JP2000177243A - 感熱記録材料 - Google Patents
感熱記録材料Info
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- JP2000177243A JP2000177243A JP10363007A JP36300798A JP2000177243A JP 2000177243 A JP2000177243 A JP 2000177243A JP 10363007 A JP10363007 A JP 10363007A JP 36300798 A JP36300798 A JP 36300798A JP 2000177243 A JP2000177243 A JP 2000177243A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、感熱記録材料に関するものであり、
さらに詳しくは、スタンプ、印鑑等の捺印定着性を有
し、記録画像の保存性、記録走行性、耐ヘッド摩耗性、
耐擦れかぶり性、感度に優れた感熱記録材料を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】支持体上に、熱により発色する感熱記録
層、保護層を順次設けた感熱記録材料において、該保護
層が多孔性澱粉粒子を含有することを特徴とする感熱記
録材料。
さらに詳しくは、スタンプ、印鑑等の捺印定着性を有
し、記録画像の保存性、記録走行性、耐ヘッド摩耗性、
耐擦れかぶり性、感度に優れた感熱記録材料を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】支持体上に、熱により発色する感熱記録
層、保護層を順次設けた感熱記録材料において、該保護
層が多孔性澱粉粒子を含有することを特徴とする感熱記
録材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録材料に関
するものであり、さらに詳しくは、スタンプ、印鑑等の
捺印定着性を有し、記録画像の保存性、記録走行性、耐
ヘッド摩耗性、耐擦れかぶり性、感度に優れた感熱記録
材料に関するものである。
するものであり、さらに詳しくは、スタンプ、印鑑等の
捺印定着性を有し、記録画像の保存性、記録走行性、耐
ヘッド摩耗性、耐擦れかぶり性、感度に優れた感熱記録
材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、一般に、無色または淡
色の塩基性ロイコ染料と有機または無機顕色剤との呈色
反応を利用し、熱ヘッド、熱ペン、レーザー光などによ
る加熱により両発色物質を接触せしめて記録画像を得る
ものである。この様な感熱記録材料は、記録装置が簡単
であること、保守が容易であること、騒音の発生が無い
ことなどの利点があり、各種プリンター用紙、ファクシ
ミリ用紙、ラベルなどに広く使用されている。
色の塩基性ロイコ染料と有機または無機顕色剤との呈色
反応を利用し、熱ヘッド、熱ペン、レーザー光などによ
る加熱により両発色物質を接触せしめて記録画像を得る
ものである。この様な感熱記録材料は、記録装置が簡単
であること、保守が容易であること、騒音の発生が無い
ことなどの利点があり、各種プリンター用紙、ファクシ
ミリ用紙、ラベルなどに広く使用されている。
【0003】特に近年は、ガス、水道、電気の検針用
紙、金融機関のATMの利用明細書、各種レシ−トな
ど、財務関連の記録用紙への用途拡大が著しく、これら
に用いられる感熱記録材料には、高い感度が求められて
いる他、蛍光ペンなど水性ペンや油性ペン等文具で書き
込んだり、財布等に長時間保存しても画像が消失するこ
とのない堅牢な記録画像の保存性や外部からの圧力、ス
クラッチ等により発色汚れが生じないこと(耐擦れかぶ
り性)が要求されていた。
紙、金融機関のATMの利用明細書、各種レシ−トな
ど、財務関連の記録用紙への用途拡大が著しく、これら
に用いられる感熱記録材料には、高い感度が求められて
いる他、蛍光ペンなど水性ペンや油性ペン等文具で書き
込んだり、財布等に長時間保存しても画像が消失するこ
とのない堅牢な記録画像の保存性や外部からの圧力、ス
クラッチ等により発色汚れが生じないこと(耐擦れかぶ
り性)が要求されていた。
【0004】感熱記録材料について、これら記録画像の
保存性、耐擦れかぶり性を改善する目的から、感熱記録
層上に水、油、可塑剤等の浸透を防止する耐水性、耐薬
品性を有する保護層を形成する方法が特開昭48−05
1644号公報、特開昭54−3549号公報、特開昭
54−128347号公報、特開昭58−53484号
公報、特開昭60−31996号公報、特開昭61−2
29590号公報、特開昭62−278086号公報、
特開昭62−280073号公報、特開平1−2306
81号公報、特開平2−274589号公報などに提案
されている。
保存性、耐擦れかぶり性を改善する目的から、感熱記録
層上に水、油、可塑剤等の浸透を防止する耐水性、耐薬
品性を有する保護層を形成する方法が特開昭48−05
1644号公報、特開昭54−3549号公報、特開昭
54−128347号公報、特開昭58−53484号
公報、特開昭60−31996号公報、特開昭61−2
29590号公報、特開昭62−278086号公報、
特開昭62−280073号公報、特開平1−2306
81号公報、特開平2−274589号公報などに提案
されている。
【0005】一方、前述の検針用紙、各種レシートに
は、印鑑やスタンプを捺される機会が多く、捺印した画
像が滲まないことに加えて、捺印直後指で捺印部を擦っ
ても画像が滲んだり、インクが指に付着しないことが感
熱記録材料に求められている。しかしながら、保護層を
設けると外部からの水、薬品から感熱記録層は保護され
る反面、朱肉、水性スタンプ、油性スタンプ等の不乾性
インク受理性、吸収性、いわゆる捺印定着性が悪化する
という欠点を有していた。
は、印鑑やスタンプを捺される機会が多く、捺印した画
像が滲まないことに加えて、捺印直後指で捺印部を擦っ
ても画像が滲んだり、インクが指に付着しないことが感
熱記録材料に求められている。しかしながら、保護層を
設けると外部からの水、薬品から感熱記録層は保護され
る反面、朱肉、水性スタンプ、油性スタンプ等の不乾性
インク受理性、吸収性、いわゆる捺印定着性が悪化する
という欠点を有していた。
【0006】このような欠点を解消するため、含有する
樹脂の種類、顔料の種類、吸油量、粒径、その成分比率
が制御された保護層を形成する方法が特開昭61−24
9789号公報、特開昭62−55189号公報、特開
平1−221277号公報、特開平1−221279号
公報、特開平1−255588号公報、特開平3−17
3679号公報、特開平3−193387号公報、特開
平3−227294号公報、特開平4−323080号
公報、特開平1−301368号公報に提案されてい
る。
樹脂の種類、顔料の種類、吸油量、粒径、その成分比率
が制御された保護層を形成する方法が特開昭61−24
9789号公報、特開昭62−55189号公報、特開
平1−221277号公報、特開平1−221279号
公報、特開平1−255588号公報、特開平3−17
3679号公報、特開平3−193387号公報、特開
平3−227294号公報、特開平4−323080号
公報、特開平1−301368号公報に提案されてい
る。
【0007】また、特開平3−190786号公報、特
開平3−190789号公報、特開平3−190791
号公報、特開平3−190793号公報、特開平3−1
93485号公報、特開平3−193487号公報、特
開平3−205181号公報に水溶性高分子、平均粒子
径2.0〜5.0μmのシリカ、平均粒子径0.5〜
2.0μmの軽質炭酸カルシウム、保護層の総重量に対
して5.0〜50.0重量%の澱粉粒子を含有する保護
層が、特開平3−190790号公報、特開平3−19
0792号公報に成膜したフィルムの引裂強度が20℃
相対湿度60%において1kg/mm以上である水溶性
高分子、顔料、保護層の総重量に対して5.0〜50.
0重量%の澱粉粒子を含有する保護層が提案されてい
る。
開平3−190789号公報、特開平3−190791
号公報、特開平3−190793号公報、特開平3−1
93485号公報、特開平3−193487号公報、特
開平3−205181号公報に水溶性高分子、平均粒子
径2.0〜5.0μmのシリカ、平均粒子径0.5〜
2.0μmの軽質炭酸カルシウム、保護層の総重量に対
して5.0〜50.0重量%の澱粉粒子を含有する保護
層が、特開平3−190790号公報、特開平3−19
0792号公報に成膜したフィルムの引裂強度が20℃
相対湿度60%において1kg/mm以上である水溶性
高分子、顔料、保護層の総重量に対して5.0〜50.
0重量%の澱粉粒子を含有する保護層が提案されてい
る。
【0008】最近では、特開平6−166265号公報
に軟化点が150℃以上で、かつ吸油量が150ml/
100g以上である有機微粒子を含有する保護層が、特
開平6−234275号公報、特開平6−262853
号公報にポリビニルアルコールとガラス転移温度が50
℃以上の疎水性樹脂のエマルジョンに水酸化アルミ、水
酸化マグネシウム、リトポン、重質炭酸マグネシウムな
どの無機顔料を含有する保護層が、特開平7−2570
29号公報には球状または回転楕円状の塩基性炭酸マグ
ネシウムを含有させた保護層が、特開平8−33705
9号公報にタルクと吸油量100cc/100g以上の
無定型シリカを含有させた保護層が捺印定着性を向上さ
せる手段として提案されている。また、特開平8−72
399号公報、特開平8−25805号公報に吸水性ウ
レタンポリマーを保護層に用いる方法が、さらには、特
開平10−44603号公報に感熱記録層上に設けた保
護層の上に非晶質シリカ、ポリアミン系カチオン樹脂、
ポリビニルアルコールからなるスタンプインク吸収層を
設ける方法が開示されている。
に軟化点が150℃以上で、かつ吸油量が150ml/
100g以上である有機微粒子を含有する保護層が、特
開平6−234275号公報、特開平6−262853
号公報にポリビニルアルコールとガラス転移温度が50
℃以上の疎水性樹脂のエマルジョンに水酸化アルミ、水
酸化マグネシウム、リトポン、重質炭酸マグネシウムな
どの無機顔料を含有する保護層が、特開平7−2570
29号公報には球状または回転楕円状の塩基性炭酸マグ
ネシウムを含有させた保護層が、特開平8−33705
9号公報にタルクと吸油量100cc/100g以上の
無定型シリカを含有させた保護層が捺印定着性を向上さ
せる手段として提案されている。また、特開平8−72
399号公報、特開平8−25805号公報に吸水性ウ
レタンポリマーを保護層に用いる方法が、さらには、特
開平10−44603号公報に感熱記録層上に設けた保
護層の上に非晶質シリカ、ポリアミン系カチオン樹脂、
ポリビニルアルコールからなるスタンプインク吸収層を
設ける方法が開示されている。
【0009】しかしながら、これらの方法を用いても、
未だ捺印定着性を有し、耐薬品性等記録画像保存性の良
い感熱記録材料が得られていなのが現状である。
未だ捺印定着性を有し、耐薬品性等記録画像保存性の良
い感熱記録材料が得られていなのが現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、感熱記録材
料に関するものであり、さらに詳しくは、スタンプ、印
鑑等の捺印定着性を有し、記録画像の保存性、記録走行
性、耐ヘッド摩耗性、感度に優れた感熱記録材料を提供
することを目的とする。
料に関するものであり、さらに詳しくは、スタンプ、印
鑑等の捺印定着性を有し、記録画像の保存性、記録走行
性、耐ヘッド摩耗性、感度に優れた感熱記録材料を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の感熱記録材料
は、支持体上に、熱により発色する感熱記録層、保護層
を順次設けた感熱記録材料において、該保護層が多孔性
澱粉粒子を含有することを特徴とするものであり、該感
熱記録材料は、優れた捺印定着性、記録画像の保存性、
記録走行性、耐ヘッド摩耗性を有し、耐擦れかぶり性、
印字感度に優れた特性を持つものである。
は、支持体上に、熱により発色する感熱記録層、保護層
を順次設けた感熱記録材料において、該保護層が多孔性
澱粉粒子を含有することを特徴とするものであり、該感
熱記録材料は、優れた捺印定着性、記録画像の保存性、
記録走行性、耐ヘッド摩耗性を有し、耐擦れかぶり性、
印字感度に優れた特性を持つものである。
【0012】本発明の感熱記録材料は、保護層に含有さ
せた多孔性澱粉粒子の高い吸液性により朱肉、水性スタ
ンプ、油性スタンプ等の不乾性インク受理性、吸収性、
いわゆる捺印定着性を大幅に向上し、スタンプでの捺印
直後、指等で捺印部を擦ると画像が滲んだり、スタンプ
インクが指に付着する問題を解消することが可能とな
る。
せた多孔性澱粉粒子の高い吸液性により朱肉、水性スタ
ンプ、油性スタンプ等の不乾性インク受理性、吸収性、
いわゆる捺印定着性を大幅に向上し、スタンプでの捺印
直後、指等で捺印部を擦ると画像が滲んだり、スタンプ
インクが指に付着する問題を解消することが可能とな
る。
【0013】本発明の感熱記録材料は、印字記録時に感
熱ヘッドと感熱記録材料の間に発生する熱溶融物を多孔
性澱粉粒子が吸収するため、熱溶融物により感熱ヘッド
と感熱記録材料が密着し記録走行に障害を起こす、いわ
ゆる、スティッキングを軽減し、優れた記録走行性を有
する。また、長時間の印字記録において、感熱ヘッドの
カス付着量が少なく、高い印字品位の画像を連続して印
字することが可能である。
熱ヘッドと感熱記録材料の間に発生する熱溶融物を多孔
性澱粉粒子が吸収するため、熱溶融物により感熱ヘッド
と感熱記録材料が密着し記録走行に障害を起こす、いわ
ゆる、スティッキングを軽減し、優れた記録走行性を有
する。また、長時間の印字記録において、感熱ヘッドの
カス付着量が少なく、高い印字品位の画像を連続して印
字することが可能である。
【0014】本発明に用いる多孔性澱粉粒子は、従来保
護層に使用されているシリカ、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、カオリン、タルク
などの無機顔料と比較して、硬度が低いことから、感熱
ヘッドの摩耗が大幅に少なく、長時間の印字記録におい
て感熱ヘッドを損傷させることが非常に少ないため、耐
ヘッド摩耗性に優れる。
護層に使用されているシリカ、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、カオリン、タルク
などの無機顔料と比較して、硬度が低いことから、感熱
ヘッドの摩耗が大幅に少なく、長時間の印字記録におい
て感熱ヘッドを損傷させることが非常に少ないため、耐
ヘッド摩耗性に優れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の感熱記録材料につ
いて詳細に説明する。本発明の方法で得られる感熱記録
材料は、支持体上に、感熱記録層、保護層を順次設けら
れたものであり、保護層には多孔性澱粉粒子を含有す
る。
いて詳細に説明する。本発明の方法で得られる感熱記録
材料は、支持体上に、感熱記録層、保護層を順次設けら
れたものであり、保護層には多孔性澱粉粒子を含有す
る。
【0016】本発明の感熱記録材料の保護層に用いら
る、多孔性澱粉粒子とは、例えば、(1)門間,貝沼
ら:「澱粉化学」,Vol.37,No.1,p13〜19(1990)、(2)
門間:「澱粉化学」,Vol.38,No.1,p45〜50(1991)、
(3)門間,貝沼:「Agric. Biol. Chem.」,53,1503〜
1508(1989)、(4)不破,田中ら:「Starke」,30,186
(1978)、(5)田中,杉本ら:「J. Jap. Soc. Starch
Sci.」,29,287(1982)、(6)鈴木:「月刊フードケミ
カル」10月号別刷(1997)、(7)鈴木:「食品と化
学」,Vol.37,No.1(1995)、(8)長谷川:「平成9年
度第3・4回造粒分科会技術討論会要旨集」、(9)特
開平5−112469号公報および(10)同8−27
7230号公報などに図例されているような、表面に複
数の孔が開いた澱粉粒子である。
る、多孔性澱粉粒子とは、例えば、(1)門間,貝沼
ら:「澱粉化学」,Vol.37,No.1,p13〜19(1990)、(2)
門間:「澱粉化学」,Vol.38,No.1,p45〜50(1991)、
(3)門間,貝沼:「Agric. Biol. Chem.」,53,1503〜
1508(1989)、(4)不破,田中ら:「Starke」,30,186
(1978)、(5)田中,杉本ら:「J. Jap. Soc. Starch
Sci.」,29,287(1982)、(6)鈴木:「月刊フードケミ
カル」10月号別刷(1997)、(7)鈴木:「食品と化
学」,Vol.37,No.1(1995)、(8)長谷川:「平成9年
度第3・4回造粒分科会技術討論会要旨集」、(9)特
開平5−112469号公報および(10)同8−27
7230号公報などに図例されているような、表面に複
数の孔が開いた澱粉粒子である。
【0017】上記の文献に図例されている多孔性澱粉粒
子とは、例えば、小麦、トウモロコシ、ハイドロキシプ
ロピル化トウモロコシなどの変性トウモロコシ、馬鈴
薯、粳米、餅米、モチトウモロコシ、サツマイモ、サ
ゴ、タピオカ、エンドウ、小豆、リョクトウ、ソテツ、
ソルガム、バナナなどの各種澱粉粒子に対して、例え
ば、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラー
ゼ、プルラナーゼ、R酵素、イソアミラーゼ、ホスホリ
ラーゼ、トランスグルコシダーゼ、アミロ−1,6−グ
ルコシダーゼ、オリゴ−1,6−グルコシダーゼ、マル
ターゼ、タカマルターゼ、γ−アミラーゼ、タカアミラ
ーゼB、グルクアミラーゼ、アミロシンテアーゼ、ホス
ホリラーゼ、D酵素、アミロシュクラーゼ、グリコーゲ
ントランスグルコシダーゼ、アミロースイソメラーゼ、
Q酵素、Z酵素、限界デキストリナーゼ、アミロースイ
ソメラーゼなどの生澱粉分解酵素を作用せしめることに
より得られるものである。
子とは、例えば、小麦、トウモロコシ、ハイドロキシプ
ロピル化トウモロコシなどの変性トウモロコシ、馬鈴
薯、粳米、餅米、モチトウモロコシ、サツマイモ、サ
ゴ、タピオカ、エンドウ、小豆、リョクトウ、ソテツ、
ソルガム、バナナなどの各種澱粉粒子に対して、例え
ば、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラー
ゼ、プルラナーゼ、R酵素、イソアミラーゼ、ホスホリ
ラーゼ、トランスグルコシダーゼ、アミロ−1,6−グ
ルコシダーゼ、オリゴ−1,6−グルコシダーゼ、マル
ターゼ、タカマルターゼ、γ−アミラーゼ、タカアミラ
ーゼB、グルクアミラーゼ、アミロシンテアーゼ、ホス
ホリラーゼ、D酵素、アミロシュクラーゼ、グリコーゲ
ントランスグルコシダーゼ、アミロースイソメラーゼ、
Q酵素、Z酵素、限界デキストリナーゼ、アミロースイ
ソメラーゼなどの生澱粉分解酵素を作用せしめることに
より得られるものである。
【0018】ここで、生澱粉分解酵素とは、具体的に
は、α−アミラーゼであれば、ブタ膵臓、ヒト唾液、ヒ
ト膵臓やオオムギ麦芽などから精製することができ、β
−アミラーゼであれば、オオムギ麦芽、サツマイモやコ
ムギ粉などから精製することができる。また、例えば、
Aspergillus awamori、Rhizopus sp.、A. awamori var.
kawachii、A. cinnamomeus、Bacillus criculans F-2、
Chalara paradoxaやAspergillus sp.K-27などに代表さ
れる微生物群から生産することもできる。
は、α−アミラーゼであれば、ブタ膵臓、ヒト唾液、ヒ
ト膵臓やオオムギ麦芽などから精製することができ、β
−アミラーゼであれば、オオムギ麦芽、サツマイモやコ
ムギ粉などから精製することができる。また、例えば、
Aspergillus awamori、Rhizopus sp.、A. awamori var.
kawachii、A. cinnamomeus、Bacillus criculans F-2、
Chalara paradoxaやAspergillus sp.K-27などに代表さ
れる微生物群から生産することもできる。
【0019】本発明の感熱記録材料に用いる多孔性澱粉
粒子とは、多孔性を有する澱粉粒子であれば良好に目的
を達成できるため、特にその製造方法は限定されない
が、特に反応効率の良さや反応の簡便さなど多量生産性
に適合し、且つ出来上がった多孔性澱粉粒子の細孔径や
空隙率なども適当であるなどの理由から、特に、トウモ
ロコシ澱粉粒子、ワキシトウモロコシ澱粉粒子に対し
て、Chalara paradoxaに代表される微
生物が生産したグルコアミラーゼやα−アミラーゼを作
用せしめて細孔を開けた多孔性澱粉粒子や、トウモロコ
シ澱粉粒子に対して、サゴヤシの樹幹より分離した生澱
粉分解酵素であるグルコアミラーゼを作用せしめて細孔
を開けた多孔性澱粉粒子などを好適に用いることができ
る。
粒子とは、多孔性を有する澱粉粒子であれば良好に目的
を達成できるため、特にその製造方法は限定されない
が、特に反応効率の良さや反応の簡便さなど多量生産性
に適合し、且つ出来上がった多孔性澱粉粒子の細孔径や
空隙率なども適当であるなどの理由から、特に、トウモ
ロコシ澱粉粒子、ワキシトウモロコシ澱粉粒子に対し
て、Chalara paradoxaに代表される微
生物が生産したグルコアミラーゼやα−アミラーゼを作
用せしめて細孔を開けた多孔性澱粉粒子や、トウモロコ
シ澱粉粒子に対して、サゴヤシの樹幹より分離した生澱
粉分解酵素であるグルコアミラーゼを作用せしめて細孔
を開けた多孔性澱粉粒子などを好適に用いることができ
る。
【0020】このような多孔性澱粉粒子の製造方法の一
例を示す。トウモロコシ澱粉粒子の水懸濁溶液をpH4
〜5に調整し、温度を30〜40℃に保ち、次いで澱粉
分解アミラーゼ酵素を投入する。経時とともに澱粉粒子
の分解が進み、細孔が次第に大きくなってゆく、これと
共に空隙率も上昇する。酵素反応は概ね15〜30時間
程度で終了する。反応終了後、洗浄して分解した糖分を
除去し、スプレードライヤー、フラッシュジェットドラ
イヤーなどを用い、60℃以下で乾燥して多孔性澱粉粒
子を得る。
例を示す。トウモロコシ澱粉粒子の水懸濁溶液をpH4
〜5に調整し、温度を30〜40℃に保ち、次いで澱粉
分解アミラーゼ酵素を投入する。経時とともに澱粉粒子
の分解が進み、細孔が次第に大きくなってゆく、これと
共に空隙率も上昇する。酵素反応は概ね15〜30時間
程度で終了する。反応終了後、洗浄して分解した糖分を
除去し、スプレードライヤー、フラッシュジェットドラ
イヤーなどを用い、60℃以下で乾燥して多孔性澱粉粒
子を得る。
【0021】このようにして得られた多孔性澱粉粒子の
物性の一例は、粒子径1〜30μm、平均細孔径0.1
〜10μm、空隙率10〜90%、細孔容積1〜8ml
/100g、細孔面積100〜300m2/100g、
JIS−K5101に規定される吸水量は50〜200
ml/100gである。
物性の一例は、粒子径1〜30μm、平均細孔径0.1
〜10μm、空隙率10〜90%、細孔容積1〜8ml
/100g、細孔面積100〜300m2/100g、
JIS−K5101に規定される吸水量は50〜200
ml/100gである。
【0022】上記の通り、酵素反応の温度や処理時間に
より多孔性澱粉粒子の空隙率を調整することができる。
本発明の感熱記録材料においては、特に空隙率30〜8
0%の多孔性澱粉粒子を用いることが好ましい。ここ
で、空隙率が30%未満であると、朱肉、スタンプ等の
水性、油性インクの吸収性が低下し、十分な捺印定着性
得られないために好ましくない。一方、空隙率が80%
を越えるようになると、多孔性澱粉粒子の力学的強度が
著しく低下するため、保護層塗工液として各種素材と混
合分散する場合や、平滑性を向上させるために行う各種
カレンダ処理の工程で粒子が潰れやすくなり好ましくな
い。
より多孔性澱粉粒子の空隙率を調整することができる。
本発明の感熱記録材料においては、特に空隙率30〜8
0%の多孔性澱粉粒子を用いることが好ましい。ここ
で、空隙率が30%未満であると、朱肉、スタンプ等の
水性、油性インクの吸収性が低下し、十分な捺印定着性
得られないために好ましくない。一方、空隙率が80%
を越えるようになると、多孔性澱粉粒子の力学的強度が
著しく低下するため、保護層塗工液として各種素材と混
合分散する場合や、平滑性を向上させるために行う各種
カレンダ処理の工程で粒子が潰れやすくなり好ましくな
い。
【0023】また、上記したような多孔性澱粉粒子は、
例えばコーティングノズルを併装したスプレードライヤ
ーなどを用いることにより該粒子の表面を修飾・改質す
ることもできる。
例えばコーティングノズルを併装したスプレードライヤ
ーなどを用いることにより該粒子の表面を修飾・改質す
ることもできる。
【0024】さらに、多孔性澱粉粒子は、本発明の効果
に弊害を及ぼさない範囲において、その細孔の中に、例
えば、平均粒子径0.1〜3μm程度の微小な合成非
晶質シリカ粒子やアルミナ粒子、アルミナ水和物(擬
ベーマイトゾル)、コロイダルシリカ、シリカ/アルミ
ナハイブリッドゾル、その他にもヘクタイト、モンモリ
ロナイトなどのスメクタイト粘土、ジルコニアゾル、ク
ロミアゾル、イットリアゾル、セリアゾル、酸化鉄ゾ
ル、ジルコンゾル、酸化アンチモンゾルなどのコロイド
粒子、アクリルあるいはメタアクリル系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
スチレン/アクリル系樹脂、スチレン/ブタジエン系樹
脂、ポリスチレン/アクリル系樹脂、ポリスチレン/イ
ソプレン系樹脂、メチルメタアクリレート/ブチルメタ
アクリレート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シリコ
ーン系樹脂、尿素樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹
脂、フェノール系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂など
のポリマービーズを埋設することもできる。例えば、多
孔性澱粉粒子の細孔中に微小なシリカ粒子を埋設するこ
とにより、水性スタンプインクの吸収性が向上した感熱
記録材料を得ることが可能となり、また、親油性の高
い、あるいは油膨潤性を有するポリマービーズなどを埋
設することにより、朱肉など油溶性インクに対する捺印
定着性を高めた感熱記録材料を得ることが可能となる。
埋設する方法は、例えば、ペイントコンディショナー、
ボールミルなどを用いて多孔性澱粉粒子と埋設せしめよ
うとする粒子をメカニカルに混合処理する方法が挙げら
れる。
に弊害を及ぼさない範囲において、その細孔の中に、例
えば、平均粒子径0.1〜3μm程度の微小な合成非
晶質シリカ粒子やアルミナ粒子、アルミナ水和物(擬
ベーマイトゾル)、コロイダルシリカ、シリカ/アルミ
ナハイブリッドゾル、その他にもヘクタイト、モンモリ
ロナイトなどのスメクタイト粘土、ジルコニアゾル、ク
ロミアゾル、イットリアゾル、セリアゾル、酸化鉄ゾ
ル、ジルコンゾル、酸化アンチモンゾルなどのコロイド
粒子、アクリルあるいはメタアクリル系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
スチレン/アクリル系樹脂、スチレン/ブタジエン系樹
脂、ポリスチレン/アクリル系樹脂、ポリスチレン/イ
ソプレン系樹脂、メチルメタアクリレート/ブチルメタ
アクリレート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シリコ
ーン系樹脂、尿素樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹
脂、フェノール系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂など
のポリマービーズを埋設することもできる。例えば、多
孔性澱粉粒子の細孔中に微小なシリカ粒子を埋設するこ
とにより、水性スタンプインクの吸収性が向上した感熱
記録材料を得ることが可能となり、また、親油性の高
い、あるいは油膨潤性を有するポリマービーズなどを埋
設することにより、朱肉など油溶性インクに対する捺印
定着性を高めた感熱記録材料を得ることが可能となる。
埋設する方法は、例えば、ペイントコンディショナー、
ボールミルなどを用いて多孔性澱粉粒子と埋設せしめよ
うとする粒子をメカニカルに混合処理する方法が挙げら
れる。
【0025】本発明の感熱記録材料の保護層は、主に多
孔性澱粉粒子と樹脂成分からなる。この樹脂成分には、
水溶性樹脂、水分散性樹脂の他、UV/EB硬化性樹脂
などの溶剤系樹脂、無溶剤系樹脂などを用いることが可
能であるが、水溶性樹脂、水分散性樹脂が、操業性の観
点から好んで用いられる。多孔性澱粉粒子と樹脂成分の
構成比率は、樹脂成分100重量部に対し、多孔性澱粉
粒子5〜500重量部であることが好ましい。これより
多孔性澱粉粒子の比率が低いと、捺印定着性が損なわ
れ、これより高い比率では、印字感度の低下を招くばか
りでなく、均一な膜の形成が阻害され、耐水性、耐薬品
性が低下し、記録画像の保存性に支障をきたす。
孔性澱粉粒子と樹脂成分からなる。この樹脂成分には、
水溶性樹脂、水分散性樹脂の他、UV/EB硬化性樹脂
などの溶剤系樹脂、無溶剤系樹脂などを用いることが可
能であるが、水溶性樹脂、水分散性樹脂が、操業性の観
点から好んで用いられる。多孔性澱粉粒子と樹脂成分の
構成比率は、樹脂成分100重量部に対し、多孔性澱粉
粒子5〜500重量部であることが好ましい。これより
多孔性澱粉粒子の比率が低いと、捺印定着性が損なわ
れ、これより高い比率では、印字感度の低下を招くばか
りでなく、均一な膜の形成が阻害され、耐水性、耐薬品
性が低下し、記録画像の保存性に支障をきたす。
【0026】保護層に用いられる水溶性樹脂または水分
散性樹脂は、従来公知の水溶性樹脂または水分散性樹脂
から適宜選択される。即ち、水溶性樹脂としては、例え
ば、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、デンプンまたはその誘導体、ヒドロキシエチルセル
ロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリルアミド、アクリルアミド
/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アク
リル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、ポリアク
リル酸のアルカリ塩、ポリマレイン酸のアルカリ塩、ス
チレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、エチレン
/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、イソブチレン
/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、アルギン酸ソ
ーダ、ゼラチン、カゼイン、キトサンの酸中和物などを
用いることができる。
散性樹脂は、従来公知の水溶性樹脂または水分散性樹脂
から適宜選択される。即ち、水溶性樹脂としては、例え
ば、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、デンプンまたはその誘導体、ヒドロキシエチルセル
ロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリルアミド、アクリルアミド
/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アク
リル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、ポリアク
リル酸のアルカリ塩、ポリマレイン酸のアルカリ塩、ス
チレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、エチレン
/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、イソブチレン
/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、アルギン酸ソ
ーダ、ゼラチン、カゼイン、キトサンの酸中和物などを
用いることができる。
【0027】水分散性樹脂としては、例えば、スチレン
/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン
共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体、ア
クリロニトリル/ブタジエン/スチレン三元共重合体、
ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重
合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸
エステル、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、ポ
リウレタンなどを用いることができる。
/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン
共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体、ア
クリロニトリル/ブタジエン/スチレン三元共重合体、
ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重
合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸
エステル、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、ポ
リウレタンなどを用いることができる。
【0028】保護層には、本発明の捺印定着性、記録画
像の保存性、記録走行性、耐ヘッド摩耗性、耐擦れかぶ
り性、感度を損なわない限りにおいて、顔料を含有させ
ることが可能である。顔料の具体例として、ケイソウ
土、タルク、カオリン、焼成カオリン、重質炭酸カルシ
ウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜
鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、
非晶質シリカ、非晶質ケイ酸カルシウム、コロイダルシ
リカ等の無機顔料、メラミン樹脂フィラー、尿素−ホル
マリン樹脂フィラー、ポリエチレンパウダー、ナイロン
パウダー等の有機顔料などが挙げられるが、これらに限
定されるものではなく、また必要に応じて単独もしくは
2種以上混合して使用することができる。
像の保存性、記録走行性、耐ヘッド摩耗性、耐擦れかぶ
り性、感度を損なわない限りにおいて、顔料を含有させ
ることが可能である。顔料の具体例として、ケイソウ
土、タルク、カオリン、焼成カオリン、重質炭酸カルシ
ウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜
鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、
非晶質シリカ、非晶質ケイ酸カルシウム、コロイダルシ
リカ等の無機顔料、メラミン樹脂フィラー、尿素−ホル
マリン樹脂フィラー、ポリエチレンパウダー、ナイロン
パウダー等の有機顔料などが挙げられるが、これらに限
定されるものではなく、また必要に応じて単独もしくは
2種以上混合して使用することができる。
【0029】また、保護層には、耐ヘッド摩耗性、ステ
ィッキング防止等記録走行性を向上させる目的から、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪
酸金属塩、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、
パラフィン、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレ
ン、カスターワックスなどの滑剤が必要に応じて添加さ
れる。滑剤の添加量は、樹脂成分100重量部に対し、
50重量部以下であることが好ましい。これより多い添
加量では、均一な膜の形成が阻害され、耐水性、耐薬品
性が低下し、更に、印字感度低下を招くことになる。
ィッキング防止等記録走行性を向上させる目的から、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪
酸金属塩、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、
パラフィン、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレ
ン、カスターワックスなどの滑剤が必要に応じて添加さ
れる。滑剤の添加量は、樹脂成分100重量部に対し、
50重量部以下であることが好ましい。これより多い添
加量では、均一な膜の形成が阻害され、耐水性、耐薬品
性が低下し、更に、印字感度低下を招くことになる。
【0030】本発明における保護層の塗布量は、0.3
〜10g/m2が好ましい。ここで、塗布量が0.3g/
m2未満では、十分な画像保存性、記録画像の保存性が
得られず、逆に10g/m2を越えて多いと、印字感度低
下が著しい。
〜10g/m2が好ましい。ここで、塗布量が0.3g/
m2未満では、十分な画像保存性、記録画像の保存性が
得られず、逆に10g/m2を越えて多いと、印字感度低
下が著しい。
【0031】感熱記録層に含まれる材料については、特
に限定されるものではなく、感熱ヘッドによる印加エネ
ルギーで呈色反応を生じるような組み合わせならいずれ
も使用可能である。例えば、無色ないし淡色の電子供与
性染料前駆体と電子受容性化合物との組み合わせ、芳香
族イソシアナート化合物とイミノ化合物との組み合わせ
等の発色系が含まれる。
に限定されるものではなく、感熱ヘッドによる印加エネ
ルギーで呈色反応を生じるような組み合わせならいずれ
も使用可能である。例えば、無色ないし淡色の電子供与
性染料前駆体と電子受容性化合物との組み合わせ、芳香
族イソシアナート化合物とイミノ化合物との組み合わせ
等の発色系が含まれる。
【0032】本発明で使用される無色ないし淡色の電子
供与性染料前駆体としては、一般の感圧記録紙、感熱記
録紙などに用いられる公知の物質であれば特に制限され
ない。以下、具体的な例を挙げるが、これらに制限され
るものではない。 (1)トリアリールメタン系化合物 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス−(1,2−ジメチ
ルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス−(1,2−ジメチルインドール−3
−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
−(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチ
ルアミノフタリド、3,3−ビス−(2−フェニルイン
ドール−3−イル)−5−ジメチルアミノタリド、3−
p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロー
ル−2−イル)−6−ジメチル−アミノフタリドなど。
供与性染料前駆体としては、一般の感圧記録紙、感熱記
録紙などに用いられる公知の物質であれば特に制限され
ない。以下、具体的な例を挙げるが、これらに制限され
るものではない。 (1)トリアリールメタン系化合物 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス−(1,2−ジメチ
ルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス−(1,2−ジメチルインドール−3
−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
−(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチ
ルアミノフタリド、3,3−ビス−(2−フェニルイン
ドール−3−イル)−5−ジメチルアミノタリド、3−
p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロー
ル−2−イル)−6−ジメチル−アミノフタリドなど。
【0033】(2)ジフェニルメタン系化合物 4,4’−ビスジメチルアミノベンズヒドリンベンジル
エーテル、N−ハロフェニルロイコオーラミン、N−
2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミンな
ど。
エーテル、N−ハロフェニルロイコオーラミン、N−
2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミンな
ど。
【0034】(3)キサンテン系化合物 ローダミンB−アニリノラクタム、ローダミンB−p−
ニトロアニリノラクタム、ローダミンB−p−クロロア
ニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フェニル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジク
ロル)アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−(3−トリフルオロメチルアニ
リノ)フルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−4
−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−4−トリル)アミノ−6−
メチル−7−フェニチルフルオラン、3−ジブチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチ
ルアミノ−7−(2−クロルアニリノ)フルオラン、3
−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ランなど。
ニトロアニリノラクタム、ローダミンB−p−クロロア
ニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フェニル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジク
ロル)アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−(3−トリフルオロメチルアニ
リノ)フルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−4
−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−4−トリル)アミノ−6−
メチル−7−フェニチルフルオラン、3−ジブチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチ
ルアミノ−7−(2−クロルアニリノ)フルオラン、3
−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ランなど。
【0035】(4)チアジン系化合物 ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイ
ルロイコメチレンブルーなど。
ルロイコメチレンブルーなど。
【0036】(5)スピロ系化合物 3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−エチル−ス
ピロ−ジナフトピラン、3,3’−ジクロロ−スピロ−
ジナフトピラン、3−ベンジルスピロ−ジナフトピラ
ン、3−メチルナフト−(3−メトキシ−ベンゾ)−ス
ピロピラン、3−プロピル−スピロ−ジベンゾピランな
ど。あるいは上記の各種混合物を挙げることができる。
これらは用途および希望する特性により決定される。
ピロ−ジナフトピラン、3,3’−ジクロロ−スピロ−
ジナフトピラン、3−ベンジルスピロ−ジナフトピラ
ン、3−メチルナフト−(3−メトキシ−ベンゾ)−ス
ピロピラン、3−プロピル−スピロ−ジベンゾピランな
ど。あるいは上記の各種混合物を挙げることができる。
これらは用途および希望する特性により決定される。
【0037】電子受容性化合物としては、例えば粘土物
質、フェノール誘導体、芳香族カルボン酸誘導体、N,
N’−ジアリルチオ尿素誘導体、N−スルホニル尿素等
の尿素誘導体、又はそれらの金属塩等が使用される。具
体的には、活性白土、ゼオライト、ベントナイト等の粘
土物質、4−フェニルフェノール、4−t−ブチルフェ
ノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,2’−ジ
ヒドロキシジフェニル、2,2’−メチレンビス(4−
メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−エチ
レンビス(2−メチルフェノール)、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ヘキサン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、2,2−ビス
(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルプロパン、4,4’−ヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4’−シクロヘキシリデンビス(2−イソプロ
ピルフェノール)、4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキ
シジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンゼ
ンスルホニルオキシジフェニルスルホン、ビス(3−ア
リル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−
クロロ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4−
ジ(フェニルスルホニル)フェノール、ビス(3−クロ
ロ−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、4,4’−
チオビス(2−t−ブチル−5−メチルフェノール)、
2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)ジエチ
ルエーテル、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチ
オ)−3,5−ジオキサヘプタン、4−ヒドロキシフタ
ル酸ジメチル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸エステル類、没食子酸アルキルエステル類、サ
リチルアニリド、5−クロロサリチルアニリド、ノボラ
ック型フェノール樹脂、変性テルペンフェノール樹脂等
のフェノール性化合物、4−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ
安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4
−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル等のヒドロキシ安
息香酸エステル、安息香酸、サリチル酸、1−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ
酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−シクロヘキシル
サリチル酸、5−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−
ジ−t−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−t−ノニルサ
リチル酸、3,5−ジドデシルサリチル酸、3−メチル
−5−t−ドデシルサリチル酸、3,5−ビス(α,α
−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−メチル−5−
(α−メチルベンジル)サリチル酸、酒石酸、ショウ
酸、ホウ酸、クエン酸、アテアリン酸等の有機酸或いは
これらの亜鉛、ニッケル、アルミニウム、カルシウム等
の金属塩等公知の物質が挙げられるが、本発明に係る電
子受容性化合物は、これらに限定されるものではなく、
また必要に応じて単独もしくは2種以上混合して使用す
ることができる。
質、フェノール誘導体、芳香族カルボン酸誘導体、N,
N’−ジアリルチオ尿素誘導体、N−スルホニル尿素等
の尿素誘導体、又はそれらの金属塩等が使用される。具
体的には、活性白土、ゼオライト、ベントナイト等の粘
土物質、4−フェニルフェノール、4−t−ブチルフェ
ノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、2,2’−ジ
ヒドロキシジフェニル、2,2’−メチレンビス(4−
メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−エチ
レンビス(2−メチルフェノール)、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ヘキサン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、2,2−ビス
(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルプロパン、4,4’−ヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4’−シクロヘキシリデンビス(2−イソプロ
ピルフェノール)、4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキ
シジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンゼ
ンスルホニルオキシジフェニルスルホン、ビス(3−ア
リル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−
クロロ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4−
ジ(フェニルスルホニル)フェノール、ビス(3−クロ
ロ−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、4,4’−
チオビス(2−t−ブチル−5−メチルフェノール)、
2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)ジエチ
ルエーテル、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチ
オ)−3,5−ジオキサヘプタン、4−ヒドロキシフタ
ル酸ジメチル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸エステル類、没食子酸アルキルエステル類、サ
リチルアニリド、5−クロロサリチルアニリド、ノボラ
ック型フェノール樹脂、変性テルペンフェノール樹脂等
のフェノール性化合物、4−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ
安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4
−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル等のヒドロキシ安
息香酸エステル、安息香酸、サリチル酸、1−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ
酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−シクロヘキシル
サリチル酸、5−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−
ジ−t−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−t−ノニルサ
リチル酸、3,5−ジドデシルサリチル酸、3−メチル
−5−t−ドデシルサリチル酸、3,5−ビス(α,α
−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−メチル−5−
(α−メチルベンジル)サリチル酸、酒石酸、ショウ
酸、ホウ酸、クエン酸、アテアリン酸等の有機酸或いは
これらの亜鉛、ニッケル、アルミニウム、カルシウム等
の金属塩等公知の物質が挙げられるが、本発明に係る電
子受容性化合物は、これらに限定されるものではなく、
また必要に応じて単独もしくは2種以上混合して使用す
ることができる。
【0038】芳香族イソシアナート化合物は、常温で固
体の無色または淡色の芳香族イソシアナート化合物、或
いは複素環イソシアナート化合物であり、具体的には、
2,6−ジクロロフェニルイソシアナート,p−クロロ
フェニルイソシアナート、1,3−フェニレンジイソシ
アナート、1,4−フェニレンジイソシアナート、1,
3−ジメチルベンゼン−4,6−ジイソシアナート、
1,4−ジメチルベンゼン−2,5−ジイソシアナー
ト、1−エトキシベンゼン−2,4−ジイソシアナー
ト、2,5−ジメトキシベンゼン−1,4−ジイソシア
ナート、2,5−ジエトキシベンゼン−1,4−ジイソ
シアナート、2,5−ジブトキシベンゼン−1,4−ジ
イソシアナート、アゾベンゼン−4,4’−ジイソシア
ナート、ジフェニルエーテル−4,4’−ジイソシアナ
ート、ナフタリン−1,4−ジイソシアナート、ナフタ
リン−1,5−ジイソシアナート、ナフタリン−2,6
−ジイソシアナート、ナフタリン−2,7−ジイソシア
ナート、3,3’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジ
イソシアナート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジ
イソシアナート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソ
シアナート、ジフェニルジメチルメタン−4,4’−ジ
イソシアナート、ベンゾフェノン−3,3’−ジイソシ
アナート、フルオレン−2,7−ジイソシアナート、ア
ンスラキノン−2,6−ジイソシアナート、9−エチル
カルバゾール−3,6−ジイソシアナート、ピレン−
3,8−ジイソシアナート、ナフタレン−1,3,7−
トリイソシアナート、ビフェニル−2,4,4’−トリ
イソシアナート、4,4’,4’’−トリイソシアナー
ト−2,5−ジメトキシトリフェニルアミン、p−ジメ
チルアミノフェニルイソシアナート、トリス(4−フェ
ニルイソシアナート)チオフォスフェート等の物質が挙
げられるが、本発明に係る芳香族イソシアナート化合物
は、これらに限定されるものではなく、また必要に応じ
て単独もしくは2種以上混合して使用することができ
る。
体の無色または淡色の芳香族イソシアナート化合物、或
いは複素環イソシアナート化合物であり、具体的には、
2,6−ジクロロフェニルイソシアナート,p−クロロ
フェニルイソシアナート、1,3−フェニレンジイソシ
アナート、1,4−フェニレンジイソシアナート、1,
3−ジメチルベンゼン−4,6−ジイソシアナート、
1,4−ジメチルベンゼン−2,5−ジイソシアナー
ト、1−エトキシベンゼン−2,4−ジイソシアナー
ト、2,5−ジメトキシベンゼン−1,4−ジイソシア
ナート、2,5−ジエトキシベンゼン−1,4−ジイソ
シアナート、2,5−ジブトキシベンゼン−1,4−ジ
イソシアナート、アゾベンゼン−4,4’−ジイソシア
ナート、ジフェニルエーテル−4,4’−ジイソシアナ
ート、ナフタリン−1,4−ジイソシアナート、ナフタ
リン−1,5−ジイソシアナート、ナフタリン−2,6
−ジイソシアナート、ナフタリン−2,7−ジイソシア
ナート、3,3’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジ
イソシアナート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジ
イソシアナート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソ
シアナート、ジフェニルジメチルメタン−4,4’−ジ
イソシアナート、ベンゾフェノン−3,3’−ジイソシ
アナート、フルオレン−2,7−ジイソシアナート、ア
ンスラキノン−2,6−ジイソシアナート、9−エチル
カルバゾール−3,6−ジイソシアナート、ピレン−
3,8−ジイソシアナート、ナフタレン−1,3,7−
トリイソシアナート、ビフェニル−2,4,4’−トリ
イソシアナート、4,4’,4’’−トリイソシアナー
ト−2,5−ジメトキシトリフェニルアミン、p−ジメ
チルアミノフェニルイソシアナート、トリス(4−フェ
ニルイソシアナート)チオフォスフェート等の物質が挙
げられるが、本発明に係る芳香族イソシアナート化合物
は、これらに限定されるものではなく、また必要に応じ
て単独もしくは2種以上混合して使用することができ
る。
【0039】これらの芳香族イソシアナート化合物は、
必要に応じて、フェノール類、ラクタム類、オキシム類
等との付加化合物である、所謂ブロックイソシアナート
の形で用いてもよく、ジイソシアナートの2量体、例え
ば、1−メチルベンゼン−2,4−ジイソシアナートの
2量体、及び3量体であるイソシアヌレートの形で用い
てもよく、又、各種のポリオール等で付加したポリイソ
シアナートとして用いることも可能である。
必要に応じて、フェノール類、ラクタム類、オキシム類
等との付加化合物である、所謂ブロックイソシアナート
の形で用いてもよく、ジイソシアナートの2量体、例え
ば、1−メチルベンゼン−2,4−ジイソシアナートの
2量体、及び3量体であるイソシアヌレートの形で用い
てもよく、又、各種のポリオール等で付加したポリイソ
シアナートとして用いることも可能である。
【0040】イミノ化合物とは、常温で固体の無色また
は淡色の化合物であり、具体的には、3−イミノ−4,
5,6,7−テトラクロロイソインドリン−1−オン、
1,3−ジイミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソ
インドリン、1,3−ジイミノイソインドリン、1,3
−ジイミノベンズ(f)イソインドリン、1,3−ジイ
ミノナフト(2,3−f)イソインドリン、1,3−ジ
イミノ−5−ニトロイソインドリン、1,3−ジイミノ
−5−フェニルイソインドリン、1,3−ジイミノ−5
−メトキシイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−ク
ロロイソインドリン、5−シアノ−1,3−ジイミノイ
ソインドリン、5−アセトアミド−1,3−ジイミノイ
ソインドリン、1,3−ジイミノ−5−(1H−1,
2,3−トリアゾール−1−イル)−イソインドリン、
5−(p−t−ブチルフェノキシ)−1,3−ジイミノ
イソインドリン、5−(p−クミルフェノキシ)−1,
3−ジイミノイソインドリン、5−イソブトキシ−1,
3−ジイミノイソインドリン、1,3−ジイミノ−4,
7−ジメトキシイソインドリン、4,7−ジエトキシ−
1,3−ジイミノイソインドリン、4,5,6,7−テ
トラブロモ−1,3−ジイミノイソインドリン、4,
5,6,7−テトラフルオロ−1,3−ジイミノイソイ
ンドリン、4,5,7−トリクロロ−1,3−ジイミノ
−6−メチルメルカプトイソインドリン、1−イミノジ
フェン酸イミド、1−(シアノ−p−ニトロフェニルメ
チレン)−3−イミノイソインドリン、1−(シアノベ
ンゾチアゾリル−(2’)−カルバモイルメチレン)−
3−イミノイソインドリン、1−〔(シアノベンズイミ
ダゾリル−2’)メチレン〕−3−イミノイソインドリ
ン、1−〔(シアノベンズイミダゾリル−2’)−メチ
レン〕−3−イミノ−4,5,6,7−テトラクロロイ
ソインドリン、1−〔(シアノベンズイミダゾリル−
2’)−メチレン〕−3−イミノ−5−メトキシイソイ
ンドリン、1−〔(1’−フェニル−3’−メチル−5
−オキソ)−ピラゾリデン−4’〕−3−イミノイソイ
ンドリン、3−イミノ−1−スルホ安息香酸イミド、3
−イミノ−1−スルホ−4,5,6,7−テトラクロロ
安息香酸イミド、3−イミノ−1−スルホ−4,5,7
−トリクロロ−6−メチルメルカプト安息香酸イミド、
3−イミノ−2−メチル−4,5,6,7−テトラクロ
ロイソインドリン−1−オン等の物質が挙げられるが、
本発明に係るイミノ化合物は、これらに限定されるもの
ではなく、また必要に応じて単独もしくは2種以上混合
して使用することができる。
は淡色の化合物であり、具体的には、3−イミノ−4,
5,6,7−テトラクロロイソインドリン−1−オン、
1,3−ジイミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソ
インドリン、1,3−ジイミノイソインドリン、1,3
−ジイミノベンズ(f)イソインドリン、1,3−ジイ
ミノナフト(2,3−f)イソインドリン、1,3−ジ
イミノ−5−ニトロイソインドリン、1,3−ジイミノ
−5−フェニルイソインドリン、1,3−ジイミノ−5
−メトキシイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−ク
ロロイソインドリン、5−シアノ−1,3−ジイミノイ
ソインドリン、5−アセトアミド−1,3−ジイミノイ
ソインドリン、1,3−ジイミノ−5−(1H−1,
2,3−トリアゾール−1−イル)−イソインドリン、
5−(p−t−ブチルフェノキシ)−1,3−ジイミノ
イソインドリン、5−(p−クミルフェノキシ)−1,
3−ジイミノイソインドリン、5−イソブトキシ−1,
3−ジイミノイソインドリン、1,3−ジイミノ−4,
7−ジメトキシイソインドリン、4,7−ジエトキシ−
1,3−ジイミノイソインドリン、4,5,6,7−テ
トラブロモ−1,3−ジイミノイソインドリン、4,
5,6,7−テトラフルオロ−1,3−ジイミノイソイ
ンドリン、4,5,7−トリクロロ−1,3−ジイミノ
−6−メチルメルカプトイソインドリン、1−イミノジ
フェン酸イミド、1−(シアノ−p−ニトロフェニルメ
チレン)−3−イミノイソインドリン、1−(シアノベ
ンゾチアゾリル−(2’)−カルバモイルメチレン)−
3−イミノイソインドリン、1−〔(シアノベンズイミ
ダゾリル−2’)メチレン〕−3−イミノイソインドリ
ン、1−〔(シアノベンズイミダゾリル−2’)−メチ
レン〕−3−イミノ−4,5,6,7−テトラクロロイ
ソインドリン、1−〔(シアノベンズイミダゾリル−
2’)−メチレン〕−3−イミノ−5−メトキシイソイ
ンドリン、1−〔(1’−フェニル−3’−メチル−5
−オキソ)−ピラゾリデン−4’〕−3−イミノイソイ
ンドリン、3−イミノ−1−スルホ安息香酸イミド、3
−イミノ−1−スルホ−4,5,6,7−テトラクロロ
安息香酸イミド、3−イミノ−1−スルホ−4,5,7
−トリクロロ−6−メチルメルカプト安息香酸イミド、
3−イミノ−2−メチル−4,5,6,7−テトラクロ
ロイソインドリン−1−オン等の物質が挙げられるが、
本発明に係るイミノ化合物は、これらに限定されるもの
ではなく、また必要に応じて単独もしくは2種以上混合
して使用することができる。
【0041】本発明の感熱記録材料は、その熱応答性を
向上させるために、感熱記録層に熱可融性物質を含有さ
せることができる。この場合、60゜C〜180゜Cの融点
を有するものが好ましく、特に、80゜C〜140゜Cの融
点を持つものがより好ましい。具体的には、ステアリン
酸アミド、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、
N−ステアリルステアリン酸アミド、エチレンビスステ
アリン酸アミド、オレイン酸アマイド、パルミチン酸ア
マイド、メチレンビス水添牛脂脂肪酸アミド、リシノー
ル酸アミドなどの脂肪酸アマイド類、パラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワッ
クス、カルナバワックスなどの合成及び天然ワックス
類、N−ステアリル尿素などの脂肪族尿素化合物、ベン
ジル−2−ナフチルエーテル、α、α’−ジフェノキシ
キシレン、ビス(4−メトキシフェニル)エーテル、
2,2’−ビス(4−メトキシフェノキシ)ジエチルエ
ーテル、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタ
ン、ナフチルエーテル誘導体、アントリルエーテル誘導
体、脂肪族エーテルなどのエーテル化合物、アジピン酸
ジフェニル、蓚酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、
蓚酸ジベンジル、蓚酸ジ(4−クロルベンジル)エステ
ル、炭酸ジフェニル、テレフタル酸ジメチル、テレフタ
ル酸ジベンジル、ベンゼンスルホン酸フェニルエステ
ル、4−アセチルアセトフェノンなどのエステル化合
物、m−ターフェニル、4−ベンジルビフェニル、4−
アリルオキシビフェニルなどのビフェニル誘導体、ビス
(4−アリルオキシフェニル)スルホンアセト酢酸アニ
リド類、脂肪酸アニリド類等公知の熱可融性物質が挙げ
られ、これらの化合物は単独或いは2種以上併用しても
使用することができる。また、十分な熱応答性を得るた
めには、感熱記録層中に熱可融性物質がロイコ染料に対
して20〜400重量%であることが好ましく、特に5
0〜200重量%が好ましい。
向上させるために、感熱記録層に熱可融性物質を含有さ
せることができる。この場合、60゜C〜180゜Cの融点
を有するものが好ましく、特に、80゜C〜140゜Cの融
点を持つものがより好ましい。具体的には、ステアリン
酸アミド、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、
N−ステアリルステアリン酸アミド、エチレンビスステ
アリン酸アミド、オレイン酸アマイド、パルミチン酸ア
マイド、メチレンビス水添牛脂脂肪酸アミド、リシノー
ル酸アミドなどの脂肪酸アマイド類、パラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワッ
クス、カルナバワックスなどの合成及び天然ワックス
類、N−ステアリル尿素などの脂肪族尿素化合物、ベン
ジル−2−ナフチルエーテル、α、α’−ジフェノキシ
キシレン、ビス(4−メトキシフェニル)エーテル、
2,2’−ビス(4−メトキシフェノキシ)ジエチルエ
ーテル、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタ
ン、ナフチルエーテル誘導体、アントリルエーテル誘導
体、脂肪族エーテルなどのエーテル化合物、アジピン酸
ジフェニル、蓚酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、
蓚酸ジベンジル、蓚酸ジ(4−クロルベンジル)エステ
ル、炭酸ジフェニル、テレフタル酸ジメチル、テレフタ
ル酸ジベンジル、ベンゼンスルホン酸フェニルエステ
ル、4−アセチルアセトフェノンなどのエステル化合
物、m−ターフェニル、4−ベンジルビフェニル、4−
アリルオキシビフェニルなどのビフェニル誘導体、ビス
(4−アリルオキシフェニル)スルホンアセト酢酸アニ
リド類、脂肪酸アニリド類等公知の熱可融性物質が挙げ
られ、これらの化合物は単独或いは2種以上併用しても
使用することができる。また、十分な熱応答性を得るた
めには、感熱記録層中に熱可融性物質がロイコ染料に対
して20〜400重量%であることが好ましく、特に5
0〜200重量%が好ましい。
【0042】本発明の感熱記録材料の感熱記録層は、各
発色成分を微粉砕して得られる各々の水性分散液とバイ
ンダーなどを混合し、支持体上に塗工、乾燥することに
より得られる。感熱記録層の層構成は、単一であって
も、多層であってもよい。
発色成分を微粉砕して得られる各々の水性分散液とバイ
ンダーなどを混合し、支持体上に塗工、乾燥することに
より得られる。感熱記録層の層構成は、単一であって
も、多層であってもよい。
【0043】感熱記録層に用いられるバインダーとして
は、通常の塗工で用いられる種々のバインダーを用いる
ことができる。具体的には、デンプン類、ヒドロキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、アルギン酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリルアミド、アクリルアミド/アクリル酸エステル共
重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタク
リル酸三元共重合体、ポリアクリル酸のアルカリ塩、ポ
リマレイン酸のアルカリ塩、スチレン/無水マレイン酸
共重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マレイン酸共重
合体のアルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重
合体のアルカリ塩などの水溶性バインダー、およびスチ
レン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジ
エン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン三元共重
合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/アクリル酸エステ
ル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリアク
リル酸エステル、スチレン/アクリル酸エステル共重合
体、ポリウレタンなどの水分散性バインダーなどが挙げ
られるが、これに限定されるものではない。
は、通常の塗工で用いられる種々のバインダーを用いる
ことができる。具体的には、デンプン類、ヒドロキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、アルギン酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリルアミド、アクリルアミド/アクリル酸エステル共
重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタク
リル酸三元共重合体、ポリアクリル酸のアルカリ塩、ポ
リマレイン酸のアルカリ塩、スチレン/無水マレイン酸
共重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マレイン酸共重
合体のアルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重
合体のアルカリ塩などの水溶性バインダー、およびスチ
レン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジ
エン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン三元共重
合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/アクリル酸エステ
ル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリアク
リル酸エステル、スチレン/アクリル酸エステル共重合
体、ポリウレタンなどの水分散性バインダーなどが挙げ
られるが、これに限定されるものではない。
【0044】その他、感熱記録層には、顔料として、ケ
イソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、重質炭酸
カルシウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸
亜鉛、非晶質シリカ、非晶質ケイ酸カルシウム、コロイ
ダルシリカ等の無機顔料、メラミン樹脂フィラー、尿素
−ホルマリン樹脂フィラー、ポリエチレンパウダー、ナ
イロンパウダー等の有機顔料を使用することができる。
イソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、重質炭酸
カルシウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸
亜鉛、非晶質シリカ、非晶質ケイ酸カルシウム、コロイ
ダルシリカ等の無機顔料、メラミン樹脂フィラー、尿素
−ホルマリン樹脂フィラー、ポリエチレンパウダー、ナ
イロンパウダー等の有機顔料を使用することができる。
【0045】感熱記録層には、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、ステアリン
酸アミド等の高級脂肪酸アミド、パラフィン、ポリエチ
レンワックス、酸化ポリエチレン、カスターワックスな
どの滑剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等
の紫外線吸収剤、アニオン性、ノニオン性の高分子量の
ものを含む界面活性剤、さらには蛍光染料、消泡剤など
が必要に応じて添加される。
アリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、ステアリン
酸アミド等の高級脂肪酸アミド、パラフィン、ポリエチ
レンワックス、酸化ポリエチレン、カスターワックスな
どの滑剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等
の紫外線吸収剤、アニオン性、ノニオン性の高分子量の
ものを含む界面活性剤、さらには蛍光染料、消泡剤など
が必要に応じて添加される。
【0046】感熱記録層の塗工量は、通常染料前駆体の
塗工量で0.1〜2.0g/m2が適当である。0.1g
/m2未満である場合には、十分な記録濃度が得られず、
また、2.0g/m2を越えて多くても、発色感度向上が
見られず、経済的に不利である。
塗工量で0.1〜2.0g/m2が適当である。0.1g
/m2未満である場合には、十分な記録濃度が得られず、
また、2.0g/m2を越えて多くても、発色感度向上が
見られず、経済的に不利である。
【0047】感熱記録層の塗液は、支持体上に塗布され
るが、支持体としては、紙が主として用いられる。紙の
他に各種織布、不織布、合成樹脂フィルム、合成樹脂ラ
ミネート紙、合成紙、金属箔、蒸着シートあるいはこれ
らを貼り合わせ等で組み合わせた複合シートを任意に用
いることができる。
るが、支持体としては、紙が主として用いられる。紙の
他に各種織布、不織布、合成樹脂フィルム、合成樹脂ラ
ミネート紙、合成紙、金属箔、蒸着シートあるいはこれ
らを貼り合わせ等で組み合わせた複合シートを任意に用
いることができる。
【0048】本発明の感熱記録材料は、必要に応じて支
持体と感熱記録層の間に単層あるいは複数層の顔料ある
いは樹脂からなるアンダーコート層を1層以上設けるこ
とができる。本発明における感熱記録材料がアンダーコ
ート層を設けたものである場合、そのアンダーコート層
の塗工量は、1〜30g/m2が好ましく、3〜20g/
m2がより好ましい。
持体と感熱記録層の間に単層あるいは複数層の顔料ある
いは樹脂からなるアンダーコート層を1層以上設けるこ
とができる。本発明における感熱記録材料がアンダーコ
ート層を設けたものである場合、そのアンダーコート層
の塗工量は、1〜30g/m2が好ましく、3〜20g/
m2がより好ましい。
【0049】アンダーコート層の顔料としては、一般的
には焼成カオリンが用いられるが、それ以外にもケイソ
ウ土、タルク、カオリン、重質炭酸カルシウム、沈降炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アル
ミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、非晶質シリ
カ、非晶質ケイ酸カルシウム、コロイダルシリカ等の無
機顔料、メラミン樹脂フィラー、尿素−ホルマリン樹脂
フィラー、ポリエチレンパウダー、ナイロンパウダー等
の有機顔料を用いることが可能で、有機球状粒子、有機
中空粒子なども用いることができる。
には焼成カオリンが用いられるが、それ以外にもケイソ
ウ土、タルク、カオリン、重質炭酸カルシウム、沈降炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アル
ミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、非晶質シリ
カ、非晶質ケイ酸カルシウム、コロイダルシリカ等の無
機顔料、メラミン樹脂フィラー、尿素−ホルマリン樹脂
フィラー、ポリエチレンパウダー、ナイロンパウダー等
の有機顔料を用いることが可能で、有機球状粒子、有機
中空粒子なども用いることができる。
【0050】アンダーコート層の樹脂としては、通常の
塗工で用いられる種々の水溶性樹脂または水分散性樹脂
を用いることができる。例えば、デンプン類、ヒドロキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、アルギン酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリルアミド、アクリルアミド/アクリル酸エステル共
重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタク
リル酸三元共重合体、ポリアクリル酸のアルカリ塩、ポ
リマレイン酸のアルカリ塩、スチレン/無水マレイン酸
共重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マレイン酸共重
合体のアルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重
合体のアルカリ塩などの水溶性樹脂、およびスチレン/
ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共
重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体、アク
リロニトリル/ブタジエン/スチレン三元共重合体、ポ
リ酢酸ビニル、酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重合
体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エ
ステル、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、ポリ
ウレタンなどの水分散性樹脂などが挙げられる。
塗工で用いられる種々の水溶性樹脂または水分散性樹脂
を用いることができる。例えば、デンプン類、ヒドロキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、アルギン酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリルアミド、アクリルアミド/アクリル酸エステル共
重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタク
リル酸三元共重合体、ポリアクリル酸のアルカリ塩、ポ
リマレイン酸のアルカリ塩、スチレン/無水マレイン酸
共重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マレイン酸共重
合体のアルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重
合体のアルカリ塩などの水溶性樹脂、およびスチレン/
ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共
重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体、アク
リロニトリル/ブタジエン/スチレン三元共重合体、ポ
リ酢酸ビニル、酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重合
体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エ
ステル、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、ポリ
ウレタンなどの水分散性樹脂などが挙げられる。
【0051】感熱記録層、保護層またはアンダーコート
層の形成方法は、特に限定されるものではなく、従来公
知の技術に従って形成することができる。具体的な例と
しては、エアナイフ塗工、ロッドブレード塗工、バー塗
工、ブレード塗工、グラビア塗工、カーテン塗工、Eバ
ー塗工などの方法により塗液を塗工し、乾燥により感熱
記録層、保護層またはアンダーコート層を形成させるこ
とができる。
層の形成方法は、特に限定されるものではなく、従来公
知の技術に従って形成することができる。具体的な例と
しては、エアナイフ塗工、ロッドブレード塗工、バー塗
工、ブレード塗工、グラビア塗工、カーテン塗工、Eバ
ー塗工などの方法により塗液を塗工し、乾燥により感熱
記録層、保護層またはアンダーコート層を形成させるこ
とができる。
【0052】また、必要に応じて、アンダーコート層塗
工後、感熱記録層塗工後、または保護層塗工後、スーパ
ーカレンダー処理をし、画質を向上させることもでき
る。
工後、感熱記録層塗工後、または保護層塗工後、スーパ
ーカレンダー処理をし、画質を向上させることもでき
る。
【0053】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。なお、実施例において、%及び部はすべて重量基準
である。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。なお、実施例において、%及び部はすべて重量基準
である。
【0054】<分散液の調整>以下の方法により、分散
液A、B、C、D及び分散液1〜4を調製した。
液A、B、C、D及び分散液1〜4を調製した。
【0055】(分散液A)3−(N,N−ジブチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン200gを
10%ポリビニルアルコール水溶液200g、水600
gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が1μ
mになるまで粉砕した。
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン200gを
10%ポリビニルアルコール水溶液200g、水600
gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が1μ
mになるまで粉砕した。
【0056】(分散液B)2,2−ビス(p−ヒドロキ
シフェニル)プロパン400gを10%ポリビニルアル
コール水溶液400g、水200gの混合物中に分散
し、ビーズミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕し
た。
シフェニル)プロパン400gを10%ポリビニルアル
コール水溶液400g、水200gの混合物中に分散
し、ビーズミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕し
た。
【0057】(分散液C)β−ナフチルベンジルエーテ
ル400gを10%ポリビニルアルコール水溶液400
g、水200gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均
粒子径が1μmになるまで粉砕した。
ル400gを10%ポリビニルアルコール水溶液400
g、水200gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均
粒子径が1μmになるまで粉砕した。
【0058】(分散液D)炭酸カルシウム200gを
0.5%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800gに
混合し、ホモミキサーで10分間分散した。
0.5%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800gに
混合し、ホモミキサーで10分間分散した。
【0059】(分散液1)多孔性澱粉粒子(有孔澱粉:
トウモロコシ澱粉粒子に生澱粉分解性酵素を作用せしめ
て製造された多孔性澱粉粒子、空隙率45%、サンエイ
糖化社製)200gを水800gと混合し、ホモミキサ
ーで10分間分散した。
トウモロコシ澱粉粒子に生澱粉分解性酵素を作用せしめ
て製造された多孔性澱粉粒子、空隙率45%、サンエイ
糖化社製)200gを水800gと混合し、ホモミキサ
ーで10分間分散した。
【0060】(分散液2)シリカ200gを0.5%ポ
リアクリル酸ナトリウム塩水溶液800gに混合し、ホ
モミキサーで10分間分散した。
リアクリル酸ナトリウム塩水溶液800gに混合し、ホ
モミキサーで10分間分散した。
【0061】(分散液3)水酸化アルミニウム200g
を0.5%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g
に混合し、ホモミキサーで10分間分散した。
を0.5%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g
に混合し、ホモミキサーで10分間分散した。
【0062】(分散液4)孔を有さない澱粉粒子(トウ
モロコシ澱粉粒子)200gを水800gと混合し、ホ
モミキサーで10分間分散した。
モロコシ澱粉粒子)200gを水800gと混合し、ホ
モミキサーで10分間分散した。
【0063】実施例1 <感熱記録層>A〜Dの分散液を用い、各々の素材を下
記に示す割合で混合し、十分撹拌して感熱記録層塗液を
調製した。 分散液A 20部 分散液B 15部 分散液C 15部 分散液D 25部 10%ポリビニルアルコール 30部 水 30部
記に示す割合で混合し、十分撹拌して感熱記録層塗液を
調製した。 分散液A 20部 分散液B 15部 分散液C 15部 分散液D 25部 10%ポリビニルアルコール 30部 水 30部
【0064】このようにして調製した感熱塗液を坪量4
0g/m2の原紙に、塗工量3.0g/m2になるように塗
工、乾燥、スーパーカレンダーで処理し、支持体上に感
熱記録層を形成した。
0g/m2の原紙に、塗工量3.0g/m2になるように塗
工、乾燥、スーパーカレンダーで処理し、支持体上に感
熱記録層を形成した。
【0065】<保護層>各々の素材を下記に示す割合で
混合し、十分撹拌して保護層塗液を調製した。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液1 50部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 95部
混合し、十分撹拌して保護層塗液を調製した。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液1 50部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 95部
【0066】以上の配合で調整した保護層塗液を感熱記
録層上に塗工量5g/m2になるように塗工、乾燥、ス
ーパーカレンダー処理し、感熱記録材料を得た。
録層上に塗工量5g/m2になるように塗工、乾燥、ス
ーパーカレンダー処理し、感熱記録材料を得た。
【0067】実施例2 保護層配合として以下の配合を用いた以外は、すべて実
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液1 25部 分散液2 25部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 95部
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液1 25部 分散液2 25部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 95部
【0068】実施例3 保護層配合として以下の配合を用いた以外は、すべて実
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液1 25部 分散液3 25部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 95部
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液1 25部 分散液3 25部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 95部
【0069】実施例4 保護層配合として以下の配合を用いた以外は、すべて実
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 40部 分散液1 100部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 11部 40%グリオキザール水溶液 2部 水 139部
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 40部 分散液1 100部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 11部 40%グリオキザール水溶液 2部 水 139部
【0070】実施例5 保護層配合として以下の配合を用いた以外は、すべて実
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 60部 分散液1 90部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 11部 40%グリオキザール水溶液 3部 水 132部
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 60部 分散液1 90部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 11部 40%グリオキザール水溶液 3部 水 132部
【0071】実施例6 保護層配合として以下の配合を用いた以外は、すべて実
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液1 10部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 6部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 43部
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液1 10部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 6部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 43部
【0072】実施例7 保護層配合として以下の配合を用いた以外は、すべて実
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 200部 分散液1 10部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 12部 40%グリオキザール水溶液 10部 水 76部
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 200部 分散液1 10部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 12部 40%グリオキザール水溶液 10部 水 76部
【0073】比較例1 保護層配合として以下の配合を用いた以外は、すべて実
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液2 50部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 95部
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液2 50部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 95部
【0074】比較例2 保護層配合として以下の配合を用いた以外は、すべて実
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液3 50部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 95部
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液3 50部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 95部
【0075】比較例3 保護層配合として以下の配合を用いた以外は、すべて実
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液4 50部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 95部
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 分散液4 50部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 95部
【0076】比較例4 保護層配合として以下の配合を用いた以外は、すべて実
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 45部
施例1と同様にして感熱記録材料を得た。 10%完全ケン化ポリビニルアルコール 100部 40%ステアリン酸亜鉛水分散液 10部 40%グリオキザール水溶液 5部 水 45部
【0077】以上の実施例1〜7、比較例1〜4で作製
した感熱記録材料において、乾燥した保護層中の顔料の
種類と顔料の樹脂成分100重量部に対する重量部数
(顔料/樹脂比率)を表1にまとめた。
した感熱記録材料において、乾燥した保護層中の顔料の
種類と顔料の樹脂成分100重量部に対する重量部数
(顔料/樹脂比率)を表1にまとめた。
【0078】
【表1】
【0079】実施例1〜7、比較例1〜4で作製した感
熱記録材料を下記の試験に供し、その試験結果を表2に
示す。
熱記録材料を下記の試験に供し、その試験結果を表2に
示す。
【0080】(1)印字感度 得られた感熱記録材料を大倉電機製ファクシミリ試験機
TH−PMDを用いて印字した。ドット密度8ドット/
mm、ヘッド抵抗1681Ωのサーマルヘッドを用い、
ヘッド電圧23V、印字パルス幅1.0msで通電し
た。光学濃度をマクベスRD−918型反射濃度計で測
定し、以下の指標に従って評価を行った。 A:光学濃度1.2以上。 B:光学濃度1.1以上1.2未満。 C:光学濃度1.0以上1.1未満。 D:光学濃度0.8以上1.0未満。 E:光学濃度0.8未満。
TH−PMDを用いて印字した。ドット密度8ドット/
mm、ヘッド抵抗1681Ωのサーマルヘッドを用い、
ヘッド電圧23V、印字パルス幅1.0msで通電し
た。光学濃度をマクベスRD−918型反射濃度計で測
定し、以下の指標に従って評価を行った。 A:光学濃度1.2以上。 B:光学濃度1.1以上1.2未満。 C:光学濃度1.0以上1.1未満。 D:光学濃度0.8以上1.0未満。 E:光学濃度0.8未満。
【0081】(2)耐薬品性(油性マジックインキ) (1)の条件下で印字した感熱記録材料に、軟質塩化ビ
ニル製ファイルに挟み込み、0.1kg/cm2の荷重を
かけて、40℃の条件下に24時間放置した後の画像保
存性及び、地肌保存性を以下の指標に従い、目視判断し
た。 A:退色(または地肌かぶり)が認められず良好。 B:若干の退色(または地肌かぶり)が認められる。 C:退色(または地肌かぶり)が認められる。 D:かなりの退色(または地肌かぶり)が認められる。 E:著しい退色(または地肌かぶり)が認められる。
ニル製ファイルに挟み込み、0.1kg/cm2の荷重を
かけて、40℃の条件下に24時間放置した後の画像保
存性及び、地肌保存性を以下の指標に従い、目視判断し
た。 A:退色(または地肌かぶり)が認められず良好。 B:若干の退色(または地肌かぶり)が認められる。 C:退色(または地肌かぶり)が認められる。 D:かなりの退色(または地肌かぶり)が認められる。 E:著しい退色(または地肌かぶり)が認められる。
【0082】(3)記録走行性 得られた感熱記録材料をG3感熱ファクシミリ装置(松
下電器製、KX−PW3TA)を用いて印字した。画像
電子学会NO.3ファクシミリテストチャートを送画
し、スティッキング(印字部の横段状の白抜け)の発生
状況を目視で判定した。評価は以下の指標に従い、数値
の大きい方が記録走行性に優れる。 A:スティッキングが殆どなく、良好である。 B:スティッキングが若干認められるが、実用上問題な
い。 C:スティッキングが認められるが、実用可能である。 D:スティッキングが多く認められ、実用不可である。 E:スティッキングが非常に多く認められ、実用不可で
ある。
下電器製、KX−PW3TA)を用いて印字した。画像
電子学会NO.3ファクシミリテストチャートを送画
し、スティッキング(印字部の横段状の白抜け)の発生
状況を目視で判定した。評価は以下の指標に従い、数値
の大きい方が記録走行性に優れる。 A:スティッキングが殆どなく、良好である。 B:スティッキングが若干認められるが、実用上問題な
い。 C:スティッキングが認められるが、実用可能である。 D:スティッキングが多く認められ、実用不可である。 E:スティッキングが非常に多く認められ、実用不可で
ある。
【0083】(4)耐ヘッド摩耗性 得られた感熱記録材料をG3感熱ファクシミリ装置(松
下電器製、KX−PW3TA)を用いて印字した。画像
電子学会NO.3ファクシミリテストチャートを送画
し、50km連続印字し、印字後の感熱ヘッド、印字画
像を観察し、耐ヘッド摩耗性を評価した。評価基準は以
下の指標に従い、数値が大きい方が優れる。 A:ヘッド摩耗がほとんど無し。 C:ヘッド摩耗は発生しているが、印字画像の欠けは無
い。 E:ヘッド摩耗による印字画像の欠けがある。
下電器製、KX−PW3TA)を用いて印字した。画像
電子学会NO.3ファクシミリテストチャートを送画
し、50km連続印字し、印字後の感熱ヘッド、印字画
像を観察し、耐ヘッド摩耗性を評価した。評価基準は以
下の指標に従い、数値が大きい方が優れる。 A:ヘッド摩耗がほとんど無し。 C:ヘッド摩耗は発生しているが、印字画像の欠けは無
い。 E:ヘッド摩耗による印字画像の欠けがある。
【0084】(5)捺印定着性 得られた感熱記録材料表面に朱肉(シャチハタ モルト
朱肉 50号)をつけたゴム印を押し、5秒後に指で擦
って捺印の定着性を評価した。評価基準は以下の指標に
従い、数値が大きい方が捺印性に優れる。 A:文字が崩れず、明瞭であり、かつ指に朱肉が付着す
ることがない。 B:文字が崩れず、明瞭であるが、指に朱肉が付着す
る。 C:ある程度、文字は崩れるが、判読可能。 D:文字は、ほとんど崩れる、判読不能。 E:文字の判読は不能で、朱肉がほとんど指に付着して
しまう。
朱肉 50号)をつけたゴム印を押し、5秒後に指で擦
って捺印の定着性を評価した。評価基準は以下の指標に
従い、数値が大きい方が捺印性に優れる。 A:文字が崩れず、明瞭であり、かつ指に朱肉が付着す
ることがない。 B:文字が崩れず、明瞭であるが、指に朱肉が付着す
る。 C:ある程度、文字は崩れるが、判読可能。 D:文字は、ほとんど崩れる、判読不能。 E:文字の判読は不能で、朱肉がほとんど指に付着して
しまう。
【0085】(6)耐擦れかぶり性 得られた感熱記録材料を表面を上にして固定し、その上
にPPC用紙を重ね、その上に300g/cm2の荷重が
掛かるようにおもりを置いた。PPC用紙とおもりを1
0cm/secで引いた後、擦れた部分を観察すること
により耐擦れかぶり性を評価した。評価基準は以下の指
標に従い、数値が大きい方が耐擦れかぶり性に優れる。 A:地肌部の汚れがなく、擦れた跡も残らない。 B:地肌部の汚れがないが、わずかながら擦れた跡が残
る。 C:地肌部の汚れがないが、擦れた跡が残る。 D:地肌部がわずかに汚れる。 E:地肌部がかなり汚れる。
にPPC用紙を重ね、その上に300g/cm2の荷重が
掛かるようにおもりを置いた。PPC用紙とおもりを1
0cm/secで引いた後、擦れた部分を観察すること
により耐擦れかぶり性を評価した。評価基準は以下の指
標に従い、数値が大きい方が耐擦れかぶり性に優れる。 A:地肌部の汚れがなく、擦れた跡も残らない。 B:地肌部の汚れがないが、わずかながら擦れた跡が残
る。 C:地肌部の汚れがないが、擦れた跡が残る。 D:地肌部がわずかに汚れる。 E:地肌部がかなり汚れる。
【0086】
【表2】
【0087】
【発明の効果】本発明は、感熱記録層上に設けた保護層
に多孔性澱粉粒子を含有することにより、スタンプ、印
鑑等の捺印定着性に優れ、かつ、記録画像の保存性、記
録走行性、耐ヘッド摩耗性、耐擦れかぶり性、感度に優
れた感熱記録材料を得ることができた。
に多孔性澱粉粒子を含有することにより、スタンプ、印
鑑等の捺印定着性に優れ、かつ、記録画像の保存性、記
録走行性、耐ヘッド摩耗性、耐擦れかぶり性、感度に優
れた感熱記録材料を得ることができた。
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体上に、熱により発色する感熱記録
層、保護層を順次設けた感熱記録材料において、該保護
層が多孔性澱粉粒子を含有することを特徴とする感熱記
録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10363007A JP2000177243A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | 感熱記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10363007A JP2000177243A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | 感熱記録材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000177243A true JP2000177243A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18478285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10363007A Pending JP2000177243A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | 感熱記録材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000177243A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1810835A1 (en) | 2006-01-18 | 2007-07-25 | Ricoh Company, Ltd. | Thermosensitive recording material |
WO2008126635A2 (ja) | 2007-03-29 | 2008-10-23 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | 感熱記録体 |
US8283284B2 (en) | 2007-05-10 | 2012-10-09 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
US8466085B2 (en) | 2007-08-29 | 2013-06-18 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
US8492308B2 (en) | 2007-08-21 | 2013-07-23 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
US8609582B2 (en) | 2009-03-24 | 2013-12-17 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
US8673812B2 (en) | 2009-06-05 | 2014-03-18 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
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-
1998
- 1998-12-21 JP JP10363007A patent/JP2000177243A/ja active Pending
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