JP4249205B2 - 温水プラグ用保護キャップ - Google Patents

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Description

この発明は温水プラグ用保護キャップ、特に、放熱機から延びる温水配管の先端に設けられている温水プラグの不使用時に、温水プラグに着脱自在に被覆させる保護キャップに関するものである。
図7は、一般的な壁面設置式の温水コンセント(3)の正面図であり、図8は、図7の温水コンセント(3)に接続させる温水プラグ(2)の斜視図である。
温水コンセント(3)には、壁を介して室外機から延びる一対の室外側温水配管(図示せず)の先端部に連通する一対の温水接続口(31)(32)が室内側に開放している。又、温水接続口(31)(32)の間には、前記室外機から延びるリモコンケーブル(図示せず) に電気接続される電気接続部(33a)(33b)(33c)が突設されていると共に、その下方には、後述する温水プラグ(2)のロックレバー(20)が係合する係合孔(30)が開口している。
温水プラグ(2)は、図8に示すように、温水の熱を室内に放出する放熱機(4) から延びる一対の室内側温水配管(41)(42)と、リモコンケーブル(40)の先端に装着されており、室内側温水配管(41)(42)にそれぞれ連通接続されるプラグ筒(21)(22)と、リモコンケーブル(40)に電気接続される端子(23a)(23b)(23c)と、前記温水コンセント(3)の係合孔(30)に係合するロックレバー(20)とが、温水プラグ(2)を構成しているケーシング(24)の一側面から同方向に突出しており、これらの突出部分を包囲するように保護筒(25)が設けられている。さらに、ケーシング(24)の上面には、前記係合孔(30)に係合状態にあるロックレバー(20)を解除方向に操作する操作部(26)が上方に突出している。
尚、各プラグ筒(21)(22)の外周面には、2本の第1、第2Oリング(27)(28)が所定の間隔を開けて装着されており、これにより、プラグ筒(21)(22)を、温水コンセント(3)の温水接続口(31)(32)に各々密に挿入させることができ、前記室外側温水配管と室内側温水配管(41)(42)とが流路接続される。又、これと同時に、温水プラグ(2)の端子(23a)(23b)(23c)が、温水コンセント(3)の電気接続部(33a)(33b)(33c)にそれぞれ電気的に接続され、さらに、ロックレバー(20)の先端部が係合孔(30)に抜止め状態に係合する。この係合によって、温水コンセント(3)と温水プラグ(2)とがロックされて、温水接続口(31)(32)とプラグ筒(21)(22)との接続状態が維持される。
そして、操作部(26)がケーシング(24)内に押し込まれると、ロックレバー(20)が連動して、係合孔(30)への係合が解除され、プラグ筒(21)(22)を温水接続口(31)(32)から引き抜くことができる。
プラグ筒(21)(22)内には、図9に示すように、プラグ筒(21)(22)内の流路を開閉する為の弁体(37)と、この弁体(37)からプラグ筒(21)(22)の先端側に延びる断面十字形状の弁軸(38)と、前記弁体(37)を閉弁方向に付勢するバネ(39)とからなる弁機構がそれぞれ内蔵されている。弁軸(38)は、プラグキャップ(11)(12)の筒状部の内周面により軸方向にスライド自在に保持されており、弁体(37)が閉弁した状態にて、弁軸(38)の先端がプラグ筒(21)(22)からやや突出するように構成されている。
尚、温水接続口(31)(32)に続く流路にも同様な弁機構が内蔵されており、プラグ筒(21)(22)が温水接続口(31)(32)内に所定深さ挿入されると、弁体が開弁する。弁体の各々が開弁すると、プラグ筒(21)(22)の流路が温水接続口(31)(32)に続く流路に連通する。温水接続口(31)(32)からプラグ筒(21)(22)を引き抜くと、プラグ筒(21)(22)はバネ(39)の付勢力により弁体(18)が閉弁する。
そして、温水プラグ(2)の不使用時には、図9に示すような保護キャップ(5)が保護筒(25)の開放端から外嵌されて、放熱機(4)と共に収納される。
保護キャップ(5)は、樹脂やゴム等の弾性材料からなり、保護筒(25)の開放端を閉塞する閉塞板(50)の内周面から、前記プラグ筒(21)(22)に、第1、第2Oリング(27)(28)を介して密に外嵌する一対のプラグキャップ(51)(52)が内方に突設されている。
プラグ筒(21)(22)にプラグキャップ(51)(52)を各々外周気密状態に被せるように、保護キャップ(5)を保護筒(25)の開放端に外嵌装着しておくことにより、温水プラグ(2)の不使用時における保護筒(25)内のプラグ筒(21)(22)や端子(23a)(23b)(23c)やロックレバー(20)が外部からの衝撃や埃から保護されると共に、プラグ筒(21)(22)内に残存している水が外部に漏れることがないから、電気信号回路の防水にも効果的である。
特開2000−179873号公報 特開平11−344232号公報
上記した従来の保護キャップ(5)では、プラグ筒(21)(22)にプラグキャップ(51)(52)を外嵌させる際に、プラグキャップ(51)(52)の内周面が、まず、プラグ筒(21)(22)の先端部側に装着されている第1Oリング(27)に圧接し、第1Oリング(27)と保護キャップ(5)の内周面との間に密閉空間(S)が形成される。そのまま、プラグキャップ(51)(52)を深く押し込んでいくことにより、前記密閉空間(S)は縮小されていき、内部の圧力がプラグキャップ(51)(52)の押し込み量に応じて上昇する。さらに、プラグキャップ(51)(52)を押し進めて、プラグキャップ(51)(52)の開放端近傍の内周面がプラグ筒(21)(22)の基端部側の第2Oリング(28)に圧接する装着完了状態に達したときには、密閉空間(S)の圧力は大気圧よりかなり高い状態となる。
保護キャップ(5)はその内周面が温水プラグ(2)の保護筒(25)の外面に密着すると共に、プラグキャップ(51)(52)は2つの第1、第2Oリング(27)(28)に圧接しており、これらの摩擦力で外嵌状態を保持しているが、時間の経過と共に、保護キャップ(5)は、前記密閉空間(S)内の圧力が、保護キャップ(5)の閉塞板(50)を、取り外し方向に押していき、徐々に取り付け状態が緩んでくる。この緩んだ状態にて、保護キャップ(5)の取り外し方向に外的な力が作用した場合、その力が僅かでであっても保護キャップ(5)が外れることがある。
保護キャップ(5)が外れると、プラグ筒(21)(22)内の弁軸(38)に外的衝撃が作用して不用意に押し込まれた場合、弁軸(38)は、温水接続口(31)(32)側の弁軸に押された時と同様に作用し、弁体(37)を開弁させてしまうことがある。弁体(37)が開弁してしまうと、プラグ筒(21)(22)内や、放熱機(4)、さらには室内側温水配管(41)(42)内に残存されていた水がプラグ筒(21)(22)から外部に漏れ出てしまう不都合がある。
尚、特許文献1の特開2000−179873号公報には、プラグ筒(21)(22)とプラグキャップ(51)(52)との間の気密空間(S)内の圧力上昇を防止するために、水が漏れない程度の空気逃がし孔を設けることが開示されているが、このような空気逃がし孔は製作が困難であると共に、すぐに目詰まりを起こし、機能しなくなるといった問題がある。
本発明は、『放熱機から延びる温水配管の先端部に装着され且つ壁等に設置される温水コンセントの温水接続口に着脱自在に接続されるプラグ筒が突設されている温水プラグに装着させるための保護キャップであって、前記プラグ筒の外周面に嵌着されている環状の気密部材を介して前記プラグ筒に外嵌するプラグキャップが具備されている温水プラグ用保護キャップ』において、プラグキャップがプラグ筒に気密部材を介して密に外嵌する装着完了状態にて、前記プラグキャップがプラグ筒から不用意に外れることがないようにすることを課題とする。
(1)前述の課題を解決するために講じた請求項1に係る発明の解決手段は、『前記プラグキャップの内周面に、周方向全域に沿って内方に突出する厚肉部が形成され、
前記プラグキャップを前記プラグ筒に外嵌させたとき、前記プラグキャップの内周面のうち、前記厚肉部のみが前記プラグ筒の前記気密部材に圧接可能に設定されていると共に、
前記プラグキャップの前記プラグ筒への装着完了時に、前記厚肉部が前記気密部材にちょうど圧接するように、前記厚肉部の形成位置及び前記気密部材の装着位置がそれぞれ設定されている』ことである。
上記解決手段は次のように作用する。
プラグ筒をプラグキャップに差し込んでいく途中の段階では、プラグキャップの内周面の一部分に形成した厚肉部とプラグ筒の外周面との間の気密性は確保されないから、プラグキャップ内に密閉空間は形成されず、プラグキャップ内の圧力が上昇することはない。そして、プラグ筒がプラグキャップに最終差込位置まで差し込まれた、プラグキャップの装着完了時点で、前記厚肉部は前記気密部材にちょうど圧接してプラグキャップ内の気密状態を確保するように設定されている。このように、プラグキャップのプラグ筒への装着完了時にプラグキャップ内の気密状態が確保される構成としたから、プラグキャップ内の圧力の上昇はほとんど見られない。
尚、例えば、気密部材としてOリングを採用し、プラグ筒の軸線方向に所定の間隔をあけて複数個装着させた場合であって、前記厚肉部をプラグキャップの開放端近傍の内周面に突設させた場合では、プラグ筒をプラグキャップに差し込んでいく途中で、厚肉部が、プラグ筒の先端部側のOリングに一旦圧接し、プラグキャップ内に密閉空間が形成される。しかしながら、この圧接状態は永続的ではなく、プラグキャップをさらに押し進めることにより容易に解除される。これと同時に、プラグキャップ内の上昇した内圧は元に戻る。そして、プラグキャップを装着完了位置まで押し込んだ時点で、前記厚肉部は他のOリングに圧接するように構成しておけば、プラグキャップはプラグ筒に外周気密状態に外嵌させることができ、先に厚肉部が当接した先端部側のOリングは前記プラグキャップ内に位置することとなる。
(2)請求項2に係る発明のものは、上記課題に記載した温水プラグ用保護キャップにおいて、『前記プラグキャップの構成壁の一部に、内圧に応じて変形可能な可動域を設ける』ようにしたもので、プラグキャップをプラグ筒に装着させることにより、プラグ筒の気密部材とプラグキャップとで形成される閉空間の圧力が上昇すると、プラグキャップの構成壁の一部の可動域が外側に膨らむ態様に可動し、前記閉空間の圧力上昇を吸収することができる。
(3)請求項3に係る発明のものは、上記課題に記載した温水プラグ用保護キャップにおいて、『前記プラグキャップの構成壁の一部を、通気性防水部材から構成した』もので、プラグ筒にプラグキャップを装着させると、プラグ筒の先端に溜っていた水やプラグ筒内に残存していた水がプラグキャップ外に漏水することはないが、プラグ筒の気密部材とプラグキャップとで形成される閉空間内の空気は外部へ逃がすことができる。これにより、前記閉空間は、常時、大気圧と同じ圧力が保たれる。
(4)請求項4に係る発明のものは、請求項1乃至3のいずれかに記載の温水プラグ用保護キャップにおいて、前記温水プラグには、前記プラグ筒が前記温水接続口に接続されると同時に前記温水コンセントに設けられている係合孔に係合可能な可動係合片と、前記可動係合片の前記係合孔への係合状態を解除させる操作部が設けられており
本温水プラグ用保護キャップには、前記プラグ筒が前記プラグキャップに最終差込位置まで差し込まれると同時に、前記可動係合片が係合可能な係合凸部が設けられ、
前記可動係合片の前記係合凸部への係合は前記操作部の操作によって解除可能とした』ものである。
このものは、温水プラグ用保護キャップに、温水プラグに突設されている可動係合片が係合可能な係合凸部を設ける構成であり、前記プラグ筒が前記プラグキャップに最終差込位置まで差し込まれると同時に、前記可動係合片が係合凸部に係合するように設定されている。これにより、プラグキャップのプラグ筒への装着に伴って、プラグキャップ内の閉空間の圧力が上昇して、プラグキャップが取り外される方向に押されていっても、前記可動係合片が係合凸部に係合している限り、プラグキャップがプラグ筒から外れることはない。又、温水プラグに設けられている操作部を操作することにより、可動係合片の係合凸部への係合を解除して、保護キャップを取り外すことができる。

以上のように、請求項1に係る発明によれば、プラグキャップをプラグ筒に装着完了状態に取り付けても、プラグキャップ内に形成される閉空間の圧力上昇はほとんど認められない。よって、装着後のプラグキャップが内圧に押されてプラグ筒から不用意に外れることがない。又、前記閉空間の圧力上昇によって、プラグ筒内の弁体が押されて開弁し、プラグ筒内の残水の外部への漏れ出すこともない。
請求項2に係る発明によれば、前記閉空間の圧力上昇は、プラグキャップの構成壁に設けた可動域が外方に膨らむ方向に変形するにより吸収することができるから、プラグキャップ内で圧力が上昇しても、プラグキャップがプラグ筒から外れてしまうことはない。よって、請求項1と同じ効果が生じる上に、可動域の変形具合で、前記閉空間の気密性が確保されているかどうかを目で確認することができる。
請求項3に係る発明によれば、前記閉空間内の空気を通気性防水部材から外部に逃がしながら、プラグキャップをプラグ筒に装着することができるから、請求項1と同じ効果が生じる上に、プラグキャップをプラグ筒に装着させ易いといった効果が生じる。
請求項4に係る発明によれば、可動係合片を係合凸部へ係合させることにより、プラグキャップをプラグ筒から物理的に外れないようにしたから、プラグキャップ内に形成される閉空間の圧力上昇の有無に関わらず、プラグキャップをプラグ筒に対して装着状態に維持することが可能となる。
尚、請求項1から請求項3に係る発明のいずれかと、請求項4に係る発明を同時に実施することも可能であり、この場合、プラグキャップのプラグ筒への装着態様は一層確実なものとなり、操作部を操作しない限り、プラグキャップが不用意に外れることはない。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本願発明の第1番目の実施の形態における保護キャップ(1)の斜視図であり、図2は、保護キャップ(1)を温水プラグ(2)に装着した状態を示す中央縦断面図であり、図3は、温水プラグ(2)のプラグ筒(21)に保護キャップ(1)のプラグキャップ(11)を装着した状態を示す縦断面図である。
温水プラグ(2)は、図8に示した従来のものと同様な構成のものが採用可能であり、図7に示したような温水コンセント(3)に接続させることにより、温水暖房装置に備えられる温水接続装置を構成している。
温水プラグ(2)は、従来のものと同様に、温水の熱を放出する放熱機(4)から延びる一対の室内側温水配管(41)(42)及びリモコンケーブル(40)の先端部にケーシング(24)が装着されているもので、ケーシング(24)内で、室内側温水配管(41)(42)がプラグ筒(21)(22)に連通接続されている。プラグ筒(21)(22)は、ケーシング(24)の端面(34)から水平に並んだ状態で突出しているとともに、プラグ筒(21)(22)間には、前記リモコンケーブル(40)が電気接続する板状の端子(23a)(23b)(23c)と、温水コンセント(3)の係合孔(30)に係合する、可動係合片としてのロックレバー(20)がプラグ筒(21)(22)と同方向に突出している。そして、これらプラグ筒(21)(22)、端子(23a)(23b)(23c)及びロックレバー(20)を包囲するように保護筒(25)が設けられている。
温水コンセント(2)の温水接続口(31)(32)へプラグ筒(21)(22)を挿入させたときの温水接続口(31)(32)との水密状態を維持する為に、プラグ筒(21)(22)の筒状主体の先端部側の外周面には第1Oリング(27)が、基端部側の外周面には、第2Oリング(28)が、所定の間隔をおいて各々装備されている。
又、前記ロックレバー(20)を揺動させて、係合孔(30)への係合を解除操作する操作部(26)がケーシング(24)の上面に、内部へ押し込み可能に突出している。
この温水プラグ(2)の不使用時において、保護筒(25)の開放端には、図1に示すような保護キャップ(1)が装着される。
保護キャップ(1) は、同図に示すように、前記保護筒(25)の開放端に略一致する大きさの長円形の閉塞板(10)とその周囲を囲むように設けられている周壁(15)とから外キャップ(16)が形成されるとともに、外キャップ(16)の開放端縁からは、先端に連結環(17)を具備する連結条片(18)が延長している。連結環(17)は、図2に示すように、室内側温水配管(41)(42)及びリモコンケーブル(40)を合わせて被覆させている蛇腹状のカバー体(35)に外嵌する環状体であり、室内側温水配管(41)(42)及びリモコンケーブル(40)を温水プラグ(2)のプラグ筒(21)(22)及び端子(23a)(23b)(23c)にそれぞれ接続する前にカバー体(35)に挿通させておき、ケーシング(24)の下面近傍に位置させておく。
外キャップ(16)を保護筒(25)の開放端に外嵌させたときにプラグ筒(21)(22)が対応する閉塞板(10)の各部分には、プラグ筒(21)(22)に外嵌する筒状のプラグキャップ(11)(12)が一体的にそれぞれ突設されているとともに、プラグキャップ(11)(12)の間には、図1及び図2に示すように、ロックレバー(20)の先端が係合可能な係合凸部(14)が形成された係合筒(13)が突設されている。
プラグキャップ(11)(12)の開放端近傍の内周面には、図3に示すように、内方に凸の厚肉部(11a)(12a)が設けられており、閉塞板(10)が保護筒(25)の開放端に当接すると共に、ロックレバー(20)が、図2に示すように、係合筒(13)の係合凸部(14)に抜け止め状態に係合する保護キャップ(1)の温水プラグ(2)への装着完了状態にて、前記厚肉部(11a)(12a)がプラグ筒(21)(22)の基端部側の第2Oリング(28)にちょうど圧接するように、プラグキャップ(11)(12)の筒長さ及び、第2Oリング(28)の装着位置は設定されている。
尚、保護キャップ(1)は、弾性変形可能な合成樹脂から全体が形成されており、外キャップ(16)は保護筒(25)の開放端に、プラグキャップ(11)(12)はプラグ筒(21)(22)に、それぞれ外嵌されて、各々相互間の摩擦力によって外嵌状態が保持されている。又、ロックレバー(20)の先端が係合筒(13)の開放端に挿入されるときには、ロックレバー(20)の下斜面(20a)が係合凸部(14)に続く斜面(14a)を乗り越えて、ロックレバー(20)の先端が係合凸部(14)に係合する。この係合は、ロックレバー(20)を温水コンセント(3)の係合孔(30)から取り外すときと同様に、操作部(26)をケーシング(24)内に押し込むことにより、ロックレバー(20)の先端を上方へ回動するように揺動させれば容易に解除することができる。
この実施の形態の保護キャップ(1)では、プラグキャップ(11)(12)の厚肉部(11a)(12a)が、プラグ筒(21)(22)の基端部側の第2Oリング(28)に圧接した状態でのみ、第2Oリング(28)とプラグキャップ(11)(12)と閉塞板(10)との間に密閉空間(S)が形成されて、プラグ筒(21)(22)を気密状態に保護することができる。
プラグ筒(21)(22)にプラグキャップ(11)(12)を差し込む際に、厚肉部(11a)(12a)がプラグ筒(21)(22)の開放端側の第1Oリング(27)に圧接した時点でも、前記密閉空間(S)は形成されるが、そのまま、プラグキャップ(11)(12)をさらに深く差し込むことにより、図4に示すように、厚肉部(11a)(12a)の第1Oリング(27)への圧接が外れて、前記密閉空間(S)内の空気は同図の矢印に示すように、プラグキャップ(11)(12)の開放端から漏れ出す。これにより、密閉空間(S)の内圧はほとんど上昇しない。そして、厚肉部(11a)(12a)が第2Oリング(28)に圧接した装着完了状態で、前記密閉空間(S)の密閉性が再度確保され、気密状態が確実に保たれることとなる。
このように、プラグキャップ(11)(12)のプラグ筒(21)(22)への装着完了状態にて、プラグキャップ(11)(12)内の圧力の上昇はほとんど認められないことから、内圧によってプラグキャップ(11)(12)のプラグ筒(21)(22)に対する装着状態が緩んできたり、圧力によってプラグ筒(21)(22)の先端側に露出している断面十字形状の弁軸(38)が内方へ押されて、弁体(37)が不用意に開弁したりする不都合はない。
特に、この実施の形態では、プラグキャップ(11)(12)の内圧の上昇を抑えた装着態様を採用していると同時に、ロックレバー(20)を係合筒(13)の係合凸部(14)に係合させて、保護キャップ(1)を温水プラグ(2)の保護筒(25)に対して抜け止め状態に保持しているから、保護キャップ(1)の温水プラグ(2)からの脱落は確実に防止することができ、プラグ筒(21)(22)を確実に気密状態に保護することができる。又、第1Oリング(27)も、プラグキャップ(11)(12)内に位置させて保護することができる。
[第2番目の実施の形態について]
第2番目の実施の形態の温水プラグ用保護キャップ(1)は、図5に示すように、保護筒(25)の開放端を閉塞している閉塞板(10)のうち、プラグキャップ(11)(12)で囲まれた各所定範囲を薄肉に形成し、それぞれ、プラグキャップ(11)(12)内の圧力の変動に応じて、内外に凹凸状態に変形可能な可動域(10a)を設ける構成としたものである。
このものでは、プラグキャップ(11)(12)がプラグ筒(21)(22)に外周気密状態に装着されて、プラグ筒(21)(22)とプラグキャップ(11)(12)との間に密閉空間(S)が形成された場合、プラグキャップ(11)(12)内の圧力の上昇に伴って、可動域(10a)が、同図の二点鎖線に示すように外方に膨らんで、上昇した内圧を吸収することができる。これにより、保護キャップ(1)がプラグキャップ(11)(12)の内圧の上昇によって離脱方向に押される力が緩和され、又、プラグキャップ(11)(12)内の弁体(37)が内圧に押されて不用意に開弁する不都合もない。
[第3番目の実施の形態について]
第3番目の実施の形態の温水プラグ用保護キャップ(1)は、図6に示すように、前記閉塞板(10)のうち、プラグキャップ(11)(12)で囲まれた各所定範囲に、空気は通すが、水滴は通さない通気性防水部材(10b)を嵌め込んだ構成としたものである。プラグキャップ(11)(12)内は、通気性防水部材(10b)を介して、空気の出入りが自由となり、プラグ筒(21)(22)への着脱に関係なく常時大気圧と同じ圧力に保持される。
尚、上記第2番目の実施の形態の場合も、第3番目の実施の形態の場合も、図面では、第1番目の実施の形態の保護キャップと同様、プラグキャップ(11)(12)の開放端に厚肉部が設けられた構成としているが、この厚肉部は必ずしも設ける必要はなく、プラグキャップ(11)(12)の内周面は第1Oリング(27)及び第2Oリング(28)によって気密シールされる凹凸のない筒形状でよく、又、ロックレバー(20)が係合する係合凸部(14)も必ずしも設ける必要はない。
又、保護キャップ(1)に、第1番目の実施の形態の厚肉部(11a)(12a)や、第2番目の実施の形態の可動域(10a)や、第2番目の実施の形態の通気性防水部材(10b)を設けることなく、係合凸部(14)のみを設け、ロックレバー(20)を係合凸部(14)に係合させることによってのみ、保護キャップ(1)の温水プラグ(2)からの不用意な脱落を防止するようにしても良い。
本願発明の第1番目の実施の形態の温水プラグ用保護キャップの斜視図。 本願発明の第1番目の実施の形態の温水プラグ用保護キャップを温水プラグに装着した状態を示す中央縦断面図。 本願発明の第1番目の実施の形態の温水プラグ用保護キャップのプラグキャップの温水プラグのプラグ筒への装着完了状態を示す縦断面図。 本願発明の第1番目の実施の形態の温水プラグ用保護キャップを温水プラグに装着する途中の様子を示す縦断面図。 本願発明の第2番目の実施の形態の温水プラグ用保護キャップのプラグキャップの温水プラグのプラグ筒への装着完了状態を示す縦断面図。 本願発明の第3番目の実施の形態の温水プラグ用保護キャップのプラグキャップの温水プラグのプラグ筒への装着完了状態を示す縦断面図。 従来の温水コンセントの正面図。 従来の温水プラグの一部切欠斜視図。 従来の温水プラグに従来の保護キャップを装着した状態を示す一部切欠縦断面図
符号の説明
(1) ・・・・・・・保護キャップ
(11)(12)・・・・・プラグキャップ
(11a)(12a)・・・・厚肉部
(2) ・・・・・・・温水プラグ
(21)(22)・・・・・プラグ筒
(27)(28)・・・・・気密部材(Oリング)

Claims (4)

  1. 放熱機から延びる温水配管の先端部に装着され且つ壁等に設置される温水コンセントの温水接続口に着脱自在に接続されるプラグ筒が突設されている温水プラグに装着させるための保護キャップであって、前記プラグ筒の外周面に嵌着されている環状の気密部材を介して前記プラグ筒に外嵌させるプラグキャップが具備されている温水プラグ用保護キャップにおいて、
    前記プラグキャップの内周面に、周方向全域に沿って内方に突出する厚肉部が形成され、
    前記プラグキャップを前記プラグ筒に外嵌させたとき、前記プラグキャップの内周面のうち、前記厚肉部のみが前記プラグ筒の前記気密部材に圧接可能に設定されていると共に、
    前記プラグキャップの前記プラグ筒への装着完了時に、前記厚肉部が前記気密部材にちょうど圧接するように、前記厚肉部の形成位置及び前記気密部材の装着位置がそれぞれ設定されていることを特徴とする温水プラグ用保護キャップ。
  2. 放熱機から延びる温水配管の先端部に装着され且つ壁等に設置される温水コンセントの温水接続口に着脱自在に接続されるプラグ筒が突設されている温水プラグに装着させるための保護キャップであって、前記プラグ筒の外周面に嵌着されている環状の気密部材を介して前記プラグ筒に外嵌させるプラグキャップが具備されている温水プラグ用保護キャップにおいて、
    前記プラグキャップの構成壁の一部に、内圧に応じて変形可能な可動域を設けることを特徴とする温水プラグ用保護キャップ。
  3. 放熱機から延びる温水配管の先端部に装着され且つ壁等に設置される温水コンセントの温水接続口に着脱自在に接続されるプラグ筒が突設されている温水プラグに装着させるための保護キャップであって、前記プラグ筒の外周面に嵌着されている環状の気密部材を介して前記プラグ筒に外嵌させるプラグキャップが具備されている温水プラグ用保護キャップにおいて、
    前記プラグキャップの構成壁の一部を、通気性防水部材から構成したことを特徴とする温水プラグ用保護キャップ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の温水プラグ用保護キャップにおいて、
    前記温水プラグには、前記プラグ筒が前記温水接続口に接続されると同時に前記温水コンセントに設けられている係合孔に係合可能な可動係合片と、前記可動係合片の前記係合孔への係合状態を解除させる操作部が設けられており
    本温水プラグ用保護キャップには、前記プラグ筒が前記プラグキャップに最終差込位置まで差し込まれると同時に、前記可動係合片が係合可能な係合凸部が設けられ、
    前記可動係合片の前記係合凸部への係合は前記操作部の操作によって解除可能としたことを特徴とする温水プラグ用保護キャップ。
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