JP2000180538A - 走査型レーダ装置 - Google Patents

走査型レーダ装置

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JP2000180538A
JP2000180538A JP10354721A JP35472198A JP2000180538A JP 2000180538 A JP2000180538 A JP 2000180538A JP 10354721 A JP10354721 A JP 10354721A JP 35472198 A JP35472198 A JP 35472198A JP 2000180538 A JP2000180538 A JP 2000180538A
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antennas
antenna
signal
power supply
switching
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JP10354721A
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English (en)
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Kazuma Natsume
一馬 夏目
Takeshi Matsui
松井  武
Hiroshi Hazumi
浩史 筈見
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査型レーダ装置において、方位検出を確実
にできるようにし、更に、検出距離を低下させたり送信
電力を増大させることなく、検出距離の確保と広角な検
出とを両立させる。 【解決手段】 ビームが異なる方向を指向する複数のア
ンテナを順次切り替えて、すべてのアンテナについてレ
ーダ波の送受信を行い、その受信信号をA/D変換して
なる検出データをECUに取り込む(S110〜S160)。検出
データを各アンテナ毎にFFT処理し(S170)、ピークと
なる信号成分を抽出して(S180)、そのピーク信号成分の
信号レベルを、同じ距離に存在する同じ大きさの目標物
体を検出した場合に、どのアンテナでも同じ大きさとな
るように補正する(S190)。そして、この補正された信号
レベルの分布に基づき、分布のピークに相当する方位
を、目標物体が存在する方位であるとして算出する(S21
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のアンテナを
順次切り替えて使用することにより、レーダ波による走
査を行う走査型レーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マイクロ波帯或いはミリ波帯
のレーダ波を送受信することにより目標物体の位置情報
を獲得するレーダ装置は、航空管制や気象観測をはじめ
とする様々な用途に幅広く用いられている。
【0003】また、このようなレーダ装置を車両に搭載
し、車両前方に存在する衝突危険性のある障害物を検知
して、運転者に警告を発したり、車両の動作(制動力
等)を制御して危険を回避したり、また、追従走行する
ための目標車両を検出するために用いることも行われて
いる。
【0004】この種の車載用レーダ装置では、通常、1
00m以上の検出距離が要求され、しかも、カーブ路で
あっても路上の目標物体を確実に検出できるように、進
行方向正面を0°として±10度程度の広角な範囲で検
出可能であることが要求される。
【0005】これに対して、指向性が強いビームを放射
する複数のアンテナを互いに異なる方向に向けて配置
し、これを順次起動して、レーダ波による走査を行うこ
とにより、広範囲での検出可能とする、いわゆる走査型
レーダ装置が知られている。つまり、ビームの到達距離
とビーム幅とは相補的な関係にあり、両方を同時に大き
くすることはできないので、指向性が強く(即ちビーム
幅が狭く)検出距離の長いビームにて走査を行うことに
より、幅方向の検出範囲を確保しているのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この場合、目
標物体までの距離に対する受信信号の信号レベルの特性
(以下、受信特性という)が、どのアンテナを用いた時
も全て均一でなければ、これら複数のビームでの検出結
果から、目標物体の方位を検出できないという問題があ
った。
【0007】即ち、各ビームでの検出結果(信号レベ
ル)を互いに比較した時に、他の検出結果より信号レベ
ルの大きいものがあったとしても、それが目標物体を検
出したことによるものなのか、単なる受信特性の相違で
あるのか区別がつかないのである。
【0008】実際に、上述のような走査型レーダ装置で
は、複数あるアンテナのそれぞれへの給電を可能としな
ければならず、それぞれ給電線路の線路損失や、アンテ
ナを選択するために給電線路上に設けられたスイッチの
通過損失があるため、これら損失が各アンテナ毎に異な
ることにより、上述の受信特性が異なってしまうのであ
る。
【0009】なお、このようなスキャン型レーダ装置に
て、各アンテナでの損失(ひいてはビームBMの大き
さ)を均一にし受信特性を揃える一つの方法としては、
図14に示すように、アンテナ部112を構成する各ア
ンテナANTに送信信号を供給すると共に、各アンテナ
ANTからの受信信号を処理する高周波回路114と各
アンテナANTとを接続するアンテナ切替部116を、
2分岐の給電線路を階層的に組み合わせた、いわゆるト
ーナメント分岐により構成し、各分岐点にスイッチSW
xを設けることにより、高周波回路114から各アンテ
ナ112に至る給電経路の長さ、及び各給電経路上のス
イッチSWxの数を全て等しくすることが考えられる。
【0010】しかし、この場合、どのアンテナANTへ
の給電経路も、給電経路中に多くのスイッチSWxが設
けられており、損失が大きいため、受信信号の受信レベ
ルが低下し、ひいては検出距離を低下させてしまうとい
う問題があった。なお、この損失分を補うために送信電
力を大きくして検出距離を確保することも考えられる
が、この場合には、装置が大型化してしまうという問題
があった。
【0011】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
ために、走査型レーダ装置において、方位検出を確実に
できるようにすることを第1の目的とし、更に、送信電
力を増大させることなく検出距離の確保と広角な検出と
を両立させることを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた発明である請求項1記載の走査型レーダ装置
では、送信手段がレーダ波を送信すると、物体にて反射
されたレーダ波を、受信手段が、アンテナ切替手段が導
通させた伝送路及びこの伝送路に接続されたアンテナを
介して受信する。
【0013】この時、切替制御手段は、受信手段にて使
用可能となるアンテナが順次切り替わるようにアンテナ
切替手段を制御する。ところで、受信手段から複数のア
ンテナに至る各伝送路は、伝送路長や伝送路中に挿入さ
れるスイッチの数等がそれぞれ異なっていることによ
り、各伝送路での損失が互いに異なったものとなる。こ
のため、レーダ波を反射した物体までの距離に対する受
信信号の信号レベルの特性は、どのアンテナが受信手段
にて使用可能となっているかにより相違したものとなる
が、レベル補正手段が、どのアンテナを用いた場合にも
前記信号レベルの特性が均一となるように信号レベルを
補正する。
【0014】従って、本発明の走査型レーダ装置によれ
ば、どのアンテナを経由した受信信号の信号レベルも、
単純に比較することが可能となり、その信号レベルの分
布状態から、他の部分より信号レベルの大きい部分に目
標物体が存在すると特定できるため、その信号レベルの
大きい受信信号がどのアンテナを経由したものかを特定
することにより、目標物体の方位を検出することができ
る。
【0015】また、いくつのアンテナにて目標物体が検
出されたかにより、その目標物体の概略の大きさも知る
ことができるため、目標物体の種類の特定する等の処理
にも利用することができる。更に、本発明によれば、受
信信号の信号レベルを補正しており、アンテナ切替手段
を構成する各素子(スイッチなど)間のばらつきをも含
めて補償することができるため、従来装置のように、単
に給電線路の長さやスイッチの通過数を揃えただけの場
合より、検出精度を向上させることができる。
【0016】なお、レベル補正手段は、受信信号或いは
この受信信号を周波数変換してなる中間周波信号を増幅
する増幅器等を設けることで実現してもよいし、また、
これらの信号をAD変換してなるデータ、更にはこのデ
ータを高速フーリエ変換(FFT)等により処理したデ
ータを補正してもよい。
【0017】次に、請求項6記載の走査型レーダ装置で
は、送信手段は、アンテナ切替手段が導通させた伝送路
及びこの伝送路に接続されたアンテナを介してレーダ波
を送信し、受信手段は、物体にて反射されたレーダ波を
受信する。この時、切替制御手段は、送信手段にて使用
可能となるアンテナが順次切り替わるようにアンテナ切
替手段を制御する。ところで、送信手段から複数のアン
テナに至る各伝送路は、伝送路長や伝送路中に挿入され
るスイッチの数等がそれぞれ異なっていることにより、
各伝送路での損失が互いに異なったものとなる。このた
め、レーダ波を反射した物体までの距離に対する受信信
号の信号レベルの特性は、どのアンテナが送信手段にて
使用可能となっているかにより相違したものとなるが、
レベル補正手段が、どのアンテナを用いた場合にも前記
信号レベルの特性が均一となるように信号レベルを補正
する。
【0018】従って、本発明によれば、請求項1記載の
走査型レーダ装置の場合と、全く同様の効果を得ること
ができる。なお、請求項2記載のように、送信手段は、
レーダ波の受信に用いるものと同じ複数のアンテナを介
してレーダ波を送信することにより、複数のアンテナを
送受信兼用で用いるように構成してもよい。この場合、
受信信号の信号レベルの特性は、送信手段から各アンテ
ナに至る伝送路、及び各アンテナから受信手段に至る伝
送路の両方の影響を受けるため、レベル補正手段は、こ
れら両方の影響を考慮して補正する必要がある。
【0019】ところで、上述の請求項1,2,6記載の
走査型レーダ装置は、請求項3,7記載のように、例え
ば、車両に搭載され、複数のアンテナが、車両の前方を
指向するよう配置される車載用レーダ装置として用いる
ことができる。このように、車両の前方監視に用いられ
る車載用レーダ装置では、道路上の目標物体を検出する
ために車両の正面方向については、長い検出距離が要求
されるが、それ以外の方向は、検出距離を長くしすぎる
と、路肩の固定物等、不要なものまで検出する可能性が
高くなるため、正面方向ほどの検出距離は要求されな
い。
【0020】そこで、請求項4,8記載の走査型レーダ
装置では、各アンテナを、ビームが一列に並ぶように配
置すると共に、アンテナ切替手段により導通する伝送路
を、ビームが中心に位置するアンテナへのものほど損失
が小さくなるように設定している。
【0021】つまり、各アンテナのビームを合成した範
囲が、当該レーダ装置の検出範囲となるが、各アンテナ
を少なくとも送信用として使用した場合に、ビームが検
出範囲の中心に位置するアンテナほど、給電電力が大き
くなり、ひいてはビームの長さ、即ち検出距離が大きく
なるようにされている。
【0022】従って、本発明の走査型レーダ装置によれ
ば、上述の従来装置とは異なり送信電力を大きくするこ
となく、特定領域については十分な検出距離を確保する
ことができる。つまり、このような構成を上述のレベル
補正手段と組み合わせたことにより、検出距離の確保と
目標物体の方位検出とを両立させることが可能となった
のである。
【0023】なお、アンテナ切替手段として、具体的に
は、例えば請求項5,9に示すように、送受信手段に接
続された共通給電線と、各アンテナ毎に個別に設けら
れ、共通給電線から分岐した個別給電線と、個別給電線
毎に設けられ、個別給電線と共通給電線との断続状態を
切り替えるスイッチとからなり、ビームが中心に位置す
るアンテナほど、個別給電線が送受信手段に近い位置に
て共通給電線から分岐するように構成したものを用いる
ことができる。
【0024】即ち、送受信手段に近い位置にて共通給電
線から分岐した個別給電線に接続されたアンテナほど、
送受信手段からアンテナに至る給電線の長さが短く(場
合によっては通過するスイッチ数が少なく)なるため、
損失を小さくすることができるのである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。 [第1実施例]図1は、本実施例の走査型レーダ装置の
全体構成図である。
【0026】なお本実施例のレーダ装置は、車両の前方
監視する車載用のものであり、しかも、周波数が直線的
に変化するレーダ波を送受信することにより、目標物体
の検出を行う周知のFMCW方式を採用したものであ
る。図1に示すように、本実施例のレーダ装置10は、
それぞれがレーダ波を送受信するために設けられた複数
(本実施例では16個)のアンテナANTからなるアン
テナ部12と、変調信号Mに従って周波数変調された送
信信号を生成すると共に、アンテナ部12からの受信信
号Rを中間周波信号IFに変換して出力する送受信手段
としての高周波回路14と、高周波回路14により使用
されるアンテナANTを、切替信号Cに従って択一的に
切り替えるアンテナ切替手段としてのアンテナ切替部1
6と、高周波回路14からの中間周波信号IFを処理す
るIF回路18と、IF回路18の出力をA/D変換す
るA/D変換器20と、高周波回路14に供給する変調
信号Mを生成する変調信号発生器22と、アンテナ切替
部16に供給する切替信号Cを生成する切替制御手段と
しての切替信号発生器24と、変調信号発生器22や切
替信号発生器24の起動停止を制御すると共に、A/D
変換器20を介して入力されるデータを処理して、目標
物体の検出等を行う電子制御ユニット(ECU)26と
を備えている。
【0027】このうち、高周波回路14は、ミリ波帯の
発振周波数を有し、この発振周波数を変調信号Mにより
制御可能な電圧制御発振器30と、電圧制御発振器30
の出力をアンテナ部12への送信信号S、及び後述する
ミキサ34へのローカル信号Lに分岐すると共に、送信
信号Sと同じ給電線を介して入力されるアンテナ部12
からの受信信号Rをミキサ34へ供給するカプラ32
と、カプラ32を介して供給される受信信号R’および
ローカル信号Lを混合して中間周波信号IFを生成する
ミキサ34とを備えている。
【0028】この際、受信信号Rの一部が、カプラ32
を通じて電圧制御発振器30にも供給されるが、この信
号は電圧制御発振器30内で吸収されるものとする。ま
た、IF回路18は、高周波回路14から供給される中
間周波信号IFを増幅する前置増幅器36と、増幅され
た中間周波信号IFから、受信信号R’とローカル信号
Lとの差の周波数成分(ビート信号Bという)より大き
な周波数を有する不要な信号成分を除去するローパスフ
ィルタ(LPF)38と、LPF38にて抽出されたビ
ート信号Bを増幅する後置増幅器40とにより構成され
ている。
【0029】更に、変調信号発生器22は、ECU26
からの起動指令が入力されると、周波数を連続的に増加
させる上り変調、及び周波数を連続的に減少させる下り
変調を1回ずつ行わせる三角波状の変調信号Mを一回だ
け出力して停止するように構成されている。また、切替
信号発生器24は、ECU26からの切替要求がある
と、選択すべきアンテナANTを指定する切替信号Cを
出力し、しかも切替信号Cを出力する毎に、選択される
アンテナが順番に切り替わり、16回の切替要求で全ア
ンテナANTが一度ずつ選択されるような切替信号Cを
生成するように構成されている。
【0030】次に、アンテナ切替部16は、図2に示す
ように、高周波回路14に接続された共通給電線CLを
備え、この共通給電線CLからは、各アンテナANT毎
に設けられた個別給電線DLがそれぞれ分岐されてい
る。そして、共通給電線CLは、その中央点P0にて高
周波回路14からの給電を受けるように接続されてお
り、また、各個別給電線DLの分岐点は、中央点P0の
両側に半数ずつしかも均等な間隔で設けられている。更
に、その分岐点のそれぞれには、両端のものを除いて、
個別給電線DLへの導通/遮断、及び共通給電線CL下
流(但し、中央点P0側を上流とする)への導通/遮断
を行うためのスイッチSWが設けられている。以下、ス
イッチSWの状態を(DLへの導通/遮断状態,CL下
流への導通/遮断状態)、例えば(DL遮断,CL導
通)にて、表すものとする。
【0031】このように構成されたアンテナ切替部16
では、切替信号Cにより、各スイッチSWの状態を適宜
切り替えることにより、任意のアンテナANTから高周
波回路14に至る経路を択一的に使用可能とすることが
できる。例えば、所望のアンテナANTの個別給電線D
Lに設けられたスイッチSWを(DL導通,CL遮断)
とし、これより上流の中央点P0に至るまでの間にある
スイッチSWを(DL遮断,CL導通)とし、それ以外
のスイッチSWを(DL遮断,CL遮断)とすれば、上
記所望のアンテナANTへのみ給電が可能となる。
【0032】また、このアンテナ切替部16では、図2
からも明らかなように、高周波回路14から各アンテナ
ANTに至る経路の長さ、及び通過するスイッチSWの
数がそれぞれ異なっており、中央点P0により近い地点
にて分岐する個別給電線DLに接続されたアンテナAN
Tほど、高周波回路14に至る経路が短く且つ通過すべ
きスイッチ数が少なくされ、即ち損失が少なく、ひいて
はアンテナANTへの供給電力が大きくなるようにされ
ている。このため、各アンテナANTのビームBMは、
共通給電線CLの中央点P0側のものほど長く(検出距
離が大きく)、共通給電線CLの下流側のものほど短く
(検出距離が小さく)なっている。
【0033】なお、送信ビーム及び受信ビームのいずれ
もが同様の形状をしているため、これらを合成したビー
ム(レーダ波を反射した物体までの距離に対する受信信
号の信号レベルの特性に対応する)は、より中心付近の
分布が強調されたものとなる。
【0034】また、図2では、各アンテナANTのビー
ムBMが、全て同じ方向を向いているが、これは、ビー
ムBMの大きさを比較し易いように記載しただけのもの
であり、実際には、ビーム幅が3°、各ビームの指向が
1°ずつ異なるように配置され、全体としては、約18
°の角度範囲で検出を行うことができるようにされてい
る。
【0035】次に、ECU26は、CPU,ROM,R
AMからなるマイクロコンピュータを中心にして構成さ
れ、A/D変換器20を介して入力されるデータに対し
て高速フーリエ変換(FFT)処理を行うためのデジタ
ルシグナルプロセッサ(DSP)や、起動指令,切替指
令を出力すると共に、A/D変換結果を入力するための
入出力ポート等を備えている。
【0036】ここで、ECU26にて実行される障害物
検出処理を、図3に示すフローチャートに沿って説明す
る。本処理が起動されると、まずS110では、ECU
26からの切替指令が入力されると、最初に選択される
べきアンテナANTを指定するための切替信号Cが出力
されるように、切替信号発生器24を初期化する。
【0037】そして、S120では、切替指令を出力し
て切替信号発生器24に切替信号Cを出力させることに
より、アンテナ切替部16の設定を切り替え、続くS1
30では、起動指令を出力して、変調信号発生器22に
変調信号Mを出力させると共に、S140にてA/D変
換器20を起動する。
【0038】これにより、高周波回路14からは周波数
変調された送信信号Sが切替信号Cにより指定されたア
ンテナANTを介してレーダ波として送出されると共
に、目標物体に反射して同じアンテナANTにて受信さ
れた反射波の受信信号Rが、高周波回路14にて中間周
波信号IFに変換され、この中間周波信号IFからIF
回路18にて抽出されたビート信号Bが、A/D変換器
20にてA/D変換され、EUC26に取り込まれる。
【0039】続くS150では、A/D変換器20が予
め設定された規定回数だけA/D変換を行ったか否かを
判断し、否定判定された場合には、同ステップを繰り返
し実行することで待機する。そして、規定回数のA/D
変換が終了しS150にて肯定判定されると、S160
に移行する。
【0040】なお、A/D変換器20は、決められたサ
ンプリング間隔でA/D変換を行っており、また、A/
D変換を行うべき規定回数は、(サンプリング間隔)×
(規定回数)≒(変調信号Mの三角波の1周期)となる
ように設定されている。S160では、全アンテナAN
Tについて上述の処理が行われたか否かを判断する。具
体的には、アンテナANTの数(ここでは16回)だけ
上述の処理が繰り返されたか否かを判断すればよい。そ
して、本ステップにて否定判定された場合には、S12
0に戻り、以下、S120〜S150の処理を繰り返し
実行する。
【0041】一方、S160にて肯定判定された場合、
即ち、全てのアンテナANTを介してレーダ波の送受信
を行い、それぞれについてビート信号BをA/D変換し
てなる検出データが得られたのであれば、S170に移
行して、DSPを用いてFFT処理を実行する。なお、
検出データは、各アンテナANT毎、且つ上り変調/下
り変調毎にブロック化され、このブロック化された単位
毎にFFT処理が行われる。
【0042】続くS180では、FFT処理の結果か
ら、信号レベルがピークとなる信号成分を抽出し、続く
S190では、抽出した信号成分の信号レベルを補正す
る。この補正は、同じ距離に存在する同じ大きさの目標
物体を検出した場合に、どのアンテナでも同じ信号レベ
ルとなるように、信号レベルを補正するものである。な
お、補正値は、予め測定によりアンテナANT毎に求め
てテーブルとしてROMに記憶しておいたものを使用す
ればよい。
【0043】なお、本実施例では、共通給電線CLの下
流側に接続されたアンテナANTほど、補正量は大きく
なり、例えば、各アンテナANTでの検出データに基づ
くピーク信号成分の信号レベルが、図4(a)中の黒点
にて示すように求められた場合、各信号レベルは、×印
にて示す信号レベルに補正される。なお、図中縦軸はピ
ーク信号成分の信号レベルを表し、横軸は、図3にて最
左端に示されたアンテナANTを1とし、以下右に向か
って順番に各アンテナを2,3,…16にて表したもの
である。
【0044】続くS200では、検出データの全ブロッ
クについて、上述のS170〜S190の処理を終了し
たか否かを判断し、まだ処理すべきブロックが残ってお
り、否定判定された場合には、S170に戻って、上述
のS170〜S190の処理を繰り返し実行する。そし
て、すべてのブロックについて処理が終了し、S200
にて肯定判定されると、S210に移行して、先のS1
90の処理にて得られる補正された信号レベルに基づ
き、目標物体の方位を算出する。
【0045】具体的には、図4(b)の補正された信号
レベルの分布図に示すように、ビーム内に目標物体が存
在するアンテナANTから得られた信号の信号レベル
は、ビーム内に目標物体が存在しないアンテナANTか
ら得られた信号の信号レベルに比べて大きくなるため、
これら信号レベルの分布を見れば、目標物体が存在する
位置に分布のピークが現れる。そして、この分布のピー
クに対応するアンテナANTの持つビームが指向する方
位を、目標物体が存在する方位として算出する。なお、
方位の算出方法はこれに限らず、例えば、この分布のピ
ークの10dB落ちまでの範囲を物体の存在範囲とし
て、その中心位置に対応する方位を目標物体が存在する
方位であるとしてもよい。
【0046】続くS220では、ビーム内に目標物体が
存在するアンテナANTを特定し、このアンテナANT
からの信号に基づく検出データを処理することにより得
られた、上り/下り両変調時のビート周波数(S180
にて抽出された信号成分の周波数)から、FMCW方式
では周知の方法により目標物体までの距離を算出し、ま
た続くS230では、同様に両変調時のビート周波数か
ら、目標物体との相対速度を算出して本処理を終了す
る。
【0047】このようにして、算出された目標物体の方
向,距離,相対速度は、障害物の存在を運転者に警告し
たり、車両の動作を制御して危険を回避するための処理
や、前方の車両を追従するための処理等、各種処理に利
用される。なお本処理においてS190がレベル補正手
段に相当する。
【0048】以上説明したように、本実施例のレーダ装
置10においては、検出範囲の中心にビームが位置する
アンテナANTほど、高周波回路14に至る給電路の損
失が小さくなるように構成されているので、検出範囲の
中心方向、即ち車両の正面方向では十分な検出距離を確
保することができると共に、検出範囲の周辺部では、検
出距離が抑えられることにより、路側物の誤検出、ひい
ては当該レーダ装置10の検出結果を用いて行う各種制
御(例えば車間距離制御,追突警報など)の誤作動発生
頻度を低減させることができる。
【0049】また本実施例のレーダ装置10によれば、
目標物体までの距離に対する受信信号の信号レベルを表
す受信特性が、各アンテナANT間で均一となるよう
に、FFT処理の結果得られたピーク信号成分の信号レ
ベルを補正(S190)しているので、その信号レベル
の分布から目標物体が存在する方位を確実に検出するこ
とができ、つまり、特定領域での十分な検出距離の確保
と、広角度の検出領域での目標物体の方位検出とを両立
させることができる。
【0050】更に、本実施例のレーダ装置10では、検
出距離を十分に確保する必要のあるアンテナANTへの
給電路は、損失が小さくなるように構成されているの
で、検出距離を確保するために送信電力を増大させる必
要がなく、電圧制御発振器30の負担を軽減することが
できるため、故障が発生し難く信頼性の高い装置を構成
することができる。
【0051】なお、本実施例では、受信信号のレベルを
表す特性が、各アンテナANT間で均一となるようにF
FT処理の結果得られたピーク信号レベルを補正(S1
90)しているが、FFT処理(S170)の前にAD
変換後データの値に補正を行ってもよいし、ピーク検出
(S180)の前にFFT処理後データの値に補正を行
ってもよい。
【0052】また、本実施例では、全アンテナANTに
ついて検出処理(S110〜S160)が終了してか
ら、各ブロック毎の信号処理(S170〜S200)を
実行しているが、各アンテナ毎に検出処理及び信号処理
を続けて実行したり、これら両処理を並行して実行する
ようにしてもよい。 [第2実施例]次に、第2実施例について説明する。
【0053】なお、本実施例のレーダ装置10aは、第
1実施例のレーダ装置10とは、一部構成が異なるだけ
であるため、同じ構成については同一符号を付して説明
を省略し、構成の相違する部分を中心に説明する。即
ち、本実施例のレーダ装置10aは、図5に示すよう
に、IF回路18aを構成する後置増幅器40aが、切
替信号Cに応じて増幅率が変化するように構成されてい
る点、及び障害物検出処理(図3参照)にてS190の
レベル補正処理が省略されている点以外は、第1実施例
のレーダ装置10と全く同様に構成されている。なお、
本実施例では、後置増幅器40aがレベル補正手段に相
当する。
【0054】そして、本実施例における後置増幅器40
aは、図6(a)に示すように、アンテナANTと同数
だけ設けられた増幅器AMPと、切替信号Cに従って使
用する増幅器AMPを切り替えるスイッチSWaとによ
り構成され、アンテナ切替部16によりどのアンテナA
NTが選択されたとしても、A/D変換器20に供給さ
れるビート信号Bの受信特性が均一となるように、各ア
ンテナANTに対応させて各増幅器AMPの増幅率が設
定されている。
【0055】なお、後置増幅器40aは、これに限ら
ず、例えば、図6(b)に示すように、増幅器AMPと
バイパス線BPと切替信号Cに従って増幅器AMP或い
はバイパス線BPのいずれかを選択するスイッチSWb
とからなる回路ブロックBKを多数直列接続することに
より構成され、増幅器AMPの組み合わせにより様々な
増幅率を実現するものを用いてもよい。
【0056】また、図6(a),図6(b)いずれの場
合も、増幅器AMPの代わりに、アッテネーターを用い
てもよい。このように構成された本実施例のレーダ装置
10aでは、上述した第1実施例のレーダ装置10と全
く同様の効果を得ることができるだけでなく、後置増幅
器40aにより受信特性が揃えられたビート信号BがA
/D変換器20を介してECU26に取り込まれるた
め、ECU26では、レベル補正処理を行わなくても、
S180にて検出されたピーク信号成分の信号レベルを
そのまま用いて、目標物体の方位算出を行うことができ
る。 [第3実施例]次に、第3実施例について説明する。
【0057】なお、本実施例のレーダ装置10bは、第
1実施例のレーダ装置10とは、アンテナ部が送信用と
受信用とで別々に設けられている点、及びこれに伴って
高周波回路の構成が変更されている点のみが異なるだけ
であるため、同じ構成については同一符号を付して説明
を省略し、構成の相違する部分を中心に説明する。
【0058】即ち、本実施例のレーダ装置10bは、図
7に示すように、レーダ波を送信する送信アンテナ部1
1が、単一のアンテナにより構成され、一方、レーダ波
を受信する受信アンテナ部13が、複数(本実施例では
16個)のアンテナANTにより構成されており、受信
アンテナ部13と高周波回路14aとの間には、高周波
回路14aにより使用されるアンテナANTを、切替信
号Cに従って択一的に切り換えるアンテナ切替部16が
設けられている。
【0059】そして、受信アンテナ部13を構成する各
アンテナのビームは、図8(b)に示すように、第1実
施例のアンテナ部12と全く同様に中央付近のものほど
長く(検出距離が大きく)、両端付近のものほど短く
(検出距離が小さく)なるように設定されており、一
方、送信アンテナ部11を構成するアンテナのビーム
は、図8(a)に示すように、受信アンテナ部13によ
るビーム範囲をすべてカバーするように設定されてい
る。従って、これら送受信ビームを合成したビームは、
図8(c)に示すように、送信ビーム或いは受信ビーム
単独の場合と比較して、中心付近の分布がより強調され
たものとなる。
【0060】また、高周波回路14aは、発振周波数を
変調信号Mにより制御可能な電圧制御発振器30と、電
圧制御発振器30の出力を送信アンテナ部11への送信
信号S、及びローカル信号Lに分岐する分配器33と、
受信アンテナ部13からの受信信号R、及び分配器33
からのローカル信号Lを混合して中間周波信号IFを生
成するミキサ34とを備えている。
【0061】更に、ECU26では、第1実施例と全く
同様の障害物検出処理が実行されることにより、本実施
例のレーダ装置10bによれば、第1実施例のレーダ装
置10と全く同様の効果を得ることができる。 [第4実施例]次に第4実施例について説明する。
【0062】本実施例のレーダ装置10cは、図9に示
すように、送信アンテナ部11aが複数(本実施例では
16個)のアンテナにより構成され、受信アンテナ部1
3aが単一のアンテナにより構成されており、また、送
信アンテナ部11aと高周波回路14a(分配器33)
との間に、高周波回路14aにより使用されるアンテナ
ANTを、切替信号Cに従って択一的に切り換えるアン
テナ切替部16が設けられている以外は、第3実施例の
レーダ装置10bと全く同様に構成されている。
【0063】そして、送信アンテナ部11aを構成する
各アンテナのビームは、図10(a)に示すように、第
1実施例のアンテナ部12と全く同様に中央付近のもの
ほど長く(検出距離が大きく)、両端付近のものほど短
く(検出距離が小さく)なるように設定されており、一
方、受信アンテナ部13aを構成するアンテナのビーム
は、図10(b)に示すように、送信アンテナ部11a
によるビーム範囲をすべてカバーするように設定されて
いる。従って、これら送受信ビームを合成したビーム
は、図10(c)に示すように、送信ビーム或いは受信
ビーム単独の場合と比較して、中心付近の分布がより強
調されたものとなる。
【0064】更に、ECU26では、第1実施例と全く
同様の障害物検出処理が実行されることにより、本実施
例のレーダ装置10cによれば、第1実施例のレーダ装
置10と全く同様の効果を得ることができる。 [第5実施例]次に第5実施例について説明する。
【0065】本実施例のレーダ装置10dは、図11に
示すように、送信アンテナ部11bが、複数(本実施例
では3個)のアンテナにて構成され、送信アンテナ部1
1bと高周波回路14a(分配器33)との間にも、高
周波回路14aにより使用されるアンテナを、切替信号
Cに従って択一的に切り換えるアンテナ切替部17が設
けられている以外は、第3実施例のレーダ装置10bと
全く同様に構成されている。
【0066】そして、アンテナ切替部17は、図12
(a)に示すように、高周波回路14aに接続された共
通給電線CLを備え、この共通給電線CLからは、各ア
ンテナ毎に設けられた個別給電線DLがそれぞれ分岐さ
れている。そして、共通給電線CLは、その中央点P0
にて高周波回路14aからの給電を受けるように接続さ
れており、また、各個別給電線DLの分岐点は、中央点
P0及び共通給電線CLの両端にそれぞれ設けられてい
る。更に、各個別給電線DL上に、個別給電線DLの導
通/遮断を行うスイッチSWcが設けられている。
【0067】このように構成されたアンテナ切替部17
では、切替信号Cにより、各スイッチSWcの状態を適
宜切り替えることにより、送信アンテナ部11bを構成
する任意のアンテナから高周波回路14aに至る経路を
択一的に使用可能とすることができる。
【0068】また、このアンテナ切替部17では、送信
アンテナ部11bを構成する各アンテナに至る経路は、
中央点P0にて分岐する個別給電線DLに接続された中
心アンテナでは最も短く(即ち損失が小さく)、これと
比較して、共通給電線CLの両端にて分岐する個別給電
線DLに接続された両端アンテナでは長く(即ち損失が
大きく)なるように設定されている。このため、送信ア
ンテナ部11bを構成する各アンテナのビームは、中心
アンテナが最も長く(検出距離が大きく)、これと比較
して、両端アンテナでは短く(検出距離が小さく)なっ
ている。
【0069】そして、受信アンテナ部13bを構成する
各アンテナのビームは、図12(b)に示すように、第
1実施例のアンテナ部12と全く同様に中央付近のもの
ほど長く(検出距離が大きく)、両端付近のものほど短
く(検出距離が小さく)なるように設定されており、一
方、受信アンテナ部13aを構成するアンテナのビーム
は、中心アンテナについては、受信アンテナ部13bの
中心に位置する6個分のアンテナのビーム範囲をカバー
し、両端アンテナについては、その両側に位置する各5
個分のアンテナのビーム範囲をカバーするように設定さ
れている。但し、アンテナ切替部16,17は、切替信
号Cに従い、送信アンテナ部11bによるビーム範囲に
よって受信アンテナ部13bによるビーム範囲が常にカ
バーされるように、高周波回路14aにて使用可能とな
るアンテナを切替制御する。
【0070】従って、これら送受信ビームを合成したビ
ームは、図12(c)に示すように、送信ビーム或いは
受信ビーム単独の場合と比較して、中心付近の分布がよ
り強調されたものとなる。更に、ECU26では、第1
実施例と全く同様の障害物検出処理が実行されることに
より、本実施例のレーダ装置10cによれば、第1実施
例のレーダ装置10と全く同様の効果を得ることができ
る。
【0071】以上、本発明のいくつかの実施例について
説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、様々な態様にて実施することが可能である。例え
ば、上記各実施例では、アンテナ切替部16を構成する
スイッチSWとして、共通給電線CLと個別給電線DL
との分岐点に、個別給電線DLの導通/遮断、及び共通
給電線CLの導通/遮断をいずれも可能なものを設けた
が、図13に示すアンテナ切替部16aのように、各個
別給電線DL上に、個別給電線DLの導通/遮断のみを
行うスイッチSWcを設けてもよい。
【0072】また、IF回路18,18aにおけるロー
パスフィルタ38は、IF回路18,18aにおいて最
終段に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の走査型レーダ装置の全体構成図
である。
【図2】 各アンテナのビーム形状、及び受信レベル補
正の考え方を表す説明図である。
【図3】 障害物検出処理の内容を表すフローチャート
である。
【図4】 受信信号レベル、及び補正後の受信信号レベ
ルの分布図である。
【図5】 第2実施例の走査型レーダ装置の全体構成図
である。
【図6】 可変増幅回路の構成を表す説明図である。
【図7】 第3実施例の走査型レーダ装置の全体構成図
である。
【図8】 第3実施例でのビーム形状を表す説明図であ
る。
【図9】 第4実施例の走査型レーダ装置の全体構成図
である。
【図10】 第4実施例でのビーム形状を表す説明図で
ある。
【図11】 第5実施例の走査型レーダ装置の全体構成
図である。
【図12】 第5実施例でのビーム形状を表す説明図で
ある。
【図13】 アンテナ切替部の他の構成を表すブロック
図である。
【図14】 従来技術の問題点を表す説明図である。
【符号の説明】
10,10a,10b,10c,10d…レーダ装置 11,11a,11b…送信アンテナ部 12…アン
テナ部 13,13a,13b…受信アンテナ部 14…高周
波回路 16,16a,17…アンテナ切替部 18,18a
…IF回路 20…A/D変換器 22…変調信号発生器 2
4…切替信号発生器 30…電圧制御発振器 32…カプラ 33…分配
器 34…ミキサ 36…前置増幅器 38…ローパスフィルタ(L
PF) 40,40a…後置増幅器 AMP…増幅器 AN
T…アンテナ BK…回路ブロック BP…バイパス線 CL
…共通給電線 DL…個別給電線 SW,SWa〜SWc…スイッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筈見 浩史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5J070 AB24 AC01 AC02 AC06 AC13 AD01 AD08 AE01 AE12 AE20 AF03 AG03 AG07 AH14 AH19 AH26 AH31 AH35 AH39 AJ10 AK01 AK04 AK21 BF11 BF12 BF16 BF19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダ波を送信する送信手段と、 互いに異なる方角を指向する複数のアンテナと、 該複数のアンテナを用いて、物体にて反射されたレーダ
    波を受信する受信手段と、 該受信手段から前記複数のアンテナのいずれかに至る伝
    送路を導通させ、前記アンテナを択一的に使用可能とす
    るアンテナ切替手段と、 該アンテナ切替手段によって使用可能となるアンテナが
    順次切り替わるように前記アンテナ切替手段を制御する
    切替制御手段と、 を備え、前記物体にて反射されたレーダ波の受信信号の
    信号レベルに基づいて、物体が存在する方向を検出する
    走査型レーダ装置において、 前記受信手段から前記複数のアンテナに至る各伝送路の
    違いによって前記複数のアンテナ間で相違する、前記物
    体までの距離に対する受信信号の信号レベルの特性が、
    前記複数のアンテナ間で均一となるように前記信号レベ
    ルを補正するレベル補正手段を設けたことを特徴とする
    走査型レーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記送信手段は、前記複数のアンテナを
    介してレーダ波を送信することを特徴とする請求項1記
    載の走査型レーダ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の走査型レー
    ダ装置において、 当該レーダ装置は車両に搭載され、 前記複数のアンテナが、車両の前方を指向するよう配置
    されていることを特徴とする走査型レーダ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3いずれか記載の
    走査型レーダ装置において、 前記複数のアンテナは、それぞれのビームが一列に並ぶ
    ように配置され、 前記アンテナ切替手段により導通する伝送路は、前記ビ
    ームが中心に位置するアンテナへのものほど損失が小さ
    くされていることを特徴とする走査型レーダ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の走査型レーダ装置におい
    て、 前記アンテナ切替手段は、 前記送受信手段に接続された共通給電線と、 前記各アンテナ毎に個別に設けられ、前記共通給電線か
    ら分岐した個別給電線と、 該個別給電線毎に設けられ、該個別給電線と前記共通給
    電線との断続状態を切り替えるスイッチと、 からなり、前記ビームが中心に位置するアンテナほど、
    前記個別給電線が前記送受信手段に近い位置にて前記共
    通給電線から分岐していることを特徴とする走査型レー
    ダ装置。
  6. 【請求項6】 互いに異なる方角を指向する複数のアン
    テナと、 該複数のアンテナを用いてレーダ波を送信する送信手段
    と、 物体にて反射されたレーダ波を受信する受信手段と、 前記送信手段から前記複数のアンテナのいずれかに至る
    伝送路を導通させ、前記アンテナを択一的に使用可能と
    するアンテナ切替手段と、 該アンテナ切替手段によって使用可能となるアンテナが
    順次切り替わるように前記アンテナ切替手段を制御する
    切替制御手段と、 を備え、前記物体にて反射されたレーダ波の受信信号の
    信号レベルに基づいて、物体が存在する方向を検出する
    走査型レーダ装置において、 前記送信手段から前記複数のアンテナに至る各伝送路の
    違いによって前記複数のアンテナ間で相違する、前記物
    体までの距離に対する受信信号の信号レベルの特性が、
    前記複数のアンテナ間で均一となるように前記信号レベ
    ルを補正するレベル補正手段を設けたことを特徴とする
    走査型レーダ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の走査型レーダ装置におい
    て、 当該レーダ装置は車両に搭載され、 前記複数のアンテナが、車両の前方を指向するよう配置
    されていることを特徴とする走査型レーダ装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7記載の走査型レー
    ダ装置において、 前記複数のアンテナは、それぞれのビームが一列に並ぶ
    ように配置され、 前記アンテナ切替手段により導通する伝送路は、前記ビ
    ームが中心に位置するアンテナへのものほど損失が小さ
    くされていることを特徴とする走査型レーダ装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の走査型レーダ装置におい
    て、 前記アンテナ切替手段は、 前記送受信手段に接続された共通給電線と、 前記各アンテナ毎に個別に設けられ、前記共通給電線か
    ら分岐した個別給電線と、 該個別給電線毎に設けられ、該個別給電線と前記共通給
    電線との断続状態を切り替えるスイッチと、 からなり、前記ビームが中心に位置するアンテナほど、
    前記個別給電線が前記送受信手段に近い位置にて前記共
    通給電線から分岐していることを特徴とする走査型レー
    ダ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030030400A (ko) * 2001-10-10 2003-04-18 (주)마이크로라인 트랜지스터 혼합기를 이용한 레이더디텍터
US8941533B2 (en) 2010-06-04 2015-01-27 Denso Corporation Method and device for detecting azimuth
DE102004006519B4 (de) * 2003-02-10 2017-05-11 Denso Corporation Antennenanordnungsverfahren und Radarvorrichtung
CN116466299A (zh) * 2023-06-20 2023-07-21 中国人民解放军火箭军工程大学 二维子阵级稀疏阵列fpmimo雷达收发波束合成方法

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