JP2000179749A - 既設管渠の引き抜き撤去工法 - Google Patents

既設管渠の引き抜き撤去工法

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JP2000179749A
JP2000179749A JP10361468A JP36146898A JP2000179749A JP 2000179749 A JP2000179749 A JP 2000179749A JP 10361468 A JP10361468 A JP 10361468A JP 36146898 A JP36146898 A JP 36146898A JP 2000179749 A JP2000179749 A JP 2000179749A
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JP
Japan
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rod
shaft
pipe
sewer
extracting
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JP10361468A
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English (en)
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Yasuaki Takenouchi
康昭 竹之内
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Hazama Corp
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Hazama Gumi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開削工法によらず、またシールド機やさや管
を用いずに、既設管渠を簡易な手段で簡単に撤去できる
方法を提供する。 【解決手段】 引き抜き範囲L内の最先端の管材1内部
に反力部材7、立坑3内部に加圧部材13を設置し、各
管材に応じた長さとした引き抜き棒9を管渠2内で接続
して、反力部材7と加圧部材13との間を引き抜き棒9
にて連結状態とした後、立坑3内でジャッキ15により
加圧部材13を推進して管材1を1本ずつ立坑3内に引
き抜く工程と、引き抜いた管材内の引き抜き棒を、管渠
内に残っている引き抜き棒から分離し、残っている引き
抜き棒を加圧部材13に締結する工程とを繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管材を連結して地
中埋設されている管渠を撤去するため、立坑内へ引き抜
く既設管渠の引き抜き撤去工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水管等の既設管渠を解体・撤去
するには、次のような方法が採られていた。 (1)道路を地上から掘り起こす開削工法。 (2)専用のシールド機を用い、埋設管(既設管渠)の
両端に発進立坑と到達立坑を掘削してから、発進立坑か
らシールド機を発進させ、シールド機胴体を埋設管に被
せるようにして掘進する。シールド機内のカッタで埋設
管を切断して分割し、切断した埋設管はエレクタで取り
外して台車に積み込み、搬出する。これをシールド機の
掘進毎に繰り返しながら、埋設管撤去後の空洞に埋め戻
し材を充填し、このような工程を到達立坑まで繰り返
す。 (3)埋設管より大きな管径のさや管を推進しながら、
埋設管をさや管内で解体して撤去する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1)の開削
工法による場合には、道路下の埋設管であると、道路を
対象範囲全区間について掘り起こす必要があり、交通へ
の影響が大きいとか、騒音・振動など周辺環境への影響
が大きいとか、埋設管が多いとこれらの悪影響に対する
防護措置が大変である、等の問題がある。
【0004】(2)のシールド機による場合には、埋設
管の撤去区間長が長いと、他の工法と比較して採算性は
良いが、短いと割高(シールド機が占めるコストが高
い)となる。また、埋設管の径が小さくなると、埋設管
をシールド機内部で切断・分解・撤去する作業性が悪く
なる。
【0005】(3)のさや管による場合には、さや管施
工時に、切羽の崩壊や地下水の湧水を防ぐため、地盤改
良や地下水低下工法などの補助工法が必要となる。
【0006】本発明の目的は、従来のこのような問題点
に鑑み、開削工法によらず、またシールド機やさや管を
用いずに、既設管渠を簡易な手段で簡単に撤去できる方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、管材を連結し
て地中埋設されている管渠を、立坑内へ引き抜く既設管
渠の引き抜き撤去工法であって、引き抜き範囲内の最先
端の管材内部に反力部材、立坑内部に加圧部材を設置
し、各管材に応じた長さとした引き抜き棒を管渠内で接
続して、反力部材と加圧部材との間を引き抜き棒にて連
結状態とした後、立坑内でジャッキにより加圧部材を推
進して管材を1本ずつ立坑内に引き抜く工程と、引き抜
いた管材内の引き抜き棒を、管渠内に残っている引き抜
き棒から分離し、残っている引き抜き棒を加圧部材に締
結する工程とを繰り返す。
【0008】反力部材と加圧部材とは、平行な複数本の
引き抜き棒にて連結することにより、引き抜き力を安定
させることができる。また、引き抜き棒同士をカップラ
にて分離自在に接続することにより、引き抜き棒同士の
連結・分離が容易になる。
【0009】本発明では、管材を切断しないでそのまま
引き抜くが、その際に管渠内に存在するのは引き抜き棒
のみであるため、管材の引き抜きに伴い、引き抜き後の
空洞に埋め戻し材を充填するに当たっても、効率良く充
填できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。
【0011】図1〜図3は、例えば内径800mm程度
の大きさ(作業員が横臥して入ることができる大きさ)
のタグタイル鋳鉄管(以下「管材」と言う)1を連結し
た管渠2の撤去例を示している。図5は工程の流れ図で
ある。
【0012】先ず、準備工として、マンホールの撤去を
兼ねてマンホールを拡張するような立坑3を掘削し、そ
の内周を坑口コンクリート(反力壁)4や支圧壁5で固
める。この立坑3側への引き抜き範囲L内において、作
業員が管渠2内に入り込んで最先端の管材1の先端(刃
口先端)に鋼製隔壁6を固定するとともに、この管材1
の内部に反力部材(鋼材)7を固定する。
【0013】次に、注入設備設置工として図4に示すよ
うに、地上に設置した図示しない埋め戻し材注入設備か
らの注入ホース8を、管渠2へ導入して先端の鋼製隔壁
6から埋め戻し材(例えば2液性薬液)を注入できるよ
うにする。
【0014】また、引き抜き設備設置工として、PC鋼
棒やPC鋼管(例えば、外径26mm程度)による複数
本の引き抜き棒9を平行にしてそれぞれの先端部を反力
部材7に接続する。その接続は、例えば引き抜き棒9の
先端部を反力部材7の孔に貫通させてナット10で抜け
ないようにする。引き抜き棒9の長さは、管材1の長さ
と同じ長さ又は少し短い程度が良いが、場合によっては
少し長めでも構わない。
【0015】このようにして反力部材7に接続した引き
抜き棒9のそれぞれについて、次の管材1に対応する引
き抜き棒9をカップラ11にて分離自在に接続し、以下
同様に最後尾の管材1まで順次接続する。
【0016】最後尾の管材1の引き抜き棒9のそれぞれ
に、終端引き抜き棒12を同様にカップラ11にて分離
自在に接続し、これら終端引き抜き棒12を立坑3内に
設置した加圧部材13に締結する。その締結は、例えば
加圧部材13の孔に終端引き抜き棒12を貫通させ、加
圧部材13の裏側において締結用小ジャッキ14にて行
う。
【0017】立坑3内において、加圧部材13と坑口コ
ンクリート4との間に、複数本の引き抜き用ジャッキ
(油圧ジャッキ)15を配置する。この場合、引き抜き
用ジャッキ15と坑口コンクリート4との間には受け材
16、引き抜き用ジャッキ15と加圧部材13との間に
はストラット17を介在させる。また、立坑3内に引き
抜かれてくる管材1を案内するレール18を敷設してお
く(図3参照)。
【0018】上記のような設置工事が終了したら、引き
抜き用ジャッキ15を伸長させて、坑口コンクリート4
を反力壁として加圧部材13を推進し、反力部材7を固
定した先端の管材1から最後尾の管材1までをそのまま
立坑3側へ移動させる。このような引き抜き工と同時
に、埋め戻し材注入工、すなわち注入ホース8を通じて
刃口先端から引き抜き後の空洞に埋め戻し材を注入す
る。この場合、埋め戻し材の充填量に合わせて引き抜き
速度を決定し、充填しながら引き抜く。
【0019】最後尾の1本の管材1が立坑3内まで完全
に引き抜かれたところで、引き抜き工及び埋め戻し材注
入工を中断し、立坑3内に引き抜かれた最後尾の管材1
内の引き抜き棒9を、それより先の引き抜き棒9及び終
端引き抜き棒12から分離(カップラ11による接続を
解除)してから、この最後尾の1本の管材1を立坑3外
へ撤去(管材撤去工)する。
【0020】次に、新たに最後尾となった管材1内の引
き抜き棒9をカップラ11にて終端引き抜き棒12と接
続し、上記と同様に引き抜き工及び埋め戻し材注入工を
施工して、最後尾の1本の管材1を立坑3内に引き抜
き、同様に撤去する。
【0021】以下、同様の工事を繰り返して管材1を1
本ずつ引き抜き撤去し、全ての管材1の撤去が完了した
ら、図6及び図7に示すように、立坑3の坑口19に鉄
板20を設置する(坑口養生工)。この後、引き抜き設
備及び注入設備を撤去して工事を完了する。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 連結して埋設されている管材を、シールド機やさや
管を用いることなく、1本ずつ簡単に引き抜き撤去でき
るので、既設管渠の撤去を経済的に行うことができる。
【0023】 既設管渠の撤去を開削することなしに
行えるので、交通への影響や周辺環境への保全が確保さ
れる。
【0024】 反力部材と加圧部材とは、平行な複数
本の引き抜き棒にて連結することにより、引き抜き力を
安定させることができる。 引き抜き棒同士をカップラにて分離自在に接続する
ことにより、引き抜き棒同士の連結・分離が容易にな
る。
【0025】 引き抜きによって生ずる空洞に、引き
抜きと同時に埋め戻し材を充填するので、地表沈下が防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工例を示す平面図である。
【図2】同上の縦断面図である。
【図3】横断面図である。
【図4】本発明における埋め戻し材注入工の概要説明図
である。
【図5】工程の流れ図である。
【図6】立坑の坑口養生工の正面図である。
【図7】同上の平面図である。
【符号の説明】
1 管材 2 管渠 3 立坑 4 坑口コンクリート 5 支圧壁 6 鋼製隔壁 7 反力部材 8 注入ホース 9 引き抜き棒 10 ナット 11 カップラ 12 終端引き抜き棒 13 加圧部材 14 締結用小ジャッキ 15 引き抜き用ジャッキ 16 受け材 17 ストラット 18 レール 19 坑口 20 鉄板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管材を連結して地中埋設されている管渠
    を、立坑内へ引き抜く既設管渠の引き抜き撤去工法にお
    いて、 引き抜き範囲内の最先端の管材内部に反力部材、立坑内
    部に加圧部材を設置し、各管材に応じた長さとした引き
    抜き棒を管渠内で接続して、反力部材と加圧部材との間
    を引き抜き棒にて連結状態とした後、 立坑内でジャッキにより加圧部材を推進して管材を1本
    ずつ立坑内に引き抜く工程と、引き抜いた管材内の引き
    抜き棒を、管渠内に残っている引き抜き棒から分離し、
    残っている引き抜き棒を加圧部材に締結する工程とを繰
    り返すことを特徴とする、既設管渠の引き抜き撤去工
    法。
  2. 【請求項2】反力部材と加圧部材とを、平行な複数本の
    引き抜き棒にて連結することを特徴とする請求項1記載
    の、既設管渠の引き抜き撤去工法。
  3. 【請求項3】引き抜き棒同士をカップラにて分離自在に
    接続することを特徴とする請求項1又は2記載の、既設
    管渠の引き抜き撤去工法。
  4. 【請求項4】管材の引き抜きに伴い、引き抜き後の空洞
    に埋め戻し材を充填することを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の、既設管渠の引き抜き撤去工法。
JP10361468A 1998-12-18 1998-12-18 既設管渠の引き抜き撤去工法 Pending JP2000179749A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009138483A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Kajima Corp 既設管の引抜き撤去工法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009138483A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Kajima Corp 既設管の引抜き撤去工法

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