JP2000183549A - 機器筐体の壁掛け構造 - Google Patents

機器筐体の壁掛け構造

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JP2000183549A JP10356355A JP35635598A JP2000183549A JP 2000183549 A JP2000183549 A JP 2000183549A JP 10356355 A JP10356355 A JP 10356355A JP 35635598 A JP35635598 A JP 35635598A JP 2000183549 A JP2000183549 A JP 2000183549A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器筐体の壁掛けに際して、機器筐体の内部
にロック手段を配置し、そのロック状態を目視すること
ができ、また、そのロック状態を確実にして、信頼性を
高めるように、しかも、簡単な構成で、これを達成した
機器筐体の壁掛け構造を提供する。 【解決手段】 壁掛け装置に設けた上向きのフック部
を、機器筐体に設けた係合部に係合すると共に、前記壁
掛け装置に対する前記機器筐体の持ち上がりをロックす
るロック部を装備している機器筐体の壁掛け構造におい
て、前記ロック部は、機器筐体の内側でロック操作され
るように構成してあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁掛け式テレビ、
エアコンディショナーなどの機器筐体を壁面に装着する
ための、機器筐体の壁掛け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】壁面に機器筐体を取り付ける場合、壁掛
け装置を一旦、壁に固定し、この壁掛け装置のフック部
に、機器筐体の係合部を係合させる構成が知られている
(例えば、特開平10−215076公報を参照)。こ
れは、図7に示すように、板状の壁掛け装置(金具)7
2にヒンジ73cを介して連結された、壁掛け装置72
とは別部品となるロック手段73を備えており、壁掛け
具72の上向きのフック部72aを、機器筐体71の係
合孔71aに挿入し、係合孔71aの上縁に係止して、
壁面に機器筐体71を固定する構造であって、ロック手
段73は、その正面に形成した突起73aを、機器筐体
71の背面に形成した凹部71bに弾性的に係合して、
壁掛け装置72に対する機器筐体の浮き上がりを防止し
ている。
【0003】そして、このような壁掛けの状態から機器
本体を外すには、ロック手段73の下端に形成した凹段
部73dと機器筐体71の背面との間の空間に、例え
ば、ドライバーなどの工具先端を挿入して、突起73a
の弾性的な係合を解除し、機器筐体71を浮き上がらせ
て、フック部72aの係合を解除するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の壁掛け構造には、次のような課題があった。即ち、
ここでの第一の課題は、壁掛け装置72の構造が、ロッ
ク手段73とのヒンジによる組合せのために複雑とな
り、部品点数が多く、コストが高くなることである。
【0005】また、第二の課題は、突起73aが、機器
筐体71の裏側にあり、目視できない上、弾性的な係合
なので、ロックされているか、ロックが解除されている
かの確認(凹部71bに突起73aが確実に嵌合したか
どうかの確認)ができないことで、取り付け作業に不安
が残ることである。
【0006】更に、第三の課題は、ロック手段73に信
頼性が無いことである。その理由は、ロックの設定と解
除とが、機器筐体71の外にあるため、第三者によっ
て、容易にロックを解除でき、また、ヒンジされたロッ
ク部片が弾性的に移動し、固定機能が外れる可能性が大
きいからである。
【0007】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、その目的とするところは、機器筐体の壁掛けに際
して、機器筐体の内部にロック手段を配置し、そのロッ
ク状態を目視することができ、また、そのロック状態を
確実にして、信頼性を高めるように、しかも、簡単な構
成で、これを達成した機器筐体の壁掛け構造を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
壁掛け装置に設けた上向きのフック部を、機器筐体に設
けた係合部に係合すると共に、前記壁掛け装置に対する
前記機器筐体の持ち上がりをロックするロック部を装備
している機器筐体の壁掛け構造において、前記ロック部
は、機器筐体の内側でロック操作されるように構成して
あることを特徴とする。
【0009】この場合、本発明の実施の形態として、前
記ロック部が、前記壁掛け装置のフック部に設けた係合
溝に正面から挿入されるロックピンであり、前記機器筐
体に支持されていること、前記ロックピンが、前記係合
溝内で左右方向に移動可能であり、その方向でロックお
よびロック解除できる構成になっていること、更に、前
記ロック部が、機器筐体の正面から操作され、その操作
部が、機器筐体の上カバーあるいは上ケースで覆われて
いることなどが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の実施の形態を、図1〜図5を参照して、具体的に説
明する。ここでは、壁掛け装置2に上向きのフック部2
aが複数、設けられており、その少なくとも1個には、
図2に示すように、切り欠き2bが設けられている。一
方、機器筐体1は、上ケース1bと、上カバー1cと下
カバー1aとで構成されており、その機器筐体1の下カ
バー1aには、壁掛け装置2のフック部2aが入り込む
係止孔(係合部)1dが複数個、設けられ、しかも、上
ケース1bには、その少なくとも1ヶ所に、この実施の
形態では、その背後に位置するフック部2aの切り欠き
(係合溝)2bに、正面から挿入されるロック部3が存
在する。
【0011】そして、機器筐体1を壁掛け装置2に固定
する場合は、図3に示すように、ロック3を有効な状態
(ON)に、即ち、左方向に移動させると、図4で示す
ように、突起3aが、フック部2aの切り欠き部2bに
入り込み、機器筐体1の上下(鉛直)方向の動きを抑え
ることができる。また、ロックを解除する場合は、図3
のロックツマミ3bを解除状態(OFF)に、即ち右方
向に移動させると、図4の突起3aが、フック部2aの
切り欠き2bから外れ、機器筐体1は上下方向に移動可
能となる。これにより、壁掛け装置2に対して機器筐体
1を浮き上がらせ、フック部2aの係合を解除できる。
【0012】この場合、壁掛け装置2に機器筐体1を固
定する時、上カバー1cを外しておくと、正面から、ロ
ック部3が目視でき、ロック部3のロック状態を確認で
きる上、上カバー1cを取り付けることによって、外か
ら、ロックツマミ3bをみだりに触れられないので、安
易にロック部3が動かされないから、ロックの信頼性を
向上できる。
【0013】なお、この実施の形態では、ロック部3
は、頭部にロックツマミ3bを有するピンの形状をなし
ており、ロック部3の頭部は、上ケース1bに開口した
スライドガイドに対して、左右方向に摺動可能な状態
で、支持されている。即ち、図4は図3のA−A断面を
示しており、ロック部3の操作部であるロックツマミ3
bを左右に移動させることにより、ロック部3の突起部
(ロックピン)3aを連動させる。また、図4はロック
が機能している状態を示しており、突起部3aが壁掛け
装置2のフック部2aの切り欠き2bに入り込み、上下
方向に関して、係合状態になっている。図5は図3のB
−B断面を示しており、ロック部3は凸部3cによっ
て、上ケース1bに係止されている。
【0014】(第2の実施の形態)また、図6は、本発
明の他の実施の形態として、上カバーを用いない構造を
示しており、ここでは、上ケース61bと下カバー61
aの係合は、上ケース61bから、ネジ64によって止
めることで、連結しており、上ケース61bを外すと、
ロック部63が機器筐体61の正面に現れる。
【0015】なお、ここでは、先述の第1の実施の形態
と同様に、壁掛け装置62に上向きのフック部62aが
複数、設けられており、その少なくとも1個には、切り
欠き(図示せず)が設けられている。一方、機器筐体6
1の下カバー61aには、壁掛け装置62のフック部6
2aが入り込む係止孔(係合部)61dが複数個、設け
られている。
【0016】しかして、ここでは、機器筐体61を壁掛
け装置62に適切に固定するために、ネジ64を取り外
すことで、図6に示す上ケース61bを外し、機器筐体
61の内部を露出して、この状態で、ロック部63が操
作できる。なお、ロック部3の係脱は、第一の実施の形
態と同様なので、説明を省略する。その後、上ケース6
1bをネジ64で下カバー61aに固定することで、ロ
ック部63が隠れるから、機器筐体61を分解しない限
り、ロック部63にはみだりにアクセスすることができ
ないので、ロックの信頼性が確保できる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したようになり、そ
の第一の効果はフック部の固定の信頼性が向上する点で
ある。その理由は、機器筐体内にロック部の操作部が位
置されていて、外からは容易に操作部を操作できないた
め、みだりに固定状態が解除されることがない点であ
る。また、その第二の効果は壁掛け装置に取り付けられ
た機器筐体を適切に固定することができる点で、その理
由は、機器筐体に設置されたロック部の突起部が壁掛け
装置のフック部にある係合溝に係止されるためである。
そして、その第三の効果は、部品コストが安価である点
で、その理由は、固定用のロック部の形状が簡単で、ヒ
ンジなどの複雑な構造がなく、しかも、可及的に小さく
できるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す機器筐体の壁
掛け構造の断面図である。
【図2】同じく、壁掛け装置のフック部を示す斜視図で
ある。
【図3】同じく、ロック部の拡大斜視図である。
【図4】同じく、図3のA−Aに沿う断面図である。
【図5】同じく、図3のB−Bに沿う断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す機器筐体の壁掛
け構造の断面図である。
【図7】従来技術を説明するための縦断面図である。
【符号の説明】
1 機器筐体 1a 下カバー 1b 上ケース 1c 上カバー 1d 係止孔(係合部) 2 壁掛け装置 2a フック部 2b 切り欠き(係合溝) 3 ロック部 3a 突起部(ロックピン) 3b ロックツマミ 61 機器筐体 61a 下カバー 61b 上ケース 61d 係止孔(係合部) 62 壁掛け装置 62a フック部 63 ロック部 64 ネジ 71 機器筐体 71a 係止孔 71b 係合凸部 72 壁掛け装置 72a フック 73 ロック手段 73a 突起 73b ロック部 73c ヒンジ 73d 凹段部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月1日(1999.10.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、その目的とするところは、機器筐体の壁掛けに際
して、機器筐体の内部にロック手段を配置し、外部から
みだりにロック部の操作ができないようにすると共に、
機器筐体の開放状態では、そのロック状態を目視するこ
とができ、また、そのロック状態を確実にして、信頼性
を高めるように、しかも、簡単な構成で、これを達成し
た機器筐体の壁掛け構造を提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁掛け装置に設けた上向きのフック部
    を、機器筐体に設けた係合部に係合すると共に、前記壁
    掛け装置に対する前記機器筐体の持ち上がりをロックす
    るロック部を装備している機器筐体の壁掛け構造におい
    て、 前記ロック部は、機器筐体の内側でロック操作されるよ
    うに構成してあることを特徴とする機器筐体の壁掛け構
    造。
  2. 【請求項2】 前記ロック部は、前記壁掛け装置のフッ
    ク部に設けた係合溝に正面から挿入されるロックピンで
    あり、前記機器筐体に支持されていることを特徴とする
    請求項1に記載の機器筐体の壁掛け構造。
  3. 【請求項3】 前記ロックピンは、前記係合溝内で左右
    方向に移動可能であり、その方向でロックおよびロック
    解除できる構成になっていることを特徴とする請求項2
    に記載の機器筐体の壁掛け構造。
  4. 【請求項4】 前記ロック部は、機器筐体の正面から操
    作され、その操作部は、機器筐体の上カバーあるいは上
    ケースで覆われていることを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載の機器筐体の壁掛け構造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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