JP2000182242A - 光記録方法、光記録装置、光読取り方法、光読取り装置 - Google Patents
光記録方法、光記録装置、光読取り方法、光読取り装置Info
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Abstract
なうことなく、データを高速に暗号化、復号化できるよ
うにする。 【解決手段】 暗号化する伝送データと暗号化のための
秘密鍵データとの光学的な排他的論理和演算によって、
暗号化された物体光を生成し、光記録媒体10中にホロ
グラムとして記録する。読取り時には、記録時の参照光
と同じ読み出し光12を光記録媒体10に照射して、ホ
ログラムから物体光の光路上に再生画像11を回折させ
る。同時に、再生画像11の偏光方向と直交した偏光方
向の秘密鍵画像13を生成し、光記録媒体10を透過さ
せて再生画像11の光路上に結像させ、再生画像11と
干渉させる。再生画像11と秘密鍵画像13の共通の光
路上に偏光子42を配置し、その透過軸方向を再生画像
11の偏光と秘密鍵画像13の偏光の合成ベクトルの方
向と直交させる。これによって、偏光子42を透過した
光として、再生画像11と秘密鍵画像13との排他的論
理和の、復号化されたデータ画像が得られる。
Description
してホログラムとして光記録媒体に記録する方法および
装置、および暗号化されてホログラムとして光記録媒体
に記録されたデータを光記録媒体から読み出して復号化
する方法および装置に関する。
代のコンピュータファイルメモリとして、3次元的記録
領域に由来する大容量性と2次元一括記録再生方式に由
来する高速性とを兼ね備えたホログラムメモリが注目さ
れている。
させて複数のデータページを記録することができ、かつ
各ページごとにデータを一括して読み出すことができ
る。アナログ画像ではなく、二値のデジタルデータ
「0,1」を「明、暗」としてデジタル画像化し、ホロ
グラムとして記録再生することによって、デジタルデー
タの記録再生も可能となる。最近では、このデジタルホ
ログラムメモリシステムの具体的な光学系や、体積多重
記録方式に基づくSN比やビット誤り率の評価、または
2次元符号化についての提案がなされ、光学系の収差の
影響など、より光学的な観点からの研究も進展してい
る。
M.Levene,A.Pu,G.Barbastat
his and K.Curtis;Opt.Let
t.20(1995)782」に示された、体積多重記
録方式の一例であるシフト多重記録方式を示す。
は、ホログラム記録媒体91をディスク形状とし、空間
光変調器92を介して得られた物体光93を、レンズ9
4によってフーリエ変換して、ホログラム記録媒体91
に照射すると同時に、対物レンズ95を介して得られた
球面波の参照光96を、ホログラム記録媒体91に照射
して、ホログラム記録媒体91の回転によって同じ領域
に複数のホログラムを重ね書きする。例えば、ビーム径
を1.5mmφとすると、ホログラム記録媒体91を数
十μm移動させるだけで、ほぼ同じ領域に別のホログラ
ムを、クロストークを生じることなく記録することがで
きる。これは、参照光96が球面波であるため、ホログ
ラム記録媒体91の移動によって参照光96の角度が変
化したのと等価になることを利用したものである。この
方法によれば、CDの100倍以上の記録容量を期待す
ることができる。
スクパッケージメディアは、ディスクに記録されている
情報が全てディスク所有者に開示されているので、ディ
スク所有者はディスクを入手した時点で、ディスクに記
録されている全ての情報を利用することができる。その
ため、悪意を持ったディスク所有者による不正使用や不
正コピー(いわゆる海賊版の作製)が可能である。
を防止する方法として、データの暗号化が有効である。
例えば、特開平10−149619号には、DVDなど
の光ディスクの不正使用や不正コピーを防止する暗号鍵
生成方法や光ディスク再生方法が示されている。今後、
ディスクの記録容量が増加し、一枚のディスクの価値が
上がると、暗号化による不正防止が益々必要となる。
モリが普及した際にも、当然、不正使用や不正コピーの
問題が生じる。特に、次世代の大容量メモリとして期待
されているホログラムメモリは、その記録容量に比例し
て一枚のディスクの単価が高くなるため、海賊版が横行
しやすく、暗号化によるデータの保護が不可欠となる。
619号の方法を含めて、現在、DVDなどに対して提
案されている暗号化方法は、電気的な逐次処理を行うた
め、これをホログラムメモリに適用すると、ホログラム
メモリの特長の一つである高速転送が不可能になる。し
たがって、ホログラムメモリに適した高速の暗号化およ
び復号化の方法が必須である。
それぞれ暗号化して記録することによって、正しい秘密
鍵が入力された情報の再生のみを許可することができる
ようになる。したがって、デジタル情報の「所有」では
なく、「利用」に対して対価を支払う「超流通システ
ム」用途の記録メディアとして、ホログラムメモリを利
用することが可能となる。この場合、利用者は、莫大な
情報が記録されたホログラムメモリを非常に安価に入手
することができ、必要な情報のみを対価を支払って再生
することができるようになる。
ホログラムとして光記録媒体に記録する場合、および暗
号化されてホログラムとして光記録媒体に記録されたデ
ータを光記録媒体から読み出して復号化する場合に、ホ
ログラムメモリの高速転送という特長を損なうことな
く、データを高速に暗号化、復号化することができるよ
うにしたものである。
は、暗号化する伝送データと暗号化のための秘密鍵デー
タとの光学的な排他的論理和演算によって、暗号化され
た物体光を生成し、その物体光と参照光を同時に光記録
媒体に照射することによって、その光記録媒体中に前記
物体光をホログラムとして記録する。
た物体光がホログラムとして記録されている光記録媒体
に読み出し光を照射して、前記ホログラムから再生画像
を回折させ、その再生画像と秘密鍵画像との光学的な排
他的論理和演算によって、前記物体光を復号化する。
(共通鍵)を用いるものとに、大別される。特に、後者
の秘密鍵は、通信網における印鑑的な役割もあり、今後
益々利用されるものである。この秘密鍵を用いる手法と
して、暗号化するデータ(平文)とランダムな鍵との排
他的論理和を演算して、データを暗号化する方法が知ら
れている。しかしながら、ホログラムメモリにおいて、
このような排他的論理和演算を電気的な逐次処理によっ
て行うと、ホログラムメモリの特長の一つである高速転
送が不可能になる。
明の光記録方法では、この排他的論理和演算を光学的に
行うので、物体光の生成と暗号化を光の進む速さで行う
ことができ、データを並列に暗号化することができる。
したがって、ホログラムメモリの高速転送という特長を
損なうことなく、データを高速に暗号化して記録するこ
とができる。
法では、同様に復号化のための排他的論理和演算を光学
的に行うので、光の進む速さでデータを復号化すること
ができ、データを並列に復号化することができる。した
がって、ホログラムメモリの高速転送という特長を損な
うことなく、データを高速に復号化して読取ることがで
きる。
は、この発明の光記録方法の一例を示し、空間光変調器
21および22と偏光板(または1/2波長板)36と
によって、暗号化する伝送データ(平文)と暗号化のた
めの秘密鍵データとの光学的な排他的論理和演算を行っ
て、暗号化された物体光1を生成する場合である。
偏光変調可能な、多数の画素を2次元に形成したものと
する。空間光変調器21および22の一方、例えば空間
光変調器21には、暗号化前の伝送データを入力し、他
方、例えば空間光変調器22には、秘密鍵データを入力
するが、その暗号化前の伝送データおよび秘密鍵データ
は、それぞれ多数ビットの2次元の2値デジタルデータ
とする。ただし、図では便宜上、2×2画素ないし2×
2ビットとして示す。
は、図2に示すように、液晶などの電気光学変換部材2
5の両面に電極26,27を形成した、透過型の液晶パ
ネルなどを用いる。ただし、プロジェクタ用の液晶パネ
ルは、電極26,27の外側に偏光板が配されるが、空
間光変調器21,22としては、同図に示すように、偏
光板が除かれたものを用いる。
は、それぞれ、各画素ごとに入射光の偏光を任意に回転
させることができる1/2波長板として機能させること
ができる。
としたレーザ光などのコヒーレント光5を、偏光板(ま
たは1/2波長板)33に透過させて、所定方向(以下
では、その方向を0°とする)の直線偏光とし、その直
線偏光を、暗号化前の伝送データが入力される空間光変
調器21に入射させる。
“0”が入力された画素は、図3(A)に示すように、
その1/2波長板の方位が入射偏光に対して平行とな
り、その画素を透過する光の偏光は回転しない。これに
対して、空間光変調器21のデータ“1”が入力された
画素は、図3(B)に示すように、その1/2波長板の
方位が入射偏光に対して45°傾き、その画素を透過す
る光の偏光は90°回転する。
調器21を透過した光として、暗号化前の伝送データに
応じた偏光分布7aを有する物体光7が得られる。すな
わち、物体光7は、暗号化前の伝送データが“0”の画
素では0°(入射偏光の方向)の偏光角を有し、暗号化
前の伝送データが“1”の画素では90°の偏光角を有
するものとなる。
前の物体光7を、秘密鍵データが入力される空間光変調
器22に入射させる。
めに、複雑な暗号生成論理(アルゴリズム)に基づいて
生成する。暗号化は、DES(Data Encryp
tion Standard),FEAL(Fast
Data Encipherment Algorit
hm),RSA(Rivest−Shamir−Adl
eman)などの公知の暗号化方法でもよく、任意の暗
号化方法を用いることができる。
22のデータ“0”が入力された画素は、その1/2波
長板の方位が入射偏光に対して平行または垂直となり、
その画素を透過する光の偏光は回転しない。これに対し
て、空間光変調器22のデータ“1”が入力された画素
は、その1/2波長板の方位が入射偏光に対して45°
傾き、その画素を透過する光の偏光は90°回転する。
光として、空間光変調器21からの暗号化前の物体光7
が秘密鍵データに応じて偏光変調された物体光、すなわ
ち秘密鍵データによって暗号化された偏光分布8aを有
する物体光8が得られる。
光分布により暗号化された物体光8を、偏光板36に透
過させて、90°の偏光角の偏光成分のみを取り出す。
て、空間光変調器21および22に、それぞれデータ
“0”が入力された画素、または、それぞれデータ
“1”が入力された画素では、「暗」(光強度がゼロ)
となり、空間光変調器21にデータ“1”が入力され、
かつ空間光変調器22にデータ“0”が入力された画
素、または、空間光変調器21にデータ“0”が入力さ
れ、かつ空間光変調器22にデータ“1”が入力された
画素では、「明」(所定の光強度)となる、暗号化され
た物体光1が得られる。
の伝送データと秘密鍵データとの光学的な排他的論理和
演算が実行され、強度分布により暗号化された物体光1
が得られる。
により暗号化された物体光1を、光記録媒体10に照射
すると同時に、偏光方向が物体光1のそれと平行な、す
なわち上記の例では90°の偏光角の参照光2を、光記
録媒体10の物体光1が照射される領域に照射して、光
記録媒体10中に物体光1の強度分布をホログラムとし
て記録する。
秘密鍵データを入力し、空間光変調器22に暗号化前の
伝送データを入力してもよい。この場合でも、空間光変
調器22を透過した光として、暗号化された偏光分布を
有する物体光8が得られ、偏光板36を透過した光とし
て、暗号化された強度分布を有する物体光1が得られ
る。
は、物体光の生成と暗号化を光の進む速さで行うことが
でき、データを並列に暗号化することができる。したが
って、ホログラムメモリの高速転送という特長を損なう
ことなく、データを高速に暗号化して記録することがで
きる。例えば、空間光変調器21および22を、それぞ
れ1000×1000画素からなるものとすれば、一度
に106ビットのデータにつき物体光の生成および暗号
化を行うことができる。
は、図5に示すように、光記録媒体10の暗号化された
物体光1がホログラムとして記録されている領域に読み
出し光12を照射する。読み出し光12としては、記録
時の参照光2と同じ光を用いる。これによって、ホログ
ラムから物体光1の光路上に、再生画像11が回折され
る。
て逆位相の秘密鍵画像13とを干渉させ、再生画像11
と秘密鍵画像13との排他的論理和の画像を得ることに
よって、伝送データを復号化する。秘密鍵画像13は、
記録時の暗号化に用いた秘密鍵データの、データ“0”
を光オフ(暗)、データ“1”を光オン(明)としたも
ので、例えば、偏光変調可能な空間光変調器と偏光板
(または1/2波長板)とによって生成することができ
る。
逆位相にする方法としては、再生画像11と秘密鍵画像
13との間の光路差を調整する方法や、再生画像11ま
たは秘密鍵画像13の光路上に位相補償板を配置する方
法などがあるが、この例では、偏光を利用する。
13を再生画像11の光路上に結像させるとともに、秘
密鍵画像13の偏光方向を再生画像11の偏光方向と直
交させる。後述するように、記録時に用いた空間光変調
器21または22と偏光板36を用いて秘密鍵画像13
を生成すれば、秘密鍵画像13は、図5のように光記録
媒体10を透過して、自動的に再生画像11の光路上に
結像され、再生画像11と干渉する。
3の共通の光路上に偏光子42を配置することによっ
て、再生画像11と秘密鍵画像13との排他的論理和の
画像を得、伝送データを復号化する。
1の偏光方向と秘密鍵画像13の偏光方向は、互いに直
交している。再生画像11の偏光の振幅をT1、秘密鍵
画像13の偏光の振幅をT2とすると、偏光子42の透
過軸方向の再生画像11の偏光方向に対する角度θを0
°とし、偏光子42の透過軸方向を再生画像11の偏光
方向と一致させたときには、偏光子42を透過する光強
度は|T1|2に比例する。
方向を秘密鍵画像13の偏光方向と一致させたときに
は、偏光子42を透過する光強度は|T2|2に比例す
る。また、偏光子42の透過軸方向を再生画像11の偏
光と秘密鍵画像13の偏光の合成ベクトルの方向に一致
させたときには、偏光子42を透過する光強度は|T1
+T2|2に比例する。
の透過軸方向を上記の合成ベクトルの方向と直交させる
と、偏光子42を透過する光強度は|T1−T2|2に
比例し、偏光子42を透過した光として、図7に示すよ
うに、再生画像11と秘密鍵画像13との排他的論理和
の画像、すなわち復号化されたデータ画像14が得られ
る。振幅T1と振幅T2を等しくする場合には、角度θ
を45°にすることによって、このように光学的な排他
的論理和演算によりデータを復号化することができる。
データ画像14を、光検出器によって検出して、暗号化
前の伝送データを読取る。すなわち、復号化されたデー
タ画像14の暗部をデータ“0”、明部をデータ“1”
とすることによって、暗号化前の伝送データを読取るこ
とができる。
の暗号化に用いた秘密鍵データと異なるデータを入力し
た場合には、図7に示すような秘密鍵画像13および復
号化されたデータ画像14は得られず、暗号化前の伝送
データを読取ることはできない。すなわち、秘密鍵画像
生成用の空間光変調器に記録時の暗号化に用いた秘密鍵
データと同じデータを入力した場合にのみ、図7に示す
ような秘密鍵画像13および復号化されたデータ画像1
4が得られ、暗号化前の伝送データを読取ることができ
る。
は、光の進む速さでデータを復号化することができ、デ
ータを並列に復号化することができる。したがって、ホ
ログラムメモリの高速転送という特長を損なうことな
く、データを高速に復号化して読取ることができる。
明の光記録装置の一例を示す。光記録媒体10として
は、ホログラム記録できるものであれば、どのようなも
のでもよいが、例えば、フォトポリマーを用いる。この
例は、光記録媒体10をディスク形状とした場合であ
る。
ば、一画素の大きさが42μm×42μmで640×4
80画素のプロジェクタ用液晶パネル1.3型を用い
る。ただし、上述したように偏光板を除いたものを用い
る。
のあるコヒーレント光を発するものであれば、どのよう
なものでもよいが、例えば、アルゴンイオンレーザの発
振線515nmを用いる。
タ31によって2光束に分割し、ビームスプリッタ31
を透過した光を、偏光板(または1/2波長板)33に
よって所定方向の偏光とし、さらにレンズ34および3
5によって口径の広い平行光6にして、空間光変調器2
1に入射させる。
から、暗号化前の伝送データを入力し、これによって、
図1に示して上述したように、空間光変調器21を透過
した光として、暗号化前の伝送データに応じた偏光分布
を有する物体光7を得る。
体光7は、さらに空間光変調器22に入射させる。空間
光変調器22には、コンピュータ52から、暗号化のた
めの秘密鍵データを入力し、これによって、図1に示し
て上述したように、空間光変調器22を透過した光とし
て、秘密鍵データによって暗号化された偏光分布を有す
る物体光8を得る。
光分布により暗号化された物体光8を、偏光板(または
1/2波長板)36に透過させて、図1に示して上述し
たように、偏光板36を透過した光として、強度分布に
より暗号化された物体光1を得る。
物体光1を、レンズ37によってフーリエ変換して、光
記録媒体10に照射する。
光を、ミラー38および39で反射させて、参照光2と
して、光記録媒体10の物体光1が照射される領域に照
射する。ただし、参照光2の偏光方向は物体光1のそれ
と平行にする。これによって、光記録媒体10中に物体
光1の強度分布がホログラムとして記録される。
り光記録媒体10を回転させることによって、光記録媒
体10の周方向に場所を変えて複数のホログラムを記録
することができる。このとき、参照光2として球面波を
用いることによって、シフト多重記録を行うことができ
る。さらに、図9の矢印71で示すように、光記録ヘッ
ド70を光記録媒体10の径方向に移動させることによ
って、同図に示すように、光記録媒体10中に同心円状
の記録トラックを形成するようにホログラムを記録する
ことができる。
は、物体光の生成と暗号化を光の進む速さで行うことが
でき、データを並列に暗号化することができる。したが
って、ホログラムメモリの高速転送という特長を損なう
ことなく、データを高速に暗号化して記録することがで
きる。上記の例では、640×480ビットのデータを
一度に暗号化して記録することができるが、空間光変調
器21,22の画素数をさらに増やすことによって、さ
らに高速化することができる。
の発明の光読取り装置の一例を示す。この例の光読取り
装置は、図8の光記録装置に、逆フーリエ変換のための
レンズ41、排他的論理和演算による復号化のための偏
光子42、および復号化されたデータ画像を読取るため
の光検出器43を追加したものである。
を、読み出し光12として光記録媒体10に照射する。
これによって、図5に示したように、光記録媒体10に
記録されているホログラムから物体光1の光路上に、再
生画像11が回折される。回折された再生画像11は、
レンズ41によって逆フーリエ変換して取り出す。
31を透過した光を、偏光板33に透過させ、レンズ3
4および35によって口径の広い平行光6にして、空間
光変調器21に入射させるが、読取り時には、空間光変
調器21には、コンピュータ51から、すべてのビット
のデータが“0”(または“1”)の2次元データを入
力し、空間光変調器22には、コンピュータ52から、
記録時の暗号化に用いた秘密鍵データを入力して、偏光
板36を透過した光として、図5に示したような秘密鍵
画像13を生成する。
画像11の偏光方向と直交するように、偏光板33、空
間光変調器21に入力するデータ、および偏光板36を
調整する。空間光変調器21に、記録時の暗号化に用い
た秘密鍵データを入力し、空間光変調器22に、すべて
のビットのデータが“0”(または“1”)の2次元デ
ータを入力してもよい。
7によってフーリエ変換し、光記録媒体10を透過さ
せ、レンズ41によって逆フーリエ変換して、再生画像
11と干渉させる。
したように、偏光子42の透過軸方向を再生画像11の
偏光と秘密鍵画像13の偏光の合成ベクトルの方向と直
交させることによって、偏光子42を透過した光とし
て、再生画像11と秘密鍵画像13との排他的論理和
の、復号化されたデータ画像14が得られる。この復号
化されたデータ画像14が光検出器43で検出されて、
暗号化前の伝送データが読取られる。
は、光の進む速さでデータを復号化することができ、デ
ータを並列に復号化することができる。したがって、ホ
ログラムメモリの高速転送という特長を損なうことな
く、データを高速に復号化して読取ることができる。上
記の例では、640×480ビットのデータを一度に復
号化して読取ることができるが、空間光変調器21,2
2の画素数をさらに増やすことによって、さらに高速化
することができる。
ログラムメモリの高速転送という特長を損なうことな
く、データを高速に暗号化して記録することができると
ともに、暗号化されたデータを高速に復号化して読取る
ことができる。そして、データが暗号化されて記録され
るため、大容量記録および高速転送が可能なメモリとし
て、ホログラムメモリが世の中に広く普及した際にも、
不正使用や不正コピーを防止することができる。また、
暗号化により、読み出せるデータを制限することによっ
て、デジタル情報の「所有」ではなく、「利用」に対し
て対価を支払う「超流通システム」用途の記録メディア
として、ホログラムメモリを利用することが可能とな
る。
である。
である。
態を示す図である。
例を示す図である。
に供する図である。
化される様子を示す図である。
トラックを形成してホログラム記録する場合を示す図で
ある。
る。
である。
Claims (22)
- 【請求項1】暗号化する伝送データと暗号化のための秘
密鍵データとの光学的な排他的論理和演算によって、暗
号化された物体光を生成し、その物体光と参照光を同時
に光記録媒体に照射することによって、その光記録媒体
中に前記物体光をホログラムとして記録する光記録方
法。 - 【請求項2】請求項1の光記録方法において、 前記光学的な排他的論理和演算は、空間光変調器を用い
て行うことを特徴とする光記録方法。 - 【請求項3】請求項2の光記録方法において、 前記光学的な排他的論理和演算は、少なくとも2枚の空
間光変調器と少なくとも1枚の偏光板または波長板とに
よって行うことを特徴とする光記録方法。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの光記録方法にお
いて、 前記伝送データおよび前記秘密鍵データが、2値のデジ
タルデータであることを特徴とする光記録方法。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの光記録方法にお
いて、 前記物体光をフーリエ変換して前記光記録媒体に照射す
ることを特徴とする光記録方法。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかの光記録方法にお
いて、 前記光記録媒体がディスク形状であり、その光記録媒体
を回転させるとともに、前記物体光および前記参照光の
生成部を含む光記録ヘッドを前記光記録媒体の径方向に
移動させることを特徴とする光記録方法。 - 【請求項7】暗号化する伝送データと暗号化のための秘
密鍵データとの光学的な排他的論理和演算によって、暗
号化された物体光を生成する物体光生成部と、 その物体光を光記録媒体に照射する結像光学系と、 参照光を生成して前記光記録媒体に照射する参照光光学
系と、 を備える光記録装置。 - 【請求項8】請求項7の光記録装置において、 前記物体光生成部は、前記光学的な排他的論理和演算を
空間光変調器を用いて行うことを特徴とする光記録装
置。 - 【請求項9】請求項8の光記録装置において、 前記物体光生成部は、前記光学的な排他的論理和演算を
行うための、少なくとも2枚の空間光変調器と少なくと
も1枚の偏光板または波長板とを有することを特徴とす
る光記録装置。 - 【請求項10】請求項7〜9のいずれかの光記録装置に
おいて、 前記結像光学系は、前記物体光をフーリエ変換して前記
光記録媒体に照射するレンズを有することを特徴とする
光記録装置。 - 【請求項11】請求項7〜10のいずれかの光記録装置
において、 前記光記録媒体がディスク形状であり、当該光記録装置
が、前記光記録媒体を回転させる媒体駆動機構と、前記
物体光生成部、前記結像光学系および前記参照光光学系
を含む光記録ヘッドを前記光記録媒体の径方向に移動さ
せるヘッド移動機構とを備えることを特徴とする光記録
装置。 - 【請求項12】暗号化された物体光がホログラムとして
記録されている光記録媒体に読み出し光を照射して、前
記ホログラムから再生画像を回折させ、その再生画像と
秘密鍵画像との光学的な排他的論理和演算によって、前
記物体光を復号化する光読取り方法。 - 【請求項13】請求項12の光読取り方法において、 前記光学的な排他的論理和演算は、前記再生画像と前記
秘密鍵画像とを干渉させることによって行うことを特徴
とする光読取り方法。 - 【請求項14】請求項13の光読取り方法において、 前記光学的な排他的論理和演算は、前記秘密鍵画像の偏
光方向を前記再生画像の偏光方向と直交させ、これら偏
光の合成ベクトルと直交する偏光成分を取り出すことに
よって行うことを特徴とする光読取り方法。 - 【請求項15】請求項12〜14のいずれかの光読取り
方法において、 前記再生画像および前記秘密鍵画像が、2値のデジタル
データであることを特徴とする光読取り方法。 - 【請求項16】請求項12〜15のいずれかの光読取り
方法において、 前記物体光はフーリエ変換されたものであり、前記再生
画像を逆フーリエ変換して読み出すことを特徴とする光
読取り方法。 - 【請求項17】請求項12〜16のいずれかの光読取り
方法において、 前記光記録媒体がディスク形状であり、その光記録媒体
を回転させるとともに、前記読み出し光の光学系および
前記光学的な排他的論理和演算を行う部分を含む光読取
りヘッドを前記光記録媒体の径方向に移動させることを
特徴とする光読取り方法。 - 【請求項18】暗号化された物体光がホログラムとして
記録されている光記録媒体に読み出し光を照射して、前
記ホログラムから再生画像を回折させる読み出し光光学
系と、 その再生画像と秘密鍵画像との光学的な排他的論理和演
算によって、前記物体光を復号化する復号化部と、 を備える光読取り装置。 - 【請求項19】請求項18の光読取り装置において、 前記復号化部は、前記再生画像と前記秘密鍵画像とを干
渉させることによって、前記光学的な排他的論理和演算
を行うことを特徴とする光読取り装置。 - 【請求項20】請求項19の光読取り装置において、 前記復号化部は、前記秘密鍵画像の偏光方向を前記再生
画像の偏光方向と直交させ、これら偏光の合成ベクトル
と直交する偏光成分を取り出すことによって、前記光学
的な排他的論理和演算を行うことを特徴とする光読取り
方法。 - 【請求項21】請求項18〜20のいずれかの光読取り
装置において、 前記物体光はフーリエ変換されたものであり、当該光読
取り装置は前記再生画像を逆フーリエ変換して読み出す
レンズを備えることを特徴とする光読取り装置。 - 【請求項22】請求項18〜21のいずれかの光読取り
装置において、 前記光記録媒体がディスク形状であり、当該光読取り装
置が、前記光記録媒体を回転させる媒体駆動機構と、前
記読み出し光光学系および前記復号化部を含む光読取り
ヘッドを前記光記録媒体の径方向に移動させるヘッド移
動機構とを備えることを特徴とする光読取り装置。
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---|---|---|---|
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JP35763598A JP3904046B2 (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 光読取り方法および光読取り装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006343368A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Ricoh Co Ltd | 記録方法、再生方法、光ピックアップ装置、光情報記録装置及び光情報再生装置 |
US7355767B2 (en) | 2004-09-08 | 2008-04-08 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Hologram recording method and hologram recording apparatus |
CN106292239A (zh) * | 2016-09-18 | 2017-01-04 | 东南大学 | 一种复振幅调制液晶显示器件 |
-
1998
- 1998-12-16 JP JP35763598A patent/JP3904046B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN106292239A (zh) * | 2016-09-18 | 2017-01-04 | 东南大学 | 一种复振幅调制液晶显示器件 |
CN106292239B (zh) * | 2016-09-18 | 2019-01-18 | 东南大学 | 一种复振幅调制液晶显示器件 |
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