JP2000183272A - 電気回路、半導体パッケ―ジ及び実装体 - Google Patents
電気回路、半導体パッケ―ジ及び実装体Info
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Abstract
用いて高周波的にデカップリングすることにより電源ノ
イズや電磁波放射を低減する方法は、実装面積の増大
や、高速動作が出来ないという課題。 【解決手段】 電源端子と接地端子と出力端子とを有す
る半導体素子2と、インダクタンス4と、キャパシタン
ス3とを備えた半導体パッケージ1であって、キャパシ
タンス3の相対する端子の内、一方の端子が半導体素子
2の電源端子に接続されており、且つ、他方の端子が半
導体素子2の接地端子に接続されており、半導体素子2
の接地端子が、半導体パッケージ1の接地端子6に接続
されており、半導体素子2の電源端子が、インダクタン
ス4を介して半導体パッケージ1の電源端子7に接続さ
れており、半導体素子2の出力端子が、半導体パッケー
ジの出力端子105に接続される構成。
Description
導体集積回路の電源ノイズを除去することが可能な電気
回路、半導体パッケージ及び実装体に関するものであ
る。
システムのバス幅が8ビットから16ビット、16ビッ
トから32ビット、そして32ビットから64ビットへ
と増加するに従い、何倍にも増加する傾向がある。ま
た、電流の変化時間も半導体システムの高速化に伴い、
10nsecから数nsecへ、そして1nsec以下
へと数倍速くなっている。このため、半導体装置の消費
する電流の変化率(dI/dt)は近年数十倍になって
おり、これに応じて電源ノイズも増加する傾向にある。
の間にインダクタンスが存在すると、電流変化に比例し
た電圧変動が発生し、これが電源ノイズとなり半導体装
置の誤動作の原因となっている。これを防ぐために、従
来半導体装置の電源・グランド端子近傍にバイパスコン
デンサを設置する。この結果、半導体装置から見た電源
インピーダンスが低減され、電源ノイズが低減される。
しかしながら、複数個の半導体装置やバイパスコンデン
サが存在する場合、半導体装置近傍のバイパスコンデン
サだけに電流が流れるのではなく、他のバイパスコンデ
ンサにも電流が流れたりすることになる。
路図を示す。
装置、36は出力端子、37a,37bはバイパスコン
デンサ、38は信号ライン、39は半導体装置35aに
流れる通常の電流、40は、電源電位の変動を生じさせ
る好ましくない電流である。この電流40は、他の半導
体装置35bに対する電源ノイズとなり、また、電源・
グランドプレーンからの電磁波放射の原因となる。
学技報(TECHNICAL REPORT OF IEICE.)EMCJ97−
82に半導体装置間のデカップリングを強化した基板を
使用する方法が述べられている。図29にこの方法を示
す。
は出力端子、37はバイパスコンデンサである。38は
信号ライン、41はデカップリング用コイル、42は電
源プレーン、43はグランドプレーンである。
ーン42との間にデカップリング用コイル41を挿入す
る。又、半導体装置35の電源端子にバイパスコンデン
サ37の一方の端子を接続し、且つ他方の端子を接地す
ることにより、半導体装置35に流れる高周波電流は電
源プレーン42を流れずに半導体装置35近傍に設置さ
れたバイパスコンデンサ37より供給される。
入することにより、半導体装置35から電源を見たイン
ピーダンスZe=jωLより、バイパスコンデンサ37
を見たインピーダンスZc=1/(jωC)の方が小さ
くなるためである。
ンスZeと、バイパスコンデンサ37を見たインピーダ
ンスZcの比が大きい方が、他の半導体装置に対する電
源ノイズや、電源・グランドプレーンからの電磁波放射
の減衰効果が大きくなる。
来の構成では、デカップリング用コイル41が大きい
と、低周波におけるインピーダンスも増加してしまい、
半導体装置35に必要な電流を電源から供給することが
できなくなる。このため、デカップリング用コイル41
は十分に小さく、かつ、寄生インダクタンスの低減のた
めにバイパスコンデンサ37が半導体装置35に十分に
近接している必要性がある。
1およびバイパスコンデンサ37がディスクリート素子
で構成されていると、適切な値の素子が得られなかった
り、また、バイパスコンデンサ37が有する寄生インダ
クタンスのためにZcを充分小さくすることができない
などの問題があり、その結果、電源ノイズや電源・グラ
ンドプレーンからの電磁波放射の減衰に関して、十分な
効果が得られないという欠点がある。
と、コストが高くなり、かつ、実装面積が増大し、装置
の小型化が難しくなる。また、装置の大型化に伴い高速
動作ができなくなるなどの欠点を有する。
ドプレーン43と電源プレーン42は基板内層に全面パ
ターンとして形成されている。信号ライン38は、その
下方の基板内層面の内、信号ライン38に最も近い最初
の内層面に形成されたグランドプレーン43によりマイ
クロストリップライン構造となるように形成される。又
は、信号ライン38は、その下方の基板内層面の内、上
記最初の内層面に形成された電源プレーン42によりマ
イクロストリップライン構造となるように形成される。
号ライン38の直下にグランドプレーン43が存在する
構成であると表現し、又、後者の様な構成を、信号ライ
ン38の直下に電源プレーン42が存在する構成である
と表現することがある。
38が電源プレーン42とでマイクロストリップライン
構造を構成した場合、信号ライン38の直下に電源プレ
ーン42が存在することになる。そのため、出力端子3
6に流れる電流の帰還電流はデカップリング用コイル4
1を介して電源プレーン42を流れることになり、イン
ピーダンスが大きく、高速動作できないという欠点を有
する。このため、図29に示す構造は直下にグランドプ
レーン43が存在する面にのみ作製することが可能であ
り、電源プレーン42が直下に存在する面には作製でき
ないという欠点を有する。
制限が発生したり、実装を優先するために、配線経路が
長くなったり、または、まったく実装できない場合が存
在する。さらに、その結果、コストが高くなり、かつ、
実装面積が増大し、装置の小型化が難しくなる、装置の
大型化に伴い高速動作ができなくなるなどの欠点を有す
る。
半導体回路同士をデカップリング用コイルを用いて高周
波的にデカップリングすることにより電源ノイズや電磁
波放射を低減することを目的としているが、実装上の制
限や、コストの増大、インダクタンス成分の増大による
電源インピーダンスの増加、実装面積の増大や、高速動
作がしにくくなるなどの課題を有する。
路の上記課題を解決するものであり、小型・安価で、電
源ノイズや電磁波放射を低減することのできる電気回
路、半導体パッケージ及び実装体を提供することを目的
とする。
記載の本発明に対応)は、少なくとも一個の電源端子
と、少なくとも一個の接地端子を有する半導体素子と、
少なくとも一個のインダクタンスと、少なくとも一個の
キャパシタンスとを備え、前記キャパシタンスの相対す
る端子の内、一方の端子が前記電源端子に接続されてお
り、且つ、他方の端子が前記接地端子に接続されてお
り、前記電源端子が電源に接続されており、前記接地端
子が前記インダクタンスを介して接地されていることを
特徴とする電気回路である。
に対応)は、(1)少なくとも一個の電源端子、少なく
とも一個の接地端子、及び少なくとも一個の出力端子を
有する半導体素子と、(2)少なくとも一個のインダク
タンスと、(3)少なくとも一個のキャパシタンスとを
備えた半導体パッケージであって、前記キャパシタンス
の相対する端子の内、一方の端子が前記半導体素子の前
記電源端子に接続されており、且つ、他方の端子が前記
半導体素子の前記接地端子に接続されており、前記半導
体素子の前記接地端子が、前記半導体パッケージの接地
端子に接続されており、前記半導体素子の前記電源端子
が、前記インダクタンスを介して前記半導体パッケージ
の電源端子に接続されており、前記半導体素子の前記出
力端子が、前記半導体パッケージの出力端子に接続され
ていることを特徴とする半導体パッケージである。
に対応)は、(1)少なくとも一個の電源端子、少なく
とも一個の接地端子、及び少なくとも一個の出力端子を
有する半導体素子と、(2)少なくとも一個のインダク
タンスと、(3)少なくとも一個のキャパシタンスとを
備えた半導体パッケージであって、前記キャパシタンス
の相対する端子の内、一方の端子が前記半導体素子の前
記電源端子に接続されており、且つ、他方の端子が前記
半導体素子の前記接地端子に接続されており、前記半導
体素子の前記電源端子が、前記半導体パッケージの電源
端子に接続されており、前記半導体素子の前記接地端子
が、前記インダクタンスを介して前記半導体パッケージ
の接地端子に接続されており、前記半導体素子の前記出
力端子が、前記半導体パッケージの出力端子に接続され
ていることを特徴とする半導体パッケージである。
に対応)は、(1)少なくとも一個の電源端子、少なく
とも一個の接地端子、及び少なくとも一個の出力端子を
有する半導体素子と、(2)少なくとも二個のインダク
タンスと、(3)少なくとも一個のキャパシタンスとを
備えた半導体パッケージであって、前記キャパシタンス
の相対する端子の内、一方の端子が前記半導体素子の前
記電源端子に接続されており、且つ、他方の端子が前記
半導体素子の前記接地端子に接続されており、前記半導
体素子の前記接地端子が、前記半導体パッケージの第一
の接地端子に接続されており、前記半導体素子の前記電
源端子が、前記半導体パッケージの第一の電源端子に接
続されており、前記半導体素子の前記接地端子が、前記
インダクタンスの内の第一のインダクタンスを介して前
記半導体パッケージの第二の接地端子に接続されてお
り、前記半導体素子の前記電源端子が、前記インダクタ
ンスの内の第二のインダクタンスを介して前記半導体パ
ッケージの第二の電源端子に接続されており、前記半導
体素子の前記出力端子が、前記半導体パッケージの出力
端子に接続されていることを特徴とする半導体パッケー
ジである。
に対応)は、(1)少なくとも一個の電源端子、少なく
とも一個の接地端子、及び少なくとも一対の差動出力端
子を有する半導体素子と、(2)少なくとも二個のイン
ダクタンスと、(3)少なくとも一個のキャパシタンス
とを備えた半導体パッケージであって、前記キャパシタ
ンスの相対する端子の内、一方の端子が前記半導体素子
の前記電源端子に接続されており、且つ、他方の端子が
前記半導体素子の前記接地端子に接続されており、前記
半導体素子の前記接地端子が、前記インダクタンスの内
の第一のインダクタンスを介して前記半導体パッケージ
の接地端子に接続されており、前記半導体素子の前記電
源端子が、前記インダクタンスの内の第二のインダクタ
ンスを介して前記半導体パッケージの電源端子に接続さ
れており、前記半導体素子の前記一対の差動出力端子
が、前記半導体パッケージの一対の差動出力端子に接続
されていることを特徴とする半導体パッケージである。
に対応)は、(1)少なくとも一個の電源端子、少なく
とも一個の接地端子、及び少なくとも一対の差動出力端
子を有する半導体素子と、少なくとも二個のインダクタ
ンスと、少なくとも一個のキャパシタンスとを備え、前
記キャパシタンスの相対する端子の内、一方の端子が前
記半導体素子の前記電源端子に接続されており、且つ、
他方の端子が前記半導体素子の前記接地端子に接続され
ており、前記半導体素子の前記接地端子が、前記インダ
クタンスの内、第一のインダクタンスを介して接地され
ており、前記半導体素子の前記電源端子が、前記インダ
クタンスの内、第二のインダクタンスを介して電源に接
続されており、前記半導体素子の前記一対の差動出力端
子が一対の端子に接続されていることを特徴とする電気
回路である。
に対応)は、上記第2の本発明の半導体パッケージと、
前記半導体パッケージが実装された、内層面にグランド
プレーンを有する基板とを備え、前記半導体素子の前記
出力端子には信号ラインが接続されており、前記グラン
ドプレーンが、前記信号ラインの下方の最初の前記内層
面に形成されていることを特徴とする実装体である。
に対応)は、上記第3の本発明の半導体パッケージと、
前記半導体パッケージが実装された、内層面に電源プレ
ーンを有する基板とを備え、前記半導体素子の前記出力
端子には信号ラインが接続されており、前記電源プレー
ンが、前記信号ラインの下方の最初の前記内層面に形成
されていることを特徴とする実装体である。
に対応)は、上記第4の本発明の半導体パッケージと、
前記半導体パッケージが実装された、各内層面にグラン
ドプレーンと電源プレーンを有する基板とを備え、前記
半導体素子の前記出力端子には信号ラインが接続されて
おり、前記グランドプレーンが、前記内層面の内の前記
信号ラインの下方の最初の内層面に形成されており、前
記第一の接地端子が前記グランドプレーンに接続されて
おり、前記第二の電源端子が前記電源プレーンに接続さ
れていることを特徴とする実装体である。
発明に対応)は、上記第4の本発明の半導体パッケージ
と、前記半導体パッケージが実装された、各内層面にグ
ランドプレーンと電源プレーンを有する基板とを備え、
前記半導体素子の前記出力端子には信号ラインが接続さ
れており、前記電源プレーンが、前記内層面の内の前記
信号ラインの下方の最初の内層面に形成されており、前
記第一の電源端子が前記電源プレーンに接続されてお
り、前記第二の接地端子が前記グランドプレーンに接続
されていることを特徴とする実装体である。
発明に対応)は、上記第5の本発明の半導体パッケージ
と、前記半導体パッケージが実装された、電源と接地端
子と差動信号端子とを有する基板とを備え、前記半導体
パッケージの前記電源端子が前記基板の前記電源に接続
されており、前記半導体パッケージの前記接地端子が前
記基板の前記接地端子に接続されており、前記半導体パ
ッケージの前記一対の差動出力端子が前記差動信号端子
に接続されていることを特徴とする実装体である。
発明に対応)は、前記キャパシタンスがチップコンデン
サであることを特徴とする上記第2〜5のいずれかの本
発明の半導体パッケージである。
発明に対応)は、前記キャパシタンスが、前記半導体パ
ッケージの基板の内層もしくは表層に形成された厚膜も
しくは薄膜コンデンサであることを特徴とする上記第2
〜5のいずれかの本発明の半導体パッケージである。
発明に対応)は、前記インダクタンスが、前記半導体パ
ッケージにおける配線により形成されたインダクタであ
ることを特徴とする上記第2〜5のいずれかの本発明の
半導体パッケージである。
発明に対応)は、前記インダクタンスが、チップインダ
クタであることを特徴とする上記第2〜5のいずれかの
本発明の半導体パッケージである。
発明に対応)は、前記半導体パッケージが、前記半導体
素子、前記キャパシタンス、及び前記インダクタンスを
実装するためのキャリア基板を備え、前記キャリア基板
がセラミック基板又は樹脂多層基板であることを特徴と
する上記第2〜5のいずれかの本発明の半導体パッケー
ジである。
発明に対応)は、前記半導体パッケージの前記電源端子
及び前記接地端子の内、少なくとも一個の端子が、前記
出力端子又は前記差動出力端子に隣接していることを特
徴とする上記第2〜5の何れかの本発明の半導体パッケ
ージである。
て、図面を用いて説明する。
態1による半導体パッケージの構造例を示す斜視図であ
る。また、図2に本発明の実施の形態1による半導体パ
ッケージを基板上に実装した場合の回路図を示す。
における半導体パッケージ、2は半導体素子、3はキャ
パシタ、4は電源(Vcc)側インダクタ、5は半導体
素子2を半導体パッケージ1に接続するために半導体パ
ッケージ1に設けられた端子、6は端子5の一方をグラ
ンドに接続するために半導体パッケージ1に設けられた
端子、7は電源(Vcc)側インダクタ4を電源(Vc
c)に接続するために半導体パッケージ1に設けられた
端子、8は端子6をグランドに接続するための線路、9
は端子7を電源(Vcc)に接続するための線路であ
る。又、104は半導体素子1の出力端子を半導体パッ
ケージ1に接続するためにパッケージ1に設けられた端
子であり、105は端子104を実装基板に接続するた
めにパッケージ1に設けられた端子である。
3に示す。
る半導体パッケージ、2は半導体素子、3はキャパシ
タ、4は電源(Vcc)側インダクタ、10は半導体素
子2とキャパシタ3の間に存在する寄生インダクタン
ス、11は電源、12は電源11の内部抵抗である。
1側を見たインピーダンスZeは周波数をωとするとZ
e=R+jωL2である。また、キャパシタ3のインピ
ーダンスZc=1/jωC1である。例えば、C1=10
00pF、L1=3nH、L2=30nH、R=1Ω、周
波数100MHzとした場合、Ze=1+18.85
j、Zc=−1.59jとなり、電源11から流れる電
流Ieはキャパシタ3にながれる電流Icのおよそ11
分の1になる。
電流は半導体パッケージ1の外側にほとんど流れず、電
源ノイズや電磁波放射を低減した回路を実現することが
可能になる。またこの時、半導体素子2の端子から電源
側を見たインピーダンスZinは、Zin=jωL1+
Ze・Zc/(Ze+Zc)=0.008+0.147
jとなり、充分小さな値となり、半導体素子2を動作さ
せることが可能である。
実際に作製し、基板上に実装し、33MHzで駆動し、
電源ノイズを測定した。図4は、この時の電源ノイズの
測定結果を示す図である。又、図5は、比較例として
の、インダクタ4が存在しない場合の電源ノイズの測定
結果を示す図である。
構成を用いた場合は、電源ノイズがおよそ30mVとな
り、インダクタ4が存在しない場合の電源ノイズと比較
してほぼ2分の1であった。このことから、本実施の形
態の回路構成によれば、電源ノイズの削減効果が大きい
ことがわかる。
図6、図7に示す。図6は本実施の形態による半導体パ
ッケージを用いた場合の電磁波放射の測定結果を示す図
であり、図7は従来の半導体パッケージを用いた場合の
電磁波放射の測定結果を示す図である。
体パッケージを用いることにより、電磁波放射を特に高
周波領域において低減することが可能であることが判明
した。
パッケージを用いることにより、電源ノイズや電磁波放
射を低減した回路を提供することが可能になる。
4やキャパシタ3を実装することにより、半導体素子2
とキャパシタ3の間に存在する寄生インダクタンス10
を小さくすることが可能になり、Zin=jωL1+Z
e・Zc/(Ze+Zc)における第一項を小さくする
ことができる。
c)を比較的大きくすることが可能であり、Ze・Zc
/(Ze+Zc)=Zc/(1+Zc/Ze)を大きく
とることができる。すなわち、Zc/Zeを大きくする
ことが可能であり、電源ノイズや電磁波放射の削減効果
がより大きく取れることがわかる。
タンスを実装した場合、寄生インダクタンス10は、構
成・構造にもよるが、十数nHの大きさになることもあ
る。従って例えば、L1=15nHであるとすると、|
Zin|=7.69Ωとなる。
体パッケージを用いると、上述の様にL1=3nHであ
るので、|Zin|=0.147Ωとなり、より大きな
電磁放射の削減効果が期待できることがわかる。
導体パッケージの外部に配置した場合の電磁放射の測定
結果を図8に示す。図6と図8とを比較すれば明らかな
ように、半導体パッケージの内部にキャパシタンスを配
置した構成の方が、およそ100MHz以上の高周波領
域において、より大きな電磁放射の削減効果が得られる
ことがわかる。
的にキャパシタや、インダクタとして効果があれば良
く、その形態が、チップコンデンサやチップインダクタ
であっても、半導体パッケージ1上に配線を用いて作製
されたインダクタや、半導体パッケージ1内部に導体層
と電極を設けることにより作製されたキャパシタであっ
ても同様の効果が得られることも明らかである。
(Vcc)にインダクタ4を挿入する場合のみ考慮した
が、グランド側がインダクタを介して接続されるように
配線することにより、同様の効果が得られることはその
効果より明らかである。
(Vcc)とグランドのみ考慮したが、正電源と負電源
など、複数の電源電圧を必要とする半導体素子において
も、電源をインダクタを介して接続されるように配線す
ることにより、同様の効果が得られることは明らかであ
る。
は一個に限らず複数個設けても同様の構成であれば、同
様の効果が得られることは明らかである。
パッケージで提供できることより、安価であり、また、
パッケージ外部に他の素子を必要としないことから実装
面積が小さくすみ、装置の小型化が容易であることは、
明らかである。また、装置が小型化すること、寄生イン
ダクタンスが小さくなること、電源ノイズや電磁波放射
を削減することが可能になるなど、回路の高速化に有利
であることも明らかである。
態2による半導体パッケージの構造例を示す斜視図であ
る。また、図10に本発明の実施の形態2による半導体
パッケージを基板上に実装した場合の回路図を示す。
2における送信側半導体パッケージ、14は本実施の形
態2における受信側半導体パッケージである。15は送
信側半導体素子、16は受信側半導体素子である。3は
キャパシタであり、17はグランド側インダクタ、18
は電源(Vcc)側インダクタである。
半導体パッケージ13に接続するためにパッケージ13
に設けられた端子であり、20は端子19の一方をグラ
ンドに接続するためにパッケージ13に設けられた端子
である。又、21は端子19のもう一方を電源(Vc
c)に接続するために半導体パッケージ13に設けられ
た端子である。ここで、本発明の半導体パッケージの第
1の電源端子は、端子21に対応し、又、本発明の半導
体パッケージの第1の接地端子は、端子20に対応す
る。
ランドに接続するためにパッケージに設けられた端子で
あり、23は電源(Vcc)側インダクタ18を電源
(Vcc)に接続するためにパッケージに設けられた端
子である。24は送信側半導体素子15の出力端子を半
導体パッケージに接続するためにパッケージ1に設けら
れた端子であり、25は端子24を実装基板に接続する
ためにパッケージ1に設けられた端子である。ここで、
本発明の半導体パッケージの第2の電源端子は、端子2
3に対応し、又、本発明の半導体パッケージの第2の接
地端子は、端子22に対応する。
ための線路であり、27は端子20をグランドに接続す
るための線路である。28は端子23を電源(Vcc)
に接続するための線路であり、29は端子21を電源
(Vcc)に接続するための線路である。
3、14を基板801上に実装する場合、帰還電流がグ
ランド側、あるいは電源側のどちらに流れるかにより、
使用すべき端子を選ぶ。
1のグランド側に実装した状態を示す実装体の断面図で
ある。
じ符号を付した。尚、30はグランドプレーンであり、
31は電源(Vcc)プレーンである。32は信号ライ
ンであり、33は電流ループである。
ン30は、基板内層面に形成された全面パターンの内、
信号ライン32の下方に設けられた最初の内層面に形成
されたものである。
3の端子20〜24の内、端子23と20が接続用とし
て選ばれる。
6をグランドプレーン30の直上に実装した場合、信号
ライン32にながれる電流の帰還電流はグランドプレー
ン30をながれることになり、電流ループ33は図11
に示すよう信号ライン32とグランドプレーン30をな
がれる。
いて線路27を用いて端子20をグランドに接続し、線
路28を用いて端子23を電源(Vcc)に接続するこ
とにより電流ループ33のインピーダンスを低くすると
共に、半導体パッケージ13から見た電源−グランド間
インピーダンスを高くし、不要な高周波電流が基板上の
グランドプレーン30や電源(Vcc)プレーン31を
ながれるのを防ぐことができる。
等価回路を図12に示す。
ける送信側半導体パッケージ、15は送信側半導体素
子、3はキャパシタ、18は電源(Vcc)側インダク
タ、34は送信側半導体素子15とキャパシタ3の間に
存在する寄生インダクタンス、11は電源、12は電源
11の内部抵抗である。
ケージ13から電源11側を見たインピーダンスZeは
周波数をωとするとZe=R+jωL2である。また、
キャパシタ3のインピーダンスZc=1/jωC1であ
る。例えば、C1=1000pF、L1=3nH、L2=
30nH、R=1Ω、周波数100MHzとした場合、
Ze=1+18.85j、Zc=−1.59jとなり、
電源11から流れる電流Ieはキャパシタ3にながれる
電流Icのおよそ11分の1になる。
電流は、送信側半導体パッケージ13の外側にほとんど
流れず、電源ノイズや電磁波放射を低減した回路を実現
することが可能になる。
から電源側を見たインピーダンスZinは、Zin=j
ωL1+Ze・Zc/(Ze+Zc)=0.008+
0.147jとなり、充分小さな値となり、半導体素子
15を動作させることが可能である。
cc)プレーン31の直上、即ち、図11に示す実装面
と反対側の基板表面に実装した場合、信号ライン32に
ながれる電流の帰還電流は電源(Vcc)プレーン31
をながれることになり、電流ループ33は信号ライン3
2と電源(Vcc)プレーン31をながれる。
続状態とは異なり、半導体パッケージ13の端子20〜
24の内、端子21と22が接続用として選ばれる。
いて端子22をグランドに接続し、線路29を用いて端
子21を電源(Vcc)に接続することにより電流ルー
プ33のインピーダンスを低くすると共に半導体パッケ
ージ13から見た電源−グランド間インピーダンスを高
くし、不要な高周波電流が基板上のグランドプレーン3
0や電源(Vcc)プレーン31を流れるのを防ぐこと
ができる。
辺の等価回路を図13に示す。
表面上異なるところは、電源側インダクタ18の代わり
にグランド側インダクタ17が記載されている点である
が、この時の各インピーダンスは明らかに図12の場合
と同様であり、同じく電源ノイズや電磁波放射を低減し
た回路を実現することが可能であることは明らかであ
る。
ッケージを作製し、基板上に実装したところ、33MH
zで駆動した場合電源ノイズは、30mVであった。こ
れは、インダクタ17、18が存在しない場合の電源ノ
イズと比較してほぼ2分の1であり、電源ノイズの削減
効果が大きいことを示している。
を実際に作製し、基板上に実装し、33MHzで駆動
し、電源ノイズを測定した。図14は、この時の電源ノ
イズの測定結果を示す図である。又、図15は、比較例
としての、インダクタ17,18が存在しない場合の電
源ノイズの測定結果を示す図である。
構成を用いた場合は、電源ノイズがおよそ30mVとな
り、インダクタ17,18が存在しない場合の電源ノイ
ズと比較してほぼ2分の1であった。このことから、本
実施の形態の回路構成によれば、電源ノイズの削減効果
が大きいことがわかる。
直上に実装した場合も、グランドプレーンの直上に実装
した場合もこの効果は変わらなかった。
c)プレーンの間にインダクタを挿入するように実装し
た場合、グランドプレーンの直上に実装した場合は電源
ノイズの削減効果が見られたが、電源(Vcc)プレー
ンの直上に実装した場合は出力端子からの出力電圧が3
00mV低下するとともに、立ち上がり時間が100p
sec長くなった。
導体パッケージを用い、電源(Vcc)プレーンの直上
に実装する場合と、グランドプレーンの直上に実装する
場合とで、使用する接続端子を変えることにより、半導
体素子の特性を損なうことなく、電源ノイズの削減効果
を得ることができることが判明した。
図16、図17に示す。
ージを用いた場合の電磁波放射の測定結果を示す図であ
り、図17は従来の半導体パッケージを用いた場合の電
磁波放射の測定結果を示す図である。
導体パッケージを用いることにより、電磁波放射を特に
高周波領域において低減することが可能であることが判
明した。
と半導体回路の間にインダクタを固定するのではなく、
接続を変えることにより電源(Vcc)プレーン上に実
装した場合もグランドプレーン上に実装した場合も同様
の効果が得られることを確認した。
体パッケージを用いることにより、単一のパッケージ構
成でグランドプレーン30の直上にも、電源(Vcc)
プレーン31の直上にも実装可能で且つ、電源ノイズや
電磁波放射を低減した回路を提供することが可能にな
る。
17、18やキャパシタ3を実装することにより、半導
体素子15及び16とキャパシタ3の間に存在する寄生
インダクタンス34を小さくすることが可能になり、Z
in=jωL1+Ze・Zc/(Ze+Zc)における
第一項を小さくすることができる。このため、第二項Z
e・Zc/(Ze+Zc)を比較的大きくすることが可
能であり、Ze・Zc/(Ze+Zc)=Zc/(1+
Zc/Ze)を大きくとることができる。すなわち、Z
c/Zeを大きくすることが可能であり、電源ノイズや
電磁波放射の削減効果がより大きく取れることがわか
る。
タンスを実装した場合、寄生インダクタンス10は、構
成・構造にもよるが、十数nHの大きさになることもあ
る。従って例えば、L1=15nHであるとすると、|
Zin|=7.69Ωとなる。
導体パッケージを用いると、上述の様にL1=3nHで
あるので、|Zin|=0.147Ωとなり、より大き
な電磁放射の削減効果が期待できることがわかる。
導体パッケージの外部に配置した場合の電磁放射の測定
結果を図18に示す。図16と図18とを比較すれば明
らかなように、半導体パッケージの内部にキャパシタン
スを配置した構成の方が、およそ100MHz以上の高
周波領域において、より大きな電磁放射の削減効果が得
られることがわかる。
8は電気的にキャパシタや、インダクタとして効果があ
れば良く、その形態が、チップコンデンサやチップイン
ダクタであっても、送信側半導体パッケージ13上に配
線を用いて作製されたインダクタや、送信側半導体パッ
ケージ13内部に導体層と電極を設けることにより作製
されたキャパシタであっても同様の効果が得られること
も明らかである。
(Vcc)とグランドのみ考慮したが、正電源と負電源
など、複数の電源電圧を必要とする半導体素子において
も、その出力端子に流れる電流の帰還電流が流れる電源
/グランドのみ、半導体素子の電源端子が実装基板に直
接接続され、他の電源端子はインダクタを介して接続さ
れるように配線することにより、同様の効果が得られる
ことは明らかである。
ッケージ13を例にとったが、受信側半導体パッケージ
14においても同様の効果があることは明らかである。
さらに、各端子19、20、21、22、23、24、
25や、各線路26、27、28、29は一個に限らず
複数個設けても同様の構成であれば、同様の効果が得ら
れることは明らかである。
ることより、安価であり、また、パッケージ外部に他の
素子を必要としないことから実装面積が小さくすみ、装
置の小型化が容易であることは、明らかである。また、
装置が小型化すること、寄生インダクタンスが小さくな
ること、電源ノイズや電磁波放射を削減することが可能
になるなど、回路の高速化に有利であることも明らかで
ある。
形態3による半導体パッケージの構造例を示す斜視図で
ある。また、図20に本発明の実施の形態2による半導
体パッケージを基板上に実装した場合の回路図を示す。
形態における送信側半導体パッケージ、14は本発明に
よる受信側半導体パッケージである。15は送信側半導
体素子、16は受信側半導体素子である。3はキャパシ
タ、17はグランド側インダクタ、18は電源(Vc
c)側インダクタである。
半導体パッケージ13に接続するためにパッケージに設
けられた端子である。22はグランド側インダクタ17
をグランドに接続するためにパッケージに設けられた端
子、23は電源(Vcc)側インダクタ18を電源(V
cc)に接続するためにパッケージに設けられた端子で
ある。
子を送信側半導体パッケージ13に接続するために半導
体素子15に設けられた差動出力端子、25は端子24
を実装基板に接続するために半導体パッケージ13に設
けられた端子である。26は端子22をグランドに接続
するための線路、28は端子23を電源(Vcc)に接
続するための線路である。
等価回路を図21に示す。
異なる点は、インダクタ17,18が直列に接続されて
いることであり、それ以外は同じである。
電源11側を見たインピーダンスZeは周波数をωとす
るとZe=R+2jωL2である。また、キャパシタ3
のインピーダンスZc=1/jωC1である。
H、L2=30nH、R=1Ω、周波数100MHzと
した場合、Ze=1+37.70j、Zc=−1.59
jとなり、電源11から流れる電流Ieはキャパシタ3
にながれる電流Icのおよそ22分の1になる。
る高周波電流は送信側半導体パッケージ13の外側にほ
とんど流れず、電源ノイズや電磁波放射を低減した回路
を実現することが可能になる。
から電源側を見たインピーダンスZinは、Zin=j
ωL1+Ze・Zc/(Ze+Zc)=0.002+
0.223jとなり、充分小さな値となり、送信側半導
体素子15を動作させることが可能である。
16を電源(vcc)プレーンやグランドプレーンの直
上に実装した場合においても、差動出力ライン141a
(又は141b)に流れる電流の帰還電流は、対になる
他方の差動出力ライン141b(又は141a)を流れ
る。
141aの直下にグランドプレーンが存在する場合、又
は、電源プレーンが存在する場合の何れの構成にも使用
可能となる。
タ17やグランド側インダクタ18は信号ライン(差動
出力ライン)のインピーダンスが増加することなく、送
信側半導体パッケージ13から見た電源−グランド間イ
ンピーダンスを高くし、不要な高周波電流が基板上のグ
ランドプレーンや電源(Vcc)プレーンを流れるのを
防ぐことができる。
ッケージを作製し、基板上に実装したところ、33MH
zで駆動した場合電源ノイズは、28mVであった。こ
れは、インダクタ18、17が存在しない場合の電源ノ
イズと比較してほぼ2分の1であり、電源ノイズの削減
効果が大きいことを示している。
を実際に作製し、基板上に実装し、33MHzで駆動
し、電源ノイズを測定した。図22は、この時の電源ノ
イズの測定結果を示す図である。又、図23は、比較例
としての、インダクタ17,18が存在しない場合の電
源ノイズの測定結果を示す図である。
構成を用いた場合は、電源ノイズがおよそ30mVとな
り、インダクタ17,18が存在しない場合の電源ノイ
ズと比較してほぼ2分の1であった。このことから、本
実施の形態の回路構成によれば、電源ノイズの削減効果
が大きいことがわかる。
図24、図25に示す。図24は本実施の形態による半
導体パッケージを用いた場合の電磁波放射の測定結果を
示す図であり、図25は従来の半導体パッケージを用い
た場合の電磁波放射の測定結果を示す図である。
導体パッケージを用いることにより、電磁波放射を特に
高周波領域において低減することが可能であることが判
明した。
体パッケージを用いることにより、電源ノイズや電磁波
放射を低減した回路を提供することが可能になる。
18、17やキャパシタ3を実装することにより、送信
側・受信側半導体素子15及び16とキャパシタ3の間
に存在する寄生インダクタンス34を小さくすることが
可能になり、Zin=2jωL1+Ze・Zc/(Ze
+Zc)における第一項を小さくすることができる。
c)を比較的大きくすることが可能であり、Ze・Zc
/(Ze+Zc)=Zc/(1+Zc/Ze)を大きく
とることができる。すなわち、Zc/Zeを大きくする
ことが可能であり、電源ノイズや電磁波放射の削減効果
がより大きく取れることがわかる。
気的にキャパシタや、インダクタとして効果があれば良
く、その形態が、チップコンデンサやチップインダクタ
であっても、送信側・受信側半導体パッケージ13、1
4上に配線を用いて作製されたインダクタや、送信側・
受信側半導体パッケージ13、14内部に導体層と電極
を設けることにより作製されたキャパシタであっても同
様の効果が得られることも明らかである。
(Vcc)とグランドのみ考慮したが、正電源と負電源
など、複数の電源電圧を必要とする半導体素子において
も、電源をインダクタを介して接続されるように配線す
ることにより、同様の効果が得られることは明らかであ
る。
5や、各線路26、28は一個に限らず複数個設けても
同様の構成であれば、同様の効果が得られることは明ら
かである。
ることより、安価であり、また、パッケージ外部に他の
素子を必要としないことから実装面積が小さくすみ、装
置の小型化が容易であることは、明らかである。また、
装置が小型化すること、寄生インダクタンスが小さくな
ること、電源ノイズや電磁波放射を削減することが可能
になるなど、回路の高速化に有利であることも明らかで
ある。
明は、半導体回路同士をキャリア基板上におけるデカッ
プリング用コイルとバイパスコンデンサを用いて高周波
的にデカップリングすることにより、電源ノイズや電磁
波放射の低減に最適な構成を提供し、低周波における電
源インピーダンスの低下、実装面積の低減、安価でかつ
高速動作に適した回路構成を可能にすることを目的とす
る。
ンドプレーンが存在する場合と、電源プレーンが存在す
る場合で使用する端子を変更することにより、実装上の
制限をなくし、低周波における電源インピーダンスの低
下、実装面積の低減、安価でかつ高速動作に適した回路
構成を可能にする半導体パッケージの製造が可能となる
ものである。
ジを用いた場合について述べたが、従来技術の欄で説明
した図29に示す半導体集積回路が有する課題を解決す
る構成としては、次の様な構成でも良い。
個の電源端子と、少なくとも一個の接地端子を有する半
導体素子と、少なくとも一個のインダクタンスと、少な
くとも一個のキャパシタンスとを備え、前記キャパシタ
ンスの相対する端子の内、一方の端子が前記電源端子に
接続されており、且つ、他方の端子が前記接地端子に接
続されており、前記電源端子が電源に接続されており、
前記接地端子が前記インダクタンスを介して接地されて
いることを特徴とする電気回路である。
イン38が電源プレーン42とでマイクロストリップラ
イン構造を構成した場合、グランドプレーン43側にデ
カップリング用コイル41を形成する。
帰還電流は、デカップリング用コイル41を介さずに、
電源プレーン42を流れることになり、インピーダンス
が大きくなることもないので、従来に比べて高速動作が
可能となる。
端子を有する半導体素子を半導体パッケージに搭載した
場合について説明したが、これに限らず例えば、図27
に示す様な回路構成としても良い。
くとも一個の電源端子119a、少なくとも一個の接地
端子119b、及び少なくとも一対の差動出力端子24
を有する半導体素子15と、少なくとも二個のインダク
タンス17,18と、少なくとも一個のキャパシタンス
3とを備え、前記キャパシタンス3の相対する端子の
内、一方の端子が前記半導体素子15の前記電源端子1
19aに接続されており、且つ、他方の端子が前記半導
体素子15の前記接地端子119bに接続されており、
前記半導体素子15の前記接地端子119bが、前記イ
ンダクタンスの内、第一のインダクタンス17を介して
接地されており、前記半導体素子15の前記電源端子1
19aが、前記インダクタンスの内、第二のインダクタ
ンス18を介して電源Vccに接続されており、前記半
導体素子15の前記一対の差動出力端子24が一対の端
子125に接続されていることを特徴とする電気回路で
ある。この構成によれば、インダクタンスの値を大きく
設定することが可能となり、高速動作が可能で、より一
層電源ノイズを低減出来るという効果を発揮する。
気回路は、電源ノイズや電磁波放射をより一層低減し、
高速動作が可能である。
装体は、実装上の制限をなくし、低周波における電源イ
ンピーダンスの低下、実装面積の低減、安価でかつ高速
動作に適した回路構成を可能にする。
は、電源ノイズや電磁波放射をより一層低減し、高速動
作が可能であるという長所を有する。
の構造を示す図
を用いた回路を示す図
の等価回路を示す図
定結果を示す図
の、インダクタ4が存在しない場合の電源ノイズの測定
結果を示す図
定結果を示す図
す図
の、キャパシタ3を半導体パッケージの外部に配置した
場合の電磁放射の測定結果を示す図
の構造を示す図
ジを用いた回路を示す図
(Vcc)側にコイルを接続した図)
ド側にコイルを接続した図)
測定結果を示す図
ての、インダクタ17,18が存在しない場合の電源ノ
イズの測定結果を示す図
測定結果を示す図
示す図
ての、キャパシタ3を半導体パッケージの外部に配置し
た場合の電磁放射の測定結果を示す図
ジの構造を示す図
ジを用いた回路を示す図
辺の等価回路を示す図
測定結果を示す図
ての、インダクタ17,18が存在しない場合の電源ノ
イズの測定結果を示す図
測定結果を示す図
示す図
用いた回路図(グランド側にデカップリング用コイルを
用いた図)
ッケージを用いない場合の回路構成を示す図
るためにパッケージに設けられた端子 6・・・・・端子5の一方をグランドに接続するために
パッケージに設けられた端子 7・・・・・電源(Vcc)側インダクタ4を電源(V
cc)に接続するために半導体パッケージ1に設けられ
た端子 8・・・・・端子6をグランドに接続するための線路、 9・・・・・端子7を電源(Vcc)に接続するための
線路、 10・・・・・半導体素子2とキャパシタ3の間に存在
する寄生インダクタンス、 11 電源 12 電源11の内部抵抗 13・・・・・送信側半導体パッケージ 14・・・・・受信側半導体パッケージ 15・・・・・送信側半導体素子 16・・・・・受信側半導体素子 17・・・・・グランド側インダクタ 18・・・・・電源(Vcc)側インダクタ 19・・・・・送信側半導体素子15を半導体パッケー
ジに接続するためにパッケージに設けられた端子 20・・・・・端子19の一方をグランドに接続するた
めにパッケージに設けられた端子 21・・・・・端子19のもう一方を電源(Vcc)に
接続するためにパッケージに設けられた端子 22・・・・・グランド側インダクタ17をグランドに
接続するためにパッケージに設けられた端子 23・・・・・電源(Vcc)側インダクタ18を電源
(Vcc)に接続するためにパッケージに設けられた端
子 24・・・・・送信側半導体素子15の出力端子を半導
体パッケージに接続するためにパッケージに設けられた
端子 25・・・・・端子24を実装基板に接続するためにパ
ッケージに設けられた端子 26・・・・・端子22をグランドに接続するための線
路 27・・・・・端子20をグランドに接続するための線
路 28・・・・・端子23を電源(Vcc)に接続するた
めの線路 29・・・・・端子21を電源(Vcc)に接続するた
めの線路 30・・・・・グランドプレーン 31・・・・・電源(Vcc)プレーン 32・・・・・信号ライン 33・・・・・電流ループ 34・・・・・送信側半導体素子15とキャパシタ3の
間に存在する寄生インダクタンス 35・・・・・半導体装置 36・・・・・出力端子 37・・・・・バイパスコンデンサ 38・・・・・信号ライン 39・・・・・半導体装置35に流れる電流 40・・・・・半導体装置35に流れる電流 41・・・・・デカップリング用コイル 42・・・・・電源プレーン 43・・・・・グランドプレーン
Claims (17)
- 【請求項1】 少なくとも一個の電源端子と、少なくと
も一個の接地端子を有する半導体素子と、 少なくとも一個のインダクタンスと、 少なくとも一個のキャパシタンスとを備え、 前記キャパシタンスの相対する端子の内、一方の端子が
前記電源端子に接続されており、且つ、他方の端子が前
記接地端子に接続されており、 前記電源端子が電源に接続されており、 前記接地端子が前記インダクタンスを介して接地されて
いることを特徴とする電気回路。 - 【請求項2】 (1)少なくとも一個の電源端子、少な
くとも一個の接地端子、及び少なくとも一個の出力端子
を有する半導体素子と、(2)少なくとも一個のインダ
クタンスと、(3)少なくとも一個のキャパシタンスと
を備えた半導体パッケージであって、 前記キャパシタンスの相対する端子の内、一方の端子が
前記半導体素子の前記電源端子に接続されており、且
つ、他方の端子が前記半導体素子の前記接地端子に接続
されており、 前記半導体素子の前記接地端子が、前記半導体パッケー
ジの接地端子に接続されており、 前記半導体素子の前記電源端子が、前記インダクタンス
を介して前記半導体パッケージの電源端子に接続されて
おり、 前記半導体素子の前記出力端子が、前記半導体パッケー
ジの出力端子に接続されていることを特徴とする半導体
パッケージ。 - 【請求項3】 (1)少なくとも一個の電源端子、少な
くとも一個の接地端子、及び少なくとも一個の出力端子
を有する半導体素子と、(2)少なくとも一個のインダ
クタンスと、(3)少なくとも一個のキャパシタンスと
を備えた半導体パッケージであって、 前記キャパシタンスの相対する端子の内、一方の端子が
前記半導体素子の前記電源端子に接続されており、且
つ、他方の端子が前記半導体素子の前記接地端子に接続
されており、 前記半導体素子の前記電源端子が、前記半導体パッケー
ジの電源端子に接続されており、 前記半導体素子の前記接地端子が、前記インダクタンス
を介して前記半導体パッケージの接地端子に接続されて
おり、 前記半導体素子の前記出力端子が、前記半導体パッケー
ジの出力端子に接続されていることを特徴とする半導体
パッケージ。 - 【請求項4】 (1)少なくとも一個の電源端子、少な
くとも一個の接地端子、及び少なくとも一個の出力端子
を有する半導体素子と、(2)少なくとも二個のインダ
クタンスと、(3)少なくとも一個のキャパシタンスと
を備えた半導体パッケージであって、 前記キャパシタンスの相対する端子の内、一方の端子が
前記半導体素子の前記電源端子に接続されており、且
つ、他方の端子が前記半導体素子の前記接地端子に接続
されており、 前記半導体素子の前記接地端子が、前記半導体パッケー
ジの第一の接地端子に接続されており、 前記半導体素子の前記電源端子が、前記半導体パッケー
ジの第一の電源端子に接続されており、 前記半導体素子の前記接地端子が、前記インダクタンス
の内の第一のインダクタンスを介して前記半導体パッケ
ージの第二の接地端子に接続されており、 前記半導体素子の前記電源端子が、前記インダクタンス
の内の第二のインダクタンスを介して前記半導体パッケ
ージの第二の電源端子に接続されており、 前記半導体素子の前記出力端子が、前記半導体パッケー
ジの出力端子に接続されていることを特徴とする半導体
パッケージ。 - 【請求項5】 (1)少なくとも一個の電源端子、少な
くとも一個の接地端子、及び少なくとも一対の差動出力
端子を有する半導体素子と、(2)少なくとも二個のイ
ンダクタンスと、(3)少なくとも一個のキャパシタン
スとを備えた半導体パッケージであって、 前記キャパシタンスの相対する端子の内、一方の端子が
前記半導体素子の前記電源端子に接続されており、且
つ、他方の端子が前記半導体素子の前記接地端子に接続
されており、 前記半導体素子の前記接地端子が、前記インダクタンス
の内の第一のインダクタンスを介して前記半導体パッケ
ージの接地端子に接続されており、 前記半導体素子の前記電源端子が、前記インダクタンス
の内の第二のインダクタンスを介して前記半導体パッケ
ージの電源端子に接続されており、 前記半導体素子の前記一対の差動出力端子が、前記半導
体パッケージの一対の差動出力端子に接続されているこ
とを特徴とする半導体パッケージ。 - 【請求項6】 (1)少なくとも一個の電源端子、少な
くとも一個の接地端子、及び少なくとも一対の差動出力
端子を有する半導体素子と、 少なくとも二個のインダクタンスと、 少なくとも一個のキャパシタンスとを備え、 前記キャパシタンスの相対する端子の内、一方の端子が
前記半導体素子の前記電源端子に接続されており、且
つ、他方の端子が前記半導体素子の前記接地端子に接続
されており、 前記半導体素子の前記接地端子が、前記インダクタンス
の内、第一のインダクタンスを介して接地されており、 前記半導体素子の前記電源端子が、前記インダクタンス
の内、第二のインダクタンスを介して電源に接続されて
おり、 前記半導体素子の前記一対の差動出力端子が一対の端子
に接続されていることを特徴とする電気回路。 - 【請求項7】 請求項2記載の半導体パッケージと、 前記半導体パッケージが実装された、内層面にグランド
プレーンを有する基板とを備え、 前記半導体素子の前記出力端子には信号ラインが接続さ
れており、 前記グランドプレーンが、前記信号ラインの下方の最初
の前記内層面に形成されていることを特徴とする実装
体。 - 【請求項8】 請求項3記載の半導体パッケージと、 前記半導体パッケージが実装された、内層面に電源プレ
ーンを有する基板とを備え、 前記半導体素子の前記出力端子には信号ラインが接続さ
れており、 前記電源プレーンが、前記信号ラインの下方の最初の前
記内層面に形成されていることを特徴とする実装体。 - 【請求項9】 請求項4記載の半導体パッケージと、 前記半導体パッケージが実装された、各内層面にグラン
ドプレーンと電源プレーンを有する基板とを備え、 前記半導体素子の前記出力端子には信号ラインが接続さ
れており、 前記グランドプレーンが、前記内層面の内の前記信号ラ
インの下方の最初の内層面に形成されており、 前記第一の接地端子が前記グランドプレーンに接続され
ており、 前記第二の電源端子が前記電源プレーンに接続されてい
ることを特徴とする実装体。 - 【請求項10】 請求項4記載の半導体パッケージと、 前記半導体パッケージが実装された、各内層面にグラン
ドプレーンと電源プレーンを有する基板とを備え、 前記半導体素子の前記出力端子には信号ラインが接続さ
れており、 前記電源プレーンが、前記内層面の内の前記信号ライン
の下方の最初の内層面に形成されており、 前記第一の電源端子が前記電源プレーンに接続されてお
り、 前記第二の接地端子が前記グランドプレーンに接続され
ていることを特徴とする実装体。 - 【請求項11】 請求項5記載の半導体パッケージと、 前記半導体パッケージが実装された、電源と接地端子と
差動信号端子とを有する基板とを備え、 前記半導体パッケージの前記電源端子が前記基板の前記
電源に接続されており、前記半導体パッケージの前記接
地端子が前記基板の前記接地端子に接続されており、 前記半導体パッケージの前記一対の差動出力端子が前記
差動信号端子に接続されていることを特徴とする実装
体。 - 【請求項12】 前記キャパシタンスがチップコンデン
サであることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記
載の半導体パッケージ。 - 【請求項13】 前記キャパシタンスが、前記半導体パ
ッケージの基板の内層もしくは表層に形成された厚膜も
しくは薄膜コンデンサであることを特徴とする請求項2
〜5のいずれかに記載の半導体パッケージ。 - 【請求項14】 前記インダクタンスが、前記半導体パ
ッケージにおける配線により形成されたインダクタであ
ることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の半
導体パッケージ。 - 【請求項15】 前記インダクタンスが、チップインダ
クタであることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに
記載の半導体パッケージ。 - 【請求項16】 前記半導体パッケージが、前記半導体
素子、前記キャパシタンス、及び前記インダクタンスを
実装するためのキャリア基板を備え、 前記キャリア基板がセラミック基板又は樹脂多層基板で
あることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の
半導体パッケージ。 - 【請求項17】 前記半導体パッケージの前記電源端子
及び前記接地端子の内、少なくとも一個の端子が、前記
出力端子又は前記差動出力端子に隣接していることを特
徴とする請求項2〜5の何れかに記載の半導体パッケー
ジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28485799A JP4287960B2 (ja) | 1998-10-09 | 1999-10-05 | 電気回路、半導体パッケージ及び実装体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28825998 | 1998-10-09 | ||
JP10-288259 | 1998-10-09 | ||
JP28485799A JP4287960B2 (ja) | 1998-10-09 | 1999-10-05 | 電気回路、半導体パッケージ及び実装体 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000183272A true JP2000183272A (ja) | 2000-06-30 |
JP4287960B2 JP4287960B2 (ja) | 2009-07-01 |
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ID=26555630
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP28485799A Expired - Fee Related JP4287960B2 (ja) | 1998-10-09 | 1999-10-05 | 電気回路、半導体パッケージ及び実装体 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005500685A (ja) * | 2001-08-14 | 2005-01-06 | スカイワークス ソリューションズ,インコーポレイテッド | インダクタを埋め込んだリードレスチップキャリアの構造およびその作製のための方法 |
KR101133117B1 (ko) * | 2004-06-18 | 2012-04-06 | 삼성테크윈 주식회사 | 전자회로 모듈 패키지 |
-
1999
- 1999-10-05 JP JP28485799A patent/JP4287960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2005500685A (ja) * | 2001-08-14 | 2005-01-06 | スカイワークス ソリューションズ,インコーポレイテッド | インダクタを埋め込んだリードレスチップキャリアの構造およびその作製のための方法 |
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