JP2000175783A - 回動式価格表示板 - Google Patents

回動式価格表示板

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JP2000175783A
JP2000175783A JP11285604A JP28560499A JP2000175783A JP 2000175783 A JP2000175783 A JP 2000175783A JP 11285604 A JP11285604 A JP 11285604A JP 28560499 A JP28560499 A JP 28560499A JP 2000175783 A JP2000175783 A JP 2000175783A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 着脱性と耐久性に優れ、組立工程における過
誤を確実に防止すること。 【解決手段】 固定用部材11の装着部は、商品掛具の
バー材6におけるL字形曲折部に対応するL字形となる
ように、水平部14と垂直部を有した中空割構造13に
形成する。水平部と垂直部には、それぞれの割面の端縁
に沿って突起16と17を備える。固定用部材には、6
角形の第1の係合突起19と円形の第2の係合突起を設
ける一方、表示板本体には、第1の係合受け孔27と第
2の係合受け孔28を設ける。第1の係合突起の第1の
係合受け孔への係合と、第2の係合突起の第2の係合受
け孔への係合により、固定用部材へ表示板本体を回転可
能な取り付ける。これにより表示板本体の表示面部の向
きをそれぞれ所定角度ずつ異なる複数の方向に設定でき
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デパート、スーパ
ーマーケット、コンビニエンスストア等の売り場におい
て、商品を吊り下げて陳列するための商品掛具に、商品
の価格や品名等を表示するために用いられる価格表示板
に関し、特に商品掛具が有するバー材の先端部に装着し
て用いられ、その表示面部の向きを回転により上下方向
に変えることのできるようにされた回動式価格表示板に
関する。
【0002】
【従来の技術】回動式価格表示板については、例えば特
開平07−334093号公報に開示の例が知られてい
る。この特開平07−334093号公報に開示の例を
借用して回動式価格表示板が用いられる商品掛具につい
て簡単に説明すると以下の通りである。図5と図6に、
商品掛具とそれに商品が吊り下げて陳列されている状態
を示す。商品掛具は、支柱となる縦フレーム1を有し、
この縦フレーム1から水平フレーム2が複数段設けられ
ている。複数段設けられた水平フレーム2にはフックブ
ラケット3を介してバー部材が複数列取り付けられてい
る。バー部材は、図6の(B)に見られるように、その
先端部が鈍角で曲折されてへの字形曲折部とされている
下段バー4と、その先端部がほぼ直角に曲折されてL字
形曲折部とされている上段バー6とからなり、これら下
段バー4と上段バー6は例えば6mm程度の金属丸棒を
用いて形成されている。そしてその包装容器などに設け
た吊り孔に下段バー4を通すことで商品5が種類ごとに
区別して各バー部材に吊り下げられ、また各バー部材に
は上段バー6の先端部つまりL字形曲折部に価格表示板
7が取り付けられ、この価格表示板7に各バー部材ごと
の商品5の品名や価格が表示される。
【0003】価格表示板には、図6の(B)に示すよう
な構造のものが従来では一般に用いられていた。すなわ
ち図6の(B)に示される価格表示板7は、固定用部7
aと表示板本体部7bが一体的に組み合わされた構造を
有し、その固定用部7aに設けられているL字形の装着
孔7dに上段バー6のL字形曲折部を通すことで上段バ
ー6の先端部に装着され、この状態で表示板本体部7b
の表示面部7cが上段バー6に直交する角度で正面を向
くようになっている。
【0004】このような従来の価格表示板7は、その表
示板本体部7bにおける表示面部7cの向きが固定であ
り、そのためにバー部材の高さ位置によっては表示面部
7cにおける品名や価格の表示を見にくい場合がある。
このような観点から表示面部7cの向きを回転させて適
宜に変えることのできる構造とされた回動式価格表示板
が考案され、それが上記の特開平07−334093号
公報に開示されている。この回動式価格表示板は、価格
表示板7の固定用部7aに対応する取付部材と表示板本
体部7bに対応する表示板本体からなり、その取付部材
に対し表示板本体が回動可能に取り付けられており、取
付部材を介して上記の上段バー6のL字形曲折部に取り
付けた状態で表示板本体の向きを変えることができるよ
うにされている。このような回動式価格表示板による
と、その表示板本体の表示面部の向きを、例えばバー部
材の高さ位置が人の目線に近い範囲にある場合に見やす
い正面向き、バー部材の高さ位置が人の目線よりもかな
り下側にある場合に見やすい上向き、バー部材の高さ位
置が人の目線よりもかなり上側にある場合に見やすい下
向き、それに商品の在庫切れなどを示す裏返し状の向き
などに変更回動させてこれを維持できる。その結果、価
格表示板の機能性をより高めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の価
格表示板や回動式価格表示板(回動式価格表示板)には
以下のような問題点がある。
【0006】イ.商品掛具のバー部材の太さが必ずしも
一定していないことに伴う問題。すなわち従来の固定式
の価格表示板は、上段バーのL字形曲折部に対応するL
字形にして固定用部に設けてある装着孔に上段バーのL
字形曲折部を差し通して嵌合させることで装着するよう
にしているために、この装着孔の内径よりも上段バーが
太い場合には、装着しにくく、また一旦装着した後には
外しにくくなる。一方、装着孔の内径よりも上段バーが
細い場合には、嵌合が緩くて安定した装着状態をたもて
いない。これに対して従来の回動式価格表示板では、特
開平07−334093号公報に説明されているよう
に、下面に開口部を設けた中空構造の部分を取付部材に
形成し、この中空構造部分に上段バーのL字形曲折部に
おける水平部分を押し込んで装着をなすようにすること
で、合成樹脂製の取付部材の弾性を利用できるようにし
ているので、上段バーが細くても緩くなることは避けら
れる。しかしその一方で、中空構造部分の長さ方向での
形状が上段バーのL字形曲折部と対応する形状とされて
いないために、上段バーが中空構造部分の内法よりも細
い場合には、装着状態が上段バーの長さ方向で安定せ
ず、上段バーの先端が中空構造部分の先からはみ出すよ
うな状態になりやすく、そうなると表示板本体の向きが
かってに下向きになってしまうという問題がある。また
中空構造部分にはその下面に開口部が設けてあるだけ
で、側面部分は閉鎖されており、したがって上段バーの
L字形曲折部における垂直部分が嵌まる部分は筒構造に
なっていることから、上記固定式の価格表示板における
と同様に、上段バーが太い場合の装着しにくさや外しに
くさの問題もある。そして外しにくいことは、バー部材
を廃棄する際に、本来ならば金属製のバー部材とプラス
チック製の価格表示板を分けて廃棄しなければならない
のに、外しにくいために価格表示板を取り付けたままバ
ー部材を廃棄するような事態を招きやすくし、廃棄物処
理における負担を増やしかねないことにつながる。
【0007】ロ.取付部材に表示板本体を回動可能に取
り付けた構造の回動式価格表示板における、組立工程で
の過誤発生の問題。取付部材と表示板本体の2部材から
なる回動式価格表示板は、射出成形などで作製された各
部材を組み立てる工程を経て完成品となるが、この組立
工程において取付部材に対する表示板本体の取付け向き
を間違ってしまうような事態が起こり得る。すなわち従
来の回動式価格表示板は、特開平07−334093号
公報に説明されているように、取付部材と表示板本体と
の接続用構造部が左右対称となっているために、左右を
区別する明確な指標がない。そのために、この種の物の
組立工程が多くの場合にそうであるように、人手による
組立工程である場合には、取付部材に対する表示板本体
の取り付け向きを間違ってしまう可能性が高くなる。
【0008】ハ.従来の回動式価格表示板における耐久
性の問題。従来の回動式価格表示板では、特開平07−
334093号公報に説明されているように、変更設定
した表示板本体の上下等の向きを維持するための構造と
して、係止突起とこれが係止する複数の係止穴による構
造を採用している。このような構造の場合には、価格表
示板に自ずと許されるサイズ(例えば取付部材の太さは
8mm程度)との関係からその係止穴が小さなものにな
らざるえず、したがってその係止突起も小さなものにな
らざるえない。そうすると、あまり安定した係止状態が
得られないだけでなく、例えば製品出荷前の耐久性試験
として要求される回動試験を数十回行なっただけでも係
止突起が損傷してしまうような事態を招きやすくなる。
【0009】本発明は以上のような従来の価格表示板に
おける問題点に鑑みてなれたものであり、これらの問題
を効果的に解消することのできる回動式価格表示板の提
供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために、装着部が設けられるとともに取付受け部
が設けられた合成樹脂製の固定用部材と、同じく合成樹
脂製であり、取付け部が裏面から突設されるとともに前
面に表示面部が設けられ、前記取付け部を介して前記固
定用部材の取付受け部に回転可能に取り付けられた平板
状の表示板本体とからなり、商品を吊り下げて陳列する
ための商品掛具が有するバー材の先端部におけるL字形
曲折部にその装着部を介して固定用部材を装着固定する
ことで表示板本体が商品掛具のバー材の長さ方向に直交
する状態をとり、この状態で表示板本体の表示面部の向
きを前記回転により設定し、この設定した向きを維持で
きるようになっている回動式価格表示板において、前記
固定用部材における装着部は、前記商品掛具のバー材に
おけるL字形曲折部に対応するL字形となるように水平
部と垂直部を有した中空割構造に形成され且つ、前記水
平部と垂直部には、それぞれの割面の端縁に沿って突起
が形成されていることを特徴としている。
【0011】また本発明では上記目的を達成するため
に、装着部が設けられるとともに取付受け部が設けられ
た合成樹脂製の固定用部材と、同じく合成樹脂製であ
り、平行に向かい合う一対の平板ブラケットで形成され
た取付け部が裏面から突き出るように設けられるととも
に前面に表示面部が設けられ、その取付け部を介して固
定用部材の取付受け部に回転可能に取り付けられた平板
状の表示板本体とからなり、商品を吊り下げて陳列する
ための商品掛具が有するバー材の先端部におけるL字形
曲折部にその装着部を介して固定用部材を装着固定する
ことで表示板本体が商品掛具のバー材の長さ方向に直交
する状態をとり、この状態で表示板本体の表示面部の向
きを前記回転により設定し、この設定した向きを維持で
きるようになっている回動式価格表示板において、前記
固定用部材の取付受け部には、突出方向に垂直な断面が
多角形とされた第1の係合突起が設けられるとともに、
この第1の係合突起に対向するようにして、突出方向に
垂直な断面が円形とされた第2の係合突起が設けられ、
また前記表示板本体の取付け部には、その一方の平板ブ
ラケットに、前記第1の係合突起を摺動可能に係合させ
る第1の係合受け孔が設けられ、その他方の平板ブラケ
ットに、前記第2の係合突起を摺動可能に係合させる第
2の係合受け孔が設けられ、そして第1の係合突起の第
1の係合受け孔への係合と、第2の係合突起の第2の係
合受け孔への係合により固定用部材への表示板本体の回
転可能な取り付けがなされ、これにより表示板本体の表
示面部の向きをそれぞれ所定角度ずつ異なる複数の方向
に設定できるようにされていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1から図4を参照して本
発明の一実施形態について説明する。図1に見られるよ
うに、回動式価格表示板は、固定用部材11とこれに回
転可能に接続して取り付けられた表示板本体12からな
る。
【0013】固定用部材11は、その全体形状として、
上述した商品掛具における上段バー6のL字形曲折部に
対応するL字形をしており、このL字形の全体にわたっ
て下側ないし前面側を開放する中空割構造13が装着部
として形成されている。すなわち中空割構造13は、下
段バーのL字形曲折部における水平部分と垂直部分のそ
れぞれに対応する水平部14と垂直部15を有してい
る。そしてこれら水平部14と垂直部15には、それぞ
れの割面の端縁に沿って直線状の突起16と17が設け
られている。つまり水平部14には、その向かい合う一
対の割面の各端縁に沿って1本ずつ直線状の突起16が
設けられ、また同様に垂直部15についても、その向か
い合う一対の割面の各端縁に沿って1本ずつ直線状の突
起17が設けられている。したがって図1中の矢印の如
き動きによって固定用部材11を上段バー6に装着する
場合に、水平部14については、そこの突起16により
狭められた中空割構造13を合成樹脂製である固定用部
材11の弾性により押し広げるようにして上段バー6の
L字形曲折部における水平部分が中空割構造13に嵌ま
ることになる。そのため、上段バー6が中空割構造13
の内法より太かったり細かったりしても、容易に装着す
ることができるし、装着状態が不安定になるのも効果的
に防止することができる。一方、垂直部15について
は、そこの突起17より内側の部分に上段バー6のL字
形曲折部における垂直部分が通るように差し込まれるこ
とになり、この場合にも固定用部材11の弾性により中
空割構造13を押し広げることができる。そのため、や
はり上段バー6が中空割構造13の内法より太くても装
着は容易であり、また中空割構造13の開放側に上段バ
ー6が抜けようとするのは突起17により防止すること
ができるので、装着状態を安定的なものとすることもで
きる。
【0014】ここで、上述した従来の回動式価格表示板
において、中空構造部分がL字形形状から外れるように
されているのは、特開平07−334093号公報に見
られるように、先端部が鈍角で曲折されてへの字形曲折
部とされている下段バーにも装着できるようにすること
を予定したものである。しかし、実用的に考えれば価格
表示板を下段バーに装着することはほとんどないと言え
る。このような知見から本発明では、上記のように中空
割構造13を上段バー6のL字形曲折部に対応して、水
平部14と垂直部15からなるL字形とし且つ、水平部
14と垂直部15のそれぞれに突起16と突起17を設
けた構造としたものである。
【0015】また固定用部材11は、そのL字形形状に
おける垂直部位の先端部分が取付受け部18とされてい
る。この取付受け部18には、その一方の側面に第1の
係合突起19が設けられ、上記一方の側面と向かい合う
他方の側面に第2の係合突起20が設けられている。そ
して第1の係合突起19は突出方向に垂直な断面が正6
角形となるようにされ、一方、第2の係合突起20は突
出方向に垂直な断面が円形となるようにされている。
【0016】表示板本体12は、全体として平板状に形
成され、その前面側が表示面部21とされる一方で、そ
の裏面には平行に向かい合う一対の平板ブラケット22
と23で形成された取付け部24が突き出るように設け
られている。表示面部21には、商品の品名や価格を記
載した価格表を固定するための構造が設けられる。その
構造の一つは価格表を貼り付けるタイプであり、他の一
つは本実施形態におけるように、透明な樹脂シート25
を表示面部21に固定して、この樹脂シート25で形成
された隙間S(図3の(F))に価格表P(図1)を差
し込むタイプである。樹脂シート25を用いる場合に
は、一般にこの樹脂シート25を表示面部21に超音波
溶着や高周波溶着で溶着させることになる。そのために
本発明では、図3の(A)にも示すように、表示面部2
1の側辺に沿って例えば0.5mm程度の小さな点状突
起26を溶着ポイント用として複数個設けている。図の
例では表示面部21の縦辺については左右の各縦辺にそ
れぞれ3個ずつ設け、横辺については下辺にのみとし、
そこに形成してある2個の部分隆起部に1個ずつ設けて
ある。このように溶着ポイント用の点状突起26を設け
たことにより、超音波や高周波による溶着の際の溶着エ
ネルギが分散するのを有効に防止することができる。そ
してこのことで樹脂シート25の固着をより確実に行う
ことができ、使用中に樹脂シート25が剥がれ落ちるよ
うなトラブルの発生をより確実に防止することができ
る。
【0017】取付け部24には、それを形成する一方の
平板ブラケット22に、固定用部材11の取付受け部1
8における第1の係合突起19を係合させる第1の係合
受け孔27が設けられ、他方の平板ブラケット23に、
第2の係合突起20を係合させる第2の係合受け孔28
が設けられている。そして第1の係合受け孔27には、
小判形の内周面つまり向かい合う円弧部を直線部でつな
いでなる形状の内周面が与えられている。第1の係合受
け孔27の内周面をこのような形状とすることで、正6
角形の第1の係合突起19を抵抗少なく滑らかに摺動回
転させることがき、しかも必要時には特定の回転角度状
態を固定的に維持させることができる。つまり6角形の
第1の係合突起19における6個の側面の何れかが小判
形の第1の係合受け孔27における直線部に沿った状態
となることにより、設定した回転角度状態を安定的に維
持することができる。一方、第2の係合受け孔28には
円形の内周面が与えられており、円形の第2の係合突起
20を滑らかに摺動させることができるようにされてい
る。
【0018】このような取付け部24により表示板本体
12を固定用部材11にそこの取付受け部18を介して
取り付けた状態は図2や図3に示すようになる。そして
このような取付け構造により、表示板本体12を固定用
部材11に対し回転させるとともに、その回転した特定
角度状態を維持することができる。具体的には、図2の
(A)に実線や二点鎖線で示し、また図4には各方向ご
とに示すように、表示面部21の向きをそれぞれ60°
ずつ異なる4つの方向(図3の(D))、つまりバー部
材の高さ位置が人の目線に近い範囲にある場合に見やす
い正面向き(図4の(ロ))、バー部材の高さ位置が人
の目線よりもかなり下側にある場合に見やすい上向き
(図4の(ハ))、バー部材の高さ位置が人の目線より
もかなり上側にある場合に見やすい下向き(図4の
(イ))、それに商品の在庫切れなどを示す裏返し状の
向き(図4の(ニ))に設定できる。
【0019】以上のように本発明では、表示板本体12
の回転により表示面部21の向きを複数の向きに設定維
持するための、固定用部材11に対する表示板本体12
の回転可能な取付け構造を、第1の係合突起19の第1
の係合受け孔27への摺動係合と第2の係合突起20の
第2の係合受け孔28への摺動係合とにより構成してい
る。このような構造によると、第1の係合突起19を十
分に大きなサイズに形成することができるので、表示板
本体12に設定した特定の回転角度状態(表示面部21
の向き)の固定的維持をより安定的になすことができ、
また表示面部21の向きを変えるための回転を多数回繰
り返してもこの固定的維持機能に低下を招くようなこと
もきわめて少なく、高い耐久性が得られる。また第1の
係合突起19と第2の係合突起20が非対称であり、こ
れに応じて第1の係合受け孔27と第2の係合受け孔2
8も非対称であることにより、上述した組立工程での過
誤を確実に防止することができる。またこの非対称構造
は、表示板本体12を回転させる際の抵抗をより小さく
するのにも役立っている。すなわち左右の係合突起を何
れも6角形あるいはその他の多角形にする場合に比べ、
一方の係合突起だけに回転角度状態の固定的維持機能を
負わせて、他方には純粋な回転軸機能を負わせるように
する本発明の構成は、多角形の回転軸ではある程度避け
られない回転抵抗を一方だけのことにすることができ、
したがって多角形の回転軸を利用して表示板本体12の
特定回転角度状態の固定的維持を行う構造における回転
抵抗を最小限に減らすことがきる。
【0020】以上の実施形態では、中空割構造13をそ
の下側ないし前面側が開放される構造としてあったが、
これに変えて上側ないし裏面側を開放する中空割構造と
することも可能であり、その機能性には上記実施形態に
おける中空割構造13と同様なものが得られる。また以
上の実施形態では、第1の係合突起19を正6角形にし
ているが、これは表示面部21の向きを4つの方向に設
定する場合の好ましい一形態であって、必要に応じて他
の多角形、例えば5角形や7角形などとすることもでき
る。そして第1の係合突起の形状を変えた場合には、そ
れに応じて第1の係合突起が係合する第1の係合受け孔
の内周形状も適宜に変えてもよい。また以上の実施形態
では、中空割構造13の水平部14と垂直部15に設け
た突起16と17を何れも直線状としてあったが、これ
らは突起16や17の機能を満足させることの範囲で適
宜に変更することが可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固定用部材における装着部を水平部と垂直部からなるL
字形の中空割構造とするとともに、水平部と垂直部のそ
れぞれに突起を設けた構造としてあるために、商品掛具
のバー材への装着が容易であり、しかも安定性の高い装
着状態が得られ、価格表示板に求められる機能性を優れ
て満足させることができ、さらに一旦装着した後の取り
外しも容易であり、商品掛具のバー部材を廃棄する際の
金属材(バー部材)とプラスチック材(価格表示板)の
分別処理をより容易に行えるようになる。
【0022】また本発明によれば、表示板本体の固定用
部材に対する回転により表示面部の向きを複数の向きに
設定して維持するための構造を、固定用部材に設けた多
角形の第1の係合突起と円形の第2の係合突起の、それ
ぞれに対応するように表示板本体に設けた第1の係合受
け孔と第2の係合受け孔への摺動係合により構成してあ
るため、表示板本体に設定する特定の回転角度状態の固
定的維持をより安定的になすことができ、しかも向きを
変えるための回転を多数回繰り返してもその固定的維持
機能の低下を招くことがなく高い耐久性が得られる。ま
たそれと同時に、第1の係合突起と第2の係合突起の非
対称性により、回動式価格表示板の組立工程での過誤を
確実に防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による回動式価格表示板の
分解状態の斜視図である。
【図2】(A)は図1の回動式価格表示板において固定
用部材に表示板本体が取り付けられた状態の側面図であ
り、(B)は同様の状態での断面図である。
【図3】(A)は図2の(A)の状態での正面図であ
り、(B)は同様の状態での断面図であり、(C)は同
様の状態での背面図であり、(D)は図2の(A)とは
逆の側から見た側面図であり、(E)は図2の(A)と
同様な側面図であり、(F)は表示板本体の厚み方向の
構成図である。
【図4】図1の回動式価格表示板の使用状態についての
説明図である。
【図5】商品掛具とそれに装着されている価格表示板の
構成を示す斜視図である。
【図6】(A)は図5の商品掛具の正面図であり、
(B)は商品掛具のバー部材と価格表示板の関係を示す
拡大側面図である。
【符号の説明】
6 上段バー(バー材) 11 固定用部材 12 表示板本体 13 中空割構造(装着部) 14 水平部 15 垂直部 16、17 突起 18 取付受け部 19 第1の係合突起 20 第2の係合突起 21 表示面部 22、23 平板ブラケット 24 取付け部 27 第1の係合受け孔 28 第2の係合受け孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着部が設けられるとともに取付受け部
    が設けられた合成樹脂製の固定用部材と、同じく合成樹
    脂製であり、取付け部が裏面から突設されるとともに前
    面に表示面部が設けられ、前記取付け部を介して前記固
    定用部材の取付受け部に回転可能に取り付けられた平板
    状の表示板本体とからなり、商品を吊り下げて陳列する
    ための商品掛具が有するバー材の先端部におけるL字形
    曲折部にその装着部を介して固定用部材を装着固定する
    ことで表示板本体が商品掛具のバー材の長さ方向に直交
    する状態をとり、この状態で表示板本体の表示面部の向
    きを前記回転により設定し、この設定した向きを維持で
    きるようになっている回動式価格表示板において、 前記固定用部材における装着部は、前記商品掛具のバー
    材におけるL字形曲折部に対応するL字形となるように
    水平部と垂直部を有した中空割構造に形成され且つ、前
    記水平部と垂直部には、それぞれの割面の端縁に沿って
    突起が形成されていることを特徴とする回動式価格表示
    板。
  2. 【請求項2】 装着部が設けられるとともに取付受け部
    が設けられた合成樹脂製の固定用部材と、同じく合成樹
    脂製であり、平行に向かい合う一対の平板ブラケットで
    形成された取付け部が裏面から突き出るように設けられ
    るとともに前面に表示面部が設けられ、その取付け部を
    介して固定用部材の取付受け部に回転可能に取り付けら
    れた平板状の表示板本体とからなり、商品を吊り下げて
    陳列するための商品掛具が有するバー材の先端部におけ
    るL字形曲折部にその装着部を介して固定用部材を装着
    固定することで表示板本体が商品掛具のバー材の長さ方
    向に直交する状態をとり、この状態で表示板本体の表示
    面部の向きを前記回転により設定し、この設定した向き
    を維持できるようになっている回動式価格表示板におい
    て、 前記固定用部材の取付受け部には、突出方向に垂直な断
    面が多角形とされた第1の係合突起が設けられるととも
    に、この第1の係合突起に対向するようにして、突出方
    向に垂直な断面が円形とされた第2の係合突起が設けら
    れ、また前記表示板本体の取付け部には、その一方の平
    板ブラケットに、前記第1の係合突起を摺動可能に係合
    させる第1の係合受け孔が設けられ、その他方の平板ブ
    ラケットに、前記第2の係合突起を摺動可能に係合させ
    る第2の係合受け孔が設けられ、そして第1の係合突起
    の第1の係合受け孔への係合と、第2の係合突起の第2
    の係合受け孔への係合により固定用部材への表示板本体
    の回転可能な取り付けがなされ、これにより表示板本体
    の表示面部の向きをそれぞれ所定角度ずつ異なる複数の
    方向に設定できるようにされていることを特徴とする回
    動式価格表示板。
  3. 【請求項3】 第1の係合突起が6角形とされ、表示面
    部の向きをそれぞれ60°ずつ異なる4方向に設定でき
    るようにされている請求項2に記載の回動式価格表示
    板。
  4. 【請求項4】 第1の係合受け孔は、向かい合う円弧部
    を直線部でつないでなる小判形の内周面を有するように
    されている請求項3に記載の回動式価格表示板。
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