JP2000183925A - デ―タ通信方式 - Google Patents

デ―タ通信方式

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JP2000183925A
JP2000183925A JP10375304A JP37530498A JP2000183925A JP 2000183925 A JP2000183925 A JP 2000183925A JP 10375304 A JP10375304 A JP 10375304A JP 37530498 A JP37530498 A JP 37530498A JP 2000183925 A JP2000183925 A JP 2000183925A
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frame
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JP10375304A
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Takashi Miyake
隆 三宅
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Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定時間内に確実にデータ送信を行うことが
できるデータ通信方式を提供すること。 【解決手段】 データ送信部22は、送信データ生成部
60、送信データバッファ62、送信処理部64、デー
タ比較部66、データ検出部68、タイマ70、74、
タイマ時間設定部72を含んで構成されている。タイマ
時間設定部72は、タイマ70の設定時間を変えること
により、データ送信に成功するまではバス5上のフレー
ムの終了を検出してからフレームデータを送信するまで
の待ち時間を短く設定し、一度データ送信に成功した場
合には、競合する他の装置によるフレームデータの送信
が終了するまで、データを送信するまでの待ち時間を長
く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の装置やプロ
セッサ等の間で非同期にデータの送受を行うデータ通信
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のデータ通信装置が1つの通
信媒体を利用してデータ通信を行う非同期通信では、2
つ以上のデータ通信装置から同時にデータ送信が行われ
ることにより、送信されたデータ同士の衝突によるデー
タの破壊が生じる場合があった。
【0003】送信データの破壊を防ぐための手法として
は、各データ通信装置がデータを送信する前に通信媒体
を観測し、他のデータ通信装置が送信したデータが通信
媒体上にある場合にはデータ送信を行わないようにして
データの衝突を回避するCSMA(Carrer Sense Multi
ple Access)方式や、データ送信中においてもデータ衝
突を検出するために通信媒体を観測し、データ衝突を検
出した場合にはその時点でデータ送信を中止する機能を
CSMA方式に付加したCSMA/CD(Carrer Sense
Multiple Access with Collision )方式、あるいは、
送信データの内容やデータ送信装置毎に送信の優先度を
規定しておき、通信媒体上でデータの衝突が生じた際に
は、優先度の高い送信データを優先的に送信するアービ
ットレーション方式等が一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CSMA方
式を採用したデータ通信装置において、通信媒体上にデ
ータが送信されていないことを確認してからデータ送信
を開始するまでにかかる時間は各データ通信装置により
差がある。このため、データ送信を開始するまでの時間
が短いデータ通信装置ほど優先的にデータ送信が可能に
なり、データ送信を開始するまでの時間が長いデータ通
信装置ほどデータ送信の機会を得にくかった。したがっ
て、データ送信を開始するまでの時間が短いデータ通信
装置のデータ送信頻度が高くなった場合に、データ送信
を開始するまでの時間が長いデータ通信装置は、いくら
待ってもデータを送信することができないという問題が
あった。
【0005】また、アービットレーション方式を採用し
た場合には、上述したようにデータ送信の優先度が送信
データの内容やデータ通信装置によって固定されてい
る。このため、優先度の高いデータの送信頻度が高くな
った場合にはこのデータが優先的に送信され、優先度の
低いデータはいくら待っても送信の機会を得ることがで
きないという問題があった。
【0006】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、一定時間内に確実にデータ
送信を行うことができるデータ通信方式を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のデータ通信方式は、通信路上に先に送
出されたフレームを優先させてフレームの送受信を行う
場合に、フレーム送信手段によるフレームの送出が終了
したときに、通信路上のフレームの終了を検出してから
再びフレームの送出が可能になるまでの待ち時間を長い
値t3に設定し、通信路上のフレームの競合がない場合
に、この待ち時間を再び短い値t1に戻している。した
がって、待ち時間が短いt1に設定された優先度が高い
フレームの送信が競合した場合に、その中でさらに優先
度が高いフレームの送信が終了すると、そのフレームを
送信した装置から次に送信されるフレームの優先度が低
くなる。このため、残ったフレーム同士の競合制御が行
われた場合であっても、確実に一定時間内に全てのフレ
ームのデータを送信することができる。
【0008】特に、通信路上で送受されるフレームの有
無を検出するフレーム検出手段をさらに備え、通信路上
で送受されるフレームの終了を検出してからの経過時間
が上述したt1とt3の間の所定値t2に達したときで
あって通信路上にフレームが存在しない場合には、待ち
時間の設定をt3からt1に戻すことが望ましい。時間
t2が経過したときに通信路上にフレームが存在しない
ということは、優先度が高いフレームの送信が一巡した
ということなので、再び待ち時間を短くして各フレーム
の優先度を高くしても特に不都合は生じない。また、各
フレームを送信するまでの待ち時間を短くして優先度を
高くすることにより、再び一定時間内に確実にフレーム
の送信を行うことができる。
【0009】また、本発明のデータ通信方式は、通信路
上に送出されたフレームの優先順位をアービットレーシ
ョンによって決定してフレームの送受信を行う場合に、
フレーム送信手段によるフレームの送出が終了したとき
に、フレームの先頭に付加する調整ビットを優先度が低
い第1の値に設定し、通信路上のフレームの競合がない
場合に、この調整ビットを再び優先度が高い第2の値に
戻している。したがって、優先度が高いフレームの送信
が競合した場合に、その中でさらに優先度が高いフレー
ムの送信が終了すると、そのフレームを送信した装置か
ら次に送信されるフレームの先頭の調整ビットが優先度
の低い値に変更される。このため、残ったフレーム同士
の競合制御が行われた場合であっても、確実に一定時間
内に全てのフレームのデータを送信することができる。
【0010】特に、通信路上で送受されるフレームの内
容を監視する監視手段をさらに備え、優先度が低い値を
有する調整ビットが先頭に付加されたフレームの通信が
確認された場合には、調整ビットを優先度が高い第2の
値に戻すことが望ましい。優先度が低いフレームの通信
が行われているということは、優先度が高いフレームの
送信が一巡したということなので、再び各フレームの優
先度を高くしても特に不都合は生じない。また、各フレ
ームの優先度を高くすることにより、再び一定時間内に
確実にフレームの送信を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一実施形
態のデータ通信システムについて図面を参照しながら説
明する。
【0012】〔第1の実施形態〕図1は、第1の実施形
態のデータ通信システムの全体構成を示す図である。図
1に示す本実施形態のデータ通信システムは、音声認識
装置1、ナビゲーション装置2、CDチェンジャ3、オ
ーディオ装置4を含んでおり、これらが通信路としての
バス5を介して接続されている。
【0013】音声認識装置1は、利用者の発声による操
作音声に対して音声認識処理を行うものであり、認識結
果がバス5を介してデータ通信によってナビゲーション
装置2やオーディオ装置4等の他の装置に送られる。ナ
ビゲーション装置2は、自車位置を検出して自車位置周
辺の地図を表示したり、利用者によって選択された目的
地までの経路探索および経路誘導等を行うものである。
CDチェンジャ3は、複数枚のCDが装填され、その中
の1枚が選択されて、その記録面に記録された信号の読
み取りが可能になる。オーディオ装置4は、車室内のダ
ッシュボードに収容された1つの筐体内に含まれるオー
ルインワンタイプのオーディオ機器であり、例えばラジ
オチューナやカセットテープデッキの他に各種の操作キ
ーを有する操作盤を含んでいる。この操作盤を用いて行
われる各種の操作指示は、オーディオ装置4自身に含ま
れるラジオチューナやカセットテープデッキの操作に対
して行われるものの他に、CDチェンジャ3や音声認識
装置1等に対して行われるものもある。オーディオ装置
4以外の他の装置に対する操作が行われると、その操作
状態に応じた操作信号がバス5を介してデータ通信によ
って他の装置に送られる。
【0014】次に、ナビゲーション装置2とオーディオ
装置4との間で相互にデータ通信を行う場合の詳細につ
いて説明する。例えば、ナビゲーション装置2によって
音声案内を行う際にオーディオ装置4に対して音声割り
込み要求を送る場合について説明する。図2は、ナビゲ
ーション装置2およびオーディオ装置4の詳細構成を示
す図である。図2に示すように、ナビゲーション装置2
は、ナビゲーション処理部20およびデータ送信部22
を含んで構成されている。
【0015】ナビゲーション処理部20は、自車位置周
辺の地図画像の表示処理や経路探索処理、経路誘導処理
等の所定のナビゲーション動作を行うものであり、例え
ば、経路誘導時に音声案内を行う際にオーディオ装置4
に対して送る音声割り込み要求を示すデータがデータ送
信部22に向けて出力される。データ送信部22は、ナ
ビゲーション処理部20から入力されるデータを通信用
のフォーマットに変換して他の装置に向けて送信するた
めものであり、送信データ生成部60、送信データバッ
ファ62、送信処理部64、データ比較部66、データ
検出部68、タイマ70、74、タイマ時間設定部72
を含んで構成されている。
【0016】送信データ生成部60は、ナビゲーション
処理部20から出力された送信用のデータに対してデー
タ通信に必要な各種のデータを付加することにより、送
信データフレームを生成する。
【0017】図3は、送信データ生成部60によって生
成される送信データフレームのデータ構造を示す図であ
る。同図に示すように、送信データフレームは、先頭か
ら順に通信タイプ(TYPE)、送信先アドレス(D
A)、送信元アドレス(SA)、データ長(LEN)、
送信データ(DATA)、エラー検出用データ(ER
R)が含まれている。
【0018】通信タイプは、この通信データフレームを
用いた通信の種類を規定したものである。例えば、通常
の1対1通信、同報通信、高速通信、レスポンス等が指
定される。また、送信先アドレスには、この送信データ
フレームの送り先となる装置に対応したアドレスが格納
されている。送信元アドレスには、この送信データフレ
ームの送信元となる装置のアドレスが格納されている。
ナビゲーション装置2内のデータ送信部22で生成され
る送信データフレームの場合には、この送信元アドレス
にはナビゲーション装置2のアドレスが格納される。
【0019】データ長は、送信対象となっている送信デ
ータの長さをバイト単位で表したものである。送信デー
タは、送信対象となっているデータが格納されており、
例えばナビゲーション処理部20から出力された音声割
り込み要求を示すデータがこれにあたる。エラー検出用
データは、通信タイプから送信データまでの各データの
内容にエラーがある場合にこれを検出するために付加さ
れるものである。
【0020】送信データバッファ62は、送信データ生
成部60によって生成される送信データフレームを一時
的に格納する。送信処理部64は、送信データバッファ
62から出力されるバイト単位の送信データフレームを
順次シリアルデータに変換して、バス5を介してオーデ
ィオ装置4に向けて出力する。本実施形態では、アービ
ットレーション方式による送信処理が行われており、送
信処理部64は、送信データフレームを送信中にデータ
比較部66から衝突検出信号が出力されない場合に送信
動作が正常に終了し、タイマ時間設定部72に対して送
信終了信号を出力する。
【0021】データ比較部66は、送信処理部64から
出力されたフレームのデータと実際にバス5上で送受さ
れているフレームのデータとを比較する。これらの各デ
ータが異なる場合とは、送信データフレームが他の装置
間で送受される他のフレームと衝突しており、しかもア
ービットレーションによって他のフレームの方が優先度
が高いということであり、この場合にはデータ比較部6
6から送信処理部64に向けて衝突検出信号を出力す
る。
【0022】データ検出部68は、バス5上で送受され
ているフレームのデータを検出してフレーム検出信号を
出力する。また、このデータ検出部68は、フレームの
終了を検出する機能を有しており、フレームの終了を検
出したときにフレーム終了検出信号を出力する。
【0023】タイマ70は、バス5上で送受されるフレ
ームの終了を検出してから送信処理部64によるフレー
ムの送信が開始されるまでの待ち時間を設定するための
ものであり、データ検出部68から出力されるフレーム
終了検出信号に同期してリセットされ、その後所定時間
経過後にタイムオーバーとなったときに送信許可信号を
送信処理部64に出力する。タイマ時間設定部72は、
タイマ70がタイムオーバーとなる時間を設定するもの
であり、所定時間t1とこれより長い時間t3のいずれ
かを設定する。具体的には、タイマ時間設定部72は、
電源投入直後はタイマ70に短い時間t1をセットし、
送信処理部64から送信終了信号が出力されるとタイマ
70に長い時間t3をセットする。タイマ74は、上述
したタイマ70の2種類の設定時間t1、t3の間の時
間t2が設定され、データ検出部68から出力されるフ
レーム終了検出信号に同期してリセットされてから時間
t2が経過するとタイムオーバーになり、その旨の通知
をタイマ時間設定部72に送る。
【0024】また、図2に示すように、オーディオ装置
4は、受信処理部40とオーディオ処理部42を含んで
構成されている。受信処理部40は、ナビゲーション装
置2やその他の装置から送られてくるシリアルデータと
しての送信データフレームを順次パラレルデータに変換
し、エラー検出用データを用いてエラー検出処理を行っ
た後に送信データのみを抽出してオーディオ処理部42
に向けて出力する。オーディオ処理部42は、オーディ
オ装置4の各種の機能を実現するものであり、ラジオチ
ューナやカセットテープデッキおよびパワーアンプ等が
含まれている。
【0025】なお、上述したナビゲーション装置2およ
びオーディオ装置4の説明では、ナビゲーション装置2
からオーディオ装置4を含む各装置に対して送信データ
フレームを送る構成について説明したが、同様にオーデ
ィオ装置4からナビゲーション装置2を含む各装置に対
して送信データフレームを送ることができる。
【0026】上述した送信データ生成部60がフレーム
生成手段に、送信データバッファ62、送信処理部6
4、タイマ70、タイマ74がフレーム送信手段に、タ
イマ時間設定部72が待ち時間設定手段に、データ検出
部68がフレーム検出手段にそれぞれ対応する。
【0027】本実施形態のナビゲーション装置2および
オーディオ装置4は上述した構成を有しており、次にそ
の動作を説明する。図4は、ナビゲーション装置2から
オーディオ装置4に対して送信データフレームを送信す
る動作手順を示す図である。
【0028】ナビゲーション装置2の電源が投入される
と、タイマ時間設定部72は、タイマ70に時間t1を
セットする(ステップ100)。また、タイマ時間設定
部72は、バス5を介して送受されるいずれかのフレー
ムの終了から時間t2経過後にバス5上にデータがある
か否かを判定し(ステップ101)、バス5上にデータ
が存在する場合にはタイマ70の設定時間を維持し、バ
ス5上にデータが存在しない場合にはタイマ70の設定
時間をt1にセットする(ステップ102)。なお、起
動直後においては、ステップ100における初期設定に
おいてタイマ70に時間t1がセットされているため、
バス5上のデータの有無にかかわらず、このタイマ70
のセット時間t1が維持される。
【0029】次に、送信データ生成部60は、ナビゲー
ション処理部20から送信データが入力されたか否かを
判定し(ステップ103)、送信データが入力される
と、この送信データに通信タイプ、送信先アドレス、送
信元アドレス、データ長、エラー検出用データを付加し
て送信データフレームを作成する(ステップ104)。
作成された送信データフレームは送信データバッファ6
2に格納される。
【0030】次に、送信処理部64は、タイマ70から
出力される送信許可信号の有無に基づいて送信タイミン
グか否かを判定する(ステップ105)。タイマ70に
時間t1(あるいはt3)がセットされている場合に
は、他の装置間で送受されるフレームの終了を検出して
から時間t1(あるいはt3)が経過したときにタイマ
70から送信許可信号が出力され、送信処理部64は、
この送信許可信号を検出することにより送信タイミング
であると判断して、送信バッファ62に格納されている
送信データフレームを読み出して、バス5を介してオー
ディオ装置4に向けてこの読み出した送信データフレー
ムの送信を開始する(ステップ106)。この送信動作
と並行して、送信処理部64は、送信が成功したか否か
を判定する(ステップ107)。送信が成功した場合と
は、データ送信中にデータ比較部66から衝突検出信号
が出力されない場合であり、この場合には送信処理部6
4からタイマ時間設定部72に対して送信終了信号が出
力され、タイマ時間設定部72は、この送信終了信号を
受け取ると、タイマ70に時間t3をセットする(ステ
ップ108)。以後、ステップ101に戻って、フレー
ム終了から時間t2が経過した際のバス5上のデータの
有無判定以降の処理が繰り返される。
【0031】また、送信が成功しない場合(他に優先度
の高いデータが存在した場合)には、データ送信を中断
した後、ステップ105に戻って送信タイミングの判定
動作以降が、データの送信が成功するまで繰り返され
る。
【0032】このように、本実施形態のデータ送信部2
2は、電源投入直後等においては、他の装置間で送受さ
れるフレームの終了を検出してから送信データフレーム
を送信するまでの時間がt1に設定されるため、高い優
先順位でデータ送信を行うことができる。また、一度デ
ータ送信が終了すると、フレームの終了を検出してから
再度データ送信を行うことができるまでの時間がt1か
らt3(>t1)に変更されるため、データ送信の優先
度が低くなって、他の装置によるデータ送信が可能にな
る。したがって、複数の装置においてデータの送信タイ
ミングが競合した場合には、装置間の優先順位やデータ
の内容の優先順位にかかわらず、一定時間内に確実にデ
ータを送信することができる。例えば、図1に示すよう
に4つの装置がデータの送信元となる場合には、自分以
外の3つの装置によるデータ送信が行われた場合の時間
がデータ送信の最大の待ち時間となるが、この待ち時間
以内に確実にデータ送信を行うことが保証される。この
ため、ナビゲーション装置2からオーディオ装置4に対
して音声割り込み要求を示すデータを送るような場合
に、一定時間内に確実にこのデータをオーディオ装置4
に送ることができ、音声案内を行いたい所望の地点に接
近したときに確実にオーディオ音声の音量を下げる等の
制御が可能になる。
【0033】また、一旦データの送信が終了してタイマ
70に時間t3がセットされてデータ送信の優先順位が
低くなった場合には、バス5上に送受されるフレームの
終了を検出してから時間t1とt3の間の時間t2が経
過したときにバス5上で送受されるデータの有無を検出
しており、バス5上にデータがない場合、すなわち優先
順位の高い競合するデータがない場合に、再びタイマ7
0に時間t1がセットされるため、データの競合がない
場合には速やかに本来の優先順位にしたがったデータの
送信を再開することができる。
【0034】なお、上述した実施形態(後述する第2の
実施形態についても同様)では、ナビゲーション装置2
からオーディオ装置4に対してデータを送信する場合を
例に取って説明したが、反対にオーディオ装置4からナ
ビゲーション装置2にデータを送る場合や、その他の装
置間あるいは各装置内の処理部やプロセッサ間でデータ
を送受する場合にも本発明を適用することができる。
【0035】〔第2の実施形態〕ところで、上述した第
1の実施形態では、データの送信タイミングをずらすこ
とによってデータ送信の優先度を可変に設定し、優先度
が同じデータが衝突した場合にアービットレーションに
よっていずれかのデータ送信のみを有効にしていたが、
データの送信タイミングを全ての装置において同じに設
定するとともに、送信データの先頭に調整ビットを付加
して優先度を可変に設定するようにしてもよい。
【0036】図5は、第2の実施形態におけるナビゲー
ション装置2とオーディオ装置4の詳細構成を示す図で
ある。なお、図5に示す各構成は、図2に示したナビゲ
ーション装置2内のデータ送信部22をデータ送信部2
2aに置き換えた点が異なっており、この相違点につい
て詳細に説明する。
【0037】図5に示すデータ送信部22aは、ナビゲ
ーション処理部20から入力されるデータを通信用のフ
ォーマットに変換して他の装置に向けて送信するためも
のであり、送信データ生成部60、送信データバッファ
62、送信処理部64a、データ比較部66、データ検
出部68a、タイマ70a、データ監視部76を含んで
構成されている。これらの構成の中で送信データ生成部
60、送信データバッファ62およびデータ比較部66
は、図2に示したデータ送信部22に含まれるものと基
本的に同じ動作を行っている。
【0038】また、送信処理部64aは、送信データバ
ッファ62から出力されるバイト単位の送信フレームを
順次シリアルデータに変換して、先頭に調整ビットとし
てのFC(Fairness Control)ビットを付加した後、バ
ス5を介してオーディオ装置4に向けて出力する。図6
は、送信処理部64aから出力される送信データフレー
ムのデータ構成を示す図である。図6に示すように、送
信処理部64aから出力される送信データフレームは、
先頭から順にFCビット(FC)、通信タイプ(TYP
E)、送信先アドレス(DA)、送信元アドレス(S
A)、データ長(LEN)、送信データ(DATA)、
エラー検出用データ(ERR)が含まれており、図3に
示した第1の実施形態の送信データフレームに対して先
頭にFCビットが追加されている。このFCビットは、
送信するフレームの優先度を設定するためのものであ
り、送信データフレームの送信が終了したときに、高い
優先度に対応した第2の値としての“0”から低い優先
度に対応した第1の値としての“1”に変更され、その
後データ監視部76から復帰信号が送られてきたときに
再び高い優先度の“0”に変更される。また、本実施形
態においては、上述した第1の実施形態と同様に、アー
ビットレーション方式による送信処理が行われており、
送信処理部64aは、送信データフレームを送信中にデ
ータ比較部66から衝突検出信号が出力されない場合に
送信動作が正常に終了する。
【0039】データ検出部68aは、バス5上に送受さ
れているフレームのデータを検出するとともに、フレー
ムの終了を検出したときにフレーム終了検出信号を出力
する。フレーム終了検出信号はタイマ70aに送られ、
検出されたフレームのデータはデータ監視部76に送ら
れる。タイマ70aは、データ検出部68aから出力さ
れるフレーム終了検出信号に同期してリセットされ、そ
の後所定時間経過後にタイムオーバーとなったときに送
信許可信号を送信処理部64aに出力する。データ監視
部76は、データ検出部68aによって検出されたバス
5上のフレームデータを監視しており、優先度の低いF
Cビット“1”を有するフレームの送信が正常に終了し
たことを検出したとき、すなわち他に優先度の高いフレ
ームがない場合に、復帰信号を送信処理部64aに向け
て出力する。
【0040】また、図5に示すオーディオ装置4内の受
信処理部40aは、ナビゲーション装置2やその他の装
置から送られてくるシリアルデータの先頭のFCビット
を除く送信データフレームを順次パラレルデータに変換
し、エラー検出用データを用いてエラー検出処理を行っ
た後に送信データのみを抽出してオーディオ処理部42
に向けて出力する。送信データフレームの先頭に付加さ
れて送られてくるFCビットは、アービットレーション
における優先度を可変に設定するためのものであり、送
受されるデータの内容には直接関係しないため、上述し
たように受信時に取り除かれる。
【0041】上述した送信データ生成部60がフレーム
生成手段に、送信データバッファ62、送信処理部64
aがフレーム送信手段に、送信処理部64aが調整ビッ
ト設定手段に、データ検出部68a、データ監視部76
が監視手段にそれぞれ対応する。
【0042】本実施形態のナビゲーション装置2および
オーディオ装置4は上述した構成を有しており、次にそ
の動作を説明する。図7は、ナビゲーション装置2から
オーディオ装置4に対して送信データフレームを送信す
る動作手順を示す図である。
【0043】ナビゲーション装置2の電源が投入される
と、送信処理部64aは、送信データフレームに付加す
るFCビットの内容を高い優先度に対応した“0”に設
定する(ステップ200)。また、送信処理部64a
は、データ監視部76から出力された復帰信号を検出し
たか否かを判定し(ステップ201)、復帰信号を検出
しない場合にはFCビットの設定内容を維持し、復帰信
号を検出した場合にはFCビットの内容を高い優先度に
対応する“0”に設定する(ステップ202)。なお、
起動直後においては、ステップ200における初期設定
においてFCビットが“0”に設定されているため、復
帰信号検出の有無にかかわらず、FCビットの内容が
“0”に維持される。
【0044】次に、送信データ生成部60は、ナビゲー
ション処理部20から送信データが入力されたか否かを
判定し(ステップ203)、送信データが入力される
と、この送信データに通信タイプ、送信先アドレス、送
信元アドレス、データ長、エラー検出用データを付加し
て送信データフレームを作成する(ステップ204)。
作成された送信データフレームは送信データバッファ6
2に格納される。
【0045】次に、送信処理部64aは、タイマ70a
から出力される送信許可信号の有無に基づいて送信タイ
ミングか否かを判定する(ステップ205)。他の装置
間で送受されるフレームの終了を検出してから所定時間
が経過したときにタイマ70aから送信許可信号が出力
され、送信処理部64aは、この送信許可信号を検出す
ることにより送信タイミングであると判断する。そし
て、送信処理部64aは、送信バッファ62に格納され
ている送信データフレームを読み出してその先頭にFC
ビットを付加した後に、バス5を介してオーディオ装置
4に向けてこのFCビットが先頭に付加された送信デー
タフレームの送信を開始する(ステップ206)。この
送信動作と並行して、送信処理部64aは、送信が成功
したか否かを判定する(ステップ207)。送信が成功
した場合とは、データ送信中にデータ比較部66から衝
突検出信号が出力されない場合であり、この場合には送
信処理部64aは、FCビットの内容を優先度が低い
“1”に設定する(ステップ208)。以後、ステップ
201に戻って、復帰信号検出の有無判定以降の処理が
繰り返される。
【0046】また、送信が成功しない場合(他に優先度
の高いデータが存在した場合)には、データ送信を中断
した後、ステップ205に戻って送信タイミングの判定
動作以降が、データの送信が成功するまで繰り返され
る。
【0047】このように、本実施形態のデータ送信部2
2aは、電源投入直後等においては、送信データフレー
ムの先頭に付加するFCビットの内容を“0”に設定し
て送信データフレームの送信が行われるため、高い優先
順位でデータ送信を行うことができる。また、一度デー
タ送信が終了すると、FCビットの内容が“1”に変更
されるため、データ送信の優先度が低くなって、他の装
置によるデータ送信が可能になる。したがって、複数の
装置においてデータの送信タイミングが競合した場合で
あっても、一定時間内に確実にデータを送信することが
できる。
【0048】また、一旦データの送信が終了してFCビ
ットの内容が“1”に設定されてデータ送信の優先順位
が低くなった場合には、バス5上で送受されるデータを
監視しており、優先度が低いFCビット“1”を有する
フレームの送信が成功したことを検出した場合、すなわ
ち優先順位の高い競合するデータがない場合に、再びF
Cビットの内容が“0”に設定されるため、データの競
合がない場合には速やかに高い優先度に対応したデータ
の送信を行うことができる。
【0049】なお、上述した実施形態では、FCビット
のビット長を1ビットとしたが、2ビットあるいはそれ
以上の複数ビットをFCビットに割り当てて、優先度に
差を設けるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、待ち
時間が短いt1に設定された優先度が高いフレームの送
信が競合した場合に、その中でさらに優先度が高いフレ
ームの送信が終了すると、そのフレームを送信した装置
から次に送信されるフレームの優先度が低くなるため、
残ったフレーム同士の競合制御が行われた場合であって
も、確実に一定時間内に全てのフレームのデータを送信
することができる。
【0051】また、本発明によれは、優先度が高いフレ
ームの送信が競合した場合に、その中でさらに優先度が
高いフレームの送信が終了すると、そのフレームを送信
した装置から次に送信されるフレームの先頭の調整ビッ
トが優先度の低い値に変更されるため、残ったフレーム
同士の競合制御が行われた場合であっても、確実に一定
時間内に全てのフレームのデータを送信することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のデータ通信システムの全体構
成を示す図である。
【図2】ナビゲーション装置およびオーディオ装置の詳
細構成を示す図である。
【図3】送信データ生成部によって生成される送信デー
タフレームのデータ構造を示す図である。
【図4】ナビゲーション装置からオーディオ装置に対し
て送信データフレームを送信する動作手順を示す図であ
る。
【図5】第2の実施形態のナビゲーション装置およびオ
ーディオ装置の構成を示す図である。
【図6】図5に示す送信処理部から出力される送信デー
タフレームのデータ構造を示す図である。
【図7】第2の実施形態においてナビゲーション装置か
らオーディオ装置に対して送信データフレームを送信す
る動作手順を示す図である。
【符号の説明】
2 ナビゲーション装置 4 オーディオ装置 20 ナビゲーション処理部 22、22a データ送信部 40、40a 受信処理部 42 オーディオ処理部 60 送信データ生成部 62 送信データバッファ 64、64a 送信処理部 66 データ比較部 68、68a データ検出部 70、70a、74 タイマ 72 タイマ時間設定部 76 データ監視部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信路上に先に送出されたフレームを優
    先させてフレームの送受信を行うデータ通信方式におい
    て、 送信データを含む所定フォーマットのフレームを生成す
    るフレーム生成手段と、 前記フレーム生成手段によって生成されたフレームを、
    前記通信路上で送受されるフレームの終了を検出してか
    ら所定の待ち時間経過後に前記通信路に送出するフレー
    ム送信手段と、 前記フレーム送信手段によるフレームの送出が終了した
    ときに、前記待ち時間を所定値t3に設定し、前記通信
    路を介して送受されるフレームが競合していない場合に
    前記待ち時間を所定値t3よりも短い値t1に設定する
    待ち時間設定手段と、 を備えることを特徴とするデータ通信方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記通信路上で送受されるフレームの有無を検出するフ
    レーム検出手段をさらに備えており、 前記待ち時間設定手段は、前記通信路上で送受されるフ
    レームの終了を検出してからの時間が前記所定値t3よ
    りも短くt1よりも長い所定値t2に達したときであっ
    て、前記フレーム検出手段によって前記通信路上にフレ
    ームが存在しないときに、前記待ち時間の設定を前記値
    t3から前記値t1に戻すことを特徴とするデータ通信
    方式。
  3. 【請求項3】 通信路上に送出されたフレームの優先順
    位をアービットレーションによって決定してフレームの
    送受信を行うデータ通信方式において、 送信データを含む所定フォーマットのフレームを生成す
    るフレーム生成手段と、 前記フレーム生成手段によって生成されたフレームの先
    頭に所定の調整ビットを付加して前記通信路に送出する
    フレーム送信手段と、 前記フレーム送信手段によるフレームの送出が終了した
    ときに、前記調整ビットを優先度が低い第1の値に設定
    し、前記通信路を介して送受されるフレームが競合しな
    い場合に前記調整ビットを優先度が高い第2の値に設定
    する調整ビット設定手段と、 を備えることを特徴とするデータ通信方式。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記通信路上で送受
    されるフレームの内容を監視し、優先度が低い前記第1
    の値を有する前記調整ビットが先頭に付加されたフレー
    ムの通信が確認されたときに、前記調整ビットを優先度
    が高い前記第2の値に戻す指示を前記調整ビット設定手
    段に送る監視手段と、 前記調整ビット設定手段は、前記監視手段から送られて
    くる前記指示に応じて、前記調整ビットの内容を前記第
    1の値から前記第2の値に戻すことを特徴とするデータ
    通信方式。
JP10375304A 1998-12-14 1998-12-14 デ―タ通信方式 Withdrawn JP2000183925A (ja)

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