JP2000176334A - 線材への液体塗布方法および液体塗布装置 - Google Patents

線材への液体塗布方法および液体塗布装置

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JP2000176334A
JP2000176334A JP10354815A JP35481598A JP2000176334A JP 2000176334 A JP2000176334 A JP 2000176334A JP 10354815 A JP10354815 A JP 10354815A JP 35481598 A JP35481598 A JP 35481598A JP 2000176334 A JP2000176334 A JP 2000176334A
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Makoto Nakajoya
真 中條屋
Hiroki Hirai
宏樹 平井
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線材巻取速度が徐々に増大する定回転域、線
材巻取機構の急加速・急減速(急停止)が行われる加減
速域のいずれにおいても均一厚さの液体膜層を形成でき
る、線材への液体塗布方法および液体塗布装置を提供す
る。 【解決手段】 液体噴霧機構を走行中に液体を塗布され
た線材を線材巻取機構に連続的に巻取るために、線材巻
取速度の増減に応じて液体噴霧機構の液体吐出量を増減
調節する。線材巻取機構の回転数が定回転域および加減
速域のいずれにあっても所要厚さの塗布層を線材全長に
わたってほぼ均一に得ることができるので、溶接ワイヤ
への防錆油塗布に用いたときには、錆の発生予防や溶接
部へのワイヤ安定供給、溶接アークの安定性向上にも効
果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は線材への液体塗布方
法および液体塗布装置に関し、特に好適には溶接ワイヤ
への防錆油塗布方法および塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】溶接ワイヤへの防錆油塗布方法として、
巻取リール前方に油をしみこませたフェルトを配置し、
走行するワイヤをフェルトに接触させたのちリールに巻
取る方法がある。
【0003】また、巻取リール前方にスプレー式噴霧装
置を配置し、走行するワイヤの表面に油を噴霧して塗布
したのちリールに巻取る方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】引き抜き加工後、表面
に防錆油が塗布されリールに巻取られた溶接ワイヤは、
アーク溶接機にセットされてワイヤ供給装置で連続的に
送られる。このとき塗布量(油膜厚さ)が少ないと保存
・運搬中に錆が発生したり溶接部への供給が不良とな
り、他方、塗布量が多すぎたりムラがあったりするとア
ークが安定せず溶接性に問題を生じる。従って、所要厚
さの塗布層をワイヤ全長にわたって均一に得ることが重
要である。
【0005】フェルトとの接触による方法では塗布量が
多くなる傾向があり、フェルトの摩耗等のため均一な油
膜厚さが得られにくく、取り替え調整のため運転効率も
上げにくい。
【0006】一方、スプレーによる噴霧法では、油の吐
出量を一定に保持しておけば比較的均一な油膜厚さが得
られるため、リール駆動モータの定格回転数近くでの連
続運転が可能となり、生産性も向上する。しかし、この
方式には次の2点で課題が残る。 (1)定回転域での課題……油を塗布されたワイヤは巻
取リールに層状に積層されて巻き上げられ、巻数が増え
るにつれてリール径が次第に大きくなる。リールを回転
数一定(角速度一定)で運転していても、ワイヤ巻取速
度(ワイヤ周速)は徐々に増大していく。塗油ガンから
の油の吐出量を一定にしているにもかかわらず油膜厚さ
は周速増加につれて減少していく。 (2)加速域・減速域での課題……溶接用ワイヤリール
の生産性を決定するのは、定回転域でのリール回転数を
いかに高く一定に維持してサイクルタイム(ワイヤの巻
取開始から巻取終了までに要する時間)を短縮するかに
かかっている。そしてその影響が、巻取開始から定回転
域に達するまでの加速域と、所定の巻数または長さもし
くは重量に達する直前に巻取リールにブレーキを掛けて
巻取終了・停止するまでの減速域とに現れる。急加速・
急減速(急停止)の条件下でも、ワイヤの断線を起こさ
ず均一厚さの塗油層の形成が必要である。特に減速域で
形成されるワイヤリールの終端部は、溶接機で使用する
際は始端部となるので、錆の発生や塗油ムラといった見
栄えは勿論、使い始めにワイヤ送給不良やアーク不安定
が発生するとワイヤリール全体が不良品と評価されかね
ない。減速域での油の吐出量調節はきわめて重要であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために本発明方法(装置)は、液体噴霧機
構を走行する線材への液体塗布方法であって、液体塗膜
厚さを均一にするために、線材が線材巻取機構に連続的
に巻取られるときの走行速度Vを検出する線材巻取速度
検出工程(手段)と、該線材巻取速度Vの増減に応じて
前記液体噴霧機構の液体吐出量Qを増減調節する液体吐
出量調節工程(手段)とを含むことを特徴とする。
【0008】上記本発明方法(装置)によれば、スプレ
ー噴霧方式において、線材巻取機構の回転数が定回転域
または加減速域のいずれにあっても所要厚さの塗布層を
線材全長にわたってほぼ均一に得ることができる。特に
溶接ワイヤの場合、錆の発生予防や溶接部へのワイヤ安
定供給、溶接アークの安定性向上にも効果がある。
【0009】次に本発明は、運転領域が、巻取開始直後
の加速域A・前記線材巻取機構の回転数nがほぼ一定に
保たれる定回転域B・巻取終了直前の減速域Cのいずれ
に属するかを判別する運転領域判別工程(手段)と、該
判別工程(手段)において運転領域が前記定回転域Bに
あると判定されたとき、前記線材巻取速度Vの増加割合
にあわせて前記液体吐出量Qを増加調節する液体吐出量
調節工程(手段)とを含むことを特徴とする。線材巻取
機構の回転数(角速度)nを定格限界近くで一定に保持
して効率運転でき生産性が向上する。線材巻取速度(線
材走行速度)Vは徐々に増大していくが、液体吐出量Q
を増加調節することにより液体塗膜厚さの均一性も確保
される。
【0010】続いて本発明は、運転領域が、巻取開始直
後の加速域A・前記線材巻取機構の回転数nがほぼ一定
に保たれる定回転域B・巻取終了直前の減速域Cのいず
れに属するかを判別する運転領域判別工程(手段)と、
該判別工程(手段)において運転領域が前記加速域Aと
前記減速域Cのうち少なくとも後者にあると判定された
とき、前記線材巻取速度Vの二乗にほぼ比例して前記液
体吐出量Qを増減調節する液体吐出量調節工程(手段)
とを含むことを特徴とする。急加速・急減速(急停止)
の条件下でも線材の断線を起こさず均一厚さの液体塗膜
の形成が可能となり、一層の生産性向上が図れる。特に
溶接ワイヤの場合、溶接機で使用する際に始端部とな
り、減速域Cで形成されるワイヤ終端部について、錆の
発生予防、溶接部へのワイヤ安定供給、溶接アークの安
定性向上等により品質が著しく向上する。
【0011】さらに本発明は、運転領域が、巻取開始直
後の加速域A・前記線材巻取機構の回転数nがほぼ一定
に保たれる定回転域B・巻取終了直前の減速域Cのいず
れに属するかを判別する運転領域判別工程(手段)と、
該判別工程(手段)において運転領域が前記定回転域B
にあると判定されたとき、前記線材巻取速度Vにほぼ比
例して前記液体吐出量Qを増加調節する一方、運転領域
が前記加速域Aまたは前記減速域Cにあると判定された
とき、前記線材巻取速度Vの二乗にほぼ比例して前記液
体吐出量Qを増減調節する液体吐出量調節工程(手段)
とを含むことを特徴とする。線材全長にわたって液体塗
膜厚さの均一性が確保され、生産性が高く高品質の線材
を得られるようになった。
【0012】また本発明は、前記運転領域判別工程(手
段)は、前記線材巻取機構の回転数nを測定(測定手
段)し、前記線材巻取機構の積算回転数Nを算出(算出
手段)し、前記加速域Aと定回転域Bとの間の境界積算
回転数NABおよび前記定回転域Bと減速域Cとの間の
境界積算回転数NBCと、前記積算回転数Nとを比較
(比較手段)することにより行われることを特徴とす
る。線材巻取機構の回転数nの測定から直ちに算出でき
る積算回転数Nを利用して、加速域A・定回転域B・減
速域Cの3領域の調節切換え指令さらには巻取り停止の
タイミング指令をも発することができ、多数の検出器を
用いなくても精度の高い液体吐出量調節が可能である。
また、所要巻数になったところで確実に巻取り停止さ
れ、製品重量(または巻数、長さ)のバラツキがきわめ
て小さく歩留まりのよい線材が効率よく生産できる。
【0013】さらに本発明装置は、前記液体噴霧機構は
液体吐出ポンプおよびポンプ駆動モータを含み、前記液
体吐出量調節手段が該ポンプ駆動モータの回転数調節手
段であることを特徴とする。液体吐出量Qの調節を比例
制御弁等に比べ応答性・追随性のよいポンプ駆動モータ
の回転数制御で行える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明にかか
る線材への液体塗布装置の一例として溶接ワイヤへの防
錆油塗布装置を示す側面図である。引抜加工機1の引抜
ダイス11を通り、矯正機2のローラ21でねじれや巻
き癖をとられた溶接ワイヤWは液体噴霧機構3のチャン
バ31に導入される。チャンバ31の内壁面には塗油ガ
ン32の先端開口部32aが取り付けられ、塗油ガン3
2の中心線はワイヤWと斜めに交差している(交差角
θ)。ポンプ駆動モータ33で駆動される油吐出ポンプ
34(液体吐出ポンプ)の吐出口が塗油ガン32に接続
され、チャンバ31とともに液体噴霧機構3を構成す
る。油吐出ポンプ34の吐出口,塗油ガン32を経て開
口部32aからチャンバ31に防錆油をミストm状に噴
出させ、入口31aからチャンバ31に入り出口31b
から出ていくワイヤWの走行中に油を均一に塗布する。
なお、ポンプ駆動モータ33には塗油ガン32からの油
吐出量Q検出のためのパルスジェネレータ35を設けて
ある(図3参照)。
【0015】チャンバ31を出たワイヤWは線材巻取機
構4を構成しリール駆動モータ41により駆動されるワ
イヤ巻取リール42に積層状に巻き取られ、所定の巻数
または長さもしくは重量に達するとワイヤ巻取リール4
2ごと線材巻取機構4から外され、製品として出荷され
ていく。なお、リール駆動モータ41にはリール駆動モ
ータ回転数(角速度)nおよびワイヤ巻取速度(周速)
V検出のためのパルスジェネレータ43を設けてある
(図3参照)。
【0016】図2は、線材巻取機構の拡大側面図であ
る。ワイヤWはワイヤ巻取リール42に積層状に巻き取
られていくので、当初のリール径をD,ワイヤ径をdと
し、リール42の幅方向(紙面と直交する方向)への巻
付けを無視すると、リール42が一回転する毎にリール
径は2dだけ大きくなる。したがって、リール駆動モー
タ41の回転数(角速度)nが一定であってもワイヤ巻
取速度(周速)Vは一定にならず、ワイヤの巻数が増え
るにつれて大きくなる。
【0017】次に、図2のリール42の幅方向(紙面と
直交する方向)への巻付けを考慮すると、ワイヤ巻取速
度(周速)Vはリール駆動モータ41の回転数(角速
度)nを用いて次式のように表せる。 V=π(D+2d・[N/M])n ……… ここで、Nはリールの積算回転数(ワイヤ巻数)、Mは
一層当りの巻数(リールの幅方向への巻付回数)であ
り、ワイヤの層数[N/M]はN/Mの整数値を示す
(この実施例では切り捨て整数値を用いている)。モー
タ回転数nが一定であれば、積算回転数Nは時間に比例
して増加するが、[N/M]は、ステップ状(階段状)
変化を示す(図5(b)参照)。油吐出量調節の際には
このステップ状データに追随して制御してもよいが、実
際には微小変化と見なせるので、層数増加割合と周速増
加割合はほぼ比例関係にあると考え、次の近似式を用い
ることができる。 V≒π(D+2d・N/M)n ………’ いずれにしても、ワイヤ巻取速度(周速)Vはリール駆
動モータ41の回転数(角速度)nから導かれるので、
専用の検出器を設ける必要はない。
【0018】参考までに、最終積算回転数(ワイヤ総巻
数)をNEとしたときの、最終巻取長さLEと最終巻取
重量GEは、おおむね次のように表せる。 LE≒π{D+1・2d}M+π{D+2・2d}M+…… +π{D+(NE/M−1)2d}M+π{D+(NE/M)2d} M =π{D+(NE/M+1)d}NE ……… GE=ρ・LE・S ≒ρ・π{D+(NE/M+1)d}NE・πd2/4 =(πd/2)2・ρNE{D+(NE/M+1)d}……… ρはワイヤの比重、Sはワイヤの断面積である。
【0019】なお、本発明の対象となる線材と液体は溶
接ワイヤと防錆油の組み合わせに限らない。鋼線に潤滑
油を塗布する場合や銅線にエナメルを被覆する場合など
も含まれる。最適塗油量(g/m)はワイヤや防錆油
の材質等によって決められる。例えば軟鋼製ワイヤと菜
種油の場合で0.3〜1.0g/m程度である。吐油
ガン32とワイヤWとの距離の変動は塗油ムラを発生し
やすい傾向があるので、例えば両者の距離を40mm、
両者の交差角θを45度に固定している。
【0020】図3は、本発明の電気的構成を示すブロッ
ク図である。制御部5は、I/Oポート51とこれに接
続されたCPU52、ROM53、RAM54等からな
るマイクロプロセッサにより構成されており、ROM5
3には制御プログラム53aが格納されている。そして
I/Oポート51には、液体噴霧機構3の駆動部が接続
されている。この駆動部は、サーボ駆動ユニット36
と、ユニット36に接続され油吐出ポンプ34を駆動す
るポンプ駆動モータ33と、そのモータ33の回転角度
位置を検出して油吐出量Qを計測するパルスジェネレー
タ35等を含んで構成されている。また、I/Oポート
51には、線材巻取機構4の駆動部が接続されている。
この駆動部は、サーボ駆動ユニット44と、ユニット4
4に接続されワイヤ巻取リール42を駆動するリール駆
動モータ41と、そのモータ41の回転角度位置を検出
してリール駆動モータ回転数(角速度)nおよびワイヤ
巻取速度(周速)Vを測定するパルスジェネレータ43
等を含んで構成されている。
【0021】なお、油吐出量Qの計測器の取付位置につ
いては、油吐出ポンプ34、塗油ガン32等種々の場所
が考えられ、制御弁の開度による調節も可能である。図
3のように、ポンプ駆動モータ33に油吐出量Q計測の
ためのパルスジェネレータ35を設けると、油吐出量の
調節を、比例制御弁等に比べ応答性・追随性のよいポン
プ駆動モータの回転数制御で行える。
【0022】一方、図3ではリール駆動モータ回転数
(リール角速度)nおよびワイヤ巻取速度(ワイヤ周
速)V検出のためのパルスジェネレータ43をリール駆
動モータ41に設けたが、ワイヤ巻取リール42に設け
てもよい。いずれの場合でも、リール駆動モータ41ま
たはワイヤ巻取リール42の回転数nの測定から直ちに
算出できる積算回転数Nを利用して、ワイヤの実巻取長
さ(または実巻取重量)が前述の式(または式)に
より高精度で算定できる。さらに、加速域A・定回転域
B・減速域Cの3領域の調節切換え指令および巻取り停
止のタイミング指令にも積算回転数Nやワイヤ巻取速度
Vの検出値をそのまま利用できるので、多数の検出器を
用いなくても精度の高い油吐出量調節が可能である。ま
た、ワイヤ巻取速度Vの測定器はワイヤ巻取リール42
より前方のワイヤ移動部に設けてもよい。ただし、この
ときのワイヤ移動速度V’はリールに巻取られるまでの
間のワイヤの伸びが考えられるので、できるだけリール
に近い場所に設けたほうがよく、場合によっては補正が
必要となる(図2参照)。
【0023】ここで、図1の溶接ワイヤへの防錆油塗布
装置の作動を説明する。図4はリール駆動モータ回転数
n(rpm)の経時変化を示すグラフ、図5は積算回転
数(ワイヤ巻数)Nの経時変化を示すグラフ、図6はワ
イヤ巻取速度V(m/min)の経時変化を示すグラ
フ、図7は油吐出量Q(cc/min)の経時変化を示
すグラフである。
【0024】図4で、巻取りが開始されて数巻の間はリ
ール駆動モータ回転数nは急激に立ち上がり(加速域
A)、しばらくすると回転数一定の定常運転に移り(定
回転域B)、残り数巻の間はモータ回転数nは急激に減
少して(減速域C)巻取りが終了する。このサイクルタ
イムを短縮するために、定回転域Bの回転数nBをでき
るだけ定格回転数nmaxに近づけるとともに、加速域
Aおよび減速域Cに要する時間を、ワイヤが衝撃により
断線しない程度にまでできるだけ短くすることが要求さ
れている。
【0025】図5は巻取り開始からの積算回転数(ワイ
ヤ巻数)Nの時間的変化を示したグラフである。加速域
Aでは、リール駆動モータ41の回転上昇につれてゆっ
くりとグラフが立ち上がり、定回転域Bにはいると直線
的に増加し、減速域Cにはいると再びなだらかなカーブ
を描いて巻取りを終了する。すでに図2で説明した通
り、図5(a)の定回転域BのグラフI部分は実際には
リールの幅方向(紙面と直交する方向)への巻付けを考
慮すると、直線ではなく同(b)に拡大して示すように
ステップ状(階段状)を呈している。しかし実用的には
直線で近似しても充分の精度が得られる。なお、積算回
転数(ワイヤ巻数)Nからワイヤ巻取速度V(式また
は’式参照)、ワイヤ巻取長さL(式参照)、ワイ
ヤ巻取り重量G(式参照)が算出される。
【0026】この間のワイヤ巻取速度V(図6)の変化
を見ると、加速域Aおよび減速域Cにおける変化は二次
関数的でさらに激しくなっている。定回転域Bでグラフ
が傾きをもつ理由はすでに図2で述べたが、実際にはリ
ールの幅方向(紙面と直交する方向)への巻付けを考慮
しなければならないので、図6(a)の定回転域Bのグ
ラフII部分は直線ではなく同(b)に拡大して示すよう
にステップ状(階段状)を呈している。図7の油吐出量
Q調節において、図6(b)をそのままなぞって図7
(b)にグラフIII部分を同様に拡大して示すようにス
テップ状の制御信号を発生させることも、図7(a)の
ように直線で近似することも可能である。制御精度と経
済性を考慮して選択すればよい。なお、ワイヤ巻取速度
Vが最大値を示す定回転域Bと減速域Cとの境界付近で
は、VBc≧1,000m/minとなることがある。
【0027】ワイヤ巻取速度V(m/min)と油吐出
量Q(cc/min)との関係について、解析の結果、
定回転域Bについては1次式、加速域Aと減速域Cにつ
いては2次式で近似表示できることがわかった。 QA=αAV2+βAV+γA ……… (加速域 A) QB= βBV+γB ……… (定回転域B) QC=αCV2+βCV+γC ……… (減速域C) ここでαA,βA,γA,βB,γB,αC,βC,γ
Cはそれぞれ運転条件によって実験的あるいは経験的に
定まる定数である。運転条件にはワイヤ材質、油種、チ
ャンバー内圧、塗油ガンとワイヤとの距離等がある。図
8はワイヤ巻取速度Vと油吐出量Qのデータを概念的に
示す図で、各ワイヤ巻取速度Vに対応する油吐出量Qの
値がRAM14に記憶される。
【0028】次に、図1、図3に対応する本発明の塗布
装置の処理の流れを、図9のフローチャートを参照して
説明する。まず、線材巻取機構4に新たなワイヤ巻取リ
ール42を装填して、防錆油塗布装置を起動させる。引
抜加工機1、矯正機2を経て液体噴霧機構3の塗油ガン
32で防錆油を塗布された溶接ワイヤWがワイヤ巻取リ
ール42に至ると、まずS1で、切り換えタイミング指
令を出すための積算回転数Nをリセットし、図9の処理
がスタートする。次いでS2では、パルスジェネレータ
43によりリール駆動モータの回転数nを測定し、得ら
れた測定値から積算回転数Nを更新し、ワイヤ巻取速度
Vを前述の式または’式により算出する(S3)。
S4では、ポンプ駆動モータ33に設けたパルスジェネ
レータ35により油吐出量Qを計測しておく。
【0029】S5より油吐出量Qの調節過程にはいる。
加速域A、定回転域Bおよび減速域Cの3領域の調節切
換え指令さらには巻取り停止のタイミング指令を発する
パラメータとして、ここでは積算回転数Nを用いてい
る。まずS5において、積算回転数Nが、加速域Aと定
回転域Bとの間の境界積算回転数NABに達したか否か
を判断する。境界積算回転数NABに達していなけれ
ば、現在の運転領域が加速域Aにあると判断し、S6に
おいて式から目標吐出量QAを算出し、S7でポンプ
駆動モータ33の回転数を調節して油吐出ポンプ34の
油吐出量Qを目標吐出量QAに一致させる。積算回転数
Nの増加に合わせて加速域Aでの油吐出量調節(S6、
S7)を繰り返す。
【0030】S5において積算回転数Nが境界積算回転
数NABに達すると、運転領域が定回転域Bに移行した
と見なして、S8に進む。S8では、定回転域Bと減速
域Cとの間の境界積算回転数NBCと、積算回転数Nと
を比較する。積算回転数Nが境界積算回転数NBCに達
していなければ、現在の運転領域が定回転域Bにあると
判断し、S9において式から目標吐出量QBを算出
し、S10でポンプ駆動モータ33の回転数を調節して
油吐出ポンプ34の油吐出量Qを目標吐出量QBに一致
させる。積算回転数Nの増加に合わせて定回転域Bでの
油吐出量調節(S9、S10)を繰り返す。
【0031】S8において積算回転数Nが境界積算回転
数NBCに達すると、運転領域が減速域Cに移行したと
見なして、S11に進む。S11では、最終積算回転数
(ワイヤ総巻数)NEと、積算回転数Nとを比較する。
積算回転数Nが最終積算回転数NEに達していなけれ
ば、現在の運転領域が減速域Cにあると判断し、S12
において式から目標吐出量QCを算出し、S13でポ
ンプ駆動モータ33の回転数を調節して油吐出ポンプ3
4の油吐出量Qを目標吐出量QCに一致させる。積算回
転数Nの増加に合わせて減速域Cでの油吐出量調節(S
12、S13)を繰り返す。
【0032】S11において積算回転数Nが最終積算回
転数NEに達すると、ワイヤWが所定巻数ワイヤ巻取リ
ール42に巻取られたと見なして油吐出量調節を終了
し、塗布装置の運転を停止する。巻取りを完了したワイ
ヤWはリール42ごと線材巻取機構4から取り外され製
品として出荷される。新たなワイヤ巻取リール42が線
材巻取機構4に取り付けられ、運転が再開される。
【0033】図9では加速域A・定回転域B・減速域C
の3領域の調節切換え指令さらには巻取り停止のタイミ
ング指令を発するパラメータとして積算回転数Nを用い
た。線材巻取機構4の回転数nの測定から最も容易に入
手でき、図5に表されるように緩やかで一方的な変化を
するので、エラーやノイズにも強い性質があるから、多
数の検出器を用いなくても精度の高い液体吐出量調節が
可能である。また、所要巻数になったところで確実に巻
取り停止され、製品重量(または巻数、長さ)のバラツ
キがきわめて小さく歩留まりのよい生産に貢献してい
る。積算回転数Nから直接導かれる巻取長さLや巻取重
量Gをパラメータとする事は勿論可能である。
【0034】この他に、加速域A・定回転域B・減速域
Cの3領域の調節切換え指令さらには巻取り停止のタイ
ミング指令を発するパラメータとして利用できる変数に
は次のようなものがある。 (1)リール駆動モータ回転数nの微小時間変動 Δ
n/Δt 図4に示すようにΔn/Δtが加速域Aでは「+」、定
回転域Bでは「0」、減速域Cでは「−」と変化するこ
とを利用する。 (2)ワイヤ巻取速度 V 図6に示すように加速域Aと定回転域Bの境界巻取速度
VABおよび定回転域Bと減速域Cの境界巻取速度VB
Cで判断する。図9の変更例として、(1)のフローチ
ャートを図10に、(2)のフローチャートを図11に
それぞれ示す。いずれもS5、S8、S11以外には基
本的に変更がないため詳しい説明は省略する。これらの
他にも、経過時間だけをパラメータにすることも可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる線材への液体塗布装置の一例と
して溶接ワイヤへの防錆油塗布装置を示す側面図
【図2】線材巻取機構の拡大側面図
【図3】図1の塗布装置の電気的構成を示すブロック図
【図4】溶接ワイヤに防錆油を塗布した際の、リール駆
動モータ回転数nの経時変化を示すグラフ
【図5】溶接ワイヤに防錆油を塗布した際の、積算回転
数(ワイヤ巻数)Nの経時変化を示すグラフ
【図6】溶接ワイヤに防錆油を塗布した際の、ワイヤ巻
取速度Vの経時変化を示すグラフ
【図7】溶接ワイヤに防錆油を塗布した際の、油吐出量
Qの経時変化を示すグラフ
【図8】ワイヤ巻取速度Vと油吐出量Qのデータを概念
的に示す図
【図9】図1の塗布装置の処理の流れを示すフローチャ
ート
【図10】図9のフローチャートの第1変更例
【図11】図9のフローチャートの第2変更例
【符号の説明】
3 液体噴霧機構 33 ポンプ駆動モータ 34 液体吐出ポンプ 4 線材巻取機構 41 リール駆動モータ 42 線材巻取リール 43 線材巻取機構の回転数n測定手段(パルスジェ
ネレータ) 5 制御部(液体吐出量調節手段、運転領域判別手
段) W 線材(溶接ワイヤ) A 加速域 B 定回転域 C 減速域 n 線材巻取機構の回転数(リール駆動モータ回転
数) N 線材巻取機構の積算回転数(線材巻数) V 線材巻取速度(ワイヤ巻取速度) Q 液体吐出量(油吐出量)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体噴霧機構を走行する線材への液体塗
    布方法であって、液体塗膜厚さを均一にするために、線
    材が線材巻取機構に連続的に巻取られるときの走行速度
    Vを検出する線材巻取速度検出工程と、該線材巻取速度
    Vの増減に応じて前記液体噴霧機構の液体吐出量Qを増
    減調節する液体吐出量調節工程とを含むことを特徴とす
    る、線材への液体塗布方法。
  2. 【請求項2】 運転領域が、巻取開始直後の加速域A・
    前記線材巻取機構の回転数nがほぼ一定に保たれる定回
    転域B・巻取終了直前の減速域Cのいずれに属するかを
    判別する運転領域判別工程と、該判別工程において運転
    領域が前記定回転域Bにあると判定されたとき、前記線
    材巻取速度Vの増加割合にあわせて前記液体吐出量Qを
    増加調節する液体吐出量調節工程とを含むことを特徴と
    する、請求項1記載の線材への液体塗布方法。
  3. 【請求項3】 運転領域が、巻取開始直後の加速域A・
    前記線材巻取機構の回転数nがほぼ一定に保たれる定回
    転域B・巻取終了直前の減速域Cのいずれに属するかを
    判別する運転領域判別工程と、該判別工程において運転
    領域が前記加速域Aと前記減速域Cのうち少なくとも後
    者にあると判定されたとき、前記線材巻取速度Vの二乗
    にほぼ比例して前記液体吐出量Qを増減調節する液体吐
    出量調節工程とを含むことを特徴とする、請求項1記載
    の線材への液体塗布方法。
  4. 【請求項4】 運転領域が、巻取開始直後の加速域A・
    前記線材巻取機構の回転数nがほぼ一定に保たれる定回
    転域B・巻取終了直前の減速域Cのいずれに属するかを
    判別する運転領域判別工程と、該判別工程において運転
    領域が前記定回転域Bにあると判定されたとき、前記線
    材巻取速度Vにほぼ比例して前記液体吐出量Qを増加調
    節する一方、運転領域が前記加速域Aまたは前記減速域
    Cにあると判定されたとき、前記線材巻取速度Vの二乗
    にほぼ比例して前記液体吐出量Qを増減調節する液体吐
    出量調節工程とを含むことを特徴とする、請求項1記載
    の線材への液体塗布方法。
  5. 【請求項5】 前記運転領域判別工程は、前記線材巻取
    機構の回転数nを測定し、前記線材巻取機構の積算回転
    数Nを算出し、前記加速域Aと定回転域Bとの間の境界
    積算回転数NABおよび前記定回転域Bと減速域Cとの
    間の境界積算回転数NBCと、前記積算回転数Nとを比
    較することにより行われることを特徴とする、請求項
    2、3または4記載の線材への液体塗布方法。
  6. 【請求項6】 走行中の線材に液体を塗布する液体噴霧
    機構と、液体を塗布された線材を連続的に巻取る線材巻
    取機構とを備え、線材が該線材巻取機構に巻取られると
    きの走行速度Vを検出する線材巻取速度検出手段と、該
    線材巻取速度Vの増減に応じて前記液体噴霧機構の液体
    吐出量Qを増減調節する液体吐出量調節手段とを含むこ
    とを特徴とする、線材への液体塗布装置。
  7. 【請求項7】 運転領域が、巻取開始直後の加速域A・
    前記線材巻取機構の回転数nがほぼ一定に保たれる定回
    転域B・巻取終了直前の減速域Cのいずれに属するかを
    判別する運転領域判別手段と、該判別手段において運転
    領域が前記定回転域Bにあると判定されたとき、前記線
    材巻取速度Vの増加割合にあわせて前記液体吐出量Qを
    増加調節する液体吐出量調節手段とを含むことを特徴と
    する、請求項6記載の線材への液体塗布装置。
  8. 【請求項8】 運転領域が、巻取開始直後の加速域A・
    前記線材巻取機構の回転数nがほぼ一定に保たれる定回
    転域B・巻取終了直前の減速域Cのいずれに属するかを
    判別する運転領域判別手段と、該判別手段において運転
    領域が前記加速域Aと前記減速域Cのうち少なくとも後
    者にあると判定されたとき、前記線材巻取速度Vの二乗
    にほぼ比例して前記液体吐出量Qを増減調節する液体吐
    出量調節手段とを含むことを特徴とする、請求項6記載
    の線材への液体塗布装置。
  9. 【請求項9】運転領域が、巻取開始直後の加速域A・前
    記線材巻取機構の回転数nがほぼ一定に保たれる定回転
    域B・巻取終了直前の減速域Cのいずれに属するかを判
    別する運転領域判別手段と、該判別手段において運転領
    域が前記定回転域Bにあると判定されたとき、前記線材
    巻取速度Vにほぼ比例して前記液体吐出量Qを増加調節
    する一方、運転領域が前記加速域Aまたは前記減速域C
    にあると判定されたとき、前記線材巻取速度Vの二乗に
    ほぼ比例して前記液体吐出量Qを増減調節する液体吐出
    量調節手段とを含むことを特徴とする、請求項6記載の
    線材への液体塗布装置。
  10. 【請求項10】 前記運転領域判別手段は、前記線材巻
    取機構の回転数nの測定手段と、前記線材巻取機構の積
    算回転数Nの算出手段と、前記加速域Aと定回転域Bと
    の間の境界積算回転数NABおよび前記定回転域Bと減
    速域Cとの間の境界積算回転数NBCと、前記積算回転
    数Nとの比較手段とを含むことを特徴とする、請求項
    7、8または9記載の線材への液体塗布装置。
  11. 【請求項11】 前記液体噴霧機構は液体吐出ポンプお
    よびポンプ駆動モータを含み、前記液体吐出量調節手段
    が該ポンプ駆動モータの回転数調節手段であることを特
    徴とする、請求項6、7、8、9または10記載の線材
    への液体塗布装置。
JP10354815A 1998-12-14 1998-12-14 線材への液体塗布方法および液体塗布装置 Withdrawn JP2000176334A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007307444A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Kobe Steel Ltd 線状物の回転霧化式塗油装置
JP2010184272A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 銅又は銅合金の荒引線
CN106944906A (zh) * 2017-04-20 2017-07-14 中国能源建设集团安徽电力建设第工程有限公司 一种用于钢绞线除锈防锈的养护一体机

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