JP2000184514A - リニアモータ輸送台車の急傾斜走行方法 - Google Patents

リニアモータ輸送台車の急傾斜走行方法

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JP2000184514A
JP2000184514A JP10359077A JP35907798A JP2000184514A JP 2000184514 A JP2000184514 A JP 2000184514A JP 10359077 A JP10359077 A JP 10359077A JP 35907798 A JP35907798 A JP 35907798A JP 2000184514 A JP2000184514 A JP 2000184514A
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traveling
thrust
sensor
transport
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Inventor
Tomoji Fujisawa
友二 藤澤
Hitoshi Ishizuka
仁司 石塚
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行ラインの急傾斜部の走行を可能にするリ
ニアモータ輸送台車の走行方法。 【解決手段】 走行ライン2の急傾斜部のように推力が
必要な場所において、輸送路12の複数面11A、11
Bにリニアモータ1A、1Bを構成し大きな推力を確保
する。駆動リニアモータ数によって推力を増減する。ゾ
ーン13A、13Bやセクション14A、14Bの入側
および出側の乗り移り部にセンサ8Aの重複域88を設
けることによって検知パターンの狂いを無くす。複数面
のリニアモータ1A、1Bの励磁コイル4Aと4Bの位
置を、励磁コイルの取付けピッチ/(取付け面の数×永
久磁石の極数)ずつ互いにずらすことによって、推力の
ピーク(リップル)の谷間を補足して円滑な駆動を可能
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行ラインの急
傾斜部の走行を可能にし、円滑な走行および消費電気量
の低減を実現するリニアモータ輸送台車の急傾斜走行方
法にするものである。
【0002】
【従来の技術】台車方式等による輸送において、急傾斜
部の走行が課題となっている。従来の急傾斜部の走行方
法として、下記の先行技術が知られている。 1)台車方式において、ピニオンギアと地上側にラック
ギアを取り付けて傾斜を走行させる方法(以下、「先行
技術1」という)。 2)ワイヤ式のエレベータによる輸送方法(以下、「先
行技術2」という)。 3)ルートを螺旋状にして、傾斜角度を小さくして台車
を走行させる方法(以下、「先行技術3」という)。 4)ロープに把持させ、牽引しながら傾斜を走行させる
方法(以下、「先行技術4」という)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術には、次のような問題点があった。 1)先行技術1は、輸送台車によって傾斜走行する場
合、ラック等にギアを噛ませて輸送台車毎に上昇する方
法であるが、速度および排出量を増やせない点ならびに
ギア等の機械のメンテが必要になる問題があった。 2)先行技術2のワイヤ式エレベータによる輸送方法
は、往復の動きとなるため速度が増せない点と、輸送量
が増やせない等の問題があった。また、高さや傾斜が増
すに従い、ワイヤ自体の重さが大きくなり、ワイヤ自体
の強度が耐えられなくなり、切断などの問題があった。 3)先行技術3の螺旋ルートによる台車輸送の場合、台
車の速度が上げられないため時間が掛かり、滑りが出る
ため傾斜角度を大きくできず、輸送量の制限および設備
の増大をきたしていた。 4)先行技術4のロープを把持して輸送する方法は、ロ
ープの把持力から輸送量を増やせない等の問題があっ
た。また、切り離しの際、別動力が必要となるなど複雑
な構成となる。
【0004】従って、この発明の目的は、急傾斜部を含
む輸送路を円滑に登坂走行可能であり、しかも、駆動動
力も少ないリニアモータ輸送台車の急傾斜走行方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
急傾斜部を含む輸送路からなる走行ラインと、前記走行
ラインに輸送台車の走行方向に所定間隔で取り付けられ
た励磁コイルと、複数極の永久磁石が取付けられた輸送
台車と、前記励磁コイルの位置に取付けられた、前記輸
送台車の永久磁石の磁束を検知する磁気センサとからな
る同期型のリニアモータと、前記リニアモータを駆動す
るリニア駆動装置とによってリニアモータ輸送台車の走
行設備を構成し、前記走行ラインを複数のゾーンに分割
し、前記ゾーンを前記リニア駆動装置からの複数相の電
源線の相数の整数倍の励磁コイルが配設されたセクショ
ンに更に分割し、前記永久磁石を前記輸送台車の走行方
向に所定の長さで取付け、前記励磁コイルを複数相おき
に配線し前記走行ラインに所定のピッチで取付け、複数
相おきに配線した前記励磁コイルごとに前記センサを取
り付け、前記永久磁石の長さ、前記励磁コイルのピッチ
および前記センサによる前記永久磁石の磁束の検知によ
って複数の検知パターンを形成し、前記検知パターンに
対応した複数相の前記励磁コイルに一定方向の推力が発
生するように通電方向のパターンを形成して前記輸送台
車を走行せしめ、そして、前記走行ラインの急傾斜部に
おいて、前記ゾーンおよびセクションの入側および出側
に隣りのゾーンおよびセクションとの前記センサの重複
域を設け、前記重複域で前記センサの検知パターンを合
致させて前記輸送台車が隣りのゾーンおよびセクション
に乗り移るときに安定した前記推力を付加し、円滑に隣
りのゾーンおよびセクションに乗り移り、前記急傾斜部
の走行を可能ならしめることに特徴を有するものであ
る。
【0006】請求項2記載の発明は、前記励磁コイルに
パターン化した電流方向と逆方向に電流を流すことによ
って前記走行方向と逆の方向の推力を付加し、前記輸送
台車を制動し、逆方向に走行させることに特徴を有する
ものである。
【0007】請求項3記載の発明は、前記ゾーンを複数
のセクションに分割し、複数台の輸送台車を走行させる
に当たり、複数の前記リニア駆動装置を前記セクション
の各々に1つおきに繋ぎ、前記輸送台車が存在するセク
ションのみに電流が流れるように順次切替えながら前記
輸送台車を走行させることに特徴を有するものである。
【0008】請求項4記載の発明は、前記検知パターン
化によって前記輸送台車への推力方向を設定し、前記励
磁コイル1つに対して前記センサを1つ設け、前記セク
ション内の前記励磁コイルの電源線と前記センサの信号
線とを相毎にシリーズで結線して線数を低減することに
特徴を有するものである。
【0009】請求項5記載の発明は、複数相に対応する
前記センサの信号出力をOR回路に繋ぎ、更に、セクシ
ョン用の電源切替器のスイッチに繋ぐことによりON/
OFFを自動化し、前記輸送台車が存在するセクション
のみに電流を流すことに特徴を有するものである。
【0010】請求項6記載の発明は、前記ゾーンおよび
セクションの乗り移りのときの前記輸送台車の位置を推
定し前記ゾーンおよびセクションの切り替わりを検知し
前記検知パターンを模擬的に前記リニア駆動装置に与え
ることにより、輸送台車の前記ゾーンおよびセクション
の乗り移りのときに安定した推力を付加して前記急傾斜
部の走行を可能にすることに特徴を有するものである。
【0011】請求項7記載の発明は、前記走行ラインの
複数面に前記リニアモータを構成し、前記複数面の各面
相互間において前記励磁コイルの取付け位置を前記輸送
台車の走行方向に、励磁コイルの取付けピッチ/(取付
け面の数×永久磁石の極数)ずつ互いにずらして配し、
または、前記輸送台車の外面の各面相互間において前記
永久磁石の取付け位置を、励磁コイルの取付けピッチ/
(取付け面の数×永久磁石の極数)ずつ互いにずらして
配し、前記複数極の永久磁石の極数毎に働く推力のピー
クの谷間を補足し円滑な走行を可能とすることに特徴を
有するものである。
【0012】請求項8記載の発明は、前記複数極の永久
磁石の前記輸送台車の走行方向の両端面に磁性材からな
るプレートを取付け、前記プレートによって前記永久磁
石の両端面から出される磁束を集中し、走行効率および
センサの検知精度を向上することに特徴を有するもので
ある。
【0013】本発明の作用として、下記が挙げられる。 1)急傾斜部のように推力が必要な場所において、複数
面にリニアモータを構成することによって大きな推力を
確保することができる。また、駆動リニアモータ数によ
って推力を増減することができる。 2)ゾーンおよびセクションに分割することで、輸送動
力を低減することができる。1つおきのセクション毎に
リニア駆動装置を切替えることで、消費電気量を削減す
ることができる。 3)推力のパターン化によって駆動を容易化できる。ゾ
ーンおよびセクションの切り替わりでセンサを重複させ
ることによってパターンの狂いを無くすことができる。 4)複数面のリニアモータの励磁コイルまたは永久磁石
の位置を所定間隔ずらすことで、推力のピーク(リップ
ル)の谷間を補足し、円滑な駆動を可能にすることがで
きる。 5)複数極の永久磁石の両端面に強磁性体を取り付ける
ことで、磁束が集中しセンサ検知の精度が向上する。 6)永久磁石を用いるリニアモータを使用しているため
安定した推力が得られ、また、停電時に回生ブレーキを
作動できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
【0015】図1は、リニアモータ1の構成を示してい
る。図1に示すように、輸送路12を構成する走行ライ
ン2に輸送台車5の走行方向Xに、所定の等ピッチ(以
下、ピッチを「P」という)で、励磁コイル4が取り付
けられている。励磁コイル4は、磁性材からなるバック
プレート3に取付けられている。そして、励磁コイル4
は、前記ピッチ(P)の3/5の幅を有している。な
お、前記の「幅」とは、輸送台車の走行方向における長
さをいう。即ち、励磁コイルの幅は、(3/5)Pの長
さとなる。
【0016】輸送台車5には、複数極の永久磁石7が取
り付けられている。永久磁石7は、磁性材からなるバッ
クプレート6に取り付けられている。図1では、N・S
極の永久磁石が5台並んで取付けられている。1台の永
久磁石は、(3/5)Pの幅を有している。なお、図1
に示すように、2台以上の永久磁石7を取り付ける場合
には、{(3/5)P}Nの距離だけ離して取り付け
る。ただし、P:ピッチ、N:永久磁石の極数。図6、
図7は、永久磁石の構成を示している。例えば、図6、
図7に示すように、複数極(4台)の永久磁石7の場合
には、所定の隙間25をあけてN・S極が交互極でバッ
クプレート6に取り付けられている。そして、複数極並
べられた永久磁石7の両端面には、強磁性材26が取り
付けられている。強磁性材26の作用により、磁束27
の収束が得られ、これによりセンサ8の検知精度を上げ
ることができる。このように、磁性材からなるバックプ
レート6を永久磁石7の背側に、バックプレート3を励
磁コイル4の背側に取り付けることによって、高密度の
磁束が励磁コイル4を通過できるため、効率良く大きな
電流力を引き出すことができる。励磁コイル4を横切る
永久磁石7の磁束に対し、フレミングの左手の法則に従
い推力が働く。推力の大きさは、励磁コイル4の巻き数
と電流および磁束密度によって決定され、推力が必要な
場所に応じて励磁コイルの巻数で調整でき、容易にコス
トを削減することができる。また、永久磁石と励磁コイ
ルのバックプレート間に生じる鉛直力のバランスがと
れ、走行がスムーズになり、支持機構も簡素化できる。
【0017】図2は、リニアモータ1の駆動パターンを
示し、また、同期型リニアモータ1の永久磁石7と励磁
コイル4の位置による電流の流し方(転流パターン)も
示している。輸送台車5に取り付けた所定幅(3/極
数)Pの複数極の永久磁石7と、励磁コイル4の中央線
上に1個付けた1方向性の磁気センサ(転流センサ)8
によって8種類の検知パターン9がパターン化される。
この検知パターン9に対応した励磁コイル4に、一定方
向の最大推力が働くように電流の出力パターン10がパ
ターン化される。このような出力パターン10のパター
ン化によって1つの励磁コイル4に1つのセンサ8を取
り付けることですみ、複数相毎にシリーズ結線を行うこ
とにより、信号線と電源線の線数を減らすことができ
る。
【0018】図3は、輸送台車5がゾーン13Aから次
のゾーン13Bに乗り移る際の励磁コイル4およびセン
サ8の位置関係を示している。図3に示すように、走行
ライン2(輸送路12)は、複数の面11Aおよび11
Bを有しており、この各面には、リニアモータ1Aおよ
び1Bが構成されている。面11A側には励磁コイル4
Aが、面11B側には励磁コイル4Bが取り付けられて
いる。面11A側の励磁コイル4Aの中央線上には、1
方向性の磁気センサ(転流センサ)8Aが、面11B側
にはセンサ8Bが取り付けられている。そして、輸送台
車5の、面11Aに対応する側には複数極の永久磁石7
Aが、面11Bに対応する側には永久磁石7Bが取り付
けられている。
【0019】図3に示すように、所定ピッチ(P)で設
けられているセンサ8(8A、8B)は、ゾーン13や
セクション14の入側および出側において、所定長さ、
例えば、永久磁石7の幅77の分(輸送台車の走行方向
における永久磁石の先端から後端までの長さ分)だけゾ
ーン13A(セクション14B)の外側まで延長して前
記ピッチ(P)で配されている。そして、このセンサの
延長部と隣のゾーン13B(セクション14B)の延長
部とを重複させてセンサ8の重複域88が設けられてい
る。
【0020】上記のように、ゾーン13やセクション1
4の入側および出側の乗り移り部に複数極の永久磁石7
の幅分の重複域88を設けることによって、輸送台車5
とリニアモータ1との検知パターン9(図2参照)が一
致し、推力が低下せず且つ出力が安定し、輸送台車5が
存在するゾーン13やセクション14の入側および出側
の乗り移りをスムーズにすることができる。これは、ゾ
ーン13やセクション14に入るときも出るときも同様
であり、出るときは、次のゾーン13やセクション14
との重複域88によって輸送台車5が通過し終わるまで
検知パターン9が一致し、推力が低下せず且つ出力が安
定する。従って、常時安定した推力が必要な走行ライン
2の急傾斜部を走行する場合においても、安定して走行
することができる。
【0021】更に、図3に示すように、リニアモータ1
A、1Bが構成された複数面11Aと11Bの相互間に
おいて、面11Aの励磁コイル4Aと、面11Bの励磁
コイル4Bは、輸送台車5の走行方向に、励磁コイルの
取付けピッチ/(取付け面の数×永久磁石の極数)ずつ
互いにずらして配されている。面の数は、11A、11
Bの2面である。即ち、P/(2×N)。
【0022】このように構成した理由は、以下の通りで
ある。複数面11A、11Bに取り付けられたリニアモ
ータ1A、1Bにおいては、それぞれP/N毎に推力の
ピーク(リップル)が出る。ただし、P:ピッチ、N:
永久磁石の極数。従って、励磁コイル4の取付け位置
を、図3に示すように,面11Aと11Bとで、P/
{(リニアモータ1の数(=取付け面の数)×N)}ず
つ互いにずらすことによって、推力のピーク(リップ
ル)の谷間を補足し、推力を平滑化することができる。
例えば、リニアモータ1が図3のように上下2面の場合
においては、推力のピーク(リップル)の間隔を半分に
することができ、推力の変動を抑えることができる。
【0023】励磁コイル4の位置はずらさずに、複数面
11A、11Bに対応した永久磁石7A、7Bの取付け
位置を同様にずらしても、励磁コイル4をずらした上記
の場合と同様の効果を得ることができる。
【0024】図4は、複数のゾーンにおける駆動制御系
統図である。ゾーン13毎にリニア駆動装置15が連結
されている。更に、ゾーン13は複数のセクション14
に分割されている。また、複数のリニア駆動装置15
は、分散制御装置17で制御され、これら全体を統合制
御盤18で制御している。また、センサ8の信号は、リ
ニア駆動装置15、分散制御装置17および総合制御盤
18に入力される。ゾーン13毎に、励磁コイル4、セ
ンサ8およびリニア駆動装置15がそれぞれ独立してお
り、各ゾーン13に1台の輸送台車5を走行させ駆動制
御するようになっている。このように、セクションやゾ
ーンに分割しているため、輸送動力の低減、複数の輸送
台車の走行による輸送量の増大、走行ラインの長距離化
が可能である。
【0025】図5は、急傾斜部における2つのセクショ
ン14A、14Bの駆動方法と励磁コイル4の構成を示
したものである。2台のリニア駆動装置15A、15B
からの複数相の電源線19A、19Bは、セクション1
4A、14B毎に電源切替器20A、20Bを通じてパ
ラレル接続されている。配線21は、3相毎にシリーズ
で繋いで、端末を繋ぐスター結線で構成されている。1
つのセクション14における励磁コイル4の数は、複数
相の整数倍で構成され、相に合わせた励磁コイル4およ
びセンサ8がシリーズで結線されている。81A、81
Bは、区間センサである。
【0026】3相に対応したセンサ8の信号は、増幅回
路22A、22Bを通してリニア駆動装置15にシリア
ルで電送される。また、この信号をOR回路(or circu
it:論理和回路)23を経て電源切替器20(20A、
20B)に結ぶことによって、この信号は3相電源の切
替器20をONとし、輸送台車5がセクション14に存
在する限り検知し続けることができる。また、シリアル
変換器24を経て総合操作盤18(図4参照)に結ぶこ
とで、セクション14毎に番地付けされた信号を総合操
作盤18に電送し続けることになる。これにより輸送台
車5が所在するセクション14のみに電流を流すことが
でき、且つ、輸送台車5の転流信号がリニア駆動装置1
5に送られ、輸送台車5の駆動とその位置を検知するこ
とができる。
【0027】リニアモータを組み込んだ輸送路を工場等
で製作し、現地においてセクション単位で連結が可能な
ためラインを容易に延長することができ、コスト低減が
できる。
【0028】また、永久磁石を用いたリニアモータであ
るため、停電時は、セクション14の電源を短絡させ、
回生ブレーキを作動することによって減速、停止するこ
とができ、急激な落下を防止することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、以下に示す有用な効果がもたらされる。 1)同期型リニアモータを用いることによって電流力に
よって非接触で駆動するため輸送台車に駆動部が無く、
構造の小型化および簡素化が図れ、ペイロード(収益荷
重)を大きくでき、輸送量を増大することができる。 2)輸送路の複数面にリニアモータを構成することによ
り大きな推力が得られ、永久磁石と励磁コイルとの間で
生じる鉛直力のバランスがとれ、輸送台車の複数面から
鉛直方向に推力を働かせることができ立体走行が可能と
なり、輸送路の急傾斜部を滑り落ちることなく確実な走
行が得られる。 3)走行ラインの対面毎に複数のリニアモータを構成
し、駆動リニアモータ数によって必要に応じて動力を増
減でき、1台のリニアモータが故障しても他のリニアモ
ータで推力を確保することができ、急傾斜部の落下等の
問題に対応することができる。 4)複数面のリニアモータの励磁コイルまたは永久磁石
の取付け位置を互いにずらすことによって、リニアモー
タの推力のピーク(リップル)の谷間を補足し、推力を
平滑化することができ、輸送台車の円滑な走行が得られ
る。 5)セクションやゾーンに分割しているため、輸送動力
の低減、複数の輸送台車の走行による輸送量の増大、走
行ラインの長距離化ができる。 6)ゾーンおよびセクションの入側および出側の乗り移
り部のセンサの重複域で検知パターンを合致させること
により輸送台車が隣りのゾーンおよびセクションに乗り
移るときの出力が安定し、ゾーンおよびセクションの入
側および出側の乗り移りが円滑になり急傾斜部おいても
安定した走行が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るリニアモータの構
成を示す説明図である。
【図2】この発明の実施の形態に係るリニアモータの駆
動方法を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態に係るリニアモータ、輸
送路、輸送台車を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態に係る複数のゾーンにお
ける駆動制御系統図である。
【図5】この発明の実施の形態に係る1セクションの励
磁コイルの構成を示す配線図である。
【図6】この発明の実施の形態に係る永久磁石の構成を
示す斜視図である。
【図7】この発明の実施の形態に係る永久磁石の構成を
示す平面図である。
【符号の説明】
1、1A、1B リニアモータ 2 走行ライン 3 バックプレート 4 励磁コイル 5 輸送台車 6 バックプレート 7 永久磁石 77 永久磁石の幅 8 磁気センサ 88 センサの重複域 81A、81B 区間センサ 9 検知パターン 10 出力パターン 11A 輸送路の上面 11B 輸送路の下面 12 輸送路 13、13A、13B ゾーン 14、14A、14B セクション 15、15A、15B リニア駆動装置 17 分散制御装置 18 総合制御盤 19、19A、19B 電源線 20、20A、20B 電源切替器 21 配線 22A、22B 増幅回路 23 OR回路 24 シリアル変換器 25 隙間 26 強磁性材 27 磁束

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 急傾斜部を含む輸送路からなる走行ライ
    ンと、前記走行ラインに輸送台車の走行方向に所定間隔
    で取り付けられた励磁コイルと、複数極の永久磁石が取
    付けられた輸送台車と、前記励磁コイルの位置に取付け
    られた、前記輸送台車の永久磁石の磁束を検知する磁気
    センサとからなる同期型のリニアモータと、前記リニア
    モータを駆動するリニア駆動装置とによってリニアモー
    タ輸送台車の走行設備を構成し、前記走行ラインを複数
    のゾーンに分割し、前記ゾーンを前記リニア駆動装置か
    らの複数相の電源線の相数の整数倍の励磁コイルが配設
    されたセクションに更に分割し、前記永久磁石を前記輸
    送台車の走行方向に所定の長さで取付け、前記励磁コイ
    ルを複数相おきに配線し前記走行ラインに所定のピッチ
    で取付け、複数相おきに配線した前記励磁コイルごとに
    前記センサを取り付け、前記永久磁石の長さ、前記励磁
    コイルのピッチおよび前記センサによる前記永久磁石の
    磁束の検知によって複数の検知パターンを形成し、前記
    検知パターンに対応した複数相の前記励磁コイルに一定
    方向の推力が発生するように通電方向のパターンを形成
    して前記輸送台車を走行せしめ、そして、前記走行ライ
    ンの急傾斜部において、前記ゾーンおよびセクションの
    入側および出側に隣りのゾーンおよびセクションとの前
    記センサの重複域を設け、前記重複域で前記センサの検
    知パターンを合致させて前記輸送台車が隣りのゾーンお
    よびセクションに乗り移るときに安定した前記推力を付
    加し、円滑に隣りのゾーンおよびセクションに乗り移
    り、前記急傾斜部の走行を可能ならしめることを特徴と
    するリニアモータ輸送台車の急傾斜走行方法。
  2. 【請求項2】 前記励磁コイルにパターン化した電流方
    向と逆方向に電流を流すことによって前記走行方向と逆
    の方向の推力を付加し、前記輸送台車を制動し、逆方向
    に走行させる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ゾーンを複数のセクションに分割
    し、複数台の輸送台車を走行させるに当たり、複数の前
    記リニア駆動装置を前記セクションの各々に1つおきに
    繋ぎ、前記輸送台車が存在するセクションのみに電流が
    流れるように順次切替えながら前記輸送台車を走行させ
    る請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記検知パターン化によって前記輸送台
    車への推力方向を設定し、前記励磁コイル1つに対して
    前記センサを1つ設け、前記セクション内の前記励磁コ
    イルの電源線と前記センサの信号線とを相毎にシリーズ
    で結線して線数を低減する請求項1、2または3記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 複数相に対応する前記センサの信号出力
    をOR回路に繋ぎ、更に、セクション用の電源切替器の
    スイッチに繋ぐことによりON/OFFを自動化し、前
    記輸送台車が存在するセクションのみに電流を流す請求
    項1、2、3または4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ゾーンおよびセクションの乗り移り
    のときの前記輸送台車の位置を推定し前記ゾーンおよび
    セクションの切り替わりを検知し前記検知パターンを模
    擬的に前記リニア駆動装置に与えることにより、輸送台
    車の前記ゾーンおよびセクションの乗り移りのときに安
    定した推力を付加して前記急傾斜部の走行を可能にする
    請求項1、2、3、4または5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記走行ラインの複数面に前記リニアモ
    ータを構成し、前記複数面の各面相互間において前記励
    磁コイルの取付け位置を前記輸送台車の走行方向に、励
    磁コイルの取付けピッチ/(取付け面の数×永久磁石の
    極数)ずつ互いにずらして配し、または、前記輸送台車
    の外面の各面相互間において前記永久磁石の取付け位置
    を、励磁コイルの取付けピッチ/(取付け面の数×永久
    磁石の極数)ずつ互いにずらして配し、前記複数極の永
    久磁石の極数毎に働く推力のピークの谷間を補足し円滑
    な走行を可能とする請求項1、2、3、4、5または6
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記複数極の永久磁石の前記輸送台車の
    走行方向の両端面に磁性材からなるプレートを取付け、
    前記プレートによって前記永久磁石の両端面から出され
    る磁束を集中し、走行効率およびセンサの検知精度を向
    上する請求項1、2、3、4、5、6または7記載の方
    法。
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