JP2000180093A - 熱交換器の管内清掃・探傷検査装置、及び管内清掃・探傷検査方法 - Google Patents

熱交換器の管内清掃・探傷検査装置、及び管内清掃・探傷検査方法

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JP2000180093A
JP2000180093A JP10375412A JP37541298A JP2000180093A JP 2000180093 A JP2000180093 A JP 2000180093A JP 10375412 A JP10375412 A JP 10375412A JP 37541298 A JP37541298 A JP 37541298A JP 2000180093 A JP2000180093 A JP 2000180093A
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cleaning
flexible
heat exchanger
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Kenji Washisawa
健司 鷲澤
Tsuneaki Hori
恒彰 堀
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Toshiba Plant Construction Corp
Original Assignee
Toshiba Plant Construction Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子力発電所等の大型の熱交換器の定期点検
等の点検作業において、チューブ(伝熱管)の内面を清
掃し、チューブの探傷検査を実施するための、作業性が
良く、信頼性に優れ、能率的で工期短縮に寄与できる、
熱交換器の管内清掃・探傷検査装置及び管内清掃・探傷
検査方法を提供すること。 【解決手段】 清掃器と検出器とをフレキシブル管の先
端に接続し、そのフレキシブル管内に電気ケーブルを挿
通して、そのケーブル端を検出器に接続する。そしてフ
レキシブル管を送給装置により往復駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所等の
大型の熱交換器のチューブ90内面を清掃し、チューブ
90の探傷検査を行う管内清掃・探傷検査装置、及び管
内清掃・探傷検査方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】発電所等の大型の熱交換器として、復水
器等の各種冷却器、加熱器が存在し、それらのチューブ
90(図1参照)は、その内・外にそれぞれ1次、2次
の熱媒体を通す。一例として、内側に冷却用の海水が導
入され、その外側に被冷却媒体として、蒸気や淡水等が
流通し、両者間に熱伝達が行われる。その熱交換用のチ
ューブ90は、通常、内径30mm前後、長さ5m、或
いは6mの薄肉の直管が用いられる。直径1. 5m程度
の横置きタンク内で、前記1次、2次の熱媒体が夫々、
個別に入口及び出口を有する通路が形成され、チューブ
90は、その中で熱伝達に配慮されて適切に配置され、
熱交換器が形成される。熱交換器は、一般に、同一器が
多数台、併設される。そして1基の原子炉に付設される
復水器等ついてのチューブ90の数は、3000本の規
模に達するのが普通である。
【0003】然るに、チューブ90にスケールが堆積す
れば熱交換率が低下し、エネルギー損失が増す。また、
チューブ90は、高温・高応力下での使用のみならず、
熱衝撃や、接触部相互の材質、熱媒体との共存性、等々
の条件を十分に充たす必要がある。さもないと、薄肉チ
ューブ90には様々な損傷が容易に進行し、1次から2
次媒体への漏洩の可能性が高まる。特に原子炉において
は避けなくてはならぬ問題である。上記したチューブ9
0内面の清掃とチューブ90の健全性の確認とは、とも
に定期点検における主要課題であり、これらの作業は、
次のようにして行われていた。すなわち、前記横置きタ
ンクの両端の胴蓋、仕切室を取り外し、チューブ90の
両端を露出させる。諸装置の準備のあと、まず、清掃工
程では、チューブ90ごとに、その一端(以下A端とい
う)から他端(以下B端という)に向けて、弾丸状のゴ
ム弾性を有するピグ(商品名)と称する清掃具を、空気
圧によって走行させる。ピグは一方向に走行させ、B端
の回収設備にスケール等の廃棄物とともに放出される。
回収設備からピグを回収して、A端に運ぶ必要がある。
【0004】次に探傷検査工程では、チューブ90ごと
に、まず、B端からワイヤを挿入する。A端に到達した
ワイヤに、渦流探傷検査用の電源及び計測用のケーブル
を係止し、ケーブルをB端まで引き寄せる。B端でワイ
ヤを外し、ケーブルが検出器に接続され、チューブ90
に挿入・設置される。次いで、A端からケーブルを引き
寄せながら探傷検査が実施される。A端での引き抜き後
は、ケーブルと検出器との接続が解かれ、検出器はB端
に運ばれて1本のチューブ90の清掃・探傷作業を終了
する。以上のように、清掃、探傷の夫々の作業のため
に、A、Bの両端で挿入、回収のための装置を設置する
必要があるのみならず、チューブ90内では、ワイヤや
ケーブル、器機などを個々に移動させ、また、器外を運
搬し、更にケーブルの接続や取り外しに多大の時間を必
要とした。しかも、ピグの走行の他は検出器の走行を含
めて、全ての作業が人力によって行われた。対象チュー
ブ90の数は甚だ多く、作業負担は膨大で、詰まるとこ
ろ、定期点検におけるチューブ90の清掃・探傷工程
が、長期化する悩みがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、発電所等の大型の熱交換器のチ
ューブ90の内面の清掃と、チューブ90の探傷検査と
を、抜本的に能率化するための装置と方法とを提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの請求項1に記載の発明は、大型の熱交換器91の伝
熱性のチューブ90の内面を清掃し、そのチューブ90
の探傷検査を実施するための、管内清掃・探傷検査装置
において、そのチューブ90の内径より小なる外径を有
し、軸線が湾曲する方向に可撓性を有すると共に、軸方
向外力を支持可能なフレキシブル管11と、そのフレキ
シブル管11の先端に夫々取付られる管内清掃器21お
よび探傷検査用の検出器22と、そのフレキシブル管1
1に挿通され、前記検出器22に接続されるケーブル3
0と、そのフレキシブル管11を軸方向に往復駆動する
送給装置40と、を備えたことを特徴とする熱交換器の
管内清掃・探傷検査装置である。この装置によれば、熱
交換器用チューブ90の一端側からフレキシブル管11
を供給装置40を介して往復駆動することにより、管内
清掃と探傷検査を同時に行なえる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記チューブ90へ挿入される清掃器21が先端側
に、その後ろに探傷検査用の検出器22がフレキシブル
管11に直列に連結されて挿入機器20を構成したこと
を特徴とする熱交換器の管内清掃・探傷検査装置であ
る。この発明によれば、フレキシブル管11の先端に清
掃器21と検出器22が順に接続されているため、清掃
器と検出器が干渉することなく、夫々の機能を最大限に
発揮できる。請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、前記フレキシブル管11が、金属線を螺旋状に懸回
すると共に、その外周に可撓性のプラスチック材を被覆
したものからなる熱交換器の管内清掃・探傷検査装置で
ある。この発明によれば、金属線のコイル巻の外周にプ
ラスチック材の被覆がもうけられているため、フレキシ
ブル管の汚損を少なくして、清掃効果を高めることがで
きる。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1におい
て、支持フレーム5が熱交換器91の管板2に着脱自在
に取付られ、その支持フレーム5に前記送給装置40
が、管板2に夫々平行で水平方向に移動可能な移動手段
55Yおよび上下方向に移動可能な昇降手段55Zを介
して取付られた熱交換器の管内清掃・探傷検査装置であ
る。この発明によれば、多数の熱交換器用チューブのう
ち、目的のチューブに送給装置を容易に整合させること
ができる。請求項5に記載の発明は、請求項1におい
て、フレキシブル管11がそれを懸回するドラム50に
搭載され、そのドラム50がフレキシブル管11を常に
巻き取る方向に付勢した、フレキシブル管の弛み防止手
段15を設けた熱交換器の管内清掃・探傷検査装置であ
る。この発明によれば、フレキシブル管が床面等に接触
して汚損することを防止でき、清掃の信頼性を向上でき
る。
【0009】請求項6に記載の発明は、請求項1におい
て、フレキシブル管11がそれを懸回するドラム50に
搭載され、ドラム50が自身の回転軸51の軸心の向き
に水平移動する移動手段55Yを備えると共に、ドラム
50又は送給装置40が、上下に移動する昇降手段55
Zを備えたことを特徴とする熱交換器の管内清掃・探傷
検査装置である。この発明によれば、多数の熱交換器用
チューブのうち、目的のチューブに送給装置を容易に整
合させることができる。それと共に、フレキシブル管が
床面等に接触して汚損することを防止でき、清掃の信頼
性を向上できる。請求項7に記載の発明は、請求項1に
おいて、フレキシブル管11を懸回するドラム50を備
え、そのドラム50の回転部52と固定部53との間に
ケーブル30の電気的接続のための渡り回路31を備え
たことを特徴とする熱交換器の管内清掃・探傷検査装置
である。この発明によれば、検出器と探傷検査機本体と
を電気的に確実に接続できる。
【0010】請求項8に記載の発明は、請求項1におい
て、ドラム50の回転部52が、外回転部52aと、内
回転部52bと、によって構成され、外回転部52a
が、回転軸51の回りに、回転軸51の軸心の向きに軸
心を合わせたローラ58の渦巻状の配列を備え、先端を
内回転部52bに固定されたフレキシブル管11が、渦
巻状のローラ58に拘束されながら巻回されることを特
徴とする熱交換器の管内清掃・探傷検査装置である。こ
の発明によれば、ドラム50が、ローラ58を備えた外
回転部52aと、フレキシブル管11の端が固定された
内回転部52bとを備えたので、フレキシブル管11の
送給・導入の向きが可変となり、収納するには送給装置
40によって送給すればよく、能率的で信頼性の高い熱
交換器の管内清掃・探傷検査装置を提供できる。
【0011】請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求
項8のいずれかに記載の熱交換器の管内清掃・探傷検査
装置を用い、そのフレキシブル管送給装置40により、
前記清掃器21および検査器22が取付られたフレキシ
ブル管11を前記チューブ90の一端から他端まで押し
て挿入し、ついで他端から一端まで引き戻すことを特徴
とする熱交換器の管内清掃・探傷検査方法である。請求
項10に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれか
に記載の熱交換器の管内清掃・探傷検査装置を用い、フ
レキシブル管11を前記チューブ90の一端から他端ま
で押して挿入する間に管内清掃を行い、ついで他端から
一端まで引き戻す間に管の探傷検査を行なうことを特徴
とする熱交換器の管内清掃・探傷検査方法である。これ
らの方法の発明によれば、チューブの清掃と探傷検査を
効率的に行なうことができる。
【0012】請求項11に記載の発明は、大型の熱交換
器91のチューブ(伝熱管)90の内面を清掃し、チュ
ーブ90の探傷検査を実施するための、管内清掃・探傷
検査装置において、そのチューブ90の内径より小なる
最大外径を有し、軸線が湾曲する方向に可撓性を有する
と共に、軸方向外力を支持可能なる断面円形または断面
偏平に形成され且つ、内部にケーブルを一体に有するフ
レキシブル長尺体と、そのフレキシブル長尺体の先端に
夫々取付られる管内清掃器および探傷検査用の検出器
と、そのフレキシブル長尺体を軸方向に往復駆動する長
尺体送給装置40と、を備え、前記ケーブルが前記検出
器に接続されることを特徴とする熱交換器の管内清掃・
探傷検査装置である。
【0013】請求項12に記載の発明は、請求項11に
おいて、フレキシブル長尺体が、金属線12aを長手方
向の主材として編成または埋設した平ベルト体12によ
って構成され、その内部にケーブル30が一体に配置さ
れたことを特徴とする熱交換器の管内清掃・探傷検査装
置である。請求項11,請求項12の発明によれば、丈
夫で耐久性の高い装置を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の熱交換器の管内清
掃・探傷検査装置の第一の実施例(以下、本装置1と呼
ぶ。)を示す要部正面略図であり、図2はその右側面
図、図3はフレキシブル管11の先端に取付られた清掃
器21と検出器22の一例を示す説明図、図4はそのフ
レキシブル管11の駆動説明図、図5はフレキシブル管
11に内装されたケーブルとその接続状態の一実施例を
示す断側面図、図6は、本発明の熱交換器の管内清掃・
探傷検査装置の第二の実施例を示す正面図、図7はドラ
ム台54上のドラム50と送給装置40の一実施例を示
す正面図(部分断面図)、図8は図7の平面図、図9
は、ドラム50の回転部52と固定部53とを渡る電流
の渡り回路31の一実施例を示す断面図、図10は、ド
ラム50の回転部52と固定部53とを渡る流体の渡り
回路31の一例を示す模式断面図である。図11は、平
ベルト状のフレキシブル長尺体12の一実施例を示す平
面図、図12は図11の側面図(B−B矢視部分断面
図)、図13は図12のA−A矢視断面図である。
【0015】次に、図1〜図5を参照して本装置1の構
成を説明する。図1において、清掃と探傷検査の対象で
ある無数のチューブ90のうち、1本だけが、熱交換器
91の横置きタンクの内部に、模式的に示されている。
清掃器21と検出器22とが一体化された挿入機器20
が、ケーブル30を内装したフレキシブル管11の先端
に接続金具13(図5)によって接続され、チューブ9
0の一端から、その軸線方向であるX方向に挿入されて
いる。そのフレキシブル管11は、送給装置40の駆動
ロール42によって、前後に、送給可能に構成される。
駆動ロール42は駆動する図示しない可逆転モータの回
転軸に減速機を介して連結されている。フレキシブル管
11が後方に引き戻されるときは、自動的にドラム50
に収納される。そのためには、一例として捩じり力を与
えたゼンマイを用い、図1においてドラム50を常に右
回転方向に付勢しておけばよい。そのゼンマイは、フレ
キシブル管の緩み防止手段15を構成する。それによ
り、フレキシブル管11が床面に接触することなく、そ
の汚染を防止できる。
【0016】検出器22と探傷検査機本体23と、を結
ぶ電源や、計測情報を伝達する回線は、ケーブル30の
一端が接続金具13によって検出器22に接続され、他
端で、ドラム50の内回転部52b上の接続具32(図
6,図7)に接続される。ドラム50の内回転部52b
の接続具32と、固定部53の接続具32との間には好
ましくは、図9に示す渡り回路31が設けられる。これ
は、モータや発電機に用いられるリング導体とそれに接
触するカーボンブラシの構造を利用できる。そしてその
出力側は更に固定部53の接続具32と探傷検査機本体
23とが、ケーブル30によって接続されて、検出器2
2と探傷検査機本体23とを結ぶ回路が形成される。
【0017】送給装置40は、図1、図2に示す如く、
支持フレーム5にZレール6およびYレール7を介して
上下動自在で且つ水平移動自在に取付られている。その
支持フレーム5はブラケット8を介して熱交換器91の
管板2に着脱自在に取付られる。即ち管板2のフランジ
部に穿設されたボルト孔に、ブラケット8のボルト孔を
整合して、それらにボルトを挿通し、ナットを介して支
持フレーム5を管板2に締結するものである。その支持
フレーム5は略正方形の枠状に形成され、左右のフレー
ムに一対のZレールが付設され、夫々のZレールに一対
のスライダが保持され、両スライダ間が一対のYレール
で連結されている。そして、そのYレールに送給装置4
0がスライダを介して保持されている。この例では、送
給装置40の両側面には一対のハンドル17が突設さ
れ、作業者がその両手でハンドル17を把持し、送給装
置40をZ方向およびY方向に移動して、その中心を目
的の熱交換器チューブ90に整合するものである。ま
た、この例ではバランスウエイト4を支持フレーム5の
中空縦材に昇降自在に内装し、送給装置40とバランス
ウエイト4とをワイヤ14および滑車9を介して連結し
ている。それにより送給装置40の自重を相殺してい
る。
【0018】次に、図6、図7の例は送給装置40のY
方向移動に連動して、ドラム50が同方向に移動するよ
うに構成したものである。即ち、送給装置40を登載す
るドラム50の固定部53は、水平方向の移動手段55
Yを備えて、YZ平面内での送給位置が微調整可能に構
成される。この送給装置も昇降手段55Zを備える。な
お、ドラム台54は必須ではなく、移動手段55Yが、
ドラム50の搬送手段を兼ねることもできる。また、ド
ラム50の回転部52は、図7の如く回転側板57と渦
巻状に配置されたローラ58と、で構成された外回転部
52aと、内回転部52bと、で構成される。いずれも
回転軸51と固定する必要はないが、渡り回路31の数
が増し、構造が複雑になる場合には、内回転部52bの
固定構造が対応しやすい。
【0019】図5のフレキシブル管11は、密巻にした
コイルスプリング11aに可撓性のプラスチック被覆1
1bが施されてなり、内部にケーブル30が挿通され
る。なお、本発明は、このフレキシブル管11に必ずし
も限定されるものではない。例えば、フレキシブル管1
1に代えて図11、図12に示す平ベルト状のフレキシ
ブル長尺体12を採用することもできる。この場合は、
硬鋼線(ピアノ線等)12aを縦糸とし、カーボンファ
イバ12b等によって編み上げられる。また、その内部
にはケーブル30を同時に配置できる。そして、そのフ
レキシブル長尺体12の後端は接続金具13、及び、ケ
ーブル30を接続する接続具を有して、分解可能に構成
される。
【0020】以下、本装置1の作用を説明する。本装置
1がフレキシブル管11またはフレキシブル長尺体を有
することは、極めて能率的な管内清掃・探傷検査装置
と、その方法を実現させるものである。細く、長い熱交
換器用チューブ90に機器・その他を挿通するには、そ
の摩擦抵抗の大小に関係なく、引き寄せる発想が自然
で、確かなものである。押し込めば、座屈を伴って成功
しにくいことを無意識に承知している。しかし、引き寄
せるには、事前にワイヤ等の小道具を挿通させる必要が
ある。
【0021】然るに、チューブ90の一端から検出器2
2を押して挿入し、引き戻すことができるフレキシブル
管11等は、事前の挿通を要しない。のみならず、ケー
ブル30と検出器22との分解作業、これらの再接続作
業、器外での検出器22の運搬作業等々、チューブ90
ごとに繰り返される無用の作業が、完全に排除できる。
また検出器22をケーブル30によって引き寄せる等
の、ケーブル30に過重な負荷を掛けて損傷させる危険
も排除できる。新たなチューブ90に進むにも、検出器
22を、そのチューブ90に差し替えるだけでよい。こ
れらの飛躍的な作業性の改善は、挿入機器20が、一端
で挿入され、他端で回収されるのではなく、挿入側の同
一箇所から、ケーブル30を接続したままの同一形状を
保ちながら回収される構造、及び方法によって、初めて
実現されるものである。
【0022】細く長尺で、数あるチューブ90の一つ一
つに挿入を要し、端から端まで丹念に行き来させる必要
がある清掃器21と検出器22とが、長手方向に連結・
一体化されたことは、少なくとも機器の挿入回数を減ら
し、総作業量、或いは総作業時間の低減に基本的に寄与
するものである。送給装置40と併用することによりそ
の効果は絶大である。清掃や探傷検査の方法は、必ずし
も、従来のピグによるものや、渦流探傷法に限定されな
い。目的を確実に達成すれば良く、簡便で素早く、安価
に実施できるほど望ましい。この意味では清掃法の選択
肢は多様にあり、一体化によって格別の支障を来す恐れ
はない。チューブ90内での挿入機器20の移動は、も
ちろん、送給装置40によるとして、例えば検出器22
の動力供給や、検査情報の回収手段を、如何に構成する
かによっても、作業量や作業時間の低減成果は大いに変
わる。上記の一体化は、能率的な管内清掃・探傷検査装
置を得るために、大きな可能性を備えた必須条件を提供
するもの、である。
【0023】挿入機器20の運転操作に必要なケーブル
30が、あらかじめフレキシブル管11に挿入されてい
るため、本装置1においてケーブル30の損傷を防ぎ、
取扱い作業性を著しく向上させる。細く長尺の、多数の
熱交換器用チューブ90に、フレキシブル管11にケー
ブル30を挿通せず、両者を分離して同時に、繰り返し
て出し入れすることは、不可能ではない。しかし、挿入
機器20に接続されたケーブル30が、挿入機器20を
単純に押すことによってチューブ90に引き込まれるの
であれば、ケーブル30は忽ちチューブ90の入口部と
擦掻現象を起こして損耗し、塵埃源となる。また、引き
抜きには、ケーブル専用の引き抜き手段を必要とし、床
に垂れるとすれば塵埃が付着する。これも重大問題であ
る。これらを防ぐために人が介添えするとすれば、作業
性の悪化は甚だしい。更に、ケーブル30のために専用
のドラムを設けるにも、装置全体が複雑化する割には目
的を達しにくい。そこで、フレキシブル管11にケーブ
ル30を挿通しておけば、あたかも1本のフレキシブル
管11を扱うかのように取扱うことが可能で、これらの
諸問題を抜本的に解決するものである。
【0024】これらの意味から、本装置1のフレキシブ
ル管11は、いくつかの重要な基本特性を併せ持つ必要
がある。第1には、細いチューブ90に清掃器21や検
出器22を押し込むときの圧縮応力に対して、座屈しな
いことである。即ち、軸方向外力を支持する充分な剛
性、強度を必要とする。勿論、チューブ90はフレキシ
ブル管のガイドとなって、ある程度、座屈を防ぐ補助作
用がある。しかし、清掃器21や検出器22は挿入時に
管路との間に摩擦を生ずる。この摩擦抵抗により、長尺
のフレキシブル管11が座屈して咬み込めば、目的を達
することは不可能となる。第2に、検出器22を引き出
すときの引張応力に対して、フレキシブル管11が伸び
ないことが必要である。信頼性を以って探傷検査を実施
するには、一定速度での走行が求められる。検出器22
と管路との摩擦抵抗が変わり、このために伸縮が起きれ
ば、フレキシブル管11の端を一定速度で引き出して
も、検出器22を一定速度で走行させることはできな
い。場合によっては、停止と急速な動き出しとが繰り返
されて、計測不能に陥る可能性がある。
【0025】第3に、柔軟に巻き取り可能であることが
必要である。即ち、軸線が湾曲する方向に可撓性がある
ことを必要とする。これは、長さ5m〜6mの熱交換器
用チューブの直管に挿入可能で、そのフレキシブル管1
1が剛直していれば、引き出したとき、もう1台の熱交
換器91と同じ作業スペースを必要とする。これでは実
用性は欠落している。以上のように、伸・縮に対して剛
性を示し、曲げに可撓性を示す要求は、本来材料物性と
しては矛盾している。第4に、塵埃を吸収・発生せず、
損耗や疲労を生じにくいことが必要である。実用上は、
長手方向の引張り、圧縮、曲げの各応力のほかに、送給
のために長手方向に垂直な圧縮応力と平行な剪断応力と
が働く。それぞれが、1つのチューブ90の清掃・検査
ごとに同一パターンで働き、これが繰り返えされる。そ
のための損耗や疲労に強く、塵埃を吸着したり、発生し
ないことが必要である。第5に、ケーブル30等を収納
できる機能を併せ持つことが強く期待される。
【0026】図5に示した、フレキシブル管11は市販
の製品で(商品名 フレキシブルシャフト)上記の基本
特性を備えている。密巻きされたコイルスプリング11
aの外側に可撓性プラスチック被覆11bが施され、中
空構造である。引張り及び圧縮の剛性はフレキシブル管
11として十分で、柔軟に曲げることもできる。表面の
プラスチック被覆11bはチューブ90の内壁を損傷す
る恐れがなく、中空構造はケーブル30を挿通して保護
するのに好都合である。製造上、両端に接続金具13を
取り付ける体制も整っている。
【0027】なお、それに代えて図11、図12に示す
偏平なフレキシブル長尺体12(または平ベルト体12
という)を使用してもよい。これは縦糸の主材として、
直径の小なるフレキシブル管11を複数並列して又は、
硬鋼線(ピアノ線等)12aが直線状に編み込まれ、そ
の幅がチューブ90の直径より狭く形成され、これも本
質的、理想的な機能を備える。すでに述べたように、伸
・縮に対して剛性を示す一方で、曲げに対して柔軟であ
ることは、材料物性としては矛盾している。しかし、平
ベルト体12は、幅と厚さとに方向性を持たせ、チュー
ブ90を利用して、目的の機能を備えることができる。
【0028】この場合の横糸は、新規材料も豊富にある
が、例えばカーボンファイバ12bなどは最適である。
後述する送給装置40の圧縮・送給力にも耐え、本装置
1の使用条件下で起こり得る摺動摩耗に強く、塵埃源と
なることがない。硬鋼線12aを覆うように編めば、チ
ューブ90の内面を傷つける恐れもない。図11、図1
2に平ベルト体12による基本構造の1例を示す。木目
細かく、塵埃を吸着しない編み方、あるいは被服方法が
鍵である。なお、1本のみのフレキシブル管11によっ
て構成しようとすれば、供給可能の製造サイズ、特に内
径が些か細きに過ぎて、特別注文の必要がある。それに
比べて平ベルト体12は、汎用素材によって手製とする
ことも可能で、幾種類かのケーブル30を併設すること
ができる。その必要数量は、せいぜい数本で、極めて限
定されているだけに、手軽に自製できることは場合によ
って重要条件となり得るものである。
【0029】図示しないモータと駆動ロール42とを備
えた送給装置40により、フレキシブル管11等を前後
に自動送給することは、清掃器21と、検出器22と、
ケーブル30と、を連結構成したことと対をなす本装置
1の根幹機能である。原子炉1基あたりのフレキシブル
管11等の送給距離の総延長は、本装置1においても、
往・復30kmの規模を越える。これを考慮すれば、本
装置1が自動送給によって作業負担の軽減に寄与すると
ころは極めて大である。のみならず、人手を介すること
なく、一定速度で自動送給されるので、清掃や探傷検査
の品質を安定させる基本条件を整えるものである。ま
た、自動送給は、フレキシブル管11の疲労や摩耗の箇
所を安定させ、本装置1としての機能向上の方向を定め
る。さらに、設定速度から、清掃と探傷とに必要な実質
作業時間を、予め的確に予測することも可能となる。往
路・復路、或いは作業に合わせて、所要の速度を設定可
能とすれば、作業能率をいっそう向上させることができ
る。
【0030】本装置1がドラム50を備え、1本のチュ
ーブ90の清掃・探傷ごとに長尺のフレキシブル管11
を引き出し、また収納できることは、既存の熱交換設備
の配列状況での作業スペースの確保を可能にしている。
それを狙いとして、フレキシブル管11が可撓性を備え
る必要がある点を既に述べた。一方、ドラム50が、そ
の回転部52と固定部53との間にケーブル30の渡り
回路31と、渡り回路31の両端に接続具32と、を備
えたことは、フレキシブル管11の採用に呼応するもの
である。ケーブル30の損傷を防ぎ、作業性を高める働
きがある。各種のケーブル30のうち、例えば、検出器
22の電源の経路について見れば、探傷検査機本体23
からドラムの固定部53の接続具32、渡り回路31、
回転部52の接続具32、更にフレキシブル管11に併
設されたケーブルを経て検出器22に達する。このよう
にして経路を構成することにより、ケーブル30が無用
の移動を繰り返したり、絡み合うなどして損耗し、作業
性が悪化するのを未然に防ぐことができる。
【0031】いっぽう、ケーブル30の数と種類は、採
用される清掃方式や、探傷検査の方法によって変わり得
る。電流・電圧のみならず必要に応じて圧縮空気や清浄
な水など、流体の送給を要する場合も起こり得る。清掃
や検査方法の選択は、フレキシブル管11と渡り回路3
1と、の構成方法との整合を要し、これを無視すること
はできない。電流には図9に示すスリップリング等によ
る渡り回路31がよく知られ、流体には図10に示す渡
り回路31も、回転摺動シールなど、実用可能な技術は
多様にある。本装置1のドラム50に適用することによ
る寄与は絶大である。
【0032】熱交換器91において、そのチューブ90
の一端を原点とし、チューブ90の水平の向きをX軸、
水平でX軸に垂直な向きをY軸、上方をZ軸とし、座標
系を右手系で定めるものとする。図1、図2において送
給装置40が、管板2を基準にY、Z方向に移動自在に
配置されたことは、合理的である。即ち、略正方形枠状
の支持フレーム5が、管板のフランジ部のボルト孔を利
用して着脱自在に取付られ、その支持フレーム5に設け
たYレール7、Zレール6に送給装置40が可動自在に
配置されている。そのため、管板2のY座標とZ座標と
の交点上に夫々穿設された多数のチューブ挿通孔に送給
装置の中心(送給軸線)を正確に整合できる。さらに、
この例では送給装置40の自重を相殺するバランスウエ
イト4が設けられているから、送給装置40の移動が極
めて円滑に行なわれる。
【0033】なお、本発明の送給装置の可動基準は上記
の実施例に必ずしも限定されるものではなく、図6、図
7のように構成してもよい。この例は、ドラム50と共
に、送給装置を移動するものである。即ち、送給装置4
0がドラムの固定部53に登載され、ドラム50の全体
が、位置設定機構付きのY方向の移動手段55Yを備
え、いっぽう送給装置40又はドラム50の何れかが、
位置設定機構付きの昇降手段55Zを備える。そして本
装置1は、送給位置40をチューブ90入口に、正しく
位置決めする設定時間を短縮し、設定されたY、Z座標
を維持することができる。
【0034】図7は、送給装置40が、ドラム50上
で、昇降手段55Zを備えた実施例である。ドラム50
全体が昇降する方式より、コンパクトに構成されてい
る。隣接する熱交換器91への移動に際して移動手段5
5Yを活用できるように、ドラム台54を省略すること
もできる。しかし、送給装置40の微少移動と微細な位
置設定に関する操作性から、ドラム台54に移動用の車
輪を設けることも、機能上は意味がある。この送給装置
40はチューブ90への送給位置を正確に行い、チュー
ブ90の入口でのかじりを防ぎ、フレキシブル管11の
損耗や、塵埃の発生、飛散を生じない。また、設定時間
の短縮は、積算されて総作業時間の短縮に貢献する。
【0035】ドラム50の外回転部52aは、送給装置
40が上下に移動してドラムが回転部52との相対位置
を変えたとき、回転軸51の回りに回転して、フレキシ
ブル管11を導入する姿勢を変えることができる(図
6、図7参照)。外回転部52aは、2枚の回転側板5
7の間で、1円周の範囲にわたり渦巻状に配置されたロ
ーラ58を備えて、フレキシブル管11を転がり接触に
よって受けとめながら、渦巻状に収納する。すなわち、
フレキシブル管11の摺動による損耗が防止され、送給
抵抗が低減されて、送給装置40によって送給すれば、
フレキシブル管11がドラム50内に自動的に収納され
る。外回転部52は回転軸には固定されず、固定部53
に対して姿勢を保つための図示を省略したロック機構を
備える。ドラム50の内回転部52bは、本装置1にお
いては回転軸51に固定されている。フレキシブル管1
1の一端が固定され、ケーブル30の接続具32と、固
定部53との間で、回転軸51を経由する渡り回路31
とを備える。フレキシブル管11が内回転部52bに巻
き取られる長さは、外回転部52aの直径が大きいほど
短くすることが可能で、フレキシブル管11が相互に摺
動する範囲を短くできる。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の熱交換器
の管内清掃・探傷検査装置によれば、熱交換器用チュー
ブ90の一端側からフレキシブル管11を供給装置40
を介して往復駆動することにより、管内清掃と探傷検査
を同時に行なえる。請求項2に記載の発明によれば、フ
レキシブル管11の先端に清掃器21と検出器22が順
に接続されているため、清掃器と検出器が干渉すること
なく、夫々の機能を最大限に発揮できる。請求項3に記
載の発明によれば、金属線のコイル巻の外周にプラスチ
ック材の被覆がもうけられているため、フレキシブル管
の汚損を少なくして、清掃効果を高めることができる。
【0037】請求項4に記載の発明によれば、多数の熱
交換器用チューブのうち、目的のチューブに送給装置を
容易に整合させることができる。請求項5に記載の発明
によれば、フレキシブル管が床面等に接触して汚損する
ことを防止でき、清掃の信頼性を向上できる。請求項6
に記載の発明によれば、多数の熱交換器用チューブのう
ち、目的のチューブに送給装置を容易に整合させること
ができる。それと共に、フレキシブル管が床面等に接触
して汚損することを防止でき、清掃の信頼性を向上でき
る。請求項7に記載の発明によれば、検出器と探傷検査
機本体とを電気的に確実に接続できる。
【0038】請求項8に記載の発明によれば、ドラム5
0が、ローラ58を備えた外回転部52aと、フレキシ
ブル管11の端が固定された内回転部52bとを備えた
ので、フレキシブル管11の送給・導入の向きが可変と
なり、収納するには送給装置40によって送給すればよ
く、能率的で信頼性の高い熱交換器の管内清掃・探傷検
査装置を提供できる。請求項9、請求項10に記載の熱
交換器の管内清掃・探傷検査方法の発明によれば、チュ
ーブの清掃と探傷検査を効率的に行なうことができる。
請求項11,請求項12に記載の熱交換器の管内清掃・
探傷検査装置の発明によれば、丈夫で耐久性の高いもの
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換器の管内清掃・探傷検査装置の
第一の実施例を示す要部正面略図。
【図2】同右側面図。
【図3】同装置のフレキシブル管11の先端に取付られ
た清掃器21と検出器22の一例を示す説明図。
【図4】同フレキシブル管11の駆動説明図。
【図5】同フレキシブル管11に内装されたケーブルと
その接続状態の一実施例を示す断側面図。
【図6】本発明の熱交換器の管内清掃・探傷検査装置の
第二の実施例を示す正面図。
【図7】同ドラム台54上のドラム50と送給装置40
の一実施例を示す正面図(部分断面図)。
【図8】図7の平面図。
【図9】同装置のドラム50の回転部52と固定部53
とを渡る電流の渡り回路31の一実施例を示す断面図。
【図10】同ドラム50の回転部52と固定部53とを
渡る流体の渡り回路31の一例を示す模式断面図。
【図11】平ベルト状のフレキシブル長尺体12の一実
施例を示す平面図。
【図12】図11の側面図(B−B矢視部分断面図)。
【図13】図12のA−A矢視断面図。
【符号の説明】
1 本装置 2 管板 4 バランスウエイト 5 支持フレーム 6 Zレール 7 Yレール 8 ブラケット 9 滑車 11 フレキシブル管 11a コイルスプリング 11b プラスチック被覆 12 平ベルト体(フレキシブル長尺体) 12a 硬鋼線(ピアノ線等) 12b カーボンファイバ 13 接続金具 14 ワイヤ 15 弛み防止手段 16 ガイド管 17 ハンドル 20 挿入機器 21 清掃器 22 検出器 23 探傷検査機本体 30 ケーブル 31 渡り回路 32 接続具 33 スリップリング 34 集電体 35 絶縁層 40 送給装置 42 駆動ロール 50 ドラム 51 回転軸 52 回転部 52a 外回転部 52b 内回転部 53 固定部 54 ドラム台 55Y 移動手段 55Z 昇降手段 57 回転側板 58 ローラ 90 チューブ(伝熱管) 91 熱交換器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大型の熱交換器91の伝熱性のチューブ
    90の内面を清掃し、そのチューブ90の探傷検査を実
    施するための、管内清掃・探傷検査装置において、 そのチューブ90の内径より小なる外径を有し、軸線が
    湾曲する方向に可撓性を有すると共に、軸方向外力を支
    持可能なフレキシブル管11と、 そのフレキシブル管11の先端に夫々取付られる管内清
    掃器21および探傷検査用の検出器22と、 そのフレキシブル管11に挿通され、前記検出器22に
    接続されるケーブル30と、 そのフレキシブル管11を軸方向に往復駆動する送給装
    置40と、 を備えたことを特徴とする熱交換器の管内清掃・探傷検
    査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記チューブ90へ挿入される清掃器21が先端側に、
    その後ろに探傷検査用の検出器22がフレキシブル管1
    1に直列に連結されて挿入機器20を構成したことを特
    徴とする熱交換器の管内清掃・探傷検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記フレキシブル管11が、金属線を螺旋状に懸回する
    と共に、その外周に可撓性のプラスチック材を被覆した
    ものからなる熱交換器の管内清掃・探傷検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 支持フレーム5が熱交換器91の管板2に着脱自在に取
    付られ、 その支持フレーム5に前記送給装置40が、管板2に夫
    々平行で水平方向に移動可能な移動手段55Yおよび上
    下方向に移動可能な昇降手段55Zを介して取付られた
    熱交換器の管内清掃・探傷検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 フレキシブル管11がそれを懸回するドラム50に搭載
    され、そのドラム50がフレキシブル管11を常に巻き
    取る方向に付勢した、フレキシブル管の弛み防止手段1
    5を設けた熱交換器の管内清掃・探傷検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 フレキシブル管11がそれを懸回するドラム50に搭載
    され、ドラム50が自身の回転軸51の軸心の向きに水
    平移動する移動手段55Yを備えると共に、ドラム50
    又は送給装置40が、上下に移動する昇降手段55Zを
    備えたことを特徴とする熱交換器の管内清掃・探傷検査
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 フレキシブル管11を懸回するドラム50を備え、その
    ドラム50の回転部52と固定部53との間にケーブル
    30の電気的接続のための渡り回路31を備えたことを
    特徴とする熱交換器の管内清掃・探傷検査装置。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 ドラム50の回転部52が、外回転部52aと、内回転
    部52bと、によって構成され、外回転部52aが、回
    転軸51の回りに、回転軸51の軸心の向きに軸心を合
    わせたローラ58の渦巻状の配列を備え、先端を内回転
    部52bに固定されたフレキシブル管11が、渦巻状の
    ローラ58に拘束されながら巻回されることを特徴とす
    る熱交換器の管内清掃・探傷検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    熱交換器の管内清掃・探傷検査装置を用い、 そのフレキシブル管送給装置40により、前記清掃器2
    1および検査器22が取付られたフレキシブル管11を
    前記チューブ90の一端から他端まで押して挿入し、つ
    いで他端から一端まで引き戻すことを特徴とする熱交換
    器の管内清掃・探傷検査方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載
    の熱交換器の管内清掃・探傷検査装置を用い、 フレキシブル管11を前記チューブ90の一端から他端
    まで押して挿入する間に管内清掃を行い、ついで他端か
    ら一端まで引き戻す間に管の探傷検査を行なうことを特
    徴とする熱交換器の管内清掃・探傷検査方法。
  11. 【請求項11】 大型の熱交換器91のチューブ(伝熱
    管)90の内面を清掃し、チューブ90の探傷検査を実
    施するための、管内清掃・探傷検査装置において、 そのチューブ90の内径より小なる最大外径を有し、軸
    線が湾曲する方向に可撓性を有すると共に、軸方向外力
    を支持可能なる断面円形または断面偏平に形成され且
    つ、内部にケーブルを一体に有するフレキシブル長尺体
    と、 そのフレキシブル長尺体の先端に夫々取付られる管内清
    掃器および探傷検査用の検出器と、 そのフレキシブル長尺体を軸方向に往復駆動する長尺体
    送給装置40と、を備え、前記ケーブルが前記検出器に
    接続されることを特徴とする熱交換器の管内清掃・探傷
    検査装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 フレキシブル長尺体が、金属線12aを長手方向の主材
    として編成または埋設した平ベルト体12によって構成
    され、その内部にケーブル30が一体に配置されたこと
    を特徴とする熱交換器の管内清掃・探傷検査装置。
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