JP2000182967A - 気相成長方法および気相成長装置 - Google Patents
気相成長方法および気相成長装置Info
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Abstract
いて、その分解温度250℃以上の気相成長温度とする
場合においても、十分使用に耐える気相成長装置を構成
する。 【解決手段】 気相成長がなされる基板1が配置される
反応チャンバー13と、この反応チャンバー内を加熱す
る外部加熱手段15と、反応チャンバー13内の250
℃以上に加熱される雰囲気中に配置され、ジボラン(B
2 H6 )を含むガスを反応チャンバー内に供給するガス
供給管161の、少なくともその内外周表面を炭化水素
によって構成して、ジボラン(B2 H6 )ガスを用いる
場合において、その分解温度250℃以上の気相成長温
度とする場合においても、十分使用に耐える気相成長装
置を構成する。
Description
び気相成長装置に係わる。
ラトランジスタの高速化のためには、高濃度且つ薄いベ
ース層の形成が不可欠である。しかし、従来のイオン注
入技術では、注入不純物のチャネリングのため40nm
以下のベース幅、すなわちベース層を実現することは困
難であった。
タキシャル技術を用いて形成する方法が提案され、これ
についての研究も盛んである。
長は、通常1000℃〜1200℃の高温且つ大量の高
純度水素雰囲気下で行うため、このシリコンエピタキシ
ャル成長を行う基板表面のダメージ層や重金属の汚染が
ない限りその結晶性が悪化することはほとんど発生しな
い。
のベース層をエピタキシャル成長させる場合には、急峻
な不純物プロファイルを得る事が必要である。このた
め、熱処理をできるだけ低くしなければならず、550
℃〜900℃という低温でシリコンエピタキシャル成長
がなされている。
をエピタキシャル成長するには、例えばnpnトランジ
スタの場合、1×1018〜1×1020atoms /cm 3のp
型の不純物をドーピングする必要がある。このp型の不
純物のドーピングには、通常ジボラン(B2 H6 )ガス
が用いられる。
による成膜を行うためには、きわめて清浄度の高い雰囲
気で成膜しなければならない。特に、成膜装置内部の水
分や酸素の分圧を十分に低減し、管理しなければ良好な
結晶性を有するエピタキシャル成長膜を得ることができ
ない。
長温度と雰囲気中の水分分圧との関係については、G.Gh
idini and F.W.Smith によって報告されている(J.Elec
trochem.Soc,vol.131,pp.2924(1984))。例えば、60
0℃で低温シリコンエピタキシャル成長を行う場合に
は、上記論文から外挿することによっても分かるよう
に、水分分圧を2×10-8Pa以下にする必要がある。
水分分圧を低減するための解決策の一つとしてUHV−
CVD(超高真空化学気相成長)技術がB.S.Meyersonに
よって報告されている(Appl.Phys.Lett.48,pp.797(198
6)、米国特許第5,298,452号、日本国特許第
2,510,047号)。
式であり、装置構成としては、シリコン基板の出し入れ
をするためのロードロック室と、加熱手段を有する成膜
チャンバーいわゆる反応チャンバーがあり、それぞれに
高真空排気をする手段が設けられている。
装置は、その設置面積が大きくなってしまい、維持費の
高いクリーンルームスペースの有効活用ができないとい
う問題がある。
拡散・減圧CVD装置で採用されている縦型構造による
ものがある。
断面図を示すもので、この装置においては、加熱炉本体
10の反応チャンバー13下にロードロック室12が配
置された構成を有する。加熱炉本体10の、反応チャン
バー13の外周には加熱手段15が配置され、反応チャ
ンバー13内の雰囲気を所要の温度に加熱するようにな
されている。この図3で示すCVD装置では、その反応
チャンバー13が、外側チャンバー13Aと、内側チャ
ンバー13Bとより成る2重管構造のいわゆるダブルチ
ューブ型構造とされている。そして、内側チャンバー1
3Aの下端に、反応チャンバー13内に、ガスを供給す
るガス供給ノズル90が配置されて、一方、外側チャン
バー13Aの下端側から排気がなされる構造とされてい
る。
ず)が設けられて内部を高真空度に保持することができ
るようになされ、このロードロック室12に、複数の基
板1が搭載されたボート17が配置され、このボート1
7が、気相成長処理時に反応チャンバー13内に搬送さ
れるようになされる。
装置においては、例えばその気相成長処理時等において
ノズル90から内側チャンバー13B内に供給されたガ
スは、内側チャンバー13B内においてその上方に向か
い、内側チャンバー13Bの外周と外側チャンバー13
Aを内周間の間隙を通じてその上方から下方へと排気さ
れることにより、供給ガスが反応チャンバー13内を供
給ガスが有効に循環するようになされる。したがって、
この反応チャンバー13内に、基板1が搭載されたボー
ト17を配置して、基板1に対する気相成長を行う場
合、均一な気相成長が可能になる。
は、その排気が内側チャンバー13Bと外側チャンバー
13A間を通じてなされることから、減圧CVD装置に
おけるように、1.33×10-1Pa程度の真空度が要
求される気相成長装置においては有効な装置であるが、
到達真空度が10-7Pa以上の超高真空度が要求される
UHV−CVD装置においては、排気コンダクタンスを
十分大きくする必要があることから、上述した2重管構
造においては、内側チャンバー13Bと外側チャンバー
13A間の排気通路による排気コンダクタンスが問題と
なる。そして、このコンダクタンスを十分大きくするに
は、内側チャンバー13Bと外側チャンバー13A間の
間隔を十分大きくする必要が生じ、装置全体の大型化が
余儀なくされる。
CVD装置においては、図4に示すように、その反応チ
ャンバー13を、1重構造、いわゆるシングルチューブ
構造とする。そして、このようなシングルチューブ構造
において、反応チャンバー13の形状を吊り鐘状、すな
わち一端に開口部を有する簡潔の構成とし、しかも反応
チャンバー13内に供給するガスを、良好に循環させ
て、ボート17上の多数の基板に対し均一に気相成長が
行われるようにするには、図4に示すように、反応チャ
ンバー13の下方から上方にガス供給管16を配置し
て、チャンバー13上方からガスを供給することが必要
となる。この場合、ガス供給管16は、反応チャンバー
13内の加熱領域内を通じて延長配置されることにな
り、このガス供給管16は、反応チャンバー13内の雰
囲気温度と同程度の温度に加熱されることになる。
純度であることと、比較的加工が容易であるという利点
を有することから、石英管によって構成される。
長において、基板1上に、p型不純物としてのホウ素が
高濃度にドープされた例えばシリコン半導体層等の気相
成長を行う場合、ホウ素の供給原料ガスとしては、通常
ジボラン(B2 H6 )ガスが用いられる。
は、常温においてさえ、自ら分解、縮合し、高級ボラン
を生成する不安定な物質である。これは、ジボラン(B
2 H 6 )が、ホウ素原子の間に2つの水素原子が入る特
異な構造をしていて、第3族に属するホウ素の水素化合
物は、通常BH3 と考えられるが、遊離したBH3 とし
ての化合物は、きわめて不安定であり、2分子が会合し
たB2 H6 として存在するためである。
置における、反応チャンバー13内が高温とされ、ガス
供給管16が高温状態にあると、このガス供給管16内
をジボラン(B2 H6 )ガスが移動する間に、これが分
離してしまう。このジボラン(B2 H6 )ガスの熱分解
挙動に関しては、例えば大塚氏らの報告(応用物理学会
予稿集NO.2,pp.752,(1998.3))により、250℃付近で
分解、析出をはじめるとされている。
英製のガス供給管を用いた縦型UHV−CVD装置によ
ってホウ素(B)をドーピングしたシリコンエピタキシ
ャル成長を行った。この場合、反応チャンバー13に
は、図示しないが、上述の石英管による2本のガス供給
管16を導入した構成とした。基板1としてSi基板を
用意し、先ず、この基板を希フッ酸処理して、その表面
を清浄化した。そして、このSi基板1を、縦型UHV
−CVD装置に設けた第1のロードロック室および第2
のロードロック室にて高真空排気手段にて所望の圧力ま
で排気して、図4の反応チャンバー13内に搬入した。
その後、反応チャンバー13内部に水素を導入して約9
00℃に加熱し水素還元法にて、Si基板表面を清浄化
した。そして、チャンバー13内部を600℃とし、一
方のガス供給管にモノシラン(SiH4 )ガスを10s
ccmの流量をもって供給し、他方のガス供給管に水素
希釈の1%ジボラン(B2 H6 )ガスを240sccm
の流量で導入して、シリコンエピタキシャル成長を行っ
た。
ン(B2 H6 ) ガスを供給した石英管によるガス供給管
内には反応物が付着していることが観察された。この反
応物は、エネルギー分散型X線分光(EDX)により分
析した結果、図5に示すように、ホウ素が98.5(at
omic%)、酸素が1.2(atomic%)であり、反応物の
主成分はホウ素であることが分かった。
業を数回繰り返し行ったところ、石英管によるジボラン
(B2 H6 )ガスを供給したガス供給管が折損するとい
う、成膜装置において致命的ともいえる問題が発生し
た。
ピタキシャル成長工程で、約900℃に加熱がなされた
ことにより、ジボラン(B2 H6 )ガスを供給したガス
供給管の石英管内部に付着したホウ素が石英中に拡散し
て、石英を軟質化させたことによると考えられる。
ガスを用いる場合において、その分解温度250℃以上
の気相成長温度とする場合においても、確実にホウ素ド
ープがなされた成膜を気相成長することができるように
した気相成長方法を提供する。また、本発明において
は、ジボラン(B2 H6 )ガスを用いる場合において、
その分解温度250℃以上の気相成長温度とする場合に
おいても、十分使用に耐える気相成長装置を提供するも
のである。
法においては、一端に開口部を有する反応チャンバー内
に、気相成長を行う基板を配置し、反応チャンバーのそ
の開口部側からチャンバー内の250℃以上の雰囲気中
を通じて反応チャンバーの閉塞端側に向かって延長する
少なくとも内外周表面が炭化珪素によって構成されたガ
ス供給管を通じて反応チャンバー内にジボラン(B2 H
6 )もしくはジボランを含むガスを供給して、基板上
に、少なくともホウ素(B)が添加された成膜を気相成
長するものである。
成長がなされる基板が配置される反応チャンバーと、こ
の反応チャンバー内を加熱する外部加熱手段と、反応チ
ャンバー内の250℃以上に加熱される雰囲気中に配置
される少なくとも1本以上のガス供給管とを有し、その
ガス供給管の少なくとも1本のガス供給管を通じてジボ
ラン(B2 H6 )を含むガスを前記反応チャンバー内に
供給するようになされ、少なくともそのジボラン(B2
H6 )もしくはジボランを含むガスを反応チャンバー内
に供給するガス供給管は、少なくともその内外周表面を
炭化珪素(以下、SiCと称する)によって構成する。
2 H6 )を用いて確実にホウ素がドープされた層の成膜
を確実に行うことができた。また、本発明装置によれ
ば、ガス供給管に破損を来すことなく繰返し作業を行う
ことができた。
は、例えばシリコン層、シリコン−ゲルマニウム混晶
層、多結晶シリコン層、多結晶シリコン−ゲルマニウム
層の成膜において、原料ガス、特にドーピングガスとし
てp型不純物としてホウ素(B)のドーピングガス、ジ
ボラン(B2 H6 )の供給路が、その分解温度250℃
以上の雰囲気中を通じて配置される場合に、その供給路
を構成するガス供給管を、その少なくとも表面すなわち
内外周表面がSiCで構成する。
度化による、高密度、高純度の焼結体が得られている。
また、この焼結体は、その表面にCVD法によるSiC
コーティングを施すことの技術も確立され、石英製品と
同等、ないしはそれ以上の純度特性、不純物元素の拡散
防止機能、品質の安定性、耐薬品性にすぐれ、機械的強
度は、石英より、更にすぐれた特性を有する。
みると、石英は、基本的に酸化膜(SiO2 )と同様の
性質を有するが、文献:S.M.シー著、超LSIテク
ノロジー,総研出版pp.212(1985)の酸化膜
(SiO2 )中のホウ素の拡散係数の表によると、ホウ
素の拡散源として、ボロケイ酸ガラスがある場合に90
0℃における拡散係数は、2.2×10-19 (cm2 /
秒)である。これに比し、同様の900℃におけるSi
C中のホウ素の拡散係数についてみると、例えば文献:
シリコンの科学、(株)リアライズ社pp.895(1
996)のデータを外挿すると、1×10-24 (cm2 /
秒)である。このように、SiCの不純物元素の拡散防
止機能は、石英に比してすぐれた機能を有する。また、
機械的特性についてもSiCは、石英に比し2倍以上の
機械的強度を有し、その強度は1350℃まで保持され
る。
図1は、縦型UHV−CVD装置に適用した本発明装置
の一例の概略構成図を示す。この装置は、反応炉本体1
0と、第1のロードロック室11と、第2のロードロッ
ク室12とを有する。反応炉本体10は、石英製の例え
ば吊鐘形状をなす反応チャンバー13が、例えばほぼ円
筒形状をなす載置台14上に載置され、反応チャンバー
13の外周には加熱手段、例えば通電ヒータが配置され
て成る。反応チャンバー13内には、外部からガスが供
給されるガス供給管が配置される。このガス供給管とし
ては、例えば第1および第2の2本のガス供給管161
および162を設ける。そして、少なくとも一方の第1
のガス供給管161を、炭化珪素(SiC)によって構
成される。第2のガス供給管162は、通常におけるよ
うに石英管によって構成することができる。
する開閉がなされる第1のゲートバルブ81が設けら
れ、この第1のロードロック室11は、第2のロードロ
ック室12に、第2のゲートバルブ82を介して連結さ
れる。また、第2のロードロック室12は、反応チャン
バー13下に配置され、第3のゲートバルブ83を介し
て、反応チャンバー13に連結される。
気手段31の例えばターボ分子ポンプがバルブ51を介
して連結され、更にバルブ52を介して第2の高真空排
気手段32の特に高速度排気ポンプのクライオポンプが
連結される。
ンプには、バルブ53を介してメカニカルブースタポン
プ40およびドライポンプ41が連結されて、外部EX
Hに排気されるようになされている。
の間の排気通路から、分路が設けられ、この分路がバル
ブ54および55を介してメカニカルブースタポンプ4
2およびドライポンプ43が連結される。
ルブ56を介してメカニカルブースタポンプ44および
ドライポンプ45が連結され、外部EXHに排気される
ようになされている。また、バルブ57を介して第3の
高真空排気手段33の高速度排気ポンプのクライオポン
プが連結されている。
び33の排気側には、それぞれバルブ59および58が
配置されている。
ブ60および61を介して前記メカニカルブースタポン
プ42およびドライポンプ43が連結され、更に、この
第2のロードロック室12はバルブ62を介して例えば
ターボ分子ポンプによる第4の高真空排気手段34が連
結される。この第4の高真空排気手段34には、バルブ
63を介してメカニカルブースタポンプ46およびドラ
イポンプ47が連結されて、外部EXHに排気されるよ
うになされている。
2のロードロック室12には、気相成長がなされる多数
の基板、例えば半導体基板例えばシリコン基板1が搭載
されたボート17を反応チャンバー13内に対して、出
入させるボート昇降機18が配置される。このボート昇
降機18には、ボート17を上昇させてこのボート17
を反応チャンバー13内に配置させた状態で、反応チャ
ンバー13の筒状載置台14を閉蓋する蓋体19配置さ
れ、この蓋体19上に、例えば筒状の断熱体20を介し
てボート17が配置される。
て基板1例えばシリコン基板上に、例えばシリコン半導
体層を気相成長させる本発明方法の一例について説明す
る。まず、基板1を搭載するためのボート17を、第1
のロードロック室11内に配置する。第1のゲートバル
ブ81を第2および第3のゲートバルブ82および83
を閉じ、第1のロードロック室11内を、バルブ56を
開放して所定の圧力までポンプ44および45を動作さ
せて排気した後、バルブ56を閉じ、バルブ57を開放
して第3の高真空排気手段33のクライオポンプを動作
して排気すると共に、第2のロードロック室12につい
ても、バルブ62、63を開放して、第4の高真空排気
手段34のターボ分子ポンプとポンプ46、47を用い
て、両ロードロック室11および12内を、約10-6P
aに排気する。
ガス供給がなされない状態で、バルブ51、52を開放
して、第1の高真空排気手段31のターボ分子ポンプ3
1と同時に特に第2の高真空排気手段32のクライオポ
ンプを動作して、反応チャンバー13内を約10-7Pa
程度に排気する。また、反応チャンバー13の内部は、
加熱手段15によって約400℃に加熱しておく。
ン基板を、縦型UHV−CVD装置外において、所要の
温度に加熱した硫酸一過酸化水素液にて処理して基板表
面に付着されている有機物を除去する。更に、その後、
所要の温度に加熱したアンモニア−過酸化水素水溶液で
パーティクル除去を行い、希フツ酸処理して基板表面の
金属汚染物の除去、および基板表面に生じた自然酸化膜
の除去を行う。
圧にし、第1のゲートバルブ81を開けて第1のロード
ロック室11内のボート17に、上述した洗浄処理済の
シリコン基板1を多数枚搭載する。
から、第1ロードロック室11を、真空排気手段33を
併用して約10-6Paの圧力にする。
ック室11および12内を、約10 -6Paとした状態で
第2のゲートバルブ82を開けて、基板1を搭載したボ
ート17を、第1ロードロック室11内部のボード移載
機(図示せず)を用いて第2ロードロック室12内に移
動する。その後、第2のゲートバルブ82を閉じて、第
2ロードロック室12内を上述したと同様の方法によっ
て約10-6Paの圧力にする。
反応チャンバー13内の第2のガス供給管162から水
素ガスを導入しながら、ボート昇降機18を上昇させ
て、基板1を搭載したボート17を、反応チャンバー1
3に移動する。このボート17の移動中は、バルブ5
1、52、54,55を閉じ、バルブ60および61を
開けてメカニカルブースターポンプ42およびドライポ
ンプ43を動作させて排気を行う。
した状態で、蓋体19が、載置台14に当接し、反応チ
ャンバー13を閉塞すると同時に、ガス供給管162か
らの水素ガス導入を停止してバルブ60および61を閉
じる。
の圧力まで反応チャンバー13内部を排気した後、バル
ブ54および55を閉じて、バルブ51および53を開
けて高真空排気を行い、約1×10-5Paとなったとこ
ろで、バルブ52を開けて第2の高真空排気手段32の
クライオポンプを併用して高真空排気を所望の圧力とな
るまで行い、その後バルブ52を閉じる。
ス供給管162から水素ガスを導入しながら例えば90
0℃程度まで加熱してシリコン基板表面に形成された自
然酸化膜を還元除去する。その後、所望の成膜温度まで
降温する。
真空排気手段31のターボ分子ポンプにて高真空排気
し、ガス供給管161,162から成膜に必要なガスを
供給する。この時、エピタキシャル成長のための原料ガ
スは、分子流領域となる圧力となるように設定する。
2からシリコン原料ガスとしてモノシラン(SiH4 )
と、このシラン系原料ガスと同時にゲルマニウム原料ガ
スとして水素希釈の10%ゲルマン(GeH4 )ガスお
よび成膜時の圧力を制御するための水素(H2 )ガスを
供給した。
1からは、水素希釈0.1%のジボラン(B2 H6 )ガ
スを供給した。
内部に、第1ステップとしてモノシラン(SiH4 )と
成膜時の圧力を制御するための水素(H2 )ガスを供給
して、シリコン基板1上にシリコンエピタキシャル層を
成膜した。
ピングしたシリコン−ゲルマニウム混晶層を、前記モノ
シラン(SiH4 )ガス、水素(H2 )ガスに加えてゲ
ルマン(GeH4 )ガスとジボラン(B2 H6 )ガスを
供給して成膜した。この第2ステップでは、所要の時間
毎にゲルマン(GeH4 )ガスの流量を変化させた。
ン(GeH4 )ガスの供給のみを停止して、所望の膜厚
のホウ素をドーピングしたシリコンエピタキシャル層を
成膜した。
3内部の温度を降温し、その後ボート17を第2ロード
ロック室12に移動した。
ャンバー13内部へ搬送した上述の手順と逆の手順によ
って、シリコン基板1を、図1の縦型UHV−CVD装
置から搬出する。
1上の成膜を、2次イオン質量分析(SIMS)により
分析した。その結果を図2に示す。これによれば、成膜
中にホウ素Bがドープされた成膜が得られたことが分か
る。そして、本発明および本発明装置によるときは、そ
の成膜を多数回繰り返しても、そのガス供給管161お
よび162に破損が生じなかった。
(B2 H6 )ガスの導入を、SiC製の第1のガス供給
管161を通じて行ったことによって、これらガス供給
管161および162を、反応チャンバー13内の下方
から上方に延びるいわゆるロングガス供給管構造として
も、何ら不都合なく、目的とするホウ素ドープの成膜を
行うことができた。
造を採ることができるようにしたことから、上述したよ
うに、シングルチューブ構造の縦型UHV−CVD装置
としも成膜のためのガスは、反応チャンバー13の上方
から、下方に向かって、したがって、反応チャンバー1
3内に配置された基板1表面に有効に接触しながら、流
れることから、基板1上には、均一で良質の成膜がなさ
れる。
2 H6 )ガスを用いる場合においても、シングルチュー
ブ構造の縦型UHV−CVD装置が可能とされることに
よって、排気コンダクタンスが十分得られることから、
反応チャンバー13内の高真空度排気が短時間で可能と
なり、スループットの改善がはかられるものである。
のクライオポンプによる、第2および第3の高真空排気
手段32および33を設けた構造とした場合であるが、
このような排気手段を有するUHV−CVD装置に限ら
れるものではなく種々の構成による縦型あるいは横型の
各種構成によるUHV−CVD装置、特に約250℃以
上の雰囲気中での成膜がなされる場合に適用することが
できる。
供給管161および162を設けた場合であるが、Si
C製の1本のガス供給管を有する構成、あるいは2本以
上のガス供給管が設けられ、その少なくとも1本のガス
供給管を、SiC製の供給管とすることもできる。ま
た、SiC製供給管は、全体がSiC製の管によって構
成することもできるが、その表面、すなわち内外周表面
がSiCで覆われた構成とすることもできる。
型構造の気相成長装置を構成することができることか
ら、装置全体がダブルチューブ型構造とする場合に比し
小型化することができるのであるが、本発明を、ダブル
チューブ型構造の気相成長装置等に適用することもでき
る。
によれば、250℃以上の温度下で、ジボラン(B2 H
6 )ガスの供給がなされて成膜がなされる場合におい
て、少なくとも内外周表面が炭化珪素によって構成され
たガス供給管を通じて反応チャンバー内にジボラン(B
2 H6 )を含むガスを供給する方法によることから、高
濃度にホウ素をドーピングする成膜を確実に行うことが
できる。
り返し行ってもガス供給管の破損、すなわち装置の破損
を来すことなく成膜を行うことができることから、作業
性向上およびコストの低減化を図ることかできる。
ることができることから、シングルチューブ構造の気相
成長装置を構成することができ、排気のコンダクタンス
の向上をはかることができ、高真空といえども、その排
気時間の短縮を図ることができ、スループットの、より
向上が図られる。
である。
膜のSIMSによる測定結果を示す図である。
付着反応物のエネルギー分散型X線分光(EDX)によ
る分析結果を示す図である。
のロードロック室、12・・・第2のロードロック室、
13・・・反応チャンバー、14・・・載置台、15・
・・加熱手段、161,162・・・ガス供給管、17
・・・ボート、18・・・昇降機、19・・・蓋体、2
0・・・断熱体、31・・・第1の高真空排気手段、3
2・・・第2の高真空排気手段、33・・・第3の高真
空排気手段、40,42,44,46・・・メカニカル
ブースタポンプ、41,43,45,47・・・ドライ
ポンプ、51,52,53,54,55,56,57,
58,59,60,61,62,63・・・バルブ、8
1・・・第1のゲートバルブ、82・・・第2のゲート
バルブ、83・・・第3のゲートバルブ
Claims (6)
- 【請求項1】 一端に開口部を有する反応チャンバー内
に、気相成長を行う基板を配置し、前記反応チャンバー
の前記開口部側からチャンバー内の250℃以上の雰囲
気中を通じて前記反応チャンバーの閉塞端側に向かって
延長する少なくとも内外周表面が炭化珪素によって構成
されたガス供給管を通じて上記反応チャンバー内にジボ
ラン(B2 H6 )もしくはジボランを含むガスを供給し
て、前記基板上に、少なくともホウ素(B)が添加され
た成膜を気相成長することを特徴とする気相成長方法。 - 【請求項2】 前記成膜が、シリコン層、シリコン−ゲ
ルマニウム混晶層、多結晶シリコン層、多結晶シリコン
−ゲルマニウム層の少なくとも1層以上の成膜であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の気相成長方法。 - 【請求項3】 気相成長がなされる基板が配置される反
応チャンバーと、該反応チャンバー内を加熱する外部加
熱手段と、前記反応チャンバー内の250℃以上に加熱
される雰囲気中に配置される少なくとも1本以上のガス
供給管とを有し、 前記ガス供給管の少なくとも1本のガス供給管は、少な
くともその内外周表面が炭化珪素によって構成されて該
ガス供給管を通じてジボラン(B2 H6 )もしくはジボ
ランを含むガスを前記反応チャンバー内に供給するよう
にしたことを特徴とする気相成長装置。 - 【請求項4】 前記反応チャンバーは、下端部に開口部
を有し、該開口部下に、前記反応チャンバー内に搬送す
る前記気相成長を行う基板を一旦配置するロードロック
室が配置された縦型構成とされ、 前記反応チャンバーと前記ロードロック室とにそれぞれ
排気手段が連結されて成ることを特徴とする請求項3に
記載の気相成長装置。 - 【請求項5】 前記反応チャンバーは、下端部に開口部
を有し、該開口部側から上記ガス供給管が、前記反応チ
ャンバー内に、上記基板の配置部より上方に延びて配置
され、 前記反応チャンバーの前記開口部側に、該反応チャンバ
ーの排気手段が連結されて成ることを特徴とする請求項
3に記載の気相成長装置。 - 【請求項6】 前記基板上に、シリコン層、シリコン−
ゲルマニウム混晶層、多結晶シリコン層、多結晶シリコ
ン−ゲルマニウム層の少なくとも1層以上の成膜を気相
成長することを特徴とする請求項3に記載の気相成長装
置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10356518A JP2000182967A (ja) | 1998-12-15 | 1998-12-15 | 気相成長方法および気相成長装置 |
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JP10356518A JP2000182967A (ja) | 1998-12-15 | 1998-12-15 | 気相成長方法および気相成長装置 |
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