JP2000183970A - ネットワーク装置 - Google Patents

ネットワーク装置

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JP2000183970A
JP2000183970A JP35945698A JP35945698A JP2000183970A JP 2000183970 A JP2000183970 A JP 2000183970A JP 35945698 A JP35945698 A JP 35945698A JP 35945698 A JP35945698 A JP 35945698A JP 2000183970 A JP2000183970 A JP 2000183970A
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Mitsuhiro Aida
光廣 合田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイアルネットワークにおいて通信を効率良
く行う。 【解決手段】 第1のネットワーク装置21は、予め定
める複数のサブネットワークのうちの少なくとも1つに
属するネットワーク情報制御部6をそれぞれ含む複数の
端末装置3(ワークステーション)を含み、かつ該サブ
ネットワークが代表制御部8をそれぞれ有する。2つの
情報制御部6間で情報を伝達する場合、該情報は、該各
情報制御部6が属するサブネットワークの代表制御部8
を介して、伝達される。また第2のネットワーク装置
は、情報制御部をそれぞれ含む複数の端末装置を含み、
かつ該各情報制御部にそれぞれ対応する複数の処理代行
部と、各処理代行部に順次的に実行権を付与する代行制
御部とを含む。前記各処理代行部は、実行権が付与され
る間、対応する情報制御部が実行しようとする情報伝達
処理を、代行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ネットワークを用
いて情報伝達を行うネットワーク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークは、複数の端末装置が通信
回線を介して相互に接続されて、構成される。前記各端
末装置は、たとえばパーソナルコンピュータ、ワークス
テーション、または通信端末で実現され、前記通信回線
は、たとえば音声通話のための電話回線、またはデータ
通信専用の通信回線で実現される。いわゆるネットワー
クコンピューティングは、1960年代に発展したタイ
ムシェアリング、1970年代に発展した分散処理、1
980年代に発展したLAN(Local AreaNetwork)技
術を経て、1990年代においてはいわゆる本格的ネッ
トワークコンピューティングに発展している。
【0003】前記ネットワークは、LANとWAN(Wi
de Area Network)とに大別される。また前記ネットワ
ークは、いわゆるインターネットおよびイントラネット
を含む。LANは、たとえば企業内部等の、限定的な範
囲内で通信を行うためのネットワークであり、WAN
は、LANよりも広域の範囲内のネットワークである。
またオフィスおよび一般家庭では、LANと共に、電話
網またはデジタルデータ交換回線網を利用するいわゆる
ダイアルアップネットワークが、広く用いられている。
【0004】ダイアルアップネットワークは、一般的に
は、既存の通信網に接続された2つの端末装置が、相互
に情報を送受する場合だけ、前記通信網内に前記2つの
端末装置間に該端末装置を両端とする回線を接続し、該
回線を用いて通信を行う。前記回線接続のために、前記
通信に先立ち、前記2つの端末装置のうちのいずれか一
方は、前記通信網の通信規約に基づいて前記2つの端末
装置のうちのいずれか他方を呼出す。前記呼出し時に前
記他方端末装置が前記通信網に接続された他の装置と通
信を行っていない場合、該他方端末装置と該一方端末装
置との間で前記規約に基づく交信が行われ、この結果前
記回線が接続される。
【0005】前記呼出し時に、前記他方端末装置が前記
他の端末装置と通信を行っている場合、すなわち前記他
方端末装置がいわゆるビジー状態である場合、ビジー状
態が解けるまで、すなわち該通信が終了するまで、前記
交信が実行できないので、前記他方端末装置と前記一方
端末装置との間の回線の接続ができない。この場合前記
一方端末装置は、他方端末装置のビジー状態が解けるま
で、前記回線接続のための動作を、繰返す必要がある。
前記動作の繰返しは、たとえば一方端末装置自身が自動
的に繰返すこともあり、また該装置の利用者が該動作を
繰返すように、該装置を適宜操作することもある。
【0006】特許第2550910号公報は、複数の端
末装置間の通信処理にいわゆるパケット交換を用いたネ
ットワークにおける通信代行方法を提案している。前記
通信代行方法を用いたネットワークにおいて、或る端末
装置は、タスクから発生した1または複数の送受信要求
を基に1つのパケットを生成し、該パケットを該端末装
置よりも処理能力が高い代行用の他の端末装置に与え、
該代行用の端末装置は、前記パケット内の送受信要求に
基づく処理を行う。前記ネットワークは、前記或る端末
装置と前記代行用の端末装置との間の回線接続、および
該代行用の端末装置と通信相手の端末装置との間の回線
接続を考慮していないので、パケット送信時または通信
開始時に代行用および通信相手の端末装置がビジー状態
であれば、前記回線接続のための動作を繰返す必要があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、前記
ダイアルアップネットワークおよび前記公報のネットワ
ークは、通信相手の端末装置がビジー状態である場合
に、回線接続のための動作を繰返す必要がある。このた
め上記のネットワークは、前記通信の効率化および前記
通信の確実性の向上が困難である。
【0008】本発明の目的は、情報伝達のためのネット
ワーク装置において、前記ネットワーク内の端末装置が
比較的長期にわたってビジー状態になることを防止し、
かつ情報の送受のための通信を効率良く行うことができ
るネットワーク装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数の端
末装置が相互に情報を送受することによって結合される
ネットワーク装置であって、前記全ての各端末装置は、
該各端末装置単体で、または該全端末装置のうちの少な
くとも1つの他の端末装置と共に、サブネットワークを
それぞれ形成し、前記ネットワーク装置は、前記各サブ
ネットワークをそれぞれ代表する複数の代表制御手段
と、前記複数の各端末装置からの情報の送出および情報
の該各端末装置への供給をそれぞれ行う複数の情報制御
手段とをさらに含み、前記全情報制御手段のうちの少な
くとも1つである請求側情報制御手段は、該全情報制御
手段のうちの他の少なくとも1つである応答側情報制御
手段に対する情報伝達処理のための情報の送達を、前記
全代表制御手段のうちの該請求側情報制御手段を含むサ
ブネットワークを代表する少なくとも1つである請求側
代表制御手段に請求し、該請求側代表制御手段に該情報
を与え、前記請求側代表制御手段は、前記全代表制御手
段のうちの前記応答側情報制御手段を含むサブネットワ
ークを代表する少なくとも1つである応答側代表制御手
段に、前記情報を送達し、前記応答側代表制御手段は、
送達された前記情報に基づき、前記応答側情報制御手段
に、前記情報を伝達することを特徴とするネットワーク
装置である。
【0010】第1の発明に従えば、ネットワーク装置に
おいて、前記全ての各代表制御手段は、前記請求側およ
び応答側代表制御手段の少なくとも一方として動作可能
であり、該ネットワーク装置内の通信状況に応じて、2
つの該手段のうちのいずれか一方として動作する。また
前記全ての各情報制御手段は、前記請求側および応答側
情報制御手段のうちの少なくとも一方としてそれぞれ動
作可能であり、前記ネットワーク装置内の通信状況に応
じて、2つの該手段のうちのいずれか一方として動作す
る。この結果2つの情報制御手段間で情報伝達処理が行
われる場合、前記情報伝達処理の一部を、前記請求側お
よび応答側代表制御手段が代行する。
【0011】この結果前記請求側および応答側情報制御
手段が前記情報伝達処理に拘わる時間が短くなるので、
2つの該情報制御手段がそれぞれいわゆるビジー状態に
なる状況が発生しにくくなる。また前記各代表制御手段
は、該手段を含む前記サブネットワーク内の全ての情報
制御手段がそれぞれ拘わる情報伝達処理のための情報の
送受を全て代行するので、これら情報伝達処理に拘わる
情報を束ねて送受することができる。
【0012】これによって第1の発明のネットワーク装
置において、請求側および応答側情報制御手段間の情報
伝達処理のための通信の効率は、複数の情報制御手段が
自由にかつ相互に情報伝達処理を直接行う構成の従来技
術のコンピュータネットワークにおける前記通信の効率
よりも、向上する。またこれによって前記ネットワーク
装置内の前記応答側情報制御手段は、前記請求側情報制
御手段からの情報に対し、従来技術の前記ネットワーク
よりも早くかつ確実に応答することができる。
【0013】また前記ネットワーク装置内の任意の2つ
の情報制御手段間の情報伝達処理は、該情報制御手段以
外の第3者、すなわち代表制御手段を介在して行われ
る。ゆえに前記代表制御手段を、該ネットワーク装置に
おける前記情報伝達処理の標準化および該情報送受の管
理強化のための構成要素として、用いてもよい。この場
合、前記ネットワーク装置における前記標準化および管
理強化のための構成要素が、強化されるので、前記標準
化および管理強化がしやすくなる。
【0014】さらにまた、前記応答側代表制御手段は、
該手段を含むサブネットワーク内の情報制御手段に対す
る情報伝達処理に拘わる情報伝達処理のための情報を、
入手する。これに基づき、前記ネットワーク装置は、前
記全ての各情報制御手段がそれぞれ拘わる情報の送受の
記録作成、および前記情報の送受に関する障害発生時に
おける該障害への対策が、容易になる。
【0015】第2の発明のネットワーク装置は、前記複
数の代表制御手段が接続され、かつ通信可能接続状態を
確立可能な通信網をさらに含み、前記請求側および応答
側代表制御手段は、前記情報の伝達が行われる間だけ、
該請求側および応答側代表制御手段間の通信可能接続状
態を該通信網に確立させることを特徴とする。
【0016】第2の発明に従えば、第2の発明のネット
ワーク装置は、第1の発明のネットワーク装置と同じ構
成の手段を含み、かつ前記請求側および応答側情報制御
手段間の通信回線が、上述のように確立される。すなわ
ち前記第2の発明のネットワーク装置は、いわゆるダイ
アルアップネットワークを構成している。前記第2の発
明のネットワーク装置において、前記第1の発明と同じ
理由に基づき、前記各情報制御手段がいわゆるビジー状
態になる状況は、発生しにくくなる。この結果前記ネッ
トワーク装置は、前記ダイアルアップネットワークにお
けるいわゆる個々の通信経路の溢路に拘わる通信ネック
を、緩和することができる。これによって前記ネットワ
ーク装置は、ダイアルアップネットワークを用いつつ、
前記情報送受のための通信の効率を、前記従来技術のネ
ットワークにおける前記通信の効率よりも向上すること
ができ、かつ該ネットワーク装置内の前記応答側情報制
御手段は、前記請求側情報制御手段からの情報に対し、
該従来技術のネットワークよりも早く確実に応答するこ
とができる可能性が増す。
【0017】第3の発明のネットワーク装置は、前記各
代表制御手段は、前記情報の送達の請求の受付け、前記
情報の送達、および前記情報の伝達にそれぞれ関する動
作を実行可能な状態を、開始タイミングから予め定める
基準時間だけ保つことを特徴とする。
【0018】第3の発明に従えば、第3の発明のネット
ワーク装置は、第1の発明のネットワーク装置と同じ構
成を含み、かつ前記各代表制御手段が上述のように動作
する。すなわち前記各代表制御手段は、他の代表制御手
段との間の情報の送受、および該各代表制御手段を含む
サブネットワーク内の情報制御手段との間の情報および
情報の送受を行う、前記実行可能な状態を、予め定める
時間保つ。この結果前記各代表制御手段は、該各代表制
御手段を含むサブネットワーク内の情報制御手段によっ
て請求された情報の送達ならびに該情報制御手段との情
報および情報の送受を、或る時間内に束ねて行うことが
できる。したがって前記各代表制御手段は、情報の送達
および情報の伝達を単発的に繰返すことに起因する動作
効率の低下を、避けることができる。
【0019】第4の発明のネットワーク装置は、前記請
求側代表制御手段は、前記情報伝達処理の一部を、前記
全代表制御手段のうちの該請求側代表制御手段以外の他
の代表制御手段に転嫁し、前記他の代表制御手段は、前
記転嫁の要求に応答し、前記応答側代表制御手段に、前
記情報に基づき、前記情報伝達処理を行うことを特徴と
する。
【0020】第4の発明に従えば、第4の発明のネット
ワーク装置は、第1の発明のネットワーク装置と同じ手
段を含み、かつ前記他の代行制御手段が、前記ネットワ
ーク装置内の通信状況に応じて、前記請求側代表制御手
段の情報伝達処理の少なくとも一部を肩代わりする。こ
の結果第4の発明のネットワーク装置は、前記請求側お
よび応答側代表制御手段間の通信回線が、いわゆる通信
ネックとなる場合に、該通信回線を避けて、情報を送達
することができる。この結果或る1つの代表制御手段間
の通信回線に情報送達のための通信が集中しないので、
前記ネットワーク装置は、前記情報送達時に、前記情報
伝達処理を前記代表制御手段が媒介することに起因する
通信ネックの発生を回避することができる。この結果前
記ネットワーク装置は、従来技術のダイアルアップネッ
トワーク装置と比較して、通信効率の低下を防止するこ
とができる。
【0021】第5の発明のネットワーク装置は、前記請
求側代表制御手段は、さらに、前記情報に基づき、前記
応答側情報制御手段に、前記応答側代表制御手段を介さ
ず、前記応答側代表制御手段を介さず、前記情報を伝達
することを特徴とする。
【0022】第5の発明に従えば、第5の発明のネット
ワーク装置は、第1の発明のネットワーク装置と同じ手
段を含み、かつ前記請求側代表制御手段が、たとえば該
ネットワーク装置内の通信状態に応じて、上述のように
動作する。この結果前記請求側代表制御手段は、前記応
答側代表制御手段を経由して前記応答側情報制御手段に
前記情報を伝達するだけでなく、前記応答側情報制御手
段に直接情報を伝達することができる。この結果前記ネ
ットワーク装置は、前記情報伝達処理の効率を、該処理
を前者の手順だけを行う場合よりも、通信状態の変化に
対応させることができ、かつ前記場合よりも前記効率を
向上させることができる。
【0023】第6の発明は、複数の端末装置が相互に情
報を送受することによって結合されるネットワーク装置
であって、前記複数の各端末装置からの情報の送出およ
び情報の該各端末装置への供給をそれぞれ行う複数の情
報制御手段と、前記各情報制御手段にそれぞれ対応付け
られた複数の処理代行手段と、前記処理代行手段のうち
のいずれか1つを時間経過に伴って順次選択して実行権
を与える少なくとも1つの代行制御手段とを含み、前記
各処理代行手段は、前記実行権が与えられる間、該処理
代行手段が対応付けられた情報制御手段、および前記処
理代行手段のうちの前記実行権を持つ処理代行手段以外
の各処理代行手段との間で、情報を送受することを特徴
とするネットワーク装置である。
【0024】第6の発明に従えば、第6の発明のネット
ワーク装置において、複数の各処理代行手段は、前記代
行制御手段による制御に基づき、実行権がそれぞれ付与
される間、対応する前記複数の各情報制御手段の情報送
受のための情報伝達処理を代行する。すなわち前記処理
代行手段および代行制御手段は、前記端末装置を含むコ
ンピュータネットワークにおける仲介手段として働く。
この結果前記ネットワーク装置は、該ネットワーク装置
がLANとして設計されているか否かに拘わらず、LA
Nの通信方式とほぼ同様の通信方式を用いて動作する。
この結果前記情報送受によって結合された複数の端末装
置は、仮想的にLANを構成することができる。この結
果前記ネットワーク装置は、LAN特有の構成を有しな
い場合も、LAN特有の利点を得ることができる。すな
わちたとえば、ネットワーク装置内のいわゆるシステム
資源の共用、および該端末装置間の比較的自由な通信が
可能になる。
【0025】第7の発明のネットワーク装置は、前記複
数の処理代行手段および複数の情報制御手段が接続さ
れ、かつ該各処理代行手段と該情報制御手段との間で通
信可能接続状態を確立可能な通信網をさらに含み、前記
各処理代行手段は、前記実行権が付与される間だけ、該
各処理代行手段と前記情報制御手段との間の通信可能接
続状態をそれぞれ確立することを特徴とする。
【0026】第7の発明に従えば、第7の発明のネット
ワーク装置は、第6の発明のネットワーク装置と同じ構
成の手段を含み、かつ通信回線が上述の手順で確立され
る。すなわち前記第7の発明のネットワーク装置は、い
わゆるダイアルアップネットワークを構成している。ダ
イアルアップネットワークは、たとえば、LANよりも
極めて広い範囲の通信が可能である。この結果前記ネッ
トワーク装置は、ダイアルアップネットワークにおい
て、LANの通信手法と類似の通信手法で動作すること
ができる。前記ネットワーク装置は、ダイアルアップネ
ットワーク特有の利点と、LAN特有の利点とを、合わ
せて得ることができる。このため、たとえば前記ネット
ワーク装置は、LANよりも極めて広い範囲の通信が可
能であり、かつネットワーク装置内のいわゆるシステム
資源を共用することができ、さらに該ネットワーク装置
内の各端末装置が、該ネットワーク装置内の端末装置か
ら通信相手を任意に選んで自由に通信を行うことができ
る。
【0027】第8の発明のネットワーク装置は、前記代
行制御手段は、予め定めるタイミングが到来するたび
に、前記処理代行手段のうちの前記いずれか1つを、予
め定める順序に基づいて選択し実行権を付与することを
特徴とする。
【0028】第8の発明に従えば、第8の発明のネット
ワーク装置は、第6の発明のネットワーク装置と同じ構
成を含み、前記代行制御手段が上述のように動作する。
前記実行権を与えられるいずれか1つの処理代行手段
は、たとえば予め定める時間間隔毎に変更されてもよ
く、予め定めるタイミングが到来するたびに変更されて
もよい。この結果前記直ちに第8の発明のネットワーク
装置内の複数の処理代行手段は、予め定める順序で、時
間経過に伴って順次的に、情報伝達処理のための通信の
うちの少なくとも一部を行うことができる。
【0029】第9の発明のネットワーク装置は、前記全
情報制御手段のうちの少なくとも1つである第1情報制
御手段は、該全情報制御手段のうちの他の少なくとも1
つの情報制御手段に伝達するべき情報を有する場合、該
情報の伝達のための情報伝達処理の開始を、前記代行制
御手段に要求し、前記代行制御手段は、前記要求に応答
して、前記処理代行手段のうちの前記第1情報制御手段
に対応付けられた少なくとも1つの処理代行手段に前記
実行権を与えることを特徴とする。
【0030】第9の発明に従えば、第9の発明のネット
ワーク装置は、第6の発明のネットワーク装置と同じ構
成を含み、前記代行制御手段が上述のように動作する。
前記第9の発明のネットワーク装置において、前記全て
の各情報制御手段は、前記第1および第2情報制御手段
のうちの少なくとも一方として動作可能であり、該ネッ
トワーク装置内の通信状況に応じて、2つの該手段との
うちのいずれか一方として動作する。この結果前記ネッ
トワーク装置の各処理代行手段は、該手段に対応する情
報制御手段が前記情報伝達処理の開始を要求した後、前
記情報伝達処理のための通信内の少なくとも一部を直ち
に実行することができる。
【0031】第10の発明のネットワーク装置は、前記
全情報制御手段のうちの少なくとも1つである第1情報
制御手段が、該第1情報制御手段から該全情報制御手段
のうちの他の少なくとも1つである第2情報制御手段に
与えるべき供給情報を有する場合、前記代行制御手段
は、前記実行権付与後、前記処理代行手段のうちの前記
第1情報制御手段に対応付けられた少なくとも1つであ
る第1処理代行手段に前記供給情報を前記第1情報制御
手段から入手させ、前記第1処理代行手段は、前記情報
入手後、実行権が付与される間に、前記処理代行手段の
うちの前記第2情報制御手段に対応する少なくとも1つ
である第2処理代行手段または前記第2情報制御手段
に、入手された前記供給情報を伝達することを特徴とす
る。
【0032】第10の発明に従えば、第10の発明のネ
ットワーク装置は、第6の発明のネットワーク装置と同
じ構成を含み、前記代行制御手段および処理代行手段が
上述のように動作する。前記第10の発明のネットワー
ク装置において、前記各処理代行手段は、前記第1およ
び第2処理代行手段のうちの少なくとも一方として動作
可能であり、該ネットワーク装置内の通信状況に応じ
て、2つの該手段とのうちのいずれか一方として動作す
る。また前記ネットワーク装置において、前記全ての各
情報制御手段は、前記第1および第2情報制御手段のう
ちの少なくとも一方として動作可能であり、該ネットワ
ーク装置内の通信状況に応じて、2つの該手段とのうち
のいずれか一方として動作する。
【0033】この結果、第2情報制御手段へ情報を供給
する場合、従来技術のネットワーク装置において第1情
報制御手段が行っていた前記情報伝達処理は、前記第1
0の発明のネットワーク装置においては、前記第1処理
代行手段が実行権が付与される間に代行して完結させ
る。この結果前記第10の発明のネットワーク装置内の
前記第1情報制御手段は、前記場合、前記第1処理代行
手段に前記情報を与えた後、前記情報伝達処理から開放
される。
【0034】この結果前記第1情報制御手段は、前記情
報供給の場合、前記情報を与えた後、該情報送受のため
の情報伝達処理の他の情報伝達処理に対応して動作する
ことが可能になる。すなわち前記第1情報制御手段は、
第2情報制御手段への情報供給時に、前記情報を与えた
後、該第1情報制御手段に対応しない他の処理代行手段
との間の情報の伝達、または該第1情報制御手段以外の
他の情報制御手段との間の情報伝達処理が、可能にな
る。これによって前記ネットワーク装置は、任意の2つ
の前記情報制御手段間の通信効率の低下を、防止させる
ことができる。
【0035】また前記ネットワーク装置が前記ダイアル
アップネットワークを構成している場合、前記第1情報
制御手段が情報の送受に拘わる時間が従来のネットワー
クよりも短いので前記各情報制御手段が他の情報制御手
段からの情報伝達処理を要求された時点でビジー状態で
ある可能性が低い。これによって前記ネットワーク装置
は、前記情報制御手段同士がラインコネクションを無駄
に繰返す必要が少なくなるので、ダイアルアップネット
ワークシステムにおけるいわゆるラインコネクションに
拘わるオーバヘッドが減少する。したがって前記ネット
ワーク装置は、オーバヘッドに拘わる通信効率の低下
を、防止することができる。
【0036】第11の発明のネットワーク装置は、前記
全情報制御手段のうちの少なくとも1つである第1情報
制御手段が、該全情報制御手段のうちの他の少なくとも
1つである第2情報制御手段から該第1情報制御手段へ
の情報提供を要求する要求情報を有する場合、前記代行
制御手段は、前記実行権付与後、前記処理代行手段のう
ちの前記第1情報制御手段に対応付けられた少なくとも
1つである第1処理代行手段に前記要求情報を前記第1
情報制御手段から入手させ、前記第1処理代行手段は、
前記情報入手後、実行権が付与される間に、前記処理代
行手段のうちの前記第2情報制御手段に対応する少なく
とも1つである第2処理代行手段または前記第2情報制
御手段との間で、入手された前記要求情報および該要求
情報に対する応答情報を送受し、かつ、前記応答情報を
前記第1情報制御手段に伝達することを特徴とする。
【0037】第11の発明に従えば、第11の発明のネ
ットワーク装置は、第6の発明のネットワーク装置と同
じ構成を含み、前記代行制御手段および処理代行手段が
上述のように動作する。前記第11の発明のネットワー
ク装置内の全ての各処理代行手段ならびに前記全ての各
情報制御手段は、前記第10の発明のものと同様に動作
可能であり、かつ第10の発明と同様に、該装置内の通
信状況に応じて選択的に動作する。この結果、第2情報
制御手段へ情報提供を要求する場合、従来技術のネット
ワーク装置において第1情報制御手段が行っていた前記
情報伝達処理は、前記第11の発明のネットワーク装置
においては、前記第1処理代行手段が実行権が付与され
る間に代行して完結させる。これによって、前記第11
の発明のネットワーク装置は、前記場合に、第10の発
明と同様の理由に基づき、前記情報制御手段間の通信効
率の低下を、向上させることができる。また前記ネット
ワーク装置が前記ダイアルアップネットワークを構成し
ているならば、前記場合に、第10の発明と同様の理由
に基づき、前記第11の発明のネットワーク装置は、ダ
イアルアップネットワークシステムにおけるいわゆるラ
インコネクションに拘わるオーバヘッドに拘わる通信効
率の低下を、防止することができる。
【0038】第12の発明のネットワーク装置は、前記
第1処理代行手段は、前記実行権が付与される間に、入
手されている全ての各情報を前記情報制御手段に伝達す
ることを特徴とする。
【0039】第12の発明に従えば、第12の発明のネ
ットワーク装置は、第10および第11の発明のネット
ワーク装置と同じ構成を含み、かつ第1処理代行手段
が、上述のように動作する構成になっている。また前記
第1処理代行手段は、前記伝達するべき情報入手後に、
一旦実行権を返し、新たに実行権が与えられた後に前記
第2処理代行手段または第2情報制御手段への情報の伝
達を行っても良い。この結果、前記第1処理代行手段が
複数の第2情報制御手段へ個別に伝達するべき複数の情
報を入手している場合、該第1処理代行手段は、該情報
入手後、該複数の各第2情報制御手段または該各手段に
対応する各第2処理代行手段への該情報の伝達を、並行
にまたは順次的にまとめて行うことができる。またこれ
によって、前記第1処理代行手段が単一の第2情報制御
手段へ提供するべき情報を複数に分けて入手している場
合、第1処理代行手段は、該情報入手後、該情報を一括
して該単一の第2情報制御手段または該手段に対応する
第2処理代行手段へ伝達することができる。これによっ
て前記ネットワーク装置は、第1および第2情報制御手
段間の情報伝達処理を、効率良く行うことができる。
【0040】第13の発明のネットワーク装置は、前記
代行制御手段が複数ある場合、該各代行制御手段は前記
処理代行手段のうちの少なくとも1つに関する実行権を
それぞれ制御し、前記各代行制御手段は、前記ネットワ
ーク装置内において予め定める動作条件が成立する間
に、前記実行権の制御を行うことを特徴とする。
【0041】第13の発明に従えば、第13の発明のネ
ットワーク装置は、第6の発明のネットワーク装置と同
じ構成を含み、かつ複数の前記代行制御手段が上述のよ
うに動作する。この結果前記代行制御手段が複数ある場
合、前記各代行制御手段はそれぞれ独立して自動的に動
作することができる。この結果前記ネットワーク装置
は、該装置の規模を拡大した場合、規模拡大に応じて前
記代行制御手段を増設し、装置全体の処理レベルを向上
させることが、容易にできる。
【0042】第14の発明のネットワーク装置は、前記
代行制御手段が複数ある場合、該各代行制御手段は前記
処理代行手段のうちの少なくとも1つに関する実行権を
それぞれ制御し、前記代行制御手段のうちの実行権の制
御を行っている少なくとも1つの第1代行制御手段は、
該前記代行制御手段のうちの少なくとも1つの第2代行
制御手段に、該第1代行制御手段に要求された少なくと
も1つの情報制御手段の要求に係わる情報伝達処理を移
譲して、該情報伝達処理を要求し、前記第2代行制御手
段は、前記要求に応答して、前記実行権の制御を開始す
ることを特徴とする。
【0043】第14の発明に従えば、第14の発明のネ
ットワーク装置は、第6の発明のネットワーク装置と同
じ構成を含み、かつ複数の前記代行制御手段が上述のよ
うに動作する。この結果前記代行制御手段が複数ある場
合、前記各代行制御手段は自動的に相互に連携して動作
することができる。この結果前記ネットワーク装置は、
該装置の規模を拡大した場合、規模拡大に応じて前記代
行制御手段を加え、装置全体の処理レベルを向上させる
ことが、容易にできる。
【0044】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態のネットワーク装置1の構成を示すブロック図であ
る。ネットワーク装置1は、いわゆるコンピュータネッ
トワークシステムである。ネットワーク装置1は、構造
的には、複数の端末装置(ワークステーション)3と少
なくとも1つの通信網4とを含む。全端末装置3は、機
能的には、相互に情報を送受することによって結合され
て、コンピュータネットワークシステムを構成する。端
末装置3間の情報送受のために、通信網4は、端末装置
3間に介在し、各端末装置3は全通信網4のうちの少な
くとも1つに物理的にそれぞれ接続される。各端末装置
3は、該各端末装置3における情報送受を制御するため
のネットワーク情報制御部6を、それぞれ含む。
【0045】ネットワーク装置1内において、機能的に
は、各端末装置3が、該各端末装置3だけで、または全
端末装置3のうちの他の少なくとも1つの端末装置3と
共に、サブネットワーク7(以後「SNW7」と略称す
る)をそれぞれ構成する。各SNW7内のいずれか1つ
の端末装置3は、代表制御部8をさらに含む。任意のS
NW7内の代表制御部8は、該任意のSNW7を代表
し、該任意のSNW7内のネットワーク情報制御部6が
拘わる情報伝達処理を媒介する。すなわちネットワーク
装置1は、複数のSNW7を含み、各SNW7は、少な
くとも1つの端末装置3を含み、各端末装置3は、1ま
たは複数のSNW7に属する。任意のSNW7に属する
端末装置3は、全通信網4との物理的な接続関係に拘わ
らず、ネットワーク装置1内にあるものであればどれで
もよい。たとえば全端末装置3のうちの或る地域内に設
置されるものが、任意の1つのSNW7に属してもよ
く、全端末装置3のうちの予め定める要件を満たすもの
が、任意の1つのSNW7に属していてもよい。
【0046】各SNW7は、該全SNW7のうちの該各
SNW7以外の少なくとも1つの他のSNW7と、相互
に情報を送受することによって結合される。この結果任
意の1つのSNW7内の任意の1つの端末装置3は、ネ
ットワーク装置1内の全端末装置3のうちの該任意の端
末装置3以外の残余のもののどれとも、情報が送受可能
である。またたとえば任意の2つのSNW7は、該2つ
のSNW7内の通信網4間に、別のネットワーク9が介
在され、該2つの各SNW7内の端末装置が各SNW7
内部の通信網4および別のネットワーク9を介して情報
を送受してもよい。
【0047】通信網4は、その内部に、該通信網4に物
理的に接続される全端末装置3のうちの少なくとも2つ
の各端末装置3間に介在される通信回線を、少なくとも
1本確立可能である。前記通信回線は、前記少なくとも
2つの端末装置3を両端とし、該2つの各端末装置3の
制御部6,8の間で、通信のための信号を伝達する。通
信網4内の前記通信回線は、両端の前記制御部間に常に
確立されていてもよく、両端の前記制御部間で通信が行
われる間だけ確立されていても良い。すなわち各端末装
置3の接続形態は、いわゆる専用線接続型でもよく、い
わゆるダイアルアップ接続型でもよい。
【0048】各端末装置3は、コンピュータネットワー
クに接続可能であり該ネットワークを介した通信が可能
な装置であれば何でもよく、たとえばパーソナルコンピ
ュータ、ワークステーション、携帯情報端末、または通
信端末装置によって実現される。各通信網4は、前記通
信回線が確立可能なものであれば何でもよく、たとえば
いわゆる音声通話のための回線の交換網または音声通話
およびデータ通信のための回線の交換網で実現される。
また通信網4は、いわゆる公衆電話交換網またはサービ
ス電話交換網であってもよい。本実施の形態では、或る
端末装置3が関する情報送受に拘わる情報制御部6およ
び代表制御部8は、該端末装置3内に含まれるが、該端
末装置3とは別個の独立した装置としてもよい。
【0049】本実施の形態の端末装置3は、別のネット
ワーク9がいわゆるダイアルアップネットワークである
とする。この結果該別ネットワーク9を介した一方およ
び他方SNW7内の端末装置3の接続形態が、いわゆる
ダイアルアップ接続型となり、ネットワーク装置1全体
がいわゆるダイアルアップネットワークシステムになり
得る。また本実施の形態において、各端末装置3はワー
クステーションであるとする。なお図1では、ネットワ
ーク装置1は、11個の端末装置3と4つの通信網4と
を含み、内部に4つのSNW7が構成されているとす
る。また図1では、ワークステーションを「WS」と略
称することがある。
【0050】ネットワーク装置1において、2つの任意
の端末装置3間で情報を送受するための概略的な情報伝
達処理を、以下に説明する。以後、前記2つの端末装置
3間で送受されるべき情報を「対象情報」と称し、前記
2つの端末装置3のうちの対象情報を最初に出力するい
ずれか一方を「請求側端末装置3」と称し、該対象情報
が最終的に入力されるいずれか他方を「応答側端末装置
3」と称し、請求側および応答側端末装置3内のネット
ワーク情報制御部6を「請求側情報制御部6」および
「応答側情報制御部6」と称し、請求側および応答側端
末装置3をそれぞれ含む前記2つのSNW7を「請求側
SNW7」および「応答側SNW7」とそれぞれ称し,
請求側および応答側SNW7内の代表制御部8を「請求
側代表制御部8」および「応答側代表制御部8」とそれ
ぞれ称することがある。
【0051】請求側情報制御部6は、請求側および応答
側端末装置3間の情報伝達処理を望む場合、前記対象情
報を含む情報を作成し、該情報と、該情報の送達要求と
を、請求側代表制御部8に与える。前記情報は、応答側
代表制御部8から応答側情報制御部6への対象情報の伝
達のための通信を制御するための情報を含むこともあ
る。請求側代表制御部8と請求側情報制御部6との間に
おける前記送達請求および前記情報の送受のための通信
は、両制御部6,8間に確立される通信経路の通信規約
に従う。
【0052】情報取得後、請求側代表制御部8は、前記
情報と前記送達要求とに基づき、ネットワーク制御情報
を生成して、応答側全代表制御部8に与える。ネットワ
ーク制御情報は、ネットワーク装置1内における前記情
報の送受のための通信を制御するための情報である。生
成後、請求側代表制御部8は、ネットワーク装置1にお
ける請求側および応答側代表制御部8間に確立される通
信経路の通信規約に基づき、かつネットワーク制御情報
に応じてネットワーク装置1全体の通信を制御しつつ、
前記情報を応答側代表制御部8に送達する。送達後、応
答側代表制御部8は、応答側代表制御部8と応答側情報
制御部6との間に確立される通信経路の通信規約に基づ
き、かつ前記ネットワーク制御情報に応じて、応答側情
報処理部6に、前記情報を送達する。送達後、応答側端
末装置3は、前記情報内の対象情報に基づき、該対象情
報によって要求される処理を実行する。以上が情報伝達
処理の概略的な説明である。また情報伝達処理実行後、
応答側端末装置3は、前記対象情報に応答する応答情
報、たとえば該対象情報が要求した処理の実行結果を含
む情報を請求側端末装置3に与えるために、請求側端末
装置3として動作し、かつ対象情報の送達元の端末装置
を応答側端末装置3として、上記情報伝達処理を行って
も良い。
【0053】以上の説明では、前記情報伝達処理は、単
一の請求側および応答側端末装置3間で実行される、す
なわち1対1としたが、ネットワーク装置1において、
前記情報伝達処理はこれに限らず、たとえば、単一の請
求側端末装置3と複数の応答側端末装置3との間で、す
なわち1対Nでもよく、応答側端末装置3が複数ある場
合、これら装置3が全て1つのSNW4に属しても良
く、複数のSNW4内に分かれて属していてもよい。
【0054】ネットワーク装置1内の各端末装置3は、
請求側および応答側端末装置3の少なくとも一方として
動作可能であり、該装置1内の通信状況に応じて、2つ
の該装置のうちのいずれかとして適宜動作する。本実施
の形態では全端末装置3が請求側および応答側端末装置
3の両方として動作可能であるとする。前記対象情報
は、応答側端末装置3から請求側端末装置3にデータを
提供させるための要求を示すものであってもよく、請求
側端末装置3から応答側端末装置3に提供するべきデー
タであってもよい。すなわち前記対象情報は、たとえ
ば、請求側端末装置3が応答側端末装置3にアプリケー
ションプログラムの実行を要求するためのコマンドを含
んでいても良く、請求側端末装置3内に記憶されるデー
タを含んでいてもよい。以上がネットワーク装置1の概
略的な情報伝達処理の説明である。
【0055】
【表1】
【0056】表1は、前記ネットワーク制御情報の概略
的な構成を示す。ネットワーク制御情報は、主にネット
ワーク装置1の制御情報であり、ネットワーク装置1内
において、各代表制御部8によって適宜更新され、必要
に応じ、全端末装置3の情報制御部6に与えられる。ネ
ットワーク制御情報は、ヘッダ情報と、ネットワーク装
置1内の全ての各端末装置3の請求内容情報とを含む。
表1では、端末装置3はワークステーションであるとし
ている。
【0057】前記ヘッダ情報は、情報のヘッダと、シス
テム構成情報とを含む。前記ヘッダ、すなわち「@NC
IB@−n(n=Seq#)」は、該ヘッダを含む情報
全体が、前記ネットワーク制御情報であることを示す。
前記システム構成情報は、各代表制御部8および各端末
装置3の情報制御部6がネットワーク装置1内の全ての
各端末装置3の状態を概略的にそれぞれ把握するための
ものであり、各端末装置3のネットワーク装置1内での
概略的な動作状態を示すための状態情報、すなわち1番
目〜N番目の端末装置3それぞれの状態情報を含む。N
は、2以上の整数である。各端末装置3の状態情報は、
該各端末装置3に付された番号「#1」と、該各端末装
置3が動作中であるか休止中であるかを示す状態スター
テスとをそれぞれ含む。
【0058】1番目〜N番目の端末装置3の請求情報
は、ネットワーク装置1内の各端末装置3における前記
情報伝達処理の請求の状態を、把握するためのものであ
る。任意の1つの端末装置(以後「特定端末装置」と称
する)3の請求情報は、該特定端末装置3が請求側端末
装置3として働く場合の応答側端末装置3に付された番
号と、前記場合に前記対象情報の送受を媒介する代表制
御部8を含む端末装置3に付された番号と、特定端末装
置3が応答側情報制御部6に対して実行を請求する前記
情報処理に関する情報とを含む。
【0059】前記情報処理に関する情報は、具体的に
は、処理要求区分と、障害復旧処理の要求レベルの内容
と、特定端末装置3の動作状態を示す情報と、優先処理
の要求レベルとを含む。前記処理要求区分は、前記情報
処理のためのアプリケーションソフトウエアの種別を示
す情報を含む。また前記処理要求区分は、前記情報処理
に関する他の情報を含んでいてもよい。前記障害復旧処
理の要求レベルは、応答側端末装置3が特定端末装置3
に対して前記対象情報に対する応答情報を返送するため
の情報伝達処理を実行して、かつ該情報伝達処理が障害
に起因して失敗する場合に、該障害をどの程度のレベル
まで復旧するかを定める。優先処理の要求レベルは、応
答側端末装置3に実行が要求された情報処理が複数ある
場合、応答側端末装置3が、特定端末装置3が要求する
情報処理を、他の情報処理と比較して優先して行うかを
指定する。
【0060】特定端末装置3の動作状態を示す情報は、
具体的には、端末種別、処理スターテス、処理日時を含
む。端末種別は、特定端末装置3が、ネットワーク装置
1内の端末装置3として利用可能な複数種類の装置のう
ちのどれであるかを示す情報である。処理スターテス
は、前記情報処理の実行に伴い、通信上、特定端末装置
と応答側端末装置との間で継続的に1または複数回情報
伝達処理が行われる場合に、特定端末装置3の現在の処
理ステータスを示し、具体的には該特定端末装置が該情
報伝達処理を開始、継続中、中断中、終了のうちのどの
状態であるかを示す。前記端末装置の処理日時は、たと
えば前記情報伝達処理の請求日時、開始日時および終了
日時を示す。以上がネットワーク制御情報の説明であ
る。
【0061】
【表2】
【0062】表2は、情報伝達処理によって伝達される
対象情報を含む情報の具体的な情報様式を示す。なお表
2の情報は、前記対象情報が応答側端末装置3に予め定
める情報処理の実行を要求するためのものであるとす
る。情報は、通信制御情報、ヘッダ情報、および前記対
象情報の情報内容を含む。
【0063】前記通信制御情報は、ネットワーク装置1
内の請求側および応答側代表制御部8間における情報の
送達の制御のための情報である。前記ヘッダ情報は、請
求情報の属性を示す。前記情報内容は、前記対象情報の
具体的な内容、および対象情報によって実行が要求され
るアプリケーションソフトウエアに拘わるデータを示
す。前記ヘッダ情報と前記情報内容とが、前記対象情報
に相当する。
【0064】前記ヘッダ情報は、たとえば、アプリケー
ション種別と、請求処理要求とを含む。アプリケーショ
ン種別は、たとえば、前記対象情報が実行を要求する情
報処理のためのアプリケーションソフトウエアのネット
ワーク装置1内の所在を示す情報、および応答側端末装
置3が該アプリケーションソフトウエアをネットワーク
装置1内の前記所在の場所にある装置から取得する場合
の該取得手順を規定する情報を含む。請求処理要求は、
前記アプリケーションソフトウエア実行時に、いわゆる
バッチ処理を行うか、いわゆる対話処理を行うかを指定
する。すなわち請求処理要求は、前記情報処理の実行時
に、応答側端末装置3をバースト的に用いるか、占有す
るかを指定する。
【0065】前記情報内容情報は、たとえば、条件判定
指定情報、コマンド、および前記対象情報が要求する情
報処理の実行時に参照するべきデータを含む。コマンド
は、たとえば前記情報処理の実行処理条件を規定する。
条件判定指定情報は、前記情報処理の実行時に判定され
る条件に拘わる情報であり、たとえば、前記情報を送信
した端末装置3が指定のIDコードおよびパスワードを
含む。以上が情報の情報様式の説明である。
【0066】図2〜図4は、本実施の形態のネットワー
ク装置1の主制御動作を示すフローチャートである。な
お以後の説明において、全端末装置3のうちの代表制御
部8を含むものを「代表端末装置3」と称することがあ
る。
【0067】少なくとも1つの通信網4上の少なくとも
1つの装置の起動後、ステップA1からステップA2に
進む。ステップA2で、通信網4上の起動された装置
は、全ての通信網4全体を立上げるための初期処理を行
う。初期処理終了後、ステップA3で、通信網4は、ネ
ットワーク装置1内の全端末装置3のうちのいずれか1
つを、処理の暫定起点として起動させる。起動後、ネッ
トワーク装置1全体の処理を制御するためのネットワー
クシステムプログラムが、前記いずれか1つの端末装置
3(以後「暫定起点装置3」と称することがある)で開
始される。これによって前記いずれか1つの端末装置を
暫定起点として、ネットワーク装置1の開始処理が行わ
れる。開始処理の開始後、まず暫定起点装置3が、全て
の各代表端末装置3に対し、該各代表端末装置3の起動
を指示する起動指令を順次与える。この結果前記各代表
端末装置3に異常がなければ、該各代表端末装置3が起
動する。
【0068】暫定起点装置3は、ステップA4で、全て
の各代表端末装置との間で、それぞれ1対1で、予め定
める初期交信を行う。交信完了後、暫定起点装置3は、
前記各代表端末装置3との初期交信の結果が、正常であ
るか否かを判定する。少なくとも1つの代表端末装置3
との間の初期交信の結果が正常でなければ、ステップA
4からステップA3に戻り、前記開始処理を再実行す
る。全代表端末装置3との間の初期交信の結果が正常で
あれば、ステップA4からステップA5に進む。
【0069】暫定起点装置3は、ステップA5で、ネッ
トワークシステム7内の別ネットワーク9、すなわちダ
イアルアップネットワークの状態が、いわゆる準備完了
状態であるか否かを判断する。前記別ネットワーク9
は、準備完了状態であるならば、2つの端末装置3間で
通信が行われる場合、ネットワーク装置1内に確立され
る該2つの端末装置3内の情報制御部6を両端とする通
信経路の一部分となる通信回線を、該別ネットワーク9
内に確立することができる。前記別ネットワーク9が準
備完了状態でなければ、ステップA5からステップA3
に戻り、前記開始処理を再実行する。前記別ネットワー
ク9が準備完了状態であれば、ステップA5からステッ
プA6に進む。
【0070】暫定起点装置3は、ステップA6で、全端
末装置3のうちの該暫定起点装置3以外の残余の各代表
端末装置3に、ネットワーク装置1のシステムプログラ
ム、すなわち代表制御部8を用いた情報伝達処理を含む
処理の実行開始を告知し、かつ、予め定める初期構成制
御情報を順次与える。この結果前記残余の代表端末装置
3のうち起動していないものは、異常がなければ起動す
る。また各代表端末装置3は、前記情報伝達処理を実行
可能な状態であれば、前記初期構成制御情報に応答して
肯定応答(Acknowledge:ACK)を暫定起点装置3に
返し、実行可能な状態でなければ前記初期構成制御情報
に応答して否定応答(Negative ACK:NAK)を返す。
【0071】暫定起点装置3は、送達後、ステップA7
で、代表端末装置3からの応答が全て肯定応答であるか
否かを判断する。少なくとも1つの代表端末装置3から
の応答が否定応答である場合、暫定起点装置3は、ステ
ップA8で、否定応答を返した前記少なくとも1つの代
表端末装置3を示す情報を、予め定める表示装置に表示
する。前記表示装置は、たとえば暫定起点装置3が備え
ているものである。表示後、ステップA3に戻る。なお
ステップA3に戻った後の否定応答を返した代表端末装
置3に対する対応については、省略する。全ての代表端
末装置3からの応答が肯定応答である場合、ステップA
7から直接ステップA9に進む。
【0072】暫定起点装置3は、ステップA9で、全て
の各代表端末装置3における前記システムプログラムの
実行状態が、いわゆる準備完了状態であるか否かを判断
する。前記実行状態が準備完了状態である場合、代表端
末装置3は、後述のステップA13〜A27の処理が実
行可能である。少なくとも1つの代表端末装置3の前記
実行状態が準備完了状態ではない場合、暫定起点装置3
は、ステップA10で、前記少なくとも1つの代表端末
装置3を示す情報を、前記表示装置に表示する。表示
後、ステップA11に進む。全ての代表端末装置3の前
記実行状態が準備完了状態である場合、ステップA9か
ら直接ステップA11に進む。
【0073】状態判定後、暫定起点装置3は、全代表端
末装置3に対して、該装置3の現在のスターテスに関す
る情報を、それぞれ要求する。各代表端末装置3は、前
記要求に応答して、該装置3および該装置3を含むSN
W7内の全端末装置3の現在のスターテス、たとえば全
ての各端末装置3の構成および現時点の処理の状況を、
暫定起点装置3に返送する。暫定起点装置3は、ステッ
プA11で、該装置3自身および前記各代表端末装置3
のスターテスに関する情報に基づき、ネットワーク制御
情報を生成し、該ネットワーク制御情報を全代表制御部
8に与える。
【0074】暫定起点装置3は、ステップA12で、ネ
ットワーク制御情報が前記各代表端末装置3にそれぞれ
正しく与えられたか否かを判断する。少なくとも1つの
代表端末装置に前記ネットワーク制御情報が正しく送信
されていない場合、暫定起点装置3は、ステップA12
からステップA11に戻り、前記ネットワーク制御情報
の生成および送信をやり直す。全代表端末装置3に前記
ネットワーク制御情報が正しく送信されている場合、ス
テップA12からステップA13に進む。
【0075】ステップA13で、全代表端末装置3が、
ダイアルアップネットワークコントロールモード、すな
わち上述のシステムプログラムを実行するモードに入
る。前記モードに入った後、全ての各代表端末装置3内
の代表制御部8は、ステップA13〜A27の処理を、
それぞれ並行に行う。以後の説明では、任意の1つの代
表端末装置3(以後「特定代表端末装置3」と称するこ
とがある)内の代表制御部8(以後「特定代表制御部
8」と称することがある)と、該特定代表端末装置3を
含むSNW7(以後「特定SNW7」と称することがあ
る)内の全端末装置3内の情報制御部6とにおける処理
だけを説明する。
【0076】特定代表端末装置3は、ダイアルアップネ
ットワークコントロールモードに入った後、ステップA
13で、予め定める時間、待機する。ステップA13の
待機処理の間、たとえば特定代表制御部8は、他の代表
制御部8および特定SNW7内の情報制御部6からの通
信を受付け可能になる。他の代表制御部8から通信が要
求された場合、待機状態の特定代表制御部8は、応答側
代表制御部8として、該要求に応答して、該他の代表制
御部8と、両代表制御部8間の通信経路の通信規約に基
づく通信を行う。この結果、特定SNW7内の情報制御
部6への情報の伝達のための情報が得られる。また待機
状態の特定代表制御部8は、特定SNW7内の情報制御
部6から通信が要求された場合、該要求に応答して、該
情報制御部6と、両制御部6,8間の通信経路の通信規
約に基づく通信を行う。この結果、情報伝達処理のため
の情報の送達要求が得られる。
【0077】待機処理終了後、特定代表制御部8は、ス
テップA14で、特定SNW7内の少なくとも1つの端
末装置3内の情報制御部6から、前記情報の送達請求が
与えられたか否かを判断する。請求がないと判断された
場合、ステップA14からステップA22に進む。ステ
ップA14の判定時に少なくとも1つの前記送達請求が
与えられている場合、ステップA14からステップA1
5に進む。なお前記情報自体は、送達請求と共に、また
は送達要求受信後に特定代表制御部8からの要求があっ
た時点で、情報制御部6から特定代表制御部8に与えら
れる。ステップA15〜A21は、特定代表制御部8に
おける情報の送達処理である。
【0078】特定代表制御部8は、ステップA15で、
該制御部8が現在記憶しているネットワーク制御情報の
内容をチェックする。前記チェックは、たとえば、ネッ
トワーク制御情報の論理的チェック、およびネットワー
ク制御情報の前記送達請求の出力元の請求側情報制御部
6の請求情報に応答側端末装置3および代表制御部8が
設定されているかのチェックを含む。チェック後、特定
代表制御部8は、ステップA16で、前記送達請求がな
された情報の具体的な内容と現在の請求側端末装置3の
状態とに基づき、前記ネットワーク制御情報内の請求側
端末装置3の請求情報のうち、該請求側端末装置3の状
態だけで決定可能な内容を設定する。前記内容は、たと
えば、前記請求情報内の端末装置の番号、ならびに障害
復旧処理および優先処理の処理レベルである。この結果
請求側端末装置3の請求情報は、前記情報に基づく情報
の伝達を応答側代表制御部8が行う際に、参照するべき
情報を含む。
【0079】請求情報設定後、特定代表制御部8は、ス
テップA17で、特定代表制御部8が現時点で実行する
べき処理の処理量、たとえば過去に請求された全情報の
送達のための全送信処理の件数が、特定代表制御部8の
予め設定される処理容量の上限を超過しているか否かを
判定する。前記特定代表制御部8の処理量が前記上限を
越えている場合、ステップA17からステップA24に
進み、前記処理量が前記上限以下である場合、ステップ
A17からステップA18に進む。特定代表制御部8
は、ステップA18で、前記ネットワーク制御情報内の
請求側端末装置3の請求情報のうち、該請求側端末装置
3と応答側端末装置3との間の情報伝達処理の推移に従
って変化する内容を、現時点の請求側端末装置3の状態
に応じて、更新する。前記内容は、たとえば前記請求情
報内の請求側端末装置3の現在の状態を示す情報であ
る。
【0080】更新後、特定代表制御部8は、ステップA
19で、前記情報を応答側代表制御部8に送達するため
の通信を行う。ステップA19の時点で、単一の応答側
代表制御部8に対して送信するべき情報が複数ある場
合、特定代表制御部8は、これら複数の情報をまとめて
送達する。応答側代表制御部8は、前記情報の送達のた
めの通信終了後、該情報を誤りなく取得したかどうかを
示す情報を、特定代表制御部8に返す。特定制御部8
は、ステップA20で、前記情報が、応答側代表制御部
8に誤りなく送達されたか否かを判断する、前記情報が
正常に送達されていない場合、ステップA20からステ
ップA19に戻り、前記情報の送達をやり直す。前記情
報が誤りなく送達されている場合、ステップA20から
ステップA21に進む。
【0081】特定代表制御部8は、ステップA21で、
現在請求されている全ての情報の送達が終了したか否か
を判断する。送達するべき情報が未だ残っている場合、
ステップA21からステップA18に戻る。前記場合
は、たとえば、特定代表制御部8にステップA18の処
理前の時点において複数の応答側代表制御部8に対する
送達要求が与えられている場合、またはステップA19
の通信後に、前記通信の相手の応答側代表制御部8へ送
達するべき情報の一部分が残っている場合である。特定
代表制御部8は、前記全ての情報の送達が完了するま
で、応答側端末装置3の情報を更新しつつ、前記ステッ
プA18〜A21の処理を繰返す。全ての情報の送達完
了後、ステップA21からステップA22に進む。
【0082】特定代表制御部8は、ステップA22,A
23で、応答側代表制御部8として動作する。ステップ
A22で、特定代表制御部8は、前記請求側特定SNW
7内の少なくとも1つである応答側端末装置3を応答側
端末装置3とみなし、該装置3に対する情報伝達処理の
ための情報が、与えられているか否かを判断する。前記
情報は、たとえば、特定代表制御部8が応答側代表制御
部8への情報の送達のための通信および特定SNW7内
の情報制御部6への情報の送達のための通信を行ってい
ない間に、受信される。前記情報が与えられている場
合、ステップA23に進む。
【0083】特定代表制御部8は、ステップA23で、
与えられている前記情報を前記応答側端末装置3に対し
て、すなわち、前記特定SNW7内の情報制御部6のう
ちの該情報によって応答側情報制御部6として指定され
ているものに対して送達するための通信を行う。前記情
報が複数ある場合、これら情報の送達のための通信が、
順次的または並行して行われる。全ての情報伝達処理終
了後、ステップA23からステップA13に戻る。各情
報制御部6は、情報が送達された後、該情報内の対象情
報に基づいて、処理を行う。
【0084】前述のステップA17において、前記特定
代表制御部8の現時点に要求される全ての処理の処理量
が、特定代表制御部8の処理容量の予め設定される上限
を超過している場合、ステップA24〜A27の転嫁処
理が行われる。特定代表制御部8は、ステップA24
で、全代表制御部8のうちの特定代表制御部8以外の他
の少なくとも1つの代表制御部8に対し、該代表制御部
8に応答側代表制御部8への情報伝達処理の一部分を転
嫁可能かどうかの判断のために、応答要求(Enquiry:
ENQ)を送信する。前記他の代表制御部8は、応答要
求受信後、前記情報伝達処理の一部を受入れ可能な場
合、特定代表制御部8に肯定応答を返し、実行できない
場合、否定応答を返す。特定代表制御部8は、ステップ
A25で、前記他の代表制御部8からの応答に基づき、
該他の代表制御部に、負荷、すなわち前記情報伝達処理
の少なくとも一部分を転嫁することができるかどうかを
判断し、転嫁することができる場合、ステップA25か
らステップA26に進み、できない場合、ステップA2
5からステップA27に進む。
【0085】特定代表制御部8は、ステップA26で、
前記情報伝達処理の少なくとも一部を前記他の代表制御
部6にさせるための情報、たとえば前記情報と該情報の
送達に関係する情報とを、前記他の代表制御部8に送達
する。送達後ステップA26からステップA13に戻
る。この結果前記他の代表制御部8は、特定代表制御部
8に代わって、前記応答側代表制御部8に対する情報伝
達処理の一部を実行する。前記少なくとも一部の処理
は、前記他の代表制御部8によるステップA15,A1
6,A18〜A21の処理を含む。
【0086】また特定代表制御部8は、ステップA27
で、ネットワーク制御情報の内の処理スターテスに、転
嫁不可フラグをセットする。前記転嫁不可フラグがセッ
トされる場合、前記情報の送達のための通信の転嫁が不
可能であることを示す。フラグセット後、特定代表制御
部8は、当該フローチャートの処理動作を中断する。中
断後、特定代表制御部8は、たとえば、中断の時点に与
えられる送達要求およびそれに関連する情報を、該特定
代表制御部8内に設けられる請求リスト記憶部に記憶さ
せ、該特定代表制御部8の処理負荷の減少を待ち、処理
負荷が充分に減少した後、前記処理動作を復帰させる。
【0087】以上説明したように、特定代表制御部8
は、ステップA13〜A27の処理を、時間経過に伴っ
て、たとえば周期的に、繰返す。すなわちネットワーク
装置1内の全ての各代表制御部8は、ステップA13〜
A27の処理を、それぞれ個別に繰返し実行する。全端
末装置3が休止状態になった時点で、図2〜図4のフロ
ーチャートの処理動作は終了する。以上が、図2〜図4
のフローチャートの主制御動作の説明である。
【0088】このように第1の実施の形態のネットワー
ク装置1は、請求側および応答側情報制御部6間の情報
伝達処理の実行時に、該情報伝達処理の一部分を、請求
側および応答側代表制御部8が行う。この結果請求側お
よび応答側情報制御部6自体が前記情報伝達処理に拘わ
る時間が短縮されるので、該情報制御部6が長時間ビジ
ー状態になることが回避される。また請求側代表制御部
8は、ステップA19の処理で、ステップA19の時点
に有する情報を、一括して応答側代表制御部8に送達し
ている、この結果前記情報伝達処理のための通信効率
が、従来よりもさらに向上する。またネットワーク装置
1がダイアルアップネットワークである場合、上述の理
由に基づき、いわゆる通信経路の溢路に拘わる通信ネッ
クを緩和することができる。これらの結果前記情報伝達
処理のための通信の効率および確実性が、向上する。ま
たネットワーク装置1において、単一の情報伝達処理の
うち、請求側情報制御部6および請求側代表制御部8間
の通信、請求側および応答側代表制御部8間の通信、な
らびに応答側代表制御部8および応答側情報制御部6間
の通信は、非同期になっている。この結果ネットワーク
装置1において、たとえば或る代表制御部8への情報の
送達の取りまとめが容易なので、前記情報伝達処理のた
めの通信の効率化が容易になる。
【0089】また各代表制御部8は、ステップA13の
待機処理と、ステップA14〜A27の情報伝達処理に
拘わる処理とを、交互に繰返している。この結果各代表
制御部8は、情報の送達のための通信および情報制御部
6との間の情報の伝達のための通信を、前記待機処理終
了後にまとめて実行する。なお各代表制御部8は、ステ
ップA14〜A27の処理を実行可能な状態を、待機処
理終了時点から予め定める基準時間だけ、維持してもよ
い。この結果各情報制御部8は、動作効率の低下を避け
ることができる。また前記基準時間は、適宜変更しても
よい。さらにまた各代表制御部8は、ステップA17,
A24〜A26で、他の代表制御部8に、情報伝達処理
の少なくとも一部分を転嫁させている。この結果ネット
ワーク装置1は、任意の2つの代表制御部8間の通信回
線がいわゆる通信ネックになることを未然に防止するの
で、通信効率の低下を防止することができる。
【0090】また請求側代表制御部8は、ネットワーク
装置1内の通信状況に応じて、情報を応答側代表制御部
8に与えて情報伝達処理を実行させる代わりに、請求側
代表制御部8と応答側情報制御部6との間で情報の伝達
のための通信を直接行っても良い。上記の動作は、応答
側代表制御部8が、請求側代表制御部8からの通信を受
付けられない状況にある場合、たとえば応答側代表制御
部8が休止中である場合、および該応答側代表制御部8
がいわゆるデリゲートされている場合に行われる。
【0091】図5は、本発明の第2の実施の形態のネッ
トワーク装置21の構成を示すブロック図である。ネッ
トワーク装置21はいわゆるコンピュータネットワーク
システムである。ネットワーク装置21は、構造的に
は、複数の端末装置23、通信網24、複数のネットワ
ーク制御部25、および少なくとも1つの代行処理装置
31を含む。
【0092】全端末装置23は、機能的には、相互に情
報を送受することによって結合されて、コンピュータネ
ットワークシステムを構成する。通信網24とネットワ
ーク制御部25とは、端末装置23間の情報送受のため
に、全ての端末装置23間に介在される。各端末装置2
3は、ネットワーク制御部25を介して、通信網24に
物理的に接続される。ネットワーク制御部25は、通信
網24と端末装置23とのハードウエアおよびソフトウ
エアを、整合させるためのものである。
【0093】各端末装置23は、少なくとも情報制御部
26をそれぞれ含み、本実施の形態では、アプリケーシ
ョンソフト処理部27(以後「ソフト処理部27」と略
称することがある)と、データベース28とをさらにそ
れぞれ含む。各情報制御部26は、各端末装置23にお
ける情報送受を制御する。各ソフト処理部27は、各端
末装置23内に備えられるアプリケーションプログラム
を実行する。前記アプリケーションプログラムは、たと
えばいわゆるデータベース処理を行うものでもよく、そ
の他のものでもよい。データベースは、アプリケーショ
ンソフト処理部27がデータベース処理のためのアプリ
ケーションプログラムを実行する場合に参照される各種
のデータを記憶する。
【0094】代行処理装置31は、代行制御部32と、
複数の機能代行部33とを含む。代行制御部32は、全
機能代行部33を制御するためのものである。たとえば
代行制御部32は、全機能代行部33のうちのいずれか
1つを選んで該いずれか1つの機能代行部33に実行権
を与える処理を、時間経過に伴って繰返し行う。前記実
行権は、機能代行部33からの情報送信を許容するもの
であり、全機能代行部33のうちの前記実行権が付与さ
れているものだけが、情報の送信および受信が可能であ
り、実行権が付与されていない残余のものは情報送信が
禁止されて情報受信だけが可能である。各機能代行部3
3は、全情報制御部26のうちの少なくとも1つに対応
付けられ、実行権が付与される間に、該少なくとも1つ
の情報制御部26と他の情報制御部26との間の情報の
伝達のための情報伝達処理の少なくとも一部分を、代行
する。
【0095】通信網24は、その内部に、該通信網24
に物理的に接続される全端末装置23のうちの少なくと
も2つの各端末装置23間または少なくとも1つの端末
装置23と代行処理装置31との間に介在される通信回
線を、少なくとも1本確立可能である。前記通信回線
は、前記少なくとも2つの各端末装置23の情報制御部
26を両端とし、あるいは情報制御部26と機能代行部
33または代行制御部32とを両端とし、該これら2つ
の部の間で、通信のための信号を伝達する。通信網24
内の前記通信回線は、両端の2つの部間に常に確立され
ていてもよく、両端の2つの部間で通信が行われる間だ
け確立されていても良い。すなわち各端末装置23およ
び代行処理装置31の接続形態は、いわゆる専用線接続
型でもよく、いわゆるダイアルアップ接続型でもよい。
【0096】端末装置23および代行処理装置31は、
コンピュータネットワークに接続可能であり該ネットワ
ークを介した通信が可能な装置であれば何でもよく、た
とえばパーソナルコンピュータ、ワークステーション、
携帯情報端末、または通信端末装置によって実現され
る。またネットワーク装置21がいわゆるサーバ・クラ
イアント型である場合、各端末装置23は、サーバプロ
グラムおよびクライアントプログラムをそれぞれ搭載し
た装置、いわゆるサーバ装置およびクライアント装置の
うちのいずれかによって実現される。すなわちネットワ
ーク装置21における2つの端末装置23間の通信は、
2つのサーバ装置間の通信であってもよく、2つのクラ
イアント装置間の通信であってもよく、サーバ装置およ
びクライアント装置間の通信であってもよい。まとサー
バ装置は、データベースを備えてクライアント装置から
の要求に基づきデータベース内の情報を提供するいわゆ
るデータベースサーバ装置であってもよく、アプリケー
ションプログラムを備えてクライアント装置からの要求
に基づき該プログラムを実行するいわゆるアプリケーシ
ョンサーバ装置であってもよい。
【0097】通信網24は、前記通信回線が確立可能な
ものであれば何でもよく、たとえばいわゆる音声通話の
ための回線の交換網または音声通話およびデータ通信の
ための回線の交換網で実現される。また通信網24は、
いわゆる公衆電話交換網または総合サービスデジタル網
(ISDN)であってもよい。通信網24がISDNで
ある場合、ネットワーク制御部25はいわゆるターミナ
ルアダプタである。
【0098】本実施の形態では、端末装置23および代
行処理装置31の接続形態はダイアルアップ接続型であ
るとする。この結果ネットワーク装置21は、いわゆる
ダイアルアップネットワークシステムになる。本実施の
形態では、或る端末装置23が関連する情報送受に拘わ
る情報制御部26は、該端末装置23内に含まれるが、
該端末装置23とは別個の独立した装置としてもよい。
代行処理装置31は、1台に限らず複数台あってもよ
い。
【0099】代行制御部32と機能代行部33とは、共
に、代行処理装置31内に設けられる代わりに、対応す
る情報制御部26を含む端末装置23内に設けられても
良い。複数の機能代行部33が単一の代行処理装置31
内にまとめて設けられる場合、これら機能代行部33の
ハードウエアおよびソフトウエアを統合することができ
る。また前記場合、機能代行部33間の通信を通信網2
4を介さずに行うことができるので、通信網24の状況
の影響を受けることなく該通信が行われるため、該通信
が容易になる。本実施の形態では、機能代行部33と情
報制御部26とは1対1で対応している。
【0100】ネットワーク装置21において、2つの任
意の端末装置23間で情報を送受するための概略的な情
報伝達処理を、以下に説明する。以後、前記2つの端末
装置23間で送受される情報を「対象情報」と称し、前
記2つの端末装置23のうちの前記対象情報の出力元で
あるいずれか一方を「請求側端末装置23」と称し、2
つの端末装置23のうちの該対象情報の入力先であるべ
きいずれか他方を「応答側端末装置23」と称し、請求
側および応答側端末装置23内の情報制御部26を「請
求側情報制御部26」および「応答側情報制御部26」
と称し、請求側および応答側情報制御部26にそれぞれ
対応する2つの機能代行部33を「請求側機能代行部3
3」および「応答側機能代行部33」と称することがあ
る。
【0101】前記情報伝達処理のモードとして、情報提
供モードと情報入手モードとがある。情報提供モードの
情報伝達処理は、請求側端末装置23から応答側端末装
置23への対象情報の伝達だけを行う。情報入手モード
の情報伝達処理は、請求側端末装置23から応答側端末
装置23への対象情報の伝達と、該対象情報に関する応
答を示す応答情報の応答側端末装置23から請求側端末
装置23への伝達とを行う。これら2つのモードは、前
記対象情報内に含まれる情報によって、規定される。前
記対象情報は、たとえば、請求側端末装置23が応答側
端末装置23にアプリケーションプログラムの実行を要
求するためのコマンドを含んでいても良く、請求側端末
装置23からのデータを含んでいても良い。
【0102】代行制御部32は、全機能代行部33のう
ちのいずれか1つを選択して実行権を与える実行権付与
処理を、時間経過に伴って繰返し行う。前記実行権付与
処理は、たとえば、基本的には、予め定める周期が経過
するたびに行っても良く、予め設定される1または複数
の各実行タイミングが到来するたびに行っても良い。
【0103】請求側情報制御部26は、請求側端末装置
23が応答側端末装置23との間の情報伝達処理を望む
場合、前記対象情報を含む前記情報を作成し、かつ前記
情報伝達処理の実行請求を、代行制御部32に与える。
請求側情報制御部26と代行制御部32との間の実行請
求送受のための通信は、これら2つの部26,33を両
端とする通信経路の通信規約に基づく。代行制御部32
は、前記実行請求に応答して、実行権を、現時点で実行
権が付与されるいずれか1つの機能代行部33から除
き、請求側機能代行部33に付与する。付与後、代行制
御部32は、請求側情報制御部26と請求側機能代行部
33とを同期させ、請求側機能代行部33に、請求側情
報制御部26から、前記情報を取得させる。請求側情報
制御部26と請求側機能代行部33との間の情報入手の
ための通信は、これら2つの部26,32を両端とする
通信経路の通信規約に基づく。情報入手後、請求側機能
代行部33は、実行権を返し、前述の循環的な実行権付
与処理によって実行権が与えられるのを待つ。
【0104】情報が入手された状態で実行権が与えられ
られた場合、請求側機能代行部33は、応答側情報制御
部26に対応する応答側機能代行部33に、前記情報を
送達する。応答側機能代行部33は、送達された情報に
基づき動作する。対象情報が要求するモードが情報提供
モードであれば、情報の送受終了後に、前記情報伝達処
理が完了する。この場合応答側機能代行部33は、前記
情報を応答側情報制御部26に伝達してもよい。また対
象情報が要求するモードが情報入手モードであれば、前
記情報の受信後、応答側機能代行部33が対象情報の応
答情報を示す応答を、請求側機能代行部33に伝達し、
前記請求側機能代行部は、該応答を請求側情報制御部2
6に与えた後に、情報伝達処理を完了する。なお応答側
機能代行部33との間で情報伝達処理ができない場合ま
たは該応答側機能代行部33との間の情報伝達処理が不
完全である場合、請求側機能代行部33は、応答側情報
制御部26との間で、直接対象情報の伝達のための通信
を行うことがある。
【0105】以上の説明では、前記情報伝達処理は、単
一の請求側端末装置23と単一の応答側端末装置23と
の間で、すなわち1対1で実行されるとしたが、前記情
報伝達処理はこれに限らず、たとえば、ネットワーク装
置21内において、単一の請求側端末装置23と複数の
応答側端末装置23との間で、すなわち1対Nで実行さ
れても良い。ネットワーク装置21内の各端末装置23
は、装置21内の通信状況に応じて、請求側および応答
側端末装置23の少なくとも一方として動作可能であ
り、本実施の形態では全端末装置23が請求側および応
答側端末装置23の両方として動作可能であるとする。
以上がネットワーク装置21の概略的な情報伝達処理で
ある。
【0106】
【表3】
【0107】表3は、ネットワーク制御情報の概略的な
構成を示す。ネットワーク制御情報は、ネットワーク装
置21の制御情報であり、代行制御部32を中心に、ネ
ットワーク装置21内の各代行処理装置31によって適
宜更新され、必要に応じて、これら装置23,31に与
えられる。ネットワーク制御情報は、ヘッダ情報と、ネ
ットワーク装置21内の全ての各端末装置23の請求情
報とを含む。表3では、端末装置23はワークステーシ
ョンであるとしている。なお表3のネットワーク制御情
報は、前記対象情報が、応答側端末装置23に予め定め
る情報処理の実行を要求するためのものであるとする。
【0108】前記ヘッダ情報は、情報のヘッダと、シス
テム構成制御情報とを含む。前記ヘッダ、すなわち「@
NCIB@−n(n=Seq#)」は、該ヘッダを含む
情報全体が、前記ネットワーク制御情報であることを示
す。前記システム構成情報は、主として代行処理装置3
1が、代行処理装置31および端末装置23それぞれの
状態を概略的にそれぞれ把握するためのものであり、代
行処理装置31に付された番号「#」と、各端末装置2
3のネットワーク装置21内での概略的な動作状態を示
すための状態情報、すなわち1番目〜N番目の端末装置
23それぞれの状態情報を含む。Nは、2以上の整数で
ある。各端末装置23の状態情報は、該各端末装置23
に付された番号「#1」と、該各端末装置23が動作中
であるか休止中であるかを示す状態スターテスと、ネッ
トワーク情報のpriorおよびafterリンクアド
レスとをそれぞれ含む。priopおよびafterリ
ンクアドレスは、各端末装置23においてネットワーク
制御情報がメモリ上に展開され、かつ該情報の内容の更
新、追加、および削除等の加工が行われ、かつ該各端末
装置23内の該情報を結ぶリンクが設定され、かつ該加
工の前後に該情報に結び付けられたリンクアドレスを示
す。
【0109】1番目〜N番目の端末装置23の請求情報
は、各代行処理装置31が、ネットワーク装置21内の
全ての各端末装置23における前記情報伝達処理の請求
の状態を、具体的にそれぞれ把握するためのものであ
る。任意の1つの端末装置23(以後「特定端末装置2
3」と称する)の請求情報は、該特定端末装置23が請
求側端末装置23として働く場合の応答側端末装置23
に付された番号と、特定端末装置23が対応する機能代
行部33に対して請求する前記情報伝達処理に関する情
報と、各端末装置23の集信および配信情報とを含む。
【0110】前記情報伝達処理に関する情報は、具体的
には、処理要求区分と、処理モードと、前記端末装置2
3の動作状態を示す情報と、優先処理の要求レベルとを
含む。処理要求区分は、特定端末装置23からの対象情
報が実行を要求する情報処理のためのアプリケーション
ソフトウエア種別を示す情報を含む。処理モードは、前
記アプリケーションソフトウエア実行に応答側端末装置
23が取るべきモードを示す。優先処理の要求レベル
は、応答側端末装置23側に実行が要求されたアプリケ
ーションソフトウエアが複数ある場合、特定端末装置2
3が実行要求しているものを他のアプリケーションソフ
トウエアと比較してその程度優先するかを指定する。
【0111】特定端末装置23の動作状態を示す情報
は、具体的には、該端末装置23の処理スターテス、該
端末装置23の処理日時を含む。処理スターテスは、前
記アプリケーションソフトウエアの実行に伴い、請求側
および応答側端末装置23間で1または複数回に分けて
情報伝達処理が行われる場合に、現在の処理ステータス
を示し、具体的には該端末装置23が該情報伝達処理を
継続中、中断中、終了のうちのどの状態であるかを示
す。前記端末装置2の処理日時は、たとえば前記情報伝
達処理の請求日時、開始日時および終了日時を示す。
【0112】特定端末装置23の集信情報および配信情
報は、特定端末装置23が他の各端末装置23との間で
情報を送受する場合に、代行制御部32において、該各
端末装置23から収集された情報を記憶するべきバッフ
ァ、および該各端末装置に提供するべき情報を記憶する
バッファを示す。以上がネットワーク制御情報の説明で
ある。
【0113】
【表4】
【0114】表4は、情報伝達処理によって伝達される
対象情報を含む情報の具体的な情報様式を示す。なお表
4の情報は、前記対象情報が、応答側端末装置に予め定
める情報処理の実行を要求するためのものであるとす
る。情報は、通信制御情報、ヘッダ情報、および前記対
象情報の情報内容を含む。前記ヘッダ情報と前記情報内
容との集まりが、対象情報に相当する。
【0115】通信制御情報は、ネットワーク装置21内
の情報制御部26と該制御部に対応する機能代行部33
との間における情報の送達の制御のための情報であり、
たとえばパケット通信における制御情報を示す。ヘッダ
情報は、対象情報の属性を示す。前記情報内容は、前記
対象情報の具体的な内容、および該対象情報によって要
求されるアプリケーションソフトウエアに拘わるデータ
を示す。前記ヘッダ情報と前記情報内容とが、前記対象
情報に相当する。
【0116】前記ヘッダ情報は、具体的には、前記情報
伝達処理において請求側および応答側端末装置23とし
てそれぞれ動作する各端末装置23の番号、該各端末装
置23内に対応する機能代行部33の識別番号、および
該情報伝達処理の制御内容を含む。前記制御内容は、処
理モード、処理区分、処理ステータス、処理時刻、優先
処理の要求レベルを含む。前記処理モードは、前記情報
伝達処理において、情報入手モードおよび情報提供モー
ドのうちのどちらが要求されているかを示す。処理ステ
ータス、処理時刻、および優先処理の要求レベルは、ネ
ットワーク制御情報の説明内の処理ステータス、処理時
刻、および優先処理の要求レベルと同じ意味のものであ
る。
【0117】前記情報内容情報は、たとえば、前記対象
情報が要求するアプリケーションソフトウエアの実行時
に参照するべきデータと、該データのデータ区分とを含
む。前記データ区分は、たとえば、前記対象情報の送受
に拘わる応答側端末装置23内の記憶部を指定する。以
上が情報の情報様式の説明である。
【0118】図6〜図8は、本実施の形態のネットワー
ク装置21の主制御動作を示すフローチャートである。
少なくとも1つの通信網24上の少なくとも1つの装置
の起動後、ステップB1からステップB2に進む。ステ
ップB2で、通信網24上の起動された装置23は、全
通信網24全体を立上げるための初期処理を行う。初期
処理終了後、ステップB3で、通信網24は、ネットワ
ーク装置21全体の動作チェックのために、ネットワー
ク装置21内の全端末装置23のおよび代行処理装置3
1のうちのいずれか1つを、処理の暫定の起点として起
動させる。起動後、ネットワーク装置21全体の処理を
制御するためのネットワークシステムプログラムが、前
記暫定起点であるいずれか1つの装置(以後「暫定起点
装置」と称することがある)で開始される。開始後、前
記暫定規定装置は、全ての各代行処理装置31に対し、
該各代行処理装置31の起動を指示する起動指令を順次
与える。この結果前記各代行処理装置31に異常がなけ
れば、該各代行処理装置31が起動する。
【0119】起動後、前記暫定起点装置は、全代行処理
装置31がそれぞれ正常に動作しているかを判定する。
少なくとも1つの代行処理装置31の動作が異常であれ
ば、ステップB4からステップB3に戻り、ステップB
3,B4の起動処理を再実行する。全代行処理装置31
が正常に動作していれば、ステップB4からステップB
5に進む。
【0120】前記暫定起点装置は、ステップB5で、全
端末装置23のうちの該暫定起点装置以外の残余の各装
置へ、予め定める開始プロトコルを順次送達する。この
結果前記残余の各装置に異常がなければ、該各装置が起
動する。起動後、前記残余の各装置は、前記情報伝達処
理を実行可能な状態であれば、前記開始プロトコルに応
答して、予め定めるREADY応答を前記暫定起点の装
置に返し、前記端末間通信を実行可能な状態でなけれ
ば、前記開始プロトコルに応答して予め定めるNOT_
READY応答を返す。
【0121】前記暫定起点装置は、開始プロトコル送達
後、ステップB6で、前記残余の全ての装置からの応答
が全てREADY応答であるか否かを判断する。少なく
とも1つの残余の装置からの応答がNOT_READY
応答である場合、前記暫定起点の装置は、ステップB7
で、NOT_READY応答を返した前記少なくとも1
つの残余の装置を示す情報を、予め定める表示装置に表
示する。前記表示装置は、たとえば前記暫定起点装置が
備えているものである。表示後、ステップB8に進む。
前記残余の全ての装置からの応答がREADY応答であ
る場合、ステップB6から直接ステップB8に進む。
【0122】応答受領後、前記暫定起点装置は、全端末
装置23および全代行処理装置31のうちの該暫定起点
装置以外の残余の各装置に対し、該装置の現在のスター
テスに関する情報を、それぞれ要求する。前記残余の各
装置は、前記要求に応答して、該装置の現在のスターテ
スに関する情報、たとえば装置の構成および現時点の処
理の状況を、前記暫定起点装置に返送する。前記暫定起
点の装置は、ステップB8で、該装置自身および前記残
余の全装置のスターテスに関する情報に基づきネットワ
ーク制御情報を生成し、該ネットワーク制御情報を、全
情報制御部26および全代行制御部32に与える。
【0123】このようにステップB2〜B8は、ネット
ワーク装置21全体の起動処理であり、前記暫定規定装
置によって実行される。前記起動処理完了後、代行制御
部32が実行権付与処理を実行可能になり、全機能代行
部33が情報伝達処理を代行可能になる。ゆえに前記起
動処理終了後、代行処理装置31は、ステップB9〜B
30の処理を実行する。ステップB9〜B30の処理の
うち、ステップB9〜B12,B14〜B16,B28
〜B30は、代行制御部32がそれぞれ実行する処理で
あり、ステップB13,B17〜B27は、全機能代行
部33のうちの実行権が付与されたいずれか1つのもの
が実行する処理である。
【0124】ネットワーク制御情報の送達後、代行制御
部32は、ステップB9で、少なくとも1つの端末装置
23の情報制御部26から、情報伝達処理の実行請求が
与えられたか否かを判断する。実行請求がないと判断さ
れた場合、ステップB9からステップB10に進み、代
行制御部32は、ステップB10〜B12の実行権の循
環制御処理を行う。
【0125】代行制御部32は、ステップB10で、各
機能代行部33の現時点の動作状態を示す代行部制御情
報をそれぞれ走査し、ステップB11で、全機能代行部
33の代行部制御情報に基づき、全機能代行部33のう
ちから、実行権を与えるべきいずれか1つの機能代行部
33を選ぶ。前記いずれか1つの機能代行部33は、全
機能代行部33の中のステップB11の時点で待機中で
あるもののうちの1つ、すなわち全機能代行部33の中
の該時点で情報を入出力中のものおよび該時点で情報伝
達処理における応答側機能代行部33として動作中のも
のを除く残余の機能代行部33のうちの1つである。た
とえば代行制御部32は、全機能代行部33に予め番号
を付しておき、前記残余の機能代行部33のうち、現在
実行権が付与される機能代行部33の次の番号が付され
た機能代行部33を、順次選ぶ。代行制御部32は、ス
テップB12で、現在実行権が付与されている機能代行
部33から実行権を除き、選択された前記いずれか1つ
の機能代行部33に実行権を付与する。
【0126】実行権付予後、実行権が付された機能代行
部(以後「特定機能代行部」と称することがある)32
は、情報伝達処理タスクがあるか否か、すなわち情報伝
達処理の実行請求または該処理に拘わる情報が少なくと
も1つ与えられているか否かを判断する。情報伝達処理
タスクがある場合、ステップB13からステップB17
に進む。与えられていない場合、実行権を返上し、ステ
ップB9に戻る。ステップB9〜B13の処理は、代行
制御部32に前記実行要求が与えられるまで、または特
定機能代行部33に情報伝達タスクが与えられるまで、
時間経過に伴って、たとえば周期的に、1または複数回
繰返される。
【0127】全機能代行部33のうちの特定機能代行部
33以外の残余の機能代行部33、すなわち実行権が与
えられていない機能代行部33は、特定機能代行部33
からの情報伝達処理を受付可能な状態にある。前記特定
機能代行部33から情報伝達処理が要求された場合、残
余の機能代行部33は、応答側機能代行部33として、
該特定機能代行部33と、両機能代行部33間の通信経
路の通信規約に基づく情報の送受のための通信を実行可
能である。
【0128】ステップB9の判定時に少なくとも1つの
前記実行請求が与えられている場合、ステップB9から
ステップB14に進む。ステップB14〜B16は、代
行制御部32における実行要求に応答する実行権制御処
理である。代行制御部32は、ステップB14で、ネッ
トワーク制御情報を読出す。たとえば前記実行要求を出
力した情報制御部26、すなわち請求側情報制御部26
が前記情報を作成する時点で、該情報が拘わる情報伝達
処理における請求側ならびに応答側端末装置23の構成
および現在の動作状況に基づいて、関係する端末装置2
2および代行処理装置31内のネットワーク制御情報
を、該情報伝達処理に併せて、代行制御部32が更新し
ている。
【0129】代行制御部32は、ステップB15で、ス
テップB10〜B12の実行権の循環処理を一時的に停
止させ、該循環処理によっていずれか1つの機能代行部
33に付与された実行権を停止し、前記実行要求を出力
した請求側情報制御部26に対応する機能代行部33、
すなわち請求側機能代行部33に、実行権を付与する。
実行権付与後、代行制御部32は、ステップB16で、
請求側機能代行部33と、請求側情報制御部26を含む
請求側端末装置23とを同期させ、かつ請求側機能代行
部33に、前記情報の取得のための通信を開始させる。
以上が前記実行要求に応答する実行権制御処理である。
この結果前記請求側機能代行部33は、特定機能代行部
33として、請求側情報制御部26に前記情報の送達を
要求し、請求側情報制御部26は、該要求に応答して、
前記情報を請求側機能代行部33に与える。前記通信開
始後、ステップB16からステップB28に進む。
【0130】前述の実行権の循環処理後、ステップB1
3の時点で、特定機能代行部33が情報伝達処理タスク
を有している場合、特定機能代行部33は、ステップB
17〜B27の代行通信処理を行う。特定機能代行部3
3は、ステップB17で、該代行部33に対応する情報
制御部26が、情報入手モードの情報伝達処理を請求し
ているか否かを、たとえば該代行部33が現在有してい
る情報制御部26からの情報内の対象情報に基づいて、
判断する。情報入手モードの情報伝達処理が請求されて
いる場合、ステップB17からステップB18に進み、
情報提供モードの情報伝達処理が請求されている場合、
ステップB17からステップB23に進む。
【0131】特定機能代行部33は、ステップB18
で、全機能代行部33のうちから、前記情報に基づき、
前記情報入手モードの情報伝達処理の相手である少なく
とも1つのものを、応答側機能代行部33として選択
し、全ての各応答側機能代行部33が予め定める能動状
態であるかどうかを判断する。能動状態は、たとえば、
応答側機能代行部33が、情報伝達処理に拘わる通信を
受付可能な状態であり、かつ該応答側機能代行部33
が、該代行部33に対応する応答側情報制御部26を含
む応答側端末装置23の動作を代行可能な状態である。
応答側端末装置23の動作を代行するために、応答側機
能代行部33は、応答側端末装置23が有する情報と部
分的に同じものを有している場合があり、該応答側端末
装置23が実行可能な情報処理と部分的に同じものを実
行可能になっている場合もある。少なくとも1つの応答
側機能代行部33が能動状態である場合、ステップB1
8からステップB19に進み、能動状態ではない場合、
ステップB18からステップB21に進む。
【0132】特定機能代行部33は、ステップB19
で、情報入手モードの情報伝達処理のために、全応答側
機能代行部33のうちの能動状態である各応答側機能代
行部33に対し、前記情報の伝達のための通信を行う。
前記各応答側機能代行部33は、前記情報内の対象情報
に基づいた処理を行い、該情報に応答する応答を作成し
て、特定機能代行部33に伝達する。この結果、能動状
態の各応答側機能代行部33が該各代行部33が対応す
る応答側端末装置23の動作を完全に代行していたなら
ば、特定機能代行部33は、請求側端末装置23が該応
答側端末装置23に要求した情報を得る。
【0133】特定機能代行部33は、ステップB20
で、全ての各応答側機能代行部33との間で、前記情報
入手モードの情報伝達処理がそれぞれ完了したか否かを
判断する。ステップB19の時点で、少なくとも1つの
応答側機能代行部33が能動状態ではない場合、または
能動状態の応答側機能代行部33が応答側端末装置23
の動作を完全に代行していない場合、前記情報伝達処理
が完了せず、該時点で全ての応答側機能代行部33が能
動状態でありかつ応答側端末装置23の動作を完全に代
行している場合、前記情報伝達処理は完了する。少なく
とも1つの機能代行部33との間の前記情報伝達処理が
完了していないと判断された場合、ステップB20から
ステップB21に進む。全応答側機能代行部33との間
の前記情報伝達処理が完了している場合、ステップB2
0からステップB28に進む。
【0134】特定機能代行部33は、ステップB21
で、該特定代行制御部32と、全応答側端末装置23の
うち、ステップB18で能動状態ではないと判断された
応答側機能代行部に対応する応答側端末装置23、およ
びステップB20で前記情報入手モードの情報伝達処理
が完了していないと判断された応答側機能代行部33に
対応する応答側端末装置23との間に、予め定める接続
手順に基づいて、通信網24内の通信回線を接続する。
接続後、特定機能代行部33は、ステップB22で、情
報入手モードの情報伝達処理のために、通信回線が接続
された応答側端末装置23内の応答側情報制御部26に
対し、前記情報の伝達のための通信を行う。前記各応答
側情報制御部26は、前記情報内の対象情報に基づいた
処理を行い、該情報に応答する応答を作成して、特定機
能代行部33に伝達する。この結果、特定機能代行部3
3は、請求側端末装置23が応答側端末装置23に要求
した情報を得る。情報取得後、ステップB22からステ
ップB28に進む。
【0135】情報提供モードの情報伝達処理が請求され
ている場合、特定機能代行部33は、ステップB23〜
B27の処理を行う。ステップB23〜B27の処理
は、ステップB17〜B22の処理と比較して、請求さ
れた情報伝達処理のモードだけが異なり、他は等しいの
で、詳細な説明は省略する。すなわち、特定機能代行部
33は、ステップB23で、全機能代行部33のうちか
ら、前記情報に基づき、前記情報提供モードの情報伝達
処理の相手である少なくとも1つの応答側機能代行部3
3を選択し、全ての各応答側機能代行部33が予め定め
る能動状態であるかどうかを判断する。少なくとも1つ
の応答側機能代行部33が能動状態である場合、ステッ
プB23からステップB24に進み、応答側機能代行部
33が能動状態ではない場合、ステップB23からステ
ップB26に進む。
【0136】特定機能代行部33は、ステップB24
で、情報提供モードの情報伝達処理のために、特定機能
代行部33は、全応答側機能代行部33のうちの能動状
態である応答側機能代行部33それぞれに対し、前記情
報の伝達のための通信を行う。前記各応答側機能代行部
33は、前記情報内の対象情報に基づいた処理を行う。
処理終了後、特定機能代行部33は、ステップB25
で、全ての各応答側機能代行部33との間で、前記情報
提供モードの情報伝達処理がそれぞれ完了したか否かを
判断する。少なくとも1つの機能代行部33との間の前
記情報伝達処理が完了していないと判断された場合、ス
テップB25からステップB26に進む。全応答側機能
代行部33との間の前記情報伝達処理が完了している場
合、ステップB25からステップB28に進む。
【0137】特定機能代行部33は、ステップB26
で、該特定代行制御部32と、全応答側端末装置23の
うち、ステップB23で能動状態ではないと判断された
応答側機能代行部33に対応する応答側端末装置23、
およびステップB25で前記情報入手モードの情報伝達
処理が完了していないと判断された応答側機能代行部3
3に対応する応答側端末装置23との間に、予め定める
接続手順に基づいて、通信網24内の通信回線を接続す
る。接続後、特定機能代行部33は、ステップB27
で、情報提供モードの情報伝達処理のために、通信回線
が接続された応答側端末装置23内の応答側情報制御部
26に対し、前記情報伝達のための通信を行う。前記各
応答側情報制御部26は、前記情報内の対象情報に基づ
いた処理を行う。処理終了後、ステップB27からステ
ップB28に進む。
【0138】代行制御部32は、ステップB12,B1
5における実行権付与後、代行制御部32内に備えられ
るタイマによって、該実行権が付与された時点からの経
過時間を計時している。代行制御部32は、ステップB
28で、現時点で実行権が付与されたいずれか1つの機
能代行部33、すなわち現時点の特定機能代行部33
が、該実行権の付与に伴い実行するべき処理を終了して
いるか否かを判断する。前記実行するべき処理は、前記
実行権がステップB15で付与されている場合、前記情
報伝達処理のための特定機能代行部33と請求側情報制
御部26との間の通信であり、前記実行権がステップB
12で付与されている場合、その時に情報伝達処理タス
クがあれば、ステップB17〜B27の処理である。た
とえば請求側機能代行部が代行制御部32の1つのタス
クで実現される場合、代行制御部32は、該タスクが終
了してコントロールが代行制御部32に戻っているか否
かを判断する。前記実行するべき処理が終了している場
合、ステップB28からステップB9に戻り、終了して
いない場合、ステップB28からステップB29に進
む。
【0139】代行制御部32は、ステップB29で、前
記実行権付与時点からの経過時間が、予め定める基準時
間を越えているか否かを判断する。経過時間が基準時間
未満である場合、ステップB29からステップB9に戻
る。越えている場合、前記実行するべき処理に何らかの
異常が発生したことが想定されるので、ステップB29
からステップB30に進み、障害のチェック処理および
ネットワーク装置21の保全処理を開始する。これら処
理以後の処理は、省略する。
【0140】このようにネットワーク装置21におい
て、該装置21全体の起動処理後、代行制御部32と全
機能代行部33のうちの実行権が付与されたいずれか1
つとが動作する。この結果ネットワーク装置21の起動
処理後、代行処理装置31は、ステップB9〜B30の
処理を、時間経過に伴って、たとえば周期的に、繰返
す。ネットワーク装置1内の全端末装置23および全代
行処理装置31が休止状態になった時点で、図6〜8の
フローチャートの処理は終了する。以上が、ネットワー
ク装置21の主制御動作の説明である。
【0141】このように第2の実施の形態のネットワー
ク装置21において、機能代行部33および代行制御部
32は、請求側および応答側情報制御部26間の情報伝
達処理の実行時に、全端末装置23から構成されるコン
ピュータネットワークシステムにおける仲介部として、
上述の通りに働く。この結果ネットワーク装置21は、
LANとして設計されているか否かに拘わらず、LAN
に類する動作を行うことができる。これによってネット
ワーク装置21は、該装置21の元々の構成に起因する
利点、たとえばダイアルアップネットワークの利点に加
えて、LANの利点を持つことができる。
【0142】またネットワーク装置21は、前記情報伝
達処理のモードが情報入手モードおよび情報提供モード
のどちらであっても、該情報伝達処理の実行時に、実行
権の付与に応じて、該情報伝達処理の一部分を、請求側
および応答側機能代行部33と代行制御部32が行う。
すなわち請求側情報制御部26は、前記情報伝達処理の
実行時に、請求側機能代行部33に情報を伝達した後、
該情報伝達処理から解放され、該処理以外の他の処理に
対応して動作可能になる。この結果請求側および応答側
情報制御部26自体が前記情報伝達処理に拘わる時間が
短縮されるので、該情報制御部26が長時間ビジー状態
になることが回避される。これによって、ネットワーク
装置1における情報伝達処理のための通信効率が、従来
よりも向上する。
【0143】さらにまたネットワーク装置21は、代行
制御部32が複数あるならば、たとえば、該部33を1
または複数ずつ含む複数の代行部群として、分けられ、
該各代行部群内の全ての機能代行部33を各代行制御部
32がそれぞれ制御する構成になる。この場合各代行制
御部32は、それぞれ独立して動作してもよく、連携し
て動作してもよい。たとえば複数の代行制御部32がそ
れぞれ独立に動作する場合、各代行制御部32は、該代
行制御部32がいわゆる準備完了状態である状況下で、
ネットワーク装置21において予め定めるシステム動作
条件が成立した時点、または該装置21において予め定
める切換タイミングが到来した時点に、動作を開始す
る。準備完了状態にある代行制御部32は、該制御部3
2に対応する機能代行部33を制御可能な状態になって
いる。また複数の代行制御部32が連携して動作する場
合、動作を休止している或る1つの代行制御部32は、
該代行制御部32が前記準備完了状態である状況下で、
現在動作中のいずれかの代行制御部32から動作開始の
要求があった時点に、動作を開始する。上述の2つの場
合、新たに動作開始した代行制御部32は、たとえば、
動作開始時点以前に動作していた他の代行制御部32が
該時点に動作を終了するならば、該他の代行制御部32
と交替してその制御を引継いでも良く、該他の代行制御
部32が該時点以後も動作を続行するならば、該他の代
行制御部32と並行に動作してもよい。
【0144】このような構成のネットワーク装置21
は、たとえば、各代行制御部32および各代行部群内の
全機能代行部33をそれぞれ含む複数の代行処理装置3
1を有するように、設計される。この結果ネットワーク
装置21は、該装置の規模を拡大した場合、すなわちた
とえば端末装置23を増加させた場合または該各機能代
行部33の処理量を増加させた場合、規模拡大に応じて
代行処理装置31を増設することによって、ネットワー
ク装置21全体の処理レベルを容易に向上させることが
できる。
【0145】第1および第2実施の形態のネットワーク
装置1,21は、本発明のネットワーク装置の例示であ
り、主要な動作が等しければ、他の様々な形で実施する
ことができる。特にネットワーク装置1,21内部の装
置および部の詳細な動作は、同じ処理結果が得られれ
ば、これに限らず他の動作によって実現されてもよい。
【0146】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、ネッ
トワーク装置は、複数のサブネットワークのうちの少な
くとも1つにそれぞれ属する複数の端末装置と全ての各
端末装置の情報の送受の制御をそれぞれ行う情報制御手
段とを含み、さらに各サブネットワーク毎に、単一の代
表制御手段をそれぞれ含む。任意の2つの情報制御手段
の間で情報伝達処理を行う場合、該情報は、該2つの各
情報制御手段をそれぞれ含む1または2つのサブネット
ワーク内の代表制御手段を介して伝達される。これによ
って第1の発明のネットワーク装置において、各情報制
御手段間の情報送受のための通信の効率が向上し、かつ
該各情報制御手段は伝達された情報に対する応答を早く
かつ確実に行うことができる。
【0147】また第2の発明によれば、前記ネットワー
ク装置は、いわゆるダイアルアップネットワークを構成
している。この結果前記ネットワーク装置は、いわゆる
個々の通信経路の溢路に拘わる通信ネックを緩和するこ
とができる。ゆえに前記ネットワーク装置は、ダイアル
アップネットワークを用いつつ、前記情報送受のための
通信の効率を向上することができ、かつ該ネットワーク
装置内の前記各情報制御手段は前記情報に対して早く確
実に応答することができる。さらにまた第3の発明によ
れば、前記ネットワーク装置内の前記各代表制御手段
は、他の代表制御手段との間の情報の送受のための通
信、および該各代表制御手段を含むサブネットワーク内
の情報制御手段との間の情報の伝達のための通信を、前
記実行可能な状態を、予め定める時間保つ。この結果前
記各代表制御手段は、上記各通信が要求されるたびに起
動することに起因する無駄を廃し、動作効率の低下を、
避けることができる。
【0148】また第4の発明によれば、前記ネットワー
ク装置において、全代表制御手段のうちの、前記情報伝
達処理に関する情報を送達するべき請求側代表制御手段
は、前記ネットワーク装置内の通信状況に応じて、該情
報の送達のための動作の少なくとも一部を、他の代表制
御手段に肩代わりさせる。この結果前記ネットワーク装
置は、いわゆる通信ネックに起因する通信効率の低下を
防止することができる。さらにまた第5の発明によれ
ば、前記ネットワーク装置は、前記請求側代行制御手段
が、ネットワークの通信状態に応じて、該情報を伝達す
るべき応答側情報制御手段に、情報を直接伝達する。こ
の結果前記ネットワーク装置は、前記情報の送達のデッ
トロックを招かないようにすることができる。
【0149】また以上のように第6の発明によれば、第
6の発明のネットワーク装置は、複数の端末装置と該各
端末装置における情報送受を制御するための複数の情報
制御手段とを含み、さらに、該各情報制御手段が実行す
るべき情報伝達処理を代行するための複数の処理代行手
段と、該複数の処理代行手段のうちのいずれかに実行権
を付与する代行制御手段とを含む。各処理代行手段は、
実行権が付与される間に、対応する各情報制御手段の情
報伝達処理を代行する。この結果前記ネットワーク装置
は、いわゆるLANに類する利点を得ることができる。
また第7の発明によれば、前記ネットワーク装置はいわ
ゆるダイアルアップネットワークを構成している。この
結果前記ネットワーク装置は、ダイアルアップネットワ
ーク特有の利点と、LANの利点とを、合わせて得るこ
とができる。
【0150】さらにまた第8の発明によれば、前記ネッ
トワーク装置の前記代行制御手段は、全ての各処理代行
手段に、時間経過に伴い、予め定める順序で順次的に、
実行権を付与する。この結果前記ネットワーク装置内の
複数の処理代行手段は、予め定める順序で、時間経過に
伴って順次的に、情報伝達処理を代行することができ
る。7また第9の発明によれば、前記ネットワーク装置
の前記代行制御手段は、前記情報制御手段からの情報伝
達処理の開始の要求に応答して、該情報制御手段に対応
する処理代行手段に、実行権を付与する。この結果前記
各処理代行手段は、該手段に対応する情報制御手段が前
記情報伝達処理の開始を要求した後、前記情報伝達処理
を直ちに代行することができる。
【0151】さらにまた第10および第11の発明によ
れば、前記伝達するべき情報が、或る情報制御手段から
他の情報制御手段に与えるべき情報である場合、および
該他の情報制御手段から或る情報制御手段へ情報の提供
の要求を示す情報である場合、前記ネットワーク装置の
該或る情報制御手段に対応する処理代行手段は、実行権
付与後に、前記伝達するべき情報を該或る情報制御手段
から入手し、かつ該他の情報制御手段の処理代行手段
に、該情報を与える。これによって前記ネットワーク装
置は、前記情報制御手段間の通信効率の低下をさけるこ
とができる。また第12の発明によれば、前記ネットワ
ーク装置の各処理代行手段は、実行権が付与される間、
該実行権の付与前に入手した全ての情報の情報伝達処理
を、まとめて実行する。これによって前記第ネットワー
ク装置は、2つの情報制御手段間の情報の送受を、効率
良く行うことができる。
【0152】さらにまた第13の発明によれば、前記ネ
ットワーク装置内に前記代行制御手段が複数ある場合、
前記各代行制御手段は、予め定める動作条件が合致した
場合に、それぞれ独立して動作することができる。また
第14の発明によれば、前記場合に、複数の前記代行制
御手段同士で送受する請求に基づき、相互に連携して動
作することができる。これらの結果前記ネットワーク装
置は、該装置の規模を拡大した場合、規模拡大に応じて
前記代行制御手段を増設し、装置全体の処理レベルを向
上させることが、容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるネットワーク
装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態のネットワーク装置1におけ
る主制御を示すフローチャートの第1の部分である。
【図3】第1の実施の形態のネットワーク装置1におけ
る主制御を示すフローチャートの第2の部分である。
【図4】第1の実施の形態のネットワーク装置1におけ
る主制御を示すフローチャートの第3の部分である。
【図5】本発明の第2の実施の形態であるネットワーク
装置21の構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施の形態のネットワーク装置21にお
ける主制御を示すフローチャートの第1の部分である。
【図7】第2の実施の形態のネットワーク装置21にお
ける主制御を示すフローチャートの第2の部分である。
【図8】第2の実施の形態のネットワーク装置21にお
ける主制御を示すフローチャートの第3の部分である。
【符号の説明】
1,21 ネットワーク装置 3,23 端末装置 4,24 通信網 6,26 情報制御部 7 サブネットワーク 8 代表制御部 9 別ネットワーク 31 代行処理装置 32 代行制御部 33 機能代行部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末装置が相互に情報を送受する
    ことによって結合されるネットワーク装置であって、 前記全ての各端末装置は、該各端末装置単体で、または
    該全端末装置のうちの少なくとも1つの他の端末装置と
    共に、サブネットワークをそれぞれ形成し、 前記ネットワーク装置は、 前記各サブネットワークをそれぞれ代表する複数の代表
    制御手段と、 前記複数の各端末装置からの情報の送出および情報の該
    各端末装置への供給をそれぞれ行う複数の情報制御手段
    とをさらに含み、 前記全情報制御手段のうちの少なくとも1つである請求
    側情報制御手段は、該全情報制御手段のうちの他の少な
    くとも1つである応答側情報制御手段に対する情報伝達
    処理のための情報の送達を、前記全代表制御手段のうち
    の該請求側情報制御手段を含むサブネットワークを代表
    する少なくとも1つである請求側代表制御手段に請求
    し、該請求側代表制御手段に該情報を与え、 前記請求側代表制御手段は、前記全代表制御手段のうち
    の前記応答側情報制御手段を含むサブネットワークを代
    表する少なくとも1つである応答側代表制御手段に、前
    記情報を送達し、 前記応答側代表制御手段は、送達された前記情報に基づ
    き、前記応答側情報制御手段に、前記情報を伝達するこ
    とを特徴とするネットワーク装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の代表制御手段が接続され、か
    つ通信可能接続状態を確立可能な通信網をさらに含み、 前記請求側および応答側代表制御手段は、前記情報の伝
    達が行われる間だけ、該請求側および応答側代表制御手
    段間の通信可能接続状態を該通信網に確立させることを
    特徴とする請求項1記載のネットワーク装置。
  3. 【請求項3】 前記各代表制御手段は、前記情報の送達
    の請求の受付け、前記情報の送達、および前記情報の伝
    達にそれぞれ関する動作を実行可能な状態を、開始タイ
    ミングから予め定める基準時間だけ保つことを特徴とす
    る請求項1記載のネットワーク装置。
  4. 【請求項4】 前記請求側代表制御手段は、前記情報伝
    達処理の一部を、前記全代表制御手段のうちの該請求側
    代表制御手段以外の他の代表制御手段に転嫁し、 前記他の代表制御手段は、前記転嫁の要求に応答し、前
    記応答側代表制御手段に、前記情報に基づき、前記情報
    伝達処理を行うことを特徴とする請求項1記載のネット
    ワーク装置。
  5. 【請求項5】 前記請求側代表制御手段は、さらに、前
    記情報に基づき、前記応答側情報制御手段に、前記応答
    側代表制御手段を介さず、前記情報を伝達することを特
    徴とする請求項1記載のネットワーク装置。
  6. 【請求項6】 複数の端末装置が相互に情報を送受する
    ことによって結合されるネットワーク装置であって、 前記複数の各端末装置からの情報の送出および情報の該
    各端末装置への供給をそれぞれ行う複数の情報制御手段
    と、 前記各情報制御手段にそれぞれ対応付けられた複数の処
    理代行手段と、 前記処理代行手段のうちのいずれか1つを時間経過に伴
    って順次選択して実行権を与える少なくとも1つの代行
    制御手段とを含み、 前記各処理代行手段は、前記実行権が与えられる間、該
    処理代行手段が対応付けられた情報制御手段、および前
    記処理代行手段のうちの前記実行権を持つ処理代行手段
    以外の各処理代行手段との間で、情報を送受することを
    特徴とするネットワーク装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の処理代行手段および複数の情
    報制御手段が接続され、かつ該各処理代行手段と該情報
    制御手段との間で通信可能接続状態を確立可能な通信網
    をさらに含み、 前記各処理代行手段は、前記実行権が付与される間だ
    け、該各処理代行手段と前記情報制御手段との間の通信
    可能接続状態をそれぞれ確立することを特徴とする請求
    項6記載のネットワーク装置。
  8. 【請求項8】 前記代行制御手段は、予め定めるタイミ
    ングが到来するたびに、前記処理代行手段のうちの前記
    いずれか1つを、予め定める順序に基づいて選択し実行
    権を付与することを特徴とする請求項6記載のネットワ
    ーク装置。
  9. 【請求項9】 前記全情報制御手段のうちの少なくとも
    1つである第1情報制御手段は、該全情報制御手段のう
    ちの他の少なくとも1つの情報制御手段に伝達するべき
    情報を有する場合、該情報の伝達のための情報伝達処理
    の開始を、前記代行制御手段に要求し、 前記代行制御手段は、前記要求に応答して、前記処理代
    行手段のうちの前記第1情報制御手段に対応付けられた
    少なくとも1つの処理代行手段に前記実行権を与えるこ
    とを特徴とする請求項6記載のネットワーク装置。
  10. 【請求項10】 前記全情報制御手段のうちの少なくと
    も1つである第1情報制御手段が、該第1情報制御手段
    から該全情報制御手段のうちの他の少なくとも1つであ
    る第2情報制御手段に与えるべき供給情報を有する場
    合、前記代行制御手段は、前記実行権付与後、前記処理
    代行手段のうちの前記第1情報制御手段に対応付けられ
    た少なくとも1つである第1処理代行手段に前記供給情
    報を前記第1情報制御手段から入手させ、 前記第1処理代行手段は、前記情報入手後、実行権が付
    与される間に、前記処理代行手段のうちの前記第2情報
    制御手段に対応する少なくとも1つである第2処理代行
    手段または前記第2情報制御手段に、入手された前記供
    給情報を伝達することを特徴とする請求項6記載のネッ
    トワーク装置。
  11. 【請求項11】 前記全情報制御手段のうちの少なくと
    も1つである第1情報制御手段が、該全情報制御手段の
    うちの他の少なくとも1つである第2情報制御手段から
    該第1情報制御手段への情報提供を要求する要求情報を
    有する場合、前記代行制御手段は、前記実行権付与後、
    前記処理代行手段のうちの前記第1情報制御手段に対応
    付けられた少なくとも1つである第1処理代行手段に前
    記要求情報を前記第1情報制御手段から入手させ、 前記第1処理代行手段は、前記情報入手後、実行権が付
    与される間に、前記処理代行手段のうちの前記第2情報
    制御手段に対応する少なくとも1つである第2処理代行
    手段または前記第2情報制御手段との間で、入手された
    前記要求情報および該要求情報に対する応答情報を送受
    し、かつ、前記応答情報を前記第1情報制御手段に伝達
    することを特徴とする請求項6記載のネットワーク装
    置。
  12. 【請求項12】 前記第1処理代行手段は、前記実行権
    が付与される間に、入手されている全ての各情報を前記
    情報制御手段に伝達することを特徴とする請求項10ま
    たは11記載のネットワーク装置。
  13. 【請求項13】 前記代行制御手段が複数ある場合、該
    各代行制御手段は前記処理代行手段のうちの少なくとも
    1つに関する実行権をそれぞれ制御し、 前記各代行制御手段は、前記ネットワーク装置内におい
    て予め定める動作条件が成立する間に、前記実行権の制
    御を行うことを特徴とする請求項6記載のネットワーク
    装置。
  14. 【請求項14】 前記代行制御手段が複数ある場合、該
    各代行制御手段は前記処理代行手段のうちの少なくとも
    1つに関する実行権をそれぞれ制御し、 前記全代行制御手段のうちの実行権の制御を行っている
    少なくとも1つの第1代行制御手段は、該全代行制御手
    段のうちの少なくとも1つの第2代行制御手段に、該第
    1代行制御手段に要求された少なくとも1つの情報制御
    手段の要求に係わる情報伝達処理を移譲して、該情報伝
    達処理を要求し、 前記第2代行制御手段は、前記要求に応答して、前記実
    行権の制御を開始することを特徴とする請求項6記載の
    ネットワーク装置。
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