JP2000182693A - カード用コネクタ - Google Patents

カード用コネクタ

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JP2000182693A
JP2000182693A JP10353217A JP35321798A JP2000182693A JP 2000182693 A JP2000182693 A JP 2000182693A JP 10353217 A JP10353217 A JP 10353217A JP 35321798 A JP35321798 A JP 35321798A JP 2000182693 A JP2000182693 A JP 2000182693A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子のクリーニング効果が得られ、しかも端
子の長寿命が図れるカード用コネクタを提供する。 【解決手段】 カード45が挿入される筐体1,9と、
カード45の挿入経路上に移動可能に設けられたスライ
ダー11と、筐体1,9に固定された弾性を有する接触
端子22と、スライダー11と係合して接触端子22の
先端部を一定位置の保持する上下動可能なリフター18
を備え、カード45の挿入でスライダー11がカード挿
入方向へ移動することによりリフター18が上昇して、
リフター18で押さえつけられていた接触端子22の先
端部が持ち上がり、挿入されたカード45の接点端子5
0と接触するように構成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、挿入された例えばIC
カードなどのカードとの間で信号の授受を行なうために
使用されるカード用コネクタに係り、特にカードがコネ
クタに挿入され、挿入完了の直前に接触端子とカードの
接点端子が互いに接触する、所謂、ランディングタイプ
のカード用コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記ランディングタイプのコネクタは、
特別な機構を必要としない比較的短寿命のフリクション
タイプのコネクタに比べて、接触端子とカードの接点端
子の摺動距離が短いから、接触端子の寿命が長いという
特長を有している。
【0003】このランディングタイプには、 .接触端子をカードと共に移動しながら接触端子とカ
ードの接点端子を接触させる構造と、 .プリント配線基板または機器のボディーに固定され
た接触端子に対して、カードを挿入に伴ってカードの接
点端子を近づけて接触させる構造がある。
【0004】このいずれの構造も、カードの挿入方向と
反対方向に付勢する戻しバネを設け、カードを取り出す
ときに機構が初期状態に戻すのにこの戻しバネの復元力
を利用していた。ところがこの戻しバネを設けた場合、
カードを挿入して機器とカードの間で情報の読み書きを
行なっている間、コネクタ側には前記戻しバネの復元力
に抗してカードを保持する機構が必要である。
【0005】前記の構造は、接触端子が取り付けられ
たスライダーにカードを挿入し、カードと接触端子の位
置関係が定まった状態でカードとスライダーが一体とな
って移動し、移動に伴いスライダーが斜めに下降して、
カードの接点端子と接触端子が接触する。挿入完了後の
カードをコネクタに設けられた(前記戻しバネの復元力
に抗する)強固なクリップで挟持する機構になってい
る。前記の構造は、接触端子を予めスライダーで押し
下げておき、カードを挿入してカードでスライダーを押
し込むことで、接触端子が持ち上がってカードの接点端
子と接触する機構で、接触端子の一端を直接プリント配
線基板に半田付けできる一般的なランディング機構であ
る。このの方式ではの方式のクリップ構造は採用し
ておらず、押し込まれたスライダーをロックする機構が
用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】<接触端子とカードの
接点端子の摺動に関して>前記の構造は、スライダー
が動く前に、カードの接点端子と接触端子の位置関係が
定まっており、後は接触端子と接点端子が互いに近づい
ていくだけなので、接点端子と接触端子の摺動は殆どな
く、端子寿命の点では有利である。しかし、殆ど摺動し
ないということは、接点面のクリーニング効果がなく、
そのため接触不良を生じるという動作信頼性の点で問題
がある。
【0007】またの構造は、接触端子がスライダーと
共に移動する機構になっているから、接触端子とプリン
ト配線基板をフレキシブルなワイヤーケーブルで接続す
る必要があり、そのためにコスト高になる。
【0008】これに対して前記の構造は、本来、コネ
クタの寿命を長くするためにランディング機構を採用し
ているが、接触端子がカードの接点端子と摺接する距離
が長いことがある。
【0009】すなわちカードを挿入し、カードがスライ
ダーのロックバネの手前の斜面部を押し、カードとスラ
イダーが一体になって動き、スライダーが奥行き方向の
ストッパーに達したところで、カードがロックバネの斜
面部を摺動し、ロックバネの頂上部を超えたらさらにカ
ードの挿入方向のストップ位置まで押し込まれる。
【0010】スライダーが停止した時点では既に接触端
子は完全に開放されており、接触端子とカードは接触を
完了している。それ以降のカード単独の動きは、そのま
ま接触端子とカードの接点端子との摺動距離となり、こ
の摺動距離が長ければ長いほど、コネクタとしての寿命
が短くなる。
【0011】<カード挿入後の保持に関して>前記の
構造は、コネクタに強固なクリップを設け、挿入された
カードを挟んで保持する構造になっている。しかしこの
構造では、平滑で薄いプラスチック製のカードを挟み込
む強力なクリップ力が必要であり、振動などでカードが
クリップから抜けることがあり信頼性に乏しく、またク
リップでカードが傷つくことがある。
【0012】の構造はの構造のように強固なクリッ
プは用いないが、ロックバネがカードと強く接触するた
め、カードが傷つくことがあるなどの欠点を有してい
る。
【0013】本発明の第1の目的は、このような従来技
術の欠点を解消し、端子のクリーニング効果が得られ、
しかも端子の長寿命が図れるカード用コネクタを提供す
ることにある。
【0014】本発明の第2の目的は、このような従来技
術の欠点を解消し、カードを傷つけず、カードの保持が
確実なカード用コネクタを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため第1の本発明は、例えばICカードなどのカード
が挿入される例えばハウジングとカバーからなる筐体
と、カードの挿入経路上に移動可能に設けられたスライ
ダーと、前記筐体に固定された弾性を有する接触端子
と、前記スライダーと係合して前記接触端子の先端部を
一定位置の保持する上下動可能なリフターとを備え、前
記カードの挿入でスライダーがカード挿入方向へ移動す
ることにより前記リフターが上昇して、そのリフターで
押さえつけられていた前記接触端子の先端部が持ち上が
り、挿入されたカードの接点端子と接触するように構成
されていることを特徴とするものである。
【0016】前記第2の目的を達成するため第2の本発
明は、例えばICカードなどのカードが挿入される例え
ばハウジングとカバーからなる筐体と、カードの挿入力
を受けてカード挿入方向と直交する方向に力の作用方向
を転換する例えばロックアームなどからなる方向転換手
段と、その方向転換手段により方向転換された力を受け
て、挿入されたカードを前記筐体の固定部側に押圧する
例えばロックスライドなどからなる押圧手段を備え、前
記カードの挿入により、そのカードを前記筐体の固定部
と押圧手段との間でカードの挿入方向と直交する幅方向
で挟持することを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】第1の本発明は前述のように、カ
ードの挿入でスライダーを介してリフターが上昇し、そ
れで接触端子の先端部が持ち上がり、挿入完了直前にカ
ードの接点端子と接触するから、接触端子とカードの接
点端子との摺動距離が必要最小限にできる。そのため端
子のクリーニング効果が得られ、しかも端子の長寿命が
図れる。
【0018】第2の本発明は前述のように、挿入したカ
ードを筐体の固定部と押圧手段との間においてカードの
挿入方向と直交する幅方向で挟持することができるか
ら、カードを傷つけることなく、しかもカードの保持が
確実である。
【0019】次に本発明の実施の形態を図に基づいて説
明する。図1〜図37はコネクタを構成する主要部の各
部品を示す図で、まず各部品の形状などについて簡単に
説明する。図1〜図5は接触端子を取り付ける前のハウ
ジングの正面図、平面図、右側面図、裏返した状態での
背面図ならびに底面図である。
【0020】図中の1はハウジング、2は対向するよう
に並んだ複数の端子挿入孔、3はリフターガイドピン、
4はスライダーガイド、5はバネ掛け部、6は上下方向
に貫通して一方側のスライダーガイド4と他方側のスラ
イダーガイド4の間に形成されたスライダー移動空間
部、7はそのスライダー移動空間部6の隣に上下方向に
貫通するように形成された切欠部、8はロックアームガ
イドピンである。
【0021】図6〜図9はカバーの背面図、平面図、右
側面図ならびに底面図である。図中の9はハウジング1
の上面を覆うカバー、10はそのカバー9の内面に設け
られたスイッチバネ取り付け部で、スイッチバネ取り付
け部10については図36,図37で説明する。
【0022】図10〜図15はスライダーの背面図、平
面図、左側面図、右側面図、正面図ならびに底面図であ
る。図中の11はスライダー、12は対向するように並
んだ複数の端子溝、13は前記ハウジング1のスライダ
ーガイド4上に往復動可能に載置される載置部、14は
ICカードの先端縁が当接する当接部、15はリフター
を上下する斜めガイド部、16はバネ掛け部、17はア
ーム状に延びたロックアーム押圧部である。
【0023】図16〜図21はリフターの背面図、平面
図、左側面図、右側面図、正面図ならびに底面図であ
る。図中の18はリフター、19は前記ハウジング1の
リフターガイドピン4が挿通される挿通孔、20は前記
スライダー11の斜めガイド部15と面接触する傾斜し
たカム部、21は各接触端子の先端部を上下させる凹部
である。
【0024】図22と図23は接触端子の平面図と正面
図である。図中の22は接触端子、23は途中で山形に
屈曲したカード接触部である。
【0025】図24〜図28はロックスライドの平面
図、左側面図、右側面図、正面図ならびに底面図であ
る。図中の24はロックスライド、25a,25bはカ
ードの角部が当接するカード当接コーナ、26はカム
穴、27はロックアームガイド面、28はハウジング1
の側部に当接する直線状に延びた突条である。
【0026】図29〜図33はロックアームの平面図、
左側面図、右側面図、正面図ならびに底面図である。図
中の29はロックアーム、30はハウジング1のロック
アームガイドピン8が挿通する挿通孔、31はスライダ
ー11のロックアーム押圧部17が当接する押当て部、
32はロックスライド24のカム穴26に挿入される突
起部である。図29に示されているように、前記押当て
部31と突起部32は互いにほぼ直交する方向に延びて
いる。
【0027】図34と図35はスイッチバネの平面図と
左側面図である。図中の33はカバー9のスイッチバネ
取り付け部10(図9、図36、図37参照)に取り付
けられる金属薄板からなるスイッチバネ、34は隆起し
たスイッチボタン押圧部、35は隆起したアクチュエー
ター部、36はストッパー係合部、37は取り付け爪で
ある。
【0028】図36はカバー9のスイッチバネ取り付け
部10の平面図、図37は図36の37−37線上の断
面図である。図中の37はスイッチバネ33が挿入され
る浅い凹部、38はスイッチバネ33の取り付け爪37
が挿入される取り付け穴、39はスイッチバネ33のス
トッパー係合部36を外側に露呈する(図46参照)た
めのスリットである。
【0029】次に各部品の組み込み状態を図とともに説
明する。図38はハウジング1に接触端子22を組み込
んだ状態を示す平面図、図39は図38の39−39線
上の断面図である。これらの図に示すように各接触端子
22はハウジング1の端子挿入孔2に圧入されて片持ち
梁状に固定され、接触端子22のカード接触部23はハ
ウジング1の上面より若干突出している。
【0030】図40は、ハウジング1にスライダー11
を組み込んだ状態を示す平面図である。スライダー11
はハウジング1の裏側から組み込まれ、スライダー11
の載置部13がハウジング1のスライダーガイド4上に
移動自在に載置され、スライダー11の端子溝12が接
触端子22と対向する。
【0031】図41は、ハウジング1にリフター18を
組み込んだ状態を示す平面図である。リフター18の凹
部21(図20参照)を下側にして接触端子22の上側
から下ろし、リフター18の両端部に形成されている挿
入孔19(図17参照)にハウジング1のリフターガイ
ドピン3を挿入することにより、リフター18がハウジ
ング1に対して上下動可能に支持される。
【0032】図42は、ハウジング1にロックスライド
24を組み込んだ状態を示す平面図である。図に示すよ
うにハウジング1の右角部付近にほぼL字形をしたロッ
クスライド載置部40が形成され、その上にロックスラ
イド24が移動可能に載置される。
【0033】図43は、ハウジング1にロックアーム2
9を組み込んだ状態を示す平面図である。ロックアーム
29の突起部32(図32、図33参照)を下側にして
ロックスライド24上に下ろしながら、ロックアーム2
9の挿通孔30(図29参照)にハウジング1のロック
アームガイドピン8を挿入することにより、ロックアー
ム29がハウジング1に対して回動可能に支持される。
ロックアーム29の突起部32はロックスライド24の
カム穴26に挿入され、ロックアーム29の押当て部3
1がスライダー11のロックアーム押圧部17と対向す
る。
【0034】図44は、ハウジング1に戻しバネと検出
スイッチを組み込んだ状態を示す平面図である。ハウジ
ング1に設けられたバネ掛け部5とスライダー11に設
けられたバネ掛け部16との間に戻しバネ41が張架さ
れ、これによりスライダー11が手前のカード挿入口側
(バネ掛け部5側)に常に弾性付勢されて、スライダー
11のロックアーム押圧部17がロックアーム29の押
当て部31を押圧する。ハウジング1に形成されたスイ
ッチ挿入穴42(図2参照)に検出スイッチ43が取り
付けられ、検出スイッチ43の上面にスイッチボタン4
4が出没可能に設けられている。
【0035】図45、図46ならびに図47はカバー9
を取り付けた完成品の背面図、平面図ならびに右側面図
である。
【0036】次にこのカード用コネクタの動作について
説明するが、動作を分かり易くするためカバー9を省略
している。図48、図52(A)ならびに図53(A)
は、ICカード45を挿入する前の状態を示している。
この状態では、戻しバネ41の作用でスライダー11は
手前側に戻っており、そのため図53(A)に示すよう
にスライダー11の斜めガイド部15でリフター18の
カム部20が押し下げられ、それによって図52(A)
に示すようにリフター18で接触端子22も押し下げら
れて、ICカード45が挿入可能になっている。
【0037】またスライダー11が手前側に戻っている
ことにより、スライダー11のロックアーム押圧部17
によりロックアーム29の押当て部31が押圧されて、
ロックアーム29は反時計回りに回転した状態になって
いる。さらにロックアーム29の突起部32はロックス
ライド24のカム穴26内にあって、傾斜したロックア
ームガイド27(図24、図54図参照)の上部を押圧
し、それによりロックスライド24も手前側に位置して
いる。
【0038】図49、図52(B)ならびに図53
(B)は、ICカード45を挿入してその先端部がスラ
イダー11の当接部14とロックスライド24のカード
当接コーナ25a,25bに当接した状態を示してい
る。この状態ではスライダー11ならびにリフター18
はまだ移動していないので、接触端子22は押し下げら
れたままになっており、接触端子22のカード接触部2
3はまだICカード45の接点端子とは接触していな
い。
【0039】また、ロックスライド24はハウジング1
(ロックスライド載置部40)上に載っているだけであ
るから、ロックスライド24の右側のカード当接コーナ
25aとICカード45の右側端面46は単に接触して
いるだけで、ICカード45の挿入の負荷にはならな
い。
【0040】図50は、図49の状態からさらにICカ
ード45を押し込んだ途中の状態を示している。このI
Cカード45の挿入にともないスライダー11とロック
スライド24が後方へ移動し、またロックスライド24
の移動にともないロックアーム29の突起部32がロッ
クスライド24のロックアームガイド27上を摺動し、
ロックアーム29が少し時計方向に回動する。
【0041】またスライダー11が後方へ移動すること
により、スライダー11の斜めガイド部15に対してリ
フター18のカム部20が摺動して、それにより図53
(C),(D)に示すようにリフター18が若干持ち上
がり、接触端子22の復元力によりそれの先端部も少し
持ち上がって、図52(C),(D)に示すように接触
端子22のカード接触部23がICカード45の接点端
子と接触し始め、接触端子22のバネ力が僅かにICカ
ード45に加わる。
【0042】図51、図52(F)、図53(F)は、
ICカード45の挿入が完了した状態を示している。I
Cカード45が完全に挿入されると図52(F),図5
3(F)に示すように、リフター18が最も上位置にあ
って接触端子22はリフター18から完全に開放され、
接触端子22のバネ力の全てがICカード45の接点端
子に作用する。またこのICカード45の完全挿入状態
では、ロックスライド24は最も奥側に押し込まれ、こ
のロックスライド24の移動によりロックアーム29の
突起部32がロックスライド24のカム穴26に設けら
れている平面形状が凹状のロック部47(図24、図5
4、図55参照)に嵌まり込む。
【0043】図54と図55は、ICカード45が完全
に挿入されてロックされた状態を説明するための図であ
る。戻しバネ41のバネ力F1が、スライダー11を介
してロックアーム29の押当て部31に力F2で作用す
る。この力F2により、ロックアーム29に回転トルク
T1が発生し、ロックアーム29の突起部32にF3方
向の力が作用する。このとき突起部32は前述のように
ロックスライド24のロック部47に嵌まり込んいるか
ら、ロックアーム29は反時計方向には回転せず、突起
部32の力F3はロックスライド24に作用し、それに
よりロックスライド24の右側のカード当接コーナ25
aにICカード45の右側端面46を押す力F4が発生
する。
【0044】図55に示すようにICカード45の左側
端面49はカバー9の左側壁48に当接しているから、
前記左側端面49は力F5で左側壁48に圧着される。
従ってICカード45は、ロックスライド24のカード
当接コーナ25aとカバー9の左側壁48の間で強く挟
持され、オペレータがICカード45を手から離しても
ロック位置で安定に保持される。
【0045】なお図中の50はICカード45の接点端
子、51はその接点端子50に接続されてICチップな
どが設けられているICカード45の回路部(プリント
配線基板)である。この図から明らかなように前述のカ
ード当接コーナ25aと左側壁48によるICカード4
5の挟持は、ほぼICカード45の回路部51上で行な
われる。
【0046】次にICカード45の排出動作について説
明する。図51の状態からオペレータがICカード45
を引き抜く際、ICカード45とロックスライド24の
間には強い摩擦力が作用しているので、ICカード45
を引き抜こうとするとICカード45とロックスライド
24が一緒に僅かに手前側に移動する。
【0047】ロックスライド24が少し手前側に移動す
ると、ロックアーム29の突起部32はロック部47か
ら外れ、図50に示すようにロックアームガイド面27
に至る。そしてさらにICカード45を引き抜くことで
ICカード45に作用していた挟持力(力F4,F5)
は極端に減少して、ICカード45のロック状態が解除
される。このロック解除により戻しバネ41のバネ力F
1でスライダー11が手前側に引き戻され、スライダー
11の移動でリフター18が下がり、接触端子22がI
Cカード45の接点端子から離れて、ICカード45が
排出される。
【0048】前記実施の形態ではICカードを用いた
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば磁
気カードや光カードなど他のカードを使用する場合にも
適用可能である。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の第1の発明は前述のよう
に、カードの挿入でスライダーを介してリフターが上昇
し、それで接触端子の先端部が持ち上がり、挿入完了直
前にカードの接点端子と接触するから、接触端子とカー
ドの接点端子との摺動距離が必要最小限にできる。その
ため端子のクリーニング効果が得られ、しかも端子の長
寿命が図れる。
【0050】請求項2記載の発明は前述のように、戻し
バネのバネ力で、スライダーを初期位置に保持するとと
もに、そのスライダーを介してリフターで接触端子の先
端部を押さえつけてカードが挿入可能な状態になってい
るから、接触端子の先端部が邪魔にならずカードの挿入
がスムーズである。
【0051】請求項3記載の第2の発明は前述のよう
に、挿入したカードを筐体の固定部と押圧手段との間に
おいてカードの挿入方向と直交する幅方向で挟持するこ
とができるから、カードを傷つけることなく、しかもカ
ードの保持が確実である。
【0052】請求項4記載の発明は前述のように、ロッ
クアームの一部がロックスライドに形成されたロック部
に係合することにより、ロックアームの回動が阻止され
て、そのロックアームによりスライダーが移動位置で位
置決め(ロック)されるから、カードの挿入完了状態の
保持が確実である。
【0053】請求項5記載の発明は前述のように、筐体
の固定部と押圧手段との間で挟持されるカードの挟持部
分がカードに設けられた接点端子の付近であるから、カ
ードの接点端子の位置決めが正確にでき、接触端子との
接触が適正にできる。
【0054】請求項6記載の発明は前述のように、筐体
の固定部が筐体の側壁であるから、カードが安定して保
持されるなどの特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るICカード用コネク
タに使用するハウジングの正面図である。
【図2】そのハウジングの平面図である。
【図3】そのハウジングの右側面図である。
【図4】そのハウジングの裏返した状態での背面図であ
る。
【図5】そのハウジングの底面図である。
【図6】カバーの背面図である。
【図7】そのカバーの平面図である。
【図8】そのカバーの右側面図である。
【図9】そのカバーの底面図である。
【図10】スライダーの背面図である。
【図11】そのスライダーの平面図である。
【図12】そのスライダーの左側面図である。
【図13】そのスライダーの右側面図である。
【図14】そのスライダーの正面図である。
【図15】そのスライダーの底面図である。
【図16】リフターの背面図である。
【図17】そのリフターの平面図である。
【図18】そのリフターの左側面図である。
【図19】そのリフターの右側面図である。
【図20】そのリフターの正面図である。
【図21】そのリフターの底面図である。
【図22】接触端子の平面図である。
【図23】その接触端子の正面図である。
【図24】ロックスライドの平面図である。
【図25】そのロックスライドの左側面図である。
【図26】そのロックスライドの右側面図である。
【図27】そのロックスライドの正面図である。
【図28】そのロックスライドの底面図である。
【図29】ロックアームの平面図である。
【図30】そのロックアームの左側面図である。
【図31】そのロックアームの右側面図である。
【図32】そのロックアームの正面図である。
【図33】そのロックアームの底面図である。
【図34】スイッチバネの平面図である。
【図35】そのスイッチバネの左側面図である。
【図36】カバーのスイッチバネ取り付け部の平面図で
ある。
【図37】図36の37−37線上の断面図である。
【図38】ハウジングに接触端子を組み込んだ状態を示
す平面図である。
【図39】図38の39−39線上の断面図である。
【図40】ハウジングにスライダーを組み込んだ状態を
示す平面図である。
【図41】ハウジングにリフターを組み込んだ状態を示
す平面図である。
【図42】ハウジングにロックスライドを組み込んだ状
態を示す平面図である。
【図43】ハウジングにロックアームを組み込んだ状態
を示す平面図である。
【図44】ハウジングに戻しバネと検出スイッチを組み
込んだ状態を示す平面図である。
【図45】カバーを取り付けた完成品の背面図である。
【図46】その完成品の平面図である。
【図47】その完成品の右側面図である。
【図48】ICカード用コネクタのICカードを挿入す
る前の状態を示している平面図である。
【図49】ICカード用コネクタのICカードを挿入し
てその先端部がスライダーの当接部とロックスライドの
カード当接コーナに当接した状態を示している平面図で
ある。
【図50】ICカード用コネクタのICカードの挿入途
中の状態を示している平面図である。
【図51】ICカード用コネクタのICカード挿入完了
状態を示している平面図である。
【図52】ICカード用コネクタのICカード挿入前か
ら挿入完了までの状態を示す断面図である。
【図53】ICカード用コネクタのICカード挿入前か
ら挿入完了までの状態を示す断面図である。
【図54】ICカード用コネクタ内でのICカードのロ
ック動作を説明するための説明図である。
【図55】ICカード用コネクタ内でのICカードのロ
ック動作を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 8 ロックアームガイドピン 9 ガハー 11 スライダー 14 当接部 15 斜めガイド部 17 ロックアーム押圧部 18 リフター 20 カム部 22 接触端子 23 カード接触部 24 ロックスライド 25a,25b カード当接コーナ 26 カム穴 27 ロックアームガイド面 29 ロックアーム 31 押当て部 32 突起部 40 ロックスライド載置部 41 戻しバネ 45 ICカード 46 右側端面 47 ロック部 48 左側壁 49 左側端面 50 接点端子 51 回路部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードが挿入される筐体と、 カードの挿入経路上に移動可能に設けられたスライダー
    と、 前記筐体に固定された弾性を有する接触端子と、 前記スライダーと係合して前記接触端子の先端部を一定
    位置に保持する上下動可能なリフターとを備え、 前記カードの挿入でスライダーがカード挿入方向へ移動
    することにより前記リフターが上昇して、そのリフター
    で押さえつけられていた前記接触端子の先端部が持ち上
    がり、挿入されたカードの接点端子と接触するように構
    成されていることを特徴とするカード用コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記筐体とスラ
    イダーの間にスライダーを初期位置に付勢する戻しバネ
    が張架され、 その戻しバネのバネ力で、前記スライダーを初期位置に
    保持するとともに、そのスライダーを介して前記リフタ
    ーで前記接触端子の先端部を押さえつけてカードが挿入
    可能な状態になっていることを特徴とするカード用コネ
    クタ。
  3. 【請求項3】 カードが挿入される筐体と、 カードの挿入力を受けてカード挿入方向と直交する方向
    に力の作用方向を転換する方向転換手段と、 その方向転換手段により方向転換された力を受けて、挿
    入されたカードを前記筐体の固定部側に押圧する押圧手
    段を備え、 前記カードの挿入により、そのカードを前記筐体の固定
    部と押圧手段との間でカードの挿入方向と直交する幅方
    向で挟持することを特徴とするカード用コネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、前記方向転換手
    段がロックアームからなり、前記押圧手段がロックスラ
    イドからなり、前記カードの挿入経路上にスライダーが
    移動可能に配置され、 前記カードの挿入にともなってロックスライドとスライ
    ダーがカード挿入方向に移動するとともにロックアーム
    が回動し、 そのロックアームの一部がロックスライドに形成された
    ロック部に係合することにより、ロックアームの回動が
    阻止されて、そのロックアームにより前記スライダーが
    移動位置で位置決めされることを特徴とするカード用コ
    ネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項3記載において、前記筐体の固定
    部と押圧手段との間で挟持されるカードの挟持部分が、
    カードに設けられた接点端子の付近であることを特徴と
    するカード用コネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項3記載において、前記筐体の固定
    部が筐体の側壁であることを特徴とするカード用コネク
    タ。
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