JP2000183823A - コヒ―レント光伝送装置 - Google Patents

コヒ―レント光伝送装置

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JP2000183823A
JP2000183823A JP10375318A JP37531898A JP2000183823A JP 2000183823 A JP2000183823 A JP 2000183823A JP 10375318 A JP10375318 A JP 10375318A JP 37531898 A JP37531898 A JP 37531898A JP 2000183823 A JP2000183823 A JP 2000183823A
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JP
Japan
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optical
light source
semiconductor laser
light
transmission device
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JP10375318A
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English (en)
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Takaaki Numai
貴陽 沼居
Atsushi Nitta
淳 新田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複雑な温度制御系が不要で、かつ偏光制御器や
偏波ダイバーシチーなどの技術が不要で柔軟なコヒーレ
ント光ファイバ通信等を可能とするコヒーレント光伝送
装置である。 【解決手段】コヒーレント光伝送装置は、第1の光源1
1を含む送信部に、第1の光源11の出射光110と干
渉する光120を放出する第2の光源12を、両光源1
1、12の環境を同一に設定できる様に第1の光源11
に近接して備える。受信部の共通の光検出器13は、伝
送媒体を伝搬してきた両光源11、12からの光11
0、120を受けてビート信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短距離光通信に適
したヘテロダイン受信或はホモダイン受信を行なうコヒ
ーレント光伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ通信は、既に長距離幹線系で
実用化され、今後、中継局からオフィスや家庭まで光フ
ァイバを敷設する計画が進んでいる。そして、情報量の
増加に伴って、更にオフィス内や家庭内でも光ファイバ
伝送を実現することを目指して研究が進められている。
光ファイバ通信システムのうち、コヒーレント光ファイ
バ通信では、送信光源から出射されたレーザ光と局発光
源から出射されたレーザ光を干渉させ、ビート信号を検
出する。このため、高い受信感度を有すると同時に、伝
送路の波長分散の影響を受信機のIF(中間周波数)帯
域で簡単に補償できる利点を有しており、コヒーレント
光ファイバ通信は長距離伝送系において有利な方式であ
ると考えられてきた。この公知文献としては、例えば特
開平5−167535号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コヒーレント光ファイバ通信は、長距離伝送系において
使用することを前提にしているので、送信光源と干渉す
るレーザ光を放出するための光源は受信部側に配置して
いた。このため、受信部における光源は、局発光源と呼
ばれる。送信光源から出射したレーザ光と局発光源から
出射したレーザ光のビート信号を検出するためには、こ
れらのレーザ光の波長差を一定に保つと同時に両者の偏
波を揃えておく必要がある。
【0004】半導体レーザは、素子を含む周囲の温度に
よって発振波長が変動するので、発振波長の差を一定に
保つには、送信光源と局発光源の周囲温度を両方とも精
密に制御する必要があった。また、送信光源から放出さ
れたレーザ光は、光ファイバを伝搬するうちに、その偏
波方向が変化する。従って、光ファイバからの出射光と
局発光源から出射されるレーザ光の偏波を受信部で合わ
せるためには、偏光制御器(これにより、光ファイバか
らの出射光の偏波を局発光源から出射されるレーザ光の
偏波に合わせる)や偏波ダイバーシチー(光ファイバか
らの出射光を2つの偏光成分に分け、夫々に対して局発
光源を設ける)などの技術が必要であり、コストの面で
問題があった。
【0005】本発明の目的は、オフィス内や家庭内など
の短距離伝送系などにおいて、複雑な温度制御系が不要
で、かつ偏光制御器や偏波ダイバーシチーなどの技術が
不要で柔軟なコヒーレント光ファイバ通信等を可能とす
るヘテロダイン受信或はホモダイン受信を行なうコヒー
レント光伝送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため、本発明のヘテロダイン受信或はホモダイン
受信を行なうコヒーレント光伝送装置は、第1の光源な
いし半導体レーザを含む送信部に、第1の光源ないし半
導体レーザの出射光と干渉する光を放出する第2の光源
ないし半導体レーザを、両光源の環境を同一に設定でき
る様に第1の光源ないし半導体レーザに近接して備え、
受信部で伝送媒体を伝搬してきた両光源ないし半導体レ
ーザからの光を共通の光検出器で受けてビート信号を生
成することを特徴とする。この構成において、送信光源
と局発光源が両方とも送信部に配置されることにより、
両者の周囲温度を同一に保つことが容易になる。従っ
て、比較的簡単な制御で送信光源と局発光源の発振波長
の差を一定に保てる。
【0007】上記基本的構成に基づいて、以下の如きよ
り具体的形態が可能である。複数の波長の異なる第1の
光源ないし半導体レーザから成る第1の光源ないし半導
体レーザ群を光源として含む送信部に、第1の光源ない
し半導体レーザ群の中の各第1の光源ないし半導体レー
ザからの出射光と干渉する光を放出する第2の光源ない
し半導体レーザを少なくとも1個近接して備える。この
構成において、比較的簡単な制御で送信光源と局発光源
の発振波長の差を一定に保てるだけでなく波長多重伝送
が可能となり、信号伝送容量を大きくできる。
【0008】第1の光源ないし半導体レーザと外部光変
調器が直列に配置された光源を含む送信部に、光変調器
の出射光と干渉する光を放出する第2の光源ないし半導
体レーザを近接して備える。この構成において、第1の
光源ないし半導体レーザを変調しないでおき、光変調器
に印加する電圧または注入する電流を変調することで、
振幅、周波数、または位相のうち、所望のものだけが効
率良く変調され、変調時に他の2つの変動が小さくな
る。この結果、更に雑音の小さいヘテロダイン或はホモ
ダイン伝送が実現される。
【0009】複数の波長の異なる第1の光源ないし半導
体レーザから成る第1の光源ないし半導体レーザ群と第
1の光源ないし半導体レーザ群の各素子と外部光変調器
が直列に配置された光源を含む送信部に、前記光変調器
の出射光と干渉する光を放出する少なくとも1個の第2
の光源ないし半導体レーザを近接して備える。この構成
においても、第1の光源ないし半導体レーザを変調しな
いでおき、光変調器に印加する電圧または注入する電流
を変調することで、振幅、周波数、または位相のうち、
所望のものだけが効率良く変調され、変調時に他の2つ
の変動が小さくなる。更に、波長多重伝送が可能とな
り、信号伝送容量を大きくできる。
【0010】単一光源である光源ないし半導体レーザと
ビームスプリッタが直列に配置され、互いに並列に配置
された第1の光源として機能する光変調器と第2の光源
として機能する周波数シフターが前記ビームスプリッタ
と光学的に結合されている送信部を持っている。更に、
互いに並列に配置された周波数シフターと光変調器が前
記ビームスプリッタおよび光結合器と光学的に結合され
てもよい。この構成において、光源ないし半導体レーザ
を1つ用意するだけで、ビート光を発生させることがで
きる。
【0011】直ぐ上で述べた送信部が複数設けられ、か
つ各送信部の波長が異なる。この構成において、各送信
部で光源ないし半導体レーザを1つ用意することで、ビ
ート光を発生させることができるだけでなく波長多重伝
送が可能となり、信号伝送容量を大きくできる。
【0012】上記の構成の送信部において、少なくとも
2個の素子が集積化されている。この構成において、比
較的簡単な構成で、素子の温度を一致させることが容易
となり、送信光源と局発光源の発振波長の差を一定に保
てる。また、波長多重伝送が可能となり、信号伝送容量
を大きくもできたり、半導体レーザと光変調器を集積化
することで、光の結合効率が改善されたり、ビームスプ
リッタや光結合器を半導体レーザと集積化することで、
光の結合効率が改善される。
【0013】第1の光源ないし半導体レーザからの出射
光と第2の光源ないし半導体レーザからの出射光が、同
一の光伝送路を伝搬する。この構成において、光源ない
し半導体レーザと光検出器とが一直線上に並んでいない
様な場合でも、信号を光検出器に送ることが可能とな
る。また、同一の光伝送路として光ファイバを利用した
場合、前記レーザ光の偏波は、光ファイバ中で同じ様な
変化の仕方をするため、光検出器で光ビート信号を検出
できる。
【0014】第1の光源ないし半導体レーザからの出射
光と第2の光源ないし半導体レーザからの出射光が、光
合流器で合流されて、同一の光伝送路を伝搬する。この
構成においても、光源ないし半導体レーザと光検出器と
が一直線上に並んでいない様な場合でも、信号を光検出
器に送ることが可能となる。また、同一の光伝送路とし
て光ファイバを利用した場合でも、光検出器で光ビート
信号を検出することが可能となる。
【0015】前記光伝送路はプラスチック光ファイバな
どの光ファイバである。プラスチック光ファイバ(本明
細書において、プラスチック光ファイバという用語は、
石英系光ファイバに対して、ポリマー、合成樹脂などの
様な熱や圧力等で塑性変形可能で光学的に透明な光学材
料で出来ている光ファイバの意味で用いている)は、そ
の低損失化が進み、その接続の容易性、安全性、取り扱
い易さ、コストの観点から期待を集めている。
【0016】受信部が光路を切り替える光学部品と該光
学部品で光路を切り替えられた光を受ける光検出器から
構成されている。この構成において、光検出器の配置が
光伝送路の伸長方向に左右されないことから、例えば、
容易に光検出器を回路基板上に配置できる。この結果、
実装が容易になる。
【0017】前記光学部品の断面の少なくとも一部が矩
形であり、ここに近接して光検出器が設けられている。
この構成において、光検出器と光学部品の接触面積が大
きくなることから、配置が安定し実装がより容易にな
る。
【0018】前記光学部品と光検出器がモールドされて
いる。この構成において、光検出器と光学部品の結合部
の機械的強度が増すことから、信頼性の高い実装形態と
なる。
【0019】送信側の融着ないし接合端面と受信側の融
着ないし接合端面が雌雄の関係にあるプラスチック光フ
ァイバなどの光ファイバを光伝送路ないし伝送媒体とし
て用いている。この構成において、光ファイバの断面形
状が異なっていることから、光ファイバの接続時に送信
部と受信部を取り違える恐れがなくなる。
【0020】選択的にクラッド層を除去したプラスチッ
ク光ファイバなどの光ファイバを光伝送路ないし伝送媒
体として用い、前記クラッド層の除去部分に光学部品を
接触あるいは近接して配置し、かつ前記光学部品の光フ
ァイバと接触していない面に前記光検出器あるいは第1
の光源ないし半導体レーザと第2の光源ないし半導体レ
ーザを接触あるいは近接して配置している。この構成に
おいて、エバネッセント光が光学部品に結合し、光検出
器に入射されることで、タップとしての動作や信号のA
DD/DROPのうちDROP機能が実現できる。同じ
原理で、送信部からレーザ光を放出することで、信号の
ADD/DROPのうちADD機能も実現できる。
【0021】選択的にクラッド層厚の小さいプラスチッ
ク光ファイバなどの光ファイバを光伝送路ないし伝送媒
体として用い、前記クラッド層厚の小さい部分に光学部
品を接触あるいは近接して配置し、かつ前記光学部品の
光ファイバと接触していない面に前記光検出器あるいは
第1の光源ないし半導体レーザと第2の光源ないし半導
体レーザを接触あるいは近接して配置している。この構
成において、タップとしての動作や信号のADD/DR
OPのうちDROP機能が実現できるだけでなく、残っ
ているクラッド層によってコアが保穫されていること
で、より信頼性の高いシステムとなる。同じ原理で、送
信部からレーザ光を放出することで、信号のADD/D
ROPのうちADD機能も実現できる。
【0022】選択的にコア径の小さいプラスチック光フ
ァイバなどの光ファイバを光伝送路ないし伝送媒体を光
伝送路として用い、前記コア径の小さい部分に光学部品
を接触あるいは近接して配置し、かつ前記光学部品の光
ファイバと接触していない面に前記光検出器あるいは第
1の光源ないし半導体レーザと第2の光源ないし半導体
レーザを接触あるいは近接して配置している。この構成
において、前記コア径の小さい部分にエバネッセント光
が存在するので、このエバネッセント光を光学部品に結
合し光検出器に入射することで、タップとしての動作や
信号のADD/DROPのうちDROP機能が実現でき
る。更に、クラッド層によってコアが保護されているこ
とで、より信頼性の高いシステムとなる。同じ原理で、
送信部からレーザ光を放出することで、信号のADD/
DROPのうちADD機能も実現できる。
【0023】光ファイバのうち少なくとも前記光学部品
と接触あるいは近接する部分の断面形状が矩形である。
この構成において、光ファイバと光学部品の配置が安定
し、より実装が容易になる。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)図1は本発明の
第1の実施例の特徴を最もよく表す図面であり、同図に
おいて、11は信号光源であるところの半導体レーザ
(分布帰還型半導体レーザ等)、110は半導体レーザ
11からの出射光、12は半導体レーザ11からの出射
光と干渉する光を放出する半導体レーザ(例えば、信号
光源である分布帰還型半導体レーザ11のブラッグ波長
から少しずれたブラッグ波長を持つ様に回折格子のピッ
チの設定された分布帰還型半導体レーザ)、120は半
導体レーザ12からの出射光、13は光検出器(pin
フォトダイオード等)である。半導体レーザ11と半導
体レーザ12は共通の周囲環境制御装置でその環境(主
に、温度)が制御される様に充分近接して設置されてお
り、光検出器13とは伝送媒体(本実施例では、伝送媒
体は空間)を介して隔てられている。この様な周囲環境
制御装置としては、例えば、両半導体レーザ11、12
を載置するヒートシンクがある。更に精密な制御が必要
ならば、ヒートシンクに加えて、信号光源である半導体
レーザ11のレーザ光110の状態をモニターしてい
て、その結果をフィードバックしてレーザ光120が常
に所望の状態になる様に半導体レーザ12(これの特性
は予め分かっている)を微調制御してもよい。
【0025】上記構成において、信号光源である半導体
レーザ11に注入する電流を変調し、半導体レーザ11
から振幅、周波数、または位相の変調されたレーザ光1
10が放出される。一方、半導体レーザ12は無変調で
あり、半導体レーザ11と干渉するレーザ光120を放
出する。すなわち、この様に干渉する様にレーザ光12
0の波長(振幅または位相変調の場合は半導体レーザ1
1からのレーザ光110の波長と一定の波長差を維持す
る様に、周波数変調の場合は半導体レーザ11からのレ
ーザ光110の中心波長と一定の波長差を維持する様
に)、偏光状態が制御されている。光検出器13は、空
間を伝播して来た前記レーザ光110と120を同時に
検出し、ビート信号を電気信号として出力する。
【0026】これによって、半導体レーザ11と半導体
レーザ12の周囲環境を簡単な手段で実質的に同一に保
つことができ、その結果、両者の発振波長差を一定に制
御することが容易になる。従って、比較的簡単な制御で
雑音の小さなコヒーレント伝送が実現される。また、半
導体レーザ11が複数個から構成され、それぞれの波長
が異なる様な波長多重伝送を行なう場合でも、各信号に
対応した複数のビート信号から電気フィルタで各信号を
分離できるので(電気フィルタは比較的ローコストで実
現できる確立された技術である)、受信器側で波長フィ
ルタが不要となる。
【0027】(第2の実施例)図2は第2の実施例の特
徴を最もよく表す図面であり、第1の実施例における分
布帰還型半導体レーザ、分布反射型半導体レーザ等の半
導体レーザ11と半導体レーザ12とが同一基板上に集
積化されている。なお、斜線部10は、半導体レーザ1
1と半導体レーザ12を電気的に分離する部分である。
その他の点は第1実施例と同じである。
【0028】これによって、第1の実施例よりも更に半
導体レーザ11と半導体レーザ12の周囲環境の差を小
さく保つことができ、その結果、両者の発振波長差を一
定に制御することが更に容易になる。従って、より簡単
な制御で雑音の小さなコヒーレント伝送が実現される。
【0029】(第3の実施例)図3は第3の実施例の特
徴を最もよく表す図面であり、同図において、111は
複数の波長の異なる信号光源であるところの半導体レー
ザ、1110は半導体レーザ111からの複数の波長の
出射光、121は半導体レーザ111からの各波長の出
射光と干渉する光を放出する1個以上の半導体レーザ、
1210は半導体レーザ121からの出射光、13は光
検出器である。波長λ1,λ2,λ3,・・・λnのレーザ
光1110と波長λ1’,λ2’,λ3’,・・・λn’の
レーザ光1210は夫々ペアを作ってヘテロダイン或は
ホモダイン伝送を可能としている。本実施例でも、半導
体レーザ111と半導体レーザ121は共通の周囲環境
制御装置でその環境が制御される様に充分近接して設置
されており(並べ方としては、図3に示す順序で並べて
もよいし、ペアを成す2つの半導体レーザを隣接させて
各ペアを並べてもよい)、光検出器13とは伝送媒体を
介して隔てられている。
【0030】上記構成において、信号光源である半導体
レーザ111に注入する電流を変調し、半導体レーザ1
11から振幅、周波数、または位相が変調されたレーザ
光1110が放出される。一方、半導体レーザ121
は、半導体レーザ111からのレーザ光1110と干渉
するレーザ光1210を放出する。光検出器13は前記
レーザ光1110と1210を一括して同時に検出し、
ビート信号を電気信号として出力する。半導体レーザ1
21が複数のときは、受信側の電気フィルタで各ビート
信号を分離して選択するだけで、同時に複数のチャンネ
ルを受信することができる。
【0031】これによって、半導体レーザ111と半導
体レーザ121の周囲環境を同一に保つことができ、そ
の結果、両者の発振波長差を一定に制御することが容易
になる。従って、比較的簡単な制御で雑音の小さなコヒ
ーレント伝送が実現される。
【0032】本実施例でも、半導体レーザ111が複数
個から構成され、それぞれの波長が異なる様な波長多重
伝送を行なう場合でも、受信器側で波長フィルタが不要
となる。
【0033】(第4の実施例)図4は第4の実施例の特
徴を最もよく表す図面である。同図において、112は
複数の波長の異なる信号光源であるところの半導体レー
ザ、122は半導体レーザ112からの各波長の出射光
と干渉する光を放出する1個以上の半導体レーザ、11
20は半導体レーザ112からの複数の波長の出射光、
1220は半導体レーザ122からの出射光である。本
実施例では、第3の実施例における半導体レーザ111
と半導体レーザ121とが同一基板上に集積化されてい
る。これによって、第3の実施例よりも更に半導体レー
ザ112と半導体レーザ122の周囲環境の差を小さく
保つことができ、その結果、両者の発振波長差を一定に
制御することが遥かに容易になる。従って、より簡単な
制御で雑音の小さな波長多重伝送が実現される。半導体
レーザの並べ方としては、図4に示す順序で並べてもよ
いし、ペアを成す2つの半導体レーザを隣接させて各ペ
アを並べてもよい。
【0034】(第5の実施例)図5は第5の実施例の特
徴を最もよく表す図面であり、同図において、11は信
号光源であるところの半導体レーザ、110は半導体レ
ーザ11からの出射光、15は光変調器、150は光変
調器15からの出射光、12は半導体レーザ11からの
出射光と干渉する光を放出する半導体レーザ、120は
半導体レーザ12からの出射光、13は光検出器であ
る。本実施例でも、半導体レーザ11と半導体レーザ1
2と光変調器15は共通の周囲環境制御装置でその環境
が制御される様に充分近接して設置されており、光検出
器13とは伝送媒体を介して隔てられている。
【0035】上記構成において、信号光源である半導体
レーザ11からの出射光110(これは無変調光であ
る)を光変調器15に入射し、光変調器15への注入電
流または印加電圧を変調し、光変調器15から振幅、周
波数、または位相が変調されたレーザ光150が放出さ
れる。振幅変調の場合、光変調器15は、例えば、印加
電圧変調で光吸収が変調する半導体デバイスである。周
波数変調の場合、光変調器15は、例えば、注入電流変
調で共振器を成す材料の屈折率が変調して周波数が変調
する半導体デバイスである。位相変調の場合、光変調器
15は、例えば、印加電圧変調で材料の屈折率が変調し
て出射光の位相が変調する光学結晶デバイスである。
【0036】一方、半導体レーザ12は、半導体レーザ
11と干渉するレーザ光120を放出する。受光器13
は前記レーザ光150とレーザ光120を同時に検出
し、ビート信号を電気信号として出力する。
【0037】これによって、直接変調駆動されない半導
体レーザ11からの出射光110の振幅、周波数、位相
のうち、所望のものだけが効率良く変調され、変調時に
他の2つの変動が小さくなる。この結果、信号光源であ
る半導体レーザ11を直接変調駆動する第1の実施例よ
りも更に雑音の小さなコヒーレント伝送が実現される。
【0038】(第6の実施例)図6は第6の実施例の特
徴を最もよく表す図面であり、第5の実施例における半
導体レーザ11と半導体レーザ12とが同一基板上に集
積化されている。これによって、第5の実施例よりも更
に半導体レーザ11と半導体レーザ12の周囲環境の差
を小さく保つことができ、その結果、両者の発振波長差
を一定に制御することがずっと容易になる。従って、よ
り簡単な制御で雑音の小さな伝送が実現される。
【0039】なお、ここでは半導体レーザ11と半導体
レーザ12だけが集積化されているが、光変調器15も
集積化すると、半導体レーザ11と光変調器15との間
の光の結合効率を高くできる。
【0040】(第7の実施例)図7は第7の実施例の特
徴を最もよく表す図面であり、同図において、111は
波長の異なる複数の信号光源であるところの半導体レー
ザ、1110は半導体レーザ111からの出射光、15
1は各出射光1110を各信号によって夫々変調する光
変調器、1510は光変調器151からの出射光、12
1は半導体レーザ111からの出射光と夫々干渉する光
を放出する半導体レーザ、1210は半導体レーザ12
1からの出射光、13は光検出器である。
【0041】この構成において、信号光源である半導体
レーザ111からの出射光1110を各光変調器151
に入射し、光変調器151への注入電流または印加電圧
を変調し、光変調器151から振幅、周波数、または位
相が変調された各レーザ光1510が放出される。一
方、半導体レーザ121は、レーザ光111と干渉する
レーザ光1210を放出する。受光器13は前記変調レ
ーザ光1510と干渉するレーザ光1210を同時に一
括して検出し、ビート信号を電気信号として出力する。
【0042】これによって、直接変調駆動されない半導
体レーザ111からの出射光1110の振幅、周波数、
または位相のうち、所望のものだけが効率良く変調さ
れ、変調時に他の2つの変動が小さくなる。この結果、
信号光源である半導体レーザ111を直接変調駆動する
第3の実施例よりも更に雑音の小さな波長多重伝送が実
現される。
【0043】(第8の実施例)図8は第8の実施例の特
徴を最もよく表す図面であり、第7の実施例における半
導体レーザ111と半導体レーザ121とが集積化され
ている。また、複数の光変調器151は、光変調器同士
で集積化されている。
【0044】これによって、第7の実施例よりも更に半
導体レーザ111と半導体レーザ121の周囲環境を一
致させることが容易となり、その結果、両者の発振波長
差を一定に制御することがずっと容易になる。従って、
より簡単な制御で雑音の小さな伝送が実現される。な
お、ここでは半導体レーザ同士、光変調器同士が集積化
されているが、全半導体レーザと光変調器を集積化する
と、半導体レーザ111と光変調器151との間の光の
結合効率を高くできる。
【0045】(第9の実施例)図9は第9の実施例の特
徴を最もよく表す図面であり、同図において、11は光
源であるところの半導体レーザ、110は半導体レーザ
11からの出射光、17はハーフミラー等のビームスプ
リッタ、22は光路変更用のミラー、15は光変調器、
150は光変調器15からの出射光、16は周波数シフ
ター、160は周波数シフター16からの出射光、23
は光路変更用のミラー、18は光結合器、13は光検出
器、14は伝送媒体であるプラスチック光ファイバ等の
光ファイバである。
【0046】上記構成において、光源である半導体レー
ザ11からの出射光110をビームスプリッタ17によ
って2つに分岐し、一方のビームを光変調器15に入射
し、他方のビームをミラー22で反射させて周波数シフ
ター16に入射する。光変調器15への注入電流または
印加電圧を信号に従って変調し、光変調器15から振
幅、周波数、または位相が変調されたレーザ光150が
放出される。
【0047】一方、周波数シフター16からは、半導体
レーザ11からの出射光110に対して周波数のシフト
したレーザ光160が放出される。レーザ光160はミ
ラー23によって反射され、光結合器18に入射する。
そして、光結合器18によって、前記信号に従って変調
されたレーザ光150と周波数シフトした干渉レーザ光
160が結合し、光ファイバ14に入射する。この結
果、光検出器13は前記レーザ光150と160を同時
に検出し、ビート信号を電気信号として出力する。レー
ザ光150と周波数シフトした干渉レーザ光160が充
分近い所から出る場合は、光結合器18は省いてもよ
い。
【0048】これによって、送信部で信号用光源として
半導体レーザを1つ用意するだけで、ビート光を発生で
きる。本実施例では、1つの半導体レーザを用いるのみ
なので、その周囲環境の制御が更に容易になり、その結
果、変調レーザ光150と干渉レーザ光160の波長差
を一定に制御することが極めて容易になる。なお、ここ
では光伝送路として光ファイバを選んだが、光伝送路は
空間やチューブ内に複数のレンズを並べたレンズ導波路
などであってもよい。
【0049】(第10の実施例)図10は第10の実施
例の特徴を最もよく表す図面であり、第9の実施例にお
いて半導体レーザ11、ビームスプリッタ171、光変
調器15、周波数シフター16、光結合器181が集積
化されている。図示例では、ビームスプリッタ171と
光結合器181はY字状のチャンネル光導波路型であ
る。これら半導体レーザ11、ビームスプリッタ17
1、光変調器15、周波数シフター16、光結合器18
1は、前述した様に半導体材料で構成できるので、既知
の半導体結晶成長技術や半導体プロセス技術を用いて、
例えば、InP基板上に集積化できる。
【0050】これによって、第9の実施例よりも更に半
導体レーザ11と光変調器15および半導体レーザ11
と周波数シフター16との間の光結合効率が大きくな
る。また、本実施例でも光伝送路として光ファイバ14
を選んだが、光伝送路は空間やレンズ導波路などであっ
てもよい。
【0051】(第11の実施例)図11は第11の実施
例の特徴を最もよく表す図面であり、同図において、1
11は波長の異なる複数の光源であるところの半導体レ
ーザ、1110は半導体レーザ111からの出射光、1
71はビームスプリッタ、151は光変調器、1510
は光変調器151からの出射光、161は周波数シフタ
ー、1610は周波数シフター161からの出射光、1
81は光結合器、13は光検出器である。
【0052】この構成は、第9実施例の構成を波長多重
伝送に応用したものであり、本実施例では光伝送路とし
ては空間を用いている。これによって、送信部で干渉用
光源として無変調半導体レーザを用意することなくビー
ト光を発生できるだけでなく、波長多重伝送が可能とな
る。
【0053】(第12の実施例)図12は第12の実施
例の特徴を最もよく表す図面であり、第11の実施例に
おいて半導体レーザ111、ビームスプリッタ171、
光変調器151、周波数シフター161、光結合器18
1が集積化されている。その他の点は第10の実施例と
同じである。
【0054】これによって、第11の実施例よりも更に
半導体レーザ111と光変調器151および半導体レー
ザ111と周波数シフター161との間の光結合効率が
大きくなる。
【0055】(第13の実施例)図13は第13の実施
例の特徴を最もよく表す図面であり、同図において、1
1は信号光源であるところの半導体レーザ、110は半
導体レーザ11からの出射光、12は半導体レーザ11
からの出射光と干渉する光を放出する半導体レーザ、1
20は半導体レーザ12からの出射光、13は光検出
器、14は光ファイバ、19は光合流器である。光合流
器19としては、基板上に形成されたY字状の光導波
路、二又に分岐した光ファイバなどが用いられる。その
径がプラスチック光ファイバの如く充分大きければ、各
半導体レーザ11、12と光合流器19、及び光合流器
19と光ファイバ14は何も介在させずに結合できる
が、その径が小さい場合は、レンズなどの光結合手段を
介在させればよい。
【0056】この構成において、信号光源である半導体
レーザ11に注入する電流を変調し、半導体レーザ11
から振幅、周波数、または位相が変調されたレーザ光1
10が放出される。一方、半導体レーザ12は、半導体
レーザ11と干渉するレーザ光120を放出する。前記
レーザ光110と120をY字状の光導波路などの光合
流器19を通して光ファイバ14に入射し、光検出器1
3は光ファイバ14を伝搬してきた前記レーザ光110
と120を同時に検出し、ビート信号を電気信号として
出力する。
【0057】これによって、前記半導体レーザ11、1
2と光検出器13とが一直線上に並んでいない様な場合
でも、信号を光検出器13に送ることが可能となる。ま
た、前記レーザ光110と120の偏波は、光ファイバ
14中で同じ様な変化の仕方をするため(比較的短距離
の伝送とする)、光検出器13で光のビート信号を検出
することが可能となる。これに対して、従来のように、
送信光源からの出射光と干渉する光を放出する半導体レ
ーザが受信部にある場合(これは局発光源と呼ばれ
る)、送信光源から出射された光の偏波は光ファイバを
伝搬するうちに変化し、局発光源からの出射光の偏波と
は異なってしまう。このため、従来は偏光制御器や偏波
ダイバーシチー等の工夫が必要であったが、本発明によ
り偏光制御器や偏波ダイバーシチーなどは不要となる。
【0058】本実施例において、半導体レーザの材料も
何であってもよいし、更に光ファイバ14の材質も石英
やポリマー、プラスチックなど何であってもよい。
【0059】(第14の実施例)図14は第14の実施
例の特徴を最もよく表す図面であり、第13の実施例の
送信部を第2の実施例の送信部で置き換えたものであ
る。
【0060】この構成において、集積化されて極めて近
接した半導体レーザ11と12からの出力光は、光合流
器なしで1本の光ファイバ14(プラスチック光ファイ
バの如く充分大きな径を有する)に結合し伝送される。
これによって、光合流器19で生じていた合流損が無く
なり、第13の実施例に比べて送信電力の低減、伝送距
離の増加が図れる。なお、光伝送路は空間やレンズ導波
路などであってもよい。
【0061】(第15の実施例)図15は第15の実施
例の特徴を最もよく表す図面であり、第13の実施例の
送信部を第3の実施例の送信部で置き換えたものであ
る。
【0062】この構成において、信号光源である半導体
レーザ111に注入する電流を変調し、半導体レーザ1
11から振幅、周波数、または位相が変調されたレーザ
光1110が放出される。一方、半導体レーザ121
は、半導体レーザ111と干渉するレーザ光1210を
放出する。前記レーザ光1110と1210を第13実
施例で説明した様な光合流器19を通して光ファイバ1
4に入射し、光検出器13は光ファイバ14を伝搬して
きた前記レーザ光1110と1210を同時に検出し、
ビート信号を電気信号として出力する。
【0063】これによって、前記半導体レーザ111、
121と光検出器13とが一直線上に並んでいない様な
場合でも、信号を光検出器13に送ることが可能とな
る。前記レーザ光1110と1120の偏波は、光ファ
イバ14中で同じ様な変化の仕方をするため、光検出器
13で光のビート信号を検出することが可能となる。そ
の他のことは第13実施例で説明した通りである。本実
施例では、更に波長多重伝送も可能となる。
【0064】(第16の実施例)図16は第16の実施
例の特徴を最もよく表す図面であり、第14の実施例の
送信部を第4の実施例の送信部で置き換えたものであ
る。この構成において、半導体レーザ112と122か
らの出力光を光合流器なしで1本の光ファイバ14(プ
ラスチック光ファイバの如く充分大きな径を有する)に
結合し伝送する。これによって、光合流器19で生じて
いた合流損が無くなり、第15の実施例に比べて送信電
力の低減、伝送距離の増加が図れる。
【0065】(その他の実施例)その他、第13の実施
例の送信部を第5の実施例の送信部で置き換えた構成も
可能である。これによって、光変調器15と光検出器1
3とが一直線上に並んでいない様な場合でも、信号を光
検出器13に送ることが可能となる(図17参照)。
【0066】また、第14の実施例の送信部を第6の実
施例の送信部で置き換えた構成も可能である。これによ
って、合流損を生じる光合流器を用いる必要がなくな
り、送信電力の低減、伝送距離の増加が図れる(図18
参照)。
【0067】また、第13の実施例の送信部を第7の実
施例の送信部で置き換えた構成も可能である。これによ
って、前記半導体レーザ111、121と光検出器13
とが一直線上に並んでいない様な場合でも、信号を光検
出器13に送ることが可能となる。また、前記レーザ光
110と120の偏波は、光ファイバ14中で同じ様な
変化の仕方をするため、光検出器で光のビート信号を検
出することが可能となり、更に波長多重伝送も可能とな
る(図19参照)。
【0068】また、第14の実施例の送信部を第8の実
施例の送信部で置き換えた構成も可能である。これによ
って、合流損を生じる光合流器を用いる必要がなくな
り、送信電力の低減、伝送距離の増加が図れる(図20
参照)。
【0069】また、第13の実施例の送信部を第11の
実施例の送信部で置き換えた構成も可能である。この構
成において、光源である半導体レーザ111からの出射
光1110をビームスプリッタ171によって2つに分
岐し、一方のビームを光変調器151に入射し、他方の
ビームを周波数シフター161に入射する。光変調器1
51への注入電流または印加電圧を変調し、光変調器1
51から振幅、周波数、または位相が変調されたレーザ
光1510が放出される。一方、周波数シフター161
からは、半導体レーザ111からの出射光1110に対
して周波数のシフトしたレーザ光1610が放出され
る。光結合器181によって、前記レーザ光1510と
1610が結合する。更にこれらの光を光合流器19に
よって束ね光ファイバ14に入射する。この結果、光検
出器13は前記レーザ光1510と1610を同時に検
出し、ビート信号を電気信号として出力する。これによ
って、複数の波長の異なるレーザ光1510と1610
を1つの光検出器13で受光することが容易となり、波
長多重伝送も可能となる(図21参照)。
【0070】また、第14の実施例の送信部を第12の
実施例の送信部で置き換えた構成も可能である。この構
成において、複数の波長の異なるレーザ光を光合流器な
しで1本の光ファイバ14に結合し伝送する。これによ
って、合流損を生じる光合流器19を使う必要がが無く
なり、送信電力の低減、伝送距離の増加が図れる(図2
2参照)。
【0071】図23は光路を切り替える光学部品21を
用いる実施例を示す図面である。送信部および光伝送路
は、上記の実施例の何れかと同じである。この構成にお
いて、光学部品21でレーザ光が反射して光路が水平方
向から垂直方向に変換し、光検出器13に入射する。こ
れによって、光検出器13を水平に置いた回路基板上に
配置することができ、実装が容易になる。なお、光学部
品21は光ファイバの端部であってもよく(光ファイバ
の端面を斜めに切ったもの)、また材質も石英、ポリマ
ー、プラスチックなど何であってもよい。
【0072】図24は図23の実施例において光学部品
21の断面形状を矩形にしたものである。これにより、
平板状の光検出器13を光学部品21の端部の平面下に
配置できるので、光検出器13と光学部品21の配置が
安定し、より実装が容易になる。光学部品21は光ファ
イバの端部であってもよい。
【0073】図25は、図23の実施例および図24の
実施例において、光学部品21と光検出器13をモール
ドにしたものである。これにより、光検出器13と光学
部品21の結合部の機械的強度が増し、信頼性の高い実
装形態となる。例えば、光学部品21がプラスチックや
ポリマーの場合、光学部品21と光検出器13を密着さ
せた後、100℃以上の高温状態で圧着すると、モール
ドすることができる。なお、光学部品21は光ファイバ
の端部であってもよく、また材質も石英、ポリマー、プ
ラスチックなど何であってもよい。
【0074】図26は、第9の実施例、第10の実施例
等の光ファイバを用いる実施例において、光ファイバ1
4の接続部が送信側と光検出器側でそれぞれ凸部と凹部
になっている実施例を示す。これにより、光ファイバ1
4の接続時に送信部と受信部とを取り違える恐れがなく
なる。もちろん、送信部と受信部のどちらを凸にするか
は問題ではなく、予め、どちらか一方に決めておけばよ
い。
【0075】図27(a)は、第9の実施例、第10の
実施例等の光ファイバを用いる実施例において、光ファ
イバ14のクラッド部を選択的に除去し、除去部にエバ
ネッセント光が存在するので、その除去部にプリズム2
0を近づけることにより、光ビート信号の一部を光検出
器13で受信する実施例を示す。これによって、タップ
としての動作や信号のADD/DROPのうちDROP
機能が実現できる。
【0076】図27(b)は、図27(a)の実施例の
光検出器13を第1の実施例等の送信部の半導体レーザ
11、12で置き換えたものである。この構成におい
て、プリズム20を通して光ファイバ14に光信号を結
合できる。これによって、信号のADD/DROPのう
ちADD機能が実現できる。
【0077】図27(c)は、第9の実施例、第10の
実施例等の光ファイバを用いる実施例において、光ファ
イバ14のクラッド部を選択的に薄くしてあり、クラッ
ド薄膜部にエバネッセント光が存在するので、そのクラ
ッド薄膜部にプリズム20を近づけることにより、光ビ
ート信号の一部を光検出器13で受信する実施例を示
す。これによって、タップとしての動作や信号のADD
/DROPのうちDROP機能が実現できるだけでな
く、残っているクラッド層によってコアが保護されるこ
とで、より信頼性の高いシステムとなる。
【0078】図27(d)は、図27(c)の実施例の
光検出器13を第1の実施例等の送信部の半導体レーザ
11、12で置き換えたものである。この構成におい
て、プリズム20を通して光ファイバ14に光信号を結
合することができる。これによって、信号のADD/D
ROPのうちADD機能が実現できる。
【0079】図27(e)は、第9の実施例、第10の
実施例等の光ファイバを用いる実施例において、光フア
イバ14のコア径を選択的に小さくし、コア径の小さな
部分にエバネッセント光が存在するので、そのコア径の
小さな部分にプリズム20を近づけることにより、光ビ
ート信号の一部を光検出器13で受信する実施例を示
す。これによって、タップとしての動作や信号のADD
/DROPのうちDROP機能が実現できるだけでな
く、クラッド層によってコアが保護されることで、より
信頼性の高いシステムとなる。
【0080】図27(f)は、図27(e)の実施例の
光検出器13を第1の実施例等の送信部の半導体レーザ
11、12で置き換えたものである。この構成におい
て、プリズム20を通して光ファイバ14に光信号を結
合することができる。これによって、信号のADD/D
ROPのうちADD機能が実現できる。
【0081】図28は、図27の各実施例において、プ
リズム20と接触あるいは近接する光ファイバ14の断
面の少なくとも一部が矩形となっている実施例を示す。
この構成において、プリズム20と光ファイバ14の配
置が安定し、より実装が容易になる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送信光源と局発光源が両方とも送信部に配置されること
により、両者の周囲温度を同一に保つことが容易にな
り、従って、比較的簡単な制御で送信光源と局発光源の
発振波長の差を一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光伝送装置を説明
する図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る光伝送装置を説明
する図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る光伝送装置を説明
する図である。
【図4】本発明の第4の実施例に係る光伝送装置を説明
する図である。
【図5】本発明の第5の実施例に係る光伝送装置を説明
する図である。
【図6】本発明の第6の実施例に係る光伝送装置を説明
する図である。
【図7】本発明の第7の実施例に係る光伝送装置を説明
する図である。
【図8】本発明の第8の実施例に係る光伝送装置を説明
する図である。
【図9】本発明の第9の実施例に係る光伝送装置を説明
する図である。
【図10】本発明の第10の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図11】本発明の第11の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図12】本発明の第12の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図13】本発明の第13の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図14】本発明の第14の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図15】本発明の第15の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図16】本発明の第16の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図17】本発明の第17の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図18】本発明の第18の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図19】本発明の第19の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図20】本発明の第20の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図21】本発明の第21の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図22】本発明の第22の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図23】本尭崩の第23の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図24】本発明の第24の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図25】本発明の第25の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図26】本発明の第26の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【図27】本発明の第27乃至第32の実施例に係る光
伝送装置を説明する図である。
【図28】本発明の第28の実施例に係る光伝送装置を
説明する図である。
【符号の説明】
10 分離部 11 信号光源である半導体レーザ 12 半導体レーザ11からの出射光と干渉する光を
放出する半導体レーザ 13 光検出器 14 光ファイバ 15、151 光変調器(光変調器群) 16、161 周波数シフター(周波数シフター群) 17、171 ビームスプリッタ 18、181 光結合器 19 光合流器 20 プリズム 21 光学部品 22、23 ミラー 110 半導体レーザ11からの出射光 120 半導体レーザ12からの出射光 111、112 複数の波長の異なる信号光源である
半導体レーザ群 121、122 半導体レーザ群111、112から
の出射光と干渉する光を放出する1個以上の半導体レー
ザ 150、1510 光変調器15、151からの出射
光 160、1610 周波数シフター16、161から
の出射光 1110、1120 半導体レーザ群111、112
からの出射光 1210、1220 半導体レーザ121、122か
らの出射光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 5/062 Fターム(参考) 2H038 AA22 AA31 AA32 AA34 5F073 AB03 AB06 AB28 BA02 EA03 EA12 5K002 AA01 AA02 BA02 BA04 BA05 BA07 BA13 BA31 CA05 CA07 DA02 FA02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の光源を含む送信部に、第1の光源の
    出射光と干渉する光を放出する第2の光源を、両光源の
    環境を同一に設定できる様に第1の光源に近接して備
    え、受信部で伝送媒体を伝搬してきた両光源からの光を
    共通の光検出器で受けてビート信号を生成することを特
    徴とするヘテロダイン受信或はホモダイン受信を行なう
    コヒーレント光伝送装置。
  2. 【請求項2】第1の光源は第1の半導体レーザであり、
    第2の光源は第1の半導体レーザとの発振波長差が一定
    に制御された第2の半導体レーザであることを特徴とす
    る請求項1記載の光伝送装置。
  3. 【請求項3】複数の波長の異なる第1の光源ないし半導
    体レーザから成る第1の光源ないし半導体レーザ群を光
    源として含む送信部に、第1の光源ないし半導体レーザ
    群の中の各第1の光源ないし半導体レーザからの出射光
    と干渉する光を放出する第2の光源ないし半導体レーザ
    を少なくとも1個近接して備えたことを特徴とする請求
    項1または2記載の光伝送装置。
  4. 【請求項4】第1の光源ないし半導体レーザと外部光変
    調器が直列に配置された光源を含む送信部に、前記光変
    調器の出射光と干渉する光を放出する第2の光源ないし
    半導体レーザを近接して備えたことを特徴とする請求項
    1または2記載の光伝送装置。
  5. 【請求項5】複数の波長の異なる第1の光源ないし半導
    体レーザから成る第1の光源ないし半導体レーザ群と第
    1の光源ないし半導体レーザ群の各素子と外部光変調器
    が直列に配置された光源を含む送信部に、前記光変調器
    の出射光と干渉する光を放出する少なくとも1個の第2
    の光源ないし半導体レーザを近接して備えたことを特徴
    とする請求項1または2記載の光伝送装置。
  6. 【請求項6】単一光源である光源ないし半導体レーザと
    ビームスプリッタが直列に配置され、互いに並列に配置
    された第1の光源として機能する光変調器と第2の光源
    として機能する周波数シフターが前記ビームスプリッタ
    と光学的に結合されている送信部を持つことを特徴とす
    る請求項1記載の光伝送装置。
  7. 【請求項7】互いに並列に配置された周波数シフターと
    光変調器が前記ビームスプリッタおよび光結合器と光学
    的に結合されている送信部を持つことを特徴とする請求
    項6記載の光伝送装置。
  8. 【請求項8】前記送信部が複数設けられ、かつ各送信部
    の波長が異なることを特徴とする請求項5、6または7
    記載の光伝送装置。
  9. 【請求項9】送信部において、少なくとも2個の素子が
    集積化されていることを特徴とする請求項1乃至8の何
    れかに記載の記載の光伝送装置。
  10. 【請求項10】第1の光源ないし半導体レーザからの出
    射光と第2の光源ないし半導体レーザからの出射光が、
    同一の光伝送路を伝搬することを特徴とする請求項1乃
    至9の何れかに記載の光伝送装置。
  11. 【請求項11】第1の光源ないし半導体レーザからの出
    射光と第2の光源ないし半導体レーザからの出射光が、
    光合流器で合流されて、同一の光伝送路を伝搬すること
    を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の光伝送装
    置。
  12. 【請求項12】前記光伝送路はプラスチック光ファイバ
    などの光ファイバであることを特徴とする請求項10ま
    たは11記載の光伝送装置。
  13. 【請求項13】受信部が光路を切り替える光学部品と該
    光学部品で光路を切り替えられた光を受ける光検出器か
    ら構成されていることを特徴とする請求項1乃至12の
    何れかに記載の光伝送装置。
  14. 【請求項14】前記光学部品の断面の少なくとも一部が
    矩形であり、ここに近接して光検出器が設けられている
    ことを特徴とする請求項13記載の光伝送装置。
  15. 【請求項15】前記光学部品と光検出器がモールドされ
    ていることを特徴とする請求項13または14記載の光
    伝送装置。
  16. 【請求項16】送信側の融着ないし接合端面と受信側の
    融着ないし接合端面が雌雄の関係にあるプラスチック光
    ファイバなどの光ファイバを光伝送路ないし伝送媒体と
    して用いていることを特徴とする請求項1乃至15の何
    れかに記載の光伝送装置。
  17. 【請求項17】選択的にクラッド層を除去したプラスチ
    ック光ファイバなどの光ファイバを光伝送路ないし伝送
    媒体として用い、前記クラッド層の除去部分に光学部品
    を接触あるいは近接して配置し、かつ前記光学部品の光
    ファイバと接触していない面に前記光検出器あるいは第
    1の光源ないし半導体レーザと第2の光源ないし半導体
    レーザを接触あるいは近接して配置していることを特徴
    とする請求項1乃至16の何れかに記載の光伝送装置。
  18. 【請求項18】選択的にクラッド層厚の小さいプラスチ
    ック光ファイバなどの光ファイバを光伝送路ないし伝送
    媒体として用い、前記クラッド層厚の小さい部分に光学
    部品を接触あるいは近接して配置し、かつ前記光学部品
    の光ファイバと接触していない面に前記光検出器あるい
    は第1の光源ないし半導体レーザと第2の光源ないし半
    導体レーザを接触あるいは近接して配置していることを
    特徴とする請求項1乃至16の何れかに記載の光伝送装
    置。
  19. 【請求項19】選択的にコア径の小さいプラスチック光
    ファイバなどの光ファイバを光伝送路ないし伝送媒体を
    光伝送路として用い、前記コア径の小さい部分に光学部
    品を接触あるいは近接して配置し、かつ前記光学部品の
    光ファイバと接触していない面に前記光検出器あるいは
    第1の光源ないし半導体レーザと第2の光源ないし半導
    体レーザを接触あるいは近接して配置していることを特
    徴とする請求項1乃至16の何れかに記載の光伝送装
    置。
  20. 【請求項20】光ファイバのうち少なくとも前記光学部
    品と接触あるいは近接する部分の断面が矩形であること
    を特徴とする請求項17、18または19記載の光伝送
    装置。
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