JP2000179873A - 温水プラグ及びこれに用いる保護キャップ - Google Patents

温水プラグ及びこれに用いる保護キャップ

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JP2000179873A
JP2000179873A JP10354315A JP35431598A JP2000179873A JP 2000179873 A JP2000179873 A JP 2000179873A JP 10354315 A JP10354315 A JP 10354315A JP 35431598 A JP35431598 A JP 35431598A JP 2000179873 A JP2000179873 A JP 2000179873A
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重忠 村山
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博之 永野
Shinichi Nishibori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内機と室外機とを流路接続及び電気接続す
る温水回路接続具の一方を構成する温水プラグに関し、
前記温水接続具の他方を構成する温水コンセントから引
き抜いた後の前記温水プラグのプラグ部(11)(12)からの
漏水を防止すること。 【解決手段】 室内機から延びる温水配管(31)(32)の先
端部に装着されるケーシング(10)と、ケーシング(10)の
端面(13)から突出する流路接続の為の一対の筒状のプラ
グ部(11)(12)と、端面(13)からプラグ部(11)(12)と同方
向に突出する電気接続の為の複数の端子(1a)(1b)(1c)
と、弾性材料よりなり、前記各プラグ部(11)(12)に水密
状態に且つ取り外し可能に密封外嵌される一対の筒状の
プラグキャップ(55)とからなり、前記一対のプラグキャ
ップ(55)は、結合片によって一体的に結合されているこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は温水プラグ、特
に、室内機から延びる温水配管に流路接続させるプラグ
部と、電源コードや制御信号ケーブル等の電気配線に電
気接続する複数の端子とを具備する温水プラグ及び、前
記温水プラグの不使用時に、前記温水プラグに着脱自在
に被覆させる温水プラグ用の保護キャップに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図4は温水コンセント(2) の室内側正面
図であり、図5は、これに接続される温水プラグ(1) の
斜視図である。又、図6は前記温水プラグ(1) に保護キ
ャップ(4) を装着させた状態を示す縦断面図である。温
水コンセント(2) は、図4に示すように、壁(H) に形成
した壁穴(H0)を室内側から被覆するように設置されると
共に前記壁(H) を介して室外機(図示せず)に接続され
ているもので、温水コンセント(2) に内蔵されているコ
ンセント本体(20)には、前記室外機から延びる一対の室
外側温水配管(図示せず)の先端部が接続される温水接
続口(21)(22)が具備されており、温水接続口(21)(22)の
他方の端部は室内側に突出している。又、前記室外機か
ら延びるリモコンケーブル(図示せず) に電気接続され
る電気接続部(2a)(2b)(2c)が、温水接続口(21)(22)の間
に位置し、室内側に露出している。
【0003】温水プラグ(1) は、図5に示すように、温
水の熱を室内に放出する室内機(3)から延びる一対の室
内側温水配管(31)(32)と、リモコンケーブル(30)の先端
に装着されており、前記室内側温水配管(31)(32)にそれ
ぞれ連通接続される筒状のプラグ部(11)(12)と、リモコ
ンケーブル(30)に電気接続される端子(1a)(1b)(1c)と
が、温水プラグ(1) を構成するケーシング(10)の端面(1
3)から同方向に突出しており、これらの突出部分を包囲
するように保護筒(14)が設けられている。
【0004】これらプラグ部(11)(12)が、温水コンセン
ト(2) の温水接続口(21)(22)に各々水密状態に挿入され
ることにより、前記室外側温水配管と室内側温水配管(3
1)(32)とが流路接続される。プラグ部(11)(12)内の流路
には、図6に示すように、プラグ部(11)(12)内の流路を
開閉する為の弁体(15)と、この弁体(15)からプラグ部(1
1)(12)の先端側に延びる断面十字形状の弁軸(18)(19)
と、前記弁体(15)を閉弁方向に付勢するバネ(17)とから
なる弁機構がそれぞれ内蔵されている。弁軸(18)(19)
は、プラグ部(11)(12)の筒状部の内周面により軸方向に
スライド自在に保持されており、弁体が閉弁した状態に
て、弁軸(18)(19)の先端がプラグ部(11)(12)の筒状部よ
りも突出するように各部が構成されている。
【0005】尚、温水接続口(21)(22)に続く流路にも同
様な弁機構が内蔵されており、プラグ部(11)(12)が温水
接続口(21)(22)内に所定以上深く挿入されると、温水接
続口(21)(22)側の弁軸の各々と、プラグ部(11)(12)側の
弁軸(18)(19)の各々とは相互に押し込まれ、温水接続口
(21)(22)側の各弁体、及び、プラグ部(11)(12)側の各弁
体(15)が開弁する。弁体の各々が開弁すると、プラグ部
(11)(12)内の流路がコンセント本体(20)内の流路に連通
する。温水接続口(21)(22)からプラグ部(11)(12)を引き
抜くと、プラグ部(11)(12)において前記バネ(17)の付勢
力により弁体(18)が閉弁する。
【0006】又、温水接続口(21)(22)へのプラグ部(11)
(12)の接続に伴って温水プラグ(1)の複数の端子(1a)(1
b)(1c)が、温水コンセント(2) のコンセント本体(20)内
に設けられている複数の電気接続部(2a)(2b)(2c)にそれ
ぞれ電気的に接続される構成となっている。温水プラグ
(1) の不使用時には、図6に示すような保護キャップ
(4) が前記保護筒(14)に外嵌させる。
【0007】保護キャップ(4) は、保護筒(14)の開放端
全域を閉塞する閉塞板(40)と、閉塞板(40)の周囲から閉
塞板(40)に対して直角方向に突出する嵌合壁(41)とから
なり、連結条片(42)によって、前記室内側温水配管(31)
(32)とリモコンケーブル(30)の束に装着させた連結環(4
3)に連結されている。これにより、保護キャップ(4)
は、温水プラグ(1) と室内機(3) とを接続している室内
側温水配管(31)(32)及びリモコンケーブル(30)に連結条
片(42)を介して繋がれた態様となる。又、保護キャップ
(4) は、樹脂やゴム等の弾性材料から構成されているも
のとする。
【0008】保護キャップ(4) を保護筒(14)の開放端に
外嵌するように装着しておくことにより、温水プラグ
(1) の不使用時における保護筒(14)内のプラグ部(11)(1
2)や端子(1a)(1b)(1c)が保護されるとともに、埃の侵入
を防止することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記温水プラグ(1) で
は、温水接続口(21)(22)からプラグ部(11)(12)を引き抜
く際に、この引き抜き途中で弁体(15)が閉弁することと
なるから、引き抜かれた後のプラグ部(11)(12)の弁軸(1
8)(19)の周りやその先端部、又は、温水接続口(21)(22)
内に、温水が残存することとなる。
【0010】又、不使用時においては保護筒(14)の開放
端に上記したような保護キャップ(4) が被冠されるが、
保護筒(14)の開放端を閉塞する閉塞板(40)は、保護筒(1
4)の開放端の大きさ形状に応じた一枚の弾性材料製の扁
平な板状体であるから、閉塞板(40)を押すと、閉塞板(4
0)は押された部分を中心に弾性的に緩やかに大きく凹む
こととなる。よって、閉塞板(40)のうち、プラグ部(11)
(12)の弁軸(18)(19)に対応する部分が不用意に押された
場合、弁軸(18)(19)は、温水接続口(21)(22)側の弁軸に
押された時と同様に作用し、弁体(15)を開弁させてしま
うことがある。弁体(15)が開弁してしまうと、プラグ部
(11)(12)内や、室内機(3) 、さらには室内側温水配管(3
1)(32)内に残存されていた水がプラグ部(11)(12)から外
部に漏れ出てしまう不都合がある。
【0011】プラグ部(11)(12)の先端に付着していた残
水やプラグ部(11)(12)からの漏水は、温水プラグ(1) の
保護筒(14)内におけるケーシング(10)の端面(13)に溜
る。この漏水を溜めたままでプラグ(1) を長期間放置す
ると、前記漏水が端子(1a)(1b)(1c)に達してしまう。端
子(1a)(1b)(1c)間に水等の液体が溜ると、端子(1a)(1b)
(1c)間がショートしてしまい、再使用時に室内機(3) が
作動しないという問題が生じる。
【0012】本発明は、室内機と室外機とを流路接続及
び電気接続する温水回路接続具の一方を構成する温水プ
ラグであって、前記温水接続具の他方を構成する温水コ
ンセントから引き抜いた後の前記温水プラグのプラグ部
からの漏水を防止することを課題とする。 <1項>
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに講じた本発明の解決手段は、『室内機から延びる温
水配管の先端部に装着されるケーシングと、前記ケーシ
ングの端面から突出する流路接続の為の一対の筒状のプ
ラグ部と、前記端面から前記プラグ部と同方向に突出す
る電気接続の為の複数の端子と、弾性材料よりなり、前
記各プラグ部に水密状態に且つ取り外し可能に密封外嵌
される一対の筒状のプラグキャップとからなり、前記一
対のプラグキャップは、結合片によって一体的に結合さ
れている』ことである。
【0014】上記解決手段において、プラグ部に水密状
態に且つ取り外し可能に密封外嵌させるとは、前記プラ
グキャップに、漏水を生じさせない程度の空気逃がし孔
を形成する場合を含むこととする。上記解決手段は次の
ように作用する。前記温水接続口から引き抜いた後のプ
ラグ部にプラグキャップを装着させる。前記プラグキャ
ップはプラグ部に対して水密状態に密封外嵌されるか
ら、プラグ部の先端に溜っていた水やプラグ部内に残存
していた水が不用意に前記ケーシングの端面上に漏水す
ることがない。又、プラグキャップは弾性材料で構成さ
れている筒状体であるから、プラグ部の先端に強制的に
密封外嵌させることにより、前記漏水の防止が確実であ
る。さらに、プラグキャップは、プラグ部を構成してい
る筒体の開放端を独立的に閉塞するものであるから、プ
ラグ部の先端を被覆している前記筒体の底面部は、外部
からの押圧によって凹みにくい。よって、プラグ部に装
着させた状態のプラグキャップが不用意に内方へ押され
ることがあっても、プラグキャップの前記被覆面を介し
てプラグ部内の弁軸が押されて弁体が開弁するようなこ
とはない。
【0015】
【発明の効果】流体接続口から引き抜かれた後プラグ部
に温水が残存していても、前記プラグ部の先端はプラグ
キャップによって水密状態に被覆されて、プラグ部から
の漏水の発生を防止することができるから、プラグ部内
及びプラグ部の先端の残水が、ケーシングの端面上に流
れ落ちることはない。すなわち、前記漏水は、端子にま
で至ることがなく、温水プラグ内に水を残存させたまま
長期間放置した場合でも、漏水による端子間のショート
による電気的な誤作動は防止できる。
【0016】プラグキャップは、結合片によって一体的
に構成されているから、その一方が紛失したり、前記プ
ラグ部の一方に装着し忘れたりする不都合がない。 <2項>上記した発明において、『前記結合片は、連結
条片によって前記温水配管に繋がれている』のもので
は、プラグキャップは、その不使用時においても温水プ
ラグに装着されることとなるから、前記プラグキャップ
の紛失を一層予防することができる。 <3項>上記第1項又は2項において、『前記ケーシン
グの前記端面に、前記プラグ部と前記端子とを全体的に
包囲する保護筒をさらに設け、前記保護筒の開放端を全
域的に閉塞する板状の閉塞板と前記閉塞板の周囲に設け
られ且前記保護筒に外嵌する嵌合壁とから外キャップを
構成し、前記結合片は前記閉塞板の一部を構成すると共
に前記プラグキャップは前記閉塞板から一体的に突出さ
せた』ものでは、前記閉塞板、嵌合壁及びプラグキャッ
プが弾性材料により一体的に構成されることとなり、保
護筒の開放端に前記外ケースを強制的に被冠させると同
時にプラグ部の先端にプラグキャップが水密状態に外嵌
する構成となる。よって、上記効果に加えて、温水プラ
グの不使用時に、プラグ部と端子とが全体的に保護され
る上に、保護筒内の汚れも防止することができる。 <4項>上記各項のいずれかにおいて、『前記閉塞板
に、前記端子全体を包囲する筒状の端子キャップをさら
に設け、前記プラグキャップを前記プラグ部に装着させ
たとき、前記端子キャップの開放端縁が前記端面を水密
状態に押圧する構成とした』ものでは、プラグ部にプラ
グキャップを装着させると同時に、プラグ部と同じ端面
から突出している端子も端子キャップによって全体的に
水密状態に包囲される構成となっているから、例えば、
温水コンセントの温水接続口からケーシングの端面に水
滴が飛散した場合であっても、前記水滴は、前記端子に
至ることがない。よって、不用意な水滴の付着による端
子間のショートをより一層防止することができる。 <5項>上記各項のいずれかにおいて、『前記プラグキ
ャップの内部に吸水部材をさらに設けた』ものでは、プ
ラグ部の先端に残存していた水や、プラグキャップを装
着させた後に不用意に漏れ出た水は、吸水部材に吸水さ
れることとなるから、プラグキャップからの漏水をより
一層効果的に防止することができる。 <6項>上記各項のいずれかにおいて、『前記プラグキ
ャップに、漏水が生じない程度の空気逃がし孔を形成し
た』ものでは、前記プラグキャップをプラグ部に外嵌さ
せる際に、プラグキャップ内の空気は、前記空気逃がし
孔から逃がすことができるので、プラグキャップをプラ
グ部に装着させ易いものとなる。尚、前記空気逃がし孔
は水滴を通さない程度の極小さなものとしておけば、プ
ラグキャップのプラグ部に対する水密性及び密封性は損
なわれることはない。 <7項>温水プラグにおける流路接続の為の一対の筒状
のプラグ部と電気接続の為の複数の端子とを全体的に包
囲する保護筒の開放端に着脱自在に外嵌させる温水プラ
グ用の保護キャップにおいて、『弾性材料からなり、前
記保護筒の開放端を全域的に閉塞する板状の閉塞板と、
前記閉塞板の周囲に設けられ且前記保護筒に外嵌する嵌
合壁とから外キャップが形成され、前記閉塞板に、前記
各プラグ部に水密状態に且つ取り外し可能に密封外嵌さ
せる一対の筒状のプラグキャップが一体的に設けられ、
前記外キャップは連結条片によって、前記温水プラグか
ら延びる温水配管に繋がれている』ものでは、温水プラ
グの不使用時において、前記温水プラグの温水配管に予
め装着されている連結条片の先端に設けられている外キ
ャップを前記保護筒の開放端に外嵌状態に装着させる
と、同時にプラグ部の各々にもプラグキャップがそれぞ
れ装着されることとなり、上記1から3項の各項と同じ
作用・効果が生じる。 <8項>上記7項のものにおいて、『前記閉塞板に、前
記端子全体を包囲する筒状の端子キャップをさらに設
け、前記プラグキャップが前記プラグ部に外嵌すると同
時に前記端子キャップの開放端縁が前記端子が突出する
端面を水密状態に押圧する構成とした』ものでは、上記
4項と同じ作用・効果が生じる。 <9項>上記7又は8項において、『前記プラグキャッ
プの内部に吸水部材をさらに設けた』ものでは、上記5
項と同じ作用・効果が生じる。 <10項>上記7から9の各項において、『前記プラグ
キャップに、漏水が生じない程度の空気逃がし孔を形成
した』ものでは、上記6項と同じ作用・効果が生じる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態に於ける温水プラグ(1) に保護キャップ(5) を装着し
た状態を示す縦断面図であり、図2は、図1のX−X線
部分断面図であり、図3は、保護キャップ(5) の斜視図
である。
【0018】温水プラグ(1) は、温水コンセント(2) と
で、温水暖房装置に備えられる温水接続装置を構成して
おり、温水コンセント(2) は、図4に示した従来のもの
と同様なものが採用可能である。温水プラグ(1) は、従
来のものと同様に、温水の熱を放出する放熱機(3) から
延びる一対の室内側温水配管(31)(32)及びリモコンケー
ブル(30)の先端部にケーシング(10)が装着されているも
ので、前記ケーシング(10)内で、室内側温水配管(31)(3
2)がプラグ部(11)(12)に連通接続される。プラグ部(11)
(12)は、ケーシング(10)の端面(13)から水平に並んだ状
態で突出しているとともに、プラグ部(11)(12)間には、
前記リモコンケーブル(30)が電気接続する板状の端子(1
a)(1b)(1c)がプラグ部(11)(12)と同方向に突出してい
る。そして、これらプラグ部(11)(12)及び端子(1a)(1b)
(1c)を包囲するように保護筒(14)が設けられている。
【0019】又、温水コンセント(2) の温水接続口(21)
(22)へプラグ部(11)(12)を挿入させたときの温水接続口
(21)(22)との水密状態を維持する為に、プラグ部(11)(1
2)の筒状主体の先端部の外周面には、Oリング(16)が各
々装備されている。この温水プラグ(1) の不使用時にお
いて、保護筒(14)の開放端には、図3に示すような保護
キャップ(5) が装着される。
【0020】保護キャップ(5) は、図3に示すように、
前記開放端に略一致する大きさの長円形の閉塞板(50)と
その周囲を囲むように設けられている嵌合壁(51)とから
外キャップ(56)が形成されるとともに、外キャップ(56)
の開放端縁からは、先端に連結環(53)を具備する連結条
片(52)が延長している。連結環(53)は、図2に示すよう
に、室内側温水配管(31)(32)及びリモコンケーブル(30)
の束に外嵌する環状体であり、室内側温水配管(31)(32)
及びリモコンケーブル(30)を温水プラグ(1) のプラグ部
(11)(12)及び端子(1a)(1b)(1c)にそれぞれ接続する前に
室内側温水配管(31)(32)及びリモコンケーブル(30)に通
しておき、ケーシング(10)の下面近傍に位置させてお
く。
【0021】外キャップ(56)を保護筒(14)の開放端に外
嵌させたときにプラグ部(11)(12)が対応する閉塞板(50)
の各部分には、プラグ部(11)(12)に外嵌する筒状のプラ
グキャップ(55)が一体的にそれぞれ突設されているとと
もに、端子(1a)(1b)(1c)全体を包囲する範囲に対応する
部分には、図2及び図3に示すように、前記プラグキャ
ップ(55)とは別に独立的に筒状の端子キャップ(54)が突
設されている。尚、端子キャップ(54)の開放端にはパッ
キン部材(54a) が設けられている。
【0022】プラグキャップ(55)の筒長さは、保護筒(1
4)の開放端からプラグ部(11)(12)の基端部近傍までの距
離に略一致させており、端子キャップ(54)の基端部から
パッキン部材(54a) の先端までの筒長さは、保護筒(14)
の開放端から端面(13)までの距離よりも長く設定されて
いる。これにより、閉塞板(50)が保護筒(14)の開放端に
当接するように外キャップ(56)を温水プラグ(1) の保護
筒(14)に外嵌させたときに、プラグキャップ(55)がプラ
グ部(11)(12)に深く外嵌すると同時に、端子キャップ(5
4)のパッキン部材(54a) が端子(1a)(1b)(1c)の回りの端
面(13)を水密状態に押圧する態様となる。
【0023】尚、保護キャップ(5) は、弾性変形可能な
合成樹脂により全体が形成されており、外キャップ(56)
は保護筒(14)の開放端に、プラグキャップ(55)はプラグ
部(11)(12)に、それぞれ強制的に外嵌される態様とな
り、特に、プラグキャップ(55)のプラグ部(11)(12)への
嵌合は、プラグ部(11)(12)の先端部の外周面に設けられ
ている前記Oリング(16)により、水密状態が確実に保た
れることとなる。
【0024】温水暖房装置を使用する際には、保護キャ
ップ(5) を温水プラグ(1) から取り外し、温水プラグ
(1) を、壁面等に設置されている温水コンセント(2) に
接続する。温水プラグ(1) の使用中においては、保護キ
ャップ(5) は、連結環(53)によって、ケーシング(10)の
下面近傍にぶら下がった状態となる。プラグ部(11)(12)
内の流路には、従来のものと同様に、プラグ部(11)(12)
内の流路を開閉する為の弁体(15)と、この弁体(15)から
プラグ部(11)(12)の先端側に延びる断面十字形状の弁軸
(18)(19)と、前記弁体(15)を閉弁方向に付勢するバネ(1
7)とからなる弁機構がそれぞれ内蔵されており、温水コ
ンセント(2) の温水接続口(21)(22)にも同様な弁機構が
内蔵されている。よって、プラグ部(11)(12)を温水接続
口(21)(22)に接続し、プラグ部(11)(12)の温水接続口(2
1)(22)への挿入深さが所定深さとなると、温水接続口(2
1)(22)側の弁軸(38)(39)(図4参照)の各々と、プラグ
部(11)(12)側の弁軸(18)(19)の各々とが当接し、さらに
挿入されることにより、これら弁軸(18)(19)(38)(39)が
相互に押し込まれ、温水接続口(21)(22)側の各弁体、及
び、プラグ部(11)(12)側の各弁体の各々が開弁する。
【0025】この接続状態において、温水接続口(21)(2
2)とプラグ部(11)(12)とは各々連通し、室外側温水配管
(図示せず)、温水接続口(21)(22)、プラグ部(11)(1
2)、室内側温水配管(31)(32)を介して、室外機(図示せ
ず)と放熱機(3) との間で温水が循環される。温水接続
口(21)(22)とプラグ部(11)(12)との接続と同時に、温水
プラグ(1) に設けられた端子(1a)(1b)(1c)が、温水コン
セント(2) の電気接続部(2a)(2b)(2c)の各々に電気接続
される。この接続によって、リモコンケーブル(30)、端
子(1a)(1b)(1c)、電気接続部(2a)(2b)(2c)、リモコンケ
ーブル(図示せず)を介して、室内機(3) と前記室外機
との間で制御信号等が伝達されることとなる。
【0026】不使用時において温水暖房装置を収納する
ときには、温水コンセント(2) から温水プラグ(1) が取
り外される。つまり、温水接続口(21)(22)からプラグ部
(11)(12)が引き抜かれると同時に、電気接続部(2a)(2b)
(2c)から端子(1a)(1b)(1c)が引き抜かれる。温水コンセ
ント(2) から引き抜いた後の温水プラグ(1) の保護筒(1
4)の開放端に、ケーシング(10)の下面近傍からぶら下げ
られた状態にある保護キャップ(5)を装着する。これに
より、保護筒(14)の開放端は外キャップ(56)によって閉
塞されると同時に、プラグ部(11)(12)はプラグキャップ
(55)によって水密状態に密封され、さらには、端子(1a)
(1b)(1c)は、端子キャップ(54)によって包囲されるとと
もに、その周辺の端面(13)には、端子キャップ(54)のパ
ッキン部材(54a) が密着する態様となる。
【0027】温水接続口(21)(22)からプラグ部(11)(12)
を引き抜くと、温水接続口(21)(22)内の弁軸(38)(39)の
各々とプラグ部(11)(12)内の弁軸(18)(19)の各々とが相
互に離れ、プラグ部(11)(12)内の先端から弁体までの空
間に温水が残存した状態で、温水接続口(21)(22)内の各
弁体とプラグ部(11)(12)内の各弁体とが閉弁する。又、
この状態において、温水の一部がプラグ部(11)(12)の先
端に付着していることもある。しかしながら、プラグ部
(11)(12)には、プラグキャップ(55)が水密状態に外嵌密
封されていることから、これらプラグ部(11)(12)内及び
先端部に残存している温水は、プラグキャップ(55)から
漏水することがなく、端面(13)に温水が流れ落ちること
はない。
【0028】尚、このプラグキャップ(55)の底部に相当
する閉塞板(50)に、図2に示すように、漏水を生じさせ
ない程度の極小さな空気逃がし孔(55a) を形成しておけ
ば、プラグキャップ(55)内にプラグ部(11)(12)が押し込
まれると、それに伴って、プラグキャップ(55)内の空気
が空気逃がし孔(55a) から抜けることとなるので、プラ
グ部(11)(12)の外側面がプラグキャップ(55)の内側面に
対して水密状態に保たれた状態で、プラグキャップ(55)
をプラグ部(11)(12)に装着させ易いものとなる。
【0029】又、閉塞板(50)のうち、プラグ部(11)(12)
に対応する部分は、筒状のプラグキャップ(55)の基端部
によって補強された態様となっているから、閉塞板(50)
のうち、プラグ部(11)(12)に対応する部分が不用意に内
方へ押されることがあったとしても、閉塞板(50)のう
ち、前記部分の内方への凹み度合いは少なく、閉塞板(5
0)を介して、弁軸(18)(19)が内方に押されることはな
い。よって、不用意に弁軸(18)(19)が内方へスライドす
ることにより弁体(15)が開弁し、プラグ部(11)(12)内
や、室内機(3) 、さらには室内側温水配管(31)(32)内に
残存されている水がプラグ部(11)(12)の先端部から溢れ
てしまうといった不都合はない。
【0030】又、プラグ部(11)(12)を強制的に引き抜く
ことにより、前記残存している温水が飛散してケーシン
グ(10)の端面(13)の上に付着し、そのまま長期間放置さ
れる場合があったとしても、端子(1a)(1b)(1c)の回り
は、端子キャップ(54)のパッキン部材(54a) によって水
密状態に被覆されているから、端子(1a)(1b)(1c)に前記
飛散水が到達することはない。この結果、端子(1a)(1b)
(1c)間のショートが防止でき、室内機(3) の誤動作を防
止することができるとともにこれら端子(1a)(1b)(1c)の
腐食も防止される。
【0031】又、図2の二点鎖線に示すように、プラグ
キャップ(55)内に、吸水部材(57)を収容しておけば、プ
ラグ部(11)(12)の先端に温水が付着していたり、プラグ
部(11)(12)内に残存している温水が漏れ出る場合があっ
たとしても、これら温水は、吸水部材(57)で吸水される
こととなるので、プラグキャップ(55)からの漏水をより
一層防止することができる。尚、この吸水部材(57)は交
換可能としておく。
【0032】さらに、残存する液体が水以外の蒸発しな
い性質の液体の場合、上記各効果がより一層有効なもの
となる。尚、上記実施の形態では、閉塞板(50)と嵌合壁
(51)とから外キャップ(56)を構成したが、嵌合壁(51)は
なくても良く、閉塞板(50)に代えて、一対のプラグキャ
ップ(55)相互を連結する結合片を設ける構成としても良
い。
【0033】又、端子キャップ(54)がなくても、上記漏
れ防止効果は確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態の温水プラグの保護筒に
保護キャップを装着した状態を示す一部切欠縦断面図。
【図2】図1のX−X線部分断面図。
【図3】本願発明の実施の形態の温水プラグ用保護キャ
ップの斜視図。
【図4】温水コンセントの正面図。
【図5】従来の温水プラグの一部切欠の斜視図。
【図6】温水プラグに従来の保護キャップを装着した状
態を示す一部切欠断面図
【符号の説明】
(1) ・・・・・・・温水プラグ (10)・・・・・・・ケーシング (11)(12)・・・・・プラグ部 (13)・・・・・・・端面 (1a)(1b)(1c)・・・端子 (2) ・・・・・・・温水コンセント (21)(22)・・・・・温水接続口 (2a)(2b)(2c)・・・電気接続部 (3) ・・・・・・・室内機 (31)(32)・・・・・温水配管 (55)・・・・・・・プラグキャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 博之 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式会 社藤井合金製作所内 (72)発明者 西堀 慎一 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式会 社藤井合金製作所内 Fターム(参考) 3L070 BC17 BC18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内機から延びる温水配管の先端部に装
    着されるケーシングと、 前記ケーシングの端面から突出する流路接続の為の一対
    の筒状のプラグ部と、 前記端面から前記プラグ部と同方向に突出する電気接続
    の為の複数の端子と、 弾性材料よりなり、前記各プラグ部に水密状態に且つ取
    り外し可能に密封外嵌される一対の筒状のプラグキャッ
    プとからなり、 前記一対のプラグキャップは、結合片によって一体的に
    結合されていることを特徴とする温水プラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の温水プラグにおいて、
    前記結合片は、連結条片によって前記温水配管に繋がれ
    ている温水プラグ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の温水プラグにお
    いて、前記ケーシングの前記端面に、前記プラグ部と前
    記端子とを全体的に包囲する保護筒をさらに設け、前記
    保護筒の開放端を全域的に閉塞する板状の閉塞板と前記
    閉塞板の周囲に設けられ且前記保護筒に外嵌する嵌合壁
    とから外キャップを構成し、前記結合片は前記閉塞板の
    一部を構成すると共に前記プラグキャップは前記閉塞板
    から一体的に突出させた温水プラグ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の温水
    プラグにおいて、前記閉塞板に、前記端子全体を包囲す
    る筒状の端子キャップをさらに設け、前記プラグキャッ
    プを前記プラグ部に装着させたとき、前記端子キャップ
    の開放端縁が前記端面を水密状態に押圧する構成とした
    温水プラグ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の温水
    プラグにおいて、前記プラグキャップの内部に吸水部材
    をさらに設けた温水プラグ。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の温水
    プラグにおいて、前記プラグキャップに、漏水が生じな
    い程度の空気逃がし孔を形成した温水プラグ。
  7. 【請求項7】 温水プラグにおける流路接続の為の一対
    の筒状のプラグ部と電気接続の為の複数の端子とを全体
    的に包囲する保護筒の開放端に着脱自在に外嵌させる温
    水プラグ用の保護キャップであって、 弾性材料からなり、 前記保護筒の開放端を全域的に閉塞する板状の閉塞板
    と、前記閉塞板の周囲に設けられ且前記保護筒に外嵌す
    る嵌合壁とから外キャップが形成され、 前記閉塞板に、前記各プラグ部に水密状態に且つ取り外
    し可能に密封外嵌させる一対の筒状のプラグキャップが
    一体的に設けられ、 前記外キャップは連結条片によって、前記温水プラグか
    ら延びる温水配管に繋がれていることを特徴とする温水
    プラグ用の保護キャップ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の温水プラグ用の保護キ
    ャップにおいて、前記閉塞板に、前記端子全体を包囲す
    る筒状の端子キャップをさらに設け、前記プラグキャッ
    プが前記プラグ部に外嵌すると同時に前記端子キャップ
    の開放端縁が前記端子が突出する端面を水密状態に押圧
    する構成とした温水プラグ用の保護キャップ。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載の温水プラグ用の
    保護キャップにおいて、前記プラグキャップの内部に吸
    水部材をさらに設けた温水プラグ用の保護キャップ。
  10. 【請求項10】 請求項7から9のいずれかに記載の温
    水プラグ用の保護キャップにおいて、前記プラグキャッ
    プに、漏水が生じない程度の空気逃がし孔を形成した温
    水プラグ用の保護キャップ。
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