JP2000180074A - 熱質量移動接触装置の充填シ―ト及び離間配置装置 - Google Patents

熱質量移動接触装置の充填シ―ト及び離間配置装置

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JP2000180074A JP11335191A JP33519199A JP2000180074A JP 2000180074 A JP2000180074 A JP 2000180074A JP 11335191 A JP11335191 A JP 11335191A JP 33519199 A JP33519199 A JP 33519199A JP 2000180074 A JP2000180074 A JP 2000180074A
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リチャード・エイチ・ハリソン
Thomas P Carter
トマス・ピー・カーター
Sarah L Ferrari
サラ・エル・フェラーリ
Brian F Garrish
ブライアン・エフ・ガリッシュ
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Baltimore Aircoil Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 冷却塔に使用される充填シートの熱交換効率
を改善する。 【解決手段】 フィルム状充填シート束を構成する各充
填シートの表面151及び裏面153の平坦面上に延びる隆起
部並びに溝部の整然とした列が形成され、その間の通路
を通るガス流に螺旋運動を発生し、熱交換効率を向上す
る。また、充填シートは、隣り合うシートを小型に重ね
合わせるスペーサ手段を備え、少なくとも2つの縁部で
のシート対シートの移動を極限し、取扱、搬送及び保管
が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱移動−質量移動
装置の気液接触装置、特に、気液接触装置として熱移動
流体を冷却する冷却塔内で利用される熱質量移動媒体の
フィルム状充填シート束に関連する。このフィルム状充
填シート束は、自己間隙式充填シートを有する熱質量移
動接触装置の螺旋状ガス流を誘因する。一般的に垂直に
配置された熱質量移動媒体、即ち充填シート束上に流体
が散布され、緩く重ね合わされ又は間隙をもって配置さ
れた充填シート束に対して空気流が横方向に通過して流
体が相互に作用し、流体の一部が空気中に蒸発し熱交換
と共に熱質量移動が行われる。充填シート束は、冷却塔
の上部に設けられた流体供給装置と冷却塔の下部に設け
られた溜との間で流体の流量を抑制する構造体となり、
流体の流量を抑制することにより横方向に移動する空気
又は気体と流体との接触時間が増加する。流体の流量を
制御し又は抑制することにより通過する気体又は流体と
の接触時間を増加することは液体管理の考慮すべき事項
であると考えられる。
【0002】
【従来の技術】気体又は空気と充填シート束内の流体と
の相互作用を強化する技術開発では、種々の構造体、材
料及び物理的装置が提案されてきた。この提案により熱
質量移動操作の効率及び冷却塔等の熱質量変換装置の効
率が改善された。冷却塔の熱効率は、冷却塔を通過する
空気の質量、冷却塔を通過する単位流体量に対する流体
−空気接触面積及び接触面に隣接して流れる空気と液体
(水)の混合度に依存する。米国特許第3,286,99
9号には、空気と流体との相互作用を促進して冷却塔の
熱交換効率を増加する装置が提案されている。この構造
では、充填シートを横切って一群の波形のフレーム部材
を有する代替装置が開示され、横方向のブランクストリ
ップの有無に係わらず、いずれの装置も複数の波形表面
の上方に延びる中空突出部を有する。シート状充填材料
は傾斜する溝を有しかつ特定の帯状に形成されたポリ塩
化ビニルがよい。結合剤は、シート状充填材料の表面に
粉状ライス(米)を固着する。ライス又は他の材料はシ
ート材料の面に水を散布する湿潤剤として機能すると断
定されている。また、水に界面活性剤を添加して、シー
ト状充填材料の表面を湿潤する機能を強化することが提
案されている。
【0003】米国特許第4548766号は直交流型水
冷却塔に使用する成形充填シートを開示し、この充填シ
ートは、片面に複数の隆起部を形成すると共に、裏面に
複数の溝を形成した反復山形パターンを有する。互いに
対する複数の隆起部の断面規則性、往復山形パターンの
垂直高さ、複数の隆起部の横方向角状輪郭及び隣り合う
充填シート間の間隙量に起因して熱移動が改善される。
各充填シートから両側に突出するW字形のスペーサは、
スペーサの脚部を嵌合して所定の水平間隔に隣り合う充
填シートを保持する相補的形状の切欠部を備えている。
スペーサは、空気流の干渉を最小限度に制限するため屈
曲した形状に形成される。山形パターンは屈曲する隆起
部と溝部とが交互に反復する列として形成される。しか
しながら、充填シートの両側で複数の垂直な線に沿って
配置された環状溝が形成され、支持棒が嵌合されるエジ
ェクタ(ノックアウトバー)として操作される。W字形
スペーサを使用することにより冷却塔側での充填パック
組立体を補助すると共に、充填シート材料の必要な接着
性を回避することができる。
【0004】米国特許第3599943号明細書は、
襞、折り目又は皺の波形形状を有する接触型充填材料製
品を示す。この接触型充填材料は、隣り合う層状に配置
されかつ互いに交差する襞が形成されると共に、垂直に
配置された薄層又はシートである。これらの層は、樹脂
のような硬化剤又は補強物質を含浸した繊維素(セルロ
ース)又はアスベストを使用できる。複数の交差する襞
は互いに反対側に設けられて、垂直方向及び水平方向の
両方向に連続的に変化する幅を有する複数の溝を形成す
る。これにより、空気と水との接触状態を改善して水を
一層有効に冷却することができる。米国特許第3395
903号には充填材料の類似する固着一体断面が記載さ
れている。波形充填シートは、縁部で一体に接合された
複数のシートに対し所定の角度を有しかつ複数の波形層
の間に溝を形成する複数の皺を有する。
【0005】米国特許第3540702号は、ジグザグ
形の波形状を有し、波形状に対して横方向の複数の線に
沿う平面に対して波形状が横に曲げられた薄い充填シー
ト材料を示す。複数の充填シート材料は、背中合わせで
接合され、隣り合う板の屈曲部は両側に延びて、液体に
対する流路を形成する襞と共に、気体に対する大きな複
数の流路を形成する。
【0006】米国特許第4361426号明細書は、傾
斜溝と波の形状を有する他の型式の充填シートを示す。
傾斜溝の充填シートは、間隔を開けて波形に垂直に配置
されるが水平に延伸し、表面は、成形された尖ったジグ
ザグの溝によって補強される。この充填シート材料は充
填シートの湿潤露出表面積を増加し、複数の充填シート
間に形成される通路を流れる空気に乱流を発生させる。
湿潤露出表面積を増加し、空気に乱流を発生することに
より、空気と水との接触時間を増加し、充填シート材料
の熱的性能を増加することができた。
【0007】米国特許4518544号明細書は、複数
の尾根部又は隆起部が形成された蛇形又は正弦曲線形状
を有しかつ横に並置された複数の個別のシート材料から
構成される蛇形充填シート束材料を示す。隣り合う充填
シートは、直接対向する通路内に配置された正弦曲線形
状を有する。いずれかの充填シートの隆起部に配置され
た離間用雄形ノブロケータと、いずれかの充填シートの
谷部に配置された離間用雌形ソケットロケータとによっ
て、充填シートは所定の位置に支持又は保持される。充
填シートの平面に対して直角な溝の側壁角度は、充填シ
ートの溝高さのどの位置でも一定である。
【0008】米国特許第4801410号明細書は、充
填シートパックの周辺部及び内部で所定の間隔を保持す
るスペーサ要素を有する真空成形用の充填シートを提供
する。各充填シートは、反対方向に傾斜しかつ充填シー
ト間の間隔を保持する隣り合う充填シートの頂部及び谷
部を有する波形パターンに形成される。隣り合う充填シ
ートの対向縁部及び側部縁部に沿って形成される蜂の巣
(ハニカム)構造は、充填シートを所定の間隔に保持す
るのに役立つ。
【0009】米国特許5722258号明細書は、隣り
合う金属要素間に複数の垂直通路が設けられた波形の金
属要素を有する充填パッケージを示す。充填シート材料
の波形断面には複数の孔が形成される。各断面の波形は
水平に対して一定の角度で延伸する。この明細書の波形
形状は熱伝達区域を増加するフィンとして機能する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱移
動効率に優れた熱質量移動接触装置の充填シート及び離
間配置装置を提供することを目的とする。また、本発明
は、製造、組立、保管、取扱又は搬送の容易な熱質量移
動接触装置の充填シート及び離間配置装置を提供するこ
とを目的とする。更に、本発明は、嵩容積の小さな熱質
量移動接触装置の充填シート及び離間配置装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による熱−伝達媒
体、即ち充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は、中間過剰
部分から隣り合う列の襞又は山形領域(158)を移動でき
る特殊構造、隣り合う複数の充填シート(14, 50, 52, 5
8, 60)上に自動的に隆起部(163)を整合させて、反対方
向(両方向)に回転する空気流を隣り合う溝部(165)内
に発生させて、各溝部(165)内に空気流渦が成長する空
気流溝部(165)を確実に形成すること、冷却塔(10, 310)
側で組立体の小型貯蔵部、出荷及び熱形成樹脂の真空成
形による充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の連続成形の
容易性によって充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の熱効
率を特に向上することができる。充填シート(14, 50, 5
2,58, 60)上の波形又は襞の移動角度は垂直軸(80)に対
する特定の襞のためにある。製造間の充填シート(14, 5
0, 52, 58, 60)の相対的な角度移動及び垂直移動を行う
方法は充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の製造に容易に
組み込むことができる。
【0012】本発明による製造方法は、連続的反復パタ
ーンを有する充填シート(14, 50, 52, 58, 60)製造に対
しパネルの正しい順序又は数を与える。充填シート(14,
50,52, 58, 60)は、型板又は枠(120, 122)内の隣り合
うセグメント間に形成されたシールラインを有するが、
個々の枠(120, 122)を設定して、多板形充填シート(14,
50, 52, 58, 60)又は単一のパネル形充填シート(14, 5
0, 52, 58, 60)を形成することができ、型板(120, 122)
によって単一の細長いシートを形成することができる。
いずれの装置も装着通路及び支持ロッド(112)の通路(7
0, 72)を備えている。特定の型板形態及び形成される充
填シート(14, 50, 52, 58, 60)のサイズ又は多板形シー
トに対する多板パネルの利用は設計上の選択により決定
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明によるフィルム状充填
シート束の実施の形態を図1〜図42について説明す
る。これらの図面に示す同一の箇所には同一の符号を付
す。
【0014】冷却塔、触媒コンバータ、気体式冷却器
(gas shrubbery)、蒸発式冷却器及びその他の装置を
含む複数の熱質量移動装置には熱質量移動媒体が使用さ
れる。図1及び図2では、現存する直交流型の冷却塔(1
0)を構成する複数の構成部品を部分的に断面で示す。即
ち、冷却塔(10)は、個々の熱質量移動媒体となるフィル
ム状の複数の充填シート(14)を有する充填シート束(充
填シートパック)(12)と、独立した水保持ルーバ(16)
と、冷却塔ファン(18)と、溜(20)と、複数の構造支持部
材(22)とを備えている。図1の点線で輪郭を示す冷却塔
(10)の一部を図3の拡大図に示す。充填シート束(12)
は、冷却塔(10)内に垂直に垂下された個々の平行な複数
の充填シート(14)を有する。充填シート束(12)の外面又
は正面の入口側縁(24)は独立する水保持ルーバ(16)に隣
接し、内面又は背面の出口側縁(26)は冷却塔ファン(18)
に隣り合う。図10に示す充填シート(14)の下縁(130)
は、図1〜図3に示す溜(20)に隣り合う。水保持ルーバ
(16)は冷却塔(10)内の水が外部に排出されることを阻止
すると共に、空気を冷却塔(10)内に供給するため、垂直
方向に間隔を開けてかつ傾斜して配置される。
【0015】図2は、冷却塔(10)の各構成部品の相対的
な位置、空気流の方向及び冷却塔(10)の水流方向を更に
明確に示す。図2では、空気流の方向を矢印(30)で示
し、充填シート束(12)内の流体流の方向を矢印(32)で示
し、加熱された排出空気(気体流)を(34)で示す。充填
シート(14)と一体に形成された霧除去器(28)はほぼ出口
側縁(26)に配置される。冷却塔(10)の頂部(38)に配置さ
れた水分配用の水盤(36)は、図1に示すように、充填シ
ート束(12)上に暖かい水を均一に散布する分配ノズル(4
0)を備えている。
【0016】より高い第2の温度の水を充填シート(14)
上に散布し、第1の温度の空気を散布される水の中を通
過させることにより、第2の温度の水を冷却できるの
で、冷却塔(10)は冷却システムに使用する水の温度を低
減することができる。充填シート(14)の表面に付着した
少量の水が蒸発することにより顕熱移動及び潜熱移動の
両作用を通じて冷却用空気は水の温度を低減することが
できる。充填シート(14)を通る水は、冷却システムへの
再使用のため溜(20)内に捕集される。溜(20)内に捕集す
る冷却用水を使用することが非常に効率的又は冷却シス
テムの非常に経済的な操作が可能になる。
【0017】図20は、整合する山形状のリブ又は複数
の波形列を交互に表面に形成した従来の充填シート(27
0)の平面図である。垂直で杉綾模様(ヘルボーン又は山
形斜文)に形成された図示の充填シート(270)では、黒
い実線は隆起部(163)を表し、隆起部(163)と交互に表示
された細い線は、隆起部(163)の水平な列(167)内で隣接
する隆起部(163)の間に形成された谷部又は溝部(165)を
表す。水平な列(167)群の各隆起部(163)は、交互に角度
が交代して傾斜し、水は充填シート(270)の表面を流下
する。図21の側面図は、従来の充填シート(270)の隆
起部(163)の頂部を含む仮想平面と認められる表面(271)
と裏面(273)とを示す。充填シート(270)は水の冷却に使
用できるが、表面(271)及び裏面(273)は、隣り合う充填
シート(270)との関連性がないため、空気流を強化して
螺旋状の空気流を発生する空気溝を形成することができ
ない。従来の充填シート(270)の表面(271)及び裏面(27
3)は、平面図上に直線状の谷部(275)及び平面(271, 27
3)上に形成された線状の頂部(277)を有する。図示しな
いが、隣り合う充填シート間を分離状態に保持する突起
を形成する場合もある。
【0018】特段の説明がない限り、媒体の充填シート
(14)又は充填シート束(12)を有する好適な実施の形態に
関する下記説明の参照構造として直交流型の冷却塔(10)
は利用される。熱移動−質量移動具となる媒体として充
填シート(14)は利用される。図4〜図8は本発明による
充填シート(14)の他の実施の形態を示し、特に、図6及
び図7のみならず図4及び図5に示す充填シート(14)は
横に並置される対として組み立てられる。充填シート(5
0, 52)及び(58, 60)を横に並置した組立体の得られた充
填シート構造体は図8に示す単一で連続的な充填シート
(14)の形態に類似するシート構造となる。このように、
横方向に並置した図8の充填シート構造体は、図4及び
図5の切断線(154)に沿って大きな幅を与えることがで
きる。得られた充填シート(50, 52)又は(58, 60)は、機
能的にも構造的にも単一のパネル型充填シート(14)と類
似することは変わらない。
【0019】図4〜図8に示す充填シート(14)の特定の
構造は、製造された充填シート(14)として示すが、これ
は説明の便宜のためであり、本発明はこれに限定されな
い。図4及び図5では、一対の充填シート(50, 52)はそ
れぞれ6つの充填シートパネル(54, 56)を備え、各充填
シート(50, 52)は充填シート束(12)に使用する第1の又
はA型充填シート(14)となる。図6及び図7に示すパネ
ル(54, 56)を有する充填シート対(58, 60)はそれぞれ同
様に組み立てられ、同一の充填シート束(12)に使用する
第二の又はB型充填シート(14)となる。横方向に並置さ
れた充填シート(50, 52, 58, 60)は、前部にある空気流
入側の入口側縁(24)に設けられかつ一体に形成された水
保持ルーバ(16)と、後部にある空気流出側の出口側縁(2
6)に設けられかつ一体に形成された霧除去器(28)とを備
えている。
【0020】充填シート(14)を構成する図8に示す各パ
ネル(54, 56)は、基礎シートとなるパネル(54, 56, 14)
上に配置されかつ図17〜図19及び図31及び図33
に示す支持用通路(70, 72)を備えている。図示の実施の
形態では、支持用通路(70)のみを説明するが、支持用通
路(72)にも同様の説明を適用できる。図31に示す支持
用通路(70)は、長軸(82)と、第1の短軸(84)と、第2の
短軸(86)とを有するほぼ楕円形状に形成される。長軸(8
2)は、図2、図4及び図5に示す冷却塔(10)の縦軸又は
垂直軸(80)に対し角度(88)だけ傾斜(偏心又はオフセッ
ト)して配置される。図4〜図7に示す支持用通路(70,
72)の長軸(82)は、垂直軸(80)に対し角度(88)だけ傾斜
しかつ入口側縁(24)及び出口側縁(26)に対しほぼ平行で
ある。
【0021】図31に示す支持用通路(70)の楕円輪郭
は、間隙距離(96)だけ離間した第1の焦点(90)と第2の
焦点(92)とを備えている。図33に示す円形の第1の孔
(94)は長軸(82)に沿う垂直直径と、第2の短軸(86)に沿
う横直径とを有し、その中心は支持用通路(70)内の焦点
(92)にある。第1の孔(94)に隣接して焦点(90)を有する
第2の孔(95)が形成される。図31に示す支持用通路(7
0)を幾何学的に詳細に説明すれば、焦点(90)にある中心
を有する第1の円輪郭と、焦点(92)にある中心を有する
第2の円輪郭とを備えている。第1及び第2の短軸(84,
86)上の各直径によって形成される第1及び第2の円輪
郭と円周(98)上の交点は接線によって接合される。支持
用通路(70, 72)の通路構造は、図面上で一般的な楕円形
状又は細長い形状を含む包括概念である。
【0022】図17に示す楕円周縁部(98)は隆起輪郭(1
00)を有する。図17及び図19に示す充填シート(14)
の支持用通路(70)は、隆起部(100)に隣接して上方に傾
斜する側壁(106)に連絡する均一な平坦面(104)を有す
る。隆起部(100)及び側壁(106)は一体に支持用通路(70)
の周辺部(98)を形成する。同様に、内側に形成された側
壁(108)は第2の短軸(86)との交点で側壁(106)と接し、
内側隆起部(110)を有する円形の第1の孔(94)の円弧状
輪郭を形成する。各側壁(106, 108)のみならず、隆起部
(100, 110)は、楕円(70)及び第1の孔(94)の穿孔輪郭を
通じて図35〜図38に示す支持ロッド(ハンガロッ
ド)(112)を受ける補強部材又は強化部材となる。図1
9に示す楕円輪郭の支持用通路(70)及び第1の孔(94)の
断面図は側壁(106, 108)及び隆起部(100, 110)を示す。
【0023】支持用通路(70, 72)は、図示の例では湾曲
形状を有するが、本発明はこの形状に限定されない。図
32及び図34はほぼ矩形状の支持用通路(470, 472)を
示す。特に、支持用通路(470)は互いに積層された四角
い接触輪郭となる。各四角い輪郭の対角線(474)はピッ
チ(96)で離間する隣り合う焦点(476, 478)で交差する。
別構造では、矩形溝型部材又はC形断面溝型部材(482)
を支持ロッドとして利用することができる。
【0024】図9及び図10に示す枠(120, 122)は、複
数の山形列を有する反復輪郭で充填シート(150)に形成
された山形領域(158)の配列又は領域を形成する。平坦
な充填シート(150)の波形又は山形領域(158)の断面図を
示す図22は、表面(150)及び裏面(153)に形成された複
数の頂部(163A)と複数の溝部(165)の上谷点(165A)との
配列を示す。山形領域(158)は、水平方向に形成された
頂部線(210)と、水平方向に形成された谷部線(164)と、
上下方向(垂直方向)に形成された隆起部(163)と、上
下方向に形成された溝部(165)とを有する。隆起部(163)
は、頂部線(210)上に形成される頂部(163A)と、谷部線
(164)上に形成される隆起基礎部(163B)とを有する。溝
部(165)は、頂部線(210)上に形成される上谷点(165A)
と、谷部線(164)上に形成される下谷点(165B)とを有す
る。
【0025】図22及び図24に示す山形領域(158)
は、3サイクルの充填シートに設けられ、山形領域(15
8)の波形領域は垂直な中立軸(160)に対して傾斜する複
数の平面を配列した形状を有する。山形領域(158)は、
平坦な充填シート(150)の片側に設けられた複数の頂部
(163A)間に設けられた傾斜する面、即ち隆起部(163)及
び山谷間深度(ピークピーク幅)(200)を有し、図22
に示すように連続する円滑な曲線で表される。図22で
は隣り合う充填シート(14)は表面(151)及び裏面(153)を
有する。しかしながら、山形領域(158)は充填シート(15
0)の両側で反復され、山形領域(158)の説明は、原則と
して表面(151)及び裏面(153)のどちら側にも関連する。
山形領域(158)の配列は頂部(163A)と直線状の谷部線(16
4)を有する中立軸(160)の周りで反復し、中立軸(160)は
平坦面(150)に対して同一平面を構成すると共に、図4
に示す水平軸(126)に対してほぼ直角である。
【0026】前記のように、充填シート(14, 50, 52, 5
8, 60)は、山形領域(158)、山形の頂部(163A)又は表面
(151)及び裏面(153)を有する。山形領域(158)は、各充
填シート(14, 50, 52, 58, 60)の表面(151)及び裏面(15
3)に形成された反復する頂部(163A)、頂部(163A)及び溝
部(165)のパターンを起伏面に形成する。このパターン
は表面(151)及び裏面(153)の両方でほぼ均等に形成され
るので、表面(151)についてのみ説明するが、同一の説
明を裏面(153)の山形領域(158)にも適用できる。また、
充填シート(50, 52, 58, 60)について説明する事項と同
一の内容を単一の充填シート(14)にも適用することがで
きる。図4及び図5に示す充填シート構造の左右に並置
される組立体は、第1又はA型充填シート構造体とす
る。同様に、図6及び図7に示す充填シート構造の左右
に並置される組立体は、第2又はB型充填シート構造体
とする。
【0027】A型充填シート構造体とB型充填シート構
造体との間の区別的特徴は、穿孔される特定輪郭の支持
用通路(70, 72)にある。特に、A型充填シート構造体の
支持用通路は、図4、図5、図17及び図19に示す開
口部(194)が穿孔された周辺部の隆起部(100)によって形
成される楕円パターンを有する。B型充填シート構造体
の支持用通路は、図6、図7、図17及び図19に示す
円形ポート(196)が穿孔された円形輪郭(94)を有する。
また、A型充填シート構造体は、輪郭線又は切断線(15
2)の1つに沿って切断することにより所定の長さに切断
又はカットされるのに対し、B型充填シート構造体は輪
郭線又は切断線(154)の1つに沿って切断することによ
り形成される。充填シート(50, 52, 58, 60, 14)を形成
する連続シートシーケンスで利用される特定の切断線(1
52, 154)は、充填シート(50, 52, 58, 60, 14)の設計長
さの形成に必要なパネル(54, 56)の数によって決定され
る。同一の数のパネルがA型充填シート構造体及びB型
充填シート構造体の両方に原則的に設けられる。
【0028】装着ロッド(112)を受ける支持用通路(70,
72)は、穿孔された孔(194)の輪郭又は形状は楕円形で、
ポート(94)の形状は円である。図36及び図38に示す
A型充填シート構造体(50, 52)及びB型充填シート構造
体(58, 60)は平行なかつ交互に配置された複数の充填シ
ートを貫通して延びる装着ロッド(112)を備えている。
図35及びず36ではA型充填シート構造体(50, 52)は
各孔(194)の焦点(92)に沿って延びるロッド(112)上に横
に並置される。焦点(92)に沿うこれらの位置では、各充
填シート構造体(50, 52)の山形パターンを有する表面(1
51)及び裏面(153)は、隣り合う充填シートの表面(151)
又は裏面(153)に対して係合又は重ねて、製造後の出荷
及び搬送が容易となる。
【0029】図35に示す充填シート(50, 52, 58, 60
又は14)の緊密に設計された構造は、緊密に重ねられた
各波形面(151, 153)を有する横方向に配置された充填シ
ート(50, 52, 58, 60)を備えている。充填シート(50, 5
2)の頂縁(128)は充填シート(58, 60)の頂縁(128)から間
隙距離(96)をもって上方に離間して配置される。図35
に示すように、緊密に配置されたシートの底縁(130)に
設けられた類似の縁間隙距離(96)は所期切断位置、交互
に穿孔された孔(194)及びポート(196)と協力する。この
小さなオフセット又はギャップ(96)は型(120, 122)の長
さの約3%に過ぎないが、貯蔵又は出荷に対して充填シ
ート(14)を重ね又は組み合わせる型(120,122)の長さの
約50%の現在の使用以下である。このように、充填シ
ート(14)は収納空間が著しく小さく、長さが短縮される
ため、取扱が容易となる。
【0030】充填シート(50, 52, 58, 60)を緊密に重ね
合わせ又は組み合わせるとき、第1の充填シート表面(1
51)の頂部(163A)の線(210)(図23)は重ね合わせて隣
り合う第2の充填シート裏面(153)の直線状の谷部線(16
4)を形成し、これにより充填シート束(12)に設けられる
充填シート(50, 52, 58, 60, 14)の集合によって形成さ
れる嵩容積を減少することができる。線(210)は図24
に示す連続体となるが、頂部(163A)は図27に示すよう
に別個のもので形成してもよい。積み重ねられた充填シ
ート(50, 52, 58, 60)は、個々の充填シートの安定性及
び強度を増加するが、現場での組立前に取扱が容易とな
り、出荷容積を減少することができる。緊密に積み重ね
られたシート構造は充填シート(50, 52, 58, 60)の強度
を向上し、貯蔵及び輸送時の損傷を回避することができ
る。
【0031】冷却塔(10)内でのフィルム状の充填シート
束(12)の組立又は装填の際に、充填シート束(12)は垂直
に垂下され、A型充填シート構造体(50, 52)は下方に移
動して各孔(194)の焦点(90)に沿う単数又は複数の支持
ロッド(112)が設けられる。充填シート(58, 60)は焦点
(92)に沿ってロッド(112)上に装着され、充填シート(5
0, 52, 58, 60)の積み重ねられた構造及び組み立てられ
た状態の両方でその位置を保持し、交互に配置されたA
型充填シート構造体(50, 52)及びB型充填シート構造体
(58, 60)の焦点(90, 92)を整合させる。図38は、交互
に配置されたA型充填シート構造体(50, 52)及びB型充
填シート構造体(58, 60)、それらの孔(194)及びポート
(196)及び各焦点(90, 92)の得られる整合配置を示し、
複数の代表的な充填シート(50, 52, 58, 60)となる。
【0032】現場での組立では、図37に示す整合状態
で交互に配置されたシートが形成され、フィルム状の充
填シート束(12)の配置形態では、全充填シート(50, 52,
58,60)の頂縁(128)は実質的に整合して配置される。同
様に、間隙距離(96)が切断線(152, 154)間の分離間隙(1
49)と均等であるから、充填シート(50, 52, 58, 60)の
複数の底縁(130)は、孔(194)の下方偏位によって整合さ
れる。間隙(96)及び分離間隙(149)の幾何学により、隣
接及び対向するA型及びB型充填シート(50,52, 58, 6
0)の裏面(153)の頂部(163A)に隣接して第1のA型充填
シート構造体(50, 52)又はB型充填シート構造体(58, 6
0)の表面(151)上の頂部(163A)を形成する。図22及び
図37は、充填シート、山谷間の接近及び整合性の関係
を示す。
【0033】図37は、垂直に垂下されたフィルム状の
充填シート束(12)により充填シート(50, 52, 58, 60)の
組み立てられた位置及び関係を示す。前記のように、冷
却塔(10)内でフィルム状の充填シート束(12)を垂直に垂
下させる構造により、楕円孔(194)を貫通する支持ロッ
ド(112)を有するA型充填シート構造体(50, 52)を垂直
方向下方に移動し、焦点(90)にほぼ沿って支持ロッド(1
12)を孔(194)内に配置すると共に、焦点(92)に沿ってB
型充填シート構造体を保持することができる。A型充填
シート構造体(50, 52)及びB型充填シート構造体(58, 6
0)の方向は充填シート(14)の上縁(128)と下縁(130)とを
水平に整合させて、図1及び図2に示すフィルム状の充
填シート束(12)の構造と同様に、充填シート束(12)に入
口側縁(24)で実質的に外観を形成する。図37は整合状
態にある下縁(130)を示すが、別の製造方法でも、頂縁
(128)が整合し、底縁が不整合な不均一な長さのA及び
B型充填シート構造体を形成できる。
【0034】前記横方向に並置されたA型充填シート構
造体(50, 52)及びB型充填シート構造体(58, 60)は、こ
れらの構造体によって供給される充填シートを収容する
のに必要な個々のパネル及び横方向に並置された接合部
を有し図4及び図7に示す充填シートに関連する。反復
するが、充填シート(14)は図8に示すように、単一のシ
ート構造でよく、所望のシート長さを付与する多数の垂
直パネルを有する。単一のシート又は横方向に並置され
たパネル構造の選択は設計上の事項及び適用に対する選
択的事項であって機能上の制限ではない。従って、面(1
51, 153)に関する下記の説明並びに頂部(163A)及び直線
状の谷部線(164)の得られる関係は図8に示す単一シー
ト構造の充填シート(14)の組立体によって付与される充
填シート構造体にも適用できる。
【0035】次に、隣り合う充填シートの表面及び裏面
に関して説明する。しかしながら、個々のフィルム状の
充填シート束(12)の外面となる外側充填シート(50, 52,
58,60)の外側対向面(151, 153)は図37に示すよう
に、それぞれ隣合う充填シート(58, 60, 50, 52)からの
対向面を備えていない。フィルム状充填シート束(12)の
幅は充填シートの特別な数に制限されないが、充填シー
ト(50, 52及び58, 60又は14)の何らかの適用できる幅及
び数によって適用物又は冷却塔を収容してもよい。
【0036】しかしながら、隣り合う充填シート(50, 5
2及び58, 60)は平行であり、A第1シート及びB第1シ
ートの表面の内部充填シートの頂部(163A)は、隣り合う
A第2シート及びB第2シートの裏面(153)の頂部(162)
に接近しかつ整合する。隣り合うA型充填シート(50, 5
2)及びB型充填シート(58, 60)の対向面(151, 153)の直
線状の谷部線(164)は、複数の頂部(163A)の線(210)と同
様に整合すると共に、整合しかつ隣り合う複数の頂部線
(210)間に配置される。これらの整合状態を図22及び
図24に示す。A型充填シート(50, 52)とB型充填シー
ト(58, 60)との間の関係及び対応する頂部(163A)と直線
状の谷部線(164)との関係は同一であるから、A型充填
シート(50, 52)及びB型充填シート(58, 60)の単一の対
について説明するが、この説明はA型充填シート(50, 5
2)とB型充填シート(58, 60)の他方の対にも適用でき
る。
【0037】図22及び図37に示す整合する頂部(163
A)及び直線状の谷部線(164)は、一体となってほぼ水平
に配置された複数の通路(220, 222)を形成する。孔(19
4)、ポート(196)及び分離間隙(149)はパターン化された
通路(220, 222)の不連続体を形成する。しかしながら、
通路(220, 222)の一般的なパターンは隣り合う充填シー
ト(50, 52及び58, 60又は14)の対向する表面(151, 153)
の間に存在する。
【0038】面(151, 153)は平坦ではなく、特に図24
に示す表面(151)は直線状の谷部線(164)から垂直方向下
方にかつ充填シートの頂縁(179)から前進する複数の連
続的な隆起部(163)を有する。隆起部(163)は平面(150)
から頂部(163A)まで線(210)内で突出する。隆起部(163)
は水平線(164, 210)に対して回転角度(278, 378)で表面
(151)上で下方に湾曲又は傾斜し、複数の頂部(163A)間
に延伸し、頂部線(210)から平面(150)に延びて直線状の
谷部線(164)の隆起基礎部(163B)に達する。隆起部(163)
は隆起基礎部(163B)及び直線状の谷部線(164)から連続
する頂部線(210)の次の頂部(163A)まで連続する。各隆
起部(163)の波形運動は平面シート(150)の内部及び外部
まで続くが、図24に示す隆起部(163)は、隆起部(163)
の3個の列又は半サイクル(167)通過した後、約90度
の角度で偏向する。角度(278, 378)は約49度が好まし
いが、回転角度(278, 378)は25度と75度との間で変
更して、通路(220, 222)を通るガス流に対して所望の回
転角度を付与するとよい。
【0039】図22の二重矢示線15−15に示すよう
に、表面(151, 153)の平面を直角に見たときに回転角度
(278, 378)が設けられる。過剰な回転は通路(220, 222)
を通じて過剰な圧力降下を生ずるが、不十分な回転は通
路(220, 222)によって必要な渦空気を発生しないので、
回転角度(278, 378)は螺旋運動を行う空気流に適切な回
転力を付与する。また、過剰な螺旋運動は複数の溝(220
又は222)間に空気運動を発生し、充填シート束(12)を通
る円滑な操作及び空気移動を抑制することが判明した。
回転角度(278, 378)は必ずしも均等値である必要はな
い。
【0040】図24に示す溝部(165)は、隣り合う隆起
部(163)の間に形成され、隆起部(163)の突出する線にほ
ぼ平行に表面(151)を下降する。溝部(165)は頂部(163A)
の線(210)から平面(150)内に下方に延伸し、直線状の谷
部線(164)の下方から下谷点(165B)まで延びる。溝部(16
5)は図24の表面(151)の下方に垂直に延伸し、かつ同
時に平面(150)の外側に延伸して、隣り合う隆起部の頂
部(163A)の下方にある溝部(165)の上谷点(165A)の線(21
0)と交差する。このように、溝部(165)は表面(151)の垂
直下方にかつ隆起部(163)とほぼ平行に延伸する。溝部
(165)の上谷点(165A)を分割された点として示すが、頂
部(163A)の下方の深さはわずかでありかつ殆ど見分けに
くくてよい。このため、連続線(210)の形状が形成され
る。
【0041】A型充填シート(50, 52)とB型充填シート
(58, 60)の断面を示す図22では、第1の又はA型充填
シート(50, 52)の裏面(153)は、第2の又はB型充填シ
ート(58, 60)の表面(151)と整合して対向する。対向面
(151, 153)の頂部(163A)は互いに緊密に接近する。頂部
(163A)の線(210)と直線状の谷部線(164)は入口側縁(24)
及び出口側縁(26)のいずれか側から見た側面の連続線又
は突出部(投影部)となる。直線状の谷部線(164)は表
面(151, 153)上の隣り合う隆起部(163)の下降する傾斜
部の交点であり、この側面図では、隆起部(163)は中立
軸(160)又は平坦面(150)に対して第1の角度(276)を形
成する。第1の角度(276)は中立軸(160)に対し約40度
がよいが、約20度から60度の範囲内であればよい。
表面(151)及び裏面(153)上の連続する列(158)に形成さ
れた分離した頂部(163A)は、一体に図24、図25及び
図26に示す頂部線(210)を形成する。
【0042】図24は充填シート(14)の斜視図である
が、種々の角度、隆起部(163)、頂部(163)、隆起部ベー
ス(163B)、溝部(165)、直線状の谷部線(164)及び下谷点
(165B)は、個々の充填シートの範囲内で適切に形成され
る。再度、図22を参照すると、複合角度について説明
すべき角度、平面、隆起部、谷部及び頂部の位置を確認
できる。前記のように、充填シート(14, 又は50, 52及
び58, 60)は、平面材料を複合角度でかつ三次元列に加
工することにより形成される複数の突出又は傾斜する平
面、隆起部、谷部及び頂部を有する。中立軸(160)は、
図13に示す均一な平坦シート(150)と同一平面を形成
しかつ垂直軸(80)と平行である。図12、図22、図2
4、図25、図35及び図37に示すように、頂部(163
A)は、正面(151)及び裏面(153)の平坦面(150)の上方で
等距離で突出する。頂部(163A)は隣り合う隆起列(167)
の2つの隆起部(163)の合流点に存在し、隆起部(163)は
関連する側壁(178)を有する。図24及び図25の平面
図では、隆起部、谷部及び頂部を形成する平行四辺形の
角部は、これらの各隆起部及び谷部を有する全て2本線
であるので、直線状の谷部線(164)及び下谷点(165B)は
2本線である。
【0043】図示の実施の形態では、側壁(178)は図2
7に示す平面(150)から一定角度で突出するほぼ平行四
辺形となる。図29は、山形に形成された突起量又は高
さ(181)、側壁(178)及び溝部(165)の間の関連を示す隆
起部(163)に沿う断面図である。高さ(181, 183)は図2
2に示す高さと均等ではないが、列(158)の特定の構造
では均等に形成することができる。
【0044】複数の側壁(178)間の角度(179)は、図29
に示す溝部(165)の法線(175)の両側に均等に配置され
る。別法として、法線(垂直線)(175)から不均等に配
置して、軸(175)から一定角度だけ偏位させて軸(175)か
ら一方側又は他方側に図29に示すようにずらせ(オフ
セット)てもよい。そのため、複数の側壁(178)の一つ
は側壁(178)の他方より長い。偏位角度(193)は法線(17
5)から片側に0度と20度との間で変更してもよい。好
適な実施の形態では、0度の偏位角度(193)に対し、複
数の側壁(178)間の強化角度(179)は、110度で、高さ
(181)は3.48mm(0.137インチ)である。強化角
度(179)は75度と145度との間で変更できる。
【0045】図27に示す平行四辺形の例示構造では、
側壁(178)はほぼ矩形に形成され、溝部(165)に沿う第1
の長い側面と、隆起部(163)を有する第2の平行な長い
側面とを有する。図22及び図27に示すように、第3
の短い側面(183)は直線状の谷部線(164)から下谷点(165
B)に延伸する。図24及び図25に示す平面図では、平
行四辺形形状は、隆起部(163)、溝部(165)、直線状の谷
部線(164)及び頂部線(210)に沿って形成されかつ実線と
点線で交互に表示される限界を有する。しかしながら、
特に隣り合う頂部(163A)の間の頂部線(210)に沿う断面
図を示す図30は、平行四辺形の角度偏位量を示す。溝
部(165)の一般的形状は図29に図示する形状に類似す
る。
【0046】しかしながら、角度(179)は118度であ
り、角度(177)より大きく、特定の例では高さ(183)は、
4.34mm(0.171インチ)であり、高さ(181)より
大きい。角度(177)より大きい角度(179)からのこの効果
は、図29の谷垂直軸(175)をみて、軸(175)の両側の角
度偏位が等しい場合に角(177)を与える。別法として、
図30では、軸(175)の一方の側での角度偏位(287)は、
軸(175)の他方の側での角度(283)より大きい。このた
め、一方の側での角度(281)に近い側壁(178)は小さく又
は短くなるが、角度偏位量(281)は大きくなる。
【0047】図27では、各パネル又は側壁(178)は隆
起部(163)から図面の平面内に延伸し、溝部(165)まで延
びる。この図では、平行四辺形の長い側は隆起部(163)
と溝部(165)であり、短い側は高さ(183)である。更に、
図27は、直線状の谷部線(164)と下谷点(165B)での屈
曲点の相対的位置を示す。図27での点又は頂部(163A)
でのパネル(178)の交点は例示としての点及び尖端であ
り、限定ではない。頂部(163A)は尖端角度ではないが、
図22に示すように、製造時の成形性を向上するため、
極めて一般的な丸い角部を形成し、丸い円滑な角部は充
填シートの表面(151, 153)を横切る水又は冷却剤の運動
を制御するのに役立つ。隆起部(163)及び頂部(163A)で
の鋭利な角部は、充填シートの表面(151, 153)を流れる
流体の流れを制御しかつ充填シートの表面(151, 153)上
の流体の保持に有害であると認められる。
【0048】図24に示すように、表面(151)はパネル
の頂部(279)に形成された隆起部(163)の列又はラック(1
67)を有し、隆起部(163)及び関連する溝部(165)は図の
右側、即ち図の平面の外側に傾斜して、頂部線(210)と
交差する。頂部線(210)から出る隆起部(163)の第2の列
(167)及び溝部(165)は、反対に図の平面の内側で右側に
傾斜し、又は勾配が形成され、直線状の谷部線(164)と
交差する。隆起部(163)及び溝部(165)の第3の列(167)
は、図の右側で図の平面、即ち平坦面(150)の外側に延
伸し、頂部線(210)と交差する。隆起部(163)及び溝部(1
65)を含む3個の列の前記サイクルは、本発明の好適な
実施の形態として3個のサイクルの規則正しい配列(15
8)を形成する。他の周期的パターンは図25に示すよう
に、隆起部(163)及び溝部(165)を含む2個のサイクルの
多数を含んでもよい。また、隆起部(163)及び溝部(165)
を含みかつ単一の方向に向けられた5個の列のサイクル
で試験を行った。
【0049】単一方向にある隆起部(163)及び溝部(165)
のサイクル数又は列数は当業者により適宜選択される
が、サイクル数は1〜9サイクルの間が好適である。サ
イクル数と螺旋角度(278, 378)は、表面(151)又は裏面
(153)に沿いかつ水保持ルーバ(16)又は霧除去器(28)に
向かって移動する冷却水又は冷却剤に影響を与える。特
に、図24に示すように、螺旋角度(278)が螺旋角度(37
8)より大きい値のとき、図の垂直下方に流れる冷却液は
空気入口(30)の縁部に向かう。同様に、螺旋角度(378)
が螺旋角度(278)より大きい値のとき、冷却剤は反対側
の空気排出縁に向かう。
【0050】図22では、裏面(153)及び表面(151)の頂
部、即ち頂部(163A)は互いに近接する位置にあるが、直
接接触しない。直接接触が生ずると、表面(151)及び裏
面(153)上を流れる冷却液の流れが制限されかつ破壊さ
れるばかりでなく、表面(151)及び裏面(153)に対する空
気又は気体の接触が制限される危険がある。充填シート
束(12)の組立状態での対向関係によって通路(220, 222)
が隣り合うA型充填シートとB型充填シートの隣り合う
表面(151)及び裏面(153)との間が閉鎖される。通路(22
0, 222)は物理的に同一又は類似の形状であるが、垂直
に隣り合う通路(220, 222)の隆起部(163)及び溝部(165)
は反対方向に傾斜する。
【0051】図23は、気体が時計方向に流れる溝(22
0)を示す。頂部線(210)及び直線状の谷部線(164)から傾
斜する実線は、表面(151)に形成された隆起部(163)及び
溝部(165)を示すが、点線は、裏面(153)に形成された隆
起部(163)及び溝部(165)を示す。図示の溝(220)の対向
する表面(151)及び裏面(153)上に形成された隆起部(16
3)と溝部(165)の組み合わせは谷部線(164)及び頂部線(2
10)に対して反対方向に傾斜する。同様に、図22に示
す溝(222)は、反時計方向の気体流が発生し、表面(151)
の隆起部(163)及び溝部(165)は図23に示す隆起部(16
3)及び溝部(165)とは逆方向に傾斜する。
【0052】図25に示す空気入口(30)の入口側縁(24)
は、図2及び図24に示す空気流(30)の入口空気流、気
体流、方向を示す。図22に示す空気流の方向(30)は図
面の平面の内側に向かう。図22の溝(220)は溝(220)内
で発生する空気の螺旋運動を示す時計方向矢視(224)を
有し、溝(222)は反時計方向の矢視(226)を有する。図2
2では、同様の矢視を残りの交互の通路(220, 222)に使
用する。矢視(224, 226)は充填シート(14, 50, 52, 58,
60)の隣り合う表面(151)及び裏面(153)の間に形成され
る空気流パターンを示す。矢視(224, 226)は、図2に示
すように、入口側縁(24)側から出口側縁(26)まで通路(2
20, 222)に沿って流れる渦又は螺旋運動でもよい。
【0053】螺旋空気流パターンは、一般的に隆起部(1
63)、頂部(163A)、直線状の谷部線(164)及び溝部(165)
の列の方向によって発生し、隣り合うA型充填シート(5
0, 52)とB型充填シート(58, 60)上に通路(220, 222)を
形成する対向する列(167)の方向は同一である。通路(22
0, 222)内に形成される螺旋空気流により冷却流体と空
気との間での接触面積が増大し、2つの媒体間の熱移動
特性を改善することができる。また、入口側縁(24)側か
ら出口側縁(26)まで充填シート束(12)を通る螺旋空気流
の圧力降下は小さい。図23は、正弦曲線として時計方
向の螺旋空気流(30)を示す溝(220)に沿う断面図であ
る。しかしながら、この直線状表示は平面図である。図
示の類似性は頂部(163A)の複数の線(210)間の直線状の
谷部線(164)によって形成されるV字状溝を有する想像
上の溝(220)である。想像のように、コイル状の電話線
を谷部線(164)に沿って配設して、螺旋状の空気流パタ
ーンを視覚的に表示することができる。これは、溝を通
る螺旋状空気流を理解するための視覚化に対する補助手
段に過ぎず、これに限定されない。
【0054】図22は、溝長さの通路(220, 222)の断面
図を示す。各通路(220, 222)は隆起部(163)によって形
成される複数の線間にほぼ形成される第1の断面領域
と、隣り合う充填シートの複数の隆起部(163)及び溝部
(165)の間に形成されたほぼ中間の第2の断面領域とを
有する。第1の断面領域は、溝(220又は222)の正味領域
であり、第2の断面領域は総断面領域である。図示の実
施の形態では、通路(220,222)の正味領域対総領域との
比率は約0.76であるが、この比率が少なくとも約0.
4〜0.9の間の範囲では所望の螺旋運動効果が得られ
る。
【0055】所望の螺旋状空気流パターンは、頂部線(2
10)及び直線状の谷部線(164)の位置によって輪郭付けら
れる開放セル溝(220又は222)内に発生する。隣り合うシ
ート表面(151, 153)が互いに近すぎると、シート表面(1
51, 153)は、所望の活動的な螺旋状空気流パターンを発
生しない。別法として、シート表面(151, 153)の離間間
隙(202)が大きすぎると、各溝又は通路(220, 222)内の
渦(224, 226)の維持を抑制することができる。
【0056】図22では、特定の例として、充填シート
(50, 52)の表面(151, 153)上の頂部(163A)は、13.3m
m(0.525インチ)のピークピーク値を有する輪郭深
さ(200)によって分離される。しかしながら、隣り合う
充填シートの表面(151, 153)の最も近い頂部(163A)間の
分離間隙(202)は、5.72mm(0.225インチ)に過
ぎない。輪郭深さ(200)と間隙寸法(202)の合計は、1
9.1mm(0.750インチ)の間隙寸法(281)を形成す
る。前記のように、隣り合うシート表面(151, 153)が互
いに近すぎると、シート表面(151, 153)は所望の作用を
生じない。従って、離間間隙(202)と輪郭深さ(200)との
間の所望の比率は、0.43であるが、この比率は0.0
4と0.9との間であれば装置を操作することができ
る。前記操作パラメータにより充填シート(50, 52, 58,
60, 14)及び充填シート束(12)に対する充填シート特性
の範囲を決めることができる。
【0057】特に、充填シート(50, 52, 58, 60, 14)
は、垂直軸又は縦軸(80)に対して平行な入口側縁(24)及
び出口側縁(26)を有するが、頂縁(128)及び底縁(130)
は、0.0度〜10.0度の間で変更できる約48度が望
ましい角度(89)で傾斜する。図示の直交流型冷却塔(10)
に組み立てる際に、充填シート(50, 52, 58, 60, 14)
は、頂縁(128)及び底縁(130)が水平軸(126)に対してほ
ぼ平行になるように配置される。充填シートの長さは1
個の充填シートの単一長さでパネル(54, 56)の特定の数
を特徴付けることにより単に指定することができる。個
々のパネル(54, 56)は、多数のパネル(54, 56)の組み合
わせによって与えられる均等な長さの充填シートを構成
する約61cm(2フィート)の長さがよい。
【0058】図13は、鋳型(122)及び充填シート(14)
上に設けられた霧除去器(28)の断面を示す。霧除去器(2
8)は平坦面(150)上に突出しかつ傾斜する側壁(170)、頂
部(172)及び補強リブ(174)を備えたほぼベル型曲線を有
し、リブ(174)は、充填シート底部(130)及び頂部(128)
の間で出口側縁(26)に接近しかつ出口側縁(26)に沿って
延伸する。図14及び図15に示すように、霧除去器(2
8)は、霧除去器(28)の幅(180)に沿ってかつ出口側縁(2
6)から鋭角で延びる両側支持でs字状の複数のルーバ(1
76)を有する。ルーバ(176)は、類似の変形形成用頂部(1
72)を有する制限器底面(173)上の隆起部又は第2の山形
(182)を形成する側壁(170)及び頂部(172)を有する。ル
ーバ(176)の頂部(172, 182)及び側壁(170)は冷却塔(10)
から排出される水霧を最小限に制限し、充填シート表面
(151)に水分を偏向する作用がある。また、ルーバ(176)
は、図2の冷却塔ファン(18)に向かって存在する空気を
偏向するのに役立つ。
【0059】各山形のスロット(184)の鋭角により図1
4に示すように、各面(151, 153)上の隣り合う隆起部の
内端(188)上に垂直に配置された各ルーバ(176)の出口側
縁(26)で外端(186)を形成し、外側への水の排出を抑制
すると共に、充填シートの表面(151)に向かう水帰還流
を促進する。頂面及び表面(151)でのルーバ(176)は底面
ルーバ頂部(182)の背面になる。同様に、底部に向くス
ロット(184)は、頂面ルーバ(176)の背面又は表面とな
る。本実施の形態のルーバ(176)は約76.2mm(3イン
チ)の離間距離で取り付けられる。図14及び図16に
示すように、霧除去器(28)の充填シートの表面(151)及
び裏面(183)上の複数のルーバ(176)間に複数の微細溝(1
85)が形成される。微細溝(185)は約40000高さのピ
ークピーク溝高さ(187)を有する。また、微細溝(185)は
外縁(191)の垂直下方に設けられかつルーバ(176)と同様
に作用して水を充填シートの表面(151)に偏向する内縁
(189)を有する。
【0060】図10に示す鋳型(122)内に配置された充
填シート(14)の水保持ルーバ(16)は、図11に断面を示
すように、充填シート頂部又は表面(151)上のルーバ頂
部(190)及びルーバ頂部(190)間に形成されたルーバ谷部
(192)を有する。水保持ルーバ(16)に対し形成された材
料偏位により充填シートの底部又は裏面(153)上に頂面
(151)のほぼ等価のイメージを形成して、保持ルーバパ
ターンを示すことができる。このルーバパターンの個々
の山形は、低部の隣り合う山形頂部(190)又は谷部(192)
の内端点(195)上に垂直に偏位しかつ入口側縁(24)に近
い頂部(190)及び谷部(192)の外側中間点(193)を有す
る。
【0061】この垂直端部点偏位により入口側縁(24)で
のフィルム状充填シート束(12)からの水移動を抑制し、
浮遊水を下方の充填シートの表面(151)に偏向する。表
面(151)上のルーバセクションの隆起部又は頂部(190)は
隣り合う充填シートの裏面(153)上のルーバセクション
の隆起部(190)と接触するから、隣り合う充填シート(1
4)間の水排出を抑制することができる。分離間隙(202)
及び輪郭深さ(200)に対するこの特定の実施の形態で
は、水保持ルーバ(16)の隆起部(190)は19mm(3/4
インチ)の輪郭深さを有する。
【0062】図26は、支持用通路(70, 72)及び入口側
縁(24)のルーバ(16)に沿う充填シート(14, 50, 58)の表
面(151)の部分斜視図を示す。特に、このパネルは分割
線(152)に沿って切断される頂縁(128)を有する3円パネ
ルであり、図4に示すAセクションパネル(54)となる。
図26は、充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の反復パタ
ーンの不連続性を示す。この不連続性は分割線(152, 15
4)及びポート又は支持用通路(70, 72)、表面(151)上の
垂直通路(250)を有し、垂直通路(250)は主軸(82)及び入
口側縁(24)と平行である。
【0063】強化パターンの反転は、通路(220, 222)内
で反対方向に向かう空気流渦の二重渦(224, 226)を発生
することができる。図22の通路(220, 222)の3つに二
重渦(224, 226)を示す。図20及び図21の平面図に
は、パネル上のこれらの反転の影響及び山形パターンの
関連を示し、それぞれ3サイクル及び5サイクルの交互
のピッチサイクル周波数を示す連続するダイヤモンドグ
リッド配置が形成される。二重渦(224, 226)を有する通
路(220, 222)を図39及び図40の二重渦通路を示す文
字Fで示す。図39の小さなピッチ円では大きな二重渦
現象が発生した。
【0064】図26に示す均一な樹脂製シート及び中立
軸(160)の平面内にある垂直通路(250)は、各パネル(54,
56)又は充填シート(14, 50, 58)の頂縁(128)及び底縁
(130)の間を延びる。複数の雄型分離器(252)は高さ(25
3)で表面(151)上に突出し、図26及び図28に示すよ
うに、雌型分離器(254)から予め形成された離間距離(25
5)で垂直通路(250)に沿って配置される。また、雌型分
離器(254)は、高さ(253)に対して短い高さ(257)で垂直
通路(250)の表面(151)上に突出する。図26に示す上縁
(128)に形成された隣り合う雄型分離器(252)及び隣り合
う雌型分離器(254)は、隣り合う複数の雄型分離器(252)
の間に二重の雌型分離器(254)が接近して配置され、A
型充填シート構造とB型充填シート構造に対する交互の
配置スペースを形成する。
【0065】雄型分離器(252)及び雌型分離器(254)はい
ずれも中空に形成され、充填シート(14)の裏面(153)に
向かって開放する空洞を形成する。図28に示すよう
に、雄型分離器(252)は第1の空洞(259)を有しかつ垂直
位置を保持するため、楕円形の基礎部を有するほぼ円錐
形に形成される。雌型分離器(254)は、充填シート束(1
2)の最終組立体での対応する雄型分離器(252)の上端(26
3)を嵌合する第1の案内部(267)及び第2の空洞(261)を
有するほぼ円錐形に形成される。
【0066】最終組立工程で雄型分離器(252)を雌型分
離器(254)に嵌合するとき、隣り合う雄型分離器(252)と
隣り合う雌型分離器(254)との間の離間距離(255)が図3
1に示す支持用通路(70)の焦点(90, 92)間の離間距離(9
6)に等しいので、雌型分離器(254)に対する雄型分離器
(252)の嵌合は容易に行われる。この均等な離間距離に
より、第1の充填シート(14)の表面(151)から突出する
雄型分離器(252)の上端(263)は隣り合う充填シートの裏
面(153)上に形成された雌型分離器(254)の第2の空洞(2
61)と同軸上に整合する。
【0067】出荷及び貯蔵の間、隣り合う充填シート上
の分離器の第1の空洞(259)に対して雄型分離器(252)が
整合するので、図35に示すように、充填シート(14, 5
0,52, 58, 60)は重ねた状態で保持される。この重ねた
状態により、隆起部(163)が対向する直線状の谷部線(16
4)に整合するので、20対1程度にまで充填シート束(1
2)の体積を減少することができ、貯蔵、出荷及び取扱時
の占有空間を節減することが可能となる。小さなオフセ
ットである分離間隙(255)は、本実施の形態では約38.
1mm(1.5インチ)であるが、対向する裏面(153)での
隣り合う充填シート(14)上の空洞(259)に対し隣り合う
充填シートの雄型分離器(252)を整合させることができ
る。従来では歴史的に、この重ね配置は、充填シート束
(12)の充填シート構造体を出荷前に包装するとき、少な
くとも製造時のパネルの長さを必要とした。
【0068】本実施の形態では、交互に配置した約3
8.1mm(1.5インチ)の充填シートを1.22m(48
インチ)の充填シートセグメントに拡張することによ
り、重ね合わせ充填シートを収容することができる。製
造されたセグメントは材料の連続的なシート上に形成さ
れるので、充填シート(14)の長さは製造されたセグメン
トより大きくてもよい。従って、要求される増加分は、
例えば、製造されるセグメントの約3.1%でよいが、い
ずれの場合でも、充填シート(14)を形成するのに利用さ
れる形成された単一のセグメントの3分の1以下であ
る。変更長さを有する充填シート(14)を形成する多数の
セグメントの製造について以下説明する。また、充填シ
ート(14)の多様な緊密積み重ね配置により、合板又はベ
ニア板と類似する実質的に強化された薄層(積層)型構
造体を形成して取扱に利便を図ることができる。
【0069】充填シート束(12)を組み立てる際に、隣り
合う充填シートの表面(151, 153)に対して保管された位
置から雄型分離器(252)及び雌型分離器(254)をずらし又
は移動させて、雄型分離器(252)を裏面(153)の雌型分離
器(254)に対し整合させる。整合位置では、雄型分離器
(252)は表面(151)から適切に突出し、表面(151)及び裏
面(153)上の対向する複数の頂部(163A)の間に離間間隙
距離(202)を形成する。この配置により、隣り合う充填
シート(14)間に間隙(202)を確実に形成して充填シート
(14)を機械的に分離すると共に、充填シート束(12)内に
隣り合う充填シート(14)を確実に整合させることができ
る。
【0070】図4〜図8に示す充填シート(14, 50, 52,
58, 60)は、各表面(151)及び裏面(153)上に形成された
強化パターンを有する。隣り合うA及びB型充填シート
(14)の対向面上に形成された表面パターンは、最終組立
工程で通路(220, 222)を形成する互いにほぼ対称な形状
(鏡面形状)を有する。好適な実施の形態では、各充填
シートの表面(151)及び裏面(153)は、線(210)上の隣り
合う頂部(163A)間に形成された図24に示すピッチ(26
5)で距離を有する。図24の強化パターンに対する垂直
方向のサイクルは水平軸(126)から同一の角度方向に傾
斜する隆起部(163)の3つの列(167)の反復サイクルを有
する。本発明の特定の実施の形態では、強化パターンは
冷却剤水を表面(151)又は裏面(153)に沿って移動させ、
1垂直サイクル毎又は2垂直列(167)毎に、水は表面(15
1)又は裏面(153)に沿って1.5ピッチ(265)で水平に移
動する。この移動対ピッチ比は、半サイクル比のいずれ
か、例えば、0.5、1.5、2.5等が望ましい。同様
に、全体数ではないが、移動対ピッチ比のいずれかに対
して強化された流れが設けられる。
【0071】熱質量移動媒体となる充填シート(14)は、
当業者には公知の熱成形工程によってポリ塩化ビニル又
は塩化ビニル(PVC)の連続的に供給されるシートと
して樹脂材料から形成される場合がある。充填シート(1
4)の材料選択は設計的事項であり、本発明はポリ塩化ビ
ニル又は塩化ビニル(PVC)に限定されない。別法と
して、触媒コンバータ等の高温対応として充填シート(1
4)の材料はステンレス鋼を含む。図9では、枠(120)を
使用して、図5及び図7にそれぞれ示す類似の充填シー
ト(52, 60)を形成してもよい。枠(120)は、充填シート
(14)及び出口側縁(26)の整合する(同軸上の)幅となり
分離又は切断の位置を示す分割線(パーティングライ
ン)(124)を有する。
【0072】図10には単一の大きなパネルのみを示す
が、別のシート輪郭を有する類似の枠を使用して、図1
0に示すルーバ(16)及び入口側縁(24)を有する充填シー
トの輪郭を形成することができる。図8に示す単一パネ
ル輪郭の充填シート(14)のみならず、特定の幅及び長さ
を有するいずれかのパネル(54, 56)も当業者が利用する
ことができるが、枠(120, 122)の図示は例示に過ぎず、
利用可能な他の枠又は装置に対する限定ではない。いず
れの充填シート(14)の長さでも複数のパネル(54, 56)を
連続的に一体に接合することにより形成することができ
る。
【0073】図8及び図9に示す枠(120, 122)は、垂直
軸(80)に対して平行な入口側縁(24)及び出口側縁(26)を
有するが、水平軸(126)はパネルの頂縁(128)から偏位
し、パネルの底縁(130)は図4及び図5に示す角度(88)
に等しい角度(89)だけ偏向する。充填シート(14)の製造
により入口側縁(24)及び出口側縁(26)に対し平行な楕円
支持用通路(70, 72)を有する主軸(82)が設けられる。図
9及び図10では、枠(120, 122)には、垂直軸又は縦軸
(81)に対して平行な入口側縁(24)及び出口側縁(26)が設
けられるが、これは例示的な製造工程に過ぎず、本発明
に対する限定ではない。図9に示す枠の形態では、縁(2
7)は出口側縁(26)と平行でありかつ第2の充填シート(5
0, 58)に通常隣接して、所望幅の充填シート(14)とな
る。充填シート(52, 60)は隣接するシートから独立して
利用してもよい。設計変更により、横方向に並置された
充填シート、一体型充填シート、ルーバ及び霧除去器付
き又は無しの充填シート又はこれらの形状若しくは構造
を組み合わせた充填シート等、特定のシート形状又はシ
ート構造を設けてもよい。
【0074】前記の通り、例えば、ロール状の樹脂製シ
ートから連続的に供給されるシート又は分離した個々の
シートのように、成形可能な樹脂製シートから充填シー
ト(14)を形成することができる。均一な樹脂製シートは
表面(151)及び裏面(153)を有するほぼ平坦なシート(15
0)である。最終加工され又は成形された樹脂製シート
は、充填シート(14)の各パネル(54, 56)上に切断線(15
2, 154)を有する。切断線(152, 154)は、間に間隙(149)
を形成する平行な二重線として表示され、直線状の切断
位置又は分離位置を形成する。分離線(152, 154)は図4
〜図7に示す充填シート(50, 52, 58, 60)上に表示され
る。図9及び図10に示す上部切断線(152)は、製造時
に枠(120, 122)の密封線として作用する。特別の例で
は、切断線(152, 154)は約9.53mm(8分の3イン
チ)の幅である。
【0075】充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は、熱成
形工程によって広範囲の構造が得られる。しかしなが
ら、枠(120, 122)は、約609.6mm(24インチ)長
さの2つのパネル構造を新規に形成でき、これにより、
何らかの単一プレス工程で1219.2mm(48イン
チ)長さの単一の充填シートを形成できる。2つのパネ
ル構造によって1219.2mm(48インチ)増加分の
充填シートを形成できるが、各パネル(54, 56)は単に3
8.1mm(1.5インチ)ずれる(オフセット)ことを要
求する。特に、前記のように、充填シート(14, 50, 52,
58, 60)はAシーケンス及びBシーケンスで製造され、
歴史的にこれは別個の枠又は各型式のシートに対する同
一の枠内に配置された異なる形態を要求した。
【0076】その後、約609.6mm(24インチ)離
れてA又はB切断線(152, 154)で成形されたシートを切
断し、分離した積層体又はパレット上の異なる充填シー
トを製造することができる。両方の充填シートを互いに
頂部で重ねると、この場合、重ねられた束は、約半分の
指標、即ち約609.6mm(24インチ)だけフィルム
状の充填シート束(12)の本体から突出する。この予備出
荷組立作業は煩瑣であり、厄介な出荷及び包装問題を生
ずる。別法として、交互の充填シートの現場での組立は
非効率的で、製造現場から離れた組立作業を保持するこ
とを要求するので、容認できない製造法となり、最終製
品の管理及び評価が不能となる。
【0077】枠(120, 122)をそれぞれ利用して充填シー
ト(14, 50, 52, 58, 60)を製造することができる。枠(1
20)はルーバセグメント(16)を備えた形態で図示せず、
同様に、枠(122)は霧除去器(28)を備えた形態で図示し
ないが、適正な枠セグメントを挿入することによりルー
バセグメント(16)又は霧除去器(28)を設けることにより
所望の形態を製造することができる。図示の枠(120, 12
2)は利用可能な構造の例示であり、本発明に対する限定
ではない。図4〜図8に示すように、所望の充填シート
の形態を与えるいくつかの挿入体の組立体として枠(12
0, 122)を設けることができ、当業者に公知のようにそ
れらを挿入し、取り外すことができる。
【0078】他の実施の形態では、充填シート(14, 50,
52, 58, 60)を図41に示す直交流型冷却塔(310)に搭
載することができる。図42に示す冷却塔(310)は、図
2の冷却塔(10)と同一の関係で、溜(20)、ファン(18)、
導管(36)及びノズル(40)等の複数の構成部分を備えてい
る。この構造では、冷却塔(310)は、側壁(316)及び支持
部材(318)を有する上部セクション(314)を備えたほぼ下
部セクション(312)で開放される。空気流(30)は開放セ
クション(312)を通り再び水平に吸引され、水保持ルー
バ(16)を通過する。しかしながら、充填シート(14)は、
溜(20)の上方で溜(20)とファン(18)との間に配置され
る。ほぼ垂直に配置された頂部線(210)及び直線状の谷
部線(164)を有する充填シート(14)上にノズル(40)から
水又は流体は散布され、充填シート(14)を通り空気流が
流れる。図22はフィルム状の充填シート束(12)の平面
図を示す。
【0079】直交流型冷却塔(310)では、入口側縁(24)
及び出口側縁(26)は周辺の水に直接曝露されず、閉鎖さ
れた上部セクション(314)内に閉じ込められるので、充
填シート(14)は一体の水保持ルーバ(16)も霧除去器(28)
も保持しない。図22及び図23に示す冷却塔(310)の
充填シート(14)は、横方向の支持部材(318)の頂部に設
けられた入口側縁(24)と出口側縁(26)の片側に配置さ
れ、支持部材(318)は図7に示す充填シート(14)の垂直
軸(80)又は長さ方向に対して横方向又は直角である。支
持部材(318)は、冷却塔(310)の構造支持部材(22)に連結
されるリブ(320)により所定の位置に保持される。
【0080】詳細には、充填シート(14)は前記のよう
に、枠インサートの挿入により枠(120)により同様に製
造することができる。特殊の構造では、図8に示すシー
ト幅(324)は、406.4mm(16インチ)と609.6m
m(24インチ)との間が好ましい。所望のシート幅(32
4)を有する構造では、充填シート(14)は前記と同様に製
造され、包装され、出荷され、組み立てられ、垂直に垂
下される。しかしながら、この構造の充填シート(14)
は、入口側縁(24)又は出口側縁(26)の一方が横方向支持
部材(318)に接触し、入口側縁(24)又は出口側縁(26)の
他方が冷却塔(310)内で垂直に配置される状態で冷却塔
(310)内に設けられる。冷却塔(310)内の充填シート(14)
は、冷却塔(310)の水平軸(390)に対しほぼ平行な入口側
縁(24)及び出口側縁(26)を有する。冷却塔(310)では、
交互に配置されるA型充填シートとB型充填シートの形
態は前記の垂直な充填シート装置内に保持される。
【0081】組み立てられた構造内のA型充填シートと
B型充填シートの列は、フィルム状の充填シート束(12)
を冷却塔(310)内の横方向支持部材(318)上に装着した
後、個々の充填シートを手作業で分離する当業者に公知
の手段で設けられる。相対的に狭い充填シート(14)は、
短い高さの充填シートを支えることができるが、縁部配
置で個々の充填シート(14)の維持は、複数の充填シート
(14)の緊密な接近によって支持され、雄型分離器(252)
は雌型分離器(254)と組み合わされ、機械的支持を強化
することができる。更に、この縁部支持される充填シー
トの配置では、充填シート(14)に対する穿孔工程の必要
性を回避するため、装着ロッド(112)は利用されない。
【0082】図22及び図23に示す水平配置では、充
填シート(14)は垂直に向けられた頂部線(210)を有し、
頂部線(210)間の対応する直線状の谷部線(164)は同様に
垂直に向けられる。再び、水平に組み立てられた充填シ
ート(14)は、空気流又はガス流が充填シート(14)を通過
するように垂直に形成された輪郭通路に対して緊密に接
近しかつ整合する隣り合う充填シート(14)の隣り合う正
面(151)と裏面(153)の頂部線(210)を有する。隆起部(16
3)及び溝部(165)は頂部(163A)及び直線状の谷部線(164)
と共に、通路(220, 222)内に螺旋状の渦を形成し、流れ
る気体と流体間の熱移動効率を向上することができる。
【0083】別の実施の形態では、直交流型冷却塔(10)
内に横方向支持部材(318)を設けて、垂直に配置した充
填シート(14)を支持することができる。この形態では、
支持ロッド(112)を省略でき、個々の充填シート(14)の
長さ又は高さを変更して、冷却塔(310)内で垂直に隣り
合う横方向の支持部材(318)の間の必要な離間距離を調
整することができる。
【0084】本発明の実施の形態では下記の作用効果が
得られる。 [1] 隣り合う複数の充填シート(14, 50, 52, 58, 60)
上に自動的に隆起部(163)を整合させて、反対方向(両
方向)に回転する空気流を隣り合う溝部(165)内に発生
させて、各溝部(165)内に空気流渦が成長する空気流溝
部(165)を確実に形成できる。 [2] 冷却塔(10, 310)側で組立体の小型貯蔵部、出荷
及び熱形成樹脂の真空成形による充填シート(14, 50, 5
2, 58, 60)の連続成形の容易性によって充填シート(14,
50, 52, 58, 60)の熱効率を特に向上することができ
る。 [3] 製造間の充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の相対
的な角度移動及び垂直移動を行うことができる。 [4] 充填シート(14, 50, 52, 58, 60)を容易に製造
し、組み立てることができる。 [5] 連続的反復パターンを有する充填シート(14, 50,
52, 58, 60)の製造に対しパネルの正しい順序又は数を
与えることができる。 [6] 個々の枠(120, 122)を設定して、多板形充填シー
ト(14, 50, 52, 58, 60)又は単一のパネル形充填シート
(14, 50, 52, 58, 60)を形成することができる。 [7] 枠(120, 122)によって単一の細長いシートを形成
することができる。 [8] 充填シート(14, 50, 52, 58, 60)のサイズ又は多
板形シートに対する多板パネルの利用を適宜選択でき
る。 [9] 充填シート(50, 52, 58, 60)を緊密に重ね合わせ
又は組み合わせるとき、隣り合う第2の充填シート裏面
(153)の直線状の谷部線(164)を形成し、充填シート束(1
2)に設けられる充填シート(50, 52, 58, 60, 14)の集合
によって形成される嵩容積を減少することができる。 [10] 積み重ねられた充填シート(50, 52, 58, 60)
は、個々の充填シートの安定性及び強度を増加するが、
現場での組立前に取扱が容易となり、出荷容積を減少す
ることができる。 [11] 緊密に積み重ねられたシート構造は充填シート
(50, 52, 58, 60)の強度を向上し、貯蔵及び輸送時の損
傷を回避することができる。 [12] 焦点(90)にほぼ沿って支持ロッド(112)を孔(19
4)内に配置すると共に、焦点(92)に沿ってB型充填シー
ト構造体を保持することができる。 [13] 入口側縁(24)側から出口側縁(26)まで充填シー
ト束(12)を通る螺旋空気流の圧力降下は小さい。 [14] 重ねた状態の隆起部(163)が対向する直線状の
谷部線(164)に整合するので、20対1程度にまで充填
シート束(12)の体積を減少することができ、貯蔵、出荷
及び取扱時の占有空間を節減することが可能となる。 [15] 整合位置では、雄型分離器(252)により隣り合
う充填シート(14)間に離間間隙距離(202)を確実に形成
して充填シート(14)を機械的に分離すると共に、充填シ
ート束(12)内に隣り合う充填シート(14)を確実に整合さ
せることができる。 [16] 雄型分離器(252)は雌型分離器(254)の形状を変
更することにより充填シート(14)間の間隔を調整するこ
とができる。 [17] 通路(220, 222)内に螺旋状の渦を形成し、流れ
る気体と流体間の熱移動効率を向上することができる。
【0085】前記本発明の実施の形態は単に例示に過ぎ
ず、種々の変更又は修正が可能である。従って、特許請
求の範囲に含まれる全ての変更及び修正は本発明の技術
的範囲に包含されることは明白である。
【0086】
【発明の効果】前記の通り、本発明では、熱移動効率に
優れた熱質量移動接触装置の充填シート及び離間配置装
置が得られるので、熱エネルギを有効に活用することが
できる。また、嵩容積が小さい熱質量移動接触装置の充
填シート及び離間配置装置は製造、組立、保管、取扱又
は搬送が容易となり、十分な大きさの作業空間を確保で
き、作業効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 現存する直交流型冷却塔及びフィルム状充填
パックの一部を断面で示す斜視図
【図2】 図1に示す直交流型冷却塔の略示断面図
【図3】 図1に示す直交流型冷却塔に使用するフィル
ム状充填パックの一部を断面で示す拡大斜視図
【図4】 楕円形状に穿孔された支持体通路及び前縁に
設けられた水保持ルーバを有する形成された複数のパネ
ルを有する充填シートの平面図
【図5】 楕円形状に穿孔された支持体通路及び後縁上
に配置された霧除去器を有する図4に示す形成された充
填シートの平面図
【図6】 環状装着穿孔された支持体通路及び前縁に設
けられた水保持ルーバを有する図4に示す形成された充
填シートの平面図
【図7】 後縁上に配置された霧除去器を有する図5に
示す形成された充填シートの平面図
【図8】 前縁に設けられた水保持ルーバ及び後縁上に
配置された霧除去器を有する形成された充填シートの平
面図
【図9】 垂直方向又は縦方向と平行な形成された霧除
去器の側縁を有し、頂部縁部及び底部縁部は水平軸から
偏位し、隣り合う2つのパネルセクションから形成され
た2つのパネルセクションを分離するパーティングライ
ンを示す2つのパネル状充填シート枠の略示図
【図10】 前縁に設けられた成形された水保持ルーバ
セクションを有する単一のパネル状充填シートの略示図
【図11】 図10の6A−6A線に沿う水保持ルーバ
の断面図
【図12】 図9及び図10の5−5線に沿う充填シー
トの断面図
【図13】 図9の6−6線に沿う霧除去器の断面図
【図14】 霧除去器のセグメントの拡大平面図
【図15】 図14の6C−6C線に沿う霧制限ルーバ
の拡大断面図
【図16】 図14の6D−6D線に沿う霧除去器の複
数のルーバ間の細溝の断面図
【図17】 図4及び図5に略示する楕円形の環状支持
用通路の拡大平面図
【図18】 図17に示す楕円環状の支持用通路の拡大
斜視図
【図19】 図17に示す楕円環状の支持用通路の断面
【図20】 従来の充填シートの山形の平面図
【図21】 図20に示す従来の充填シートの側面図
【図22】 図9及び図10の5−5線に沿う同軸谷間
の溝を形成する同軸ピーク−ピーク装置を有する3個の
組立られた充填シートの拡大端面図
【図23】 渦状空気流を有する溝の拡大断面図
【図24】 3個の反復表面を有する図22に示す他の
充填シートの拡大平面図
【図25】 2個の反復表面を有する図22に示す他の
充填シートの拡大平面図
【図26】 充填シートの一部を示す斜視図
【図27】 図24の13−13線と平行な線に沿って
得られる充填シート面の端面図
【図28】 図26に示す表面を有する分離器及びこぶ
の拡大断面図
【図29】 図24の12−12線に沿う隣接する縦溝
の隆起ピーク及び谷部の拡大断面図
【図30】 図22の13−13線に沿う平面位置の図
24の13−13線に沿うピーク間のシート表面の拡大
【図31】 図17〜図19に示す各充填シートの各パ
ネル上の楕円又は細長い形状の輪郭を示す図
【図32】 他の実施の形態の各充填シートの各パネル
の矩形輪郭図
【図33】 図31の楕円形状内の円形輪郭図
【図34】 重ねられた他の支持ロッド構造体を有する
図32の矩形輪郭内の矩形断面図
【図35】 隣接するシート間に符号するピーク−谷を
有しかつ緊密に重ね合わされた製造時の充填シートの断
面図
【図36】 図35に示す製造時の充填シートの拡大分
解斜視図
【図37】 ハンガーパイプから垂下された充填シート
と整合して搭載された充填シートの断面図
【図38】 図37に示す整合した組立充填シートの分
解拡大斜視図
【図39】 溝形パターン崩壊の図22に示す充填シー
トのチャンネル内の空気流を示す図
【図40】他の溝形パターン崩壊の図22に示す充填シ
ートのチャンネル内の空気流を示す他の図
【図41】 直交流型冷却塔のフィルム状充填パックの
一部を断面で示す拡大斜視図
【図42】 図41に示す直交流型冷却塔の模式図
【符号の説明】
(12)・・充填シート束、(14, 50, 52, 58, 60)・・各充
填シート、(16)・・水保持ルーバ、(28)・・霧除去器、
(24)・・第1の側縁部、(26)・・第2の側縁部、(70, 7
2)・・支持用通路、(167)・・隆起部列、(179)・・強化
角度、(252)・・雄型分離器、(261)・・雌型分離器、(2
02)・・離間間隙、(220, 222)・・通路、(318)・・横方
向部材
フロントページの続き (72)発明者 サラ・エル・フェラーリ アメリカ合衆国21108メリーランド州ミラ ーズビル、エルム・ロード8334 (72)発明者 ブライアン・エフ・ガリッシュ アメリカ合衆国21043メリーランド州エリ コット・シティ、ブルックストーン・コー ト7817

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの充填シート(14, 50, 5
    2, 58, 60)を有するフィルム状充填シート束(12)を通じ
    て気体流及び流体を移送する熱質量移動接触装置の充填
    シートにおいて、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は、基準平面(160)
    と、表面(151)及び裏面(153)とを有し、 第1の端部及び第2の端部を有する複数の隆起部(163)
    及び溝部(165)が設けられ、 複数の隆起部(163)と溝部(165)の隆起列(167)には複数
    の隆起部(163)と溝部(165)が配列され、 各表面(151)、裏面(153)は隆起部(163)と溝部(165)の隆
    起列(167)の繰り返しパターンを有する列を形成し、 各隆起列(167)は、基準平面(160)の上部に少なくとも一
    つの頂部(163A)と基準平面(160)の下部に少なくとも一
    つの谷部線(164)を有し、 各隆起部(163)及び各溝部(165)の第1の端部及び第2の
    端部の一方は、各表面(151)、裏面(153)の基準平面(16
    0)から垂直に上部の頂部(163A)まで延伸し、 各隆起部(163)及び各溝部(165)の第1の端部及び第2の
    端部の他方は、基準平面(160)の下部の少なくとも一つ
    の谷部線(164)に延伸し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は充填シート束(12)
    に配置でき、表面(151)及び裏面(153)の一方の頂部(163
    A)及び谷部線(164)は隣り合う充填シート(14,50, 52, 5
    8, 60)の表面(151)及び裏面(153)の他方の頂部(163A)及
    び谷部線(164)に実質的に対向しかつ一致して、隣り合
    う充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の表面(151)、裏面
    (153)の間に複数の通路(220, 222)を形成することを特
    徴とする充填シート。
  2. 【請求項2】 互いに頂点の一致した対向する各隆起列
    (167)は約5.72mm(0.225インチ)の離間間隙(20
    2)で分離される請求項1に記載の充填シート。
  3. 【請求項3】 熱質量移動接触装置はフィルム状充填シ
    ート束(12)を支持する支持手段(112)を有する請求項1
    に記載の充填シート。
  4. 【請求項4】 支持手段(112, 318)は、複数の横方向支
    持部材(318)を有し、 熱質量移動接触装置はハウジング(22, 320)を備え、 横方向支持部材(318)はハウジング(22, 320)に取り付け
    られ、 フィルム状充填シート束(12)は横方向支持部材(318)に
    配置され水平配列及び直列配列の一方に通路(220, 222)
    を形成する請求項3に記載の充填シート。
  5. 【請求項5】 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は、
    第1の側縁(24)と、第2の側縁(26)とを有し、隆起部(1
    63)及び溝部(165)の隆起列(167)は第1の縁部(24)と第
    2の縁部(26)の間に広く延伸し、各隆起列(167)の各表
    面(151)、裏面(153)は各表面(151)上の第1の縁部(24)
    及び第2の縁部(26)の間の隆起列(167)からの少なくと
    も一つのオフセット(255)を形成する少なくとも一つの
    第1の不連続体(252)を有し、各オフセット(255)は少な
    くとも一つの第2の不連続体(261)を第1の縁部(24)及
    び第2の縁部(26)の間の通路(220, 222)に形成し、通路
    (220, 222)内の第2の不連続体(261)はそこで通路(220,
    222)内の少なくともいくつかの気体流を方向転換し、
    頂点が一致する対向する各隆起列(167)は離間間隙(202)
    によって分離される請求項1に記載の充填シート。
  6. 【請求項6】 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は頂
    縁(128)と、底縁(130)と、第1の側縁(24)と、第2の側
    縁(26)と、横軸(84, 86)と、縦軸(82)と、少なくとも一
    つの支持用通路(70, 72)とを有し、第1の輪郭(100)は
    第1の軸(84)及び第1の長さを有する主軸(82)を備え、 第1の輪郭(100)上に形成される第2の輪郭(110)は主軸
    (82)上に中心軸(92)を備え、 第1の輪郭(100)は主軸(82)上に第2の輪郭(110)の中心
    軸(92)から偏位する中心軸(90)を備え、 第1の軸(84)及び主軸(82)は一般に縦軸(80)及び横軸(1
    26)の一方に対して平行であり、第1の輪郭(100)の中心
    軸(90)と第2の輪郭(110)の中心軸(92)を通って延伸
    し、 第1の長さより短い第2の長さを有する少なくとも一つ
    の第2の短軸(84, 86)は、第1の輪郭(100)及び第2の
    輪郭(110)の中心軸(90, 92)の少なくとも一つを通って
    延伸し、 第1及び第2の支持用通路(70, 72)を形成する輪郭の一
    方は第1の孔(94)を形成し、第1及び第2の支持用通路
    (70, 72)を形成する輪郭の他方は第2の孔(95)を形成
    し、充填シート束(12)内の各充填シート(14, 50, 52, 5
    8, 60)には第1及び第2の孔(94, 95)の一方が設けら
    れ、 充填シート束(12)は少なくとも2つの隣り合う充填シー
    ト(14, 50, 52, 58, 60)を有し、 第1の孔(94)を備えた少なくとも一つの充填シート(14,
    50, 52, 58, 60)及び第2の孔(95)を備えた隣り合う少
    なくとも2つの充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の他方
    は充填シート束(12)内に設けられ、 支持手段(112, 318)は隣り合う充填シート(14, 50, 52,
    58, 60)の第1の孔(94)及び第2の孔(95)を通って延伸
    し、充填シート束(12)の所定の順序で充填シート(14, 5
    0, 52, 58, 60)を配列し又は支持する請求項3に記載の
    充填シート。
  7. 【請求項7】 支持手段(112, 318)は複数の横方向支持
    部材(318)を有し、各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)
    は頂縁(128)と底縁(130)と、第1の側縁(24)と、縦軸(8
    2)と、横軸(84, 86)とを有し、 熱質量移動接触装置は垂直軸(22)及び水平軸(126)を備
    えたハウジング(22, 320)を有し、 横方向支持部材(318)はハウジング(22, 320)に取り付け
    られ、 充填シート束(12)は垂直軸及び水平軸の一方に整合する
    通路(220, 222)を形成する縁部の一方の横方向支持部材
    (318)に配置される請求項5に記載の充填シート。
  8. 【請求項8】 第1の輪郭(100)の中心軸(90)と第2の
    輪郭(110)の中心軸(92)はある間隔(96)だけ離間して分
    離され、第1の孔(94)の充填シート(14, 50, 52, 58, 6
    0)と第2の孔(95)の充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の
    一方は第1の孔(94)を通って延伸する支持手段(112, 31
    8)上の主軸(82)に沿って配置され、表面(151)及び裏面
    (153)上に充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の頂部(163
    A)及び谷部線(164)を与え、フィルム状充填シート束(1
    2)内で隣り合う充填シート(14, 50, 52,58, 60)の表面
    (151)及び裏面(153)の頂部(163A)及び谷部線(164)、第
    1の孔(94)の充填シート(14, 50, 52, 58, 60)と第2の
    孔(95)の充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の他方に実質
    的に一致させる請求項6に記載の充填シート。
  9. 【請求項9】 第1の輪郭(100)は細長形状で、第2の
    輪郭(110)は円形であり、 各支持用通路(70, 72)は表面(151)及び裏面(153)の一方
    に設けられ、 各支持用通路(70, 72)の第1及び第2の輪郭(100, 110)
    は周辺部を有し、 直立するリブは各第1及び第2の輪郭(100, 110)の周辺
    部に設けられ、リブは充填シート(14, 50, 52, 58, 60)
    面へと直角に延伸し、第1及び第2の孔(94, 95)で支持
    手段(112, 318)上の充填シート(14, 50, 52, 58, 60)に
    対して強度を与える請求項8に記載の充填シート。
  10. 【請求項10】 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)を
    充填シート束(12)内で隣り合う充填シート(14, 50, 52,
    58, 60)から分離する手段(252, 261)を有する請求項1
    に記載の充填シート。
  11. 【請求項11】 分離手段(252, 261)は複数の雄型分離
    器(252)と雌型分離器(261)とを有し、各雄型分離器(25
    2)と雌型分離器(261)は各充填シート(14, 50, 52,58, 6
    0)の表面(151)、裏面(153)の一方に配置され、各雌型分
    離器(261)は各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の表面
    (151)、裏面(153)の他方において窪みかつ開放され、 雄型分離器(252)は第1の高さ(253)だけ表面(151)及び
    裏面(153)の一方から突出し、雌型分離器(261)は第1の
    高さ(253)より低い第2の高さ(257)だけ表面(151)及び
    裏面(153)の一方から突出し、第1の充填シート(14, 5
    0, 52, 58, 60)の一方の面の雄型分離器(252)は熱質量
    移動接触装置の充填シート束(12)内で隣り合う充填シー
    ト(14, 50, 52, 58, 60)のもう一方の面の雌型分離器(2
    61)と一対であり、充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の
    各面をフィルム状充填シート束(12)及び熱質量移動接触
    装置において望ましい位置に維持する請求項10に記載
    の充填シート。
  12. 【請求項12】 充填シート束(12)は複数の充填シート
    (14, 50, 52, 58, 60)を有し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は協同して第1の縁
    部対を形成する頂縁(128)と底縁(130)とを有し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は協同して第2の縁
    部対を形成する第1の側縁(24)と第2の側縁(26)とを有
    し、 充填シート束(12)は水平軸(126)及び水平軸(126)と直角
    をなす垂直軸(80)を有し、 第1の縁部対と第2の縁部対の一方は充填シート束(12)
    の水平軸(126)と平行であり、他方は垂直軸(80)から約
    0.0°〜10.0°で配置される請求項1に記載の充填
    シート。
  13. 【請求項13】 気体は空気であり、流体は水である請
    求項1に記載の充填シート。
  14. 【請求項14】 熱質量移動接触装置は交差流型冷却塔
    又は逆流型冷却塔である請求項1に記載の充填シート。
  15. 【請求項15】 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)
    は、頂縁(128)、底縁(130)と、第1の側縁(24)、第2の
    側縁(26)、横軸(84, 86)、縦軸(82)とを有し、 頂縁(128)及び底縁(130)は平行でかつ協同して第1の縁
    部対を形成し、 第1の側縁(24)及び第2の側縁(26)は平行でかつ協同し
    て第2の縁部対を形成し、 熱質量移動接触装置は、水平軸(320)及び垂直軸(22)を
    有するハウジング(22,320)を備え、 隣り合う充填シート(14, 50, 52, 58, 60)間の通路(22
    0, 222)はハウジング(22, 320)の水平軸(320)に平行か
    つ第1及び第2の縁部対の一方に対してほぼ直角であ
    り、第1及び第2の縁部対の一方は気体流に対して直角
    であり、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は直角に交差する縁
    部対の一方は気体流入口を有し、他方は気体流出口を有
    し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は霧除去手段(28)を
    有し、 霧除去手段(28)は他方の縁部対の間に延伸し、 霧除去手段(28)は充填シート(14, 50, 52, 58, 60)上の
    気体流出口端(26)に取り付けられ、充填シート束(12)及
    び熱質量移動接触装置からの流体流の移動を阻止する請
    求項1に記載の充填シート。
  16. 【請求項16】 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)
    は、頂縁(128)、底縁(130)と、第1の側縁(24)、第2の
    側縁(26)、横軸(84, 86)、縦軸(82)とを有し、 頂縁(128)及び底縁(130)は平行でかつ協同して第1の縁
    部対を形成し、 第1の側縁(24)及び第2の側縁(26)は平行でかつ協同し
    て第2の縁部対を形成し、 熱質量移動接触装置は、水平軸(320)及び垂直軸(22)を
    有するハウジング(22,320)を備え、 隣り合う充填シート(14, 50, 52, 58, 60)間の通路(22
    0, 222)はハウジング(22, 320)の水平軸(320)に平行か
    つ第1及び第2の縁部対の一方に対してほぼ直角であ
    り、第1及び第2の縁部対の一方は気体流に対して直角
    であり、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は直角に交差する縁
    部対の一方は気体流入口を有し、他方は気体流出口を有
    し、 水を保持する複数の水保持ルーバブレード(16)を有し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は気体流入口端に水
    を保持する水保持ルーバブレード(16)の列を備え、 水保持ルーバブレード(16)の列は他の縁部対の間に延伸
    し、冷却塔(10, 310)から気体流入口縁部に沿う水の移
    動を阻止する請求項1に記載の充填シート。
  17. 【請求項17】 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)
    は、流体流が充填シート束(12)から移動するのを阻止す
    る霧除去器(28)を空気排出縁(26)に有する請求項16に
    記載の充填シート。
  18. 【請求項18】 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)上
    の各流体保持ルーバ(16,176)は充填シート(14, 50, 52,
    58, 60)の表面(151)及び裏面(153)にそれぞれ平面上で
    一致する表面(170)及び裏面(170)を備え、 各流体保持ルーバ(16, 176)は通路(220, 222)の近傍に
    設けられた内端(188)と、気体流の入口端(24)の近傍に
    設けられた外端(186)を有し、 表面(170)及び裏面(170)を有する各流体保持ルーバ(16,
    176)は、その垂直上方に第1の溝部(184)を備え、その
    垂直下方に第2の溝部(184)を備えかつ低部溝部(184)及
    び上部溝部(184)に平行な隆起面(172, 182)を有し、 各流体保持ルーバ(16, 176)の外端(186)は隣り合う内端
    (188)の垂直上方に位置し、流体が熱質量移動接触装置
    から移動するのを阻止する請求項16に記載の充填シー
    ト。
  19. 【請求項19】 表面(170)及び裏面(170)の一方の面上
    の隆起面(172)は、表面(170)及び裏面(170)の他方に属
    する第1の溝部及び第2の溝部の一方に一致する請求項
    18に記載の充填シート。
  20. 【請求項20】 基準平面(160)に対する断面上に形成
    された配列の隆起部(163)と溝部(165)との隆起列(167)
    は表面(151)及び裏面(153)上に一定の角度(378)で配置
    される請求項1に記載の充填シート。
  21. 【請求項21】 一定角度(378)は約20°〜60°で
    ある請求項20に記載の充填シート。
  22. 【請求項22】 各隆起列(167)内の隆起部(163)は平行
    に整列され、溝部(165)の一つは隆起列(167)内の隣り合
    う隆起部(163)の間に設けられ、 各隆起部(163)及び隣り合う溝部(165)の間に延伸する複
    数の平坦面(150)は配列上に設けられ、 各溝部(165)は溝部(165)に直角な垂直軸(175)を有し、 平坦面(150)は垂直軸(175)からの大きい強化角度(179)
    で配置された配列上で各溝部(165)から隣り合う隆起部
    (163)へと延伸し、各平坦面(150)と垂直軸(175)の間の
    大きい角度(179)は同等で、配列に対する大きい強化角
    度(179)を協同で形成する請求項1に記載の充填シー
    ト。
  23. 【請求項23】 各隆起列(167)内の隆起部(163)は平行
    に整列され、溝部(165)の一つは隆起列(167)内の隣り合
    う隆起部(163)の間に設けられ、 各隆起部(163)及び隣り合う溝部(165)の間に延伸する複
    数の平坦面(150)は配列上に設けられ、 隣り合う隆起部(163)は第1の隣り合う隆起部(163)と第
    2の隣り合う隆起部(163)とを備え、 各溝部(165)は溝部(165)に直角な垂直軸(175)を有し、 平坦面(150)は垂直軸(175)からの第1の大きい強化角度
    (179)で配置された配列上で各溝部(165)から第1の隣り
    合う隆起部(163)へと延伸し、平坦面(150)は垂直軸(17
    5)からの第2の角度(177)で配置された配列上で各溝部
    (165)から第2の隣り合う隆起部(163)へと延伸し、各平
    坦面(150)と垂直軸(175)の間の第1及び第2の角度(28
    1, 283)は同等で、配列に対する強化角度(179)を協同で
    形成し、第1及び第2の強化角度(179, 177)の一方は第
    1及び第2の強化角度(179, 177)の他方より大きく、配
    列の強化角度(179)を偏向する請求項1に記載の充填シ
    ート。
  24. 【請求項24】 隣り合う各平坦面(150)の溝部(165)の
    配列強化角度は約75°〜145°である請求項22に
    記載の充填シート。
  25. 【請求項25】 各通路(220, 222)を形成する各頂部(1
    63A)は隣接し、 各表面(151)と裏面(153)との間の隣り合う頂部(163A)及
    び谷部線(164)は、通路(220, 222)を形成する隣り合う
    頂部(163A)及び谷部線(164)である隣り合う充填シート
    (14, 50, 52, 58, 60)の表面(151)及び裏面(153)の群の
    一方と協同し、 頂部(163A)は通路(220, 222)を形成し、協同して通路(2
    20, 222)の第1かつ最終断面領域を備えた第1の平坦面
    (150)を形成し、 谷部線(164)は通路(220, 222)を形成し、協同して通路
    (220, 222)の第2かつ総体断面領域を備えた第2の平坦
    面(150)を形成し、 第1及び第2の断面領域は協同して総断面領域に対する
    正味領域の比率を約0.40〜0.90の間に定め、通路
    (220, 222)を通過する螺旋形の気体流を形成する請求項
    1に記載の充填シート。
  26. 【請求項26】 充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の表
    面(151)は平面部を有し、各充填シート(14, 50, 52, 5
    8, 60)は頂縁(128)、底縁(130)、第1の側縁(24)、第2
    の側縁(26)を有し、基準軸(160)は第1の側縁(24)と第
    2の側縁(26)との間かつ頂縁(128)と底縁(130)との間に
    延伸し、隆起部(163)と溝部(165)は平面部内の隆起列(1
    67)の頂部(163A)から時計方向に第1鋭角分又は反時計
    方向に第2鋭角分基準軸(160)から傾斜し、気体流に対
    し制御された回転角度(278, 378)を付与し螺旋(スパイ
    ラル)を描いて通路(220, 222)を通過させる請求項1に
    記載の充填シート。
  27. 【請求項27】 回転角度(278, 378)は25°〜75°
    である請求項26に記載の充填シート。
  28. 【請求項28】 隣り合う第2の充填シート(14, 50, 5
    2, 58, 60)の裏面(153)、表面(151)のそれぞれの近傍に
    位置する第1の充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の表面
    (151)、裏面(153)の一方の頂部(163A)は、協同して各頂
    部(163A)間に離間間隙(202)を形成し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は表面(151)の頂部
    (163A)と裏面(153)の頂部(163A)の間に輪郭深さ(200)を
    形成し、 輪郭深さ(200)と離間間隙(202)は協同して隣り合う充填
    シート(14, 50, 52, 58, 60)間に間隙寸法を形成し、 離間間隙(202)と輪郭深さ(200)は協同して約0.04〜
    0.9の割合に定める請求項1に記載の充填シート。
  29. 【請求項29】 充填シート束(12)は少なくとも二つの
    隣り合う充填シート(14,50, 52, 58, 60)及び配列手段
    (70, 72, 112)を有し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は第1の側縁(24)
    と、第2の側縁(26)と、頂縁(128)と、底縁(130)と、縦
    軸(82)と、横軸(84, 86)とを備えた熱質量移動接触装置
    の離間配置装置において、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は表面(151)及び裏
    面(153)を有し、 隣り合う充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は表面(151)
    及び裏面(153)を有し、 隣り合う充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は組み合わせ
    位置に最初に設けられ、熱質量移動接触装置での組合せ
    位置と操作位置の間を移動可能であり、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)に分離手段(252, 26
    1)を有し、 分離手段(252, 261)は表面(151)、裏面(153)の一方に配
    置され、 隣り合う充填シート(14, 50, 52, 58, 60)上の分離手段
    (252, 261)は組合せ位置に置いて対をなし、フィルム状
    充填シート束(12)の分離手段(252, 261)は配列手段(70,
    72, 112)上での充填シート(14, 50, 52, 58, 60)のオ
    フセット移動後の操作位置において隣り合う充填シート
    (14, 50, 52, 58, 60)間に一定のオフセット間隙を形成
    することを特徴とする離間配置装置。
  30. 【請求項30】 オフセット間隙は約38.1mm(1.5
    インチ)〜304.8mm(12インチ)である請求項2
    9に記載の離間配置装置。
  31. 【請求項31】 熱質量移動接触装置は水平軸(126)を
    有し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は縦軸(82)、水平軸
    (84, 86)、頂縁(128)、底縁(130)、第1の側縁(24)、第
    2の側縁(26)を有し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は組合せ位置で熱質
    量移動接触装置に取り付けられ、 熱質量移動接触装置の各充填シート(14, 50, 52, 58, 6
    0)並びに縦軸(82)及び水平軸(84, 86)の一方は水平軸(1
    26)に対してほぼ平行である請求項29に記載の離間配
    置装置。
  32. 【請求項32】 熱質量移動接触装置は水平軸(126)、
    縦軸(80)、横軸(84, 86)を有し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は頂縁(128)と、底
    縁(130)と、第1の側縁(24)と、第2の側縁(26)とを有
    し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は組合せ位置で熱質
    量移動接触装置に取り付けられ、オフセット間隙によっ
    て操作位置に移動可能であり、 熱質量移動接触装置の各充填シート(14, 50, 52, 58, 6
    0)は、水平軸(126)に対して平行な縦軸(80)及び横軸(8
    4, 86)の一方を有する請求項29に記載の離間配置装
    置。
  33. 【請求項33】 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)
    は、第1の輪郭(100)を有する少なくとも一つの支持用
    通路(70, 72)を有し、第1の輪郭(100)は第1の長さを
    有する第1の軸(84)及び主軸(82)を備え、 第2の輪郭(110)は第1の輪郭(100)上に形成され、主軸
    (82)上に中心位置(92)を有し、 第1の輪郭(100)は第2の輪郭(110)の中心位置(92)とは
    別の位置に中心位置(90)を有し、 第1の長さを有する第1の軸(84)及び主軸(82)は第1の
    輪郭(100)の中心軸(90)及び第2の輪郭(110)の中心軸(9
    2)を通って延伸し、 第1の長さよりも短い第2の長さを有する第2の軸(86)
    及び短軸(86)の一方は第1の輪郭(100)及び第2の輪郭
    (110)の中心位置(90, 92)の一方を通って延伸し、 第1及び第2の支持用通路(70, 72)の輪郭(100, 110)の
    一方は第1の孔(94)を形成し、第1及び第2の支持用通
    路(70, 72)の輪郭(100, 110)の他方は第2の孔(95)を形
    成し、 第1及び第2の孔(94, 95)の一方は充填シート束(12)内
    の各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)に設けられ、 充填シート束(12)の隣り合う二つの充填シート(14, 50,
    52, 58, 60)の少なくとも一方は、第1及び第2の孔(9
    4, 95)の一方を有し、隣り合う二つの充填シート(14, 5
    0, 52, 58, 60)の少なくとも他方は、第1及び第2の孔
    (95)の他方を有し、 配列手段(70, 72, 112)は隣り合う充填シート(14, 50,
    52, 58, 60)の第1及び第2の孔(94, 95)を通って延伸
    し、充填シート(14, 50, 52, 58, 60)を規則的な配列に
    し又は充填シート(14, 50, 52, 58, 60)を支持する請求
    項29に記載の離間配置装置。
  34. 【請求項34】 配列手段(70, 72, 112)は第1及び第
    2の孔(94, 95)を通って延伸し、充填シート(14, 50, 5
    2, 58, 60)を支持する支持ロッド(112)であり、 第1の孔(94)は中心を有する円形であり、 第2の孔(95)は中に円を有する長円形であり、 充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の他方は支持ロッド(1
    12)上で移動可能な長円形を有し、充填シート(14, 50,
    52, 58, 60)を規則的な配列にする請求項33に記載の
    離間配置装置。
  35. 【請求項35】 各支持用通路(70, 72)の第1の輪郭(1
    00)は支持用通路(70, 72)の主軸(82)を有する長円形を
    備え、長円形は第1の焦点(90)を通る第1の短軸(84)を
    備えた第1の輪郭(100)の中心位置に配置された第1の
    焦点(90)と、第1の短軸(84)から垂直下方に移動した第
    2の短軸(86)を備えた第2の輪郭(110)中心位置に配置
    された第2の焦点(92)を有し、第1及び第2の短軸(86)
    は主軸(82)に対してほぼ直角であり、 第2の輪郭(110)は円であり、 第2の焦点(92)は第2の輪郭(110)に対して放射状の中
    心を与え、円は第2の短軸(86)に沿って放射線の中心と
    第1の輪郭(100)の間に形成された半径を有し、円は貫
    通され配列手段(70, 72, 112)に第2の孔(95)を与える
    請求項33に記載の離間配置装置。
  36. 【請求項36】 第1の焦点(90)及び第2の焦点(92)は
    主軸(82)に沿って一定の焦点間隔(96)を有し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は充填シート(14, 5
    0, 52, 58, 60)の表面(151)及び裏面(153)の一方の面に
    少なくとも一つの通路(250)を有し、通路(250)は縦軸(8
    2)及び横軸(84, 86)の一方に平行に延伸し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は複数の雄型分離器
    (252)と雌型分離器(261)を有し、 各雄型分離器(252)及び雌型分離器(261)は通路(250)に
    配置され表面(151)及び裏面(153)の一方の上に延伸し、 雄型分離器(252)は通路(250)上の雌型分離器(261)の垂
    直上方に延伸し、 少なくとも雌型分離器(261)は通路(250)の面とは反対の
    表面(151)及び裏面(153)の他方において窪みかつ開放さ
    れ、 充填シート(14, 50, 52, 58, 60)上の雄型分離器(252)
    は充填シート束(12)の組立体の隣り合う充填シート(14,
    50, 52, 58, 60)の他面の雌型分離器(261)と対になっ
    て重なり、隣り合う充填シート(14, 50, 52, 58, 60)間
    の隣り合う表面(151)及び裏面(153)の間に特定の分離距
    離を維持する請求項35に記載の離間配置装置。
  37. 【請求項37】 雄型分離器(252)と雌型分離器(261)は
    隣り合う雄型分離器(252)及び雌型分離器(261)間に一定
    の整合間隙をもって通路(250)上で整合し、 整合間隙はほぼ焦点間隔(96)に等しく、隣り合う充填シ
    ート(14, 50, 52, 58,60)の他面の雌型分離器(261)の凹
    部(267)に重なる各雄型分離器(252)を与え、 充填シート束(12)の組立体の隣り合う充填シート(14, 5
    0, 52, 58, 60)間の離間間隙(202)を維持する請求項3
    3に記載の離間配置装置。
  38. 【請求項38】 充填シート束(12)は配列手段(70, 72,
    112)の第1の孔(94)と第2の孔(95)を交互に交替する
    複数の充填シート(14, 50, 52, 58, 60)を有し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は繰り返しパターン
    に配列された複数の隆起部(163)及び溝部(165)の列を各
    表面(151)及び裏面(153)に有し、 各列は充填シート(14, 50, 52, 58, 60)面の上に形成さ
    れた少なくとも一つの頂点(163A)と、充填シート(14, 5
    0, 52, 58, 60)面の下に形成された少なくとも一つの谷
    (165)とを有し、 焦点間隔(96)は隣り合う充填シート(14, 50, 52, 58, 6
    0)に対し孔(70, 72)を交替して固定距離分を移動させ、
    固定距離は隣り合う充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の
    対向する表面(151)及び裏面(153)上の頂部(163A)を対向
    する面に実質的に整合する近傍に移動し、表面(151)及
    び裏面(153)に対向する隣り合う充填シート(14, 50, 5
    2, 58, 60)間の気体流の通路(220, 222)を形成する請求
    項35に記載の離間配置装置。
  39. 【請求項39】 少なくとも二つの隣り合う充填シート
    (14, 50, 52, 58, 60)と配列手段(70, 72, 112)を備え
    たフィルム状充填シート束(12)を有し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は第1の側縁部と第
    2の側縁部と、頂縁(128)と、底縁(130)と、縦軸(82)
    と、横軸(84, 86)とを有する熱質量移動接触装置の離間
    配置装置において、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は表面(151)、裏面
    (153)を有し、複数の雄型分離器(252)と雌型分離器(26
    1)とを備え、 雄型分離器(252)及び雌型分離器(261)はそれぞれ表面(1
    51)及び裏面(153)の一方に配置され、 隣り合う充填シート(14, 50, 52, 58, 60)上の雄型分離
    器(252)及び雌型分離器(261)は組合せ位置で一対であ
    り、充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の表面(151)及び
    裏面(153)上の雄型分離器(252)と雌型分離器(261)の間
    に一定のオフセット間隙を形成し、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の表面(151)、裏面
    (153)上の雄型分離器(252)及び雌型分離器(261)はそれ
    ぞれ、組合せ位置で隣り合う充填シート(14, 50,52, 5
    8, 60)の雄型分離器(252)及び雌型分離器(261)と対をな
    し、 隣り合う充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は組合せ位置
    と操作位置の間で移動可能であり、 隣り合う充填シート操作位置で移動可能で、充填シート
    (14, 50, 52, 58, 60)の表面(151)及び裏面(153)の一方
    の雄型分離器(252)及び雌型分離器(261)を、隣り合う一
    つの充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の表面(151)及び
    裏面(153)の他方の雌型分離器(261)及び雄型分離器(25
    2)に整合させることを特徴とする離間配置装置。
  40. 【請求項40】 少なくとも二つの充填シート(14, 50,
    52, 58, 60)及び配列手段(70, 72, 112)を備えたフィ
    ルム状充填シート束(12)を有し、各充填シート(14, 50,
    52, 58, 60)は第1の側縁(24)と、第2の側縁(26)と、
    頂縁(128)と、底縁(130)と、縦軸(82)と、横軸(86)とを
    備えた熱質量移動接触装置の離間配置装置において、 各充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は表面(151)及び裏
    面(153)を有し、 複数の雄型分離器(252)は表面(151)及び裏面(153)の一
    方の上部に延伸し、表面(151)及び裏面(153)の他方に対
    して開放され、 充填シート(14, 50, 52, 58, 60)の各表面(151)及び裏
    面(153)上の雄型分離器(252)は組合せ位置で隣り合う雄
    型分離器(252)と対をなし、 隣り合う充填シート(14, 50, 52, 58, 60)は組合せ位置
    と操作位置の間で移動可能であり、 雄型分離器(252)は隣り合う充填シート(14, 50, 52, 5
    8, 60)の表面(151)及び裏面(153)の他方に接触して、隣
    り合う充填シート(14, 50, 52, 58, 60)間にオフセット
    間隙を与えることを特徴とする離間配置装置。
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