JP2000177858A - 磁気ネジを用いた給紙装置 - Google Patents

磁気ネジを用いた給紙装置

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JP2000177858A
JP2000177858A JP10353559A JP35355998A JP2000177858A JP 2000177858 A JP2000177858 A JP 2000177858A JP 10353559 A JP10353559 A JP 10353559A JP 35355998 A JP35355998 A JP 35355998A JP 2000177858 A JP2000177858 A JP 2000177858A
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feed roller
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Satoshi Kamanuma
敏 釜沼
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2404/00Parts for transporting or guiding the handled material
    • B65H2404/10Rollers
    • B65H2404/15Roller assembly, particular roller arrangement
    • B65H2404/152Arrangement of roller on a movable frame
    • B65H2404/1523Arrangement of roller on a movable frame moving in parallel to its axis

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ネジを用いた給紙装置において、セット
する用紙のサイズに拘わらず、用紙給送時に一様に給紙
ミス及びスキューを低減する。 【解決手段】 給紙ローラ101a,101bをインナ
ー磁気ネジ110a,110bを介して磁気ネジロット
109に連結し、インナー磁気ネジ110a,110b
の内周にそれぞれ異なった角度で着磁を施し、磁気ネジ
ロット109にはこれら双方の着磁に対応し得るように
着磁を施す。これにより、磁気ネジロット109の回転
動作によって、給紙ローラ101a,101bがそれぞ
れ異なる移動量で用紙幅方向へ移動し、同時に両給紙ロ
ーラ101a,101bの間隔も変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セットされた用紙
を処理装置へ供給する給紙装置に関し、特に、セットさ
れた用紙の幅に応じて給紙ローラの配置を変更可能な磁
気ネジを用いた給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機やプリンタ等の処理部
に用紙を供給する給紙カセット、また、原稿を自動的に
読み取り部に供給する自動原稿供給装置には、用紙を確
実に送り出すために、給紙ローラが複数個設けられた給
紙装置が備えられている。このような給紙装置では、一
般的に前記複数個の給紙ローラは、セットされる最小の
用紙サイズに合わせた位置に配置されている。片側基準
で用紙をセットするものでは、大きなサイズの用紙に対
しては、給紙ローラが基準側に片寄った配置となってし
まうため、給紙ローラを複数個設けた効果が十分に得ら
れず、給紙ミスや給紙する際のスキューが発生しやすく
なり、用紙ジャムが発生するという問題がある。この問
題を改善する技術として、(1)用紙のサイズに応じ
て、複数個の給紙ローラが一体的に用紙幅方向の略中央
部分に移動するもの(特開平7−172599号公報参
照)、(2)セットされた用紙の幅方向端部を揃えるた
めのサイド規制板の動きに連動して、給紙ローラが用紙
端から一定距離の位置に移動するもの(特開平7−61
616号公報参照)等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)の従来技術は、大きなサイズの原稿の用紙幅に応
じて各給紙ローラの配置は変化するが、各給紙ローラ間
の間隔は変化しない。そのため、複数の給紙ローラが狭
い範囲に配置されていることには変わりがなく、用紙の
サイズに応じた適切な用紙送りを実現することはできな
い。また、上記(2)の従来技術は、給紙ローラは用紙
端から一定距離の位置にしか移動しないため、やはり用
紙のサイズに応じた適切な用紙送りを実現することはで
きない。よって、上記(1)(2)の従来技術では、給
紙ミス及びスキューを十分に抑えることはできていな
い。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、セットされる用紙のサイズに応
じて、複数の給紙ローラ間の間隔を変更可能とすること
で、どのサイズの用紙においても一様に給紙ミス及びス
キューを抑えることができる磁気ネジを用いた給紙装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、セットされた用紙を給送す
るための複数の給紙ローラを備え、これら複数の給紙ロ
ーラの用紙幅方向の配置を用紙幅に応じて変更可能な給
紙装置において、各給紙ローラ毎に磁気ネジを用いて該
給紙ローラを移動させる給紙ローラ移動手段を備え、給
紙ローラ移動手段は、少なくとも磁気ネジの回転体であ
り各給紙ローラ移動手段で共有する磁気ネジロットと、
磁気ネジの直線動作側であるインナー磁気ネジが取り付
けられ給紙ローラを支持する支持部材とを有し、各給紙
ローラ毎に設けられたそれぞれのインナー磁気ネジに
は、磁気ネジロットの回転動作に伴う各給紙ローラの用
紙幅方向への移動量に応じてそれぞれ異なった角度で着
磁が施され、磁気ネジロットは用紙の送り方向と直交す
る向きに略水平に配置され、インナー磁気ネジの着磁角
度と対応し得るように着磁が重畳的に施され、磁気ネジ
ロットの回転動作に伴って、各給紙ローラが用紙幅方向
に移動し、各給紙ローラの移動量の差により、ローラ間
隔も同時に変化するようにしたものである。
【0006】上記構成においては、各給紙ローラ毎に設
けられた給紙ローラ移動手段で、磁気ネジの回転体にあ
たる磁気ネジロットを回転させると、直線動作側にあた
るインナー磁気ネジが磁気ネジロットの軸方向に移動す
る。磁気ネジロットは、略水平で用紙の進行方向と直交
する向きに配置されていることから、磁気ネジロットが
回転すると、インナー磁気ネジが取り付けられた給紙ロ
ーラ支持部材が用紙の幅方向に移動する。この支持部材
の、磁気ネジロット1回転あたりの移動量はインナー磁
気ネジへの着磁角度によって決まる。各インナー磁気ネ
ジには異なる角度で着磁が施され、各磁気ネジに共通の
磁気ネジロットには各インナー磁気ネジに対応し得る角
度で重畳的に着磁が施されている。よって、磁気ネジロ
ットを回転させると、各給紙ローラ支持部材が用紙幅方
向にそれぞれ異なる移動量でもって移動する。この各給
紙ローラ支持部材の移動量の差から、移動後における各
給紙ローラ同士の間隔を変化させることができる。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の磁気ネジを用いた給紙装置であって、セットさ
れた用紙の幅を検出又は入力する手段と、給紙ローラの
基準位置を検出するホームポジションセンサと、磁気ネ
ジロットを駆動するモータと、モータの回転量を制御す
る制御手段とを備え、制御手段は、ホームポジションセ
ンサ及び用紙幅を検出又は入力する手段からの信号に基
づいて、給紙ローラが基準位置から用紙幅に対応した所
定量だけ移動するようにモータを回転させるものであ
る。
【0008】上記構成においては、セットされた用紙の
幅を検出又は入力する手段からの信号に基づいて、制御
手段がモータを、給紙ローラが基準位置にある状態から
用紙幅に対応した既定量だけ移動するように回転させる
ため、セットされた用紙の幅に応じて自動的に給紙ロー
ラの位置及び間隔が変化する。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の磁気ネジを用いた給紙装置であっ
て、セットされた用紙の幅方向端部を揃えるための用紙
規制板の移動に連動して磁気ネジロットが回転するよう
にしたものである。
【0010】上記構成においては、セットされた用紙の
端面の位置まで用紙規制板を動かすと、それに連動して
磁気ネジロットが回転する。この磁気ネジロットの回転
により各給紙ローラも磁気ネジロットの長さ方向に移動
するため、用紙規制板の動きに連動して各給紙ローラの
位置及び間隔が変化することになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
磁気ネジを用いた給紙装置について図面を参照して説明
する。図1,図2において第1の実施形態に係る磁気ネ
ジを用いた給紙装置1には、回転運動により用紙を搬送
する給紙ローラ101a,101bと、この給紙ローラ
101a,101bをそれぞれ支持する支持部材103
a,103bとからなる給紙ローラ移動部(給紙ローラ
移動手段)5a,5bを備えている。この給紙ローラ移
動部5a,5bは、図示しないモータにより回転駆動さ
れる駆動軸105に、駆動軸105上を軸方向にスライ
ド可能なワンウェイプーリ106a,106bを介して
取り付けられた構成でなる。給紙ローラ移動部5a,5
bには、上記モータからの駆動力を給紙ローラ101
a,101bに伝達するための駆動ベルト107a,1
07b、及び給紙ローラ101a,101bの回転軸に
連結するプーリ108a,108bが設けられている。
【0012】また、給紙装置1は、給紙ローラ移動部5
a,5bを用紙幅方向(駆動軸105の軸方向)に移動
可能とするための磁気ネジとして、略水平で用紙の搬送
方向に直交する向きに配置された磁気ネジロット109
と、支持部材103a,103bに取り付けられたイン
ナー磁気ネジ110a,110bとを備えている。
【0013】給紙ローラ101a,101bは次のよう
にして回転駆動される。上記モータが動作して駆動軸1
05が回転すると、ワンウェイプーリ106a,106
bも回転する。このワンウェイプーリ106a,106
bの回転は駆動ベルト107a,107bを介してプー
リ108a,108bに伝わり、給紙ローラ101a,
101bが回転駆動される。
【0014】ここで、標準的な磁気ネジの概略的な構成
と動作について図3乃至図4を参照して説明する。磁気
ネジは、回転体である磁気ネジロット301と、これに
嵌め合わされる直線動作側のインナー磁気ネジ302と
から構成される。磁気ネジロット301の表面には、N
極の永久磁石とS極の永久磁石が交互に螺旋状に着磁さ
れた着磁層303があり、一方のインナー磁気ネジ30
2の内側には、磁気ネジロット301の永久磁石のリー
ドに対応した螺旋着磁層304が設けられている。
【0015】通常、磁気ネジロット301に着磁された
N極/S極は、インナー磁気ネジ302のS極/N極と
磁極が対面したところで安定している。図4で示すよう
に、インナー磁気ネジ302の回転を制止した状態で磁
気ネジロット301を回転させると、磁気ネジロット3
01に着磁されたN極/S極が見掛け上、軸方向に移動
し、その吸引力によって、インナー磁気ネジ302内に
着磁されたS極/N極も釣られて軸方向に移動しようと
するため、インナー磁気ネジ302が軸方向に移動す
る。
【0016】次に、1つの軸の回転動作を移動量の異な
る2つの軸方向への動作に変換するための着磁パターン
について図5及び図6を参照して説明する。磁気ネジに
は、永久磁石の着磁を重ねて行うことができるという特
徴がある。例えば、図5及び図6に示すように、着磁パ
ターンa(501)で着磁したインナー磁気ネジ504
と、それとは異なる着磁角度の着磁パターンb(50
2)で着磁したインナー磁気ネジ505とを用意し、こ
れら2つのインナー磁気ネジ504,505が連結され
る磁気ネジロット506には、着磁パターンa(50
1)及び着磁パターンb(502)を重ねた着磁パター
ンc(503)を着磁することが可能である。この場
合、インナー磁気ネジ504及びインナー磁気ネジ50
5が静止した状態から磁気ネジロット506を回転させ
ると、インナー磁気ネジ504,505は次のように動
作する。インナー磁気ネジ504の着磁パターンa(5
01)は、磁気ネジロット506の着磁パターンc(5
03)のうち、着磁パターンa(501)部分に吸引さ
れる。また、インナー磁気ネジ505の着磁パターンb
(502)は、磁気ネジロット506の着磁パターンc
(503)のうち、着磁パターンb(502)部分に吸
引される。これらの動作により、インナー磁気ネジ50
4,505は磁気ネジロット506の回転に伴ってそれ
ぞれ異なる移動量で移動する。つまり、1つの軸の回転
動作が、移動量の異なる2つの軸方向の動作に変換され
る。
【0017】給紙装置1では、支持部材103aに取り
付けられたインナー磁気ネジ110aには上記の着磁パ
ターンa(501)が施され、支持部材103bに取り
付けられたインナー磁気ネジ110bには上記の着磁パ
ターンb(502)が施されている。また、磁気ネジロ
ット109には上記の着磁パターンc(503)が着磁
されている。これにより、磁気ネジロット109を回転
させると、給紙ローラ移動部5a及び給紙ローラ移動部
5bはそれぞれ用紙幅方向に移動するが、上述した着磁
パターンa(501)と着磁パターンb(502)の着
磁角度の違いにより、給紙ローラ移動部5aと給紙ロー
ラ移動部5bとでは磁気ネジロット1回転あたりの移動
量に差が生じるため、給紙ローラ移動部5aと給紙ロー
ラ移動部5bの間隔は移動前と移動後で変化することに
なる。
【0018】次に、磁気ネジの着磁角度と、給紙ローラ
移動部5a,5bの移動量との関係について図7及び上
記図1を参照して説明する。着磁パターンa(501)
及び着磁パターンb(502)の着磁角度は、用紙幅毎
の給紙ローラ101a,101bをどのように配置する
かによって決定する。ここでは、2つの給紙ローラ10
1a,101bの搬送力が用紙の幅方向に均等に働くよ
うにして、給紙ミス及びスキューを抑えるため、図7
(a)に示すように、給紙ローラ101aを用紙セット
の基準位置から用紙幅の1/4の位置に配置し、給紙ロ
ーラ101bを用紙幅の3/4の位置に配置するものと
する。
【0019】上記の場合、セットする用紙の最小幅を1
48mm(A5版サイズ)、最大幅を297mm(A3
版サイズ)とすると、給紙ローラ101aの移動距離は
37.75mm(37.00mm〜74.75mm)、
給紙ローラ101bの移動距離は111.75mm(1
11.00mm〜222.75mm)になる。この時の
磁気ネジの着磁パターンは、図9に示すように、磁気ネ
ジロット1回転あたりの移動距離がla:lb=1:3
(≒37.75:111.75)となるように、着磁角
度を決定する。また、図8に示すように、給紙ローラを
3個設ける場合も、同様に各給紙ローラの移動量から、
着磁角度の比を求めて設定すればよい。
【0020】このように給紙装置1によれば、インナー
磁気ネジ504及びインナー磁気ネジ505が静止した
状態から磁気ネジロット506を回転させると、それに
伴ってインナー磁気ネジ504,505はそれぞれ異な
る移動量で移動するので、インナー磁気ネジ504及び
インナー磁気ネジ505間の間隔を、セットされる用紙
のサイズに応じて適切に変化させることができる。これ
により、用紙が確実に搬送され、給紙ミス及びスキュー
が低減する。
【0021】次に、本発明の第2の実施形態に係る給紙
装置について図10を参照して説明する。この給紙装置
11は、上記の給紙装置1の構成に加えて、セットされ
た用紙の幅を検出するサイズ検出手段1001と、給紙
ローラ101aが基準位置にあることを検出するホーム
ポジションセンサ1002とを有している。さらに、磁
気ネジロット109を回転駆動するためのパルスモータ
1004はギア組1005を介して連結され、パルスモ
ータ1004から磁気ロット109に駆動力が伝達され
る。さらに給紙装置11は、サイズ検出手段1001か
ら送られてきた用紙幅情報に対応した既定量だけパルス
モータ1004が回転するように制御する制御手段10
03を有している。
【0022】給紙装置11における給紙ローラ101
a,101bの移動動作について説明する。制御手段1
003が、図示しない主制御装置から給紙命令を受け取
ると、制御手段1003はホームポジションセンサ10
02から得られる情報に基づいて、給紙ローラ101a
が基準位置にあるかどうかを確認する。給紙ローラ10
1aが基準位置にない場合は、パルスモータ1004を
駆動して磁気ネジロット109を回転させ、インナー磁
気ネジ110aを移動させることにより給紙ローラ10
1aを基準位置に戻す。次に、サイズ検出手段1001
から送られてきた用紙幅に対応した既定量、即ち、給紙
ローラ101aが基準位置から用紙幅の1/4の位置に
移動し、給紙ローラ101bが基準位置から用紙幅の3
/4の位置に移動する回転量だけパルスモータ1004
を回転させる。以上の動作により、給紙ローラ101
a,101bの各位置と両者の間隔とが、セットされた
用紙の幅に対応して自動的に変化する。
【0023】なお、上記説明において、制御手段100
3によってパルスモータ1004を回転させる方法、サ
イズ検出手段1001によって用紙の幅を検出する方
法、ホームポジションセンサ1002での検出方法につ
いては、公知の技術であるため、説明を省略する。ま
た、セットされた用紙の幅を、サイズ検出手段で検出す
る構成としたが、ユーザが入力する方法としてもよい。
【0024】次に、第3の実施形態に係る給紙装置につ
いて図11を参照して説明する。この給紙装置12は、
上記の給紙装置1の構成に、片側基準でセットされた用
紙の幅方向端部を揃えるためのサイド規制板(用紙規制
板)1102が加えられたものである。サイド規制板1
102はインナー磁気ネジ1101を介して磁気ネジロ
ット109に取り付けられている。
【0025】給紙装置12における磁気ネジの着磁角度
について説明する。インナー磁気ネジ110a、インナ
ー磁気ネジ110b、サイド規制板1102のインナー
磁気ネジ1101についての着磁角度の一例を図9に示
す。セットされる用紙の最小幅を148mm(A5版サ
イズ)、最大幅を297mm(A3版サイズ)とする
と、給紙ローラ101aの移動距離は37.75mm
(37.00mm〜74.75mm)、給紙ローラ10
1bの移動距離は111.75mm(111.00mm
〜222.75mm)、サイド規制板(1102)の移
動距離は149.00mm(148.00mm〜29
7.00mm)になる。このとき、磁気ネジの着磁パタ
ーンは、図9に示すように、磁気ネジロット109の1
回転あたりの移動距離が、la:lb:le=1:3:
4(≒37.75:111.75:149.00)とな
るように、インナー磁気ネジ110aの着磁パターンa
(501)、インナー磁気ネジ110bの着磁パターン
b(502)、サイド規制板1102のインナー磁気ネ
ジ1101の着磁パターンe(901)の各着磁角度を
決定する。
【0026】上記のように磁気ネジの着磁角度を設定し
た場合、用紙1103をセットして、サイド規制板11
02を用紙1103の幅方向の端面まで動かすと、それ
に伴ってインナー磁気ネジ1101が軸方向にスライド
し、インナー磁気ネジ1101のS極/N極も移動す
る。これに伴って磁気ネジロット109が回転するた
め、インナー磁気ネジ110a及びインナー磁気ネジ1
10bが軸方向にスライド移動することになり、給紙ロ
ーラ101a,101bの位置が自動的にそれぞれ変化
する。なお、この給紙装置12においては、サイド規制
板1102の移動に連動して磁気ネジロッドを回転させ
るために磁気ネジを使用したが、これに限定されるもの
ではない。また、このような連動は、サイド規制板11
02の用紙幅方向への移動に伴って行われるものとされ
ているが、用紙後端部を規制するための後端規制板(不
図示)の用紙搬送方向への移動に伴って行われるもので
あってもよい。また、上記では用紙を片側基準でセット
する場合を示し、この場合、構成は容易となる利点があ
るが、本発明はそれに限られず、センター基準において
も適用可能である。センター基準の場合は、センターを
中心に用紙幅方向左右に位置する磁気ネジロットの螺旋
方向を互いに逆方向とすればよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によ
れば、磁気ネジロットが回転すると、それに伴って複数
のインナー磁気ネジがそれぞれ異なる移動量で移動する
ので、複数のインナー磁気ネジを用紙サイズに応じた適
切な位置に移動させる時に、インナー磁気ネジ同士の間
隔を用紙サイズに応じて適切に変化させることができ
る。これにより、用紙サイズに拘わらず用紙が確実に搬
送され、どのサイズの用紙においても一様に給紙ミス及
びスキューを低減することが可能になる。また、1つの
駆動源で複数の給紙ローラの位置及び間隔を変化させる
ことができるので、装置を小型化、低コスト化すること
ができる。
【0028】また、請求項2に記載の発明によれば、セ
ットされた用紙の幅が検出され、それに応じた量だけ磁
気ネジロットが回転駆動される。これにより、ユーザが
特に操作を行わなくても、セットされた用紙のサイズに
応じて給紙ローラの位置及び間隔を自動的に変化させる
ことが可能となり、用紙サイズに拘わらず一様に給紙ミ
ス及びスキューを低減することが可能になる。
【0029】また、請求項3に記載の発明によれば、用
紙規制板の移動に連動して各給紙ローラが磁気ネジロッ
トの長さ方向に移動するため、用紙サイズに合わせて用
紙規制板を移動させることで、各給紙ローラの位置及び
間隔が用紙サイズに適した位置に移動するように設定す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気ネジを用い
た給紙装置の概略構成を示す正面図である。
【図2】上記給紙装置における給紙ローラ移動部の側面
図である。
【図3】(a)は標準的な磁気ネジにおけるインナー磁
気ネジを示す正面断面図、(b)は同側断面図、(c)
は上記磁気ネジにおける磁気ネジロットの正面断面図、
(d)は同側断面図である。
【図4】標準的な磁気ネジの動作を示す図である。
【図5】1つの軸の回転動作を移動量の異なる2つの軸
方向への動作に変換する場合における磁気ネジのインナ
ー磁気ネジ及び磁気ネジロットの着磁パターンを示すイ
メージ図である。
【図6】上記磁気ネジの動作を示す図である。
【図7】(a)は上記給紙装置における給紙ローラの配
置図、(b)はA3サイズの用紙がセットされた場合に
おける給紙ローラの配置図、(c)はA5サイズの用紙
がセットされた場合における給紙ローラの配置図、
(d)は所定の基準位置から給紙ローラまでの距離を各
用紙サイズ毎に示した図である。
【図8】上記給紙ローラが3つ設けられている場合にお
ける給紙ローラの配置図である。
【図9】磁気ネジにおける着磁パターンの例を示すイメ
ージ図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る給紙装置の概
略構成を示す正面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る給紙装置の概
略構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1,11,12 給紙装置(磁気ネジを用いた給紙装
置) 5a,5b 給紙ローラ移動部(給紙ローラ移動手段) 101a,101b 給紙ローラ 103a,103b 支持部材 109 磁気ネジロット 110a,110b インナー磁気ネジ 501 着磁パターンa 502 着磁パターンb 503 着磁パターンc 901 着磁パターンe 1001 サイズ検出手段(セットされた用紙の幅を検
出又は入力する手段) 1002 ホームポジションセンサ 1003 制御手段 1004 パルスモータ(モータ) 1102 サイド規制板(用紙規制板)
フロントページの続き Fターム(参考) 3F343 FA02 FB02 FB04 FB05 FC13 HE03 HE12 HE17 HE20 HE23 JA20 KB04 KB05 KB13 KB17 KB19 KB20 LA04 LA13 LC02 LC19 LD00 LD10 LD24 MA03 MA09 MA33 MA48 MC06 MC21 MC22 5H649 BB05 BB07 GG09 GG19 HH09 HH19 JK03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セットされた用紙を給送するための複数
    の給紙ローラを備え、これら複数の給紙ローラの用紙幅
    方向の配置を用紙幅に応じて変更可能な給紙装置におい
    て、 前記各給紙ローラ毎に磁気ネジを用いて該給紙ローラを
    移動させる給紙ローラ移動手段を備え、 前記給紙ローラ移動手段は、少なくとも前記磁気ネジの
    回転体であり各給紙ローラ移動手段で共有する磁気ネジ
    ロットと、前記磁気ネジの直線動作側であるインナー磁
    気ネジが取り付けられ前記給紙ローラを支持する支持部
    材とを有し、 前記各給紙ローラ毎に設けられたそれぞれのインナー磁
    気ネジには、前記磁気ネジロットの回転動作に伴う各給
    紙ローラの用紙幅方向への移動量に応じてそれぞれ異な
    った角度で着磁が施され、 前記磁気ネジロットは用紙の送り方向と直交する向きに
    略水平に配置され、前記インナー磁気ネジの着磁角度と
    対応し得るように着磁が重畳的に施され、 前記磁気ネジロットの回転動作に伴って、前記各給紙ロ
    ーラが用紙幅方向に移動し、各給紙ローラの移動量の差
    により、ローラ間隔も同時に変化するようにしたことを
    特徴とする磁気ネジを用いた給紙装置。
  2. 【請求項2】 セットされた用紙の幅を検出又は入力す
    る手段と、 前記給紙ローラの基準位置を検出するホームポジション
    センサと、 前記磁気ネジロットを駆動するモータと、 前記モータの回転量を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記ホームポジションセンサ及び前記
    用紙幅を検出又は入力する手段からの信号に基づいて、
    前記給紙ローラが基準位置から用紙幅に対応した所定量
    だけ移動するように前記モータを回転させることを特徴
    とする請求項1に記載の磁気ネジを用いた給紙装置。
  3. 【請求項3】 セットされた用紙の幅方向端部を揃える
    ための用紙規制板の移動に連動して前記磁気ネジロット
    が回転するようにしたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の磁気ネジを用いた給紙装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104228357A (zh) * 2014-09-23 2014-12-24 苏州云舒新材料科技有限公司 一种斜入式打印机

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CN104228357A (zh) * 2014-09-23 2014-12-24 苏州云舒新材料科技有限公司 一种斜入式打印机

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