JP2000184541A - 被覆電線の切断皮剥き装置及び切断皮剥き方法 - Google Patents

被覆電線の切断皮剥き装置及び切断皮剥き方法

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JP2000184541A
JP2000184541A JP10356703A JP35670398A JP2000184541A JP 2000184541 A JP2000184541 A JP 2000184541A JP 10356703 A JP10356703 A JP 10356703A JP 35670398 A JP35670398 A JP 35670398A JP 2000184541 A JP2000184541 A JP 2000184541A
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cutting
peeling
blades
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Hiroo Suzuki
浩雄 鈴木
Yuji Sugino
裕司 杉野
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆電線の切断とその端末側の皮剥きとのタ
クトタイムを短くする。 【解決手段】 それぞれ電線挿通孔43を有する一対の
切断刃26、27と一対の皮剥き刃28、29とを一対
のホルダ24、25に保持し、この一対のホルダ24、
25を近接・離間方向に駆動する接離駆動手段D2を設
け、一対のホルダ24、25を被覆電線Wの軸方向に移
動する軸方向駆動手段D1を設け、一対の切断刃26、
27が被覆電線Wの端末を切断した状態で皮剥き刃2
8、29が被覆電線Wの外周近傍に位置し、この被覆電
線Wの端末を切断した状態から皮剥き刃28、29を被
覆電線Wの皮剥き位置へ移動する際に被覆電線Wが電線
挿通部43を挿通して移動が許容され、一対の皮剥き刃
28、29を被覆電線Wの被覆部に切れ込みを入れ、一
対の皮剥き刃28、29を互いに離間する方向に微少移
動させた後に一対の皮剥き刃28、29を被覆電線Wの
端末側に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆電線の端末を
所定長に切断し、且つ、この被覆電線の端末側の皮剥き
をする被覆電線の切断皮剥き装置及び切断皮剥き方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の切断皮剥き装置が図11
に示されている。図11において、一対のクランプ1、
2は被覆電線Wの軸方向に対して直交(交差)する方向
に移動可能に構成され、互いに近接する方向に移動する
ことによって被覆電線Wの端末側をクランプする。
【0003】支持体3は固定軸4に対して回転自在に設
けられ、モータ5の駆動力で回転するよう構成されてい
る。この支持体3には一対の支持レール6、7が設けら
れており、この一対の支持レール6、7に一対のホルダ
8、9がそれぞれスライド自在に設けられている。この
一対のホルダ8、9の対向位置には一対の皮剥き刃1
0、11が固定されている。又、支持体3には移送ネジ
12が回転自在に支持されており、この移動ネジ12は
モータ13の駆動力で回転できるよう構成されている。
移動ネジ12には上部と下部とで互いに反対方向のネジ
部12a12bが形成されており、この各ネジ部12
a、12bに一対のホルダ8、9のナット部8a、9a
が螺入されている。モータ13の駆動によって一対のホ
ルダ8、9が互いに近接する方向及び離間する方向に移
動され、これによって一対の皮剥き刃10、11が被覆
電線Wの軸方向に対して直交する方向に移動される。
【0004】また、一対のホルダ8、9又はこれとは別
体の一対のホルダには一対の切断刃(図示せず)が設け
られ、この一対の切断刃は前記一対の皮剥き刃10、1
1とは別個独立に被覆電線Wの軸方向に対して直交する
方向に移動できるよう構成されている。
【0005】上記構成において、被覆電線Wの端末側が
一対のクランプ1、2でクランプされると、一対の切断
刃(図示せず)がトリミング位置まで移動される。そし
て、一対の切断刃(図示せず)が互いに近接する方向に
移動され、被覆電線Wがこの箇所で切断される。次に、
一対の切断刃(図示せず)が互いに離間する方向に移動
され、その後に一対の皮剥き刃10、11が皮剥き位置
まで移動される。そして、モータ13の駆動により一対
の皮剥き刃10、11が互いに近接する方向に移動さ
れ、被覆電線Wの被覆部(図示せず)に切れ込みが入れ
られる。次に、モータ5の駆動により一対の皮剥き刃1
0、11が回転され、被覆電線Wの被覆部w1の全周に
切れ込みを入れた後、一対の皮剥き刃10、11が被覆
電線Wの端末側に移動されて被覆部w1を除去する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の被覆電線の切断皮剥き装置では、一対の切断刃(図
示せず)によって被覆電線Wを切断した後に、一対の切
断刃(図示せず)を被覆電線Wから離間する位置まで移
動させ、この後に一対の皮剥き刃10、11による皮剥
き動作をさせているので、タクトタイムが長くなるとい
う問題があった。また、被覆電線Wの被覆部w1に切れ
込みを入れた位置で一対の皮剥き刃10、11を回転さ
せ、且つ、この位置で一対の皮剥き刃10、11を被覆
電線Wの端末側に移動させて被覆部w1を除去するの
で、芯線部(図示せず)に傷をつけるおそれがあった。
【0007】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、被覆電線の切断動作とこの被
覆電線の端末側の皮剥き動作とのタクトタイムを短くで
き、生産性の向上になる被覆電線の切断皮剥き装置及び
切断皮剥き方法を提供することを目的とする。また、他
の本発明は、被覆電線の切断動作とこの被覆電線の端末
側の皮剥き動作とのタクトタイムを短くでき、生産性の
向上になると共に、芯線部に傷が付くことが防止でき、
品質の向上になる被覆電線の切断皮剥き装置及び切断皮
剥き方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被覆
電線の軸方向に対して交差する方向に沿って互いに接近
駆動されて被覆電線の端末を所定長に切断する一対の切
断刃と、前記切断刃と同様に駆動されて被覆電線の端末
の被覆部を切断し、被覆電線の軸方向への移動により被
覆部を皮剥きする一対の皮剥き刃と、前記一対の切断刃
と前記一対の皮剥き刃とを保持する一対のホルダと、こ
の一対のホルダを被覆電線の外周に向けて接離駆動する
接離駆動手段とを備えた被覆電線の切断皮剥き装置であ
って、前記切断刃と前記皮剥き刃とを、前記一対の切断
刃が被覆電線の端末を切断した状態で前記皮剥き刃が被
覆電線の外周近傍に位置するように前記ホルダに一体に
固定し、被覆電線の端末を切断した状態から前記皮剥き
刃を被覆電線の皮剥き位置へ移動する際に被覆電線が挿
通する電線挿通部を前記切断刃に設け、前記一対のホル
ダを被覆電線の軸方向に沿って移動させることで前記皮
剥き刃を前記切断刃とともに皮剥き位置へ移動させる皮
剥き位置駆動手段を設けたことを特徴とする。
【0009】この被覆電線の切断皮剥き装置では、一対
の切断刃がトリミング(切断)位置に位置し、接離駆動
手段にて一対の切断刃を被覆電線の外周側に近付ける方
向(互いに近接する方向)に移動して被覆電線を切断
し、この状態で皮剥き位置移動手段にて一対の皮剥き刃
を皮剥き位置方向に移動すると、被覆電線が一対の切断
刃の電線挿通部内を通ることによって一対の皮剥き刃を
皮剥き位置に移動させることができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の被覆電
線の切断皮剥き装置であって、前記電線挿通部は、電線
挿通孔であることを特徴とする。
【0011】この被覆電線の切断皮剥き装置では、請求
項1の発明の作用に加え、切断刃の両側面に切り込みが
入らないため、切断刃の強度を一定以上に保持できる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載の被覆電線の切断皮剥き装置であって、前記切断刃
は、前記ホルダに位置決めするための位置決め切欠きを
有することを特徴とする。
【0013】この被覆電線の切断皮剥き装置では、請求
項1又は請求項2の発明の作用に加え、切断刃をホルダ
に取り付ける際に位置決めが容易である。
【0014】請求項4の発明は、請求項1〜請求項3記
載の装置を用いた被覆電線の切断皮剥き方法であって、
前記一対のホルダを被覆電線の外周側に向けて互いに接
近させて前記一対の切断刃で被覆電線の端末を所定長に
切断した後に、前記一対の切断刃の電線挿通部に被覆電
線を挿通させて前記ホルダを被覆電線の軸方向に沿って
移動させて前記皮剥き位置へ移動させた後に、前記一対
のホルダを被覆電線の外周に向けて移動させて前記一対
の皮剥き刃で被覆部を切断し、前記一対の皮剥き刃を被
覆電線の芯線部から離間させた後に、前記一対のホルダ
を被覆電線の端末側に移動させて前記被覆部を除去する
ことを特徴とする。
【0015】この被覆電線の切断皮剥き方法では、一対
の切断刃がトリミング位置に位置し、接離駆動手段にて
一対の切断刃を被覆電線の外周側に近付ける方向(互い
に近接する方向)に移動して被覆電線を切断し、この状
態で皮剥き位置移動手段にて一対の皮剥き刃を皮剥き位
置方向に移動すると、被覆電線が一対の切断刃の電線挿
通部内を通ることによって一対の皮剥き刃を皮剥き位置
に移動させることができ、又、皮剥き位置では接離駆動
手段にて一対の皮剥き刃を被覆電線の外周側に近付ける
方向(互いに近接する方向)に移動して被覆電線の被覆
部に切れ込みを入れ、一対の皮剥き刃を被覆電線の外周
側から離す方向(互いに離間する方向)に移動して被覆
電線の芯線部から離間させてから一対のホルダを被覆電
線の端末側に移動させる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1(a)は本発明の実施形態に係る被覆
電線の切断皮剥き装置の左側面図、図1(b)は切断刃
の正面図、図2は図1(a)のA−A線断面図、図3は
上記被覆電線の切断皮剥き装置の正面図、図4は上記被
覆電線の切断皮剥き装置の右側面図である。
【0018】図1〜図4において、基台15上には固定
ベース23が立設され、この固定ベース23にクランプ
用ガイド軸16が支持されている。このクランプ用ガイ
ド軸16には一対のクランプベース17a、17bがス
ライド自在に取付けられており、この一対のクランプベ
ース17a、17bの互いの対向位置には一対のクラン
プ18a、18bが固定されている。上方のクランプベ
ース18aにはクランプ用シリンダ19の駆動軸19a
が連結され、又、一対のクランプベース17a、17b
間は中央で軸支された水平リンク20aとこの両端に支
持された2本の垂直リンク20b、20cを介して連結
されている。
【0019】そして、クランプ用シリンダ19の上方又
は下方の駆動力が上方のクランプベース18aに作用
し、この駆動力が3本のリンク20a、20b、20c
を介して下方のクランプベース17bに作用することに
よって一対のクランプ18a、18bが互いに近接する
方向に、又は、互いに離間する方向に変位する。この一
対のクランプ18a、18bによって供給されてくる被
覆電線Wをクランプする。被覆電線Wは導電性の芯線部
w2(図9に示す)とこの外周を覆う絶縁性の被覆部w
1とから構成されている。
【0020】また、基台15上にはスライドベース21
がスライド移動自在に配置され、このスライドベース2
1にはカッター用ガイド軸22が垂直方向に固定されて
いる。このカッター用ガイド軸22には一対のホルダ2
4、25がそれぞれスライド自在に取付けられており、
この一対のホルダ24、25の互いの対向位置には一対
の切断刃26、27と一対の皮剥き刃28、29とが設
けられている。この一対の切断刃26、27と一対の皮
剥き刃28、29との詳しい配置関係及び構成について
は下記する。
【0021】軸方向駆動手段D1は、前記固定ベース2
3に固定された軸方向用サーボモータ30を有し、この
軸方向用サーボモータ30の駆動軸(特に、符号を付け
ず)は連結部31を介してボールねじ32の一端側に固
定されている。このボールねじ32の他端側は連結体3
3のねじ孔(図示せず)に螺入され、この連結体33が
スライドベース21に固定されている。
【0022】そして、軸方向用サーボモータ30が駆動
すると、この駆動力がボールねじ32等を介してスライ
ドベース21に伝達されることによってスライドベース
21が基台15上をスライド移動する。このスライドベ
ース21の移動によって一対の切断刃26、27と一対
の皮剥き刃28、29が被覆電線Wの軸方向に移動され
る。つまり、この軸方向駆動手段D1は、一対の皮剥き
刃28、29を一対の切断刃26、27と共に皮剥き位
置へ移動させる皮剥き位置駆動手段として構成されてい
る。
【0023】接離駆動手段D2は、スライドベース21
に固定された接離用サーボモータ34を有し、この接離
用サーボモータ34の出力軸(特に、符号を付けず)に
は傘歯車35が固定されている。この傘歯車35は開閉
型ボールねじ36の下端に固定された他の傘歯車37に
噛み合っている。開閉型ボールねじ36は前記カッター
用ガイド軸22と平行に配置され、且つ、スライドベー
ス21に対して回転自在に支持されている。開閉型ボー
ルねじ36には上部と下部とで互いに反対方向のネジ部
(図示せず)が形成されており、この各ネジ部に前記一
対のホルダ24、25が螺入されている。
【0024】そして、接離用サーボモータ34が駆動す
ると、この駆動力が2つの傘歯車35、37を介して開
閉型ボールねじ36に伝達され、この開閉型ボールねじ
36の回転によって一対のホルダ24、25が互いに近
接する方向に、又は、互いに離間する方向に変位する。
この一対のホルダ24、25の移動によって一対の切断
刃26、27と一対の皮剥き刃28、29とが被覆電線
Wの外周側に近付く方向(互いに近接する方向)、又
は、被覆電線Wの外周側から離間する方向(互いに離間
する方向)に移動する。
【0025】前記一対の切断刃26、27と前記一対の
皮剥き刃28、29との被覆電線Wの軸方向の位置は、
一対のクランプ18a、18bの位置を基準として一対
の切断刃26、27が遠い位置に、一対の皮剥き刃2
8、29が近い位置に配置されている。一対の切断刃2
6、27同士、及び、一対の皮剥き刃28、29同士
は、被覆電線Wの軸方向に対して若干シフトした位置に
配置され、互いに近接する方向に移動した場合にも互い
に衝突・干渉しないよう構成されている。又、一対の切
断刃26、27の方が一対の皮剥き刃28、29よりも
長く設定され、図6に示すように、一対の切断刃26、
27が被覆電線Wの端末を切断した状態では一対の皮剥
き刃28、29が被覆電線Wの外周近傍に位置するよう
構成されている。
【0026】更に、一対の切断刃26、27は、図1
(b)に詳しく示すように、板状の刃本体40と、この
刃本体40の先端側に設けられたV字状の刃先部41と
から構成され、刃本体40の根元側にはホルダ24、2
5に位置決めするための位置決め切欠42が形成されて
いる。又、刃本体40には電線挿通部である電線挿入孔
43が形成されており、この電線挿通孔43が形成され
る位置は被覆電線Wの端末を切断した状態で、被覆電線
Wの高さ位置と同じになる位置に設定されている。つま
り、被覆電線Wの端末を切断した状態から一対の皮剥き
刃28、29を被覆電線Wの皮剥き位置方向に移動させ
ると、被覆電線Wが一対の切断刃26、27の各電線挿
通孔43を挿通することによってかかる移動を可能とす
る。
【0027】又、この実施形態では、電線挿通孔43は
短径方向の寸法が少なくとも被覆電線Wの径よりも大き
い径を有する垂直方向に長い長孔として構成され、被覆
電線Wの電線挿通孔43内で若干の上下移動が可能に構
成されている。
【0028】一対の皮剥き刃28、29は、詳しく図示
されていないが、電線挿通孔43を有さない点を除いて
一対の切断刃26、27と略同様な構成である。つま
り、板状の刃本体40(図7(b)に示す)と、この刃
本体40の先端側に設けられたV字状の刃先部41(図
7(b)に示す)とから構成され、刃本体40の根元側
にはホルダ24、25に位置決めするための位置決め切
欠(図示せず)が形成されている。
【0029】次に、上記構成の作用を図5〜図10に基
づいて説明する。一対のクランプ18a、18bが互い
に離間した位置に位置し、一対の切断刃26、27と一
対の皮剥き刃28、29とが互いに離間した位置で、且
つ、被覆電線Wの軸方向について初期位置に位置する。
この状態にあって被覆電線Wが切断皮剥き装置に供給さ
れると、被覆電線Wの端末側が一対のクランプ18a、
18bの間のスペースに配置される。すると、図5に示
すように、クランプ用シリンダ19が駆動されて一対の
クランプ18a、18bが互いに近接する方向に移動し
て被覆電線Wの端末側をクランプする。次に、軸方向用
サーボモータ30が駆動されて一対のホルダ24、25
が移動し、一対の切断刃26、27がトリミング位置に
位置する。
【0030】次に、図6に示すように、接離用サーボモ
ータ34が駆動されて一対の切断刃26、27が互いに
近接する方向に移動して被覆電線Wの端末を所定長に切
断(トリミング)する。
【0031】次に、図7に示すように、一対の切断刃2
6、27が被覆電線Wの端末を切断した状態で、直ちに
軸方向用サーボモータ30が駆動されて一対のホルダ2
4、25が皮剥き位置側に移動される。ここで、一対の
皮剥き刃28、29は被覆電線Wの外周近傍に位置する
ため皮剥き位置側への移動が許容され、又、一対の切断
刃26、27は被覆電線Wが電線挿通孔43を通過する
ことによって皮剥き位置側への移動が許容される。そし
て、図8に示すように、皮剥き位置に位置すると、接離
用サーボモータ34が駆動されて一対の皮剥き刃28、
29が互いに近接する方向に移動して被覆電線Wの被覆
部w1のみに切れ込みを入れる。ここで、被覆電線Wは
一対の切断刃26、27の電線挿通孔43内を若干移動
できるため、上記一対の皮剥き刃28、29の移動がス
ムーズになされる。
【0032】次に、図9に示すように、接離用サーボモ
ータ34が駆動されて一対の皮剥き刃28、29を被覆
電線Wの外周側から離す方向(互いに離間する方向)に
微少移動して被覆電線Wの芯線部w2から離間させる。
【0033】次に、図10に示すように、軸方向用サー
ボモータ30が駆動されて一対のホルダ24、25が移
動し、一対の皮剥き刃28、29を被覆電線Wの端末側
に移動させる。すると、一対の皮剥き刃28、29に被
覆部w1が押圧されて芯線部w2から被覆部w1が抜
け、皮剥きが完了する。
【0034】上記動作過程にあって、被覆電線Wを切断
し、一対の皮剥き刃28、29を皮剥き位置に移動する
に際して、一旦一対の切断刃26、27を離間する位置
に戻すことなく、被覆電線Wが一対の切断刃26、27
の電線挿通孔43内を通ることによって一対の皮剥き刃
28、29を皮剥き位置に直ちに移動させることができ
るため、タクトタイムを短くでき、生産性の向上にな
る。
【0035】又、上記動作過程にあって、皮剥き刃2
8、29で被覆電線Wの被覆部w1に切れ込みを入れた
後、一対の皮剥き刃28、29を被覆電線Wの外周側か
ら離す方向(互いに離間する方向)に移動して被覆電線
Wの芯線部w2から離間させてから被覆電線Wの端末側
に移動させるため、芯線部w2に傷を付けるおそれがな
い。
【0036】前記実施形態によれば、切断刃26、27
にはホルダ24、25に位置決めするための位置決め切
欠42が形成されているので、この位置決め切欠42に
よってホルダ24、25への切断刃26、27の取付け
が容易に行える。
【0037】前記実施形態によれば、電線挿通孔43は
垂直方向に長い長孔として構成されており、真円として
構成する場合に比べて被覆電線Wの上下移動できる範囲
を刃本体40の短い幅寸法で確保できる。又、真円とし
て構成する場合に比べて強度的にも有利である。
【0038】尚、前記実施形態によれば、電線挿通部は
刃本体40の両側面に開口部分を有さない電線挿通孔4
3にて構成されているが、切欠にて構成しても良い。但
し、前記実施形態のように電線挿通孔43にて構成した
方が強度的に強く一定以上の強度が維持できる。
【0039】尚、前記実施形態によれば、軸方向駆動手
段D1と接離駆動手段D2の各駆動源として軸方向用サ
ーボモータ30及び接離用サーボモータ34、つまり、
サーボモータを使用しているため、高精度な制御が可能
であり、多品種電線への対応性に優れている。
【0040】尚、前記実施形態によれば、前記一対の切
断刃26、27と前記一対の皮剥き刃28、29との被
覆電線Wの軸方向の位置は、一対のクランプ18a、1
8bの位置を基準として一対の切断刃26、27が遠い
位置に、一対の皮剥き刃28、29が近い位置に配置さ
れているが、一対の切断刃26、27が近い位置に、一
対の皮剥き刃28、29が遠い位置に配置しても良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、一対の切断刃と、一対の皮剥き刃と、前記一対
の切断刃と前記一対の皮剥き刃とを保持する一対のホル
ダと、この一対のホルダを被覆電線の外周に向けて接離
駆動する接離駆動手段とを備えた被覆電線の切断皮剥き
装置であって、前記切断刃と前記皮剥き刃とを、前記一
対の切断刃が被覆電線の端末を切断した状態で前記皮剥
き刃が被覆電線の外周近傍に位置するように前記ホルダ
に一体に固定し、被覆電線の端末を切断した状態から前
記皮剥き刃を被覆電線の皮剥き位置へ移動する際に被覆
電線が挿通する電線挿通部を前記切断刃に設け、前記一
対のホルダを被覆電線の軸方向に沿って移動させること
で前記皮剥き刃を前記切断刃とともに皮剥き位置へ移動
させる皮剥き位置駆動手段を設けたので、一対の切断刃
がトリミング(切断)位置に位置し、接離駆動手段にて
一対の切断刃を被覆電線の外周側に近付ける方向(互い
に近接する方向)に移動して被覆電線を切断し、この状
態で皮剥き位置移動手段にて一対の皮剥き刃を皮剥き位
置方向に移動すると、被覆電線が一対の切断刃の電線挿
通部内を通ることによって一対の皮剥き刃を皮剥き位置
に移動させることができるため、トリミング位置では被
覆電線の切断後に一対の切断刃を離間する位置に戻すこ
となく、一対の皮剥き刃を皮剥き位置に直ちに移動させ
ることができるため、タクトタイムを短くでき、生産性
の向上になる。
【0042】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
被覆電線の切断皮剥き装置であって、前記電線挿通部
は、電線挿通孔として構成したので、請求項1の発明の
効果に加え、切断刃の両側面に切り込みが入らないた
め、切断刃の強度を一定以上に保持できる。
【0043】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2記載の被覆電線の切断皮剥き装置であって、前記
切断刃は、前記ホルダに位置決めするための位置決め切
欠きを有するので、請求項1又は請求項2の発明の効果
に加え、切断刃をホルダに取り付ける際に位置決めが容
易であり、取付け作業が簡単、且つ、正確にできる。請
求項4の発明よれば、請求項1〜請求項3記載の装置を
用いた被覆電線の切断皮剥き方法であって、前記一対の
ホルダを被覆電線の外周側に向けて互いに接近させて前
記一対の切断刃で被覆電線の端末を所定長に切断した後
に、前記一対の切断刃の電線挿通部に被覆電線を挿通さ
せて前記ホルダを被覆電線の軸方向に沿って移動させて
前記皮剥き位置へ移動させた後に、前記一対のホルダを
被覆電線の外周に向けて移動させて前記一対の皮剥き刃
で被覆部を切断し、前記一対の皮剥き刃を被覆電線の芯
線部から離間させた後に、前記一対のホルダを被覆電線
の端末側に移動させて前記被覆部を除去するので、一対
の切断刃がトリミング位置に位置し、接離駆動手段にて
一対の切断刃を被覆電線の外周側に近付ける方向(互い
に近接する方向)に移動して被覆電線を切断し、この状
態で皮剥き位置移動手段にて一対の皮剥き刃を皮剥き位
置方向に移動すると、被覆電線が一対の切断刃の電線挿
通部内を通ることによって一対の皮剥き刃を皮剥き位置
に移動させることができるため、トリミング位置では被
覆電線の切断後に一対の切断刃を離間する位置に戻すこ
となく、一対の皮剥き刃を皮剥き位置に直ちに移動させ
ることができるため、タクトタイムを短くでき、生産性
の向上になり、又、皮剥き位置では接離駆動手段にて一
対の皮剥き刃を被覆電線の外周側に近付ける方向(互い
に近接する方向)に移動して被覆電線の被覆部に切れ込
みを入れ、一対の皮剥き刃を被覆電線の外周側から離す
方向(互いに離間する方向)に移動して被覆電線の芯線
部から離間させてから一対のホルダを被覆電線の端末側
に移動させるため、芯線部に傷を付けるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態に係る被覆電線の切
断皮剥き装置の左側面図、(b)は切断刃の正面図であ
る。
【図2】図1(a)のA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る被覆電線の切断皮剥き
装置の正面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る被覆電線の切断皮剥き
装置の右側面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る被覆電線の切断及び皮
剥きの動作を説明する概略図である。
【図6】本発明の実施形態に係る被覆電線の切断及び皮
剥きの動作を説明する概略図である。
【図7】本発明の実施形態に係る被覆電線の切断及び皮
剥きの動作を説明する要部拡大断面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る被覆電線の切断及び皮
剥きの動作を説明する概略図である
【図9】本発明の実施形態に係る被覆電線の切断及び皮
剥きの動作を説明する概略図である。
【図10】本発明の実施形態に係る被覆電線の切断及び
皮剥きの動作を説明する概略図である。
【図11】従来の被覆電線の切断皮剥き装置の側面図で
ある。
【符号の説明】
24、25 ホルダ 26、27 切断刃 28、29 皮剥き刃 42 位置決め切欠 43 電線挿通孔(電線挿通部) D1 軸方向駆動手段(皮剥き位置駆動手段) D2 接離駆動手段 W 被覆電線 w1 被覆部 w2 芯線部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆電線の軸方向に対して交差する方向
    に沿って互いに接近駆動されて被覆電線の端末を所定長
    に切断する一対の切断刃と、前記切断刃と同様に駆動さ
    れて被覆電線の端末の被覆部を切断し、被覆電線の軸方
    向への移動により被覆部を皮剥きする一対の皮剥き刃
    と、前記一対の切断刃と前記一対の皮剥き刃とを保持す
    る一対のホルダと、この一対のホルダを被覆電線の外周
    に向けて接離駆動する接離駆動手段とを備えた被覆電線
    の切断皮剥き装置であって、 前記切断刃と前記皮剥き刃とを、前記一対の切断刃が被
    覆電線の端末を切断した状態で前記皮剥き刃が被覆電線
    Wの外周近傍に位置するように前記ホルダに一体に固定
    し、 被覆電線Wの端末を切断した状態から前記皮剥き刃を被
    覆電線の皮剥き位置へ移動する際に被覆電線が挿通する
    電線挿通部を前記切断刃に設け、 前記一対のホルダを被覆電線の軸方向に沿って移動させ
    ることで前記皮剥き刃を前記切断刃とともに皮剥き位置
    へ移動させる皮剥き位置駆動手段を設けたことを特徴と
    する被覆電線の切断皮剥き装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の被覆電線の切断皮剥き装
    置であって、 前記電線挿通部は、電線挿通孔であることを特徴とする
    被覆電線の切断皮剥き装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の被覆電線の
    切断皮剥き装置であって、 前記切断刃は、前記ホルダに位置決めするための位置決
    め切欠きを有することを特徴とする被覆電線の切断皮剥
    き装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3記載の装置を用いた
    被覆電線の切断皮剥き方法であって、 前記一対のホルダを被覆電線Wの外周側に向けて互いに
    接近させて前記一対の切断刃で被覆電線の端末を所定長
    に切断した後に、前記一対の切断刃の電線挿通部に被覆
    電線を挿通させて前記ホルダを被覆電線の軸方向に沿っ
    て移動させて前記皮剥き位置へ移動させた後に、前記一
    対のホルダを被覆電線の外周に向けて移動させて前記一
    対の皮剥き刃で被覆部を切断し、前記一対の皮剥き刃を
    被覆電線の芯線部から離間させた後に、前記一対のホル
    ダを被覆電線の端末側に移動させて前記被覆部を除去す
    ることを特徴とする被覆電線の切断皮剥き方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109494634A (zh) * 2018-11-14 2019-03-19 湖北周电气股份有限公司 一种电器柜连接线剥皮弯制机台
CN110198016A (zh) * 2019-07-15 2019-09-03 深圳市长城长机械设备有限公司 剥皮装置
CN112847474A (zh) * 2021-02-01 2021-05-28 昆山市优捷科自动化设备有限公司 软管剥皮装置

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