JP2000183463A - 半導体レーザおよびその製法 - Google Patents

半導体レーザおよびその製法

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JP2000183463A JP36156098A JP36156098A JP2000183463A JP 2000183463 A JP2000183463 A JP 2000183463A JP 36156098 A JP36156098 A JP 36156098A JP 36156098 A JP36156098 A JP 36156098A JP 2000183463 A JP2000183463 A JP 2000183463A
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Tetsuhiro Tanabe
哲弘 田辺
Takeshi Nakahara
健 中原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザの特性における外部微分量子効
率およびθ水平の両方を同時に大きくすることができる
半導体レーザおよびその製法を提供する。 【解決手段】 n形GaAs基板1上に、n形下部クラ
ッド層2と、活性層3と、p形上部第1および第2クラ
ッド層4、6と、活性層3へ電流を注入する帯状の電流
注入領域を除いてp形上部クラッド層4、6の近傍に設
けられるn形の電流制限層8とを有している。そして、
電流制限層8に形成される帯状の電流注入領域(上部第
2クラッド層6の部分)は、電流注入領域(上部第2ク
ラッド層6)の両端面(出射端面13および後端面1
4)側での幅S1 が中心部での幅S2より狭くなるよう
に形成され、かつ、狭く形成された幅狭部15のレーザ
光の出射端面13側の長さ(いわゆる制限長さ)Lf
後端面14側の幅狭部15の長さ(制限長さ)Lr より
長くなるように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたとえばDVD(デ
ジタルビデオディスク)、LBP(レーザビームプリン
タ)、レーザポインター、バーコードリーダなどに用い
られる半導体レーザおよびその製法に関する。さらに詳
しくは、発光面積を充分に確保しながら端面から出射す
る出射光が広がって遠視野像の広がり角が大きく、か
つ、外部微分量子効率が向上する半導体レーザおよびそ
の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のDVD用などに用いられるInG
aAlP系の化合物半導体を用いた選択埋込構造の赤色
系可視光の半導体レーザ(LD)は、図4(a)に示さ
れるような構造になっている。すなわち、n形のGaA
sからなる半導体基板21上に、たとえばn形のGaA
sまたはInx Ga1-x Pからなるバッファ層22、た
とえばInx (Al0.7 Ga0.3 1-x Pからなるn形
クラッド層23、InyGa1-y P/Inx (Alz
1-z 1-x Pの積層構造によるMQW活性層24、p
形のInx (Al0.7 Ga0.3 1-x Pからなるp形下
部クラッド層25、Inx Ga1-x Pからなるp形のエ
ッチングストップ層26、p形のAl0.7Ga0.3
1-x Pからなるリッジ形状のp形上部クラッド層27、
p形のInxGa1-x Pからなるキャップ層28、n形
GaAsからなり、リッジ形状のp形上部クラッド層2
7の横に埋め込まれる電流ブロック層29、p形GaA
sからなるコンタクト層30がそれぞれ積層されること
により形成されている。
【0003】なお、xはGaAsと格子整合のとれる値
x=0.49で、0.35<y<0.65、0<z<0.8
である。そして、p形コンタクト層30上にp側電極3
1、GaAs基板21の裏面にn側電極32がそれぞれ
形成され、チップ化することにより図4(a)に示され
る構造のDVD用などに適した赤色のLDチップが得ら
れる。
【0004】この構造のLDチップで電流ブロック層2
9の選択埋込成長をする前の状態で、p形上部クラッド
層27およびキャップ層28をリッジ状に形成した状態
の平面図が図4(b)に示されるように、電流注入領
域、すなわちリッジ部は同じ幅Sでチップの前端面(光
の出射面)33から後端面(出射面と反対面)34にス
トライプ状に延びるように形成されている。そして、こ
のストライプ状の電流注入領域の部分の活性層で発光
し、両端面で反射して共振させることにより発振し、そ
の一部が出射端面33から出射し、後端面34から漏れ
る光でモニターしながらその発光量を調整できるように
なっている。このように電流注入を狭窄し、効率的なキ
ャリアの注入を行うと共に、近視野像における光の横方
向の閉じ込めを実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のような構造の半
導体レーザでは、ストライプ状の電流注入領域の部分の
みで発光するため、このストライプ幅Sが広いほど発光
量が多くなり外部微分量子効率(単位電流当りの出力、
すなわち発光効率)が向上する。しかし、このストライ
プ幅が余り広くなると、水平方向の広がり角(以下、θ
水平という)が小さくなり、外部微分量子効率と相反関
係にある。そのため、両者を満たすことができないとい
う問題がある。
【0006】一方、外部微分量子効率が向上すれば、出
力が大きくなり小さな入力ですむため好ましく、また、
θ水平が大きければ遠視野像が真円に近くなり(アスペ
クト比(θ垂直/θ水平)の上昇)、レーザ光を集光す
るレンズの光学設計が簡単となり、商業的に考えると低
コストでレンズの設計をすることができるため好まし
い。そのため、外部微分量子効率が大きく、かつ、θ水
平が大きいことが好ましい。
【0007】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、半導体レーザの特性における外部微分量子効
率およびθ水平の両方を同時に大きくすることができる
半導体レーザおよびその製法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体レー
ザは、第1導電形クラッド層と、第2導電形クラッド層
と、該第1導電形および第2導電形のクラッド層により
挟持される活性層と、該活性層へ電流を注入する帯状の
電流注入領域を除いて前記第2導電形クラッド層の内部
または近傍に設けられる第1導電形の電流制限層とを有
する半導体レーザであって、前記帯状の電流注入領域
は、その幅が該電流注入領域の両端面側で中心部より狭
くなるように形成され、かつ、該狭く形成された幅狭部
はレーザ光の出射端面側の長さが後端面側の長さより長
くなるように形成されている。
【0009】この構造にすることにより、電流注入領域
の幅を広くして発光効率を向上させながら、光の出射面
はその幅が狭くなっているため、θ水平を充分に大きく
することができる。その結果、外部微分量子効率とθ水
平の両方を大きくすることができ、高特性の半導体レー
ザが得られる。
【0010】前記出射端面側の幅狭部の長さが、前記幅
狭部の幅S1 と幅の広い幅広部の幅S2 との比をS1
2 として、40・S1 /S2 μm以上の長さに形成さ
れることにより、水平方向の広がり角(θ水平)を充分
に大きくすることができるため、遠視野像を真円に近く
することができて好ましい。
【0011】本発明による半導体レーザの製法は、前記
半導体レーザを製造するに当り、前記帯状の電流注入領
域を、半導体層が積層されたウェハの状態で、前記電流
注入領域の幅狭部と幅の広い幅広部とが交互にそれぞれ
一定の長さづつ繰り返すように形成し、該幅狭部の部分
で一方が長く他方が短くなる位置で該帯状の電流注入領
域と直角方向に劈開し、該幅狭部の長い方の劈開端面に
反射率の小さい保護膜を形成し、前記幅狭部の短い方の
劈開端面に反射率の大きい保護膜を成膜し、さらにダイ
シングによりチップ化することを特徴とする。
【0012】この方法を用いることにより、電流注入領
域を形成するパターンに幅狭部と幅広部とを設けておく
だけで、後は劈開の位置を幅狭部の適当な位置に設定す
れば、前記半導体レーザのチップが得られ、従来と同様
の製造工程で簡単に外部微分量子効率とθ水平の両方を
満たす半導体レーザを得ることができる。
【0013】前記幅狭部と幅広部との交互に繰り返され
るパターンと並列してアライメントパターンを形成し、
該アライメントパターンを基準として前記劈開をするこ
とにより幅狭部の一方を長く、他方を短くすることによ
り、幅狭部の長さを精度よく形成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照しながら本発
明の半導体レーザおよびその製法について説明をする。
【0015】本発明による半導体レーザは、図1(a)
にその一実施形態の断面説明図が示されるように、たと
えばn形GaAsからなる基板1上に、たとえばn形で
ある第1導電形下部クラッド層2と、下部クラッド層2
および後述する第2導電形であるp形上部クラッド層
4、6により挟持される活性層3と、p形である第2導
電形上部第1クラッド層4および上部第2クラッド層6
と、活性層3へ電流を注入する帯状の電流注入領域を除
いてp形上部クラッド層4、6の近傍に設けられるn形
の電流制限層8とを有している。そして、電流制限層8
に形成される帯状の電流注入領域(上部第2クラッド層
6の部分)は、図1(b)に電流制限層8を成長する前
の状態の1チップ部分の斜視説明図が示されるように、
電流注入領域(上部第2クラッド層6)の両端面(出射
端面13および後端面14)側での幅S1 が中心部での
幅S2 より狭くなるように形成され、かつ、狭く形成さ
れた幅狭部15のレーザ光の出射端面13側の長さ(い
わゆる制限長さ)Lf が後端面14側の幅狭部15の長
さ(制限長さ)Lr より長くなるように形成されてい
る。
【0016】図1に示される半導体レーザの構造を、D
VD用などに用いられるInGaAlP系化合物半導体
を用いた赤色の半導体レーザを例にとり詳細に説明す
る。
【0017】n形GaAs基板1上にn形In0.49(G
0.3 Al0.7 0.51Pからなる下部クラッド層2が
1.5μm程度、In0.49(Ga1-y Aly 0.51
(0≦y≦0.4)からなる活性層が0.1μm程度、p
形In0.49(Ga0.3 Al0.7 0.51Pからなる上部第
1クラッド層4が0.3μm程度、p形In0.49Ga
0.51Pからなるエッチングストップ層5が0.03μm
程度、p形In0.49(Ga0.3 Al0.7 0.51Pからな
る上部第2クラッド層6が1.2μm程度、p形In0.
49Ga0.51Pからなる第1コンタクト層7が0.03μ
m程度、図示しないGaAsからなるキャップ層が0.
5μm程度順次積層されている。第1コンタクト層7の
まま成長を終って温度を下げるとき、InGaPのPが
蒸発して抜けて膜質が低下するが、GaAsからなる図
示しないキャップ層が設けられていることにより、As
雰囲気下で温度を下げて保護することができる。
【0018】各半導体層の成長は、たとえばMOCVD
(Metal Organic Chemical Vapor Deposition;有機金属
化学気相成長) 法などにより、反応ガスとして、トリエ
チルガリウム(TEG)、アルシン(AsH3 )、トリ
エチルアルミニウム(TEA)、トリメチルインジウム
(TMIn)、n形ドーパントガスとして、H2 Seま
たはSiH4 を、p形ドーパントガスとして、ジメチル
亜鉛(DMZn)などの必要なガスを導入し、500〜
700℃程度で反応させることにより行われる。
【0019】その後、成長装置からウェハを取り出し、
図示しないGaAsからなるキャップ層を除去し、図示
しないSiO2 などをスパッタ法などにより成膜してパ
ターニングし、マスクのない部分の第1コンタクト層7
および上部第2クラッド層6をエッチングすることによ
り、図1(b)に示されるように電流注入領域をリッジ
状に形成する。このSiO2 のパターニングは、たとえ
ば図1(b)のS1 =4μm、S2 =5μm、Lf =1
20μm、Lr =40μm、幅広部の長さが300μm
程度にそれぞれ形成される。Lf の長さは、後述するよ
うに40μm程度以上に形成されるのが、遠視野像の関
係から好ましい。また、エッチングは、たとえば塩酸を
用いたウェットエッチングやドライエッチングなどによ
り行うことができる。そして、その後さらにMOCVD
装置などの半導体成長装置に入れてn形GaAsを0.
4μm程度成長し、成長装置から取り出して前述の図示
しないSiO2 マスクを除去することにより、電流注入
領域として残存する上部第2クラッド層6の横側のエッ
チングされた凹部に電流制限層8が選択成長される。
【0020】その後、さらに成長装置に入れて3度目の
エピタキシャル成長として、p形GaAsからなる第2
コンタクト層9を1μm程度成長する。その後、成長装
置からウェハを取り出して、基板1の裏面を研削して7
0μm程度の厚さにし、その研削面にAu/Ge-Ni
からなるn側電極10を、また、p形コンタクト層9上
にTi/Auからなるp側電極11をそれぞれ真空蒸着
などにより設け、劈開し、出射端面側が反射率30%、
後端面側が反射率70%程度になるようにAl 2 3
よびアモルファスSi膜をスパッタ法などにより設け、
ダイシングによりチップ化することにより図1(a)に
示されるような半導体レーザのチップが形成される。
【0021】本発明の半導体レーザでは、前述のよう
に、電流注入領域として形成される上部第2クラッド層
6の形状が、図1(b)に示されるように、その中心部
で幅S 2 が広く、両端部での幅S1 が狭いと共に、出射
端面13側の幅狭部15の長さLf が後端面14側の長
さLr より長くなるように形成されていることに特徴が
ある。すなわち、前述のように、この電流注入領域の幅
が広いほど発光効率は向上するが、幅が広くなると水平
方向の広がり角(θ水平)が小さくなり、遠視野像(フ
ァーフィールドパターン)が悪くなり、両特性が相反す
るという問題がある。本発明者らが鋭意検討を重ねた結
果、光の出射端面側のある一定距離以上を幅狭に形成す
れば、遠視野像の問題はなくなり、それ以外のところの
電流注入領域を幅広に形成することにより、外部微分量
子効率(発光効率)を向上させ得ることを見出した。
【0022】図1(a)に示される構造で、電流注入領
域の幅S1 (μm)、S2 (μm)を種々変化させたと
きの遠視野像への影響がなくなる幅狭部15の出射端面
13側の長さLf (μm)を調べた結果、表1に示され
る結果となった。すなわち、表1の結果を図2にグラフ
で示すように、幅狭部の幅S1 と幅広部の幅S2 との比
1 /S2 に対する必要な長さLf は、ほぼ比例関係に
あり、この比に40μmを掛けた値以上にすれば遠視野
像への影響を無視できることを見出した。この出射端面
側の長さが短かすぎると、幅狭部の効果が現れず、遠視
野像が悪くなる。
【0023】
【表1】
【0024】以上のように、電流注入領域の出射端面側
の幅を狭くすることにより、その後ろ側の幅が広くても
遠視野像への影響はなくなることを見出したが、半導体
レーザのチップは、その出射端面を鏡面に仕上げる必要
があるため、前述のように劈開によりチップ化される。
そのため、劈開の精度に20μm程度が必要となり、後
端面を幅広部のまま終らせることは不可能に近い。すな
わち、幅広部と幅狭部との境界部で丁度劈開することが
できれば出射端面が幅狭部で、後端面が幅広部となって
最も効率がよいが、劈開面が僅かにずれると出射端面が
幅広部になって特性が悪くなる可能性がある。そのた
め、後端面にも幅狭部がくるように幅狭部の位置で劈開
をすることが好ましく、この場合劈開の精度の範囲ので
きるだけ短い長さ、すなわち後端面側の長さLr は20
μm程度なるように形成される。その結果、幅狭部は出
射端面側が長く、後端面側が短くなるように形成され
る。
【0025】前述のように、幅狭部を出射端面側で長
く、後端面側で短くなるように劈開するには、たとえば
半導体ウェハの一部のパターンが図3に示されるよう
に、アライメントパターン19をウェハの一か所に形成
しておき、そのアライメントパターン19の劈開部(パ
ターンの間隔)19aの中心(破線H)で劈開するよう
にすれば、ほぼ必要な出射端面側の長さLf が得られ
る。アライメントパターン19の劈開部19aの間隔d
は、劈開の精度が20μm程度であることを考慮して4
0μm程度に形成される。なお、図3では、電流注入領
域のパターンの幅広部16と幅狭部15が一列の一部し
か書かれていないが、この列がウェハの全面に並んで形
成されており、アライメントパターン19は一列形成さ
れれば全ての列を同時に劈開することができる。アライ
メントパターン19を基準にして劈開したバー状の状態
で、出射端面側の劈開面には反射率が30%程度になる
ようにAl2 3 膜やアモルファスSi膜などの積層構
造による保護膜(反射膜)を形成し、後端面側には同様
の積層膜により反射率が70%程度の保護膜(反射膜)
を形成することにより、前後の区別をすることができ
る。その後、ダイシングなどによりチップ化する。
【0026】本発明によれば、電流注入領域の幅が広く
形成されているため、外部微分量子効率(発光効率)が
向上し、小さな入力で大きな出力が得られる。一方、レ
ーザ光の出射端面側は電流注入領域の幅が狭くなってい
るため、θ水平を充分に大きくすることができ、遠視野
像への影響をなくすることができ、真円で結像すること
ができる。また、後端面側にも幅狭部が設けられている
ため、パターンの幅狭部でその一方が長くなり、他方が
短くなるような位置で劈開することにより、従来と同様
の製造工程による簡単な方法で、外部微分量子効率およ
びθ水平の両方を満たす高特性の半導体レーザが得られ
る。
【0027】この幅広部と幅狭部とのパターンを形成す
る際に、アライメントパターンを同時に形成しておくこ
とにより、一方を長く、他方を短く劈開するのも容易に
行うことができる。
【0028】前述の例では、電流注入領域の上部クラッ
ド層を残してその両側に電流制限層を選択成長するリッ
ジ構造の半導体レーザの例であったが、電流注入領域を
エッチングにより除去した電流狭窄層を埋め込んで半導
体層を成長する構造でも、そのエッチングパターンを同
様に両端面で狭くし、かつ、出射端面側が後端面側より
長くなるように形成すれば同様な効果が得られる。
【0029】また、前述の例では、赤色の半導体レーザ
の例であったが、赤色などの可視光に限らず、他の波長
領域でも同様の関係が得られる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、外部微分量子効率およ
び水平方向への広がり角(θ水平)の両方を満たす高特
性の半導体レーザが得られる。その結果、30mW超級
の高出力半導体レーザなどに非常に便利に用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体レーザの一実施形態の断面説明
図および途中工程の斜視説明図である。
【図2】図1の半導体レーザの電流注入領域の幅の変化
に対し、θ水平を悪化させない出射面側の幅狭部の長さ
(制限長さ)の関係を示す図である。
【図3】電流注入領域のパターンに対し、劈開面を認識
しやすくするアライメントパターンの例を示す図であ
る。
【図4】従来の半導体レーザの構造の説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 n形下部クラッド層 3 活性層 4 p形上部第1クラッド層 6 p形上部第2クラッド層 8 電流制限層 13 出射端面 14 後端面 15 幅狭部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電形クラッド層と、第2導電形ク
    ラッド層と、該第1導電形および第2導電形のクラッド
    層により挟持される活性層と、該活性層へ電流を注入す
    る帯状の電流注入領域を除いて前記第2導電形クラッド
    層の内部または近傍に設けられる第1導電形の電流制限
    層とを有する半導体レーザであって、前記帯状の電流注
    入領域は、その幅が該注入領域の両端面側で中心部より
    狭くなるように形成され、かつ、該狭く形成された幅狭
    部はレーザ光の出射端面側の長さが後端面側の長さより
    長くなるように形成されてなる半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 前記出射端面側の幅狭部の長さが、前記
    幅狭部の幅S1 と幅の広い幅広部の幅S2 との比をS1
    /S2 として、40・S1 /S2 μm以上の長さに形成
    されてなる請求項1記載の半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体レーザの製法であ
    って、前記帯状の電流注入領域を、半導体層が積層され
    たウェハの状態で、前記電流注入領域の幅狭部と幅の広
    い幅広部とが交互にそれぞれ一定の長さづつ繰り返すよ
    うに形成し、該幅狭部の部分で一方が長く他方が短くな
    る位置で前記帯状の電流注入領域と直角方向に劈開し、
    該幅狭部の長い方の劈開端面に反射率の小さい保護膜を
    形成し、前記幅狭部の短い方の劈開端面に反射率の大き
    い保護膜を成膜し、さらにダイシングによりチップ化す
    る半導体レーザの製法。
  4. 【請求項4】 前記幅狭部と幅広部との交互に繰り返さ
    れるパターンと並列してアライメントパターンを形成
    し、該アライメントパターンを基準として前記劈開をす
    ることにより幅狭部の一方を長く、他方を短く形成する
    請求項3記載の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005142182A (ja) * 2003-11-04 2005-06-02 Nec Corp 光半導体素子およびその製造方法
JP2005191364A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Nec Corp 半導体レーザー

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