JP2000070085A - 商品陳列用のフック - Google Patents

商品陳列用のフック

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JP2000070085A
JP2000070085A JP10246885A JP24688598A JP2000070085A JP 2000070085 A JP2000070085 A JP 2000070085A JP 10246885 A JP10246885 A JP 10246885A JP 24688598 A JP24688598 A JP 24688598A JP 2000070085 A JP2000070085 A JP 2000070085A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーム部の基端側に装着部を有してフレーム
に装着することにより、アーム部に商品を吊るすことの
できる商品陳列用のフックであって、使用時にはアーム
部先端のこぼれ止めが回動することがなく、抜け止めが
確実ながら着脱が容易で、ほぼ水平方向に着脱できる商
品陳列用のフックを提供すること。 【解決手段】 アーム部10は、基端側10Aの周面の
一部に凹設された係止溝11が、装着部20の有する挿
通孔22に設けられ且つ挿入されるアーム部を挟持する
ように付勢されたバネ25に係止して着脱可能に挿嵌さ
れ、且つ、挿通孔22を軸受け代わりにしてアーム部1
0を回動させることにより、バネ25の係止を解除させ
ることを特徴とする商品陳列用のフック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】商品陳列
用のフックは、一例として、アーム部の基端側に装着部
を有してフレームに装着することにより、前記アーム部
に商品を吊るすことのできるものがある。
【0003】また上記構成のフックには、アーム部が装
着部に対して着脱可能なものがある。これは、外したア
ーム部の基端側から商品を補充するためである。そうす
ることにより、補充前から陳列されている商品をアーム
部の先端側に寄せ、新たに補充した商品を同じアーム部
の基端側に吊るすことができ、これにより商品は、補充
前から陳列されていた商品が手前となって、先に売れる
ようになっている。
【0004】例えば、図7に示すフック100の様に、
アーム部110を装着部120上面の収納溝121に載
置し、収納溝121の後部に設けられた係止孔122
に、アーム部基端側の凹部111を係止させるものがあ
り、アーム部110の容易な着脱により、それなりの効
果が得られている。
【0005】しかし、アーム部の着脱操作をするとき
に、その先端を持ち上げると、一段上のフックに吊るさ
れた商品の大きさや陳列具合によっては、それら商品を
下から押し上げるなどして陳列を乱し、操作自体もやり
難いことがある。
【0006】この点、図8〜9に示す様なフック20
0、300であれば、アーム部210、310を水平な
まま手前側に引いて外すことができるので、上述の様な
問題はない。図8に示したフック200は、例えば基端
側210Aが二股211に割ってあり、太めに形成した
基端212が抜け止めになっている。ただこのフック2
00は、アーム部210の回動(アーム部長手を軸とし
ての回動)を容認する構造になっている。そのため、商
品が先端から落ちないように上向きに屈曲形成された先
端のこぼれ止め212が、顧客の品定めの時の商品出し
入れで、次第に横向き/下向きなど回動することがあ
り、不具合である。また、図9に示す様なフック300
であれば、ネジ311で抜け止めがされており、回動も
阻止できるが、着脱の都度にネジ311の操作をするの
が不便である。
【0007】よって、本発明の目的とするところは、ア
ーム部の着脱が可能なフックであって、使用時にはアー
ム部の回動することがなく、抜け止めが確実ながら着脱
が容易で、ほぼ水平方向に着脱できる商品陳列用のフッ
クを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的のため、本願
発明では、アーム部10の基端側10Aに装着部20を
有してフレームFに装着することを基本的な構成とし、
アーム部10の基端側10Aの周面の一部に、係止溝1
1を凹設した。係止溝11は1つでなくてもよい。また
挿通孔22にはバネ25を設け、この挿通孔に挿入され
る前記アーム部を挟持するように付勢するのである。
【0009】そして、アーム部10を挿入するときは、
係止溝11にバネが係止する角度位置にて挿入すること
により、アーム部10は装着部に挿嵌される。この様に
挿嵌されているときは、バネ25の挟持により容易には
商品の出し入れ程度では回動しない。また外すときは、
挿通孔22を軸受け代わりにしてアーム部10を回動さ
せることにより、係止溝11はバネ25からズレて係止
が解除され、装着部20からの抜き取りが可能になる。
つまり、請求項1に記載された「周面の一部に係止溝を
凹設」とは、アーム部基端側の断面外形に、係止溝11
が凹設された箇所と係止溝のない箇所があり、よってア
ーム部の回動によりバネに当接する周面が、「係止溝1
1」と「係止溝のない箇所」とに入れ替わることのでき
るものである。回動は、例えばアーム部先端を屈曲形成
して成す商品の「こぼれ止め」を回動レバー代わりにす
るなどして、操作すればよい。
【0010】
【発明の実施の形態】次ぎに、本発明の商品陳列用のフ
ックの実施例を示す。
【0011】このフック1は、図1〜図2に示す様に、
商品を吊るすためのアーム部10がスチィール製の丸棒
で形成され、アーム部10の基端側10Aに有した装着
部20をフレームFに装着することにより、アーム部1
0に商品を吊るすことのできる様になっている。また、
装着部20には値札用の表示板32を支持する支持棒3
0が取り付けられている。
【0012】装着部20は合成樹脂製の材質でできてお
り、図3〜5に示す様な形状にて断面コ字形に形成され
ているので、横架された角パイプのフレームFに着装で
きるのである。なお、フック1を装着するフレームFは
どの様なものであってもよく、横架された角パイプに限
らず、立設された縦状のフレームでも、網目状のフレー
ムでも、或いは壁に直接フックが着装できるような細工
のしてある壁であってもよい。装着部20は、上面側が
上下に厚い頭部21として形成され、この頭部21の正
面から背面(つまり前後)に貫通する挿通孔22が、ア
ーム部10の径大に形成されている。また、支持棒30
を差して取り付けるための立て部23が、円柱状にて図
1、図4に示す様に背面に一体成形してあり、ここに設
けた四角筒の有底孔24が、上から支持棒30を差すよ
う上方開口している。また、頭部21には、図1、図5
に示す様にピンをU字に形成したバネ25を、上面側か
ら逆U字の姿勢で挿せるように設けた2本の縦穴26
が、挿通孔22を挟む様に貫通させてある。
【0013】バネ25は、そのU字の内幅W(図5)
が、アーム部基端側10Aの太さD(図6(c))よりや
や狭く形成されていて、ここに基端側10Aを挿すと、
バネ25が押し拡げられる様になっている。そのため、
このバネ25を挿す2本の縦穴26は、押し拡がる方向
に偏平となるよう形成され(図4参照)、拡がり代を設
けてある。更にこの2つの縦穴26は、挿通孔22の両
側とそれぞれ直角に交わるようになっている。一方この
縦穴26の前後幅は、ピン太さ分R(図3)しかなく、
アーム部10の(挿したり抜いたりする)着脱操作によ
っても、前後には動かない様にしてある。
【0014】要するにバネ25は、縦穴26に挿すと、
バネ25の内側が挿通孔22の両側を狭めるようにし
て、挿通孔の内部にはみ出すようになっている。更に言
い換えれば、バネ25により、アーム部10の挿通させ
る挿通孔22が、孔22の中間部分でボトルネック状に
なっているのである。
【0015】アーム部10は丸棒状に形成され、図6に
示す様に、基端側10Aは両側に縦溝状の係止溝11が
凹設されて、挿通孔22に挿したときのバネ25に挟ま
れて係止するようになっている。なお、基端側10Aが
テーパー状に形成されおり、挿入したときに、バネ25
の拡開が容易に成されるようなっている。
【0016】また、アーム部10は、基端側10Aで下
方に約15°屈曲されおり、先端側10Bが下方に下が
っていることにより、商品が先端側10Bに寄り易くし
てある。また先端側10Bでは、上方に屈曲させて商品
のこぼれ止め12を成している。
【0017】表示板用の支持棒30は、その後端の立て
部31から90°に屈曲されて水平に向かい、更に下方
に約10°屈曲され、結果、アーム部の形状をなぞるよ
うに形成されている。支持棒30は、アーム部より少し
短い先端に、プラスチックの表示板32を取り付けるた
めの取付板33が溶接されている。支持棒30の立て部
31はその差込部分31’が、これを差す有底孔24の
四角筒に対応した四角柱になっていて、差したときに先
端の表示板が、陳列の真正面を向くようになっている。
【0018】この商品陳列用のフックの使用方法は以下
のようである。
【0019】アーム部10は、基端側10Aを装着部2
0の挿通孔22に挿入して取り付ける。その際、アーム
部10は、その係止溝11が、挿通孔22のバネ25に
対応する回動向きにして挿入し、バネ25が係止溝11
に係止することにより取り付けた状態となる。支持棒3
0は、表示板32をその先端に取り付け、装着部20の
有底孔24に差す。
【0020】この状態のフック1を所望のフレームFに
装着し、商品を吊り下げて陳列させる。陳列中は、バネ
25が係止溝11に係止しているので、顧客が商品を出
し入れして、先端のこぼれ止め12に回動外力が加わっ
ても、その程度ではアーム部10が回動することはな
い。また、仮に支持棒30の差込部分31’が丸棒状で
あれば、支持棒30の先端が横から押されると回動して
しまい、表示板が陳列の真正面から外れてしまうが、そ
の点、四角筒の有底孔24に四角柱の差込部分31’が
差してあるので、回動することがなく真正面向きが維持
できる。
【0021】商品を補充するときは、アーム部10を外
して行うのであるが、フック1がフレームFに装着され
たままの状態で、挿通孔22を軸受け代わりにして、ア
ーム部10を約90°回動させるのである。これによ
り、基端側10Aの係止溝11に係止していたバネ25
が、係止溝11からズレて係止が解除され、装着部20
からの抜き取りが可能になる。回動は、例えばアーム部
先端のこぼれ止め12を回動レバー代わりにするなどし
て、操作すればよい。バネ25の係止を解除させたら、
アーム部10を挿通孔22から引き抜いて外し、その基
端側10Aから新たな商品を吊るして補充するのであ
る。補充したら、フレーム側に残されている装着部の挿
通孔22にアーム部10を挿入し、最初と同様のバネ2
5を係止溝11に係止させればよい。
【0022】なお、アーム部は棒状に限らず板状でもよ
く、またこれら長尺状を成したものでなくとも、商品を
吊るして陳列することができ、基端側が上述した様な挿
通孔に挿嵌できさえすればどの様なものでもよい。
【0023】装着部も、どの様なものであってもよく、
コ字状をしてフレームの上から掛けるものに限らず、ア
ーム部の基端にあって、アーム部とフレームの間に介在
してフックをフレームに装着できるのであれば、本願発
明の範囲でどの様なものであってもよい。
【0024】また、挿通孔に設けるバネも、U字のバネ
に限らず、挿通孔に挿通された基端を挟むようにしてそ
の係止溝に係止できるものであればよく、両側から挟む
に限らず片側のみから挟んでも、その他どの様であって
もよい。
【0025】
【発明の効果】以上、本願発明によれば、アーム部の着
脱が可能なフックであって、挿すときは単に挿通孔に挿
し込むだけで容易に挿嵌することができ、抜け止めも確
実で、顧客の商品出し入れ程度の操作では、フレームが
回動してしまうことがない。反面、商品を補充するとき
には、アーム部先端のこぼれ止めなどを操作して容易に
回動させることができ、これにより容易に外すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この図は、実施例に示したフックの分解斜視
図である。
【図2】 この図は、図1のフックを組み立てた様子の
斜視図である。
【図3】 この図は、図1の中に示されている装着部の
側面図であり、挿通孔22、縦穴26、有底孔24が透
視して示してある。
【図4】 この図は、装着部の透視平面図であり、2つ
の縦穴26が挿通孔22の両側とそれぞれ直角に交わる
ようになっている様子を示している。
【図5】 この図は、装着部を図2のX−X断面で示す
図であり、併せて挿通された際のアーム部10を示し、
バネ25とアーム部10との係わり方を示している。
【図6】 この図は、アーム部の(a)切り欠き平面図、
(b)切り欠き側面図、(c)基端部断面形状の透視図であ
る。
【図7】 この図は、従来のフックの説明図である。
【図8】 この図は、従来の別のフックの説明図であ
る。
【図9】 この図は、従来の更に別のフックの説明図で
ある。
【符号の説明】
1 フック 10 アーム部 11 係止溝 20 装着部 22 挿通孔 25 バネ 26 縦穴 30 支持棒 F フレーム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月19日(1999.8.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的のため、本願
発明では、アーム部10の基端側10Aに装着部20を
有してフレームFに装着することを基本的な構成とし、
アーム部10の基端側10Aの周面の一部に、係止溝1
1を凹設した。係止溝11は1つでなくてもよい。また
装着部はその上面側が頭部を成していて、この頭部に
は前記アーム部を挿入する挿通孔とアーム部係止用のバ
ネ内包させてある。そして、挿通孔に挿入したアーム部
がその基端側を前記頭部内に挿し止めて挿嵌されるので
ある。挿通孔22にはバネ25を設け、この挿通孔に挿
入される前記アーム部を挟持するように付勢するのであ
る。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月10日(1999.12.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】商品陳列用のフック
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】商品陳列
用のフックは、一例として、アーム部の基端側に装着部
を有してフレームに装着することにより、前記アーム部
に商品を吊るすことのできるものがある。
【0003】また上記構成のフックには、アーム部が装
着部に対して着脱可能なものがある。これは、外したア
ーム部の基端側から商品を補充するためである。そうす
ることにより、補充前から陳列されている商品をアーム
部の先端側に寄せ、新たに補充した商品を同じアーム部
の基端側に吊るすことができ、これにより商品は、補充
前から陳列されていた商品が手前となって、先に売れる
ようになっている。
【0004】例えば、図7に示すフック100の様に、
アーム部110を装着部120上面の収納溝121に載
置し、収納溝121の後部に設けられた係止孔122
に、アーム部基端側の凹部111を係止させるものがあ
り、アーム部110の容易な着脱により、それなりの効
果が得られている。
【0005】しかし、アーム部の着脱操作をするとき
に、その先端を持ち上げると、一段上のフックに吊るさ
れた商品の大きさや陳列具合によっては、それら商品を
下から押し上げるなどして陳列を乱し、操作自体もやり
難いことがある。
【0006】この点、図8〜9に示す様なフック20
0、300であれば、アーム部210、310を水平な
まま手前側に引いて外すことができるので、上述の様な
問題はない。図8に示したフック200は、例えば基端
側210Aが二股211に割ってあり、太めに形成した
基端212が抜け止めになっている。ただこのフック2
00は、アーム部210の回動(アーム部長手を軸とし
ての回動)を容認する構造になっている。そのため、商
品が先端から落ちないように上向きに屈曲形成された先
端のこぼれ止め212が、顧客の品定めの時の商品出し
入れで、次第に横向き/下向きなど回動することがあ
り、不具合である。また、図9に示す様なフック300
であれば、ネジ311で抜け止めがされており、回動も
阻止できるが、着脱の都度にネジ311の操作をするの
が不便である。
【0007】よって、本発明の目的とするところは、ア
ーム部の着脱が可能なフックであって、使用時にはアー
ム部の回動することがなく、抜け止めが確実ながら着脱
が容易で、ほぼ水平方向に着脱できる商品陳列用のフッ
クを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的のため、本願
発明では、アーム部10の基端側10Aに装着部20を
有してフレームFに装着することを基本的な構成とし、
アーム部10の基端側10Aの周面の一部に、係止溝1
1を凹設した。係止溝11は1つでなくてもよい。また
装着部はその上面側が頭部を成していて、この頭部
は、前記アーム部を挿入する挿通孔とこの挿通孔を挟む
様に配置された2本の縦穴が上面側から貫通され、更
に、前記縦穴に挿して前記係止溝に係止する様に配置さ
れたU字バネを内包し、またこのU字バネは、挿通孔に
挿入された際の前記アーム部を挟持するように付勢さ
れ、そして、挿通孔に挿入したアーム部がその基端側を
前記頭部内に挿し止めて挿嵌されるのである。挿通孔2
2にはU字バネ25を設け、この挿通孔に挿入される前
記アーム部を挟持するように付勢するのである。
【0009】そして、アーム部10を挿入するときは、
係止溝11にU字バネが係止する角度位置にて挿入する
ことにより、アーム部10は装着部に挿嵌される。この
様に挿嵌されているときは、U字バネ25の挟持により
容易には商品の出し入れ程度では回動しない。また外す
ときは、挿通孔22を軸受け代わりにしてアーム部10
を回動させることにより、係止溝11はU字バネ25か
らズレて係止が解除され、装着部20からの抜き取りが
可能になる。つまり、請求項1に記載された「周面の一
部に係止溝を凹設」とは、アーム部基端側の断面外形
に、係止溝11が凹設された箇所と係止溝のない箇所が
あり、よってアーム部の回動によりU字バネに当接する
周面が、「係止溝11」と「係止溝のない箇所」とに入
れ替わることのできるものである。回動は、例えばアー
ム部先端を屈曲形成して成す商品の「こぼれ止め」を回
動レバー代わりにするなどして、操作すればよい。
【0010】
【発明の実施の形態】次ぎに、本発明の商品陳列用のフ
ックの実施例を示す。
【0011】このフック1は、図1〜図2に示す様に、
商品を吊るすためのアーム部10がスチィール製の丸棒
で形成され、アーム部10の基端側10Aに有した装着
部20をフレームFに装着することにより、アーム部1
0に商品を吊るすことのできる様になっている。また、
装着部20には値札用の表示板32を支持する支持棒3
0が取り付けられている。
【0012】装着部20は合成樹脂製の材質でできてお
り、図3〜5に示す様な形状にて断面コ字形に形成され
ているので、横架された角パイプのフレームFに着装で
きるのである。なお、フック1を装着するフレームFは
どの様なものであってもよく、横架された角パイプに限
らず、立設された縦状のフレームでも、網目状のフレー
ムでも、或いは壁に直接フックが着装できるような細工
のしてある壁であってもよい。装着部20は、上面側が
上下に厚い頭部21として形成され、この頭部21の正
面から背面(つまり前後)に貫通する挿通孔22が、ア
ーム部10の径大に形成されている。また、支持棒30
を差して取り付けるための立て部23が、円柱状にて図
1、図4に示す様に背面に一体成形してあり、ここに設
けた四角筒の有底孔24が、上から支持棒30を差すよ
う上方開口している。また、頭部21には、図1、図5
に示す様にU字バネ25を、上面側から逆U字の姿勢で
挿せるように設けた2本の縦穴26が、挿通孔22を挟
む様に貫通させてある。
【0013】U字バネ25は、そのU字の内幅W(図
5)が、アーム部基端側10Aの太さD(図6(c))よ
りやや狭く形成されていて、ここに基端側10Aを挿す
と、U字バネ25が押し拡げられる様になっている。そ
のため、このU字バネ25を挿す2本の縦穴26は、押
し拡がる方向に偏平となるよう形成され(図4参照)、
拡がり代を設けてある。更にこの2つの縦穴26は、挿
通孔22の両側とそれぞれ直角に交わるようになってい
る。一方この縦穴26の前後幅は、ピン太さ分R(図
3)しかなく、アーム部10の(挿したり抜いたりす
る)着脱操作によっても、前後には動かない様にしてあ
る。
【0014】要するにU字バネ25は、縦穴26に挿す
と、U字バネ25の内側が挿通孔22の両側を狭めるよ
うにして、挿通孔の内部にはみ出すようになっている。
更に言い換えれば、U字バネ25により、アーム部10
の挿通させる挿通孔22が、孔22の中間部分でボトル
ネック状になっているのである。
【0015】アーム部10は丸棒状に形成され、図6に
示す様に、基端側10Aは両側に縦溝状の係止溝11が
凹設されて、挿通孔22に挿したときのU字バネ25に
挟まれて係止するようになっている。なお、基端側10
Aがテーパー状に形成されおり、挿入したときに、U字
バネ25の拡開が容易に成されるようなっている。
【0016】また、アーム部10は、基端側10Aで下
方に約15°屈曲されおり、先端側10Bが下方に下が
っていることにより、商品が先端側10Bに寄り易くし
てある。また先端側10Bでは、上方に屈曲させて商品
のこぼれ止め12を成している。
【0017】表示板用の支持棒30は、その後端の立て
部31から90°に屈曲されて水平に向かい、更に下方
に約10°屈曲され、結果、アーム部の形状をなぞるよ
うに形成されている。支持棒30は、アーム部より少し
短い先端に、プラスチックの表示板32を取り付けるた
めの取付板33が溶接されている。支持棒30の立て部
31はその差込部分31’が、これを差す有底孔24の
四角筒に対応した四角柱になっていて、差したときに先
端の表示板が、陳列の真正面を向くようになっている。
【0018】この商品陳列用のフックの使用方法は以下
のようである。
【0019】アーム部10は、基端側10Aを装着部2
0の挿通孔22に挿入して取り付ける。その際、アーム
部10は、その係止溝11が、挿通孔22のU字バネ2
5に対応する回動向きにして挿入し、U字バネ25が係
止溝11に係止することにより取り付けた状態となる。
支持棒30は、表示板32をその先端に取り付け、装着
部20の有底孔24に差す。
【0020】この状態のフック1を所望のフレームFに
装着し、商品を吊り下げて陳列させる。陳列中は、U字
バネ25が係止溝11に係止しているので、顧客が商品
を出し入れして、先端のこぼれ止め12に回動外力が加
わっても、その程度ではアーム部10が回動することは
ない。また、仮に支持棒30の差込部分31’が丸棒状
であれば、支持棒30の先端が横から押されると回動し
てしまい、表示板が陳列の真正面から外れてしまうが、
その点、四角筒の有底孔24に四角柱の差込部分31’
が差してあるので、回動することがなく真正面向きが維
持できる。
【0021】商品を補充するときは、アーム部10を外
して行うのであるが、フック1がフレームFに装着され
たままの状態で、挿通孔22を軸受け代わりにして、ア
ーム部10を約90°回動させるのである。これによ
り、基端側10Aの係止溝11に係止していたU字バネ
25が、係止溝11からズレて係止が解除され、装着部
20からの抜き取りが可能になる。回動は、例えばアー
ム部先端のこぼれ止め12を回動レバー代わりにするな
どして、操作すればよい。U字バネ25の係止を解除さ
せたら、アーム部10を挿通孔22から引き抜いて外
し、その基端側10Aから新たな商品を吊るして補充す
るのである。補充したら、フレーム側に残されている装
着部の挿通孔22にアーム部10を挿入し、最初と同様
U字バネ25を係止溝11に係止させればよい。
【0022】なお、アーム部は棒状に限らず板状でもよ
く、またこれら長尺状を成したものでなくとも、商品を
吊るして陳列することができ、基端側が上述した様な挿
通孔に挿嵌できさえすればどの様なものでもよい。
【0023】装着部も、どの様なものであってもよく、
コ字状をしてフレームの上から掛けるものに限らず、ア
ーム部の基端にあって、アーム部とフレームの間に介在
してフックをフレームに装着できるのであれば、本願発
明の範囲でどの様なものであってもよい。
【0024】
【発明の効果】以上、本願発明によれば、アーム部の着
脱が可能なフックであって、挿すときは単に挿通孔に挿
し込むだけで容易に挿嵌することができ、抜け止めも確
実で、顧客の商品出し入れ程度の操作では、フレームが
回動してしまうことがない。反面、商品を補充するとき
には、アーム部先端のこぼれ止めなどを操作して容易に
回動させることができ、これにより容易に外すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この図は、実施例に示したフックの分解斜視
図である。
【図2】 この図は、図1のフックを組み立てた様子の
斜視図である。
【図3】 この図は、図1の中に示されている装着部の
側面図であり、挿通孔22、縦穴26、有底孔24が透
視して示してある。
【図4】 この図は、装着部の透視平面図であり、2つ
の縦穴26が挿通孔22の両側とそれぞれ直角に交わる
ようになっている様子を示している。
【図5】 この図は、装着部を図2のX−X断面で示す
図であり、併せて挿通された際のアーム部10を示し、
U字バネ25とアーム部10との係わり方を示してい
る。
【図6】 この図は、アーム部の(a)切り欠き平面図、
(b)切り欠き側面図、(c)基端部断面形状の透視図であ
る。
【図7】 この図は、従来のフックの説明図である。
【図8】 この図は、従来の別のフックの説明図であ
る。
【図9】 この図は、従来の更に別のフックの説明図で
ある。
【符号の説明】 1 フック 10 アーム部 11 係止溝 20 装着部 22 挿通孔 25 U字バネ 26 縦穴 30 支持棒 F フレーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーム部の基端側に装着部を有してフレ
    ームに装着することにより、前記アーム部に商品を吊る
    すことのできる商品陳列用のフックであり、 前記アーム部は、前記基端側の周面の一部に凹設された
    係止溝が、前記装着部の有する挿通孔に設けられ且つ挿
    入される前記アーム部を挟持するように付勢されたバ
    ネ、に係止して着脱可能に挿嵌され、 且つ、前記挿通孔を軸受け代わりにして前記アーム部を
    回動させることにより、前記バネの係止を解除させるこ
    とを特徴とする商品陳列用のフック。
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