JP2000180734A - 対物レンズ移動機構付き内視鏡 - Google Patents

対物レンズ移動機構付き内視鏡

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JP2000180734A
JP2000180734A JP10354722A JP35472298A JP2000180734A JP 2000180734 A JP2000180734 A JP 2000180734A JP 10354722 A JP10354722 A JP 10354722A JP 35472298 A JP35472298 A JP 35472298A JP 2000180734 A JP2000180734 A JP 2000180734A
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lens frame
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shaft
nut
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ軸に螺合され、可動レンズ枠を移動させ
るためのナット部をこの可動レンズ枠の端面から挿入部
の基端側に向けて所定長さ張り出すように延在させて、
制御ケーブルによりねじ軸を回転させた時におけるナッ
ト部の移動の直進性を確保して、円滑かつ確実に可動レ
ンズを光軸方向に移動させる。 【解決手段】 制御ケーブル41に連結したねじ軸40
に、可動レンズ枠36に連結したナット部38をねじ嵌
合させるが、このねじ嵌合部分の長さを長くするため
に、張り出し部38aを設け、またレンズ支持枠35に
一体に設けた軸支部材39に、回転軸部40bが位置す
る挿通孔39aに連設して、この挿通孔39aより大径
で、ナット部38における張り出し部38aの長さ寸法
と同じか、それより僅かに短い長さを有する収容部39
bが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用等として用
いられる内視鏡の挿入部に設けられ、観察部を構成する
対物光学系を構成し、観察深度、結像倍率、視野角等の
うちの少なくとも1つを可変にするために、対物光学系
を構成する少なくとも1個のレンズを遠隔操作により光
軸方向に移動させるようにした対物レンズ移動機構付き
内視鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療用等として用いられる内視鏡は、一
般に、術者が手で把持して操作する本体操作部に体腔内
への挿入部及び光源装置等に着脱可能に接続されるユニ
バーサルコードを連設して設けることにより大略構成さ
れる。挿入部は、その構造及び機能上、先端側から先端
部本体,アングル部及び軟性部から構成され、軟性部は
本体操作部への連設部側から大半の長さを有するもの
で、挿入経路に沿って任意の方向に曲がる構造となって
いる。先端部本体には照明部,観察部等が設けられると
共に、鉗子等の処置具を導出させる処置具導出部が開口
しており、アングル部は、先端部本体を任意の方向に向
けるために、本体操作部側からの遠隔操作で湾曲させる
ことができるようになっている。
【0003】以上のように、先端部本体には少なくとも
照明部と観察部とが設けられるが、照明部には光学繊維
束からなるライトガイドの出射端が臨んでおり、このラ
イトガイドは挿入部から本体操作部を経てユニバーサル
コード内にまで延在される。一方、観察部には対物光学
系が装着され、この対物光学系における結像位置には、
電子内視鏡の場合には固体撮像素子が配置され、光学式
内視鏡の場合には光学繊維束からなるイメージガイドの
入射端を臨ませるように配置している。そして、固体撮
像素子に接続した信号ケーブルまたはイメージガイド
も、ライトガイドと同様、挿入部内に挿通される。な
お、以下では電子内視鏡として構成したものとして説明
するが、固体撮像素子と信号ケーブルに代えてイメージ
ガイドを設ければ光学式内視鏡とすることができる。
【0004】ここで、観察部に設けられる対物光学系と
しては対物レンズ群を備えているが、この対物レンズ群
は複数枚のレンズで構成される。観察部位や治療の目的
等によっては観察対象部に対する焦点深度や、結像倍
率、さらに視野角等を変化させるようにするのが望まし
い。そこで、対物レンズ群のうちの1乃至複数枚のレン
ズを光軸方向に移動可能な可動レンズとなし、この可動
レンズを移動させることにより、焦点深度、結像倍率、
視野角等を調整できるように構成したものは従来から知
られている。このために、固定的に保持されるレンズは
固定レンズ枠に設け、また可動レンズを可動レンズ枠に
装着して、この可動レンズ枠を固定レンズ枠内に配置し
て、この固定レンズ枠をガイドとして可動レンズ枠を光
軸方向に移動させるように構成する。
【0005】可動レンズを光軸方向に移動させるための
駆動手段としては、例えば圧電素子や形状記憶合金、さ
らには人工筋肉等を用いることが提案されているが、通
常は制御ケーブルを用い、この制御ケーブルの先端を可
動レンズに連結し、かつその基端部を本体操作部内にま
で延在させるようになし、この制御ケーブルを遠隔操作
することによって、可動レンズの光軸方向への移動を行
わせるように構成される。そして、制御ケーブルの具体
的な構成としては、可撓性のあるスリーブ内に伝達部材
を挿通させたものとするが、伝達部材としては、押し引
き操作用のワイヤか、または回転駆動される密着コイル
等からなるフレキシブルシャフトが用いられる。
【0006】伝達部材としてワイヤを用いる場合には、
このワイヤの先端を可動レンズ枠に直結して、このワイ
ヤを押し引きして可動レンズを移動させる。ただし、ワ
イヤにより可動レンズを移動させるに当っては、実質的
に一方向、つまり引っ張る方向にしか駆動力を作用する
ことができないので、可動レンズを固定レンズに近接し
た前進位置に保持するためのばね等の付勢手段が必要と
なり、またワイヤが延びると、そのストロークが変化し
てしまう等といった問題がある。これに対して、フレキ
シブルシャフトを用いる場合には、このフレキシブルシ
ャフトの先端にねじ軸を連結し、また可動レンズ枠にこ
のねじ軸を螺挿するナットを設けて、フレキシブルシャ
フトの回転を可動レンズの直進動作に変換する。このよ
うに、フレキシブルシャフトを用いると、その回転によ
り可動レンズを前進位置と後退位置とに往復変位させる
ことができ、またフレキシブルシャフトには伸び縮みす
る方向に力が作用しないので、作動が安定する等の見地
から、制御ケーブルとしてはフレキシブルシャフトを用
いる構成とする方が優れている。
【0007】このように、フレキシブルシャフトを用い
る場合には、回転運動を直進運動に変換する関係で、ね
じ軸と、このねじ軸に嵌合させたナット部とからなる送
りねじ機構を用いる。そして、ねじ軸は先端部本体内で
回転自在で、軸線方向には動かないように支持する必要
がある。このねじ軸の支持部としては、可動レンズと固
定レンズとの光軸合わせを行う関係から、固定レンズ枠
に連設する構成とするのが望ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可動レンズ
は固定レンズと常に光軸が一致させる必要があり、この
ために可動レンズ枠は光軸方向にのみ移動可能で、それ
以外の方向にはみだりに位置ずれしないように位置決め
する必要となる。この可動レンズの位置決めは、ねじ軸
側で行うこともできるが、加工誤差や組み付け誤差等を
排除するために、可動レンズ枠の外周面を固定レンズ枠
の内周面に対して位置決めするのが望ましい。従って、
可動レンズ枠は固定レンズ枠に対して実質的にがたがな
い状態に装着される結果、可動レンズ枠を移動させる時
に大きな摺動抵抗が生じる。支持部に装着したねじ軸に
は可動レンズ枠に連結したナット部をねじ嵌合させる
が、このねじ嵌合部分の寸法関係も厳格に設定すると、
極僅かな加工誤差や組み付け誤差が生じても、可動レン
ズ枠の円滑な動きが損なわれ、甚だしい場合には可動レ
ンズ枠がロックしてしまうおそれがある。このために、
加工誤差,組み付け誤差等を吸収するために、ねじ嵌合
部分にある程度の余裕、つまりバックラッシュなりがた
なりを持たせなければならない。そうすると、可動レン
ズ枠と固定レンズ枠との間の摺動抵抗に起因して、ねじ
軸の回転に対する可動レンズ枠の動きの追従性に遅れが
生じることから、前述したがたに相当する分だけ可動レ
ンズ枠が傾く方向の力が作用する。その結果、可動レン
ズ枠の移動に対する抵抗がさらに増大し、円滑な動きが
阻害され、この抵抗が極端に大きくなると、可動レンズ
枠がロックしてしまう可能性もある。
【0009】前述したねじ嵌合部分におけるがたの影響
を少なくして、ねじ軸の回転運動によりナット部をでき
るだけ直進的に移動させるには、ナット部のねじ軸への
ねじ嵌合長を長くすることが考えられる。ここで、ねじ
軸の必要な軸線方向の長さはナット部の移動ストローク
とナット部の嵌合長さとの合計の長さになるから、ナッ
ト部のねじ嵌合長を長くすると、それだけねじ軸の全長
が延びることになる結果、このねじ軸の先端が対物光学
系の先端部分より突出してしまい、先端部本体に組み込
めなくなる等といった問題点が生じる。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、制御ケーブルにより
ねじ軸を回転させた時におけるナット部の移動の直進性
を確保することにより、可動レンズを円滑かつ確実に光
軸方向に移動させるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、固定レンズ枠に装着した固定レンズ
と、この固定レンズ枠の内面に対して摺動する可動レン
ズ枠に装着した少なくとも1個の可動レンズとを有する
対物光学系を設けた観察部を挿入部の先端部本体に配置
し、この可動レンズ枠にねじ軸に螺合させたナット部を
連設し、このねじ軸を制御ケーブルにより遠隔操作で回
転させることにより、前記可動レンズを光軸方向に移動
可能とする構成において、前記ねじ軸は、ねじ杆部と回
転軸部とを連設したもので構成し、また前記固定レンズ
枠と一体に支持部を設けて、この支持部に前記回転軸部
を軸線方向には移動不能で、回転自在に挿通させて設
け、かつ前記ねじ杆部に螺合させた前記ナット部を前記
可動レンズ枠の端面から前記挿入部の基端側に向けて所
定長さ張り出すように延在させる構成としたことをその
特徴とするものである。また、支持部の強度を保持する
には、ナット部の延在部分の少なくとも一部分を収容さ
せる収容部を設ける構成とする。
【0012】
【発明の実施の形態】そこで、以下に図面を参照して本
発明の実施の形態について説明する。なお、本発明はこ
の実施の形態に限定されないことは言うまでもない。
【0013】まず、図1に内視鏡の全体の概略構成を示
す。同図から明らかなように、内視鏡1は、本体操作部
2に体腔内等への挿入部3を連設し、かつこの本体操作
部2からユニバーサルコード4を引き出すことにより大
略構成されるものである。本体操作部2に連設した挿入
部3は、その機能及び構造上、先端側から順に、先端部
本体3a,アングル部3b及び軟性部3cとに分かれて
いる。
【0014】先端部本体3aは、硬質の部材からなり、
その先端面(または先端側面)には、図2に示したよう
に、照明部10,観察部11,処置具導出部12,洗浄
ノズル13が設けられ、さらにジェット送水部14が開
口している。なお、図示した照明部10としては、観察
部11を囲むように3箇所設ける構成としているが、こ
の照明部10は任意の数だけ設け、またジェット送水部
14は必ずしも設ける必要はない。アングル部3bは、
先端部本体3aを所望の方向に向けるべく、本体操作部
2に設けたアングルノブ5により上下,左右の各方向に
湾曲操作できるようになっている。さらに、軟性部3c
は挿入部3の大半の長さを占めるもので、この軟性部3
cは曲げ方向に可撓性があり、かつ耐潰性を有する構造
となっており、従って挿入経路に沿って任意の方向に曲
がることになる。
【0015】図3に挿入部3の先端側の部分の断面を示
す。この図から明らかなように、先端部本体3aは、例
えば金属製の本体ブロック20を有し、この本体ブロッ
ク20には所要箇所に軸線方向に貫通する透孔が形成さ
れている。そして、この本体ブロック20の先端面には
絶縁キャップ21が装着されて、止めねじ22により本
体ブロック20に固定されている。アングル部3bは、
多数のアングルリング23を枢着ピン24により順次枢
着した節輪構造となっており、アングルリング23から
なる節輪構造体の外周には金属ネットとフッ素ゴム、E
DPM、ウレタンゴム等からなる外皮層とを含むカバー
部材25が設けられる。そして、多数連結されたアング
ルリング23のうちの最先端に位置する先端リング23
aは本体ブロック20に連結されている。従って、挿入
部3においては、絶縁キャップ21の先端面から、アン
グル部3bのうちの先端リング23aとそれに枢着され
る他のアングルリング23との枢着部の位置までが硬質
部分となっている。
【0016】照明部10は、周知のように、ライトガイ
ドに伝送される照明光を体腔内に向けて照射するもので
あり、この照明光下で、体腔内を観察することができ
る。この体腔内の観察は観察部11により行うが、この
観察部11の構成を図4乃至図7に基づいて説明する。
【0017】まず、図4において、30は対物光学系を
構成するレンズアセンブリであり、このレンズアセンブ
リ30は本体ブロック20に設けた観察部取付部11a
(図3参照)に設けた対物光学系を構成するレンズアセ
ンブリ30を有し、光学式の内視鏡にあっては、イメー
ジガイドの入射端がこのレンズアセンブリ30における
結像位置に臨ませるが、図示のものは電子内視鏡として
構成したものが示されている。このレンズアセンブリ3
0は、対物レンズ群31を有し、この対物レンズ群31
からの光路はプリズム32により90°曲げられるよう
になっている。そして、対物レンズ群31の結像位置に
は、プリズム32に接合させた固体撮像素子33aとそ
の基板33bとからなる固体撮像素子アセンブリ33が
配置されている。なお、光学式内視鏡にあっては、固体
撮像素子アセンブリ33に代えてイメージガイドが設け
られる。また、固体撮像素子アセンブリ33の方向によ
っては、必ずしもプリズム32は設けなくても良い。ま
た、対物レンズ群31とプリズム32との間には所望の
特性を有するフィルタ34が設けられ、さらにこれらに
加えて、絞り(図示せず)等が設けられる。
【0018】図5及び図6からも明らかなように、対物
レンズ群31を構成する一部(1個または複数個)のレ
ンズ31aは、光軸方向に移動可能な可動レンズで、残
りのレンズ31bは固定レンズとなっている。固定レン
ズ31bは固定レンズ枠を構成するレンズ支持枠35に
固定的に装着され、このレンズ支持枠35はプリズム3
2の表面に接合されている。また、可動レンズ31aは
可動レンズ枠36に装着されて、この可動レンズ枠36
をレンズ支持枠35の内面に沿って摺動させることによ
って、可動レンズ31aが光軸方向に移動することにな
る。
【0019】可動レンズ31aと固定レンズ31bとの
光軸を正確に一致させるために、可動レンズ31aを設
けた可動レンズ枠36はレンズ支持枠35内において、
光軸方向には移動可能で、それ以外の方向、つまり光軸
と直交する方向及び倒れ方向には固定的に保持されてい
る。しかも、光軸方向に移動する際の摺動抵抗を最小限
に抑制するために、可動レンズ枠36の外周面の少なく
とも2箇所に摺接面部36aが形成されて、この摺接面
部36aだけをレンズ支持枠35の内面に当接させるこ
とによって、可動レンズ枠36とレンズ支持枠35との
間の接触面積を少なくしている。而して、図示のものに
あっては、接触面部36aは2箇所設けられ、それらは
相互に180°の位置関係にあり、しかも円周方向に所
定の幅を持っている。また、可動レンズ枠36にはアー
ム部37が連設されており、このアーム部37はレンズ
支持枠35に光軸方向に向けて設けたスリット35aを
介して外部に導出され、その先端部にはナット部38が
連設されている。ここで、アーム部37の幅方向の寸法
はスリット35aの溝幅とほぼ一致しており、これによ
り可動レンズ枠36の回転方向の動きが規制される。
【0020】以上の構成により、可動レンズ枠36は光
軸方向以外の動きがほぼ完全に規制される。そして、こ
のナット部38を光軸と平行な方向に移動させることに
よって、可動レンズ枠36を光軸方向に移動することに
なる。このように、可動レンズ31aを光軸方向に移動
可能としたのは、観察深度、結像倍率、視野角等のうち
の少なくとも1つを可変にするためのものである。
【0021】可動レンズ31aは本体操作部2側での遠
隔操作により移動されるようになっている。このため
に、レンズ支持枠35には概略筒状に形成した軸支部材
39が連設され、この軸支部材39に可動レンズ枠36
の駆動手段が保持される支持部として機能する。駆動手
段は、アーム部37の先端に連設したナット部38と、
ねじ軸40とを備え、さらにこのねじ軸40を回転駆動
するための制御ケーブル41とから構成される。ねじ軸
40はねじ杆部40aと回転軸部40bとからなり、回
転軸部40bは軸支部材39に穿設した挿通孔39aに
回転自在で軸線方向に移動不能に挿嵌されている。ま
た、ねじ杆部40aは軸支部材39から所定の長さ前方
に向けて所定の長さ突出しており、ナット部38はこの
ねじ杆部40aの突出部分に螺合されている。
【0022】制御ケーブル41は、可撓性を有するスリ
ーブ42内に2重の密着コイルからなるフレキシブルシ
ャフト43を挿通させたものから構成される。フレキシ
ブルシャフト43の先端は連結部材44によりねじ軸4
0に連結され、またスリーブ42の先端は接続リング4
5で軸支部材39に固定される。従って、フレキシブル
シャフト43の基端部をスリーブ42内で軸回りに回転
させると、その回転がねじ軸40にまで伝達されて、こ
のねじ軸40が回転することにより、ナット部38及び
それに連結した可動レンズ枠36が移動する。そして、
ねじ杆部40aには、ナット部38の移動ストローク範
囲を規制するために、ねじ杆部40aには、その先端部
にストッパ部材46が螺挿されると共に、基端側にはス
トッパ段差40cが設けられている。従って、ナット部
38はストッパ段差40cに当接する図4の前進位置
と、ストッパ部材46に当接する図7の後退位置との変
位可能となっている。これによって、対物レンズ群31
の焦点深度や結像倍率、さらには視野角を変化させるこ
とができる。例えば、可動レンズ31aを装着した可動
レンズ31aは、それに連設したナット部38がストッ
パ段差40cと当接する位置にすると、結像倍率が小さ
くなり、ストッパ部材46に当接する位置に配置する
と、結像倍率が大きくなると共に視野角が狭くなるよう
になる。しかも、可動レンズ31aのこれら各位置での
焦点深度も変化する。
【0023】制御ケーブル41は、挿入部3から本体操
作部2内に延在されており、そのフレキシブルシャフト
43の基端部は回転軸47に連結され、またスリーブ4
2の基端部は本体操作部2のケーシング等に固定的に保
持される。回転軸47には従動ギア48が連結して設け
られ、この従動ギア48にはモータ49の出力軸に設け
た駆動ギア50と噛合しており、モータ49により駆動
ギア50を回転駆動すると、従動ギア48がそれに追従
して回転することになる結果、回転軸47及びそれに連
結したフレキシブルシャフト43が軸回りに回転して、
このフレキシブルシャフト43に連結したねじ軸40が
遠隔操作により回転駆動されて、可動レンズ31aが光
軸方向に移動することになる。そして、このモータ49
の作動を制御するために、本体操作部2には制御ボタン
5が設けられ、この制御ボタン5を押動することによ
り、モータ49のON,OFF制御が行われる。
【0024】以上のことから、対物レンズ群31を構成
する可動レンズ31aの駆動機構は、制御ケーブル41
と、この制御ケーブル41のフレキシブルシャフト43
に連結して設けたねじ軸40と、可動レンズ31aに連
結して設けられ、ねじ軸40と螺合するナット部38と
から構成される。フレキシブルシャフト43を回転させ
ると、その回転がねじ軸40に伝達され、このねじ軸4
0が回転することによりナット部38が軸線方向に移動
する。従って、ねじ軸40とナット部38とは回転運動
を直進運動に変換する手段が構成される。
【0025】このように、制御ケーブル41を操作して
軸40を回転させることにより可動レンズ31aが移動
するが、この可動レンズ31aは常に対物レンズ群31
全体の光軸に沿って、つまり固定レンズ31bと光軸が
一致した状態を保つようにしなければならない。可動レ
ンズ枠36の摺動面部36aをレンズ支持枠35の内面
に沿って摺動させるのはこのためであり、従って2箇所
設けられる摺動面部36aは共にレンズ支持枠35に対
して実質的に面接触状態とする。また、可動レンズ31
aが移動中にみだりに回転方向に変位しないように保持
する必要もあり、このためにアーム部37は、その幅方
向において、つまり回転方向において、レンズ支持枠3
5のスリット35aに対してほぼ隙間のない状態にして
挿通されている。その結果、可動レンズ31aは極めて
正確に位置決めされ、光軸方向以外の動きはほぼ完全に
規制される。
【0026】一方、可動レンズ31aの駆動力は、可動
レンズ枠36から延在させた1本のアーム部37に連設
して設けたナット部38に作用する、所謂片持ち状態に
なっている。前述したように、可動レンズ枠36は光軸
以外の動きが規制されているので、その駆動側であるナ
ット部38とねじ軸40との間のねじ嵌合部分に多少の
がた、つまりバックラッシュを持たせることにより、加
工誤差,組み付け誤差等をこのねじ嵌合部側で吸収する
ようにしている。しかも、ナット部38とねじ軸40と
の間の軸線にずれを最小限に抑制するために、ねじ嵌合
部分の長さを長くすることによって、可動レンズ枠36
の移動時の摺動抵抗等によりナット部38の動きに対し
て追従の遅れに起因する可動レンズ枠36に倒れ方向の
力が生じないように規制する。
【0027】ナット部38は可動レンズ枠36に連設さ
れるが、この可動レンズ枠36の光軸方向の寸法、即ち
幅寸法は、それに装着される可動レンズ31aの厚みや
レンズ支持枠35の長さ寸法等に規制され、この可動レ
ンズ枠36の幅寸法を無闇に大きくすることはできな
い。このために、可動レンズ枠36の円滑な動きを確保
するためには、ナット部38とねじ軸40とのねじ嵌合
部分の長さは、この可動レンズ枠36の幅方向の寸法程
度では不足する。このために、可動レンズ枠36におけ
るアーム部37に連設したナット部38に張り出し部3
8aを設けて、可動レンズ枠36及びアーム部37の幅
寸法より大きくする。ここで、この張り出し部38aを
含めたナット部38の全長はは長ければ長いほど良く、
好ましくはねじ軸40の外径の2倍以上とする。従っ
て、ねじ軸40の全長としては、ナット部38の全長と
その移動ストローク分との合計の長さとなり、このねじ
軸40の全長も長くなる。
【0028】ところで、軸支部材39はレンズ支持枠3
5と一体に設けたものであり、このレンズ支持枠35は
プリズム32に接合されていることから、その基端部、
つまりアングル部3b側の端面位置はこのプリズム32
に規制される(なお、プリズムを設けない場合であって
も、レンズ支持枠は固体撮像素子アセンブリに接合され
るので同様のことが言え)る。また、軸支部材39に作
用する外力はレンズ支持枠35を介して先端部本体3a
を構成する本体ブロック20に受承されることから、そ
の間の連設部の厚みをあまり薄くできない。従って、軸
支部材39の先端面の位置が定まり、それを後方に配置
することができない。そこで、ねじ軸40が先端側に大
きく突出するのを防止するために、ナット部38の張り
出し部38aはアングル部3b側に向くようにしてねじ
軸40に螺合される。しかも、ねじ軸40におけるねじ
杆部40aの基端側の部位は、軸支部材39内にまで入
り込むようになっており、このために軸支部材39には
回転軸部40bが位置する挿通孔39aに連設して、こ
の挿通孔39aより大径のねじ杆部40aが収容可能な
収容部39bが形成されている。この収容部39bの長
さは、ナット部38における張り出し部38aの長さ寸
法と同じか、それより僅かに短いものとしている。
【0029】従って、軸支部材39には、このナット部
38における張り出し部38aを収容させる長さ相当す
る分だけ長尺化し、かつこの長尺化した部分はアングル
部3b側に向けて延出されることになる。そして、軸支
部材39は硬質部材であり、従って挿入部3における先
端の硬質部分の内部に配置する必要がある。ここで、挿
入部3の先端においては、先端部本体3aに加えて、ア
ングル部3bを構成する先端リング23aと、その次の
アングルリング23とを連結する枢着ピン24の位置ま
では外力等により曲がらない硬質部分となる。また、観
察部10を構成する固体撮像素子ユニット33は硬質の
部材であり、この固体撮像素子ユニット33を保護する
ために、その基板33bの基端部までの部位は硬質部分
内に位置していなければならない。この基板33bの端
部は、レンズ支持枠35のプリズム32への接合部より
かなり後方に位置している。従って、レンズ支持枠35
の基端部から前述した硬質部分の端部まではかなりの距
離がある。従って、軸支部材39をアングル部3b側に
延在させて、この基板33bの端部位置まで延在させる
ことは可能であり、従ってねじ軸40における回転軸部
40bとの嵌合長にもよるが、前述したアングル部3b
内の硬質部分のスペースを有効に活用することによっ
て、軸支部材39をレンズ支持枠35との連結強度を保
った上で、ナット部38に張り出し部38aを設けた分
だけ、この軸支部材39を長尺化することは可能であ
る。
【0030】このように、ナット部38におけるねじ軸
40へのねじ嵌合部分の長さを長くすることによって、
ねじ軸40を回転させた時に、ナット部38の移動の直
進性が確保されるようになり、可動レンズ枠36を円滑
に変位する。従って、制御ケーブル41のフレキシブル
シャフト42をモータ49の作動により軸回りに回転さ
せることによって、可動レンズ31aを図4に示した前
進位置と、図7に示した後退位置とに変位させる操作を
円滑かつ確実に行うことができ、可動レンズ枠36のレ
ンズ支持枠35に対する摺動抵抗が異常に高くなった
り、ロックしたりするおそれはない。
【0031】しかも、可動レンズ31aの後退位置にお
いては、長尺化したナット部38の張り出し部38aの
ほぼ全体または大半が収容部39bの内部に入り込み、
軸支部材39の端面とナット部38に連設したアーム部
37の端面とがほぼ一致する位置にまで配置されるか
ら、ねじ軸40を先端側に大きく突出させる必要はな
い。また、軸支部材39に収容部39bを設けたことに
より軸支部材39が長尺化するが、この軸支部材39を
アングル部3bの領域であるが、なお硬質部分の内部に
延在させている。従って、挿入部3における先端の硬質
部分の長さを格別長くする必要がなくなる結果、挿入部
3を体腔内に挿入する際における挿入操作性が悪化した
り、患者に苦痛を強いる等のおそれもない。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、制
御ケーブルによりねじ軸を回転させた時におけるナット
部の移動の直進性が確保されて、円滑かつ確実に可動レ
ンズを光軸方向に移動させることができる等の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す内視鏡の概略構成
図である。
【図2】図1の内視鏡の挿入部の先端面を示す外観図で
ある。
【図3】挿入部の先端近傍の縦断面図である。
【図4】観察部と、その可動レンズの駆動機構を示す縦
断面図である。
【図5】レンズアセンブリの分解斜視図である。
【図6】レンズアセンブリの組み立て状態における斜視
図である。
【図7】可動レンズを前進させた状態を示す図4と同様
の断面図である。
【符号の説明】
1 内視鏡 2 本体操作部 3 挿入部 3a 先端部本体 3b アングル部 3c 軟性部 10 照明部 11 観察部 12 処置具導出部 20 先端ブロック 30 レンズアセンブリ 31 対物レンズ群 35 レンズ支持枠 36 可動レンズ枠 36a 摺動面部 37 アーム部 38 ナット部 38a 張り出し部 39 軸支部材 39a 挿通孔 39b 収容部 40 ねじ軸 40a ねじ杆部 40b 回転軸部 41 制御ケーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定レンズ枠に装着した固定レンズと、
    この固定レンズ枠の内面に対して摺動する可動レンズ枠
    に装着した少なくとも1個の可動レンズとを有する対物
    光学系を設けた観察部を挿入部の先端部本体に配置し、
    この可動レンズ枠にねじ軸に螺合させたナット部を連設
    し、このねじ軸を制御ケーブルにより遠隔操作で回転さ
    せることにより、前記可動レンズを光軸方向に移動可能
    とした内視鏡において、前記ねじ軸は、ねじ杆部と回転
    軸部とを連設したもので構成し、また前記固定レンズ枠
    と一体に支持部を設けて、この支持部に前記回転軸部を
    軸線方向には移動不能で、回転自在に挿通させて設け、
    かつ前記ねじ杆部に螺合させた前記ナット部を前記可動
    レンズ枠の端面から前記挿入部の基端側に向けて所定長
    さ張り出すように延在させる構成としたことを特徴とす
    る対物レンズ移動機構付き内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記支持部には、前記ナット部の延在部
    分の少なくとも一部分を収容させる収容部を設ける構成
    としたことを特徴とする請求項1記載の対物レンズ移動
    機構付き内視鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112861A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Hoya Corp 内視鏡のレンズ位置制御装置
JP2013048912A (ja) * 2012-10-22 2013-03-14 Fujifilm Corp 内視鏡

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