
材料の製造の際に用いられる造粒機のチョッパーインぺ
ラに関するものである。
材料の製造の際に用いられる造粒機のチョッパーインぺ
ラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂成形材料など熱硬化性樹
脂成形材料を製造するにあたって、図6に示すような竪
型の造粒機Bが用いられている。この造粒機Bは円筒形
の槽10の底部に水平面で回転駆動されるアジテータ1
1を設け、槽10の内周壁に鉛直面で回転駆動されるチ
ョッパー12を設けて形成されるものであり、上面の材
料投入口13から熱硬化性樹脂やフィラー、その他の各
種の原料を投入し、アジテータ11で撹拌して熱硬化性
樹脂成形材料を混練しながらチョッパー12のインペラ
Aで熱硬化性樹脂成形材料の塊を粉砕することによっ
て、所定の粒度に熱硬化性樹脂成形材料を造粒するよう
にしたものである。
脂成形材料を製造するにあたって、図6に示すような竪
型の造粒機Bが用いられている。この造粒機Bは円筒形
の槽10の底部に水平面で回転駆動されるアジテータ1
1を設け、槽10の内周壁に鉛直面で回転駆動されるチ
ョッパー12を設けて形成されるものであり、上面の材
料投入口13から熱硬化性樹脂やフィラー、その他の各
種の原料を投入し、アジテータ11で撹拌して熱硬化性
樹脂成形材料を混練しながらチョッパー12のインペラ
Aで熱硬化性樹脂成形材料の塊を粉砕することによっ
て、所定の粒度に熱硬化性樹脂成形材料を造粒するよう
にしたものである。
【0003】ここで、チョッパー12は回転軸1に複数
枚のインペラAを取り付けて形成されるものであり、イ
ンペラAとしては図5に示すものが従来から使用されて
いる。このインペラAは、チョッパー12の回転軸1に
取り付けるための取付孔14を設けた軸取付部2に一対
の刃板3,3を延出して設けた金属板4で形成されるも
のであり、各刃板3はその回転方向側の側端縁が切断刃
5として形成してある。そしてインペラAを図5の矢印
方向に回転させることによって、切断刃5で熱硬化性樹
脂成形材料の塊を粉砕して造粒を行なうようにしてあ
る。
枚のインペラAを取り付けて形成されるものであり、イ
ンペラAとしては図5に示すものが従来から使用されて
いる。このインペラAは、チョッパー12の回転軸1に
取り付けるための取付孔14を設けた軸取付部2に一対
の刃板3,3を延出して設けた金属板4で形成されるも
のであり、各刃板3はその回転方向側の側端縁が切断刃
5として形成してある。そしてインペラAを図5の矢印
方向に回転させることによって、切断刃5で熱硬化性樹
脂成形材料の塊を粉砕して造粒を行なうようにしてあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのものでは、
インペラAは刃板3の片側の側端縁のみが切断刃5とし
て使用されるものであり、この片側の切断刃5が摩耗す
ると、切断作用が低下して造粒の粒径にばらつきが生じ
るので、インペラAは寿命が尽きることになり、寿命が
短いという問題があった。そこで、インペラAを形成す
る金属板4をSUSで形成し、金属板4の全面を窒化処
理して硬度を高め、摩耗を低減して寿命を延ばすことが
行われているが、SUS板は板コストが高く、しかも窒
化処理は処理コストが高いため、製作コストが高くつく
という問題があった。
インペラAは刃板3の片側の側端縁のみが切断刃5とし
て使用されるものであり、この片側の切断刃5が摩耗す
ると、切断作用が低下して造粒の粒径にばらつきが生じ
るので、インペラAは寿命が尽きることになり、寿命が
短いという問題があった。そこで、インペラAを形成す
る金属板4をSUSで形成し、金属板4の全面を窒化処
理して硬度を高め、摩耗を低減して寿命を延ばすことが
行われているが、SUS板は板コストが高く、しかも窒
化処理は処理コストが高いため、製作コストが高くつく
という問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、寿命が長く、しかもコストが安価な造粒機のチョ
ッパーインぺラを提供することを目的とするものであ
る。
あり、寿命が長く、しかもコストが安価な造粒機のチョ
ッパーインぺラを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
造粒機のチョッパーインぺラは、回転軸1に取り付けら
れる軸取付部2に一対の刃板3,3を反対方向に延出し
て設けた金属板4で形成され、各刃板3を回転中心を通
る線で線対称形に形成すると共に各刃板3の両側縁を切
断刃5,5として形成して成ることを特徴とするもので
ある。
造粒機のチョッパーインぺラは、回転軸1に取り付けら
れる軸取付部2に一対の刃板3,3を反対方向に延出し
て設けた金属板4で形成され、各刃板3を回転中心を通
る線で線対称形に形成すると共に各刃板3の両側縁を切
断刃5,5として形成して成ることを特徴とするもので
ある。
【0007】また請求項2の発明は、請求項1のものに
おいて、軸取付部2に一対の刃板3,3を延出して設け
た上記の金属板4を焼き入れ処理して成ることを特徴と
するものである。
おいて、軸取付部2に一対の刃板3,3を延出して設け
た上記の金属板4を焼き入れ処理して成ることを特徴と
するものである。
【0008】また請求項3の発明は、請求項1のものに
おいて、各刃板3の両側縁の切断刃5,5の端面に上記
の金属板4よりも硬度の高い高硬度金属6を設けて成る
ことを特徴とするものである。
おいて、各刃板3の両側縁の切断刃5,5の端面に上記
の金属板4よりも硬度の高い高硬度金属6を設けて成る
ことを特徴とするものである。
【0009】また請求項4の発明は、請求項3のものに
おいて、各刃板3の両側縁の切断刃5,5の端面に溶射
して上記の高硬度金属6を設けて成ることを特徴とする
ものである。
おいて、各刃板3の両側縁の切断刃5,5の端面に溶射
して上記の高硬度金属6を設けて成ることを特徴とする
ものである。
【0010】また請求項5の発明は、請求項3のものに
おいて、各刃板3の両側縁の切断刃5,5の端面に肉盛
りして上記の高硬度金属6を設けて成ることを特徴とす
るものである。
おいて、各刃板3の両側縁の切断刃5,5の端面に肉盛
りして上記の高硬度金属6を設けて成ることを特徴とす
るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0012】図1は本発明の実施の形態の一例を示すも
のであり、インペラAはチョッパー12の回転軸1に取
り付けるための円形の取付孔14を設けた軸取付部2に
一対の刃板3,3を反対方向へ一体に延出した形態に形
成してある。このインペラAは一枚の金属板4で形成さ
れるものであり、金属板4としてはSUSよりも安価な
SS(JIS G 3101の一般構造用圧延鋼材)で
形成するのが好ましい。各刃板3,3はインペラAの回
転中心である取付孔14の中心Oを通る線Lに沿って延
出するように設けられるものであり、各刃板3,3はこ
の線Lに対して線対称になる形状に形成してある。図1
の実施の形態では刃板3は先部ほど幅が狭くなる台形形
状に形成してあり、その両側の側端縁は先部ほど線Lに
近づく傾斜辺としてあって、この両側の側端縁が切断刃
5となるものである。
のであり、インペラAはチョッパー12の回転軸1に取
り付けるための円形の取付孔14を設けた軸取付部2に
一対の刃板3,3を反対方向へ一体に延出した形態に形
成してある。このインペラAは一枚の金属板4で形成さ
れるものであり、金属板4としてはSUSよりも安価な
SS(JIS G 3101の一般構造用圧延鋼材)で
形成するのが好ましい。各刃板3,3はインペラAの回
転中心である取付孔14の中心Oを通る線Lに沿って延
出するように設けられるものであり、各刃板3,3はこ
の線Lに対して線対称になる形状に形成してある。図1
の実施の形態では刃板3は先部ほど幅が狭くなる台形形
状に形成してあり、その両側の側端縁は先部ほど線Lに
近づく傾斜辺としてあって、この両側の側端縁が切断刃
5となるものである。
【0013】上記のように形成されるインペラAは、回
転軸1に軸取付部2の取付孔14を被挿することによっ
て取り付けられるものであり、図2に示すように回転軸
1に複数枚のインペラAを取り付けてチョッパー12を
形成するようにしてある。複数枚の各インペラAは隣り
合うものが90°の角度で交差するように回転軸1に取
り付けられるものである。
転軸1に軸取付部2の取付孔14を被挿することによっ
て取り付けられるものであり、図2に示すように回転軸
1に複数枚のインペラAを取り付けてチョッパー12を
形成するようにしてある。複数枚の各インペラAは隣り
合うものが90°の角度で交差するように回転軸1に取
り付けられるものである。
【0014】このように複数枚のインペラAを取り付け
て形成したチョッパー12は、図3に示すように竪型の
造粒機Bに取り付けて使用されるものである。すなわち
造粒機Bの槽10の底部には水平面で回転駆動されるア
ジテータ11が取り付けてあり、チョッパー12は槽1
0の内壁面の対向する二カ所にそれぞれ鉛直方向に回転
駆動されるように取り付けてある。そして槽10の上部
に設けた材料投入口13からフェノール樹脂などの熱硬
化性樹脂や、フィラーその他の各種の配合成分を投入
し、これをアジテータ11で撹拌して混練することによ
って熱硬化性樹脂成形材料を調製しながら、チョッパー
12を回転軸1を中心に回転させてそのインペラAで熱
硬化性樹脂成形材料の塊を粉砕することによって、所定
の粒度に熱硬化性樹脂成形材料を造粒することができる
ものである。
て形成したチョッパー12は、図3に示すように竪型の
造粒機Bに取り付けて使用されるものである。すなわち
造粒機Bの槽10の底部には水平面で回転駆動されるア
ジテータ11が取り付けてあり、チョッパー12は槽1
0の内壁面の対向する二カ所にそれぞれ鉛直方向に回転
駆動されるように取り付けてある。そして槽10の上部
に設けた材料投入口13からフェノール樹脂などの熱硬
化性樹脂や、フィラーその他の各種の配合成分を投入
し、これをアジテータ11で撹拌して混練することによ
って熱硬化性樹脂成形材料を調製しながら、チョッパー
12を回転軸1を中心に回転させてそのインペラAで熱
硬化性樹脂成形材料の塊を粉砕することによって、所定
の粒度に熱硬化性樹脂成形材料を造粒することができる
ものである。
【0015】ここで、チョッパー12は、図2のイ矢印
のように一方向に回転させることによって、各インペラ
Aの刃板3の両側の切断刃5のうち一方の切断刃5aで
熱硬化性樹脂成形材料の塊を粉砕して造粒することがで
き、また図2のロ矢印のように逆方向に回転させること
によって、各インペラAの刃板3の両側の切断刃5のう
ち他方の切断刃5bで熱硬化性樹脂成形材料の塊を粉砕
して造粒することができる。このように、インペラAは
刃板3の両側の各切断刃5a,5bで粉砕・造粒を行な
うことができるので、両側のうち一方の切断刃5aが摩
耗しても他方の切断刃5bで粉砕・造粒を行なうことが
でき、インペラAの寿命を2倍に延ばすことができ、S
USより安価ではあるがSUSより摩耗し易いSSを用
いてインペラAを作製しても、長寿命で使用することが
できるものである。
のように一方向に回転させることによって、各インペラ
Aの刃板3の両側の切断刃5のうち一方の切断刃5aで
熱硬化性樹脂成形材料の塊を粉砕して造粒することがで
き、また図2のロ矢印のように逆方向に回転させること
によって、各インペラAの刃板3の両側の切断刃5のう
ち他方の切断刃5bで熱硬化性樹脂成形材料の塊を粉砕
して造粒することができる。このように、インペラAは
刃板3の両側の各切断刃5a,5bで粉砕・造粒を行な
うことができるので、両側のうち一方の切断刃5aが摩
耗しても他方の切断刃5bで粉砕・造粒を行なうことが
でき、インペラAの寿命を2倍に延ばすことができ、S
USより安価ではあるがSUSより摩耗し易いSSを用
いてインペラAを作製しても、長寿命で使用することが
できるものである。
【0016】上記のようにSSの金属板4でインペラA
を作製するにあたって、このインペラAを全面焼き入れ
処理して使用することができる。このように焼き入れを
することによって、刃板3の切断刃5の硬度を高めるこ
とができ、耐摩耗性を向上させて、インペラAの寿命を
延ばすことができるものである。
を作製するにあたって、このインペラAを全面焼き入れ
処理して使用することができる。このように焼き入れを
することによって、刃板3の切断刃5の硬度を高めるこ
とができ、耐摩耗性を向上させて、インペラAの寿命を
延ばすことができるものである。
【0017】図4は本発明の実施の形態の他の一例を示
すものであり、インペラAの各刃板3の両側縁の切断刃
5,5の端面に高硬度金属6を設けるようにしてある。
この高硬度金属6としては、インペラAを形成する金属
板4の材料であるSSより硬度の高いものが使用される
ものである。このようにインペラAの各刃板3の両側縁
の切断刃5,5の端面に高硬度金属6を設けることによ
って、刃板3の切断刃5の硬度を高めることができ、耐
摩耗性を向上させて、インペラAの寿命を延ばすことが
できるものである。切断刃5の高硬度金属6が摩耗すれ
ば、再度、切断刃5の端面に高硬度金属6を設けること
によってインペラAを再生することができ、インペラA
を繰り返して使用することが可能になるものである。
すものであり、インペラAの各刃板3の両側縁の切断刃
5,5の端面に高硬度金属6を設けるようにしてある。
この高硬度金属6としては、インペラAを形成する金属
板4の材料であるSSより硬度の高いものが使用される
ものである。このようにインペラAの各刃板3の両側縁
の切断刃5,5の端面に高硬度金属6を設けることによ
って、刃板3の切断刃5の硬度を高めることができ、耐
摩耗性を向上させて、インペラAの寿命を延ばすことが
できるものである。切断刃5の高硬度金属6が摩耗すれ
ば、再度、切断刃5の端面に高硬度金属6を設けること
によってインペラAを再生することができ、インペラA
を繰り返して使用することが可能になるものである。
【0018】そして切断刃5の端面に高硬度金属6を設
けるにあたっては、例えばタングステン−クロム合金を
溶射して行なうことができる。また例えばタングステン
−炭素−鉄−クロム合金をアーク溶接して肉盛りするこ
とによって、切断刃5の端面に高硬度金属6を設けるこ
とができる。さらに例えばタングステン−炭素−鉄合金
をガス溶接して肉盛りすることによって、切断刃5の端
面に高硬度金属6を設けることができる。
けるにあたっては、例えばタングステン−クロム合金を
溶射して行なうことができる。また例えばタングステン
−炭素−鉄−クロム合金をアーク溶接して肉盛りするこ
とによって、切断刃5の端面に高硬度金属6を設けるこ
とができる。さらに例えばタングステン−炭素−鉄合金
をガス溶接して肉盛りすることによって、切断刃5の端
面に高硬度金属6を設けることができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例によって例証する。
【0020】(実施例1)厚み4.5mmの材質がSS
400の金属板4を用いて作製し、刃板3の切断刃5の
端面にタングステン88%−クロム12%を溶射して溶
射厚0.2mmの高硬度金属6を設けることによって、
図4のような重量2032.38gのインペラAを得
た。
400の金属板4を用いて作製し、刃板3の切断刃5の
端面にタングステン88%−クロム12%を溶射して溶
射厚0.2mmの高硬度金属6を設けることによって、
図4のような重量2032.38gのインペラAを得
た。
【0021】(実施例2)厚み4.5mmの材質がSS
400の金属板4を用いて作製し、刃板3の切断刃5の
端面にタングステン−炭素−鉄−クロムをアーク溶接し
て肉盛り厚み3mmの高硬度金属6を設けることによっ
て、図4のような重量2074.61gのインペラAを
得た。
400の金属板4を用いて作製し、刃板3の切断刃5の
端面にタングステン−炭素−鉄−クロムをアーク溶接し
て肉盛り厚み3mmの高硬度金属6を設けることによっ
て、図4のような重量2074.61gのインペラAを
得た。
【0022】(実施例3)厚み6.0mmの材質がSS
400の金属板4を用いて作製し、900〜930℃で
4時間半処理した後に急冷を行う全面焼き入れ処理する
ことによって、図1のような重量2297.77gのイ
ンペラAを得た。
400の金属板4を用いて作製し、900〜930℃で
4時間半処理した後に急冷を行う全面焼き入れ処理する
ことによって、図1のような重量2297.77gのイ
ンペラAを得た。
【0023】(比較例)厚み5.0mmの材質がSUS
304の金属板4を用いて作製し、520℃、30時間
の条件で全面窒化処理することよって、図5のような重
量1832.57gのインペラAを得た。
304の金属板4を用いて作製し、520℃、30時間
の条件で全面窒化処理することよって、図5のような重
量1832.57gのインペラAを得た。
【0024】上記のようにして得た実施例1〜3及び比
較例のインペラAを5枚用いてチョッパー12を組み立
て、このチョッパー12を図3あるいは図6のように造
粒機Bに取り付けて、フェノール樹脂成形材料の混練・
造粒を行なった。すなわち、粉末パルプ26.45k
g、木粉23kg、ケイ酸カルシウム17.25kg、
ステアリン酸亜鉛1.15kg、ステアリン酸1.15
kgを予め均一に混合して材料投入口13から槽10内
に投入し、次に液状のレゾール型フェノール樹脂46k
gを材料投入口13から槽10内に投入し、70℃で加
温しながら、アジテータ11をスタート時は80rp
m、終了時は220rpmの回転数で回転させると共
に、チョッパー12をスタート時は1800rpm、終
了時は3600rpmの回転数で回転させて、20分間
混練・粉砕を行ない、フェノール樹脂成形材料を造粒し
た。
較例のインペラAを5枚用いてチョッパー12を組み立
て、このチョッパー12を図3あるいは図6のように造
粒機Bに取り付けて、フェノール樹脂成形材料の混練・
造粒を行なった。すなわち、粉末パルプ26.45k
g、木粉23kg、ケイ酸カルシウム17.25kg、
ステアリン酸亜鉛1.15kg、ステアリン酸1.15
kgを予め均一に混合して材料投入口13から槽10内
に投入し、次に液状のレゾール型フェノール樹脂46k
gを材料投入口13から槽10内に投入し、70℃で加
温しながら、アジテータ11をスタート時は80rp
m、終了時は220rpmの回転数で回転させると共
に、チョッパー12をスタート時は1800rpm、終
了時は3600rpmの回転数で回転させて、20分間
混練・粉砕を行ない、フェノール樹脂成形材料を造粒し
た。
【0025】これを1バッチとして、インペラAが摩耗
して使用不可になるまでのバッチ数を測定したところ、
表1のような結果が得られた。
して使用不可になるまでのバッチ数を測定したところ、
表1のような結果が得られた。
【0026】
【表1】
【0027】表1にみられるように、実施例3のもので
は金属板4として安価なSSを用い、硬度アップの処理
も安価な焼き入れを行なっているが、インペラAの回転
方向を逆向きにすることによって刃板3の両側の切断刃
5をそれぞれ用いて切断をすることができるので、金属
板4として高価なSUSを用い、硬度アップの処理を高
価な窒化処理をした比較例のものよりも、寿命を長くす
ることができるものであった。また刃板3の切断刃5に
高硬度金属6を設けるようにした実施例1,2のもので
は、さらに寿命を長くすることができるものであった。
は金属板4として安価なSSを用い、硬度アップの処理
も安価な焼き入れを行なっているが、インペラAの回転
方向を逆向きにすることによって刃板3の両側の切断刃
5をそれぞれ用いて切断をすることができるので、金属
板4として高価なSUSを用い、硬度アップの処理を高
価な窒化処理をした比較例のものよりも、寿命を長くす
ることができるものであった。また刃板3の切断刃5に
高硬度金属6を設けるようにした実施例1,2のもので
は、さらに寿命を長くすることができるものであった。
【0028】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る造
粒機のチョッパーインぺラは、回転軸に取り付けられる
軸取付部に一対の刃板を反対方向に延出して設けた金属
板で形成され、各刃板を回転中心を通る線で線対称形に
形成すると共に各刃板の両側縁を切断刃として形成した
ので、インペラは刃板の両側の各切断刃で粉砕・造粒を
行なうことができるものであり、両側のうち一方の切断
刃が摩耗しても他方の切断刃で粉砕・造粒を行なうこと
ができ、金属板として安価な材料を用いても、長寿命で
使用することができるものである。
粒機のチョッパーインぺラは、回転軸に取り付けられる
軸取付部に一対の刃板を反対方向に延出して設けた金属
板で形成され、各刃板を回転中心を通る線で線対称形に
形成すると共に各刃板の両側縁を切断刃として形成した
ので、インペラは刃板の両側の各切断刃で粉砕・造粒を
行なうことができるものであり、両側のうち一方の切断
刃が摩耗しても他方の切断刃で粉砕・造粒を行なうこと
ができ、金属板として安価な材料を用いても、長寿命で
使用することができるものである。
【0029】また請求項2の発明は、軸取付部に一対の
刃板を延出して設けた上記の金属板を焼き入れ処理した
ので、焼き入れ処理によって刃板の切断刃の硬度を高め
ることができ、摩耗を抑制して一層長寿命で使用するこ
とができるものである。
刃板を延出して設けた上記の金属板を焼き入れ処理した
ので、焼き入れ処理によって刃板の切断刃の硬度を高め
ることができ、摩耗を抑制して一層長寿命で使用するこ
とができるものである。
【0030】また請求項3の発明は、各刃板の両側縁の
切断刃の端面に上記の金属板よりも硬度の高い高硬度金
属を設けたので、高硬度金属で切断刃の硬度を高めるこ
とができ、摩耗を抑制して一層長寿命で使用することが
できるものである。
切断刃の端面に上記の金属板よりも硬度の高い高硬度金
属を設けたので、高硬度金属で切断刃の硬度を高めるこ
とができ、摩耗を抑制して一層長寿命で使用することが
できるものである。
【0031】また請求項4の発明は、各刃板の両側縁の
切断刃の端面に溶射して上記の高硬度金属を設けたの
で、高硬度金属で切断刃の硬度を高めることができ、摩
耗を抑制して一層長寿命で使用することができるもので
ある。
切断刃の端面に溶射して上記の高硬度金属を設けたの
で、高硬度金属で切断刃の硬度を高めることができ、摩
耗を抑制して一層長寿命で使用することができるもので
ある。
【0032】また請求項5の発明は、各刃板の両側縁の
切断刃の端面に肉盛りして上記の高硬度金属を設けたの
で、高硬度金属で切断刃の硬度を高めることができ、摩
耗を抑制して一層長寿命で使用することができるもので
ある。
切断刃の端面に肉盛りして上記の高硬度金属を設けたの
で、高硬度金属で切断刃の硬度を高めることができ、摩
耗を抑制して一層長寿命で使用することができるもので
ある。
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は断面図である。
(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図2】同上のチョッパーの斜視図である。
【図3】同上の造粒機の一部を破断した斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態の他の一例を示すものであ
り、(a)は正面図、(b)は断面図である。
り、(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図5】従来のインペラを示すものであり、(a)は正
面図、(b)は断面図である。
面図、(b)は断面図である。
【図6】同上の造粒機の一部を破断した斜視図である。
1 回転軸 2 軸取付部 3 刃板 4 金属板 5 切断刃 6 高硬度金属
Claims (5)
- 【請求項1】 回転軸に取り付けられる軸取付部に一対
の刃板を反対方向に延出して設けた金属板で形成され、
各刃板を回転中心を通る線で線対称形に形成すると共に
各刃板の両側縁を切断刃として形成して成ることを特徴
とする造粒機のチョッパーインペラ。 - 【請求項2】 軸取付部に一対の刃板を延出して設けた
上記の金属板を焼き入れ処理して成ることを特徴とする
請求項1に記載の造粒機のチョッパーインペラ。 - 【請求項3】 各刃板の両側縁の切断刃の端面に上記の
金属板よりも硬度の高い高硬度金属を設けて成ることを
特徴とする請求項1に記載の造粒機のチョッパーインぺ
ラ。 - 【請求項4】 各刃板の両側縁の切断刃の端面に溶射し
て上記の高硬度金属を設けて成ることを特徴とする請求
項3に記載の造粒機のチョッパーインぺラ。 - 【請求項5】 各刃板の両側縁の切断刃の端面に肉盛り
して上記の高硬度金属を設けて成ることを特徴とする請
求項3に記載の造粒機のチョッパーインぺラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10363968A JP2000185237A (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 造粒機のチョッパーインペラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10363968A JP2000185237A (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 造粒機のチョッパーインペラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000185237A true JP2000185237A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18480650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10363968A Pending JP2000185237A (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 造粒機のチョッパーインペラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000185237A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008534247A (ja) * | 2005-03-22 | 2008-08-28 | マシーネンファブリーク・グスタフ・アイリッヒ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト | 凝集物を粉砕するための装置および方法 |
KR100879280B1 (ko) | 2007-06-27 | 2009-01-16 | 최종호 | 발포비드용 분쇄기 |
-
1998
- 1998-12-22 JP JP10363968A patent/JP2000185237A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008534247A (ja) * | 2005-03-22 | 2008-08-28 | マシーネンファブリーク・グスタフ・アイリッヒ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト | 凝集物を粉砕するための装置および方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060214 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060704 |