JP2000176279A - アミドキシム基及び親水基を有する海水からの溶存金属の捕集材及びその製造方法 - Google Patents

アミドキシム基及び親水基を有する海水からの溶存金属の捕集材及びその製造方法

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高信 須郷
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秋雄 片貝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海水中に微量に溶存するウラン、バナジウ
ム、コバルト、チタン等の有用金属を効率よく吸着回収
することのできるアミドキシム基を有するポリオレフィ
ン繊維からなる捕集材及びその製造方法。 【解決手段】 放射線照射グラフト重合法により、親水
基を含有する重合性モノマーの存在下で、シアノ基を含
有する重合性モノマーをポリオレフィン繊維にグラフト
重合させ、親水基及びシアノ基を同一グラフト重合側鎖
を形成し、そのグラフト重合側鎖のシアノ基にヒドロキ
シルアミンを反応させてアミドキシム基に変換すること
により海水から溶存金属を回収する捕集材を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海水中に微量に溶
存するウラン、バナジウム、コバルト、チタン等の有用
金属を効率よく吸着回収することのできるアミドキシム
基と親水基とを有するポリオレフィン繊維からなる捕集
材及びその製造方法に関するものである。
【0002】海水中には表1に示される種々の金属が溶
存されており、本発明はこれらの溶存金属をこれらの捕
集材を使用して吸着回収しようとするものである。
【0003】
【表1】
【0004】
【従来の技術】従来、高分子構造へのアミドキシム基の
導入は、下記(1)式に示すようにシアノ基(−CN)
にヒドロキシルアミン(NH2OH)を反応させる方法
により行われていた。
【0005】
【式1】 この高分子構造へのアミドキシム基の導入によるアミド
キシム樹脂の合成方法では、汎用のアクリル繊維やアク
リル系乳化重合ビーズ等の基材へアミドキシム基を導入
する方法が検討さられてきた。しかし、これらのアクリ
ル系樹脂においては、その高分子骨格のシアノ基に親水
性のアミドキシム基が導入されるために骨格の強度劣化
が起こった。この強度劣化を防ぐために、高分子構造に
架橋構造を形成させることの検討が進められたが、架橋
度の増加は金属の吸着速度の低下を伴うので、相反する
相互関係が生じることとなって問題解決には至らなかっ
た。
【0006】又、海水からの溶存金属を選択的に吸着回
収する捕集材として、放射線照射によりポリエチレン繊
維にアクリロニトリルをグラフト重合し、これにヒドロ
キスルアミンを反応させてアミドキシム基を導入するこ
とにより得られたものが使用されることも知られている
(本発明者の発表による平成10年5月27日発行、化
学工業日報、朝刊1面;日経産業新聞、朝刊、5面;日
刊工業新聞、朝刊、21面等)。
【0007】更に、又海水中に溶存しているウランを選
択的に吸着する吸着材として、任意の形状の無機、有機
又はこれらの複合材からなる基材に、放射線グラフト重
合法により、アミドキシム基及び親水基を共存させたも
のが使用されることも知られている(本発明者による特
公昭62−56775号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記従来の捕
集材に比較して、海洋での厳しい気象条件下に長期間暴
露されても、かかる環境に耐える強度を維持するととも
に、バナジウム、ウラン等の捕集性能に優れた材料の開
発が急務となった。
【0009】本発明は、耐久性の高い高分子であるポリ
エチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン繊維を基
材として使用し、これに放射線グラフト重合法によりグ
ラフト重合側鎖を形成し、その同一重合側鎖にアミドキ
シム基と親水基とを導入することにより、海洋での厳し
い気象条件下に耐える強度を有し、且つ海水からの溶存
金属の捕集性能に優れた材料を得ることを目的として開
発されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の捕集材は、
(1)反応開始種(ラジカル)の生成を目的として、ポ
リエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン繊維
からなる基材に電子線を照射し、(2)親水基を有する
重合性モノマーの存在下で、アクリロニトリル(CH2
=CHCN)等のシアノ基を有する重合性モノマーをポ
リオレフィン繊維にグラフト重合した後、(3)グラフ
ト重合側鎖中のシアノ基にヒドロキシルアミン(NH2
OH)を反応させてシアノ基をアミドキシム基に変換さ
せることにより、同一重合側鎖にアミドキシム基と親水
基とを共存させることにより得られたものである。
【0011】又、親水基を有する重合性モノマーの存在
下で、シアノ基を有する重合性モノマーをポリオレフィ
ン繊維にグラフト重合する際に、親水基を有する重合性
モノマーとシアノ基を有する重合性モノマーのモル比を
調整して重合させた後、グラフト重合側鎖中のシアノ基
にヒドロキシルアミン(NH2OH)を反応させてシア
ノ基をアミドキシム基に変換させることにより、アミド
キシム基と親水基とのモル比を、70ー30:30ー7
0、好ましくは60−40:40−60、より好ましく
は50:50に調整して共存させるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】放射線グラフト重合法により、耐
久性の高い高分子であるポリエチレン(PE)又はポリ
プロピレン(PP)からなるポリオレフィン繊維基材に
アミドキシム基を導入する際には、下記(2)式に示さ
れるように行われる。
【0013】
【式2】 ポリオレフィン繊維からなる不織布へAN(アクリロニ
トリル)又はAN/MAA(メタクリル酸)をグラフト
重合させた場合の反応時間(h)とグラフト率(%)と
の関係を示すと、図1のとおりである。これによると、
ANのグラフト重合速度は大きく、反応時間1時間でグ
ラフト率は150%に達する。グラフト重合側鎖中のシ
アノ基は(2)式により70から80%の効率でアミド
キシム基(官能基)に変換し、その官能基濃度はグラフ
ト率100%で7−8mmol/gに達した。
【0014】又、ANは、MAAのような各種のビニル
モノマーを共存させて共グラフト重合することが可能で
あり、図1の〇印はANとMAAとが共グラフト重合し
た結果を示している。この共グラフト重合技術を応用す
ることで、アミドキシム基(金属捕集官能基)と親水基
(カルボキシル基)とを共存させることができる。
【0015】重合側鎖のシアノ基をアミドキシム化する
反応時間と得られた捕集材による海水中の溶存ウランの
捕集速度との関係を示すと図2のとおりである。グラフ
ト重合側鎖のシアノ基をアミドキシム基に変換するため
のアミドキシム化の反応時間を30分以内におさえた場
合には、その捕集材はウランの捕集量が増大している
が、その反応時間が30分を経過した場合の捕集材はウ
ランの捕集量が急激に低下する傾向を示した。
【0016】これは、アミドキシム化反応が反応条件に
より図3に示されるような副反応を伴うからである。即
ち、アミドキシム基の生成が進行するにしたがって隣り
合う2個のアミドキシム基間で脱アンモニア反応が生じ
て環状のイミドオキシム基が生成するからである。この
環状イミドオキシム基の生成はシアノ基をアミドキシム
化する反応において、水溶液系の反応液にメチルアルー
ルを添加することで、抑制することができる。又、この
環状のイミドオキシム基はアルカリ溶液中で分解し易い
ために、海水中の溶存金属の捕集材の合成においては、
アミドキシム基を効率的に生成するための条件を決定す
ることが重要な項目となる。
【0017】上記(2)式に示す方法で合成した繊維状
のアミドキシム樹脂の破断面の官能基(アミドキシム
基)分布を図4に示す。これは、繊維状アミドキシム樹
脂と錯体を形成する銅イオンを樹脂に飽和吸着させ、X
線マイクロアナライザー(XMA)を用いて、特性X線
強度分布を求めて図に示したものである。図中の白い点
が官能基であり、アクリロニトリルのグラフト重合方法
により官能基分布が大きく異なった。繊維基材への電子
線照射の後、アクリロニトリルをグラフト重合する段階
で、アクリロニトリルモノマーを気相で接触反応させる
と繊維の表面に高密度でグラフト鎖が成長し、又液相で
反応させると繊維内部まで均一に官能基が分布した状態
となった。
【0018】海水中の溶存ウラン濃度は海水1トン当た
り3mgと極低濃度であるので、ウラン捕集速度を向上
するためにはアミドキシム基と海水との接触効率の向上
をはかることが重要である。そこで、アミドキシム基の
近傍に親水基が共存する分子構造が必要となる。そこ
で、かかる分子構造を生成させる3種類のグラフト重合
法(単独重合法、2段グラフト重合法及び共同重合法)
とウラン捕集速度との関係を検討し、それを図5に示し
た。
【0019】グラフト重合法において、親水基(カルボ
キシル基)を有するアクリル酸を共存させて、アミドキ
シム基の近傍に親水基が共存する分子構造を形成する方
法として、共グラフト重合法と2段グラフト重合法があ
る。ウラン捕集速度は、親水基を共存させると著しく向
上するが、その傾向は、図5からみて2段グラフト重合
法よりも共グラフト重合法が大きな効果があることが認
められた。2段グラフト重合法では、アミドキシム基を
有するグラフト重合鎖と親水基を有するグラフト重合鎖
とが別々の重合側鎖を形成するものであるが、共グラフ
ト重合法では同一グラフト重合側鎖内にアミドキシム基
と親水基とが共存することになるので、親水基の共存効
果がより強く生ずるようになる。
【0020】本発明のグラフト重合法において使用され
る放射線としては、α線、β線、γ線、X線、加速電子
線等であり、本発明における基材と重合性モノマーをグ
ラフト重合させる方法としては、基材と重合性モノマー
との共存下で放射線を照射して行う同時照射法、又は放
射線を基材に予め照射した後、これに重合性モノマーを
接触させて行う前照射法のいずれでも可能である。
【0021】本発明におけるシアノ基を有する重合性モ
ノマーは、アクリロニトリル、シアン化ビニリデン、ク
ロトンニトリル、メタクリロニトリル、クロルアクリロ
ニトリル、2−シアノメチルアクリレート、2−シアノ
エチルアクリレート又はそれらの混合物である。本発明
における親水基を含有する重合性モノマーは、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルア
クリレート、アリルアルコール、ポリエチレングリコー
ルアクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、N−ビニルピロリド
ン、又はアクリルアミドである。本発明におけるポリオ
レフィン繊維は、織布状、不織布状、膜状又は管状のも
のである。以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0022】
【実施例1】(共グラフト重合法:図5の共重合法)四
フツ化エチレンーエチレン共重合体の線径40μmの繊
維に、電子加速器(加速電圧1.5MeV、電子線電流
1mA)を使用して窒素雰囲気下で10Mrad照射し
た。この照射繊維を反応器に入れ、10-3mmHgに減
圧した後、あらかじめ窒素バブリングにより溶存酸素濃
度0.1ppm以下にした2−ヒドロキシエチルメタク
リレート(HEMA)のメタノール溶液を注入し、更に
同様に窒素バブリングしたアクリロニトリル(AN)の
メタノール溶液(AN濃度50wt%)を注入し、繊維
を浸漬して25℃で6時間反応させた。このときのHE
MAのグラフト率は15%であり、ANグラフト率は4
7%であった。
【0023】このようにして得られたHEMA−ANグ
ラフト繊維を水酸化カリウムで中和した3wt%塩酸ヒ
ドロキシルアミンの水−メタノール溶液(水:メタノー
ル=1:1重量比)に浸漬し、40℃で2時間反応させ
てアミドキシム基を有する捕集材を得た。この捕集材の
陰イオン交換量(アドキシム基濃度に相当)は5.0m
eq/gであった。
【0024】得られた捕集材を0.1g採り、バナジウ
ム濃度1mg/lに調整した海水50ml中に浸漬し、
30℃で1時間振とう下でバナジウムを吸着させた。そ
の結果は図5のとおりである。
【0025】
【比較例1】(2段グラフト重合法)四フツ化エチレン
ーエチレン共重合体の線径40μmの繊維に、電子加速
器(加速電圧1.5MeV、電子線電流1mA)を使用
して窒素雰囲気下で10Mrad照射した。この照射繊
維を反応器に入れ、10-3mmHgに減圧した後、あら
かじめ窒素バブリングにより溶存酸素濃度0.1ppm
以下にした2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HE
MA)のメタノール溶液を注入し、繊維を浸漬して25
℃で6時間反応させた。このときのHEMAのグラフト
率は15%であった。
【0026】このグラフト繊維を、上記と同じ方法で、
電子線を10Mrad照射し、アクリロニトリル(A
N)のメタノール溶液(AN濃度50wt%)に浸漬し
て、25℃で6時間反応させた。このときのANのグラ
フト率は47%であった。
【0027】このようにして得られたHEMA−ANグ
ラフト繊維を水酸化カリウムで中和した3wt%塩酸ヒ
ドロキシルアミンの水−メタノール溶液(水:メタノー
ル=1:1重量比)に浸漬し、40℃で2時間反応させ
てアミドキシム基を有する捕集材を得た。この捕集材の
陰イオン交換量(アドキシム基濃度に相当)は5.0m
eq/gであった。
【0028】得られた捕集材を0.1g採り、バナジウ
ム濃度1mg/lに調整した海水50ml中に浸漬し、
30℃で1時間振とう下でバナジウムを吸着させた。そ
の結果は図5のとおりである。
【0029】
【比較例2】(単独グラフト重合法:図5のAN単独)
四フツ化エチレンーエチレン共重合体の線径40μmの
繊維に、電子加速器(加速電圧1.5MeV、電子線電
流1mA)を使用して窒素雰囲気下で10Mrad照射
した。この照射繊維を反応器に入れ、10-3mmHgに
減圧した後、あらかじめ窒素バブリングにより溶存酸素
濃度0.1ppm以下にしたアクリロニトリル(AN)
のメタノール溶液(AN濃度50%)を注入し、繊維を
浸漬して25℃で6時間反応させた。このときのグラフ
ト率は47%であった。
【0030】このようにして得られたANグラフト繊維
を水酸化カリウムで中和した3wt%塩酸ヒドロキシル
アミンの水−メタノール溶液(水:メタノール=1:1
重量比)に浸漬し、40℃で2時間反応させてアミドキ
シム基を有する捕集材を得た。この捕集材の陰イオン交
換量(アドキシム基濃度に相当)は5.0meq/gで
あった。
【0031】得られた捕集材を0.1g採り、バナジウ
ム濃度1mg/lに調整した海水50ml中に浸漬し、
30℃で1時間振とう下でバナジウムを吸着させた。そ
の結果は図5のとおりである。
【0032】図5より、溶存金属の捕集速度を向上する
ためには、アミドキシム基の近傍に親水基が共存する分
子構造が必要となることが重要であることが分かる。し
たがって、3種類のグラフト重合法の単独重合法、2段
グラフト重合法及び共重合法の中で、共重合法が溶存金
属の吸着に最も適していことを示している。
【0033】
【発明の効果】本発明により、耐久性の高い高分子であ
るポリエチレンやポリプロピレンの特性を保ったまま放
射線グラフト重合法で同一のグラフト側鎖にアミドキシ
ム基と親水基とを導入することにより、海洋での厳しい
気象条件下に耐える強度を有し、且つ海水からの溶存金
属の捕集性能に優れた捕集材が開発された。
【0034】又、本発明の捕集材は、海難事故で利用さ
れているオイルフェンス用の不織布を基材としているた
め、基材の疎水性骨格と官能基(親水性)を有する枝と
の別々の特性を発揮するので、厳しい海洋環境にも耐え
ることができるものである。
【0035】更に又、本発明で行われる放射線グラフト
重合法は不織布素材などの既存の成形体の特性を損なう
ことなく、官能基を付与できることが特徴である。した
がって、本発明においては、従来の技術では困難であっ
た大量の海水と接触効率の高い形状の捕集材を合成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における不織布へのグラフト重合率を
示す図である。
【図2】 本発明におけるアミドキシム化反応時間とウ
ラン捕集速度との関係を示す図である。
【図3】 アミドキシム化反応で生成する官能基を示す
図である。
【図4】 本発明のグラフト重合により得られた繊維破
断面における官能基の分布を示す図である。
【図5】 本発明におけるグラフト重合条件とウラン捕
集速度との比較を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 瀬古 典明 群馬県高崎市綿貫町1233番地 日本原子力 研究所高崎研究所内 Fターム(参考) 4G066 AA10D AA13D AB06D AB09A AB13A AC13B AC35B AD07B AD10B AD20B BA36 CA46 DA07 FA07 FA31 FA37 4J026 AA12 AA13 BA30 BA31 BB03 BB09 CA09 DB07 DB09 DB36 EA09 GA10 4J100 AD03Q AL08Q AL09Q AL66Q AM01P AM02P AM03P AM05P AM08P AM15Q AQ08Q BA03Q BA08Q BA27H BA29H BB01P CA04 CA31 EA17 HC61 HG09 JA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一グラフト重合側鎖内にアミドキシム
    基と親水基とが共存するポリオレフィン繊維からなる海
    水からの溶存金属の捕集材。
  2. 【請求項2】 アミドキシム基と親水基とのモル比率が
    70−30:30−70である請求項1に記載の捕集
    材。
  3. 【請求項3】 アミドキシム基と親水基とのモル比率が
    60−40:40−60である請求項1に記載の捕集
    材。
  4. 【請求項4】 アミドキシム基と親水基とのモル比率が
    50:50である請求項1に記載の捕集材。
  5. 【請求項5】 放射線照射グラフト重合法により、親水
    基を有する重合性モノマーの存在下で、シアノ基を有す
    る重合性モノマーをポリオレフィン繊維にグラフト重合
    した後に、グラフト重合側鎖中のシアノ基にヒドロキシ
    ルアミンを反応させてシアノ基をアミドキシム基に変換
    させることにより、同一グラフト重合側鎖内にアミドキ
    シム基と親水基とが共存する海水からの溶存金属の捕集
    材を製造する方法。
JP10354197A 1998-12-14 1998-12-14 アミドキシム基及び親水基を有する海水からの溶存金属の捕集材及びその製造方法 Abandoned JP2000176279A (ja)

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