JP2000176633A - 鋳物の取出し方法及びその装置 - Google Patents
鋳物の取出し方法及びその装置Info
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- JP2000176633A JP2000176633A JP10359762A JP35976298A JP2000176633A JP 2000176633 A JP2000176633 A JP 2000176633A JP 10359762 A JP10359762 A JP 10359762A JP 35976298 A JP35976298 A JP 35976298A JP 2000176633 A JP2000176633 A JP 2000176633A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一台の砂型Sで製造できる製品数を増加させ
て歩留まりを向上させる。 【解決手段】 本発明に係る鋳物の取出し方法は、鋳枠
10内に砂込めして成形された砂型Sを使用して鋳物W
を鋳造した後、その鋳物Wを砂型Sから取出す鋳物Wの
取出し方法において、鋳枠10から砂型Sを落とすとき
に、鋳物Wの方案部WHに形成された係合部位WKをそ
の鋳枠10の内側に突出しているフック20と係合させ
てその鋳物Wを砂型Sから取出す。このため、鋳物Wの
係合部位WKに対するフック20の位置決め精度が高く
なり、その係合部位WKを従来よりも十分小さく(短
く)できる。したがって、フック20の近くまで鋳物W
の製品部WPを配置することができ、製品部WPの配置
スペースを広くできる。
て歩留まりを向上させる。 【解決手段】 本発明に係る鋳物の取出し方法は、鋳枠
10内に砂込めして成形された砂型Sを使用して鋳物W
を鋳造した後、その鋳物Wを砂型Sから取出す鋳物Wの
取出し方法において、鋳枠10から砂型Sを落とすとき
に、鋳物Wの方案部WHに形成された係合部位WKをそ
の鋳枠10の内側に突出しているフック20と係合させ
てその鋳物Wを砂型Sから取出す。このため、鋳物Wの
係合部位WKに対するフック20の位置決め精度が高く
なり、その係合部位WKを従来よりも十分小さく(短
く)できる。したがって、フック20の近くまで鋳物W
の製品部WPを配置することができ、製品部WPの配置
スペースを広くできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳枠内に砂込めし
て成形された砂型を使用して鋳物を鋳造した後、その鋳
物を前記砂型から取出す鋳物の取出し方法及びその装置
に関する。
て成形された砂型を使用して鋳物を鋳造した後、その鋳
物を前記砂型から取出す鋳物の取出し方法及びその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳枠内に砂込めして成形された砂型を使
用して鋳物を鋳造した後、その鋳物を前記砂型から取出
す鋳物の取出し装置の一例が特開平7−284912号
公報に記載されており、その概略図が図4に示されてい
る。前記鋳物の取出し装置1は、図示されていない鋳枠
から取出された砂型2を砂落し空間4まで導くためのほ
ぼ水平な通路3を備えている。前記通路3内には砂型2
をその通路3から砂落し空間4まで移動させる押出し部
材3pが設けられている。また、前記通路3の端部から
砂落し空間4の中央にかけては図示されるように水平位
置から下方に回動可能なフラップ5が設置されている。
さらに、砂落し空間4の上部右側には、鋳物Wの方案部
WHに形成された係合部位WKと係合するハンガ8がコ
ンベア7に連結された状態でほぼ水平に位置決めされて
いる。
用して鋳物を鋳造した後、その鋳物を前記砂型から取出
す鋳物の取出し装置の一例が特開平7−284912号
公報に記載されており、その概略図が図4に示されてい
る。前記鋳物の取出し装置1は、図示されていない鋳枠
から取出された砂型2を砂落し空間4まで導くためのほ
ぼ水平な通路3を備えている。前記通路3内には砂型2
をその通路3から砂落し空間4まで移動させる押出し部
材3pが設けられている。また、前記通路3の端部から
砂落し空間4の中央にかけては図示されるように水平位
置から下方に回動可能なフラップ5が設置されている。
さらに、砂落し空間4の上部右側には、鋳物Wの方案部
WHに形成された係合部位WKと係合するハンガ8がコ
ンベア7に連結された状態でほぼ水平に位置決めされて
いる。
【0003】前記鋳枠から取出された砂型2は押出し部
材3pによって図中右方向に押される。押出し部材3p
に押された砂型2は通路3からフラップ5まで移動し、
その先端(右端)がハンガ8に衝突する。これによっ
て、前記ハンガ8の先端が砂型2の端部を崩し、そのハ
ンガ8が鋳物Wの係合部位WKの真下に位置決めされ
る。この状態で、フラップ5が下方に回動することによ
り砂型2が自重で下降し、鋳物Wの係合部位WKがハン
ガ8と係合して前記砂型2及び鋳物Wはハンガ8を中心
に下方に回動する。これによって、前記砂型2が崩れ落
ち、鋳物Wのみがハンガ8に吊り下げられる。
材3pによって図中右方向に押される。押出し部材3p
に押された砂型2は通路3からフラップ5まで移動し、
その先端(右端)がハンガ8に衝突する。これによっ
て、前記ハンガ8の先端が砂型2の端部を崩し、そのハ
ンガ8が鋳物Wの係合部位WKの真下に位置決めされ
る。この状態で、フラップ5が下方に回動することによ
り砂型2が自重で下降し、鋳物Wの係合部位WKがハン
ガ8と係合して前記砂型2及び鋳物Wはハンガ8を中心
に下方に回動する。これによって、前記砂型2が崩れ落
ち、鋳物Wのみがハンガ8に吊り下げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た鋳物の取出し装置1によると、ハンガ8に対して砂型
2を横方向から衝突させてその砂型2の先端部を崩し、
前記ハンガ8を鋳物Wの係合部位WKの真下に位置決め
する方法のため、鋳物Wに対するハンガ8の位置決め精
度が低い。即ち、衝突によって砂型2が崩れる範囲は常
に一定ではないため、鋳物Wに対するハンガ8の位置の
ばらつきが大きい。このため、確実に前記ハンガ8と鋳
物Wとを係合させるためには、位置決め精度の低さをカ
バーできるようにその鋳物Wの係合部位WKを砂型2の
進行方向に長く製作する必要がある。したがって、鋳物
Wの係合部位WKを長くする分だけ鋳物Wの製品部WP
を配置できるスペースが狭くなり、一台の砂型2で製造
できる製品数が減少して、歩留まりが低下するという問
題が生じる。
た鋳物の取出し装置1によると、ハンガ8に対して砂型
2を横方向から衝突させてその砂型2の先端部を崩し、
前記ハンガ8を鋳物Wの係合部位WKの真下に位置決め
する方法のため、鋳物Wに対するハンガ8の位置決め精
度が低い。即ち、衝突によって砂型2が崩れる範囲は常
に一定ではないため、鋳物Wに対するハンガ8の位置の
ばらつきが大きい。このため、確実に前記ハンガ8と鋳
物Wとを係合させるためには、位置決め精度の低さをカ
バーできるようにその鋳物Wの係合部位WKを砂型2の
進行方向に長く製作する必要がある。したがって、鋳物
Wの係合部位WKを長くする分だけ鋳物Wの製品部WP
を配置できるスペースが狭くなり、一台の砂型2で製造
できる製品数が減少して、歩留まりが低下するという問
題が生じる。
【0005】本発明の請求項1〜請求項4に記載の発明
は、鋳物に対するハンガの位置決め精度を向上させて、
鋳物の方案部に形成された係合部位を小さく(短く)で
きるようにし、鋳物の製品部の配置スペースを広くして
歩留まりを向上させることをその目的とする。
は、鋳物に対するハンガの位置決め精度を向上させて、
鋳物の方案部に形成された係合部位を小さく(短く)で
きるようにし、鋳物の製品部の配置スペースを広くして
歩留まりを向上させることをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、請求項
1及び請求項2に記載された砂型からの鋳物の取出し方
法及びその装置によって解決される。本発明によると、
鋳枠に対して鉛直方向に移動する鋳物の係合部位をその
鋳枠の内側に突出しているフックと係合させる方式のた
め、フックと鋳物とが水平方向に位置ずれを起こすこと
がほとんどなく、その係合部位に対するフックの位置決
め精度が高くなる。このため、前記鋳枠内に突出してい
るフックの突出量を必要最小限にできるとともに、その
フックと係合する鋳物の係合部位を従来よりも十分小さ
く(短く)できる。したがって、前記フックの近くまで
鋳物の製品部を配置することができ、前記製品部の配置
スペースを広くできる。即ち、一台の砂型で製造できる
製品数が増加し、歩留まりが向上する。なお、鋳物の方
案部とは鋳物の製品部以外をいう。
1及び請求項2に記載された砂型からの鋳物の取出し方
法及びその装置によって解決される。本発明によると、
鋳枠に対して鉛直方向に移動する鋳物の係合部位をその
鋳枠の内側に突出しているフックと係合させる方式のた
め、フックと鋳物とが水平方向に位置ずれを起こすこと
がほとんどなく、その係合部位に対するフックの位置決
め精度が高くなる。このため、前記鋳枠内に突出してい
るフックの突出量を必要最小限にできるとともに、その
フックと係合する鋳物の係合部位を従来よりも十分小さ
く(短く)できる。したがって、前記フックの近くまで
鋳物の製品部を配置することができ、前記製品部の配置
スペースを広くできる。即ち、一台の砂型で製造できる
製品数が増加し、歩留まりが向上する。なお、鋳物の方
案部とは鋳物の製品部以外をいう。
【0007】上記した課題は、請求項3に記載された砂
型からの鋳物の取出し装置によっても解決される。本発
明によると、鋳物がフックによって周囲から三点以上で
支持されるため、鋳物が砂型から取出されるときにその
鋳物に無理な力が加わらない。このため、鋳物の製品部
の変形等を防止できる。
型からの鋳物の取出し装置によっても解決される。本発
明によると、鋳物がフックによって周囲から三点以上で
支持されるため、鋳物が砂型から取出されるときにその
鋳物に無理な力が加わらない。このため、鋳物の製品部
の変形等を防止できる。
【0008】上記した課題は、請求項4に記載された砂
型からの鋳物の取出し装置によっても解決される。本発
明によると、フックの上面は砂が溜まらないように傾斜
しているため、鋳枠の砂落しの際にそのフックが障害に
ならない。
型からの鋳物の取出し装置によっても解決される。本発
明によると、フックの上面は砂が溜まらないように傾斜
しているため、鋳枠の砂落しの際にそのフックが障害に
ならない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1から図3に基づいて本
発明の一の実施の形態に係る鋳物の取出し方法及びその
装置の説明を行う。本実施の形態に係る鋳物の取出し方
法は、鋳枠内に砂込めして成形された砂型を使用して鋳
物を鋳造した後、その鋳物を前記砂型から取出す方法に
関する。ここで、図1(A)は鋳物の取出し装置を備え
る鋳枠の平面図、図1(B)は鋳物の取出し装置の平面
図、図2(A)は鋳物の取出し装置を備える鋳枠の縦断
面図、図2(B)は鋳物の取出し装置の側面図である。
また、図3は鋳物の取出し方法の各工程を表す側面図で
ある。
発明の一の実施の形態に係る鋳物の取出し方法及びその
装置の説明を行う。本実施の形態に係る鋳物の取出し方
法は、鋳枠内に砂込めして成形された砂型を使用して鋳
物を鋳造した後、その鋳物を前記砂型から取出す方法に
関する。ここで、図1(A)は鋳物の取出し装置を備え
る鋳枠の平面図、図1(B)は鋳物の取出し装置の平面
図、図2(A)は鋳物の取出し装置を備える鋳枠の縦断
面図、図2(B)は鋳物の取出し装置の側面図である。
また、図3は鋳物の取出し方法の各工程を表す側面図で
ある。
【0010】前記鋳枠10は内部に生砂(以下、砂とい
う)を収納して砂型Sを成形するための平面長方形をし
た枠体であり、上型SUを形成する上枠12と下型SD
を形成する下枠14とから構成されている。鋳物Wは、
図2に示されるように、上型SUと下型SDとの合わせ
面近傍で成形され、砂型Sの製品成形部において成形さ
れる製品部WPと湯口や湯道等において成形される方案
部WHとから構成される。鋳物Wの方案部WHは、図1
(A)に示されるように、各々の製品部WPを互いに連
結するとともに、鋳物Wの周囲三方向に張り出してお
り、それらの張出部の末端が平面T字形に成形されてい
る。以後、それらの張出部の末端をT字形端部WKとい
う。
う)を収納して砂型Sを成形するための平面長方形をし
た枠体であり、上型SUを形成する上枠12と下型SD
を形成する下枠14とから構成されている。鋳物Wは、
図2に示されるように、上型SUと下型SDとの合わせ
面近傍で成形され、砂型Sの製品成形部において成形さ
れる製品部WPと湯口や湯道等において成形される方案
部WHとから構成される。鋳物Wの方案部WHは、図1
(A)に示されるように、各々の製品部WPを互いに連
結するとともに、鋳物Wの周囲三方向に張り出してお
り、それらの張出部の末端が平面T字形に成形されてい
る。以後、それらの張出部の末端をT字形端部WKとい
う。
【0011】前記下枠14の内壁面には、平面視におい
て一短辺の中央に相当する位置に一台のフック20が取
付けられており、その短辺と隣合う両長辺の端部に相当
する位置にそれぞれ一台のフック20が取付けられてい
る。そして、各々のフック20の真上位置に前記鋳物W
の方案部WHのT字形端部WKが配置されるように、前
記砂型Sが設計される(図1(A)参照)。前記フック
20は、鋳枠10から砂型Sを落とす際、その砂型Sと
ともに落下しようとする鋳物WのT字形端部WKを引っ
掛ける部材であり、下枠14の上面14uから所定寸法
だけ低い位置に取付けられている。なお、本実施の形態
においては、上型SUと下型SDとの合わせ面の位置に
ある鋳物Wからフック20の上先端までの距離Lが約20
mmに設定されている。このため、鋳物Wが20mm程度落下
するとその鋳物WのT字形端部WKはフック20と係合
する。したがって、鋳物WのT字形端部WKがフック2
0に係合する際の衝撃が比較的小さく、フック20の変
形等がある程度防止できる。即ち、T字形端部WKが本
発明の係合部位に相当する。
て一短辺の中央に相当する位置に一台のフック20が取
付けられており、その短辺と隣合う両長辺の端部に相当
する位置にそれぞれ一台のフック20が取付けられてい
る。そして、各々のフック20の真上位置に前記鋳物W
の方案部WHのT字形端部WKが配置されるように、前
記砂型Sが設計される(図1(A)参照)。前記フック
20は、鋳枠10から砂型Sを落とす際、その砂型Sと
ともに落下しようとする鋳物WのT字形端部WKを引っ
掛ける部材であり、下枠14の上面14uから所定寸法
だけ低い位置に取付けられている。なお、本実施の形態
においては、上型SUと下型SDとの合わせ面の位置に
ある鋳物Wからフック20の上先端までの距離Lが約20
mmに設定されている。このため、鋳物Wが20mm程度落下
するとその鋳物WのT字形端部WKはフック20と係合
する。したがって、鋳物WのT字形端部WKがフック2
0に係合する際の衝撃が比較的小さく、フック20の変
形等がある程度防止できる。即ち、T字形端部WKが本
発明の係合部位に相当する。
【0012】前記フック20は、下枠14の内壁面14
kから水平に突出して先端部分が上方に折れ曲がる一対
のL字形のフック本体22を備えており、その一対のフ
ック本体22が、図1(B)に示されるように、水平方
向に一定の間隔をおいて平行に位置決めされている。こ
のため、鋳物WのT字形端部WKが前記フック20と係
合する際は、そのT字形端部WKのT字の横棒部分が二
本のフック本体22によって水平に支持され、さらにT
字の縦棒部分が両フック本体22の間に位置決めされ
る。したがって、一旦、前記フック20と係合した鋳物
WのT字形端部WKは振動等が加わってもそのフック本
体22から外れ落ちることがない。しかし、鋳物Wが持
ち上げられれば、その鋳物WのT字形端部WKは前記フ
ック20から容易に外される。
kから水平に突出して先端部分が上方に折れ曲がる一対
のL字形のフック本体22を備えており、その一対のフ
ック本体22が、図1(B)に示されるように、水平方
向に一定の間隔をおいて平行に位置決めされている。こ
のため、鋳物WのT字形端部WKが前記フック20と係
合する際は、そのT字形端部WKのT字の横棒部分が二
本のフック本体22によって水平に支持され、さらにT
字の縦棒部分が両フック本体22の間に位置決めされ
る。したがって、一旦、前記フック20と係合した鋳物
WのT字形端部WKは振動等が加わってもそのフック本
体22から外れ落ちることがない。しかし、鋳物Wが持
ち上げられれば、その鋳物WのT字形端部WKは前記フ
ック20から容易に外される。
【0013】前記フック本体22の先端部22tは、図
2(B)に示されるように、角錐形に形成されており、
さらにそのフック本体22の水平部分の上面22eは刃
のように鋭角に形成されている。このため、フック本体
22の上面22e等に砂Sが溜まることがなく、鋳枠1
0から砂Sを落とすときに前記フック本体22が障害に
ならない。さらに、フック本体22の先端部22tが角
錐形に形成されているため、T字形端部WKのT字の縦
棒部分がその先端部22tの角錐の斜面に倣うことによ
って両フック本体22の間に容易に導かれる。
2(B)に示されるように、角錐形に形成されており、
さらにそのフック本体22の水平部分の上面22eは刃
のように鋭角に形成されている。このため、フック本体
22の上面22e等に砂Sが溜まることがなく、鋳枠1
0から砂Sを落とすときに前記フック本体22が障害に
ならない。さらに、フック本体22の先端部22tが角
錐形に形成されているため、T字形端部WKのT字の縦
棒部分がその先端部22tの角錐の斜面に倣うことによ
って両フック本体22の間に容易に導かれる。
【0014】前記フック本体22はその基端部22mが
角形ブロック24に直角に固定されている。角形ブロッ
ク24はフック20を下枠14に取付けるための部材で
あり、下枠14の内壁面14kに形成された角形凹部1
4hとほぼ等しい寸法で製作されている。このため、前
記角形ブロック24が角形凹部14hに嵌合した状態で
下枠14の内壁面14kと角形ブロック24の表面24
kとは連続した平面となる。したがって、前記角形ブロ
ック24によって下枠14に対する砂込めが妨げられる
ことがない。また、前記角形ブロック24は角形凹部1
4hに嵌合した状態で、図2(B)に示されるように、
複数のボルト16によって下枠14に固定される。この
ため、前記フック20の交換が可能となる。
角形ブロック24に直角に固定されている。角形ブロッ
ク24はフック20を下枠14に取付けるための部材で
あり、下枠14の内壁面14kに形成された角形凹部1
4hとほぼ等しい寸法で製作されている。このため、前
記角形ブロック24が角形凹部14hに嵌合した状態で
下枠14の内壁面14kと角形ブロック24の表面24
kとは連続した平面となる。したがって、前記角形ブロ
ック24によって下枠14に対する砂込めが妨げられる
ことがない。また、前記角形ブロック24は角形凹部1
4hに嵌合した状態で、図2(B)に示されるように、
複数のボルト16によって下枠14に固定される。この
ため、前記フック20の交換が可能となる。
【0015】次に、図3に基づいて本実施の形態に係る
鋳物の取出し方法の説明を行う。先ず、鋳枠10内に模
型が位置決めされて砂込めが行われ、砂型Sが成形され
る。前記砂型Sが完成すると、鋳枠10(下枠14)の
下側が支え板17によって塞がれた状態で砂型Sが注湯
位置まで搬送され、その砂型Sのキャビティ内に溶湯が
注入される。注湯後、所定時間が経過して砂型S内の溶
湯が凝固すると、その砂型S内には図1、図2に示され
るように模型と同形状の鋳物Wが成形される。
鋳物の取出し方法の説明を行う。先ず、鋳枠10内に模
型が位置決めされて砂込めが行われ、砂型Sが成形され
る。前記砂型Sが完成すると、鋳枠10(下枠14)の
下側が支え板17によって塞がれた状態で砂型Sが注湯
位置まで搬送され、その砂型Sのキャビティ内に溶湯が
注入される。注湯後、所定時間が経過して砂型S内の溶
湯が凝固すると、その砂型S内には図1、図2に示され
るように模型と同形状の鋳物Wが成形される。
【0016】溶湯が凝固すると、砂型Sは鋳枠10と共
に砂落し位置まで搬送され、図3(A)に示されるよう
に、その砂型Sの周囲の鋳枠10が加振装置30にセッ
トされる。次に、前記支え板17が外されて加振装置3
0が作動し、砂型Sの上面に振動子32が当接してその
砂型Sに上下方向の振動が加えられる。この振動により
砂型Sが鋳枠10から落とされ、上型SUと下型SDと
の合わせ面の位置にある鋳物Wが砂型Sとともに下動し
てその鋳物WのT字形端部WKが、図3(B)に示され
るように、下枠14のフック20と係合する。これによ
って、鋳物Wは鋳枠10内に残留し、砂のみが鋳枠10
から落下する。
に砂落し位置まで搬送され、図3(A)に示されるよう
に、その砂型Sの周囲の鋳枠10が加振装置30にセッ
トされる。次に、前記支え板17が外されて加振装置3
0が作動し、砂型Sの上面に振動子32が当接してその
砂型Sに上下方向の振動が加えられる。この振動により
砂型Sが鋳枠10から落とされ、上型SUと下型SDと
の合わせ面の位置にある鋳物Wが砂型Sとともに下動し
てその鋳物WのT字形端部WKが、図3(B)に示され
るように、下枠14のフック20と係合する。これによ
って、鋳物Wは鋳枠10内に残留し、砂のみが鋳枠10
から落下する。
【0017】次に、図3(C)に示されるように、加振
装置30によって鋳枠10に対して横方向の振動が加え
られ、鋳物Wに付着している砂が払い落とされる。この
ようにして砂が払い落とされた鋳物Wは、搬送装置35
によって方案部WHが把持され、持ち上げられてフック
20から外された後、次の工程まで搬送される。
装置30によって鋳枠10に対して横方向の振動が加え
られ、鋳物Wに付着している砂が払い落とされる。この
ようにして砂が払い落とされた鋳物Wは、搬送装置35
によって方案部WHが把持され、持ち上げられてフック
20から外された後、次の工程まで搬送される。
【0018】このように、本実施の形態に係る鋳物の取
出し方法では、鋳枠10に対して鉛直方向に移動する鋳
物WのT字形端部WKをその鋳枠10の内側に突出して
いるフック20と係合させる方式のため、フック20と
鋳物Wとが水平方向に位置ずれを起こすことがほとんど
なく、そのT字形端部WKに対するフック20の位置決
め精度が高くなる。このため、前記鋳枠10内に突出し
ているフック20の突出量を必要最小限にできるととも
に、そのフック20と係合する鋳物WのT字形端部WK
を従来よりも十分小さく(短く)できる。したがって、
前記フック20の近くまで鋳物Wの製品部WPを配置で
きるようになり、前記製品部WPの配置スペースを広く
取れる。即ち、一台の砂型Sで製造できる製品数が増加
して、歩留まりが向上する。
出し方法では、鋳枠10に対して鉛直方向に移動する鋳
物WのT字形端部WKをその鋳枠10の内側に突出して
いるフック20と係合させる方式のため、フック20と
鋳物Wとが水平方向に位置ずれを起こすことがほとんど
なく、そのT字形端部WKに対するフック20の位置決
め精度が高くなる。このため、前記鋳枠10内に突出し
ているフック20の突出量を必要最小限にできるととも
に、そのフック20と係合する鋳物WのT字形端部WK
を従来よりも十分小さく(短く)できる。したがって、
前記フック20の近くまで鋳物Wの製品部WPを配置で
きるようになり、前記製品部WPの配置スペースを広く
取れる。即ち、一台の砂型Sで製造できる製品数が増加
して、歩留まりが向上する。
【0019】また、鋳物Wがフック20によって周囲か
ら三点で支持されるため、鋳物Wを砂型Sから取出すと
きにその鋳物Wに無理な力が加わらない。このため、鋳
物Wの製品部WPの変形や損傷等を防止できる。なお、
フック20の数を増やして鋳物Wを四点支持あるいは五
点支持することも可能である。また、フック20はその
上面22eが刃のように鋭角に成形されているため、前
記フック20の上面22eに砂が溜まらず、鋳枠10の
砂落しの際にそのフック20が障害にならない。さら
に、鋳枠10の砂落しと、鋳物Wの砂落しとを同時に行
えるため、従来のように別々に砂落しを行う場合と比べ
て業務効率を向上できる。
ら三点で支持されるため、鋳物Wを砂型Sから取出すと
きにその鋳物Wに無理な力が加わらない。このため、鋳
物Wの製品部WPの変形や損傷等を防止できる。なお、
フック20の数を増やして鋳物Wを四点支持あるいは五
点支持することも可能である。また、フック20はその
上面22eが刃のように鋭角に成形されているため、前
記フック20の上面22eに砂が溜まらず、鋳枠10の
砂落しの際にそのフック20が障害にならない。さら
に、鋳枠10の砂落しと、鋳物Wの砂落しとを同時に行
えるため、従来のように別々に砂落しを行う場合と比べ
て業務効率を向上できる。
【0020】また、フック20は方案が取り廻せる位置
であれば鋳枠10内のどこでも設置できるため、製品部
WPが配置されない鋳枠10の隅に配置することで砂型
内により多くの製品を配置でき、歩留まりがさらに向上
する。また、鋳枠10からの砂型Sの取出し、砂型Sか
らの鋳物Wの取出し、鋳枠10の砂落し、鋳物Wの砂落
しを一個所で行えるため、砂の回収効率が向上する。
であれば鋳枠10内のどこでも設置できるため、製品部
WPが配置されない鋳枠10の隅に配置することで砂型
内により多くの製品を配置でき、歩留まりがさらに向上
する。また、鋳枠10からの砂型Sの取出し、砂型Sか
らの鋳物Wの取出し、鋳枠10の砂落し、鋳物Wの砂落
しを一個所で行えるため、砂の回収効率が向上する。
【0021】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、この発明の実施の形態には請求の範囲に記載した
技術的事項以外に次のような技術的事項を有するもので
あることを付記しておく。 (1) 請求項2に記載された鋳物の取出し装置におい
て、前記フックは鋳枠から取外しできるようにその鋳枠
に固定されている鋳物の取出し装置。このため、フック
の摩耗時に交換が可能となる。
たが、この発明の実施の形態には請求の範囲に記載した
技術的事項以外に次のような技術的事項を有するもので
あることを付記しておく。 (1) 請求項2に記載された鋳物の取出し装置におい
て、前記フックは鋳枠から取外しできるようにその鋳枠
に固定されている鋳物の取出し装置。このため、フック
の摩耗時に交換が可能となる。
【0022】
【発明の効果】本発明によると、鋳枠内に突出している
フックの突出量を必要最小限にできるとともに、そのフ
ックと係合する鋳物の係合部位を従来よりも十分小さく
(短く)できるため、前記製品部の配置スペースを広く
でき、一台の砂型で製造できる製品数が増加して歩留ま
りが向上する。
フックの突出量を必要最小限にできるとともに、そのフ
ックと係合する鋳物の係合部位を従来よりも十分小さく
(短く)できるため、前記製品部の配置スペースを広く
でき、一台の砂型で製造できる製品数が増加して歩留ま
りが向上する。
【図1】図1(A)は本発明の一の実施の形態に係る鋳
物の取出し装置を備える鋳枠の平面図、図1(B)は本
発明の一の実施の形態に係る鋳物の取出し装置の平面図
である。
物の取出し装置を備える鋳枠の平面図、図1(B)は本
発明の一の実施の形態に係る鋳物の取出し装置の平面図
である。
【図2】図2(A)は本発明の一の実施の形態に係る鋳
物の取出し装置を備える鋳枠の縦断面図、図2(B)は
本発明の一の実施の形態に係る鋳物の取出し装置の側面
図である。
物の取出し装置を備える鋳枠の縦断面図、図2(B)は
本発明の一の実施の形態に係る鋳物の取出し装置の側面
図である。
【図3】本発明の一の実施の形態に係る鋳物の取出し方
法の各工程を表す側面図である。
法の各工程を表す側面図である。
【図4】従来の鋳物の取出し装置を表す側面概略図であ
る。
る。
S 砂型 SU 上型 SD 下型 W 鋳物 WK T字形端部(係合部位) WH 方案部 WP 製品部 10 鋳枠 12 上枠 14 下枠 20 フック 22 フック本体 22e 上面
フロントページの続き (72)発明者 森谷 明久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 内藤 弓敬 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 鋳枠内に砂込めして成形された砂型を使
用して鋳物を鋳造した後、その鋳物を前記砂型から取出
す鋳物の取出し方法において、 鋳枠から砂型を落とすときに、鋳物の方案部に形成され
た係合部位をその鋳枠の内側に突出しているフックと係
合させてその鋳物を前記砂型から取出す鋳物の取出し方
法。 - 【請求項2】 鋳枠内に砂込めして成形した砂型を使用
して鋳物を鋳造した後、その鋳物を前記砂型から取出す
鋳物の取出し装置において、 鋳枠の内壁面には、その鋳枠から砂型を落とすときに鋳
物の方案部に形成された係合部位と係合するフックが取
付けられている鋳物の取出し装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載された鋳物の取出し装置
において、 前記フックは鋳物を周囲から三点以上で支持できる位置
に取付けられている鋳物の取出し装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載された鋳物の取出し装置
において、 前記フックの上面は砂が溜まらないように傾斜している
鋳物の取出し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10359762A JP2000176633A (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | 鋳物の取出し方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10359762A JP2000176633A (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | 鋳物の取出し方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000176633A true JP2000176633A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18466169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10359762A Pending JP2000176633A (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | 鋳物の取出し方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000176633A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111375747A (zh) * | 2018-12-28 | 2020-07-07 | 北京天哲消失模铸造技术有限公司 | 底卸砂落砂系统 |
-
1998
- 1998-12-17 JP JP10359762A patent/JP2000176633A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111375747A (zh) * | 2018-12-28 | 2020-07-07 | 北京天哲消失模铸造技术有限公司 | 底卸砂落砂系统 |
CN111375747B (zh) * | 2018-12-28 | 2024-05-24 | 北京天哲消失模铸造技术有限公司 | 底卸砂落砂系统 |
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